JPH0659447B2 - 基板用自動塗装装置 - Google Patents

基板用自動塗装装置

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JPH0659447B2
JPH0659447B2 JP16154590A JP16154590A JPH0659447B2 JP H0659447 B2 JPH0659447 B2 JP H0659447B2 JP 16154590 A JP16154590 A JP 16154590A JP 16154590 A JP16154590 A JP 16154590A JP H0659447 B2 JPH0659447 B2 JP H0659447B2
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drying
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武平 佐藤
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東北機工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プリント配線用基板(以下端に基板と云う)
の塗装に用いて好適な自動塗装装置に関する。
〔従来の技術〕
プラスチック等の絶縁板で造られている基板に対して
は、配線をエッチングした後にその表裏両面に塗装を施
して保護しているが、従来はこの塗装方法としてシルク
印刷法とが塗装ガンによる塗装が広く採用されている。
しかし、上記のシルク印刷法とか塗装ガンによる塗装の
場合は、塗装時に基板に穿設されている部品装填用の穴
が塗料(インキ)で埋められてしまうため、この埋った
穴を空け戻すための非常に面倒な後処理作業が必要にな
って、コストアップを招く問題があった。
そこで、シルク印刷法と塗装ガンに代るものとして、基
板塗装として特別に開発された特殊インキ(印刷用イン
キを液状にしたもの)を、高圧ノズルから穴が埋まらな
いように細かくスプレーして塗装する塗装装置が考えら
れた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、基板の場合は表面と裏面を均一に塗装する必
要があり、また、塗装中に手とか工具類が触れると塗装
面に疵痕を残すことになるから、表面の塗装を終えたら
そのまま暫時乾燥させ、乾燥後に裏面側を塗装して再び
乾燥を待つ必要があって、作業が非常に煩雑で、且つ、
両面の塗装を終えるのに可成り時間が掛ってしまうと
か、いくら注意を払っても未乾燥の塗装面に手等が触れ
て疵痕を残してしまうと云った各種の問題があった。
従って本発明の技術的課題は、基板の塗装を塗装面に疵
を付けることなく短時間で、而も、自動的に行うことで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段
は以下の如くである。
基板の表面側を塗装する表面塗装用ブースと、基板の裏
面側を塗装する裏面塗装用ブースと、表裏両面を塗装し
た基板を乾燥するための乾燥室とを連設して構成した基
板用自動塗装装置に於いて、 (1) 上記表面塗装用と裏面塗装用の各ブース内に設けた
搬送通路の両側に、基板を両側から水平に支持して搬送
する多数本のコンベヤバーを並設し、これ等各コンベヤ
バーのうち、少くとも裏面塗装用ブースのコンベヤバー
の各先端側支持部の部分を略へ字状に下方に向けて屈曲
形成すると共に、上記乾燥室の内部には、コンベヤ面に
塗装を終えた基板の左右両端部を嵌込んで全体を立てた
状態に支持する断面略V字形状のウイケットを多数並設
して成る乾燥用コンベヤを設けること。
(2) 表面塗装用ブースと裏面塗装用ブースの間に、表面
の塗装を終えてその両側をコンベヤバーに支持されて搬
送されて来る基板を、その両端部を左右の反転アームの
対向面に形成した断面略V字状のチャック溝内に嵌込ん
で両側から挾持でき、且つ、これ等両反転アームを半回
転して基板の裏面側を表に向けた状態で裏面塗装用ブー
スのコンベヤバー上に載置せしめる基板反転装置を設け
ること。
(3) 裏面塗装用ブースの出口部分に、コンベヤバーに支
持されて搬送されて来る塗装済み基板を、その前後両端
部を搬送台の上に取付けた載置台の前後上面に設けられ
ている支持板の各傾斜した支持面に支持し、且つ、該載
置台を昇降機で上昇させることによって上記のコンベヤ
ーより持ち上げると共に、この持ち上げ状態を維持した
まま搬送台を乾燥室の方向に移動して、基板の両端部を
乾燥用コンベヤの左右のウイケット間に嵌込んで支持せ
しめる基板移送装置を設けること。
(4) 乾燥室の次に、第2の基板移送装置を介して基板冷
却用の冷却室を連設すること。
〔作用〕
上記の手段は以下の如く作用する。
上記(1)の要素は、基板の表裏両面を基板をコンベ
ヤバーで水平に支持して搬送しながら、表面塗装用と裏
面塗装用の各ブース内で自動的に塗装できる一方、基板
の両側を支持する各コンベヤバーのうち、少くとも裏面
塗装用ブースのコンベヤバーの各先端部を略へ字状に下
方に向けて屈曲した関係上、各コンベヤバーは基板の両
端側底面角部に点接触して支持するから、コンベヤバー
との接触による塗装面の疵付きを殆ど無くすことを可能
にする。
また、上記表裏の塗装を終えた基板を乾燥室内で搬送さ
せて乾燥させる場合は、基板は両端部をウイケットに支
持されて立った状態に並べられて搬送されるため、短い
距離で多数枚の基板を合理的に乾燥でき、且つ、上記基
板の両端部を嵌込んで支持するウイケットを夫々断面略
V字形状に形成しているため、基板は表裏の角部がウイ
ケットの内側面に点接触するだけであるから、ウイケッ
トとの接触によって乾燥時に発生する塗装面の疵付きを
殆ど無くすことを可能にする。
上記(2)の要素は、表面塗装用ブース内で表面の塗
装を終えた基板を、反転装置の反転アームが自動的に裏
面塗装用ブース側へ裏面を表に向けた状態に反転させて
送り込むことができると共に、反転アームの基板挾持用
のチャック溝を断面略V字形状に形成したため、基板と
チャック溝との接触を基板の上下角部のみとして、反転
時に発生する塗装面(特に両端面)の疵付きを殆ど無く
すことを可能にする。。
上記(3)の要素は、表面塗装用と裏面塗装用の各ブ
ースで塗装を終えた基板を乾燥室に搬入するに当って、
基板の底面を搬送台上に取付けた載置台の前後上面に設
けられている支持板の傾斜させた、支持面に支持させ
て、この載置台を昇降機で上昇させることにより、基板
をコンベヤバーより持ち上げ、且つ、この持ち上げた状
態のまま搬送台を乾燥室の方向に移動させるため、搬送
台は基板の両端部底面角度にのみ部分接触するだけであ
るから、この移送時に発生する塗装面の疵付きを殆ど無
くすことを可能にする。
上記(4)の要素は、乾燥室内で所定温度で乾燥した
基板を、第2の基板移送装置で自動的に冷却室に送り込
むことができると共に、基板の塗装はこの冷却室による
冷却で定着され、安定した塗装効果を発揮可能とする。
以上の如くであるから、上記の手段によって上述した技
術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消す
ることができる。
〔実施例〕
以下に、上述した本発明に係る基板用自動塗装装置の好
適な実施例を添付した図面と共に詳細に説明する。
第1図と第2図は本発明に係る基板用自動塗装装置の全
体構成を示した正面図と平面図であって、図中、1は表
面塗装用ブース、2は裏面塗装用ブース、3は乾燥室、
4は冷却室を示し、5は表面塗装用と裏面塗装用の各ブ
ース1,2間を結ぶ反転室、6は裏面塗装用ブース2と
乾燥室3の間を結ぶ第1移送室、7は乾燥室3と冷却室
4の間を結ぶ第2移送室、8は搬出コンベヤであって、
図面左側より表面塗装用ブース1内に送り込まれた基板
Tは、以下に述べるコンベヤによって搬送されながら表
面が塗装され、次いで、反転室5で表裏が反転されて裏
面塗装用ブース2内で裏面が塗装されると共に、第1移
送室7から乾燥室3に送り込まれて塗装が乾燥され、更
に第2移送室7から冷却室4内に送り込まれて冷却さ
れ、搬出コンベヤ8によって図面右側に塗装済品として
搬出される仕組に成っている。
更に図中、9と10は各ブース1,2内に吊下げられ、
キャリッジ9R,10Rによって移動しながら塗料をス
プレーする塗装用のスプレーガン、11と12は同じく
各ブース1,2に設けた排気筒で、13はダクト14と
ダンパー15,16を介して各ブース1,2に接続した
排気装置、17と18は第1と第2の各移送室6,7に
設けた排気ファン、19は乾燥室3に取付けた循環ファ
ン、20は冷却室4に接続した冷却機であって、17a
と18aは上記排気ファン17,18の排気ダクトを示
す。
次に、第3図は上述した表面塗装用ブース1の内部構造
を拡大して示した側断面図であって、上述した裏面塗装
用ブース2の内部構造はこの第3図に示したものと同一
構造であるから、ここでは表面塗装用ブース1の構造の
みを説明して裏面塗装用ブース2の説明は省略する。
即ち、上述した第1図と第2図並びにこの第3図に於い
て、符号21で夫々全体的に示したのは基板Tを表面塗
装用ブース1内に送り込む搬送コンベヤであって、この
コンベヤ21はモータ(図示せず)によって搬送回転さ
れる左右のコンベヤチェーン21T,21Tと、これ等
各チェーン21T,21Tの内側に左右対向させて等間
隔に並設した多数本のコンベヤバー21S…,21S…
とによって構成されていて、基板Tをコンベヤバー21
S,21Sが左右から水平に支持して搬送する仕組に成
っている。また、各コンベヤバー21Sの先端側支持部
21Saは、第4図に記載の如く略へ字状に下方に向け
て屈曲形成されていて、基板Tの底面角部Taと点接触
して支持するように構成されている。
尚、上記表面塗装用ブース1の搬送コンベヤ21は、各
コンベヤバー21Sを直線状に構成して、裏面塗装用ブ
ース2の搬送コンベヤ21に付いてのみ、各コンベヤバ
ー21Sの支持部21Saを略へ字状に屈曲形成するよ
うにしてもよい。
また、第4図に於いて21Mはコンベヤチェーン21T
のガイド、21Fはコンベヤ用フレームを示す。
更に、第1図と第3図に於いて、22…と23は基板T
の搬送を終えて反転する各コンベヤバー21S…を洗浄
するためのシャワーノズルと回転ブラシであって、第3
図に於いて22Pは給水パイプ、23Mはブラシ回転用
モータを示す。また、第1図に於いて、24は上記シャ
ワーノズル22と回転ブラシ23によって洗浄されたコ
ンベヤバー21Sにエアーを噴射して乾かすエアーノズ
ルを示し、第3図に於いて、25,25は給水パイプ2
6,26から噴出される水を第4図の矢印Xの如く各コ
ンベヤバー21Sの中間部分に散水させてウオーターカ
ーテンを構成する散水用ガイドであって、塗装用スプレ
ーガン9から噴霧される塗料は、このウオーターカーテ
ンに遮られて搬送コンベヤ21の各コンベヤチェーン2
1T,21T側に付着しないように配慮されている。
同じく第3図に於いて、27は上記ウオーターカーテン
用の水を底部の水槽28内に導くための樋で、前記シャ
ワーノズル22…から散水された水も上記水槽28に一
旦貯留され、ストレーナ29を通して濾過させた後、ポ
ンプ(図示せず)によって再び給水パイプ22P及び2
6に循環されて再利用される仕組に成っている。
次に、上述した表面塗装用ブース1と裏面塗装用ブース
2の間に設けた反転室5の内部構造を第5図乃至第7図
の記載に基づいて説明する。
図中、符号30で全体的に示したのは表面塗装用ブース
1に設けた搬送コンベヤ21の出口側左右のコンベヤチ
ェーン21T,21T間に設けた昇降台であって、反転
室5のフレーム(図示せず)側に取付けられたこの昇降
台30はモータ又はシリンダを用いて構成された昇降機
31に支持されていて、表面の塗装を終えてコンベヤバ
ー21S,21Sに支持されて表面塗装用ブース1から
搬出されて来る基板Tをセンサ30S(第5図参照)が
検知すると、昇降機31が作動して昇降台30を押上
げ、基板Tを左右の搬送チェーン31a,31a上に載
せた状態でコンベヤバー21S,21Sから浮かせる一
方、モータ30Mが駆動して左右の搬送チェーン31
a,31aを回転して図面上右方向、即ち、裏面塗装用
ブース2の方向に少しの距離だけ搬送する仕組に成って
いる。
次に、32A,32Aは基板Tの搬送通路の両側に対向
して設けた機台であって、これ等各機台32A,32A
の上面には、反転軸33を回転自在に支持する軸受34
と、この反転軸33を回転するためのモータ34Mと、
この反転軸33を搬送通路に対して進退作動させるため
のソレノイド35と、反転軸33の先端部に取付けら
れ、且つ、反転軸33の進退作動と回動に従って基板T
を反転する反転アーム36とから成る基板反転装置3
2,32が夫々対向して取付けられている。
更に上記各基板反転装置32の構造を具体的に説明する
と、各反転アーム36の内側面には、第7図に記載のよ
うに基板Tの端部を端面Tbが直接触れないように嵌込
むための断面略V字状のチャック溝36aが凹設されて
いて、基板Tが上記昇降台30の搬送チェーン31a,
31aに載って搬送されて来ると、各ソレノイド35が
作動して反転軸33を搬送通路の方向に押出し、各反転
アーム36のチャック溝36aに基板Tの端部を嵌込ん
で両側から挾持し、次いで、各モータ34Mが作動して
反転アーム36を第6図に於いて時計回転方向に略半回
転し、以って、基板Tを塗装されていない裏面が上を向
くように反転させた状態で裏面塗装用ブース2の搬送コ
ンベヤ21側、具体的には、左右のコンベヤバー21
S,21S上に載置するように構成されている。
尚、上記基板Tの反転移送が終了すると、各反転アーム
36はソレノイド35によって後退されて基板Tの挾持
を解き、次いで、モータ34Mによって再び第6図に於
いて時計回転方向に略半回転されて元の位置に復帰する
一方、昇降台30もモータ32による搬送チェーン31
a,31aの回転を止め、且つ、昇降機31が昇降台3
0の全体を降下させて次の反転作業に備える仕組に成っ
ている。
上記の裏面塗装用ブース2では、反転装置32によって
反転された基板Tの裏面側をスプレーガン10で塗装
し、これを搬送コンベヤ21の各コンベヤバー21Sに
よって両側から水平に支持した状態で第1図に於いてブ
ース2の右方向に搬出するのであるが、次に、上記裏面
塗装用ブース2と乾燥室3の間に設けた第1移送室6の
内部に設けられていて、上記表裏の塗装を終えて搬出さ
れて来る基板Tを乾燥室3内に移送するための基板移送
装置の構成を第8図と第9図の記載に基づいて説明す
る。
第8図と第9図に於いて、夫々符号40にて全体的に示
した基板移送装置は、主として裏面塗装用ブース2と乾
燥室3の間に架設したガイドレール41と、このガイド
レール41上に走行自在に取付けた搬送台42とによっ
て構成されていて、搬送台42には、ガイドレール41
に沿設したラック43に噛合するギヤ44を回転して搬
送台42を進退走行させるためのモータ44Mと、レー
ルガイド41a,41aと、基板Tを載置するための載
置台45と、この載置台45を昇降させるためのモータ
又はシリンダ等の昇降機46,46が設けられ、且つ、
載置台45の前後上面には、支持面45a1を夫々相対
向する内側に傾斜する傾斜面と成した前後の支持板45
a,45aが設けられていて、表裏の塗装を終えた基板
Tは、第9図に示す如く両端部の底面角部Ta,Taの
みを接した状態でこれ等前後の支持板45a,45a上
に載置され、乾燥室3側に移送される仕組に成ってい
る。
即ち、昇降機46,46はセンサ40S(第8図参照)
が搬送されて来る基板Tを検知すると作動して載置台4
5を上昇させ、第9図の如く基板Tを前後の支持板45
a,45aに支持させてコンベヤバー21S,21Sか
ら持ち上げる。また、モータ44Mは載置台45が基板
Tを持ち上げると、作動して搬送台42の全体をガイド
レール41に沿って乾燥機3の方向に移動する。
乾燥機3に設けた乾燥用コンベヤ50は、スプロケット
50b,50bに掛渡した左右の搬送用チェーン50
a,50aの間に多数枚の搬送板50c…を並べて架設
し、これ等各搬送板50cの両側上面部に、第10図の
如く断面略V字状に形成したウイケット51,51を対
向して立設した構成であって、上記搬送台41の支持板
45a,45a上に載置されて搬送されて来る基板T
は、その両端部を上記ウイケット51,51間に水平状
態に嵌込まれ、次いで、両搬送用チェーン50a,50
aの回転に従って順次直立した状態に並べられて乾燥室
3内に送り込まれ、ここで表裏の塗装が乾燥される仕組
に成っている。
尚、第8図に於いて47と48はガイドレール41の両
端部に設けた前記モータ44M用のリミットスイッチ
で、搬送台42はこのリミットスイッチ47,48の間
でモータ44Mを正逆切換回転して往復移動し、復動時
には昇降機46,46で載置台45を元の位置に降下さ
せるように構成されている。
尚、上記乾燥室3の後段に第2移送室7を介して連設さ
れる冷却室4内には、第1図の如く乾燥室3に設けた乾
燥用コンベヤ50を丁度縦型にしたのと同じ構造の冷却
用コンベヤ60が設けられ、更に、上記第2移送室7の
内部には、上記第1移送室6内に設けた基板移送装置4
0と丁度同じ構造の第2の基板移送装置70が設けられ
ていて、この移送装置70が乾燥室3で乾燥された基板
Tを乾燥用コンベヤ50から冷却室4の冷却用コンベヤ
60に移し替え、冷却室4内で冷却する仕組に成ってい
るが、上述したように冷却用コンベヤ60と第2の基板
移送装置70はいずれも乾燥室3用の乾燥用コンベヤ6
0と基板移送装置40と夫々同一構造であるから、その
具体的な構成の説明は省略する。
本発明に係る基板用自動塗装装置は以上述べた如き構成
であるから、基板Tの表裏両面を各ブース1,2内で塗
装し、次いで、基板Tを乾燥室3内に送り込んで塗装を
乾燥させ、更に、この基板Tを冷却室4内に送り込んで
塗装の冷却を行った後、搬出コンベヤ8より外部に搬出
することができるのであるが、本発明では特に、表面塗
装用ブース1内で表面の塗装を終えた基板Tを、基板反
転装置32の反転アーム36が両側から挾んで順次自動
的に裏面塗装用ブース2側に反転移送して、塗装されて
いない裏面を表に向けることができ、而も、反転移送に
当っては、基板Tの端部を嵌込む反転アーム36のチャ
ック溝36aを断面略V字状に形成することにより、基
板Tの端面Tbがチャック溝36aに直接触れないよう
にして、上下の角部Taのみが点接触するようにしたか
ら、端面Tb部分の塗装を保護し、合せて、チャック溝
36aへの塗料の付着を可及的に少くすることができ
る。
また、上記の如く反転された基板Tを支持して搬送する
コンベヤバー21Sの先端側支持部21Saは、これを
略へ字状に屈曲して下向きに傾斜させているため、ここ
でも基板Tの端面Tb或は塗装済み表面がコンベヤバー
21Sに直接接触せず、底面の角部Taのみが点接触す
るだけであるから、端面部分の塗装が保護されると同時
に、コンベヤバー21Sに対する塗料の付着を可及的に
少くすることができる。
更に、表裏の塗装を終えた基板Tは、基板移送装置40
を用いて順次自動的に裏面塗装用ブース2から乾燥室3
内に送り込むことができるのであるが、本発明では、上
記基板Tを移送するための前後の支持板45a,45a
の支持面45a1,45a1を、夫々傾斜させて基板T
の底面が直接支持面45a1,45a1に触れないよう
にし、底面角部Taにのみ点接触して支持する構成にし
たから、ここでも基板Tの塗装が保護され、合わせて支
持板45a,45aに対する塗料の付着も可及的に少く
できる。
加えて、上記の基板移送装置40によって移送される基
板Tを受入れる乾燥室3のウイケット51,51も、断
面V字状に形成して角部Taのみが点接触する構成にし
たから、乾燥室3内に於ける基板Tの搬送も、塗装を保
護しながらウイケット51,51に対する塗料の付着を
可及的に少くした状態で行うことを可能と成し、更に、
冷却室4への移送と、冷却室4内での冷却移送も、同様
に塗装を保護しながら塗料の付着を可及的に少くして円
滑に進めることができる。
〔効果〕
以上述べた次第で、本発明に係る基板用自動塗装装置に
よれば、基板の両面塗装と乾燥及び冷却を、全て自動的
に而も塗装面に搬送及び反転等による疵痕を残すことな
く円滑に進めることができるものであって、従って、き
れいに塗装された商品価値の高い基板を比較的低コスト
で提供できる経済的な利点を発揮できると共に、乾燥室
では基板を左右のウイケットに支持させて立てた状態で
多数枚を並べて搬送しながら乾燥を行うため、表裏両面
が均一に乾燥されて優れた乾燥効果を発揮でき、合わせ
て、乾燥距離を短くして乾燥室を可及的に小型化し、装
置全体の省スペース化を図れる利点も発揮できるもので
あって、基板用の塗装装置として洵に画期的なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る基板用自動塗装装置の全体構成を
示した正面図で、第2図はその平面図、第3図は表面塗
装用ブースを拡大して示した側断面図で、第4図はコン
ベヤバーの拡大側面図、第5図は基板反転装置の構成を
示す平面図で、第6図はその正面図、第7図は反転アー
ムによる基板の挾持状態を拡大して示した側断面図、第
8図は基板移送装置の構成を示した平面図で、第9図は
その要部の正断面図、第10図はウイケットによる基板
の保存状態を示した平面図である。 1は表面塗装用ブース、2は裏面塗装用ブース、3は乾
燥室、4は冷却室、5は反転室、6は第1移送室、7は
第2移送室、21は搬送コンベヤ、21Sはコンベヤバ
ー、21Saは屈曲した支持部、30は昇降台、32は
基板反転装置、36は反転アーム、36aはチャック
溝、40は基板移送装置、41はガイドレール、42は
搬送台、45は載置台、45aは支持板、45a1は傾
斜した支持面、46は昇降機、50は乾燥用コンベヤ、
51はウイケット、70は第2の基板移送装置、Tは基
板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板(T)の表面側を塗装する表面塗装用
    ブース(1)と、基板(T)の裏面側を塗装する裏面塗
    装用ブース(2)と、表裏両面を塗装した基板(T)を
    乾燥するための乾燥室(3)とを連設して構成した基板
    用自動塗装装置に於いて、 上記表面塗装用と裏面塗装用の各ブース(1,2)内に
    設けた搬送通路の両側に、基板(T)を両側から水平に
    支持して搬送する多数本のコンベヤバー(21S)を並
    設し、これ等各コンベヤバー(21S)のうち、少くと
    も裏面塗装用ブース(2)のコンベヤバー(21S)の
    各先端側支持部(21Sa)の部分を略へ字状に下方に
    向けて屈曲形成すると共に、上記乾燥室(3)の内部に
    は、コンベヤ面に塗装を終えた基板(T)の左右両端部
    を嵌込んで全体を立てた状態に支持する断面略V字形状
    のウイケット(51)を多数並設して成る乾燥用コンベ
    ヤ(50)を設けたことを特徴とする基板用自動塗装装
    置。
  2. 【請求項2】表面塗装用ブース(1)と裏面塗装用ブー
    ス(2)の間に、表面の塗装を終えてその両側をコンベ
    ヤバー(21S)に支持されて搬送されて来る基板
    (T)を、その両端部を左右の反転アーム(36,3
    6)の対向面に形成した断面略V字状のチャック溝(3
    6a,36a)内に嵌込んで両側から挾持でき、且つ、
    これ等両反転アーム(36,36)を半回転して基板
    (T)の裏面側を表に向けた状態で裏面塗装用ブース
    (2)のコンベヤバー(21S)上に載置せしめる基板
    反転装置(32)を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の基板用自動塗装装置。
  3. 【請求項3】裏面塗装用ブース(2)の出口部分に、コ
    ンベヤバー(21S)に支持されて搬送されて来る塗装
    済み基板(T)を、その前後両端部を搬送台(42)の
    上に取付けた載置台(45)の前後上面に設けられてい
    る支持板(45a,45a)の傾斜した各支持面(45
    a1,45a1)に支持し、且つ、該載置台(45)を
    昇降機(46)で上昇させることによってコンベヤバー
    (21S)より持ち上げると共に、この持ち上げ状態を
    維持したまま搬送台(42)を乾燥室(3)の方向に移
    動して、基板(T)の両端部を乾燥用コンベヤ(50)
    の左右のウイケット(51,51)間に嵌込んで支持せ
    しめるように構成した基板移送装置(40)を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の基板用自動塗装装置。
  4. 【請求項4】乾燥室(3)の次に、第2の基板移送装置
    (70)を介して基板冷却用の冷却室(4)を連設した
    ことを特徴とする請求項1記載の基板用自動塗装装置。
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