JPH0527798B2 - - Google Patents
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- JPH0527798B2 JPH0527798B2 JP60071396A JP7139685A JPH0527798B2 JP H0527798 B2 JPH0527798 B2 JP H0527798B2 JP 60071396 A JP60071396 A JP 60071396A JP 7139685 A JP7139685 A JP 7139685A JP H0527798 B2 JPH0527798 B2 JP H0527798B2
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- pipe
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- Pipe Accessories (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
本発明は、例えばガス配管のように道路下など
の地下に「本管」あるいは「支管」と称される導
管が布設され、この導管より、各需要先に向けて
供給管を多数分岐してなる形態の、分岐管を有す
る既設配管において、その導管の管内面に、布設
状態のまま樹脂のライニング塗膜を形成するよう
な補修を施す既設配管の内面補修施工法に関する
ものである。
の地下に「本管」あるいは「支管」と称される導
管が布設され、この導管より、各需要先に向けて
供給管を多数分岐してなる形態の、分岐管を有す
る既設配管において、その導管の管内面に、布設
状態のまま樹脂のライニング塗膜を形成するよう
な補修を施す既設配管の内面補修施工法に関する
ものである。
地下に布設されているガス配管などの既設管に
おいては、布設後の経年により管に腐蝕孔等が生
起してこれより漏洩現象が起るおそれがあるとこ
ろより、その漏洩修理または予防保全の目的から
管内面に樹脂のライニング塗膜を形成するような
補修が考えられている。 この補修方法として、管径の小さい供給管の場
合は、例えば特開昭58−189073号公報に示される
ようにライニング樹脂を、供給管の末端開口部よ
り、気流により管内に吹込み流動させることで管
内面にライニング塗膜を形成する方法が採られて
いる。 また管径のやや大きい導管(支管)の補修方法
としては、管内に補修用の樹脂をほぼ所定長さに
わたり注入し、この樹脂団をピグの牽引により押
動して行く行程で、ピグの外周と管内面との間の
間隙から、樹脂をピグの後方へ流出させることに
より、管内面に所要厚さの樹脂ライニング塗膜を
形成する方法が採用されている。この種の先行技
術の一例を挙げると、例えば特開昭49−13236号
公報に記載のものが知られている。
おいては、布設後の経年により管に腐蝕孔等が生
起してこれより漏洩現象が起るおそれがあるとこ
ろより、その漏洩修理または予防保全の目的から
管内面に樹脂のライニング塗膜を形成するような
補修が考えられている。 この補修方法として、管径の小さい供給管の場
合は、例えば特開昭58−189073号公報に示される
ようにライニング樹脂を、供給管の末端開口部よ
り、気流により管内に吹込み流動させることで管
内面にライニング塗膜を形成する方法が採られて
いる。 また管径のやや大きい導管(支管)の補修方法
としては、管内に補修用の樹脂をほぼ所定長さに
わたり注入し、この樹脂団をピグの牽引により押
動して行く行程で、ピグの外周と管内面との間の
間隙から、樹脂をピグの後方へ流出させることに
より、管内面に所要厚さの樹脂ライニング塗膜を
形成する方法が採用されている。この種の先行技
術の一例を挙げると、例えば特開昭49−13236号
公報に記載のものが知られている。
ところで上述の補修方法によつて導管の管内面
に、樹脂のライニング塗膜を形成するような補修
を施す施工時、ここに次の問題点が派生する。 すなわち導管内において樹脂団をピグの牽引に
より移動する場合、その導管には、これに多数の
供給管が分岐されていることから、樹脂団が移動
中に、その分岐口部より供給管内に多量の樹脂が
侵入するという問題がある。 特に、補修施工にあたつて、その補修単位を長
くしようとする場合、樹脂の注入量も相当に多く
導管内において一度に牽引移動する樹脂の注入長
さも10mから、さらに20〜30mにもおよぶことが
あり、このように樹脂の注入長さが長いと、樹脂
の移動時に樹脂と管内面との摩擦抵抗から樹脂団
に生起する樹脂圧も相当に大きくなる。 これを図面により説明すると、第5図は、導管
内において樹脂団を移動する場合の、ピグ牽引に
よつて移動樹脂団に生起する樹脂圧の変化を示す
もので、横軸は樹脂の注入長さを示し、縦軸は樹
脂圧を示す。いま、導管内において樹脂団を移動
する場合、その移動方向の前端寄り、例えばL1
の位置では樹脂団と管内面との摩擦面積が小さい
ことから、樹脂団に生起する樹脂圧もP1で示す
ように低いが、移動方向の中間部L2から後端部
L3に至ると、上述の樹脂団と管内面との摩擦面
積が順次増大することで樹脂圧はP2,P3に示す
ように次第に大きく変化する。実験によると樹脂
の注入長さが20mの場合、中間部L2では略1Kg/
cm2、後端部L3では1.5Kg/cm2以上の樹脂圧が生起
する。 この樹脂圧から、導管内を移動する移動樹脂団
が供給管の分岐口部を通行する際、樹脂が、分岐
口部より供給管内に向けて深く多量に侵入する現
象が起るもので、この現象から、まず樹脂の無
駄な浪費が多く、また供給管内に侵入した樹脂
の排出処理が面倒となり、さらに供給管内に侵
入する樹脂量を考慮して、導管内に注入する樹脂
の注入量も予め多くしておかなければならず、こ
の樹脂の注入量を多くすると、それに対応して樹
脂団の移動抵抗が大きくなる問題がある上に、他
面、樹脂の注入量を多くすると移動樹脂団の後半
部での樹脂圧がますます大きくなることから、供
給管内への樹脂の侵入量も多く増大する等の悪影
響を招く問題点があつた。 本発明は、上述の問題点を解決することを目的
になされたものである。導管の内面補修施工時
に、多量の樹脂団を一度に移動しても、導管より
分岐する供給管内に大量の樹脂が侵入する不都合
がなく、しかも移動樹脂団の後半部では一部の樹
脂が供給管の分岐口部に侵入するのを許容し、こ
れによる分岐口部の閉塞によつて導管補修時に、
併せて供給管側の気密性を検知可能にした既設配
管の内面補修施工法を提供しようとするものであ
る。
に、樹脂のライニング塗膜を形成するような補修
を施す施工時、ここに次の問題点が派生する。 すなわち導管内において樹脂団をピグの牽引に
より移動する場合、その導管には、これに多数の
供給管が分岐されていることから、樹脂団が移動
中に、その分岐口部より供給管内に多量の樹脂が
侵入するという問題がある。 特に、補修施工にあたつて、その補修単位を長
くしようとする場合、樹脂の注入量も相当に多く
導管内において一度に牽引移動する樹脂の注入長
さも10mから、さらに20〜30mにもおよぶことが
あり、このように樹脂の注入長さが長いと、樹脂
の移動時に樹脂と管内面との摩擦抵抗から樹脂団
に生起する樹脂圧も相当に大きくなる。 これを図面により説明すると、第5図は、導管
内において樹脂団を移動する場合の、ピグ牽引に
よつて移動樹脂団に生起する樹脂圧の変化を示す
もので、横軸は樹脂の注入長さを示し、縦軸は樹
脂圧を示す。いま、導管内において樹脂団を移動
する場合、その移動方向の前端寄り、例えばL1
の位置では樹脂団と管内面との摩擦面積が小さい
ことから、樹脂団に生起する樹脂圧もP1で示す
ように低いが、移動方向の中間部L2から後端部
L3に至ると、上述の樹脂団と管内面との摩擦面
積が順次増大することで樹脂圧はP2,P3に示す
ように次第に大きく変化する。実験によると樹脂
の注入長さが20mの場合、中間部L2では略1Kg/
cm2、後端部L3では1.5Kg/cm2以上の樹脂圧が生起
する。 この樹脂圧から、導管内を移動する移動樹脂団
が供給管の分岐口部を通行する際、樹脂が、分岐
口部より供給管内に向けて深く多量に侵入する現
象が起るもので、この現象から、まず樹脂の無
駄な浪費が多く、また供給管内に侵入した樹脂
の排出処理が面倒となり、さらに供給管内に侵
入する樹脂量を考慮して、導管内に注入する樹脂
の注入量も予め多くしておかなければならず、こ
の樹脂の注入量を多くすると、それに対応して樹
脂団の移動抵抗が大きくなる問題がある上に、他
面、樹脂の注入量を多くすると移動樹脂団の後半
部での樹脂圧がますます大きくなることから、供
給管内への樹脂の侵入量も多く増大する等の悪影
響を招く問題点があつた。 本発明は、上述の問題点を解決することを目的
になされたものである。導管の内面補修施工時
に、多量の樹脂団を一度に移動しても、導管より
分岐する供給管内に大量の樹脂が侵入する不都合
がなく、しかも移動樹脂団の後半部では一部の樹
脂が供給管の分岐口部に侵入するのを許容し、こ
れによる分岐口部の閉塞によつて導管補修時に、
併せて供給管側の気密性を検知可能にした既設配
管の内面補修施工法を提供しようとするものであ
る。
この目的のため本発明は、道路下などの地下に
布設された導管より、各需要先へ向けて供給管を
多数分岐してなる形態の既設配管において、 上記導管の管内に、ほぼ所定長さにわたつて樹
脂を注入し、この注入樹脂団をピグの牽引により
移動して行く行程で管内面に樹脂のライニング塗
膜を形成する補修を施す施工時に、 樹脂団の進行方向前側の導管より分岐する供給
管の管内に、その管の末端側より圧力空気を導入
して、当該供給管の分岐口部を樹脂団が通過する
時、その供給管内の内圧を、移動樹脂団の前半部
に生起する樹脂圧よりは高く、移動樹脂団の後半
部に生起する樹脂圧よりは引く設定して、樹脂団
の進行中、前半部では樹脂が供給管内に侵入する
のを抑制し、後半部では樹脂圧により一部の樹脂
が供給管の分岐口部に侵入するのを許容状態とす
ると共に、 上記後半部での樹脂侵入許容時から所定時間後
に、供給管内がリリーフ弁を介して大気と連通し
て供給管の分岐口部を侵入樹脂で塞ぎ、以後の供
給管内の圧力変動から当該供給管の気密性を検知
可能にしてなることを特徴とするものである。
布設された導管より、各需要先へ向けて供給管を
多数分岐してなる形態の既設配管において、 上記導管の管内に、ほぼ所定長さにわたつて樹
脂を注入し、この注入樹脂団をピグの牽引により
移動して行く行程で管内面に樹脂のライニング塗
膜を形成する補修を施す施工時に、 樹脂団の進行方向前側の導管より分岐する供給
管の管内に、その管の末端側より圧力空気を導入
して、当該供給管の分岐口部を樹脂団が通過する
時、その供給管内の内圧を、移動樹脂団の前半部
に生起する樹脂圧よりは高く、移動樹脂団の後半
部に生起する樹脂圧よりは引く設定して、樹脂団
の進行中、前半部では樹脂が供給管内に侵入する
のを抑制し、後半部では樹脂圧により一部の樹脂
が供給管の分岐口部に侵入するのを許容状態とす
ると共に、 上記後半部での樹脂侵入許容時から所定時間後
に、供給管内がリリーフ弁を介して大気と連通し
て供給管の分岐口部を侵入樹脂で塞ぎ、以後の供
給管内の圧力変動から当該供給管の気密性を検知
可能にしてなることを特徴とするものである。
上記の手段法により本発明の既設配管の内面補
修施工法は、導管の内面補修施工時に、多量の樹
脂団を一度に移動しても、導管より分岐する供給
管内に大量の樹脂が侵入する不都合がなく、しか
も移動樹脂団の後半部では一部の樹脂が供給管の
分岐口部に侵入するのを許容し、これによる分岐
口部の閉塞によつて導管補修時に、併せて供給管
側の気密性を検知する。
修施工法は、導管の内面補修施工時に、多量の樹
脂団を一度に移動しても、導管より分岐する供給
管内に大量の樹脂が侵入する不都合がなく、しか
も移動樹脂団の後半部では一部の樹脂が供給管の
分岐口部に侵入するのを許容し、これによる分岐
口部の閉塞によつて導管補修時に、併せて供給管
側の気密性を検知する。
以下、本発明の実施例を添付図面により具体的
に説明する。 第1図は本発明による補修施工法の全体を示す
概略図で、符号1は、補修対象の既設配管となる
導管であり、ガス配管の場合、通称「支管」と呼
ばれている導管で道路下に布設されているもので
ある。また符号2は、上記導管1より分岐された
供給管で、この供給管2を介して導管1より各需
要先にガスを供給するものである。 これらの導管1および供給管2は、これが地下
に布設され、布設後の経年により管に腐蝕孔など
が生起して漏洩現象が起る恐れがあるところより
その漏洩修理または予防保全の目的から導内面に
ライニング塗膜を形成する補修が行なわれるもの
で、その補修手段として、ここに供給管2につい
ては特に図示していないが、前記したように供給
管2の末端開口部よりライニング樹脂を、気流に
より導内に吹込み流動させて管内面にライニング
塗膜を形成する補修が行なわれ、また、導管1に
ついては、次に述べる手段で管内面のライニング
補修が行なわれる。 まず導管1は、補修施工に際して、これを補修
に適する長さ(例えば100m)の単位の補修区間
に区画され、その一方の分離端1aを地上に開口
した竪穴A内に、他方の分離端1bを同じく地上
に開口した竪穴B内に露出させる。 そして、これらの分離端1a,1bには、その
一方に挿入案内管11を、また他方に導出案内管
12を接続させ、一方の挿入案内管11側の先端
開口部より導管1内に、牽引索4(スチールベル
ト)を通線し、この牽引索4の先端を他方の導出
案内管12から引出してウインチ5に巻取ること
により、牽引索4に連結されたピグ装置3が挿入
案内管11の先端開口より管内に導入される。こ
の導入時、ピグ装置3の前側には、前記挿入案内
管11に装備された樹脂注入口部11aから補修
用のライニング樹脂C(常温硬化の2液混合タイ
プの樹脂)が団塊状ほぼ所定長さにわたつて注入
される。このライニング樹脂Cの注入は、補修区
間の管全長にわたつてその管内面に所定厚さのラ
イニング塗膜を形成するに必要な充分の量(例え
ば導管1内において20mの長さにわたる量)の樹
脂が一度に注入されるもので、この注入後、牽引
索4の巻取りによりピグ装置2を牽引すること
で、ライニング樹脂(団)Cが管内に沿つて入口
側から出口側に移動して行くことができるように
している。 上記ピグ装置3は、この実施例の場合、第2図
に拡大して示されているように、後部に砲弾形を
したライニングピグ35を有し、このライニング
ピグ35の前側に所定の対向間隔をあけて複数個
のゴム円板製からなる先行ピグ32,33,34
を屈曲可能に連着し、その前部に牽引ガイド31
を配置した構成のもので、上記先行ピグ32,3
3,34には、各ピグの円周部に複数個の樹脂流
通口36が開口されていて、その樹脂流通口36
を介してピグ装置3により押動されるライニング
樹脂Cが、順に後段のピグ間32と33,33と
34間に移動された後、後方のライニングピグ3
5の前側にもたらされる形態となつている。 このようなピグ装置3では、樹脂Cが、先頭の
先行ピグ32より、各ピグ32,33,34の円
周部に開口した樹脂流通口36を通つて順に後段
のピグ間に移動した後、後方のライニングピグ3
5の前側にもたらされる結果、補修区間の前半の
ように樹脂量が多い時でも、また、後半のように
補修の進行により樹脂量が減少した時でも、その
樹脂量の大小に関係なくライニングピグ35の前
側における樹脂圧が略一定圧になることから、ラ
イニングピグ35の周面より後方へ流出される樹
脂Cの流出量が、略一定になつて、導管1の管内
面に所要厚さのライニング塗膜を形成できる利点
が得られる。 本発明においては、上記樹脂(団)Cのピグに
よる牽引移動によつて導管1の管内面に樹脂ライ
ニング塗膜を形成する補修施工時に、その樹脂C
の進行方向前側の導管1より分岐する供給管2に
対し、その供給管内の内圧を高め得るように、供
給管2の末端開口部に接続ホース6を介して空気
ボンベ7が接続される。この空気ボンベ7の接続
系(送風側)には、圧力調整弁71と開閉弁72
(第1開閉弁)が設置され、上記圧力調整弁71
によつて空気ボンベ7から供給管2内に圧入され
る圧力空気が、例えば1Kg/cm2の空気圧に設定さ
れてあり、かつこの圧力空気は、接続ホース6に
備えたオリフイス61を介して供給管2内に導入
されるようにしてある。また接続ホース6には、
これより分岐してリリーフ弁8が接続してあり、
このリリーフ弁8の接続系には開閉弁81(第2
開閉弁)と圧力計82とが設けられている。上記
リリーフ弁8は、前記圧力空気の設定圧よりも低
く、例えば0.5Kg/cm2の設定圧に調整されている
ものであり、また、第1開閉弁72と第2開閉弁
81は、供給管2内の内圧が設定圧(1Kg/cm2)
に達した後、所定時間経過後に第1開閉弁72が
閉となり、第2開閉弁81が開となる関係に設定
されているものである。 このように設定された圧力調整手段を、供給管
2の末端開口部に備えていると、前記導管1の補
修工程時において樹脂Cが、供給管2の分岐口部
を通過する時、第3図イないしホに示すような樹
脂圧と供給管内圧との関係が生じる。 すなわち樹脂Cが供給管2の分岐口部に至る前
段では、第3図のイに示すように、供給管2内は
樹脂進行方向前側の導管1内と連通していて空気
ボンベ7からの圧力空気は矢印のように導管1内
に吹き抜けるから、供給管2内の圧力は導管1内
の圧力(大気圧)と同圧の状態にある。 この状態から、樹脂Cの進行に伴ない移動樹脂
の前半部(第4図のa点からb点)が分岐口部を
通行する状態となると、第3図のロに示すように
樹脂Cで分岐口部が遮蔽されることから、供給管
2内は、空気ボンベ7から、オリフイス61を介
して導入される圧力空気により当該供給管2内の
内圧が設定圧(1Kg/cm2)まで高められる。この
時、移動樹脂Cの前半部に生起する樹脂圧は、供
給管2内の設定圧よりも低い圧力関係にあること
から、供給管2の分岐口部に樹脂Cが侵入するこ
とがない。 次いで樹脂Cの進行により上記移動樹脂の中間
点(第4図のb点)が分岐口部に到達すると、こ
の状態では、樹脂圧P4が1Kg/cm2に高く変化し
て、供給管2内の設定圧(1Kg/cm2)と同圧にな
り、両者の間には第3図ハに示すように差圧がな
くなる。 さらに樹脂Cの進行により移動樹脂が、分岐口
部に対して、第4図のb点からc点に移動すると
この後半部では樹脂圧P5が、供給管2内の設定
圧より高くなることで、その差圧により第3図の
ニに示すように樹脂Cが、供給管2の分岐口部に
侵入許容の状態となる。 この時、空気ボンベ7の接続系に設けられる第
1開閉弁72は、供給管2内の内圧が設定圧にな
つた後、所定時間(移動樹脂が第4図のb点から
c点に移動するまでの時間)が経過してから、当
該第1開閉弁72が閉となり、リリーフ弁8に通
じる第2開閉弁81が開となることで、この設定
時間の経過するまでの間、供給管2への樹脂の侵
入は抑制状態に維持される。 そして移動樹脂Cが分岐口部に対して第4図の
c点を過ぎると、上記第2開閉弁81が開状態に
なることで、供給管2内の内圧が、リリーフ弁8
の設定圧P6(0.5Kg/cm2)まで降下し、これにより
上記樹脂の侵入抑制状態が解除されて、移動樹脂
Cの後端が分岐口部を通過し終るまでの間におい
て、一部の樹脂(第4図の斜線領域に示す樹脂)
が、第3図ホに示すように供給管2の分岐口部に
侵入したままの状態となる。 この状態では、供給管2の分岐口部が侵入樹脂
により閉塞状態になるから、供給管2内の内圧は
リリーフ弁8の設定圧となり、その供給管2内の
内圧の変動を、圧力計82により読み取ることで
供給管2の気密性を検知することが可能となる。 なお、供給管2の分岐口部に対する樹脂の侵入
量は、樹脂団の長さ(樹脂圧)に対する供給管2
内の設定圧、第1開閉弁72および第2開閉弁8
1の開閉タイミング等の設定条件を適宜に選択す
ることによつて任意に制御可能である。 また、供給管2への侵入樹脂は、気密テスト
後、これが硬化する前に適宜の手段、例えば供給
管2の末端開口部より空気を吹き込む等の手段で
導管1内に排出処理し、導管1に仕上げ用の均し
ピグを挿通して平滑化する等の手段を施すもので
ある。
に説明する。 第1図は本発明による補修施工法の全体を示す
概略図で、符号1は、補修対象の既設配管となる
導管であり、ガス配管の場合、通称「支管」と呼
ばれている導管で道路下に布設されているもので
ある。また符号2は、上記導管1より分岐された
供給管で、この供給管2を介して導管1より各需
要先にガスを供給するものである。 これらの導管1および供給管2は、これが地下
に布設され、布設後の経年により管に腐蝕孔など
が生起して漏洩現象が起る恐れがあるところより
その漏洩修理または予防保全の目的から導内面に
ライニング塗膜を形成する補修が行なわれるもの
で、その補修手段として、ここに供給管2につい
ては特に図示していないが、前記したように供給
管2の末端開口部よりライニング樹脂を、気流に
より導内に吹込み流動させて管内面にライニング
塗膜を形成する補修が行なわれ、また、導管1に
ついては、次に述べる手段で管内面のライニング
補修が行なわれる。 まず導管1は、補修施工に際して、これを補修
に適する長さ(例えば100m)の単位の補修区間
に区画され、その一方の分離端1aを地上に開口
した竪穴A内に、他方の分離端1bを同じく地上
に開口した竪穴B内に露出させる。 そして、これらの分離端1a,1bには、その
一方に挿入案内管11を、また他方に導出案内管
12を接続させ、一方の挿入案内管11側の先端
開口部より導管1内に、牽引索4(スチールベル
ト)を通線し、この牽引索4の先端を他方の導出
案内管12から引出してウインチ5に巻取ること
により、牽引索4に連結されたピグ装置3が挿入
案内管11の先端開口より管内に導入される。こ
の導入時、ピグ装置3の前側には、前記挿入案内
管11に装備された樹脂注入口部11aから補修
用のライニング樹脂C(常温硬化の2液混合タイ
プの樹脂)が団塊状ほぼ所定長さにわたつて注入
される。このライニング樹脂Cの注入は、補修区
間の管全長にわたつてその管内面に所定厚さのラ
イニング塗膜を形成するに必要な充分の量(例え
ば導管1内において20mの長さにわたる量)の樹
脂が一度に注入されるもので、この注入後、牽引
索4の巻取りによりピグ装置2を牽引すること
で、ライニング樹脂(団)Cが管内に沿つて入口
側から出口側に移動して行くことができるように
している。 上記ピグ装置3は、この実施例の場合、第2図
に拡大して示されているように、後部に砲弾形を
したライニングピグ35を有し、このライニング
ピグ35の前側に所定の対向間隔をあけて複数個
のゴム円板製からなる先行ピグ32,33,34
を屈曲可能に連着し、その前部に牽引ガイド31
を配置した構成のもので、上記先行ピグ32,3
3,34には、各ピグの円周部に複数個の樹脂流
通口36が開口されていて、その樹脂流通口36
を介してピグ装置3により押動されるライニング
樹脂Cが、順に後段のピグ間32と33,33と
34間に移動された後、後方のライニングピグ3
5の前側にもたらされる形態となつている。 このようなピグ装置3では、樹脂Cが、先頭の
先行ピグ32より、各ピグ32,33,34の円
周部に開口した樹脂流通口36を通つて順に後段
のピグ間に移動した後、後方のライニングピグ3
5の前側にもたらされる結果、補修区間の前半の
ように樹脂量が多い時でも、また、後半のように
補修の進行により樹脂量が減少した時でも、その
樹脂量の大小に関係なくライニングピグ35の前
側における樹脂圧が略一定圧になることから、ラ
イニングピグ35の周面より後方へ流出される樹
脂Cの流出量が、略一定になつて、導管1の管内
面に所要厚さのライニング塗膜を形成できる利点
が得られる。 本発明においては、上記樹脂(団)Cのピグに
よる牽引移動によつて導管1の管内面に樹脂ライ
ニング塗膜を形成する補修施工時に、その樹脂C
の進行方向前側の導管1より分岐する供給管2に
対し、その供給管内の内圧を高め得るように、供
給管2の末端開口部に接続ホース6を介して空気
ボンベ7が接続される。この空気ボンベ7の接続
系(送風側)には、圧力調整弁71と開閉弁72
(第1開閉弁)が設置され、上記圧力調整弁71
によつて空気ボンベ7から供給管2内に圧入され
る圧力空気が、例えば1Kg/cm2の空気圧に設定さ
れてあり、かつこの圧力空気は、接続ホース6に
備えたオリフイス61を介して供給管2内に導入
されるようにしてある。また接続ホース6には、
これより分岐してリリーフ弁8が接続してあり、
このリリーフ弁8の接続系には開閉弁81(第2
開閉弁)と圧力計82とが設けられている。上記
リリーフ弁8は、前記圧力空気の設定圧よりも低
く、例えば0.5Kg/cm2の設定圧に調整されている
ものであり、また、第1開閉弁72と第2開閉弁
81は、供給管2内の内圧が設定圧(1Kg/cm2)
に達した後、所定時間経過後に第1開閉弁72が
閉となり、第2開閉弁81が開となる関係に設定
されているものである。 このように設定された圧力調整手段を、供給管
2の末端開口部に備えていると、前記導管1の補
修工程時において樹脂Cが、供給管2の分岐口部
を通過する時、第3図イないしホに示すような樹
脂圧と供給管内圧との関係が生じる。 すなわち樹脂Cが供給管2の分岐口部に至る前
段では、第3図のイに示すように、供給管2内は
樹脂進行方向前側の導管1内と連通していて空気
ボンベ7からの圧力空気は矢印のように導管1内
に吹き抜けるから、供給管2内の圧力は導管1内
の圧力(大気圧)と同圧の状態にある。 この状態から、樹脂Cの進行に伴ない移動樹脂
の前半部(第4図のa点からb点)が分岐口部を
通行する状態となると、第3図のロに示すように
樹脂Cで分岐口部が遮蔽されることから、供給管
2内は、空気ボンベ7から、オリフイス61を介
して導入される圧力空気により当該供給管2内の
内圧が設定圧(1Kg/cm2)まで高められる。この
時、移動樹脂Cの前半部に生起する樹脂圧は、供
給管2内の設定圧よりも低い圧力関係にあること
から、供給管2の分岐口部に樹脂Cが侵入するこ
とがない。 次いで樹脂Cの進行により上記移動樹脂の中間
点(第4図のb点)が分岐口部に到達すると、こ
の状態では、樹脂圧P4が1Kg/cm2に高く変化し
て、供給管2内の設定圧(1Kg/cm2)と同圧にな
り、両者の間には第3図ハに示すように差圧がな
くなる。 さらに樹脂Cの進行により移動樹脂が、分岐口
部に対して、第4図のb点からc点に移動すると
この後半部では樹脂圧P5が、供給管2内の設定
圧より高くなることで、その差圧により第3図の
ニに示すように樹脂Cが、供給管2の分岐口部に
侵入許容の状態となる。 この時、空気ボンベ7の接続系に設けられる第
1開閉弁72は、供給管2内の内圧が設定圧にな
つた後、所定時間(移動樹脂が第4図のb点から
c点に移動するまでの時間)が経過してから、当
該第1開閉弁72が閉となり、リリーフ弁8に通
じる第2開閉弁81が開となることで、この設定
時間の経過するまでの間、供給管2への樹脂の侵
入は抑制状態に維持される。 そして移動樹脂Cが分岐口部に対して第4図の
c点を過ぎると、上記第2開閉弁81が開状態に
なることで、供給管2内の内圧が、リリーフ弁8
の設定圧P6(0.5Kg/cm2)まで降下し、これにより
上記樹脂の侵入抑制状態が解除されて、移動樹脂
Cの後端が分岐口部を通過し終るまでの間におい
て、一部の樹脂(第4図の斜線領域に示す樹脂)
が、第3図ホに示すように供給管2の分岐口部に
侵入したままの状態となる。 この状態では、供給管2の分岐口部が侵入樹脂
により閉塞状態になるから、供給管2内の内圧は
リリーフ弁8の設定圧となり、その供給管2内の
内圧の変動を、圧力計82により読み取ることで
供給管2の気密性を検知することが可能となる。 なお、供給管2の分岐口部に対する樹脂の侵入
量は、樹脂団の長さ(樹脂圧)に対する供給管2
内の設定圧、第1開閉弁72および第2開閉弁8
1の開閉タイミング等の設定条件を適宜に選択す
ることによつて任意に制御可能である。 また、供給管2への侵入樹脂は、気密テスト
後、これが硬化する前に適宜の手段、例えば供給
管2の末端開口部より空気を吹き込む等の手段で
導管1内に排出処理し、導管1に仕上げ用の均し
ピグを挿通して平滑化する等の手段を施すもので
ある。
本発明は、以上に説明したような内面補修施工
法であるから、次に述べる効果が得られる。 まず導管1の内面補修施工時に、その導管内
に注入、移動される補修用の樹脂が、当該導管
より分岐する供給管内に侵入するのを抑制する
ことができるから、樹脂の無駄がなく、樹脂の
浪費を少なくできる。 また供給管内への樹脂の侵入量を抑制できる
ことから樹脂は、管内面のライニングに必要な
最少限の量に少なくでき、従来のように不必要
に多量の樹脂を移動する必要がないので、ピグ
の牽引抵抗を大巾に軽減でき、この牽引抵抗の
軽減から1回の補修単位を長く延長できるの
で、作業能率の大巾な向上をはかることができ
る。 しかも樹脂団の移動時、その後半部で一部の
樹脂が供給管分岐口部に侵入するのを許容し、
かつこの侵入後、供給管内がリリーフ弁を介し
て大気と連通し、以後の供給管内の圧力変動か
ら当該供給管の気密性を検知可能にしているの
で導管の補修と併せて供給管の気密テストも同
時に行うことができる。
法であるから、次に述べる効果が得られる。 まず導管1の内面補修施工時に、その導管内
に注入、移動される補修用の樹脂が、当該導管
より分岐する供給管内に侵入するのを抑制する
ことができるから、樹脂の無駄がなく、樹脂の
浪費を少なくできる。 また供給管内への樹脂の侵入量を抑制できる
ことから樹脂は、管内面のライニングに必要な
最少限の量に少なくでき、従来のように不必要
に多量の樹脂を移動する必要がないので、ピグ
の牽引抵抗を大巾に軽減でき、この牽引抵抗の
軽減から1回の補修単位を長く延長できるの
で、作業能率の大巾な向上をはかることができ
る。 しかも樹脂団の移動時、その後半部で一部の
樹脂が供給管分岐口部に侵入するのを許容し、
かつこの侵入後、供給管内がリリーフ弁を介し
て大気と連通し、以後の供給管内の圧力変動か
ら当該供給管の気密性を検知可能にしているの
で導管の補修と併せて供給管の気密テストも同
時に行うことができる。
第1図は本発明による補修施工法の一実施例を
示す全体の概略図、第2図は一部を断面で示した
要部の拡大側面図、第3図イないしホは供給管の
分岐口部を樹脂が通過する際の作用説明図、第4
図は樹脂圧と供給管内への樹脂の侵入関係を説明
する説明図、第5図は樹脂団移動時の樹脂圧変化
を示す説明図である。 1……導管、2……供給管、3……ピグ装置、
4……牽引索、5……ウインチ、6……接続ホー
ス、61……オリフイス、7……空気ボンベ、7
1……圧力調整弁、72……第1開閉弁、8……
リリーフ弁、81……第2開閉弁、82……圧力
計、A,B……竪穴、C……樹脂。
示す全体の概略図、第2図は一部を断面で示した
要部の拡大側面図、第3図イないしホは供給管の
分岐口部を樹脂が通過する際の作用説明図、第4
図は樹脂圧と供給管内への樹脂の侵入関係を説明
する説明図、第5図は樹脂団移動時の樹脂圧変化
を示す説明図である。 1……導管、2……供給管、3……ピグ装置、
4……牽引索、5……ウインチ、6……接続ホー
ス、61……オリフイス、7……空気ボンベ、7
1……圧力調整弁、72……第1開閉弁、8……
リリーフ弁、81……第2開閉弁、82……圧力
計、A,B……竪穴、C……樹脂。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 A 道路下などの地下に布設された導管よ
り、各需要先へ向けて供給管を多数分岐してな
る形態の既設配管において、 B 上記導管の管内に、ほぼ所定長さにわたつて
樹脂を注入し、この注入樹脂団をピグの牽引に
より移動して行く行程で管内面に樹脂のライニ
ング塗膜を形成する補修を施す施工時に、 樹脂団の進行方向前側の導管より分岐する供
給管の管内に、その管の末端側より圧力空気を
導入して、当該供給管の分岐口部を樹脂団が通
過する時、その供給管内の内圧を、移動樹脂団
の前半部に生起する樹脂圧よりは高く、移動樹
脂団の後半部に生起する樹脂圧よりは低く設定
して、樹脂団の進行中、前半部では樹脂が供給
管内に侵入するのを抑制し、後半部では樹脂圧
により一部の樹脂が供給管の分岐口部に侵入す
るのを許容状態とすると共に、 C 上記後半部での樹脂侵入許容時から所定時間
後に、供給管内がリリーフ弁を介して大気と連
通して供給管の分岐口部を侵入樹脂で塞ぎ、以
後の供給管内の圧力変動から当該供給管の気密
性を検知可能にしてなることを特徴とする既設
配管の内面補修施工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60071396A JPS61233291A (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | 既設配管の内面補修施工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60071396A JPS61233291A (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | 既設配管の内面補修施工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61233291A JPS61233291A (ja) | 1986-10-17 |
JPH0527798B2 true JPH0527798B2 (ja) | 1993-04-22 |
Family
ID=13459310
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60071396A Granted JPS61233291A (ja) | 1985-04-03 | 1985-04-03 | 既設配管の内面補修施工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61233291A (ja) |
-
1985
- 1985-04-03 JP JP60071396A patent/JPS61233291A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61233291A (ja) | 1986-10-17 |
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