JPH052759U - 自動塗装機用基板搬送装置 - Google Patents
自動塗装機用基板搬送装置Info
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- JPH052759U JPH052759U JP5768591U JP5768591U JPH052759U JP H052759 U JPH052759 U JP H052759U JP 5768591 U JP5768591 U JP 5768591U JP 5768591 U JP5768591 U JP 5768591U JP H052759 U JPH052759 U JP H052759U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 基板を搬送しながらスプレーガンで塗装する
に当って、基板の塗装面に疵を付けたり、塗料を塗装面
に再付着させることなく搬送する。 【構成】 搬送用チェーン6のトップに、基板PBを支
持する支持面を内向きに傾斜させた支持板7を取付け、
この支持板7の支持面に突起7aを突設する。
に当って、基板の塗装面に疵を付けたり、塗料を塗装面
に再付着させることなく搬送する。 【構成】 搬送用チェーン6のトップに、基板PBを支
持する支持面を内向きに傾斜させた支持板7を取付け、
この支持板7の支持面に突起7aを突設する。
Description
【0001】
本考案は、プリント配線用基板(以下単に基板と云う)を塗装する場合に用い る基板用自動塗装機の技術分野で利用されるものであって、具体的には、塗装に 当って基板を載せて移送する基板用搬送装置の改良に関するものである。
【0002】
プラスチック等の絶縁板で造られている基板に対しては、配線をエッチングし た後にその表裏両面に塗装を施して保護しているが、従来はこの塗装方法として シルク印刷法とか塗装ガンによる塗装が広く採用されている。 しかし、上記のシルク印刷法とか塗装ガンによる塗装の場合は、塗装時に基板 に穿設されている部品装填用の穴が塗料(インキ)で埋められてしまうため、こ の埋った穴を空け戻すために非常に面倒な後処理作業が必要になって、コストア ップを招く問題があった。 そこで、上記のシルク印刷法と塗装ガンに代るものとして、基板塗装として特 別に開発された特殊インク(印刷用インキを液状にしたもの)を、高圧ノズルか ら穴が埋らないように細かくスプレーして塗装する自動塗装装置が考えられた。
【0003】 特願平2−161545号の発明は、上記の点に着目して本出願人が開発した 基板用自動塗装装置であって、この発明によれば、基板はコンベヤによって搬送 されながら先ずその表面側をスプレーガンで塗装され、次いで、反転装置で表裏 を反転させた後、再びコンベヤで搬送しながらスプレーガンで裏面側を塗装する ように構成されており、従って、塗装中に手とか工具類が触れて塗装面に疵痕を 残すことがなく、基板を自動的に、而も、きれいな状態に塗装できる利点を備え ている。
【0004】 ところが、上述した基板用自動塗装装置の場合は、基板をコンベヤに載置して 搬送しながら塗装を行うため、コンベヤ面にスプレーされた特殊インキ(塗料) が付着して基板の塗装面を汚すとか、基板を反転させて裏面側を塗装する場合に 塗装を終えた表面側がコンベヤ面に接するため、この接触によって塗装面に疵を 付けてしまう場合があって、特にコンベヤ面に塗料が付着して汚れている場合は 、その被害を更に甚大なものにする問題があった。
【0005】 そこで本出願人は、基板を搬送するコンベヤとして図6と図7並びに上述した 特許出願の第4図に示したようなコンベヤバーBを用いたり、或は、図8並びに 図9に示した如きコンベヤバーBTを使用し、更には、実願平3−18745号 に記載した如きコンベヤバー用の洗浄装置を塗装機の内部に設けることによって 、上記塗料の再付着とか塗装面への疵付けの問題を解決しようとした。
【0006】 即ち、図6と図7に於いてB…は左右のチェーンコンベヤCV,CVに間隔的 に並設したコンベヤバーであって、これ等各コンベヤBの先端支持部Baは略へ 字状に屈曲形成されていて、この支持部Baの部分で基板PBを左右両側から支 持することによって、基板PBとコンベヤバーBとの接触を可及的に少くして、 塗装面への疵付けとか塗料の再付着の問題を解決している。
【0007】 また、図8と図9に於いてBT…は左右のコンベヤCV,CV上に間隔をあけ て並設したコンベヤバーであって、これ等各コンベヤバーBTの上面には図9に 示すように突子BTa…が間隔的に設けられていて、これ等各突子BTa…の上 面に基板PBを載置することによって、基板PBと各コンベヤバーBT…との直 接接触を防止し、上述した塗装面への疵付けとか塗料の再付着の問題を解決して いる。
【0008】
所が、以上の如きコンベヤバーB又はBTに基板PBを支持させて搬送する自 動塗装機の場合は、塗料がコンベヤバーB,BTに付着するとバー自体が次第に 太くなって、前述した特願平2−161545号とか実願平3−18745で提 案されている洗浄液槽とかブラシ式洗浄装置を使用しても、バーの周面に塗料が 残ってしまってこれを容易に洗い落すことができず、また、この付着した塗料を 完全に落すにはコンベヤバーB,BTをステンレスで造ったりフッ素加工し、且 つ、1本1本手で洗浄する必要があって、コストと手間が掛る問題があった。
【0009】 加えて、洗浄用のブラシをコンベヤバーB,BTに強く押し当てて洗浄効果を 高めようとすると、各コンベヤバーB,BTが曲がってしまったりブラシを痛め てしまう問題があり、更に、上述した各出願に見られるような洗浄装置を使用す ると、スペースが大きく取られて自動塗装機の全体が必要以上に大型化されてし まう問題もあって、これ等各問題点の解決が望まれていた。
【0010】 従って本考案の技術的課題は、コンベヤバーを使用せずに基板を塗装面に疵を 付けたり塗料を再付着させることなく円滑に搬送でき、合せて、スプレーされた 塗料による汚れも極めて簡単に清掃できるように工夫した自動塗装機用基板搬送 装置を提供することである。
【0011】
上記の技術的課題を解決するために本考案で講じた手段は以下の如くである。 基板を搬送しながらスプレーガンで自動塗装するように構成した基板用自動塗 装機に於いて、 (1) 上記基板を搬送する搬送通路の両側にスプロケットの回転に従って移送 されるチェーンを架設し、これ等両チェーンのトップには基板を左右下側から支 持して搬送する多数枚の支持板を並べて取付けること。 (2) これ等相対向する両側の支持板をチェーンに対して夫々内向きに傾斜さ せて取付けること。 (3) 各支持板の支持面には突起を突設すること。
【0012】
上記の手段は以下の如く作用する。 上記(1)の要素は、各基板は左右下側より支持板に支持されて搬送され、 この搬送中にスプレーガンによる塗装を受ける一方、塗料が付着した支持板の洗 浄は支持面が平坦であるため、コンベヤバーに比較して極めて簡単に、且つ、的 確に行うことを可能にする。
【0013】 上記(2)の要素は、両側の支持板が内向きに傾斜されているため、基板は その両端の底面角部のみを支持面として左右の支持板に支持されて搬送されるた め、支持板との接触による塗装面への疵付けとか塗料の再付着の問題発生を可及 的に少くすることを可能にする。
【0014】 上記(3)の要素は、上記支持板の傾斜に加えて基板を支持板の突起に支持 させて搬送するため、支持板と基板の接触面積を更に少くして点状態にすること ができるから、塗装面への疵付けとか塗料の再付着の問題発生を更に少くして、 基板の塗装をより完全なものにすることを可能にする。 以上の如くであるから、上記の手段によって上述した技術的課題を解決して、 前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0015】
以下に、上述した本考案に係る自動塗装機用基板搬送装置の好適な実施例を添 付した図面と共に詳細に説明する。 図1は本考案に係る基板搬送装置を備えた自動塗装機の全体構成を示した正断 面図であって、図中、1は自動塗装機の機体で、2は塗装ブース、2aは塗装室 を示し、3は塗装室2aの入口部分に架設した回転軸で、同じく出口部分にも同 様な回転軸(図示せず)が架設されている。4は同じく塗装室2aの入口側底面 部に架設した連動軸で、出口側の底面部にも同様な連動軸(図示せず)が架設さ れている。3a,3aと4a,4aは各回転軸3と連動軸4の左右両端部に取付 けた回転用スプロケットで、これ等各スプロケット3a,3aと4a,4aの間 にはエンドレスに形成された回転用チェーン5,5が掛渡されていて、回転軸3 がモータ(図示せず)によって回転されると、入口底面と出口とその底面に架設 した各連動軸と回転軸が連動回転する仕組に成っている。
【0016】 また、3b,3bと4b,4bは入口と出口に架設した上記各回転軸3と連動 軸4の中央寄りに間隔をあけて取付けた搬送用スプロケットであって、これ等の 各スプロケット3b,3bと4b,4b間にはエンドレスに形成した左右の搬送 用チェーン6,6が掛渡されていて、上記各回転軸3と各連動軸4の回転に従っ て搬送回転される仕組に成っている。
【0017】 尚、図示した実施例では回転用チェーン5,5と搬送用チェーン6,6を別個 に設けているが、これ等を1本化して搬送用チェーン6,6自体に各回転軸3と 各連動軸4を連動回転する回転用チェーン5,5の機能を持たせるようにしても よい。
【0018】 図1と図2に於いて、7…は上記左右の搬送用チェーン6,6のトップに並べ て取付けた支持板であって、各支持板7は図3並びに図4に示す如く左右の取付 脚7b,7c上に水平線に対して例えば約10°前後の角度に傾斜させて設けら れ、且つ、両取付脚7d,7eにチェーン6側の連結ピン(図示せず)を嵌込む ことによって、図1並びに図5に示す如く左右の搬送用チェーン6,6のトップ に夫々内向きに傾斜させた状態で取付られている。
【0019】 また、図2乃至図5に於いて7aは上記各支持板7の支持面に突設した突起で あって、基板PBは図5に示す如く左右の内向きに傾斜された各支持板7…の各 突起7a…上に、その両端部の底面角部PB1,PB2を載置した状態で、搬送 用チェーン6,6の移動と共に塗装室2aの入口より出口に向けて搬送され、そ の搬送中に塗装室2a内に設けたスプレーガン8によって表面側が塗装され、そ の後、前述した特願平2−161545号に記載されているような自動反転機で 表裏を反転した後、同様の塗装室2a内に送り込まれて裏面側を塗装する仕組に 成っている。
【0020】 尚、図1に於いて1Tは塗装室2aの内底部を上下2室、即ち、水Wを収容し た塗装室タンク11Tとアルカリ水等の洗浄水Aを収容する洗浄室11Sとに仕 切る内底板で、洗浄室11Sの内部にはポンプ(図示せず)を通してメインパイ プ10に送られて来る洗浄水を上記の支持板7の面に吹き付けて洗浄するノズル パイプ10aが取付けられ、更に、洗浄室11Sの後部室内には、上記の洗浄水 で洗浄された支持板7に水を噴射して水洗いする水洗い用ノズルと、これを乾燥 させるエアーブロー(いずれも図示せず)も取付けられている。また、8Rはス プレーガン8のキャリヤ、12は塗装タンク室11Tと洗浄室11Sの水槽(図 示せず)内に貯溜された水を浄化するストレーナー、13は排気筒を示す。
【0021】 本考案に係る自動塗装機用基板搬送装置は以上述べた如き構成であるから、搬 送回転中の左右の支持板7…上に基板PBを送り込めば、基板PBは図5に示す 如く左右の底面角部PB1とPB2の部分を、内向きに傾斜させた左右の支持板 7…の突起7a…上に点接触させた状態で両側から支持されて、塗装室2aの入 口から出口に向けて搬送され、この搬送中に上面側をスプレーガン8で塗装され る。
【0022】 また、上記基板PBの搬送を終えた各支持板7…は、搬送用チェーン6,6の 回転に従って順次塗装室2aの内底部側へ送り込まれ、その搬送中にノズルパイ プ10aからの洗浄水の噴射、並びに、水洗い用ノズル(図示せず)による洗浄 を受け、次いで、エアーブローによって乾燥されて塗装室2aの入口側に送り戻 され、再び基板PBの搬送を繰返す仕組に成っている。
【0023】
以上述べた次第で、本考案に係る自動塗装機用基板搬送装置によれば、搬送用 コンベヤの移動に従って基板を両側から支持して搬送する支持板を、左右相対向 するように内向きに傾斜させ、しかも、この傾斜した支持面に突設した突起に基 板の両側を支持させて搬送するようにしたから、基板はその左右両端の底面角部 を各突起上に点接触させた状態で支持されるため、支持板による支持によって基 板の塗装面に疵を付けるとか、支持板に付着した塗料を基板に付着させて汚すと 云った問題を可及的に少くして、基板の塗装をきれいに行える利点を発揮できる と共に、基板の支持部材として使用されている支持板は従来のコンベヤバーに比 較して噴射ノズル等による洗浄が簡単、且つ、確実で、支持板を常に材料が付着 されていないきれいな状態に保って、基板の塗装を痛めない利点を発揮できると か、洗浄装置の構成を簡略化して自動塗装機全体の小型化を図れると云った利点 を発揮できるものであって、図示した如き構成の自動塗装機を始めとする各種の 自動塗装機に実施して、頗る実用性の高いものである。
【図1】本考案に係る基板搬送装置を備えた自動塗装機
の内部構成を示した正断面図である。
の内部構成を示した正断面図である。
【図2】本考案の要部を拡大して示した側面図である。
【図3】本考案で使用する支持板の一部断面正面図であ
る。
る。
【図4】図3のR矢印方向から見た支持板の側面図であ
る。
る。
【図5】本考案を用いて基板を搬送している状態を示し
た正断面図である。
た正断面図である。
【図6】コンベヤバーを用いた従来の搬送装置の平面図
である。
である。
【図7】図6に示した搬送装置を拡大して示した正面図
である。
である。
【図8】同じくコンベヤバーを用いた従来の搬送装置の
平面図である。
平面図である。
【図9】図8に示した従来の搬送装置の要部を拡大して
示した正面図である。
示した正面図である。
PB 基板 2a 塗装室 6 搬送用チェーン 7 支持板 7a 突起 8 スプレーガン
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 基板を搬送しながらスプレーガンで自動
塗装するように構成した基板用自動塗装機に於いて、 上記基板を搬送する搬送通路の両側にスプロケットの回
転に従って移送されるチェーンを架設し、これ等両チェ
ーンのトップには基板を左右下側から支持して搬送する
多数枚の支持板を並べて取付け、且つ、これ等相対向す
る両側の支持板をチェーンに対して夫々内向きに傾斜さ
せて取付けると共に、各支持板の支持面には突起を突設
したことを特徴とする自動塗装機用基板搬送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5768591U JPH07209Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 自動塗装機用基板搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5768591U JPH07209Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 自動塗装機用基板搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH052759U true JPH052759U (ja) | 1993-01-19 |
JPH07209Y2 JPH07209Y2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=13062798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5768591U Expired - Lifetime JPH07209Y2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 自動塗装機用基板搬送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07209Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011016083A (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-27 | Lui Kk | 静電塗油装置 |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP5768591U patent/JPH07209Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011016083A (ja) * | 2009-07-09 | 2011-01-27 | Lui Kk | 静電塗油装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07209Y2 (ja) | 1995-01-11 |
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