JPH05278263A - 画像処理装置及び記録装置 - Google Patents

画像処理装置及び記録装置

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JPH05278263A
JPH05278263A JP4302540A JP30254092A JPH05278263A JP H05278263 A JPH05278263 A JP H05278263A JP 4302540 A JP4302540 A JP 4302540A JP 30254092 A JP30254092 A JP 30254092A JP H05278263 A JPH05278263 A JP H05278263A
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  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンタコントローラが安価な300dpi
のデータに対応する容量の画像メモリしか持っていない
場合においても文字画像、中間調画像のそれぞれに対
し、最適な変換処理を行なうことにより、600dpi
のプリンタエンジンによる高画質な印字を行うことがで
きる画像処理装置及び記録装置を提供する。 【構成】 300dpiで入力されたデータVDOが9
×9画素分シフトレジスタ12に格納される。シフトレ
ジスタ12に格納されているデータがデイザパターンと
判定されるとデイザ変換論理回路113はデイザ用のス
ムージングを行う、又文字と判定されると文字スムージ
ング論理回路114は文字用のスムージングを行う。両
論理回路からのデータはOR回路115で合成され、6
00dpiのエンジン201へ送出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビームプリンタ等
の電子写真方式の記録装置、又は記録装置の記録制御部
と記録機構部との間に接続される画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年レーザビームプリンタは、コンピュ
ータの出力装置として広く使用されている。特に、30
0dpi(ドット/インチ)程度の解像度を有する小型
機は低価格、コンパクトといったメリットにより急速に
普及しつつある。
【0003】レーザビームプリンタは図33に示すよう
に、ドットデータに基づいて実際に感光ドラム上に印字
を行なうプリンタエンジン部201(以下、このプリン
タエンジン部を単に「プリンタ」と記すことがある。)
と、プリンタエンジン部201に接続され、外部ホスト
コンピュータ203から送られるコードデータを受け、
このコードデータに基づいてドットデータ(ビットマッ
プデータ)からなるページ情報を生成し、プリンタエン
ジン部201に対して順次ドットデータを送信するプリ
ンタコントローラ202とからなる。前記ホストコンピ
ュータ203は、アプリケーションソフトを有するフロ
ッピーディスク204からプログラムをロードし、前記
アプリケーションソフトを起動し、例えばワードプロセ
ッサとして機能する。
【0004】図34及び図35は上記レーザビームプリ
ンタのエンジン部を示す図である。同図において、10
1は記録媒体である用紙、102は用紙101を保持す
る用紙カセットである。103は用紙カセット102上
に載置された用紙101の最上位の用紙1枚のみを分離
し、不図示の駆動手段によっって分離した用紙の先端部
を給紙ローラ104、104′の位置まで搬送させる給
紙カムで、給紙の毎に間欠的に回転し、1回転に対応し
て1枚の用紙を給紙する。
【0005】118は反射型フォントセンサで、用紙カ
セット102の底部に配設された穴部119を通して用
紙101の反射光を検知することにより紙無し検知を行
なう。
【0006】給紙ローラ104、104′は、用紙が給
紙カム103によってローラ部まで搬送されてくると、
用紙101を軽く押圧しながら回転し、用紙101を搬
送する。用紙101が搬送されて先端部がレジストシャ
ッタ105の位置まで到達すると、用紙101はレジス
トシャッタによって搬送が停止され、給紙ローラ10
4、104′は用紙101に対してスリップしながら搬
送トルクを発生して回転し続ける。この場合、レジスト
ソレノイド106を駆動することにより、レジストシャ
ッタ105を上方向へ解除することによって、用紙10
1は搬送ローラ107、107′まで送られる。レジス
トシャッタ105の駆動は、レーザビーム120が感光
ドラム111上に結像することによって形成される画像
の送出タイミングと同期が取られる。なお、121はフ
ォトセンサであり、レジストシャッタ105の箇所に用
紙101があるか否かを検出する。
【0007】ここで、152は回転多面鏡であり、モー
タ153によって駆動される。レーザドライバ150
は、ビットデータを生成するための不図示のキャラクタ
ジェネレータから送出されるドットデータに応じて半導
体レーザ151を駆動する。
【0008】レーザドライバ150によって駆動される
半導体レーザ151からのレーザビーム120は回転多
面鏡152により主走査方向に走査され回転多面鏡15
2と反射ミラー154の間に配置されたf−θレンズ1
56を経て、反射ミラー154を介して感光ドラム11
1上に導かれ、感光ドラム111上に結像し、主走査方
向に走査して主走査ライン157上に潜像を形成する。
【0009】この場合、300ドット/インチの印字密
度で8枚/分(A4版またはレターサイズ)の印字速度
を持った場合の1ドットを記録するためのレーザの点灯
時間は約540ナノ秒である。
【0010】また、600ドット/インチの印字密度で
8枚/分(A4版またはレターサイズ)の印字速度を持
った場合の1ドットを記録するためのレーザの点灯時間
は約135ナノ秒である。
【0011】レーザビーム120の走査開始位置に配置
されたビームディテクタ155は、レーザビーム120
を検出することにより主走査の画像書き出しタイミング
を決定するための同期信号としてBD信号を検出する。
【0012】その後、用紙101は給紙ローラ104、
104′にかわり搬送ローラ107、107′によって
搬送トルクを得て、感光ドラム111部に送られる。感
光ドラム111はギアユニット(図示せず)を介してメ
インモータ(図示せず)によって回転駆動される。帯電
器113により帯電された感光ドラム111の表面は、
レーザビーム120の露光によって潜像が形成される。
レーザビームが露光した部分の潜像は現像器114によ
りトナー像として顕像化された後、転写帯電器115に
より前記トナー像を用紙101の紙面上に転写される。
なお、112はクリーナで用紙101に転写された後の
ドラム表面をクリーニングする。
【0013】トナー像が転写された用紙101は、その
後定着ローラ108、108′によりトナー像が定着さ
れ、排出ローラ109、109′により排紙トレイ11
0上に排紙される。
【0014】また、116は給紙台であり、用紙カセッ
ト102からの給紙だけでなく、給紙台116から1枚
ずつ手差し給紙することを可能にするものである。手差
しによって給紙台116上の手差し給紙ローラ117部
に給紙された用紙は、手差し給紙ローラ117により軽
く押圧されて前記給紙ローラ104、104′と同様
に、用紙先端がレジストシャッタ105に達するまで搬
送され、そこでスリップ回動する。その後の搬送シーケ
ンスはカセット給紙の場合と全く同様である。
【0015】なお、定着ローラ108、108′は定着
ヒータ124を収納しており、定着ローラ表面をスリッ
プ接触するサーミスタ123による温度検出に基づい
て、定着ローラの表面温度を所定温度にコントロールし
て用紙101のトナー像を熱定着する。122はフォト
センサであり、定着ローラ108、108′の位置に用
紙があるか否かを検出する。
【0016】かかるプリンタエンジンは図36に示すよ
うにプリンタコントローラとインタフェース手段で接続
され、コントローラからのプリント指令及び画像信号を
受けて、プリントシーケンスを行なうものである。この
インタフェース手段にて送受される信号について以下に
簡単に説明する。
【0017】PPRDY信号は、コントローラに対して
プリンタから送出される信号であって、プリンタの電源
が投入されてプリンタが動作可能状態であることを知ら
せる信号である。
【0018】CPRDY信号は、プリンタに対してコン
トローラから送出される信号であって、コントローラの
電源が投入されてコントローラが動作可能状態であるこ
とを知らせる信号である。
【0019】RDY信号は、コントローラに対してプリ
ンタから送出される信号であって、プリンタが後述する
PRNT信号を受ければいつでもプリント動作を開始で
きる状態またはプリント動作を継続できる状態にあるこ
とを示す信号である。例えば用紙カセット102が紙無
しになった場合等でプリント動作の実行が不可能になっ
た場合には、本信号は「偽」となる。
【0020】PRNT信号は、プリンタに対してコント
ローラから送出される信号であって、プリント動作の開
始またはプリント動作の継続を指示する信号である。プ
リンタは、本信号を受信するとプリント動作を開始す
る。
【0021】VSREQ信号は、コントローラに対して
プリンタから送出される信号であって、プリンタから送
出されるRDY信号が「真」状態のときに、コントロー
ラからPRNT信号を「真」にすることによりプリント
動作開始の指示が送出された後に、プリンタが画像デー
タを受け取ることが可能な状態にあることを示す信号で
ある。この状態で、後述するVSYNC信号を受信する
ことが可能になる。
【0022】VSYNC信号は、プリンタに対してコン
トローラから送出される信号であって、副走査方向に対
して画像データの送出タイミング同期を取るための信号
である。この同期により、ドラム上に形成されたトナー
像は用紙に対して副走査方向の同期をとって用紙上に転
写される。
【0023】BD信号は、コントローラに対してプリン
タから送出される信号であって、主走査方向に対して画
像データの送出タイミング同期を取るための信号であ
る。この同期により、ドラム上に形成されたトナー像は
用紙に対して主走査方向の同期をとって用紙上に転写さ
れる。本信号は、走査レーザビームが主走査の始点にあ
ることを示す。
【0024】VDO信号は、プリンタに対してコントロ
ーラから送出される信号であって、印字する画像データ
を送信するための信号である。本信号は、後述するVC
LK信号に同期して送出される。コントローラは、ホス
ト装置から送信されるPCLコード等のコードデータを
受け、このコードデータに対応した文字ビット信号をキ
ャラクタジェネレータから発生し、またはホスト装置か
ら送信されるポストスクリプトコード等のベクトルコー
ドを受け、このコードに応じた図形ビットデータを発生
し、またはイメージスキャナから読み込まれたビットイ
メージデータを発生して、前記データをVDO信号とし
てプリンタへ送信する。プリンタはVDO信号が「真」
の場合に黒画像、また、「偽」の場合に白画像として印
字する。
【0025】SC信号は、プリンタに対してコントロー
ラから送出される信号である「コマンド」及び、コント
ローラに対してプリンタから送出される信号である「ス
テータス」を双方向に送受信する双方向シリアル信号で
ある。本信号を送信、または受信するときの同期信号と
して後述するSCLK信号を用いる。また、双方向信号
の送信方向を制御する信号として、後述するSBSY信
号とCBSY信号とを用いる。ここで、「コマンド」は
8ビットからなるシリアル信号であり、例えば用紙の給
紙モードがカセットから給紙するモードであるか、また
は手差し口から給紙するモードであるかをコントローラ
がプリンタに対して指示するための指令情報である。ま
た、「ステータス」は8ビットからなるシリアル信号で
あり、例えばプリンタの定着器の温度がまだプリント可
能な温度に達していないウエイト状態や、用紙ジャム状
態、あるいは用紙カセット無し状態である等のプリンタ
の種々の状態をプリンタからコントローラに対して報知
するための情報である。
【0026】SCLK信号は、プリンタが「コマンド」
を取り込むための、あるいはコントローラが「ステータ
ス」を取り込むための同期パルス信号である。
【0027】CBSY信号は、コントローラが「コマン
ド」を送信するのに先立ち、SC信号及びSCLK信号
を占有するための信号である。
【0028】SBSY信号は、プリンタが「ステータ
ス」を送信するのに先立ち、SC信号及びSCLK信号
を占有するための信号である。
【0029】上記のようなインタフェースの動作につい
て以下に説明を加える。
【0030】プリンタの電源スイッチが投入され、かつ
コントローラの電源スイッチが投入されたとき、プリン
タはプリンタの内部の状態を初期化した後、コントロー
ラに対してPPRDY信号を「真」にする。一方、コン
トローラは同様にコントローラ内部の状態を初期化した
後、プリンタに対してCPRDY信号を「真」にする。
これによって、プリンタとコントローラは互いの電源が
投入されたことを確認する。
【0031】その後、プリンタは定着ローラ108、1
08′内部に収納された定着ヒータ124に通電し、定
着ローラの表面温度が定着可能な温度に達すると、RD
Y信号を「真」にする。コントローラはRDY信号が
「真」であることを確認した後、印字すべきデータがあ
る場合に、プリンタに対してPRNT信号を「真」にす
る。プリンタはPRNT信号が「真」であることを確認
すると、感光ドラム111を回転させ、感光ドラム表面
の電位を一定にイニシャライズすると同時に、カセット
給紙モード時には給紙カム103を駆動し、用紙先端部
をレジストシャッタ105の位置まで搬送する。手差し
給紙モード時には、手差し給紙ローラ117により給紙
台116から手差しされた用紙をレジストシャッタ10
5の位置まで搬送する。しかる後、プリンタがVDO信
号を受け入れ可能な状態になると、VSREQ信号を
「真」にする。コントローラはVSREQ信号が「真」
であることを確認した後、VSYNC信号を「真」にす
ると同時にBD信号に同期してVDO信号を順次送出す
る。プリンタは、VSYNC信号が「真」になったこと
を確認すると、これに同期してレジストソレノイド10
6を駆動してレジストシャッタ105を解除する。これ
により用紙101は感光ドラム111に搬送される。プ
リンタはVDO信号に応じて、画像を黒に印字すべきと
きにはレーザビームを点灯させ、画像を白に印字すべき
ときにはレーザビームを消灯させることにより、感光ド
ラム111上に潜像を形成し、次に現像器114で潜像
にトナーを付着させて現像し、トナー像を形成する。次
に転写帯電器115によりドラム上のトナー像を用紙1
01上に転写し、定着ローラ108、108′によって
定着した後に排紙トレーに排紙する。
【0032】次に、前記コントローラ202における印
字動作の過程を図36を用いて説明する。
【0033】同図において、214は1ページ分のビッ
トマップデータ(画像データ)を格納する画像メモリ、
215は画像メモリ214のアドレスを発生するアドレ
ス発生部、216は画像メモリ214から読み出される
画像データを画像信号VDOに変換するための出力バッ
ファレジスタ、217は前記BD信号に同期した画像ク
ロック信号VCLKを発生する同期クロック発生回路、
218はコントローラ全体の制御を司るCPU、219
はプリンタエンジン201との信号の入力部であるプリ
ンタインタフェース、220はパーソナルコンピュータ
等の外部ホスト装置との信号の入出力部であるホストイ
ンタフェース、221は外部ホスト装置より送られるコ
ードデータに基づいて実際の印字のためのビットマップ
データを発生する画像データ発生部である。また、22
2は操作パネルで、オペレータはここを操作することに
よってプリンタが有する各種機能やモードを選択するこ
とができる。
【0034】上記構成において、画像信号VDOを前記
プリンタエンジンに送出するときの動作を説明する。
【0035】まずプリンタコントローラ202は外部ホ
スト装置からのコードデータを受け、これに応じて画像
データを発生させ、画像メモリ214に格納する。画像
メモリ214に用紙1ページ分の画像データの準備がで
きると、プリンタエンジン201に対して印字要求信号
PRNTを送出する。プリンタエンジン201は該PR
NT信号を受けると印字動作を開始し、垂直同期信号V
SYNCを受けつけることができる状態になった時点で
VSREQ信号をプリンタコントローラ202に送出す
る。プリンタコントローラ202はVSREQ信号を受
けると、垂直同期信号VSYNCをプリンタエンジン2
01に送出すると共に、副走査方向の所定の位置から印
字が行なわれるようにするために、前記VSYNC信号
からの所定時間をカウントする。所定時間のカウントが
終了するとアドレス発生部215は画像メモリ214に
格納されている画像データの先頭アドレスから順次アド
レスを発生し、画像データの読み出しを行なう。読み出
された画像データは主走査1ライン毎に出力バッファレ
ジスタ216に入力される。出力バッファレジスタ21
6では主走査方向の所定の位置から印字が行なわれるよ
うにするために、各印字ライン毎に前記BD信号が入力
してから画像クロック信号VCLKをカウントした後、
当該印字ラインのデータを前記VCLK信号に同期した
画像信号VDOとしてプリンタエンジン201に送出す
る。そしてプリンタエンジン201で前述の画像形成動
作が行なわれる。
【0036】上記の動作を各印字ページ毎に行なうこと
によって、常に用紙上の同じ位置に印字が行なわれるこ
とになる。
【0037】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら近年
では印字出力の高精細化が求められておりレーザビーム
プリンタにおいても例外ではない。そこでレーザビーム
プリンタを高解像度化することが考えられるが、例えば
解像度を300dpiの2倍の600dpiとした場
合、プリンタコントローラに必要な画像メモリの容量が
300dpiの場合の4倍になり、高価になってしま
う。また300dpiの場合と同等の印字速度を得よう
とすると画像データの出力周波数が4倍となるので、プ
リンタコントローラも4倍の速度で動作しなければなら
ず、技術、コストの両面でデメリットが生じてしまう。
一方アプリケーションソフトのことを考えると、240
〜300dpi程度の解像度用に作られているものが多
くを占めているため、仮に600dpi用のプリンタコ
ントローラを作ったとしてもこれらのアプリケーション
ソフトに対応できないという問題がある。従って、上記
のアプリケーションソフトを生かし、かつ印字出力を高
精細化する技術が必要となる。このような技術としては
特開平2−60764号公報に開示されているようにコ
ントローラで生成した300dpiの画像データをデー
タ補間することにより、主走査、副走査方向共に600
dpiのスムーズ化したデータに変換して600dpi
のエンジンにて印字するものが提案されている。
【0038】一方、最近では300dpiの画像データ
を主走査方向のみ4倍の密度、すなわち1200dpi
のスムーズ化したデータに変換して印字するものも提案
されている。この場合のエンジンの解像度は300dp
iであるが、出力される画像のパターンによっては60
0dpiのエンジンで印字した画像と比べても同等ある
いはそれ以上に高画質な場合もある。しかしそれでも限
界はあり、より安定して更に高画質な画像が得られる安
価な600dpiのプリンタが必要とされている。
【0039】又、前述の技術を用いれば文字や図形のよ
うな画像ではかなり良好な画質が得られる。しかし前記
技術は副走査方向の解像度がそのままであるのでデイザ
等の中間調画像に適用することができなかった。従っ
て、600dpiのエンジンを使用して中間調画像にお
いても安価に高画質な画像が得られるプリンタが必要と
されている。
【0040】
【課題を解決するための手段及び作用】上述した課題を
解決するため、本発明に係る画像処理装置は、記録制御
部により生成した記録機構部の記録密度より低い密度の
画像情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入
力した画像情報を主走査複数ライン分記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶された画像情報群から記録画素
及びその周辺の画素の画像情報を参照する参照手段と、
前記参照手段による参照の結果、前記記録画素及びその
周辺の画素が複数画素から構成される所定の中間調パタ
ーンの一部を成すことを検出する検出手段と、前記検出
手段による検出結果に応じて前記記録画素の画像情報を
少なくとも前記記録機構部の記録密度以上の密度の画像
情報に変換する変換手段と、前記変換手段により変換さ
れた画像情報を前記記録機構部に伝送する伝送手段と、
を有する。
【0041】又、上述した課題を解決するため、本発明
に係る記録装置は、第1の記録密度の画像情報を生成す
る画像情報生成手段と、前記第1の記録密度より高い第
2の記録密度で記録媒体に記録を行う記録手段と、前記
画像情報生成手段により生成した前記第1の記録密度の
画像情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
れた画像情報群から記録画素及びその周辺の画素の画像
情報を参照する参照手段と、前記参照手段による参照の
結果、前記記録画素が複数画素から構成される所定の中
間調パターンの一部を成すことを検出する第1の検出手
段と、前記第1の検出手段による検出結果に応じて前記
記録画素の画像情報を少なくとも前記第2の記録密度以
上の密度を有する画像情報に変換する第1の変換手段
と、前記参照手段による参照の結果、前記記録画素が画
像のエッジの一部を成すことを検出する第2の検出手段
と、前記第2の検出手段による検出結果に応じて前記記
録画素の画像情報を少なくとも前記第2の記録密度以上
の密度を有する画像情報に変換する第2の変換手段と、
前記第1の変換手段により変換処理された画像情報と前
記第2の変換手段により変換処理された画像情報とを合
成することにより前記記録手段で記録するための情報を
成す情報合成手段と、を備えることを特徴とする。
【0042】又、上述した課題を解決するため、本発明
に係る記録装置は、副走査方向の記録密度が第1の記録
密度:D1であり、以下に示す5つの記録モード(1)
〜(5)のうち、少なくとも2つ以上の記録モードを有
することを特徴とする。
【0043】(1)主走査、副走査共に、前記第1の記
録密度D1の1/n(但し、n>1)である第2の記録
密度D2(=D1/n)で生成した画像情報の各主走査
に対する情報をn回ずつ繰り返す事によって主走査、副
走査共に前記第2の記録密度D2にて記録するモード。
【0044】(2)主走査、副走査共に、前記第2の記
録密度D2で生成した画像情報の密度を主走査、副走査
共にn倍、すなわち第1の記録密度D1の情報に変換し
て記録するモード。
【0045】(3)主走査、副走査共に、前記第2の記
録密度D2で生成した画像情報の主走査方向の密度をm
倍(但し、m>n)、かつ副走査方向の密度をn倍の情
報に変換して記録するモード。
【0046】(4)主走査、副走査共に、前記第1の記
録密度D1で生成した画像情報にて記録するモード。
【0047】(5)主走査、副走査共に、前記第1の記
録密度D1で生成した画像情報の主走査方向の密度をk
倍(但し、k>1)の情報に変換して記録するモード。
【0048】また、前記記録モード(2)または(3)
において、中間調画像に対する変換処理を行うか否かを
指定する指定手段を有することを特徴とする。
【0049】
【実施例】以下に添付図面を参照して、本発明の好適な
実施例を詳細に説明する。
【0050】(第1の実施例)本発明による第1の実施
例を600dpiの解像度を有するレーザビームプリン
タの場合について説明する。
【0051】図1は本発明による画像処理装置を適用し
たレーザビームプリンタのブロック図である。同図に示
すように、プリンタコントローラ202とプリンタエン
ジン201の間には信号処理回路205及び水晶発振器
206が設けられている。信号処理回路205ではプリ
ンタコントローラ202から300dpiの画像信号V
DOを転送クロックVCLKによって受け、これを60
0dpiの画像信号SVDOに変換してプリンタエンジ
ン201に送出する処理を行なう。プリンタコントロー
ラ202内の各ブロックは前記従来例で述べたものと同
様である。図2は信号処理回路205のブロック図であ
る。同図において、1〜9はプリンタコントローラ20
2からの画像信号を記憶するラインメモリであり、それ
ぞれ300dpiの画像信号を主走査1ライン分記憶可
能な容量を有する。10はラインメモリ1〜9の書き込
みや読み出しの制御を行なうメモリ制御回路、11は2
つの入力A、Bのうち一方を選択して端子Yに出力する
セレクタ群である。12は9×9ビットのシフトレジス
タ群で、クロックが入力する毎に81個の画像データを
シフトしながら出力する。17はトグル・フリップフロ
ップ(T−FF)である。18は補間論理回路で、プリ
ンタコントローラ202からの300dpiの画像信号
を600dpiの信号に変換する機能を有する。20は
パラレル−シリアル変換回路で、補間論理回路18から
のパラレル2ビットの出力をシリアル信号に変換して出
力する。22は同期クロック発生回路で、水晶発振器2
06からのクロック信号CLKを各主走査毎にプリンタ
エンジン201からの水平同期信号EBDに同期して分
周し、分周比1/4、1/8、1/16の各クロック信
号を出力する。
【0052】上記構成において、プリンタコントローラ
202は信号処理回路205に対して300dpiの密
度の画像信号VDOを送出する。
【0053】次に信号処理回路205の動作を説明す
る。まず、プリンタコントローラ202に対する水平同
期信号BDとしてプリンタエンジン201からの水平同
期信号EBDを1ラインおきに歯抜いた300dpiの
プリンタエンジンの場合と等価なBD信号が送出され
る。プリンタコントローラ202は水平同期信号BDが
入力する毎に、信号処理回路205から送られる画像ク
ロック信号VCLKに同期して主走査1ライン分のVD
O信号を送出する。このVCLK信号は水晶発振器20
6の出力CLKを分周回路22においてEBD信号に同
期して1/16に分周した信号である。信号処理回路2
05に入力した第1ライン目のVDO信号L1は、セレ
クタ11を介してシフトレジスタ12の第1ビットに入
力されると共にラインメモリ1に書き込まれる。セレク
タ11は、プリンタエンジンからのEBD信号により、
交互に切り換わる。すなわち、プリンタエンジンからの
600dpi単位で見た場合の奇数ライン目ではA入力
が、偶数ライン目ではB入力が選択される。従って、次
の主走査においては、ラインメモリ1より読み出される
第1ライン目のVDO信号L1は再びシフトレジスタ1
2の第1ビットに入力されると共にラインメモリ1に書
き込まれる。このとき、コントローラにはBD信号が送
られないので、偶数ライン目ではコントローラはVDO
信号の送出を休止している。更に、次の主走査において
は、コントローラにとっての第2ライン目のVDO信号
L2がプリンタコントローラから入力され、同時に、ラ
インメモリ1に格納されていた第1ライン目の同じ位置
のVDO信号が読み出され、それぞれシフトレジスタ1
2の第1ビット及び第2ビットに入力される。そして入
力した第2ライン目のVDO信号はラインメモリ1に、
また、ラインメモリ1より前記読み出された信号はライ
ンメモリ2の同じアドレスに書き込まれる。このように
して各ラインメモリ1〜9には同じラインのVDO信号
の書き込みと読み出しが2度ずつ行なわれながらシフト
レジスタ12に入力される。従って、シフトレジスタ1
2からは同じ9ライン分の画像信号が主走査2ラインの
間続けて出力されることになる。これら81ドット分の
画像信号は補間回路18に入力される。補間回路18で
は図3及び図4に示すように、注目画素Mの周辺の画素
の画像信号を参照して、前記注目画素Mに対する画像信
号の主走査及び副走査方向の密度を2倍にした信号a、
b、c及びdに変換する。上記変換はシフトレジスタ1
2の出力データを予め定められている複数のドットパタ
ーンと比較することにより行われる。前記ドットパター
ンは、例えば図5に示すような所定の主走査4ドット×
副走査4ドットのデイザマトリクスに基づいて定められ
ている。デイザ法は中間調の2値化記録手法として広く
用いられている技術で、ある画素に対する多値データを
所定の閾値マトリクス(デイザマトリクス)の値と比較
することにより2値化が行われる。デイザ法において、
入力多値データが広範囲にわたり一定の値である場合、
すなわち一定のトーンの場合に2値化された結果は同じ
パターンを繰り返す。例えばデイザマトリクスが図5に
示す4×4の中心を核として順次太っていく方法(Fa
tting型またはドット集中型という)で、入力多値
データが4ビットであり、入力多値データがデイザマト
リクスの閾値以上であるときにその画素を黒く打つ規則
とした場合の各値(0〜15)による2値化されたデイ
ザパターンは図6のようになる。
【0054】本実施例による前記ドットパターンは上記
で述べたデイザ法の特徴を利用して構成されており、前
記注目画素Mが所定のデイザマトリクスによる中間調画
像の一部であることを判別し、注目画素Mの変換が行わ
れる。変換に際しては前記注目画素Mが含まれるデイザ
マトリクスX内の画素データを図7に示すようなデータ
に変換する。
【0055】次に、上記変換の論理について更に詳細に
説明する。同図7において、領域O、P、Q、R、Xは
4×4のデイザマトリクスに対応しており、入力多値デ
ータは同一のデイザマトリクス内では一定であるものと
して説明する。300dpi、4×4の内の画素データ
は600dpi、8×8の太線で囲んだ領域のデータに
変換される。該8×8の領域の内、中央部の4×4の領
域にはデイザマトリクスXのドットパターンがそのまま
割り当てられる。また、8×8の太線で囲んだ領域の4
隅の各4画素からなる領域では前記デイザマトリクスX
のデイザパターンが繰り返されているものとしたとき、
該当する位置のドットパターンが割り当てられる。この
ように変換することによって、300dpi、4×4の
デイザマトリクスからなる画像を同じ濃度の600dp
i、4×4のデイザマトリクスの画像に変換することが
できる。次に、前記8×8の太線で囲んだ領域の残りの
領域(それぞれ「ア」、「イ」、「ウ」、「エ」と名付
ける)ついて説明する。この部分の変換に際しては前記
デイザマトリクスX内のデータ以外に、隣接するデイザ
マトリクスO、またはP、またはQ、またはR内のデー
タも参照する。具体的には領域「ア」では元データのX
と上に隣接するデイザマトリクスOのデータの中間濃度
にあたるデータであるものとし、その濃度におけるデイ
ザパターンの該当する位置のドットデータが割り当てら
れる。デイザマトリクスOのデイザパターンがデイザマ
トリクスXのデイザパターンと同じ場合には領域Xのデ
イザパターンが繰り返されることになる。同様にして、
領域「イ」では元データのXと右に隣接するデイザマト
リクスPのデータの中間濃度、領域「ウ」では元データ
のXと下に隣接するデイザマトリクスQのデータの中間
濃度、領域「エ」では元データのXと左に隣接するデイ
ザマトリクスRのデータの中間濃度として変換が行われ
る。このように変換することによって、より滑らかな階
調性を得ることができる。
【0056】以上のような変化を実現するためのドット
パターンの一例を図8に示す。但し、図8において●は
黒ドット、○は白ドット、参照領域内の他の部分は黒、
白どちらでもよいことを示している。また、変換後の画
像データは斜線部を黒く印字することを示している。こ
こに示す例は注目画素Mの変換後の位置が前記領域
「ア」に含まれ、注目画素Mが含まれるデイザマトリク
スXの値が「6」であり、上に隣接するデイザマトリク
スOの値が「8」である場合であり、前記領域「ア」を
中間濃度である「7」のデイザパターンに変換する例で
ある。注目画素Mのデータはこのような多数のドットパ
ターンと比較されて決定される。
【0057】変換の順序は、奇数ライン目で変換後の
a、bの2つのデータを生成し、偶数ライン目でc、d
の2つのデータを生成する。前記生成された信号はパラ
レル−シリアル変換回路20にてシリアル信号に変換さ
れ、画像信号SVDOとしてプリンタエンジン201に
送出される。従って、この画像信号SVDOは主走査、
副走査共に600dpiの密度の信号となる。但し、プ
リンタコントローラ202からスムージング処理指定信
号SONにより『スムージング処理なし』が指定された
場合には主走査、副走査共に300dpiのVDO信号
を主走査方向、副走査方向に共に単純に2倍に拡大して
600dpiのレートでSVDO信号としてプリンタエ
ンジン201に送出される。上記信号のタイミングを図
9に示す。同図において、ラインメモリLM1〜LM9
についてはメモリから読み出される信号を示している。
プリンタエンジン201では前記SVDO信号に基づい
てレーザを変調し、前述の画像形成動作を行なう。
【0058】以上説明したように、画像信号の主走査方
向の密度、副走査方向の密度を共に2倍のデータに変換
して印字することによって、300dpiの少ないメモ
リであっても600dpiエンジンの性能を生かした滑
らかで高画質な中間調画像を得ることが可能となる。
【0059】また、上記第1実施例では参照画素と比較
するドットパターンが4×4のFatting型のデイ
ザマトリクスである場合を説明したが、これに限定され
るものではなく、例えば他に8×8のデイザマトリクス
や濃度パターン法によるパターン等でも実現可能であ
る。更に、上記のような数種類のドットパターンを用意
しておき印字する画像によってプリンタコントローラか
らのコマンド等により論理を切り替える様にすることも
できる。また、上記説明ではプリンタコントローラから
の画像信号の密度が300dpiでプリンタエンジンの
解像度が600dpiである場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、例えば240dpiと
480dpiや400dpiと800dpiの場合でも
もちろんよい。また、上記実施例ではコントローラから
の画像信号の密度が300dpiの場合、走査線密度が
2倍の600dpiのデータに変換して印字する例を説
明したが、これに限定されるものではなく、例えば90
0dpiのプリンタエンジンを使用して、走査線密度が
3倍の900dpiのデータに変換して印字する様にし
てももちろんよい。
【0060】(第2の実施例)前記第1実施例において
は中間調画像のみを600dpiのデータに変換する例
を説明したが、第2の実施例では文字や図形等の2値画
像に対してもスムージング変換を行う例を説明する。こ
のため、プリンタコントローラからの画像信号を主走査
方向の密度を8倍、副走査方向の密度を2倍にしてスム
ーズ化した信号に変換する。
【0061】図10に本発明における第2の実施例の信
号処理回路205のブロック図を示す。同図において前
記第1実施例と同様の機能を有するものについては同じ
番号を付して説明は省略する。同図において前記第1実
施例と異なるのは補間回路19、パラレル−シリアル変
換回路21、給紙クロック発生回路23である。
【0062】19は補間論理回路で、プリンタコントロ
ーラ202からの300dpiの画像信号を主走査24
00×副走査600dpiの信号に変換する機能を有す
る。21はパラレル−シリアル変換回路で、補間論理回
路19からのパラレル4ビットの出力をシリアル信号に
変換して出力する。23は分周回路で、水晶発振器20
6からのクロック信号CLKを各主走査毎にプリンタエ
ンジン201からの水平同期信号EBDに同期して分周
し、分周比1/2、1/4、1/16のクロック信号を
出力する。
【0063】次に動作を説明する。前記第1実施例と同
様に、プリンタコントローラ202から入力される30
0dpiの注目画素N及びその周囲の主走査9×副走査
9画素の画像信号は補間回路19に入力される。補間回
路19では図11及び図12に示すように、注目画素N
の周辺の画素の画像信号を参照して、前記注目画素Nに
対する画像信号の主走査方向の密度を8倍、副走査方向
の密度を2倍にしてスムーズ化した信号に変換する。
【0064】上記変換は第1実施例と同様、シフトレジ
スタ12の出力データを予め定められている複数のドッ
トパターンと比較することにより行なわれる。前記ドッ
トパターンは前記注目画素Nの特徴を抽出するもので、
第1実施例で説明したデイザ画像に対するパターンに加
えて、文字や図形に対するパターンも含んでいる。例え
ば図13(a)のような場合は注目画素Nは縦(副走査
方向)に近い斜線の一部であると見なし、図示のデータ
に変換する。また、図13(b)のような場合は注目画
素Nは横(主副走査方向)に近い斜線の一部であると見
なし、図示のデータに変換する。但し、図13において
●は黒ドット、○は白ドット、参照領域内の他の部分は
黒、白どちらでもよいことを示している。注目画素Nの
データはこのような多数のドットパターンと比較されて
決定される。画像信号を変換するアルゴリズムは縦に近
い斜線と、横に近い斜線とでは異なり、前記縦に近い斜
線においては隣接する画素との段差が少なくなるように
2400dpi単位でドットを付加または削除するよう
な変換を行なう。一方、前記横に近い斜線においては段
差を形成する画素の近傍に2400dpi単位の小ドッ
トを濃度として付加するようにする。前記小ドットを濃
度として付加することにより、電子写真の特性上、印字
された画像は前記段差の部分がボケでなめらかになり、
スムージングの効果が得られる。またデイザ画像に対し
て第1実施例で説明したと同様に主走査、副走査共に6
00dpiのデータに変換が行われる。以上のようなア
ルゴリズムにより注目画素Nの変換後の16のデータN
la、Nlb、Nlc、Nld、Nle、Nlf、Nl
g、Nlh、N2a、N2b、N2c、N2d、N2
e、N2f、N2g、N2hが決定される。
【0065】変換の順序は、奇数ライン目でNla、N
lb、Nlc、Nld、Nle、Nlf、Nlg、Nl
hの8つのデータを生成し、偶数ライン目でN2a、N
2b、N2c、N2d、N2e、N2f、N2g、N2
hの8つのデータを生成する。前記生成された信号はパ
ラレル−シルアル変換回路21にてシリアル信号に変換
され、セレクタ15を介して画像信号SVDOとしてプ
リンタエンジン201に送出される。従って、この画像
信号SVDOは主走査2400×副走査600dpiの
密度の信号となる。但し、プリンタコントローラ202
からスムージング処理指定信号SONにより『スムージ
ング処理なし』が指定された場合は主走査、副走査共に
300dpiのVDO信号を主走査方向、副走査方向に
共に2倍に拡大して600dpiのレートでSVDO信
号としてプリンタエンジン201に送出される。プリン
タエンジン201では前記SVDO信号に基づいてレー
ザを変調し、前述の画像形成動作を行なう。以上のよう
な処理の結果、印字される画像例を図14及び図15に
模式的に示す。同図において(a)はコントローラから
送られる600dpiの原データ、(b)は信号処理回
路によって変換されたデータ、(c)は(b)に示すデ
ータによって実際に印字される画像を示している。ま
た、格子の1マスは300dpiの単位である。
【0066】本第2実施例においては、画像信号の主走
査方向の密度を4倍、副走査方向の密度を2倍にするこ
とによって、中間調画像のほか、文字や図形等に対して
も高画質な画像を得ることが可能となる。
【0067】(第3の実施例)次に第2の実施例の変形
例として、文字画像に対するスムージングの有無とデイ
ザ画像に対するスムージングの有無を独立して選択でき
る例を説明する。
【0068】図16に本発明における第3の実施例の信
号処理回路205のブロック図を示す。
【0069】同図において、第1,第2実施例と同じ機
能を有するものは同じ符号を付し、説明を省略する。
【0070】113はデイザ変換論理回路で、プリンタ
コントローラ202からの300dpiの画像信号を主
走査600×副走査600dpiの信号に変換する機能
を有する。また114は文字スムージング論理回路で、
プリンタコントローラ202からの300dpiの画像
信号を主走査2400×副走査600dpiの信号に変
換する機能を有する。115はOR回路である。116
はパラレル−シリアル変換回路で、OR回路115から
のパラレル8ビットの出力をシリアル信号に変換して出
力する。118は同期クロック発生回路で、水晶発振器
206からのクロック信号CLKを各主走査毎にプリン
タエンジン201からの水平同期信号EBDに同期して
分周し、分周比1/4及び1/16の各クロック信号を
出力する。
【0071】上記構成において、プリンタコントローラ
202は信号処理回路205に対して300dpiの密
度の画像信号VDOを送出する。
【0072】次に信号処理回路205の動作を説明す
る。まず、プリンタコントローラ202に対する水平同
期信号BDとしてプリンタエンジン201からの水平同
期信号EBDを1ラインおきに間引いた300dpiの
プリンタエンジンの場合と等価なBD信号が送出され
る。プリンタコントローラ202は水平同期信号BDが
入力する毎に、信号処理回路205から送られる画像ク
ロック信号VCLKに同期して主走査1ライン分のVD
O信号を送出する。このVCLK信号は水晶発振器20
6の出力CLKを分周回路118においてEBD信号に
同期して1/16に分周した信号である。信号処理回路
205に入力した第1ライン目のVDO信号L1は、セ
レクタ11を介してシフトレジスタ12の第1ビットに
入力されると共にラインメモリ1に書き込まれる。セレ
クタ11は、プリンタエンジンからのEBD信号によ
り、交互に切り換わる。すなわち、プリンタエンジンか
ら600dpi単位で見た場合の奇数ライン目ではA入
力が、偶数ライン目ではB入力が選択される。従って、
次の主走査においてはラインメモリ1より読み出される
第1ライン目のVDO信号L1は再びシフトレジスタ1
2の第1ビットに入力されると共にラインメモリ1に書
き込まれる。このとき、コントローラにはBD信号が送
られないので、偶数ライン目ではコントローラはVDO
信号の送出を休止している。更に、次の主走査において
は、コントローラにとっての第2のライン目のVDO信
号L2がプリンタコントローラから入力され、同時に、
ラインメモリ1に格納されていた第1ライン目の同じ位
置のVDO信号が読み出され、それぞれシフトレジスタ
12の第1ビット及び第2ビットに入力される。そして
入力した第2ライン目のVDO信号はラインメモリ1
に、またラインメモリ1より前記読み出された信号はラ
インメモリ2の同じアドレスに書き込まれる。このよう
にして各ラインメモリ1〜9には同じラインのVDO信
号の書き込みと読み出しが2度ずつ行なわれながらシフ
トレジスタ12に入力される。従って、シフトレジスタ
12からは同じ9ライン分の画像信号が主走査2ライン
の間続けて出力されることになる。これら81ドット分
の画像信号はデイザ変換論理回路113及び文字スムー
ジング論理回路14に入力される。
【0073】デイザ変換論理回路113では前記図3及
び図4に示すように、注目画素Mの周辺の画素の画像信
号を参照して、前記注目画素Mに対する画像信号の主走
査及び副走査方向の密度を2倍にした信号a、b、c及
びdに変換する。上記変換はシフトレジスタ12の出力
データを予め定められている複数のマッチングパターン
と比較することにより行なわれる。前記マッチングパタ
ーンは、例えば前記図5に示すような所定の主走査4ド
ット×副走査4ドットの閾値マトリクスに基づいて定め
られている。デイザ法は中間調の2値化記録手法として
広く用いられている技術で、ある画素に対する多値デー
タを所定の閾値マトリクス(デイザマトリクス)の値と
比較することにより2値化が行なわれる。デイザ法にお
いて、入力多値データが広範囲にわたり一定の値である
場合、すなわち均一なトーンの画像である場合は2値化
された結果は同じパターンを繰り返す。例えば、デイザ
マトリクスが図5に示す4×4画素の中心を核として順
次太っていく方法(Fatting型またはドット集中
型という)で、入力多値データが4ビットであり、入力
多値データがデイザマトリクスの閾値以上であるときに
その画素を黒く打つ規則とした場合の各値(0〜15)
による2値化されたデイザパターンは図6のようにな
る。
【0074】本第3実施例による前記マッチングパター
ンは上記で述べたデイザ法の特徴を利用して構成されて
おり、このマッチングパターンと前記画像信号とを比較
し、一致した場合に前記注目画素Mが所定のデイザマト
リクスによる中間調画像の一部であることを判別し、注
目画素Mの変換が行われる。
【0075】変換に際しては図17に示すように300
dpi、4×4ドットで構成されるデイザパターンと同
一のパターンを、対応する600dpi、8×8ドット
で構成されるエリアに主走査。副走査方向共に2度ず
つ、計4回繰り返して割り当てることにより原画像の濃
度を保存し、かつ、よりきめ細かい高画質な画像にする
ことが可能となる。
【0076】以上のような変換を実現するためのマッチ
ングパターンの一例を図18に示す。但し、図18にお
いて参照領域内の●は黒ドット、○は白ドット、他の部
分は黒、白どちらでもよいことを示している。また、変
換後の画像データは斜線部を黒く印字することを示して
いる。ここに示す例は(A)は注目画素Mが含まれるデ
イザマトリクスの値が「6」である場合、(B)は注目
画素Mが含まれるデイザマトリクスの値が「10」であ
る場合である。注目画素Mのデータはこのような多数の
ドットパターンと比較されて決定され、それぞれのデイ
ザパターンは最終的に図7に示すように変換される。こ
こで例えば4×4のデイザマトリクスの中に含まれる黒
ドットまたは白ドットが1つのみのパターン、すなわち
デイザマトリクスの値が「1」または「15」の場合は
誤検出を防ぐために4×4ドットのデイザマトリクスよ
りも広い範囲を参照するようなマッチングパターンとす
ることより精度のよい変換が可能となる。
【0077】変換の順序は、奇数ライン目で変換後の
a,bの2つのデータを生成し、偶数ライン目でc,d
の2つのデータを生成する。前記生成された信号はOR
回路115を介してパラレル−シリアル変換回路116
に入力される。
【0078】上記処理タイミングは図9と同一である。
同図において、ラインメモリ1〜9についてはメモリか
ら読み出される信号を示している。
【0079】一方、文字スムージング論理回路114に
ついては図11〜図15の説明と同じなので省略する。
【0080】OR回路115では前記デイザ変換論理回
路113の出力データと文字スムージング論理回路11
4の出力データの密度の整合及び対応するデータのOR
が取られる。
【0081】OR回路115の8つの出力データはパラ
レル−シリアル変換回路116にてシルアル信号に変換
され、画像信号SVDOとしてプリンタエンジン201
に送出される。この画像信号SVDOは主走査2400
×副走査600dpiの密度の信号となる。
【0082】前記処理の有無はデイザ画像に対する処理
と文字や図形に対する処理を独立して制御できる。プリ
ントコントローラ202は操作パネルからの指定または
ホストからのコマンドによりスムージング処理指定信号
SON1及びSON2を信号処理回路205に出力す
る。前記スムージング処理指定信号SON1では文字や
図形に対する処理の有無を、SON2ではデイザ画像に
対する処理の有無を制御する。それぞれの処理におい
て、『処理なし』が指定された場合は主走査、副走査共
にコントローラからの300dpiのVDO信号を主走
査方向、副走査方向に共に単純に2倍に拡大して600
dpiのデータとした信号がパラレル−シリアル変換回
路116に入力される。
【0083】プリンタエンジン201では前記SVDO
信号に基づいてレーザを変調し、前述の画像形成動作を
行なう。
【0084】以上説明したように、画像信号の主走査方
向の密度、副走査方向の密度を共に2倍のデータに変換
して印字することによって、300dpiの少ないメモ
リであっても中間調画像、文字や図形等の画像共に60
0dpiエンジンの性能を生かした滑らかで高画質な画
像を得ることが可能となる。また、変換処理の有無がデ
イザ画像に対する処理と文字や図形に対する処理を独立
して制御可能なので、中間調画像、文字や図形等の画像
共に変換処理を行う以外に、「中間調画像のみ処理あ
り」、や「文字や図形のスムージング処理のみあり」な
どユーザの好みに応じた出力画像を得ることができる。
【0085】また、上記第3実施例では参照画素と比較
するマッチングパターンが4×4のFatting型の
デイザマトリクスである場合を説明したが、これに限定
されるものではなく例えば上記4×4のデイザマトリク
スをサブマトリクスとして4つ組合せ、8×8としたの
いわゆる組織的デイザやと組合せることによってより高
画質な中間調画像が得られる。更に本発明は濃度パター
ン法にも適用することが可能である。更に、上記のよう
なマッチングパターンを数種類用意しておき、印字する
画像や好みによってプリンタコントローラからのコマン
ド等により論理を切り替える様にすることもできる。ま
た、上記説明ではプリンタコントローラからの画像信号
の密度が300dpiでプリンタエンジンの解像度が6
00dpiである場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、例えば240dpiと480dp
iや400dpiと800dpiの場合でももちろんよ
い。また、プリンタコントローラからの画像信号の密度
が300dpiでプリンタエンジンの副走査密度が3倍
の900dpiの場合、1つの画像信号から3ライン分
のデータに変換して印字する様にしてももちろんよい。
【0086】(第4の実施例)前記第3の実施例におい
ては300dpiの所定のデイザマトリクスを同じパタ
ーンの600dpiのパターンに変換する例について説
明した。本実施例では変換前の300dpiのデイザパ
ターンと変換後の600dpiのデイザパターンが異な
る例について説明する。更に本第3の実施例においては
デイザ画像に対する変換処理が『有』の場合と『無』の
場合とで2値化する際のデイザパターンも異なる。
【0087】プリンタコントローラ202は、デイザ画
像に対する変換処理が『無』の場合、300dpiのレ
ーザビームプリンタで印字するという条件の元で階調性
と解像度のバランスが取れるように最適化された8×8
のデイザマトリクスに基づいて2値化を行なった300
dpiのビットマップデータを生成する。
【0088】一方、デイザ画像に対する変換処理が
『有』の場合は、変換のための論理規模を少なく押える
ため、また、階調性の方は600dpiに変換すること
により十分得られるので、同じ8×8でも解像度の方を
優先したマトリクスに基づいて2値化を行なった300
dpiのビットマップデータを生成する。具体的には第
2の実施例で説明した4×4のFatting型のデイ
ザパターンをサブマトリクスとして4つの組合せた組織
的デイザとする。このときの閾値マトリクスを図19を
示す。前記信号処理回路205では上記閾値マトリクス
に基づいて2値化された300dpiのデイザ画像を6
00dpiの画像に変換する。変換は前記実施例同様、
予め定められている複数のマッチングパターンと比較す
ることにより行なわれる。このマッチングパターンは前
記4×4のFatting型のデイザパターンに基づい
て定められているため、元の画像が300dpi、8×
8の64階調のデイザマトリクスありながら変換のため
の論理規模を少なく押えることができる。変換後のデー
タは、変換前の4×4のパターン単位で濃度を保存し、
かつ600dpiのレーザビームプリンタで印字したと
き最適となるような8×8のデイザ画像となるように定
められている。具体的な変換前の300dpi、4×4
のデイザマトリクスと変換後の600dpi、8×8の
デイザマトリクスを図20に示す。図20に示したデイ
ザマトリクスでは変換前と変換後ではパターンの形状が
かなり異なるため、未処理部分があると比較的目立ち易
いという欠点があるが、300dpiの原画像のパター
ンを変換後の600dpiのパターンに類似したものに
することにより未処理部分を目立たなくし、更に高画質
な画像を得ることも可能である。
【0089】本第4実施例のように変換前と変換後のパ
ターンを異なるものにすることにより、高画質な中間調
画像を得ることができる。
【0090】(第5の実施例)次に、本発明の第5の実
施例を説明する。
【0091】図21は本発明の第5の実施例におけるレ
ーザビームプリンタのブロック図である。
【0092】同図において図1と同一の構成要素には同
一の符号を付し、詳細な説明は省略する。更に図21の
プリンタコントローラ202は300dpiのデータに
加え、600dpiのデータの受信が可能である。そし
て、信号処理回路205ではプリンタコントローラ20
2から300dpiまたは600dpiの画像信号VD
Oを転送クロックVCLKによって受け、これを主走査
方向の密度が240dpi、副走査方向の密度が600
dpiのスムーズ化した画像信号SVDOに変換してプ
リンタエンジン201に送出する処理を行なう。
【0093】図21において、223は増設画像メモリ
であり、この増設画像メモリはオプションとして設定さ
れている。プリンタコントローラ202はビットマップ
データを展開するためのメモリとして画像メモリ214
を標準で備えているが、この標準の画像メモリ214で
は300dpiの画像データを扱うことができる。そし
て増設画像メモリ223を装着することにより、プリン
タコントローラ202は600dpiの画像データを扱
うことが可能となる。上記構成において、CPU218
は前記増設画像メモリ223が装着されているか否かを
判別し、増設画像メモリ223が装着されている場合に
はプリンタコントローラ202は600dpiのコント
ローラとして動作し、増設画像メモリ223が装着され
ていない場合にはプリンタコントローラ202は300
dpiのコントローラとして動作するように制御する。
但し、CPU218はホストからの各ページの画像デー
タの量を常に監視しており、増設画像メモリ223が装
着されている場合であっても、600dpiでビットマ
ップデータを展開しているとプリンタエンジンのスルー
プットに対して時間的に間に合わないと判断した場合に
はそのページに関してはビットマップデータを300d
piで展開する。更に、CPU218は現在プリンタコ
ントローラが上記600dpiのモードと300dpi
のモードのどちらのモードで動作しているかを示す信号
としてRESOを出力する。RESO=“H”のとき、
600dpi,RESO=“L”のとき300dpiの
動作モードであることを示す。このRESO信号は信号
処理回路205に入力されている。
【0094】図22は信号処理回路205のブロック図
である。図22において、図2と同一の構成要素には同
一の符号を付している。図22において1〜9はプリン
タコントローラ202からの画像信号を記憶するライン
メモリであり、それぞれ600dpiの画像信号を主走
査1ライン分記憶可能な容量を有する。10はラインメ
モリ1〜9の書き込みや読み出しの制御を行なうメモリ
制御回路、11は2つの入力A、Bのうち一方を選択し
て端子Yに出力するセレクタである。12は9×9ビッ
トのシフトレジスタで、クロックが入力する毎に画像デ
ータをシフトしながら出力する。130〜150は11
と同様なセレクタ、160及び230はAND回路、1
70はトグル・フリップフロップ(T−FF)である。
180は補間論理回路Aで、プリンタコントローラ20
2からの画像信号が600dpiである場合に、これを
主走査2400×副走査600dpiの信号に変換する
機能を有する。一方、190は補間論理回路Bで、プリ
ンタコントローラ202からの画像信号が300dpi
である場合に、これを主走査2400×副走査600d
pi、あるいは主走査600×副走査600dpiの信
号に変換する機能を有する。200はパラレル−シリア
ル変換回路で、補間論理回路A180からのパラレル2
ビットの出力をシリアル信号に変換して出力する。21
0はパラレル−シリアル変換回路で、補間論理回路B1
90からのパラレル4ビットの出力をシリアル信号に変
換して出力する。122は分周回路で、水晶発振器20
6からのクロック信号CLKを各主走査毎にプリンタエ
ンジン201からの水平同期信号EBDに同期して分周
し、分周比1/2、1/8、1/16のクロック信号を
出力する。
【0095】上記構成において、プリンタコントローラ
202は信号処理回路205に対して600dpiある
いは300dpiの密度の画像信号VDOを送出する。
この画像信号の密度は前述したように信号RESOによ
って示される。RESO=“H”のとき、VDOの密度
が600dpi、RESO=“L”のときVDOの密度
が300dpiであることを示す。
【0096】次に信号処理回路205の動作を説明す
る。まず、VDO信号の密度が600dpi、すなわち
プリンタコントローラに増設メモリが装着され、600
dpiのコントローラとして動作する場合について説明
する。このとき、セレクタ11及び130〜150は、
RESO信号により全てA入力が選択状態となってい
る。また、プリンタコントローラ202に対する水平同
期信号BDとしてプリンタエンジン201からの水平同
期信号EBDがそのまま送出される。プリンタコントロ
ーラ202は水平同期信号BDが入力する毎に、信号処
理回路205から送られる画像クロック信号VCLKに
同期して主走査1ライン分のVDO信号を送出する。こ
のVCLK信号は水晶発振器206の出力CLKを分周
回路122においてEBD信号に同期して1/8に分周
した信号である。信号処理回路205に入力した第1ラ
イン目のVDO信号は、シフトレジスタ12の第1ビッ
トに入力されると共にラインメモリLM1に書き込まれ
る。次の主走査においては、第2ライン目のVDO信号
の入力と同時に、ラインメモリLM1に格納されていた
第1ライン目の同じ位置のVDO信号が読み出され、そ
れぞれシフトレジスタ12の第1ビット及び第2ビット
に入力される。一方、入力した第2ライン目のVDO信
号はラインメモリLM1に、またラインメモリLM1よ
り前記読み出された信号はラインメモリLM2の同じア
ドレスに書き込まれる。このように各ライン毎に入力す
るVDO信号はLM1→LM2→…LM9とシフトしな
がら書き込みと読み出しが行われていく。従って、各ラ
インメモリLM1〜LM9には連続する9ライン分のV
DO信号が格納されていることになる。上記ラインメモ
リには例えばスタティックRAMを使用することができ
る。上記ラインメモリLM1〜LM8の出力及びプリン
タコンタローラ202からのVDO信号はシフトレジス
タ12に入力され、シフトレジスタ12からは主走査9
ドット×副走査9ライン、計81ドット分の画像信号が
前記VCLK信号によってシフトしながら出力される。
これら81ドット分の画像信号は補間回路A180に入
力される。補間回路A180では図23及び図24に示
すように、注目画素Mの周辺の画素の画像信号を参照し
て、前記注目画素Mに対する画像信号の主走査方向の密
度を4倍にしてスムーズ化した信号Ma、Mb、Mc及
びMdに変換する。上記変換はシフトレジスタ12の出
力データを予め定められている複数のドットパターンと
比較することにより行われる。前記ドットパターンは前
記注目画素Mの特徴を抽出するもので、例えば図25
(a)のような場合は注目画素Mは縦(副走査方向)に
近い斜め線の一部であると見なし、図示のデータに変換
する。また、図25(b)のような場合は注目画素Mは
横(主副走査方向)に近い斜め線の一部であると見な
し、図示のデータに変換する。但し、図25において●
は黒ドット、○は白ドット、参照領域内の他の部分は
黒、白どちらでもよいことを示している。注目画素Mの
データはこのような多数のドットパターンと比較されて
決定される。画像信号を変換するアルゴリズムは縦に近
い斜め線と、横に近い斜め線とでは異なり、前記縦に近
い斜め線においては隣接する画素との段差が少なくなる
ように2400dpi単位でドットを付加または削除す
るような変換を行う。一方、前記横に近い斜め線におい
ては段差を形成する画素の近傍に2400dpi単位の
小ドットを濃度として付加するようにする。前記小ドッ
トを濃度として付加することにより、電子写真の特性
上、印字された画像は前記段差の部分がボケてなめらか
になり、スムージングの効果が得られる。以上のように
して決定された信号Ma〜Mdはパラレル−シリアル変
換回路200にてシリアル信号に変換され、セレクタ1
50を介して画像信号SVDOとしてプリンタエンジン
201に送出される。従って、この画像信号SVDOは
主走査2400×600dpiの密度の信号となる。但
し、プリンタコントローラ202からスムージング処理
指定信号SONにより『スムージング処理なし』が指定
された場合は主走査、副走査共に600dpiのVDO
信号がSVDO信号としてそのままプリンタエンジン2
01に送出される。上記の処理を行うため、プリンタコ
ントローラ202からのVDO信号は実際に印字される
までに主走査方向に5ドット、副走査方向に4ライン分
遅れることになる。従ってプリンタコントローラはこの
遅れ分を加味したタイミングでVDO信号を出力する必
要がある。プリンタコントローラからのVDO信号を主
走査第1ラインより順にL1、L2、…としたときの上
記信号のタイミングを図26に示す。同図において、ラ
インメモリLM1〜LM9についてはメモリから読み出
される信号を示している。プリンタエンジン201では
前記SVDO信号に基づいてレーザを変調し、前述の画
像形成動作を行う。以上のような処理の結果、印字され
る画像例を図27及び図28に模式的に示す。同図にお
いて(a)はコントローラから送られる600dpiの
原データ、(b)は信号処理回路によって変換されたデ
ータ、(c)は(b)に示すデータによって実際に印字
される画像を示している。また、格子の1マスは600
dpiの単位である。このように、画像信号の主走査方
向の密度を4倍にすることによって、高画質な画像を得
ることが可能となる。
【0097】次に、プリンタコントローラ202からの
VDO信号の密度が300dpi、すなわちプリンタコ
ントローラに増設メモリが装着されておらず、300d
piのコントローラとして動作する場合について図22
を参照しながら動作を説明する。このとき、セレクタ1
30〜150は、RESO信号により全てB入力が選択
状態となっている。プリンタコントローラ202は上述
したVDO信号の密度が600dpiの場合と同様に、
水平同期信号BDが入力する毎に、信号処理回路205
から送られる画像クロック信号VCLKに同期して主走
査1ライン分のVDO信号を送出する。但し、この場合
のBD信号はプリンタエンジンからのEBD信号を1ラ
インおきに歯抜いて300dpiのプリンタエンジンの
場合と等価なBD信号となっている。また、VCLK信
号は水晶発振器206の発振クロックを分周回路122
において1/16に分周したものである。300dpi
のVDO信号1ライン分のデータ量は600dpiの場
合の1/2であるので、以上のように構成することによ
り、プリンタコントローラからの1ライン分のVDO信
号の送出時間は前述のVDO信号の密度が600dpi
の場合と等しくなる。信号処理回路205に入力した第
1ライン目のVDO信号L1は、セレクタ11を介して
シフトレジスタ12の第1ビットに入力されると共にラ
インメモリLM1に書き込まれる。セレクタ11はVD
O信号の密度が300dpiの場合、プリンタエンジン
からのEBD信号により、交互に切り換わる。すなわ
ち、プリンタエンジンから600dpi単位で見た場合
の奇数ライン目ではA入力が、偶数ライン目ではB入力
が選択される。従って、次の主走査においてはラインメ
モリLM1より読み出される第1ライン目のVDO信号
L1は再びシフトレジスタ12の第1ビットに入力され
ると共にラインメモリLM1に書き込まれる。このと
き、コントローラにはBD信号が送られないので、偶数
ライン目ではコントローラはVDO信号の送出を休止し
ている。更に、次の主走査においては、コントローラに
とっての第2ライン目のVDO信号L2がプリンタコン
トローラから入力され、同時に、ラインメモリLM1に
格納されていた第1ライン目の同じ位置のVDO信号が
読み出され、それぞれシフトレジスタ12の第1ビット
及び第2ビットに入力される。そして入力した第2ライ
ン目のVDO信号はラインメモリLM1に、またライン
メモリLM1より前記読み出された信号はラインメモリ
LM2の同じアドレスに書き込まれる。このようにして
各ラインメモリLM1〜LM9には同じラインのVDO
信号の書き込みと読み出しが2度ずつ行われながらシフ
トレジスタ12に入力される。従って、シフトレジスタ
12からは同じ9ライン分の画像信号が主走査2ライン
の間続けて出力されることになる。これらの画像信号は
補間回路190に入力される。補間回路190では図2
9及び図30に示すように、注目画素Nの周辺の画素の
画像信号を参照して、前記注目画素Nに対する画像信号
の密度を変換する。変換の論理はプリンタコントローラ
202からのスムージング処理指定信号SMTH及びデ
イザ処理指定信号DITHによって選択できる。前記信
号SMTHはユーザの好みに応じて前記操作パネルやア
プリケーションソフト上から指定できる。
【0098】スムージング処理指定信号SMTHは変換
後の画像信号の主走査方向の密度を指定する。補間回路
190ではSMTH=“H”のとき、前記注目画素Nに
対する画像信号を主走査方向の密度を8倍、副走査方向
の密度を2倍にしてスムーズ化した信号、すなわち主走
査2400×副走査600dpiの密度の信号に変換す
る。一方、SMTH=“L”のときは、前記注目画素N
に対する画像信号を主走査方向、副走査方向共に密度を
2倍、すなわち主走査、副走査共に600dpiの信号
に変換する。上記変換は前述の600dpiの場合と同
様にシフトレジスタ12の出力データを予め定められて
いる複数のドットパターンと比較することにより行われ
る。但し、この場合のドットパターンは300dpiの
単位である。SMTH=“H”の場合のドットパターン
の例は図13に示したものと同一である。また、SMT
H=“L”の場合のドットパターンの例を図31に示
す。変換の順序は、同様に奇数ライン目でN1a、N1
bの2つのデータを生成し、偶数ライン目でN2a、N
2bの2つのデータを生成する。
【0099】デイザ処理指定信号DITHはデイザ画像
に対して変換処理を行うか否かを指定する信号である。
デイザ画像に対する変換処理は所定の成長パターンを有
するデイザ画像に対して行われる。これは前記第3の実
施例で説明した変換と同一で図17に示す300dp
i、4×4のデイザパターンを600dpi、4×4の
デイザパターンに変換するもので、これによりデイザ画
像の高画質化が行える。
【0100】以上のようにして補間回路190で生成さ
れた信号はパラレル−シリアル変換回路210にてシリ
アル信号に変換され、セレクタ150を介して画像信号
SVDOとしてプリンタエンジン201に送出される。
但し、プリンタコントローラ202からスムージング処
理指定信号SONにより『スムージング処理なし』が指
定された場合は主走査、副走査共に300dpiのVD
O信号を主走査方向、副走査方向に共に2倍に拡大して
600dpiのレートでSVDO信号としてプリンタエ
ンジン201に送出される。上記信号のタイミングは図
9に示したものと同一となる。又、SMTH=“H”の
場合に印字される画像例は図14、図15に示したもの
となる。上記の処理では前述のように横に近い斜線では
段差を形成する画素の近傍に2400dpi単位の小ド
ットを濃度として付加して境界をボカすことによりスム
ーズさを得ているが、この処理を嫌う場合はSMTH=
“L”とすることにより、600×600dpiのモー
ドとなるのでスムーズさの点では多少劣るが600dp
iのシャープな画像を得ることができる。このように、
画像信号の密度を変換することによって、300dpi
の少ないメモリであっても600dpiエンジンの性能
を生かした高画質な画像を得ることが可能となる。
【0101】以上説明したように本第5実施例1のレー
ザビームプリンタではコントローラが300dpiまた
は600dpiの密度で画像データを生成し、そのいず
れの場合であっても信号処理回路により高密度な信号に
変換して印字を行うため、優れた画像が得られる。
【0102】また、上記説明ではプリンタコントローラ
からの画像信号の密度が300dpi及び600dpi
である場合について説明したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば240dpiと480dpiや400
dpiと800dpiの場合でももちろんよい。更に、
プリンタエンジンがコントローラからのコマンドにより
解像度切換え可能な場合、前記信号処理回路は240、
300、400、480、600、800dpiの各解
像度に対応可能としておき、例えばコントローラからの
画像信号の密度が240、300、400dpiの場合
は主走査方向の密度を8倍、副走査方向の密度を2倍に
変換し、画像信号の密度が480、600、800dp
iの場合は主走査方向の密度のみを4倍に変換して印字
するような構成とすることも可能である。また、上記実
施例ではコントローラからの画像信号の密度が300d
piの場合、走査線密度が2倍の600dpiのデータ
に変換して印字する例を説明したが、これに限定される
ものではなく、例えば900dpiのプリンタエンジン
を使用して、走査線密度が3倍の900dpiのデータ
に変換して印字する様にしてももちろんよい。
【0103】(第6の実施例)前記第5の実施例では、
プリンタコントローラのCPUが前記増設画像メモリ2
23が装着されているか否かを判別し、増設画像メモリ
が装着されている場合にはプリンタコントローラは60
0dpiのコントローラとして動作し、増設画像メモリ
223が装着されていない場合にはプリンタコントロー
ラ202は300dpiのコントローラとして動作する
ように制御する例について説明した。本発明第6の実施
例においては、ホスト機器からのコマンド、あるいはオ
ペレータが操作パネルを操作することによって解像度の
指定を行うことを可能とする例について説明する。これ
はプリント速度を重視する場合に有効である。このこと
について説明する。プリンタコントローラに増設画像メ
モリが装着されていて600dpiの画像データを展開
するための十分なメモリ容量が確保されている場合にお
いても、600dpiの画像データを展開するためには
300dpi時に比べて4倍の時間を要する。これは画
像データの容量が4倍になるためである。従って、画質
よりも速度を優先する場合には画像データを300dp
iで展開した方がよいということになる。
【0104】次にオペレータが操作パネルを操作するこ
とによって解像度の指定を行う場合についてコントロー
ラの動作を図32のフローチャートを用いて説明する。
【0105】まず、CPUは増設画像メモリが装着され
ているか否かを判別する(ステップS1)。増設画像メ
モリが装着されている場合、操作パネルにより600d
piモードが選択されているかどうかを調べる(ステッ
プS2)。600dpiモードが選択されている場合
(増設画像メモリが装着されている場合は初期値が60
0dpiとなっており、オペレータが特に指定しない場
合は600dpi指定になっている)はコントローラの
動作モードを600dpiに設定する(ステップS
3)。ステップS2において300dpiモードが選択
されている場合はコントローラの動作モードを300d
piに設定する(ステップS6)。一方、ステップS1
において増設画像メモリが装着されていない場合も操作
パネルにより600dpiモードが選択されているかど
うかを調べる(ステップS4)。ここで600dpiモ
ードが選択されているときは、増設画像メモリ無しでは
600dpiの画像データを展開することは出来ないの
で、「メモリが足りないため300dpiモードで動作
します」等のメッセージを表示し(ステップS5)、コ
ントローラの動作モードを300dpiに設定する(ス
テップS6)。また、ステップS4において300dp
iモードが選択されている場合(増設画像メモリが装着
されていない場合は初期値が300dpiとなってお
り、オペレータが特に指定しない場合は300dpi指
定になっている)はそのままステップS6に行き、コン
トローラの動作モードを300dpiに設定する。
【0106】次に、コントローラステップS3あるいは
ステップS6で設定された解像度の画像データを生成す
る(ステップS7)。そして画像信号として出力する
(ステップS8)。
【0107】以下の動作は第5実施例と同様で、前記画
像信号は信号処理回路に入力され、所定の処理の後、プ
リンタエンジンに送出され、印字が行われる。
【0108】上記の説明ではオペレータが操作パネルを
操作することによって解像度の指定を行う場合について
説明したが、ホスト機器からのコマンドによって解像度
の指定を行う場合はオペレータがアプリケーション上で
同様の操作を行うことによって可能である。
【0109】以上説明したように、本第6実施例では増
設画像メモリが装着されている場合でもユーザが好みに
応じて300dpiモードを選択することができる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればプ
リンタコントローラが安価な例えば300dpiのデー
タに対応する容量の画像メモリしか持っていない場合に
おいても画像信号の変換処理を行なうことにより、中間
調画像、文字や図形等の画像共に例えば600dpiエ
ンジンの性能を生かした滑らかで高画質な画像を得るこ
とが可能となる。また、より高画質を望む場合には画像
メモリを増設することによって600dpiの画像デー
タを展開することが可能となり、600dpiの画像デ
ータを基に変換処理を行うのでより高画質な印字を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるレーザビームプリンタ
のブロック図である。
【図2】第1の実施例における信号処理回路のブロック
図である。
【図3】300dpi×300dpiのデータを示した
図である。
【図4】300dpi×300dpi1画素のデータを
600dpi×600dpiに変換する例を示した図で
ある。
【図5】デイザマトリクスを説明する図である。
【図6】デイザマトリクスを説明する図である。
【図7】第1の実施例における画像信号の変換を説明す
る図である。
【図8】第1の実施例における画像信号の変換を説明す
る図である。
【図9】各ライン毎の画像信号のタイミング図である。
【図10】第2の実施例における信号処理回路のブロッ
ク図である。
【図11】第2の実施例における画像信号の変換を説明
する図である。
【図12】第2の実施例における画像信号の変換を説明
する図である。
【図13】第2の実施例における画像信号の変換を説明
する図である。
【図14】第2の実施例における原画像信号による印字
画像と変換後の画像信号による印字画像の比較図であ
る。
【図15】第2の実施例における原画像信号による印字
画像と変換後の画像信号による印字画像の比較図であ
る。
【図16】第3実施例における信号処理回路のブロック
図である。
【図17】300dpiのデイザ画像を600dpiの
画像信号に変換した図である。
【図18】デイザ画像の変換の一例を示した図である。
【図19】第4の実施例における閾値マトリクスであ
る。
【図20】第4の実施例におけるデイザ画像の画像信号
の変換を説明する図である。
【図21】本発明の第5、第6実施例に適用されるレー
ザビームプリンタの電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図22】図21の信号処理回路205の構成を示すブ
ロック図である。
【図23】補間回路180での補間処理を説明するため
の図である。
【図24】図23の注目画素Mにおける密度変換処理を
説明するための図である。
【図25】第5実施例におけるスムーズ処理の一例を説
明するための図である。
【図26】図22に示した信号処理回路205の補間回
路180を使用する場合の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。
【図27】第5実施例におけるスムーズ処理された印字
結果例を示す図である。
【図28】第5実施例におけるスムーズ処理された印字
結果例を示す図である。
【図29】補間回路190での補間処理を説明するため
の図である。
【図30】図29の注目画素Nにおける密度変換処理を
説明するための図である。
【図31】600×600dpiにおけるスムーズ処理
の一例を説明するための図である。
【図32】本発明の第6の実施例の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図33】一例的なレーザビームプリンタ付近の構成を
示すブロック図である。
【図34】レーザビームプリンタの機械的構成を示す図
である。
【図35】レーザビームプリンタの構成を模式的に示す
図である。
【図36】先行技術のレーザビームプリンタの電気的構
成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜9 ラインメモリ 10 メモリ制御回路 11、13、14、15 セレクタ 12 シフトレジスタ 18、19 補間論理回路 20、21 パラレル−シリアル変換回路 22 分周回路 201 プリンタコントローラ 202 プリンタエンジン 206 水晶発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/387 101 4226−5C // G03G 15/04 116

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置の記録制御部と記録機構部との
    間に接続される画像処理装置であって、前記記録制御部
    により生成された前記記録機構部の記録密度より低い密
    度の画像情報を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力した画像情報を主走査複数ライ
    ン分記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された画像情報群から記録画素及び
    その周辺の画素の画像情報を参照する参照手段と、 前記参照手段による参照の結果、前記記録画素及びその
    周辺の画素が複数画素から構成される所定の中間調パタ
    ーンの一部を成すことを検出する検出手段と、 前記検出手段による検出結果に応じて前記記録画素の画
    像情報を少なくとも前記記録機構部の記録密度以上の密
    度の画像情報に変換する変換手段と、 前記変換手段により変換された画像情報を前記記録機構
    部に伝送する伝送手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記変換手段は前記記録画素を含む第1
    の中間調パターン及び前記第1の中間調パターンに隣接
    する第2の中間調パターンを構成する画素群の情報に基
    づいて変換後の画像情報を決定することを特徴とする請
    求項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 第1の記録密度の画像情報を生成する画
    像情報生成手段と、前記第1の記録密度より高い第2の
    記録密度で記録媒体に記録を行う記録手段を有する記録
    装置であって、 前記画像情報生成手段により生成した前記第1の記録密
    度の画像情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された画像情報群から記録画素及び
    その周辺の画素の画像情報を参照する参照手段と、 前記参照手段による参照の結果、前記記録画素が複数画
    素から構成される所定の中間調パターンの一部を成すこ
    とを検出する第1の検出手段と、 前記第1の検出手段による検出結果に応じて前記記録画
    素の画像情報を少なくとも前記第2の記録密度以上の密
    度を有する画像情報に変換する第1の変換手段と、 前記参照手段による参照の結果、前記記録画素が画像の
    エッジの一部を成すことを検出する第2の検出手段と、 前記第2の検出手段による検出結果に応じて前記記録画
    素の画像情報を少なくとも前記第2の記録密度以上の密
    度を有する画像情報に変換する第2の変換手段と、 前記第1の変換手段により変換処理された画像情報と前
    記第2の変換手段により変換処理された画像情報とを合
    成することにより前記記録手段で記録するための情報を
    形成する情報合成手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 更に、前記第1の変換手段による変換処
    理の有無を選択する第1の選択手段と、 前記第2の変換手段による変換処理の有無を選択する第
    2の選択手段と、 を有することを特徴とする請求項3記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 副走査方向の記録密度が第1の記録密
    度:D1であり、以下に示す5つの記録モード(1)〜
    (5)のうち、少なくとも2つ以上の記録モードを有す
    ることを特徴とする記録装置。 (1)主走査、副走査共に、前記第1の記録密度D1の
    1/n(但し、n>1)である第2の記録密度D2(=
    D1/n)で生成した画像情報の各主走査に対する情報
    をn回ずつ繰り返す事によって主走査、副走査共に前記
    第2の記録密度D2にて記録するモード。 (2)主走査、副走査共に、前記第2の記録密度D2で
    生成した画像情報の密度を主走査、副走査共にn倍、す
    なわち第1の記録密度D1の情報に変換して記録するモ
    ード。 (3)主走査、副走査共に、前記第2の記録密度D2で
    生成した画像情報の主走査方向の密度をm倍(但し、m
    >n)、かつ副走査方向の密度をn倍の情報に変換して
    記録するモード。 (4)主走査、副走査共に、前記第1の記録密度D1で
    生成した画像情報にて記録するモード。 (5)主走査、副走査共に、前記第1の記録密度D1で
    生成した画像情報の主走査方向の密度をk倍(但し、k
    >1)の情報に変換して記録するモード。
  6. 【請求項6】 前記記録モード(2)又は(3)を有す
    る記録装置であって、中間調画像に対する変換処理を行
    うか否かを指定する指定手段を有することを特徴とする
    請求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録モードは操作パネル、あるいは
    ホスト機器からのコマンドによって選択可能とすること
    を特徴とする請求項5記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録モードは入力する画像情報に応
    じて自動的に選択されるようにしたことを特徴とする請
    求項5記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録モードは画像メモリの記憶容量
    に応じて自動的に選択されるようにしたことを特徴とす
    る請求項5記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の記録装置において、第
    1の記録密度D1は600ドット/インチ、第2の記録
    密度D2は300ドット/インチであることを特徴とす
    る記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の記録装置において、第
    1の記録密度D1は480ドット/インチ、第2の記録
    密度D2は240ドット/インチであることを特徴とす
    る記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項5記載の記録装置において、第
    1の記録密度D1は800ドット/インチ、第2の記録
    密度D2は400ドット/インチであることを特徴とす
    る記録装置。
  13. 【請求項13】 画像情報の情報量を検知する検知手段
    を有し、画像情報を前記第1の記録密度D1で生成する
    モードが選択されている場合においても、前記検知手段
    により生成すべき画像情報の量が所定値よりも大きいと
    検知した場合には、画像情報を前記第2の記録密度D2
    にて生成するようにしたことを特徴とする請求項5記載
    の記録装置。
  14. 【請求項14】 外部ホスト装置とのインターフェース
    手段と、 前記ホスト装置から送られる情報に基づいて第1の走査
    線密度を有する画像情報を生成する第1の情報生成モー
    ド及び前記第1の走査線密度の1/n(但し、n>1)
    の第2の走査線密度を有する画像情報を生成する第2の
    情報生成モードとを有する情報生成手段と、 前記情報生成手段により生成した画像情報を記憶する記
    憶手段と、 前記記憶手段の記憶容量を検知する検知手段と、 前記検知手段の検知結果に応じて前記情報生成手段の情
    報生成モードを選択する選択手段と、 前記選択手段により前記第1の情報生成手段が選択され
    た場合に、前記第1の情報生成手段により生成されたそ
    れぞれの走査線に含まれる画像情報をm1 倍の記録密度
    の情報に変換する第1の情報変換手段と、 前記選択手段により前記第2の情報生成手段が選択され
    た場合に、前記第2の情報生成手段により生成された画
    像情報に対し、走査線密度がn倍、すなわち前記第1の
    走査線密度の情報に変換し、かつ前記変換された第1の
    走査線密度のそれぞれの走査線に含まれる画像情報をm
    2 倍の記録密度の情報に変換する第2の情報変換手段
    と、 前記第1または第2の情報変換手段により変換された画
    像情報に応じてレーザビームを変調するレーザ変調手段
    と、 前記変調されたレーザビームの走査始点を検出するビー
    ム検出手段と、 前記変調されたレーザビームを第1の走査線密度で走査
    する走査手段と、 前記走査されたレーザビームにより感光体上に潜像を形
    成して電子写真プロセスによる記録を行う記録手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
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