JPH09327942A - 画像出力装置及びその制御方法 - Google Patents

画像出力装置及びその制御方法

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JPH09327942A
JPH09327942A JP8145981A JP14598196A JPH09327942A JP H09327942 A JPH09327942 A JP H09327942A JP 8145981 A JP8145981 A JP 8145981A JP 14598196 A JP14598196 A JP 14598196A JP H09327942 A JPH09327942 A JP H09327942A
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signal
density
mode
image signal
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JP8145981A
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Atsushi Kashiwabara
淳 柏原
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トナー節減モード時において、出力画像の品質
を高める。 【解決手段】トナー節減モードにおいては、パルス幅変
調モードとして200線を選択し(S1402)、トナ
ー節減モード用の変換テーブルを選択する(S140
3)。この変換テーブルは、出力用の画像信号の濃度を
低くするような変換規則(例えば、2分の1にする規
則)を定める。次いで、画像信号に対して2値のディザ
処理を施し(S1404)、これをトナー節減モード用
の変換テーブルを用いて出力用の画像信号に変換し、2
00線のパルス幅変調モードで画像を形成する(S14
05)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像出力装置及び
その制御方法に係り、特に、現像材の節減モードを有す
る画像出力装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
レーザビームプリンタ等の電子写真方式を用いた画像出
力装置が広く使われるようになってきた。これらの画像
出力装置は、その高品質印字、静粛性、及び高速性など
の多くのメリットにより、デスクトップパブリッシング
の分野を急速に拡大させる要因となってきた。
【0003】更に、最近では文字や図形のエッジを検出
して滑らかにするスムージング処理等の高画質化技術を
取り入れて画質の向上を図ることが一般的になってきて
いる。また、印字機構部であるプリンタエンジンの解像
度も、以前の標準であった240dpi(ドット/イン
チ)や300dpiに代わって、600dpiやそれ以
上の高解像のものが登場し、これに上記スムージング処
理技術を組み合わせることにより、印字品質も以前と比
較して飛躍的に向上してきた。
【0004】更に、電子写真方式のカラープリンタも開
発され、ホストコンピュータやプリンタの画像生成部で
あるコントローラ等の高性能化により従来からのモノク
ロ印刷のみならず、カラー画像の印刷が実用化され、普
及しつつある。このようなカラープリンタによって階調
性のあるフルカラー画像を印刷する方法としては、ディ
ザ法、濃度パターン法、誤差拡散法等、いくつかの手法
が用いられている。これらの手法は、いずれも所定領域
内の印字ドットと非印字ドットの比率によって階調を表
現する所謂擬似中間調手法である。更に、特にレーザビ
ームプリンタにおいては比較的容易に主走査方向の解像
度を変えることができるという特徴があり、例えば画像
データのレベルに応じてレーザダイオードの駆動パルス
幅を変化させることにより濃淡を表現するパルス幅変調
方式も採用されている。このパルス幅変調方式は、ディ
ザ法に代表される擬似中間調手法に比べて、階調性と解
像度を高いレベルで両立できるという点で優れている。
【0005】この種のカラー画像出力装置には、像担持
体に帯電、露光、現像によって形成された記録像を記録
紙上に転写する工程を複数回繰り返すことによって、記
録紙上に複数色の重ね画像を形成してカラー画像を得る
方法があり、DAS2607727、特開昭50−50
935等に記載されている構成で実用化されている。
【0006】図1は、カラーレーザビームプリンタのエ
ンジン部の断面図である。同図において、装置本体内に
は、像担持体であるところの感光ドラム106、ローラ
帯電器109、更に、感光ドラム106の左辺には、複
数個の現像器116M、116C、116Y、116B
kが、回転可能な支持体115の回転幅を中心とする同
心円上に配設されている。現像器116M、116C、
116Y、116Bk内には、現像材であるマゼンタト
ナー、シアントナー、イエロートナー、ブラックトナー
がそれぞれ収容されており、各現像器は現像用開口面が
常に感光ドラム面に対向するように駆動される。
【0007】一方、感光ドラム106の右辺には、記録
紙(不図示)を保持し、かつ感光ドラム106の像を記
録紙上に転写させる機能を有する転写ローラ108が配
置されている。以上の構成により、感光ドラム106
は、不図示の駆動手段によって図示の矢印方向に回転駆
動される。
【0008】ローラ帯電器109には、約−700Vの
直流電圧に、周波数が1000HZ、Vpp(ピーク・
トゥ・ピーク電圧)が1500Vの交流電圧が重畳さ
れ、これにより感光ドラム106の表面は、約−700
Vに均一に帯電される。
【0009】装置本体の上方には、露光装置を構成する
レーザダイオード103、高速モータによって回転駆動
される回転多面鏡104、結像レンズ105を含む光学
ユニット118、及び折り返しミラー122が配置さ
れ、光学走査系をなしている。
【0010】図2は、前記光学走査系の上面図である。
なお、簡単のために折返しミラー122の図示は省略し
ている。
【0011】600dpi、8ビットの多値画像信号/
VDO7〜/VDO0及び画像属性信号/IMCHR
は、画像クロックVCLK信号に同期してパルス幅変調
回路101に入力され、ここで、そのレベルに応じたパ
ルス幅のレーザ駆動信号VDOが生成され、レーザドラ
イバ102に供給される。
【0012】図3は、パルス幅変調回路101の内部構
成を示すブロック図である。同図において、129はラ
インメモリである。このラインメモリ129は、トグル
バッファ形式に構成されており、独立したクロックによ
って書き込みと読み出しを同時に行なうことが可能な構
成となっている。130はクロック発生回路で、水平同
期信号/LSYNCに同期したパターンクロック信号P
CLKを1/3分周したクロック信号1/3PCLKを
生成する。クロック信号PCLKは、600dpiのド
ット印字に対応する周期を有する。従って、クロック信
号1/3PCLKは、200dpiのドット印字に対応
する周期を有する。
【0013】また、131はγ変換回路、132はD/
A変換回路、133は位相制御回路、134、135は
三角波発生回路、136、137はコンパレータ、13
8はセレクタ、139はDフリップフロップである。
【0014】以下、パルス幅変調回路101の動作を説
明する。先ず、主走査1ライン分の/VDO7〜VDO
0信号及び/IMCHRがクロック信号VCLKにより
ラインメモリ129に書き込まれる。第1ラインの書き
込みが完了すると、次ラインの水平同期信号/LSYN
Cによりラインメモリ129の書き込みのバンクが切り
替えられ、次の第2ラインの信号が書き込みが行なわれ
ると同時に、既に書き込まれている第1ラインのデータ
が前記パターンクロック信号PCLKにより読み出され
る。
【0015】読み出された/VDO7〜/VDO0信号
及び/IMCHR信号は、γ補正回路131に入力され
る。γ補正回路131では/VDO7〜/VDO0信号
に対し、/IMCHR信号で指定されるPWMの線数
(200線または600線)に応じてプリンタエンジン
のプロセス条件に最適なγ変換を行なう。
【0016】γ変換された8ビットの画像信号/VD7
〜/VD0は、その値に応じてD/A変換回路132で
アナログ電圧に変換され、アナログビデオ信号AVDと
なる。このとき、D/A変換回路132は、画像信号/
VD7〜/VD0の値が00H(Hは16進を示す)で
最小電圧を発生し、FFHで最大電圧を発生する。アナ
ログビデオ信号AVDは、コンパレータ136及び13
7の負入力に入力される。
【0017】一方、コンパレータ136及び137の正
入力には、夫々三角波発生回路134の出力TRI1及
び三角波発生回路135の出力TRI2が入力されてい
る。三角波発生回路134は、例えば、図4のように構
成される。同図において、切替スイッチ152には、パ
ターンクロック信号PCLKを位相制御回路133で位
相変化させたクロック信号PCLK’が入力されてい
る。
【0018】スイッチ152は、クロック信号PCL
K’がHレベルのときは、a端とc端を接続し、電流源
150からの電流Iをコンデンサー153に流す。この
とき、コンデンサー153には電荷がチャージされ、電
圧値Vは直接的に増加する。次に、クロックPしLK’
がLレベルになると、スイッチ150のb端とc端が接
続され、電流源151に電流Iが流れ、コンデンサー1
53に蓄積された電荷がディスチャージされて電圧値V
は直線的に減少する。以上のようにしてPCLKと等し
い周期を有する三角波信号TRI1が得られる。
【0019】三角波発生回路135も同様に構成される
が、入力クロックが1/3PCLK’であるため、出力
される三角波信号TRI2の周期は1/3PCLKと等
しく、すなわちTRI1の3倍となる。
【0020】次に、コンパレータ136及び137で
は、アナログビデオ信号AVDと三角波信号TRI1及
びTRI2の電圧レベルが比較され、夫々においてパル
ス幅変調信号PWM1とPWM2が得られる。従って、
パルス幅変調信号PWM1の線数は600線、パルス幅
変調信号PWM2の線数は200線となる。
【0021】パルス幅変調信号PWM1及びPWM2
は、セレクタ138に入力され、画像属性信号/IMC
HRに応じて選択される。/IMCHRが「真」、すな
わちLレベルのときは階調性において優れるPWM2が
選択される。また、/IMCHRが「偽」、すなわちH
レベルのときは解像度において優れるPWM1が選択さ
れる。
【0022】選択された信号は、レーザ駆動信号VDO
としてレーザドライバ102に送出される。後述する現
像時において、レーザ駆動信号VDOのパルス幅に応じ
て画像の濃淡が再現される。図5は、パルス幅変調回路
101の動作を示すタイミングチャートである。
【0023】図2において、レーザドライバ102は、
前記レーザ駆動信号VDOに応じてレーザダイオード1
03をON/OFF駆動し、出力されるレーザビーム1
27は、不図示のモータにより矢印方向に回転駆動され
る回転多面鏡104で偏向され、光路上に配置された結
像レンズ105を経て、感光ドラム106上を主走査方
向に一定速度で走査し、感光ドラム106上に潜像を形
成する。このとき、ビームディテクタ107はレーザビ
ームの走査開始点を検出し、この検出信号から主走査の
画像書き出しタイミングを決定するための水平同期信号
である/LSYNCの信号が生成される。以上述べた主
走査の動作が繰り返されて1ページ分のマゼンタの潜像
が感光ドラム106上に形成される。
【0024】感光ドラム106の表面のうち、光が照射
された箇所は略−100Vになる。更に、感光ドラム1
06が図1に示す矢印方向に回転するとマゼンタトナー
が収容された現像器116Mによて可視化される。
【0025】次に、再び図1を参照して転写工程を詳述
する。
【0026】先ず、用紙カセット110内から不図示の
ピックアップローラによって給紙された記録紙(不図
示)が、グリッパ112によって保持され、次いで、電
圧が印加された吸着ローラによって、転写ドラム108
に静電吸着される。感光ドラム106上のトナー像は、
不図示の電源から転写ドラム108に印加された電圧に
よって、転写ドラム108に吸着された記録紙上に転写
される。更に、上記工程をシアン色、イエロー色、ブラ
ック色の各色について行なうことにより、記録紙上には
多色のトナー像が形成される。この記録紙は、分離爪1
21によって転写ドラム108から剥がされ、更に公知
の加熱、加圧の定着装置123によて溶融固着され、こ
れによりカラー画像が得られる。その後、感光ドラム1
06上の転写残トナーは、公知のファーブラシ、ブレー
ド手段等のクリーニング装置125によって清掃され
る。また、転写ドラム108上に残ったトナーも、ファ
ーブラシ、ウエブ等の転写ドラムクリーニング装置12
6によって清掃される。
【0027】続いて、感光ドラム106は除電、初期化
され、一連の処理が終了する。以上のようなプロセスに
よりカラー画像が得られる。
【0028】最近、上記のような電子写真方式の画像出
力装置において、現像材の消費を抑えるために、ドラフ
ト用のトナー節減モードを設ける機種が多くなってい
る。トナー節減モードを実現する手法としては、例えば
画像データを網点のパターンでマスクし、画素を間引く
手法が一般的に用いられている。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような画像データの間引きにより現像材を節減する方式
では、出力される画像が網点となるため、実質的な解像
度が低下するのみならず、画像の内容によっては、通常
モード時における画質と相当に異なった印象を与える出
力画像が形成される場合がある。
【0030】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、現像材の節減モード時において、出力画像の
品質を高めることを目的とする。
【0031】
【課題を解決しようとするための手段】上記課題を解決
するための本発明の画像出力装置は、現像材の節減モー
ドを有する画像出力装置であって、画像信号が示す濃度
を変換する濃度変換手段と、画像信号をパルス幅変調す
るための基準信号として、互いに周期が異なる少なくと
も2種類の信号を選択可能なパルス幅変調手段を含み、
選択された基準信号を用いて画像信号をパルス幅変調
し、中間調を有する出力画像を形成する画像形成手段と
を備え、前記節減モードにおいて、前記濃度変換手段に
より画像信号の濃度を低くし、前記画像形成手段により
前記互いに周期が異なる少なくとも2種類の信号のうち
周期が長い信号を前記基準信号として選択し、これを用
いて出力画像を形成することを特徴とする。
【0032】本発明の画像出力装置は、印刷情報に基づ
いてビットマップ形式の画像信号を生成するビットマッ
プ画像生成手段と、生成したビットマップ形式の画像信
号に対して擬似中間調処理を施す擬似中間調処理手段と
をさらに備え、前記画像形成手段は、擬似中間調処理を
施した画像信号の濃度を前記濃度変換手段により変換し
た画像信号に基づいて画像を形成することが好ましい。
【0033】本発明の画像出力装置は、前記濃度変換手
段は、擬似中間調処理を施した画像信号を多ビットの画
像信号に変換し、前記濃度節減モードにおいては、擬似
中間調処理を施した画像信号が示す濃度を低くすること
が好ましい。
【0034】本発明の画像出力装置は、前記節減モード
において、前記濃度変換手段は、擬似中間調処理を施し
た画像信号の各画素が示す濃度が、夫々前記多ビットの
画像信号により表現可能な最大濃度の略2分の1を超え
ないようにすることが好ましい。
【0035】本発明の画像出力装置において、前記擬似
中間調処理手段は、前記節減モードにおいては、2値の
画素で構成される擬似中間調表現の画像信号を生成し、
前記節減モード以外のモードにおいては、多値の画素で
構成される擬似中間調表現の画像信号を生成することが
好ましい。
【0036】本発明の画像出力装置において、前記擬似
中間調処理手段は、生成したビットマップ形式の画像信
号に対してディザ法による擬似中間調処理を施すことが
好ましい。
【0037】本発明の画像出力装置は、カラー画像を出
力するカラーモードと、モノクロ画像を出力するモノク
ロモードとを有し、前記画像形成手段は、前記カラーモ
ードにおいては、カラー画像を形成し、前記モノクロモ
ードにおいては、モノクロ画像を形成することが好まし
い。
【0038】本発明の画像出力装置において、前記濃度
変換手段は、画像のエッジ部分を平滑化するように、画
像信号が示す濃度を変換することが好ましい。
【0039】本発明の他の画像出力装置は、現像材の節
減モードを有する画像出力装置であって、画像信号が示
す濃度を変換する濃度変換手段と、画像信号をパルス幅
変調するための基準信号として、互いに周期が異なる少
なくとも2種類の信号を選択可能なパルス幅変調手段を
含み、選択された基準信号を用いて画像信号をパルス幅
変調し、中間調を有する出力画像を形成する画像形成手
段と、画像信号より所定の規則に従って画素を間引く間
引き手段とを備え、前記画像形成手段は、カラー画像を
出力する手段と、モノクロ画像を出力する手段とを有
し、前記節減モードにおいてモノクロ画像を出力する場
合には、前記濃度変換手段により画像信号の濃度を低く
し、前記画像形成手段により前記互いに周期が異なる少
なくとも2種類の信号のうち周期が長い信号を前記基準
信号として選択し、これを用いて出力画像を形成し、前
記節減モードにおいてカラー画像を出力する場合には、
前記間引き手段により画像信号より画素を間引き、前記
画像形成手段により前記互いに周期が異なる少なくとも
2種類の信号のうち周期が短い信号を前記基準信号とし
て選択し、これを用いて間引きに係る画像信号に基づい
て出力画像を形成することを特徴とする。
【0040】本発明の画像出力装置の制御方法は、現像
材の節減モードを有する画像出力装置の制御方法であっ
て、該画像出力装置は、画像信号が示す濃度を変換する
濃度変換工程と、画像信号をパルス幅変調するための基
準信号として、互いに周期が異なる少なくとも2種類の
信号を選択可能なパルス幅変調手段を含み、選択された
基準信号を用いて画像信号をパルス幅変調し、中間調を
有する出力画像を形成する画像形成手段とを備え、前記
節減モードにおいて、前記画像形成手段により前記互い
に周期が異なる少なくとも2種類の信号のうち周期が長
い信号を前記基準信号として選択する選択工程と、前記
濃度変換手段により画像信号の濃度を低くする濃度変換
工程と、濃度を低くした画像信号に基づいて、前記選択
工程において選択された基準信号を用いて出力画像を形
成する画像形成工程とを備えることを特徴する。
【0041】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、本発
明を解像度が600dpiのカラーレーザビームプリン
タに適用した例を示すものである。
【0042】<第1の実施の形態>図6は、ホストコン
ピュータとカラーレーザビームプリンタとを接続してな
るプリンタシステムの概略構成を示す図である。同図に
おいて、502はホストコンピュータで、不図示のハー
ドディスク等の記憶装置に格納されているワードプロセ
ッサ等の文書処理プログラムを起動し、図形、イメー
ジ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理
を実行する。作成された文書情報は、プリンタドライバ
プログラム(不図示)により、レーザビームプリンタ5
01で印刷するため、所定のプリンタ言語(例えば、ペ
ージ記述言語)で記述された印刷情報に変換される。こ
の印刷情報は、例えば、文字コードやベクトル情報、イ
メージ情報等を含んでいる。変換された印刷情報は、イ
ンターフェース503を介してレーザビームプリンタ5
01に送られる。
【0043】レーザビームプリンタ501は、ホストコ
ンピュータ502から送られる印刷情報を受信し、その
印刷情報に基づいてドットデータ(ビットマップデー
タ)形式の画像情報を生成するビデオコントローラ20
0と、ビデオコントローラ200から順次送られる画像
情報に応じてレーザを変調し、変調されたレーザビーム
で感光ドラム106上を走査することにより潜像を形成
し、これを記録紙に転写した後、定着させるという一連
の電子写真プロセスによる画像形成を行なうプリンタエ
ンジン100とを備える。なお、このプリンタエンジン
100は、600dpiの解像度の画像を形成可能であ
るものとする。
【0044】レーザビームプリンタ501は、不図示の
カードスロットを少なくとも1個以上備え、内蔵フォン
トに加えてオプションフォントカードや言語系の異なる
制御カード(エミュレーションカード)を接続できるよ
うに構成されている。
【0045】ビデオコントローラ200とプリンタエン
ジン100とは、ビデオインターフェース300によっ
て接続されている。以下、これらのインターフェース信
号について簡単に説明する。なお、以降の説明におい
て、信号名の先頭に付した記号「/」は当該信号がロウ
・アクティブであることを示している。
【0046】/PPRDY信号は、ビデオコントローラ
200に対してプリンタエンジン100から送出される
信号であって、プリンタエンジン100の電源が投入さ
れ、プリンタエンジン100が動作可能な状態であるこ
とを知らせる信号である。
【0047】/CPRDY信号は、プリンタエンジン1
00に対してビデオコントローラ200から送出される
信号であって、ビデオコントローラ200の電源が投入
され、ビデオコントローラ200が動作可能な状態であ
ることを知らせる信号である。
【0048】/RDY信号は、ビデオコントローラ20
0に対してプリンタエンジン100から送出される信号
であって、プリンタエンジン100が後述する/PRN
T信号を受ければいつでもプリント動作を開始できる状
態またはプリント動作を継続できる状態にあることを示
す信号である。例えば用紙カセットが紙無しになった場
合等でプリント動作の実行が不可能になった場合には、
本信号は「偽」となる。
【0049】/PRNT信号は、プリンタエンジン10
0に対してビデオコントローラ200から送出される信
号であって、プリント動作の開始またはプリント動作の
継続を指示する信号である。プリンタエンジン100
は、本信号を受信するとプリント動作を開始する。
【0050】/TOP信号は、副走査(垂直走査)方向
の同期信号であって、ビデオコントローラ200に対し
てプリンタエンジン100から送出される。ビデオコン
トローラ200は、副走査方向に関して、本信号に同期
して画像データを送出することにより、感光ドラム10
6上に形成されたトナー像は、記録紙に対して副走査方
向の同期をとって記録紙上に転写される。
【0051】/LSYNC信号は、主走査(水平走査)
方向の同期信号であって、ビデオコントローラ200に
対してプリンタエンジン100から送出される。
【0052】/VDO7〜/VDO0信号は、プリンタ
エンジン100に対してビデオコントローラ200から
送出される画像信号であって、プリンタエンジン100
が印刷すべき画像の濃度情報を示す。/VDO7が最上
位、/VDO0が最下位の8ビットで表わされる。プリ
ンタエンジン100は、/VDO7〜/VDO0信号が
00H(Hは16進を示す)の時は、現像中のトナー色
の最大濃度値で印刷し、FFHの時は印刷を行わない。
【0053】/IMCHR信号は、画像属性を示す信号
であり、プリンタエンジン100に対してビデオコント
ローラ200から送出される。本信号の機能の詳細につ
いては後述する。
【0054】VCLK信号は、画像信号/VDO7〜/
VDO0及び画像属性信号/IMCHRを転送する転送
クロック信号であって、プリンタエンジン100に対し
てビデオコントローラ200から送出される。ビデオコ
ントローラ100は、VCLK信号の立ち上がりエッジ
に同期して/VDO7〜/VDO0信号及び/IMCH
R信号を送出する。
【0055】/STS信号は、ビデオコントローラ20
0に対してプリンタエンジン100からその内部のステ
ータスを送信する場合に使用する信号である。ステータ
スは8ビットからなるシリアル信号として送信され、例
えばプリンタエンジン100の定着器の温度が未だプリ
ント可能な温度に達していないウェイト状態や、用紙ジ
ャム状態、あるいは用紙カセットが無い状態等のプリン
タエンジン100の種々の状態をプリンタエンジン10
0からビデオコントローラ200に対して報知するため
の情報である。本信号を送信するときの同期信号として
後述する/CCLK信号を用いる。
【0056】/SBSY信号は、プリンタエンジン10
0が/STS信号線を用いてステータスをビデオコント
ローラ200に送信していることをビデオコントローラ
200に示すための信号である。
【0057】/CMD信号は、プリンタエンジン100
に対してビデオコントローラ200からコマンドを送信
する場合に使用する信号である。コマンドは8ビットか
らなるシリアル信号として送信され、例えば用紙の給紙
モードがカセットから給紙するモードであるか、または
手差し口から給紙するモードであるかをビデオコントロ
ーラ200からプリンタエンジン100に対して指示す
るための指令情報である。本信号を送信するときの同期
信号として後述する/CCDLK信号を用いる。
【0058】/CBSY信号は、ビデオコントローラ2
00が/CMD信号線を用いてコマンドをプリンタエン
ジン100に送信していることをプリンタエンジン10
0に示すための信号である。
【0059】/CCLK信号は、プリンタエンジン10
0がコマンドを取り込むための、あるいはビデオコント
ローラ200がステータスを取り込むための同期パルス
信号であり、ビデオコントローラ200から出力され
る。
【0060】次に、上記のカラーレーザビームプリンタ
におけるカラー画像の形成過程を説明する。
【0061】図7は、ビデオコントローラ200の概略
構成を示すブロック図である。同図において、201は
ホストインターフェースであり、ホストコンピュータ5
02から印刷情報を受信する他、ホストコンピュータ5
02に対してステータス等を送信する機能を有する。2
02はビデオコントローラ200の全体の制御を司るC
PU、203はCPU202による制御に供する制御プ
ログラムやフォントデータ等を格納しているROM、2
04はCPU202の主メモリ及びワークエリア等とし
て機能するRAMであり、後述する描画回路206で生
成された1ページ分の画像情報を格納するための画像メ
モリ205を含む。なお、RAM204は、不図示の増
設ポートに接続されるオプションRAMにより容量を拡
張することができるように構成されている。また、画像
メモリ205は、夫々1ページ分のマゼンタ(M)、シ
アン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)のビッ
トマップデータを面順次に記憶する。本実施の形態にお
いては、各色のビットマップデータは、夫々2ビット幅
を有するものとする。
【0062】206は描画回路であり、ホストコンピュ
ータ502から送られた印刷情報を解析し、印刷のため
のマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブ
ラック(Bk)の各色(トナー)に対応するビットマッ
プデータからなる画像情報を生成する機能を有する。
【0063】211は出力バッファレジスタ回路であ
り、画像メモリ205から読み出した画像情報を一時的
に蓄え、その画像情報を、各主走査ライン毎に、プリン
タエンジン100に送出する画像信号周期に同期した信
号に変換する機能を有する。
【0064】207は画像処理部であり、画像メモリ2
05より読み出され、出力バッファレジスタ回路211
を介して入力される画像情報を、所定の規則に従ってプ
リンタエンジン100に送出するビデオ信号に順次変換
しながら出力する。
【0065】208はプリンタインターフェースであ
り、プリンタエンジン100とのインターフェース回路
である。209は操作パネルであり、オペレータは、こ
れを操作することにより、プリンタ501に対する各種
設定やテストプリント等の操作を直接行なうことができ
る。ビデオコントローラ200内の各ブロック間のデー
タの受け渡しは、CPU202の制御の下、システムバ
ス210を介して行なわれる。
【0066】上記のカラーレーザビームプリンタにおけ
る画像情報の生成過程を説明する。図7に示すカラーレ
ーザビームプリンタにおいて、ホストコンピュータ50
2から送出された1ページ分の印刷情報は、ホストイン
ターフェース201を介してビデオコントローラ200
に入力され、一旦RAM204に格納される。その後、
この印刷情報は、描画回路206に入力される。
【0067】以下に、描画回路206における処理を説
明する。
【0068】カラーレーザビームプリンタ502は、印
刷の色モードとして、「カラーファイン」、「カラーク
イック」、「モノクロ」を有し、この色モードは、例え
ば、操作パネル209またはホストコンピュータ502
上のプリンタドライバを通じて指定することができる。
カラーレーザビームプリンタ502は、更に、上記の色
モードについて、通常印刷モードとトナー節約モードを
有し、このモードに関しても上記同様に指定することが
できる。
【0069】先ず、カラーのファインモードが指定され
た場合の通常印刷モードの動作を説明する。通常印刷モ
ードでは、2ビットの多値ディザ法を用いるため、画像
属性信号/IMCHRがHレベルに設定され、パルス幅
変調のモードとして、600線、すなわちパルス幅変調
信号PWM1が選択される。
【0070】RAM204に格納された印刷情報の内、
文字印字命令、図形描画命令、写真等を読み込んだビッ
トマップデータ等の印刷情報は、描画回路206に入力
される。描画回路206では、入力された印刷情報に基
づいて、ROM203に格納されたアウトラインフォン
トデータの展開や、図形のベクトル展開等の処理を実行
しながら、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー
(Y)、ブラック(Bk)の各色プレーン毎に面順次に
2ビットの多値ディザ処理を行う。そして、各色プレー
ン毎に2ビットのビットマップ画像(600dpi)を
面順次に作成する。作成された600dpiのビットマ
ップ画像は、順次画像メモリ205に送られ、格納され
る。
【0071】ディザ法は、多値画像情報の擬似中間調処
理法として広く用いられている方法であり、入力多値デ
ータを閾値マトリクスと比較することによって当該ドッ
トを描画するかしないかを決定する。閾値マトリクスに
は、ドット集中型やドット分散型があるが、電子写真に
はドット集中型が適している。ここではディザ法と後述
するパルス幅変調方式を組み合わせて1画素あたり4階
調の画素を用いた多値ディザ処理により多階調の出力画
像を形成する。
【0072】以上のようにして、各色プレーンについて
1ページ分の画像情報が画像メモリ205に準備できる
と、前述のように、ビデオコントローラ200は、プリ
ンタエンジン100からの/RDY信号が「真」である
ことを確認した後、/PRNT信号を「真」にして、プ
リンタエンジン100に対して印刷動作の開始を指示す
る。
【0073】また、ビデオコントローラ200は、/P
RNT信号に応答してプリンタエンジン100から所定
のタイミングで出力される垂直同期信号/TOPに同期
して、画像メモリ205に格納された画像情報を主走査
第1ラインから順次読み出し、出力バッファレジスタ回
路211に供給する。そして、出力バッファレジスタ回
路211において、この画像情報を解像度が600dp
iで、2ビットの画像信号(ビデオ信号)CVDO1及
びVDO0に変換し、画像処理部207に供給する。こ
こで、画像信号は、(CVDO1,CVDO0)が
(0,0)の時に各色の最小濃度を示し、(1,1)の
時に各色の最大濃度を示すものとする。
【0074】画像処理部207では、出力バッファレジ
スタ回路211から供給されるデータに基づいて、スム
ージング処理を施し、更に2ビットから8ビットへのデ
ータ変換処理が行なわれる。
【0075】次に、画像処理部207の詳細な動作を説
明する。図8は、画像処理部207の構成例を示すブロ
ック図である。
【0076】同図において、1〜8は、夫々ラインメモ
リであり、夫々出力バッファレジスタ211から供給さ
れる主走査1ライン分の画像信号CVDO1及びCVD
O0を記憶可能な容量を有する。20はラインメモリ1
〜8の書き込みや読み出し等の制御を行なうメモリ制御
回路、10はクロックを供給する水晶発振器である。1
1は注目画素Mの周囲の9ドット×9ラインの画像デー
タを参照するためのシフトレジスタ群で、画像クロック
信号VCLKに応じて画像データを主走査方向に順次シ
フトしながら出力する。
【0077】14は変換論理回路であり、シフトレジス
タ群11から出力される画像データを参照して、所定の
論理演算を施して、2ビットの注目画素Mの画像データ
を、プリンタエンジン100に供給するための8ビット
の多値画像データ/VDO7〜/VDO0に変換して出
力する機能を有する。16はラッチ回路であり、変換論
理回路14から出力されるデータを一旦ラッチして出力
タイミングを合わせる。17は変換テーブル設定回路で
あり、変換論理回路14において、2ビットから8ビッ
トの画像データに変換する際の規則を規定する変換テー
ブルを設定する。19は同期クロック発生回路であり、
プリンタエンジン100からの主走査同期信号/LSY
NC信号に同期した画像クロック信号VCLKを発生す
る。
【0078】前述のように、解像度が600dpiで、
2ビットの画像信号CVDO1及びCVDO0信号(以
下、単にCVDO信号ともいう)は、同期クロック発生
回路19で生成される画像クロック信号VCLKに同期
して出力バッファレジスタ211から出力され、順次画
像処理部207に取り込まれる。
【0079】画像処理部207に入力された第1ライン
目、第1ドット目のCVDO信号は、シフトレジスタ1
1の第1ビットに入力されると共にラインメモリ1に書
き込まれる。続いて、メモリ制御回路20は、ラインメ
モリ1〜ラインメモリ8のアドレスをインクリメント
し、第2ドット目のCVDO信号をラインメモリ1に書
き込む。このようにして、第1ライン目のCVDO信号
は順次ラインメモリ1に格納される。
【0080】第1ライン目のCVDO信号の書き込みが
完了すると、次の主走査においては、第2ライン目のC
VDO信号の入力に先立って、ラインメモリ1に格納さ
れていた第1ライン目の同じ位置のCVDO信号が読み
出され、第2ライン目のCVDO信号及びそれに対応す
る第1ライン目のCVDO信号は、夫々シフトレジスタ
11の第1ビット及び第2ビットに入力される。その
後、入力された第2ライン目のCVDO信号はラインメ
モリ1に格納され、ラインメモリ1より順次読み出され
た信号はラインメモリ2におけるラインメモリ1と同一
のアドレスに書き込まれる。
【0081】1ライン前のデータの読み出し動作と、そ
の読み出しに係るアドレスと同一のアドレスへの新しい
データの書き込み動作とは、画像クロック信号VCLK
の1周期の間に行なわれる。
【0082】以上のように、CVDO信号は、ラインメ
モリ1→ラインメモリ2→・・・→ラインメモリ8のよ
うにシフトしながら、読み出しと書込みが繰り返され
る。その結果、ラインメモリ1〜ラインメモリ8には連
続する8ライン分のCVDO信号が格納されることにな
る。
【0083】ラインメモリ1〜8には、例えばスタティ
ックRAMを使用することができる。出力バッファレジ
スタ211からのCVDO信号と、ラインメモリ1〜ラ
インメモリ8の夫々の最終段の出力は、前述のように、
シフトレジスタ11に並列入力され、シフトレジスタ1
1からは注目画素Mを中心とする主走査9ドット×副走
査9ラインの計81画素分の画像信号が、画像クロック
信号VCLKに従って一斉にシフトしながら出力され
る。
【0084】ここで、シフトレジスタ11における主走
査方向の列番号を古いデータから順にA、B、C、D、
E、F、G、H、Iと名付ける。また、副走査方向の行
番号を古いラインのデータ、すなわちラインメモリ8の
出力から順に1、2、3、4、5、6、6、7、8と
し、最新のCVDO信号のライン行番号を9と名付け
る。そして各画素を「行・列」で呼ぶこととする。この
場合、例えば注目画素Mのデータは、5行・5列目のデ
ータであり、「5E」となる。従って、画像処理部20
7に画像信号CVDOが入力されてから実際に印刷が開
始されるまでには主走査4ライン分の遅れが生ずること
になる。
【0085】変換論理回路14は、シフトレジスタ11
から出力される画像データに基づいて、文字・図形デー
タに対するスムージング処理を行なう。具体的には、変
換論理回路14は、シフトレジスタ11より出力される
主走査9×副走査9の計81ドット分の画像データを参
照して画像のエッジを検出し、そのエッジがスムーズに
なるように、2ビット注目画素Mを8ビットの画素M’
に変換する。図9は、この変換の様子を模式的に示す図
である。
【0086】この変換は、シフトレジスタ11から出力
される画像データに係る画像のパターンを、予め設定さ
れた複数の特徴検出用ビットマップパターンと照合し、
そのいずれかのビットマップパターンに一致した場合
に、注目画素Mの2ビットのデータを所定の中間濃度を
有する8ビットの多値データに変換する。前記特徴検出
用ビットマップパターンは、注目画素M及びその周辺の
画素が画像のエッジを形成し、かつ注目画素Mが変換す
べき画素であるかどうかを判定するものである。特徴検
出用ビットマップパターンの一例を図10及び図11に
示す。
【0087】図10(a)〜(c)は、水平(主走査方
向)に近い斜線を検出するための特徴検出用のビットマ
ップパターンの例である。同図において、「●」は当該
画素が最高濃度、すなわち画像データ(CVDO1,C
VDO0)=(1,1)であることを示し、また、
「○」は当該画素が白、すなわち画像データ(CVDO
1,CVDO0)=(0,0)であることを示してい
る。その他の「●」、「○」のいずれでもない画素は、
どのようなデータでも構わない。
【0088】例えば、図10(a)のような場合は、注
目画素Mは、水平(主走査方向)に近い斜線の一部かつ
高濃度側の変化点であると看做し、元データを画素値が
C0Hの多値データに変換する。また、図10(b)の
ような場合は、注目画素Mは、水平に近い斜線の一部か
つ低濃度(白)側の変化点であると看做し、画素値が8
0Hの多値データに変換する。更に、図10(c)のよ
うな場合は、注目画素Mは、水平に近い斜線の一部かつ
低濃度(白)側であり、変化点から1ドット離れている
ので、画素値が40Hの多値データに変換する。図11
(a)〜(c)は、垂直(副走査方向)に近い斜線を検
出するための特徴検出用のビットマップパターンの例で
ある。
【0089】特徴検出用ビットマップパターンは、例え
ば周知のAND−OR回路により構成される。なお、図
10及び図11に示す例は、特徴検出用ビットマップパ
ターンの一例であり、他にも傾きが異なる斜線を検出す
るためのパターン等、多数のビットマップパターンが用
意されている。また、夫々のパターンについて上下及び
左右に対称なパターンが用意されている。更に、画像処
理部207による変換後の中間濃度のデータは、必要に
応じて操作パネル209やホストコンピュータ502よ
り設定可能な構成にするのが望ましい。
【0090】上記のいずれの特徴検出用ビットマップパ
ターンにも一致しなかった注目画素Mについては、変換
テーブル設定回路17で設定されている変換テーブルに
従って8ビットの多値画像データに変換される。
【0091】変換テーブルの内容は、例えば、2ビット
の元データの濃度を8ビットのデータに均等に拡張(階
調を維持して変換)するものとすることができる。この
場合、例えば、元データが(CVDO1,CVDO0)
=(0,0)であれば、画素値がFFHの多値データ
(画像信号/VDO7〜/VDO0)に変換し、元デー
タが(0,1)であれば、画素値がAAHの多値データ
に変換し、元データが(1,0)であれば、画素値が5
5Hの多値データに変換し、元データが(1,1)であ
れば、画素値が00Hの多値データ(最大濃度)に変換
する。変換テーブル設定回路17の変換テーブルは、必
要に応じて操作パネル209やホストコンピュータ50
2より設定可能な構成にするのが望ましい。
【0092】上記の文字、図形等のエッジ部に対するス
ムージング処理を実行するか否かは、操作パネル209
やホストコンピュータ209により指定可能にすること
が好ましい。
【0093】以上のように、各色毎に8ビットの画像信
号が生成され、プリンタインターフェース208を介し
て、画像信号/VDO7〜/VDO0としてプリンタエ
ンジン100に送出される。
【0094】プリンタエンジン100では、従来の技術
として説明したように、画像信号/VDO7〜/VDO
0の値に応じてパルス幅変調処理が行なわれる。また、
前述のように、通常印刷モード時においては、パルス幅
変調のモードは600線、すなわちパルス幅変調信号P
WM1が選択されている。
【0095】図12及び図13は、カラーレーザビーム
プリンタ501により形成される出力画像の例を模式的
に示す図であり、図12は、水平に近い斜線を描いた例
を、図13は、垂直に近い斜線を描いた例を示す。ま
た、図12(a)及び図13(a)は、スムージング処
理を施さない場合の解像度が600dpiの元データを
デジタル的に示し、図12(b)及び図13(b)は、
変換論理回路14で変換(スムージング処理)された多
値データによって形成される画像をデジタル的に示して
いる。
【0096】しかしながら、実際に記録紙上に形成され
る画像は、電子写真プロセスの特性によってエッジ部分
が図12及び図13に示される例に比べ、なまったもの
になる。特に、図12(b)及び図13(b)に示した
スムージング処理による画像は、エッジ部分の変化点に
描画される中間濃度のドットの部分が感光ドラム106
のエネルギー分布や現像剤(トナー)の粒径等の関係に
より、現像時に解像されず、ぼける。従って、実際に形
成される画像は、同12(b)及び図13(b)に点線
で示すように滑らかなものとなる。このように、エッジ
の変化点の近傍の画素を中間濃度のドットとして描画す
ることにより平滑化の効率が生ずる。なお、図10〜図
13において、格子によって仕切られた各□は、解像度
が600dpiの画像におけるドットを示している。
【0097】以上、カラーファインモードによる通常印
刷時の動作について説明した。これに対し、カラークイ
ックモードの場合は、上記の説明において、マゼンタ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(B
k)の各色プレーン毎に面順次にビットマップ画像を生
成する際に、1ビット、すなわち2値のディザ処理を施
し、各色について、600dpi、1ビットのビットマ
ップ画像を順次生成し、画像メモリ205に格納する。
そして、このビットマップ画像を出力バッファレジスタ
回路211において、600dpi、2ビットの画像デ
ータCVDO1及びVDO0に変換し、画像処理部20
7に供給する。
【0098】このモードにおいて使用される画像信号の
組み合わせは、(CVDO1,CVDO0)=(0,
0)及び(1,1)の2通りである。(0,0)は、各
色の最小濃度(白)を意味し、変換テーブル設定回路1
7によって設定された変換テーブルに基づいて、変換論
理回路14において、FFH(最小濃度)の画像信号
(/VDO7〜/VDO0)に変換される。一方、
(1,1)は、各色の最大濃度を意味し、上記同様に変
換論理回路14において、00H(最大濃度)の画像信
号(/VDO7〜/VDO0)に変換される。以降の動
作は、カラーファインモードと同様である。カラークイ
ックモードは、カラーファインモードに比べ、画質が劣
るものの、処理すべきデータが少ない(2値、1ビッ
ト)ため、処理を高速化することができる。
【0099】更に、モノクロモードの場合は、色情報を
モノクロのグレー情報に置き換えて、2値のディザ処理
を施し、Bkプレーンについて、600dpi、1ビッ
トのビットマップ画像を生成して順次画像メモリ205
に格納する。以降の動作は、上記のカラーモードに関す
る説明のうち、Bkプレーンの1色に関してのみ実行す
るため、カラー印刷時に比べ、約4分の1の時間で印刷
を完了することができる。
【0100】次に、カラーモード且つトナー節減モード
時の動作を説明する。通常印刷モードのカラーファイン
モードにおいては、2ビットの多値ディザ処理を施し、
カラークイックモードにおいては、2値のディザ処理を
施す。トナー節減モードにおいては、カラーファインモ
ードまたはカラークイックモードに拘わらず、2値のデ
ィザ処理により各色プレーンについて、1ビットの画像
データを生成する。また、画像属性信号/IMCHRを
Lレベルに設定し、パルス幅変調のモードとして、20
0線、すなわちパルス幅変調信号PWM2を選択する。
【0101】そして、変換論理回路14において生成し
た1ビットの画像データを、変換テーブル設定回路17
で設定された変換テーブルに基づいて中間濃度を有する
画像データに変換する。この変換テーブルは、例えば、
元データが(CVDO1,CVDO0)=(0,0)で
あれば、濃度がFFH(最小濃度)の画像信号(/VD
O7〜/VDO0)に変換し、元データが(1,1)で
あれば、濃度が80Hの画像信号(/VDO7〜/VD
O0)に変換する規則を定める。すなわち、トナー節減
モードにおいては、出力画像を形成するための画像信号
の濃度が、通常印刷モードに比べて低くなるように画像
データを変換する(上記の例においては、2分の1)。
この変換規則は、好みに応じて適宜変更可能にすること
が好ましい。なお、トナー節減モードにおいては、スム
ージング処理は実行されない。
【0102】以上のようにして生成された画像信号に基
づいて、各色プレーンについて、200線のパルス幅変
調処理により画像を形成する。
【0103】図14は、カラーレーザビームプリンタ5
01におけるカラーモードの動作を流れを示すフローチ
ャートである。このフローチャートに係る処理は、ビデ
オコントローラ200、詳しくは、ROM203に保持
された制御プログラムに基づいて動作するCPU202
により制御される。
【0104】ステップS1401では、印刷のモードが
トナー節減モードであるか通常印刷モードであるかを判
断する。前述のように、これらのモードは、操作パネル
209或いはホストコンピュータ502により設定する
ことができる。判断の結果、トナー節減モードであれば
ステップS1402に進み、通常印刷モードであればス
テップS1406に進む。
【0105】ステップS1402では、画像属性信号/
IMCHRをLレベルに設定し、パルス幅変調のモード
として、200線、すなわちパルス幅変調信号PWM2
を選択する。ステップS1403では、変換テーブル設
定回路17によりトナー節減用の変換テーブルを設定す
る。前述のように、トナー節減用の変換テーブルは、出
力画像の形成に供する画像信号/DVO7〜/VDO0
に係る濃度を低下させるように、画像データを変換する
規則を定める。例えば、元データが(CVDO1,CV
DO0)=(0,0)であれば、濃度がFFH(最小濃
度)の画像信号(/VDO7〜/VDO0)に変換し、
元データが(1,1)であれば、濃度が80Hの画像信
号(/VDO7〜/VDO0)に変換する。これによ
り、プリンタエンジン100において使用するトナー量
が低減されることになる。この方法によれば、画素を間
引くことによりトナーを節減する従来の方法に比べ、画
素の欠損がなくなり、実質的な解像度の低下が少ない。
また、パルス幅変調のモードとして、200線を選択す
ることにより、600線の場合に比べ、出力画像の階調
性を良好にできるため、トナーの節減(濃度の低下)に
よる画質の劣化を抑えることができる。
【0106】ステップS1404では、変換論理回路1
4において、画像データに対して2値のディザ処理を施
す。ステップS1405では、選択されているパルス幅
変調モードにおいて、ディザ処理を施した画像データを
変換テーブル設定回路17により設定された変換テーブ
ルに基づいて順次変換し、ラッチ回路16を介してプリ
ンタエンジン100に送出する。これに応じて、プリン
タエンジン100は、記録紙上に出力画像を形成する。
【0107】一方、ステップS1401において、印刷
のモードが通常印刷モードであると判断した場合には、
ステップS1406において、画像属性信号/IMCH
RをHレベルに設定し、パルス幅変調のモードとして、
600線、すなわちパルス幅変調信号PWM1を選択す
る。ステップS1407では、変換テーブル設定回路1
7により通常印刷モード用の変換テーブルを設定する。
前述のように、通常印刷モード用の変換テーブルは、入
力される画像データが有する階調を維持しつつ、その画
像データを8ビットの画像信号/DVO7〜/VDO0
に変換する規則を定める。例えば、(CVDO1,CV
DO0)=(0,0)であれば、画素値がFFHの画像
信号/VDO7〜/VDO0に変換し、元データが
(0,1)であれば、画素値がAAHの画像信号に変換
し、元データが(1,0)であれば、画素値が55Hの
画像信号に変換し、元データが(1,1)であれば、画
素値が00Hの画像信号に変換する。
【0108】ステップS1408では、印刷のモードが
カラーファインモードであるか、カラークイックモード
であるかを判断する。そして、カラーファインモードで
あればステップS1409に進み、カラークイックモー
ドであればステップS1404に進む。
【0109】ステップS1409では、変換論理回路1
4において、画像データに対して多値のディザ処理を施
し、ステップS1405に進む。
【0110】なお、モノクロモードにおけるトナー節減
モードは、色プレーンがBkの一色になる他はカラーモ
ードの場合と同様である。この場合において、モノクロ
モードに、ファインモードと、クイックモードの2つの
モードを設ける場合には、ステップS1408におい
て、そのモードを判定し、ファインモードであればステ
ップS1409に進み、クイックモードであればステッ
プS1404に進むようにすることもできる。
【0111】また、上記の説明は、カラーレーザビーム
プリンタに関するものであるが、本発明は、カラーレー
ザビームプリンタに限定されず、例えば、グレースケー
ル印刷用のレーザビームプリンタ等にも適用することも
可能である。
【0112】以上のように、トナー節減モードにおい
て、200線のパルス幅変調信号を用い、各画素の濃度
を低下させて画像を形成することにより、従来の画素を
間引く方法に比べ、トナー節減モード時の実質的な解像
度の低下を抑えることができる。
【0113】また、トナー節減モード時において、20
0線のパルス幅変調信号を用いることにより、600線
のパルス幅変調信号を用いる場合に比べ、安定した出力
画像を形成し得るという効果もある。これは、200線
のパルス幅変調信号を用いる方が、電子写真プロセスに
おける安定性が高いからでる。
【0114】また、トナー節減モード時は、2値のディ
ザ処理を適用するため、印刷処理を高速化することがで
きる。
【0115】<第2の実施の形態>第1の実施の形態
は、トナー節減モード時は、カラーファインモードまた
はカラークイックモードに拘わらず、2値のディザ法で
各色プレーンについて、1ビットの画像データを生成す
るものである。これに対して、本実施の形態は、トナー
節減モード時においても、カラーファインモードの場合
には、通常印刷モードと同様に2ビットの多値のディザ
法で画像データを生成するものである。
【0116】図15は、カラーレーザビームプリンタ5
01におけるカラーモードの動作の流れを示すフローチ
ャートである。このフローチャートに係る処理は、ビデ
オコントローラ200、詳しくは、ROM203に保持
された制御プログラムに基づいて動作するCPU202
により制御される。
【0117】ステップS1501では、印刷のモードが
トナー節減モードであるか通常印刷モードであるかを判
断し、トナー節減モードであればステップS1502に
進み、通常印刷モードであればステップS1507に進
む。
【0118】ステップS1502では、画像属性信号/
IMCHRをLレベルに設定し、パルス幅変調のモード
として、200線、すなわちパルス幅変調信号PWM2
を選択する。ステップS1503では、変換テーブル設
定回路17によりトナー節減用の変換テーブルを設定す
る。トナー節減用の変換テーブルは、出力画像の形成に
供する画像信号/DVO7〜/VDO0に係る濃度を低
下させるように、画像データを変換する規則を定める。
例えば、元データが(CVDO1,CVDO0)=
(0,0)であれば、濃度がFFH(最小濃度)の画像
信号(/VDO7〜/VDO0)に変換し、元データが
(0,1)であれば、濃度がD4Hの画像信号に変換
し、元データが(1,0)であれば、濃度がAAHの画
像信号に変換し、元データが(1,1)であれば、濃度
が80Hの画像信号に変換する。ここで、この変換テー
ブルは、2値のディザ処理を施した結果、すなわち、2
値の画像データを変換する場合にも使用されるが、この
2値のデータは、(CVDO1,CVDO0)=(0,
0)または(1,1)のいずれかである。
【0119】一方、ステップS1501において、通常
印刷モードであると判断した場合には、ステップS15
07に進み、画像属性信号/IMCHRをHレベルに設
定し、パルス幅変調のモードとして、600線、すなわ
ちパルス幅変調信号PWM1を選択する。ステップS1
508では、変換テーブル設定回路17により通常印刷
モード用の変換テーブルを設定する。通常印刷モード用
の変換テーブルは、入力される画像データが有する階調
を維持しつつ、その画像データを8ビットの画像信号/
DVO7〜/VDO0に変換する規則を定める。例え
ば、(CVDO1,CVDO0)=(0,0)であれ
ば、画素値がFFHの画像信号/VDO7〜/VDO0
に変換し、元データが(0,1)であれば、画素値がA
AHの画像信号に変換し、元データが(1,0)であれ
ば、画素値が55Hの画像信号に変換し、元データが
(1,1)であれば、画素値が00Hの画像信号に変換
する。ここで、この変換テーブルは、2値のディザ処理
を施した結果、すなわち、2値の画像データを変換する
場合にも使用されるが、この2値のデータは、(CVD
O1,CVDO0)=(0,0)または(1,1)のい
ずれかである。
【0120】ステップS1504では、印刷のモードが
カラーファインモードであるか、カラークイックモード
であるかを判断し、カラークイックモードであればステ
ップS1505において、画像データに対して2値のデ
ィザ処理を施し、カラーファインモードであればステッ
プS1509に進み、画像データに対して多値のディザ
処理を施す。
【0121】ステップS1506では、選択されたパル
ス幅変調モードにおいて、ディザ処理を施した画像デー
タを変換テーブル設定回路17により設定された変換テ
ーブルに基づいて順次変換し、ラッチ回路16を介して
プリンタエンジン100に送出する。これに応じて、プ
リンタエンジン100は、記録紙上に出力画像を形成す
る。
【0122】なお、モノクロモードにおけるトナー節減
モードは、色プレーンがBkの一色になる他はカラーモ
ードの場合と同様である。この場合において、モノクロ
モードに、ファインモードと、クイックモードの2つの
モードを設ける場合には、ステップS1504におい
て、そのモードを判定し、ファインモードであればステ
ップS1509に進み、クイックモードであればステッ
プS1505に進むようにすることもできる。
【0123】本実施の形態に拠れば、トナー節減モード
時においても、多値のディザ法を適用できるため、トナ
ー節減モード時の出力画像の画質の低下をより抑えるこ
とができる。
【0124】また、トナー節減モード時において、20
0線のパルス幅変調信号を用いることにより、印刷処理
を高速に実行することができ、出力画像の階調の再現性
を良好にすることができる。
【0125】また、トナー節減モード時において、20
0線のパルス幅変調信号を用いることにより、600線
のパルス幅変調信号を用いる場合に比べ、安定した出力
画像を形成し得るという効果もある。これは、200線
のパルス幅変調信号を用いる方が、電子写真プロセスに
おける安定性が高いからでる。
【0126】<第3の実施の形態>本実施の形態は、ト
ナー節減モードにおいて、モノクロモードが選択された
場合には、上記の実施の形態と同様に各画素の濃度を低
下させ、200線のパルス幅変調信号を用いて印刷を実
行し、カラーモード(ファインモード、クイックモー
ド)が選択された場合には、画素の間引きにより出力画
像の全体的な濃度を低下させるものである。
【0127】図16は、カラーレーザビームプリンタ5
01の動作の流れを示すフローチャートである。このフ
ローチャートに係る処理は、ビデオコントローラ20
0、詳しくは、ROM203に保持された制御プログラ
ムに基づいて動作するCPU202により制御される。
【0128】ステップS1601では、印刷のモードが
トナー節減モードであるか通常印刷モードであるかを判
断し、トナー節減モードであればステップS1602に
進み、通常印刷モードであればステップS1611に進
む。通常モードの場合には、例えば、第1または第2の
実施の形態における通常モードと同様の印刷処理を実行
する。
【0129】ステップS1602では、印刷のモードが
モノクロモードであるかカラーモード(ファインモー
ド、クイックモード)であるかを判断し、モノクロモー
ドであればステップS1603に進み、カラーモードで
あればステップS1607に進む。
【0130】ステップS1603では、画像属性信号/
IMCHRをLレベルに設定し、パルス幅変調のモード
として、200線、すなわちパルス幅変調信号PWM2
を選択する。ステップS1604では、変換テーブル設
定回路17によりトナー節減用の変換テーブルを設定す
る。トナー節減用の変換テーブルは、出力画像の形成に
供する画像信号/DVO7〜/VDO0に係る濃度を低
下させるように、画像データを変換する規則を定める。
例えば、元データが(CVDO1,CVDO0)=
(0,0)であれば、濃度がFFH(最小濃度)の画像
信号(/VDO7〜/VDO0)に変換し、元データが
(0,1)であれば、濃度がD4Hの画像信号に変換
し、元データが(1,0)であれば、濃度がAAHの画
像信号に変換し、元データが(1,1)であれば、濃度
が80Hの画像信号に変換する。ここで、この変換テー
ブルは、2値のディザ処理を施した結果、すなわち、2
値の画像データを変換する場合にも使用されるが、この
2値のデータは、(CVDO1,CVDO0)=(0,
0)または(1,1)のいずれかである。
【0131】ステップS1605では、変換論理回路1
4において、画像データに対してディザ処理(実施の態
様により、2値或いは多値のいずれのディザ処理をも選
択することができる)を施す。
【0132】一方、ステップS1602において、印刷
のモードがカラーモードであると判断した場合には、ス
テップS1607において、画像属性信号/IMCHR
をHレベルに設定し、パルス幅変調のモードとして、6
00線、すなわちパルス幅変調信号PWM1を選択す
る。そして、変換テーブル設定回路17により通常印刷
モード用の変換テーブルを設定する。このように、本実
施の形態においては、トナー節減モードにおいても、カ
ラーモードの場合には、通常印刷用の変換テーブルを使
用する。前述のように、通常印刷モード用の変換テーブ
ルは、入力される画像データが有する階調を維持しつ
つ、その画像データを8ビットの画像信号/DVO7〜
/VDO0に変換する規則を定める。例えば、(CVD
O1,CVDO0)=(0,0)であれば、画素値がF
FHの画像信号/VDO7〜/VDO0に変換し、元デ
ータが(0,1)であれば、画素値がAAHの画像信号
に変換し、元データが(1,0)であれば、画素値が5
5Hの画像信号に変換し、元データが(1,1)であれ
ば、画素値が00Hの画像信号に変換する。
【0133】ステップS1609では、間引き用のマス
クパターンを使用して画像データより特定の画素を間引
く。この間引きは、例えば、画像メモリ205に画像デ
ータを書込む際若しくは画像データを読出す際、または
出力バッファレジスタ211より画像データを出力する
際等に実行し得る。
【0134】ステップS1610では、変換論理回路1
4において、画像データに対して多値のディザ処理を施
す。このディザ処理において使用する閾値マトリクス
は、前記間引き用のマスクパターンと対応するものとす
ることにより、モアレや擬似輪郭の発生を防ぐことがで
きる。
【0135】ステップS1606では、選択されたパル
ス幅変調モードにおいて、ディザ処理を施した画像デー
タを変換テーブル設定回路17により設定された変換テ
ーブルに基づいて順次変換し、ラッチ回路16を介して
プリンタエンジン100に送出する。これに応じて、プ
リンタエンジン100は、記録紙上に出力画像を形成す
る。
【0136】本実施の形態に拠れば、カラーのトナー節
減モードにおいては、元データを間引くことによりトナ
ーを節減するため、出力画像の色味や階調の再現性が良
好になり、モノクロのトナー節減モードにおいては、各
画素の濃度を低下させて200線のパルス幅変調により
印刷を行うことによりトナーを節減するため、出力画像
の実質的な解像度が良好になる。
【0137】なお、本発明は、複数の機器(例えば、ホ
ストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリ
ンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つ
の機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装
置など)に適用しても良い。
【0138】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのログラムコードを記録
した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、その
システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUや
MPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読
出し実行することによっても、達成されることは言うま
でもない。
【0139】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0140】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0141】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行ない、その処理によって前述した実施形態の機能
が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0142】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0143】
【発明の効果】本発明に拠れば、現像材の節減モード時
において、出力画像の品質を高めることができるという
効果がある。
【0144】
【図面の簡単な説明】
【図1】カラーレーザビームプリンタのエンジン部の断
面図である。
【図2】カラーレーザビームプリンタの光学走査系の上
面図である。
【図3】パルス幅変調回路の内部構成を示すブロック図
である。
【図4】三角波発生回路の構成を示す回路図である。
【図5】パルス幅変調回路の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図6】ホストコンピュータとカラーレーザビームプリ
ンタとを接続してなるプリンタシステムの概略構成を示
す図である。
【図7】ビデオコントローラの概略構成を示すブロック
図である。
【図8】画像処理部の構成例を示すブロック図である。
【図9】2ビットの画像信号を8ビットの画像信号に変
換する様子を模式的に示す図である。
【図10】特徴検出用のビットマップパターンの一例を
示す図である。
【図11】特徴検出用のビットマップパターンの一例を
示す図である。
【図12】カラーレーザビームプリンタにより形成され
る出力画像の例を模式的に示す図である。
【図13】カラーレーザビームプリンタにより形成され
る出力画像の例を模式的に示す図である。
【図14】第1の実施の形態のカラーレーザビームプリ
ンタにおけるカラーモードの動作を流れを示すフローチ
ャートである。
【図15】第2の実施の形態のカラーレーザビームプリ
ンタにおけるカラーモードの動作の流れを示すフローチ
ャートである。
【図16】第3の実施の形態のカラーレーザビームプリ
ンタの動作の流れを示すフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 3/12 G09G 5/36 530D G09G 5/00 510 B41J 3/00 520 G03G 21/00 372 5/36 530 H04N 1/40 B H04N 1/405

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像材の節減モードを有する画像出力装
    置であって、 画像信号が示す濃度を変換する濃度変換手段と、 画像信号をパルス幅変調するための基準信号として、互
    いに周期が異なる少なくとも2種類の信号を選択可能な
    パルス幅変調手段を含み、選択された基準信号を用いて
    画像信号をパルス幅変調し、中間調を有する出力画像を
    形成する画像形成手段と、 を備え、前記節減モードにおいて、前記濃度変換手段に
    より画像信号の濃度を低くし、前記画像形成手段により
    前記互いに周期が異なる少なくとも2種類の信号のうち
    周期が長い信号を前記基準信号として選択し、これを用
    いて出力画像を形成することを特徴とする画像出力装
    置。
  2. 【請求項2】 印刷情報に基づいてビットマップ形式の
    画像信号を生成するビットマップ画像生成手段と、 生成したビットマップ形式の画像信号に対して擬似中間
    調処理を施す擬似中間調処理手段と、 をさらに備え、前記画像形成手段は、擬似中間調処理を
    施した画像信号の濃度を前記濃度変換手段により変換し
    た画像信号に基づいて画像を形成することを特徴とする
    請求項1に記載の画像出力装置。
  3. 【請求項3】 前記濃度変換手段は、擬似中間調処理を
    施した画像信号を多ビットの画像信号に変換し、前記濃
    度節減モードにおいては、擬似中間調処理を施した画像
    信号が示す濃度を低くすることを特徴とする請求項2に
    記載の画像出力装置。
  4. 【請求項4】 前記節減モードにおいて、前記濃度変換
    手段は、擬似中間調処理を施した画像信号の各画素が示
    す濃度が、夫々前記多ビットの画像信号により表現可能
    な最大濃度の略2分の1を超えないようにすることを特
    徴とする請求項3に記載の画像出力装置。
  5. 【請求項5】 前記擬似中間調処理手段は、前記節減モ
    ードにおいては、2値の画素で構成される擬似中間調表
    現の画像信号を生成し、前記節減モード以外のモードに
    おいては、多値の画素で構成される擬似中間調表現の画
    像信号を生成することを特徴とする請求項2乃至請求項
    4のいずれか1項に記載の画像出力装置。
  6. 【請求項6】 前記擬似中間調処理手段は、生成したビ
    ットマップ形式の画像信号に対してディザ法による擬似
    中間調処理を施すことを特徴とする請求項2乃至請求項
    5のいずれか1項に記載の画像出力装置。
  7. 【請求項7】 カラー画像を出力するカラーモードと、
    モノクロ画像を出力するモノクロモードとを有し、前記
    画像形成手段は、前記カラーモードにおいては、カラー
    画像を形成し、前記モノクロモードにおいては、モノク
    ロ画像を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項
    6のいずれか1項に記載の画像出力装置。
  8. 【請求項8】 前記濃度変換手段は、画像のエッジ部分
    を平滑化するように、画像信号が示す濃度を変換するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
  9. 【請求項9】 現像材の節減モードを有する画像出力装
    置であって、 画像信号が示す濃度を変換する濃度変換手段と、 画像信号をパルス幅変調するための基準信号として、互
    いに周期が異なる少なくとも2種類の信号を選択可能な
    パルス幅変調手段を含み、選択された基準信号を用いて
    画像信号をパルス幅変調し、中間調を有する出力画像を
    形成する画像形成手段と、 画像信号より所定の規則に従って画素を間引く間引き手
    段と、 を備え、前記画像形成手段は、カラー画像を出力する手
    段と、モノクロ画像を出力する手段とを有し、 前記節減モードにおいてモノクロ画像を出力する場合に
    は、前記濃度変換手段により画像信号の濃度を低くし、
    前記画像形成手段により前記互いに周期が異なる少なく
    とも2種類の信号のうち周期が長い信号を前記基準信号
    として選択し、これを用いて出力画像を形成し、 前記節減モードにおいてカラー画像を出力する場合に
    は、前記間引き手段により画像信号より画素を間引き、
    前記画像形成手段により前記互いに周期が異なる少なく
    とも2種類の信号のうち周期が短い信号を前記基準信号
    として選択し、これを用いて間引きに係る画像信号に基
    づいて出力画像を形成することを特徴とする画像出力装
    置。
  10. 【請求項10】 現像材の節減モードを有する画像出力
    装置の制御方法であって、該画像出力装置は、画像信号
    が示す濃度を変換する濃度変換工程と、画像信号をパル
    ス幅変調するための基準信号として、互いに周期が異な
    る少なくとも2種類の信号を選択可能なパルス幅変調手
    段を含み、選択された基準信号を用いて画像信号をパル
    ス幅変調し、中間調を有する出力画像を形成する画像形
    成手段とを備え、前記節減モードにおいて、 前記画像形成手段により前記互いに周期が異なる少なく
    とも2種類の信号のうち周期が長い信号を前記基準信号
    として選択する選択工程と、 前記濃度変換手段により画像信号の濃度を低くする濃度
    変換工程と、 濃度を低くした画像信号に基づいて、前記選択工程にお
    いて選択された基準信号を用いて出力画像を形成する画
    像形成工程と、 を備えることを特徴とする画像出力装置の制御方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002182529A (ja) * 2000-12-13 2002-06-26 Canon Inc 画像形成装置、インターフェース装置、制御装置、画像形成装置の設定操作方法、及び制御方法
JP2003295701A (ja) * 2002-03-28 2003-10-15 Ricoh Co Ltd 画像処理システム及び画像処理方法
JP2007034033A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008167161A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、画像出力装置、端末装置および画像形成システムならびにプログラム

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