JP3086045B2 - 水圧転写印刷設備 - Google Patents

水圧転写印刷設備

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JP3086045B2
JP3086045B2 JP04013210A JP1321092A JP3086045B2 JP 3086045 B2 JP3086045 B2 JP 3086045B2 JP 04013210 A JP04013210 A JP 04013210A JP 1321092 A JP1321092 A JP 1321092A JP 3086045 B2 JP3086045 B2 JP 3086045B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲面または不規則形状
面等を有するワークに印刷物を転写するための水圧転写
印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液、例えば水を貯える液槽と、この液槽
内の液面上に、その液に対して可溶性の薄膜の面上に印
刷すべき印刷パターンを設けてなる印刷パターン支持フ
ィルムを浮かすように供給する印刷パターン支持フィル
ム送出し装置とを備えた水圧転写装置は公知である(特
開昭51−21914号公報参照)。
【0003】この方式の水圧転写装置では、印刷パター
ン支持フィルムは、液面に接すると転写に必要な程度液
に部分的に膨潤乃至は溶解し、印刷すべき印刷パターン
が部分的に膨潤乃至は溶解したフィルムと共に液面上に
浮かぶ。このため、液面上の印刷パターンに向って印刷
すべきワークの被印刷面を押下げ液中へ浸漬すると、液
圧によって印刷パターンが被印刷面に付着する。したが
って、そのままワークを液中から引上げ、フィルムを液
によって洗い流すと印刷パターンの転写印刷が完了す
る。
【0004】この方式の水圧転写装置は、被印刷面が曲
面、不規則形状面等の非平面であっても任意の印刷パタ
ーンを印刷できる点で有利であり、プラスチック製掛時
計ケース、テレビ、ラジオのキャビネットなどの表面へ
の印刷に適している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水圧転写が
施されるワークに対しては、水圧転写装置に入る前にゴ
ミ取りおよび脱脂等が施され予め表面が清浄化される。
また水圧転写装置により表面に印刷パターンが転写され
たワークは、その後塗装装置に送られ、この塗装装置に
よりワーク表面に塗装が施される。
【0006】しかしながら、ワークに対して行なわれる
ゴミ取りおよび脱脂作業は、水圧転写作業とは別の工程
で行なわれ、もっぱら手作業に頼っているのが実情であ
る。またワークに対する塗装作業も水圧転写作業とは別
の工程で行なわれる。このため、ワークに対するゴミ取
りおよび脱脂作業から水圧転写作業を経て塗装作業に至
るまで長時間かかってしまう。また各々の作業工程が独
立しているため、各工程間にワークを移送する際、ワー
ク表面に新たなゴミ等が付着することも考えられる。本
発明は、このような点を考慮してなされたものであり、
ワークに対するゴミ取り脱脂作業、水圧転写作業、およ
び塗装作業を連続的に自動化して行なうことができると
ともに、ワークに対して清浄な状態で印刷パターンを転
写することができる水圧転写印刷設備を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワークの表面
に脱脂液を吹付けてゴミ取りおよび脱脂を行なうゴミ取
り脱脂装置と、印刷パターンを有し水面上を浮動する水
溶性フィルムを前記ワーク表面に付着させる水圧転写装
置と、前記ワークに付着された前記水溶性フィルムに水
を噴射して前記水溶性フィルムを溶解する脱膜装置と、
前記印刷パターンが表面に転写された前記ワークの表面
に塗装を施す複数の塗装ブースからなる塗装装置と、前
記ゴミ取り脱脂装置、前記水圧転写装置、前記脱膜装
置、および前記塗装装置に順次前記ワークを搬送する共
通ワーク搬送コンベアとを備え、前記塗装装置は、各ブ
ース間を連結する塗装コンベアを有し、この塗装コンベ
アは前記共通ワーク搬送コンベアから独立して設けられ
ていることを特徴とする水圧転写印刷設備である。
【0008】
【作用】本発明によれば、ワークに対してゴミ取り脱脂
作業、水圧転写作業、および塗装作業を連続的に行なう
ことができる。また塗装装置内の塗装コンベアを共通ワ
ーク搬送装置と別個独立して設けたので、共通ワーク搬
送装置を汚れ易い塗料コンベアから離して清浄な状態に
保ちながら、この共通ワーク搬送装置上のワークに対し
て各種作業を行なうことができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1乃至図7は本発明による水圧転写印刷
設備の一実施例を示す図である。
【0010】図1に示すように、水圧転写印刷設備は2
列の水圧転写装置20,20を備えている。はじめに水
圧転写設備20について、図6により簡単に説明する。
ここで、図6(a)は水圧転写装置20の概略図であ
り、図6(b)はその拡大側面図であり、図6(c)は
図6(a)のC方向矢視図である。
【0011】図6に示すように、水圧転写装置20は、
水2を貯えた水槽1と、水槽1上に設けられた搬送チェ
ン10とを有している。搬送チェン10はローラ15,
16,17間に張り渡され、この搬送チェン10にはワ
ーク8を載置したパレット9が取付けられている。水槽
1の一側にはスライド板13が取付けられている。そし
て、供給ローラ7に巻付けられた水溶性フィルム3が、
送りローラ4および湿しローラ5の間を通ってスライド
板13から水槽1内に送られるようになっている。湿し
ローラ5は活性化液槽6内に収納され、活性化液6aを
水溶性フィルム3の印刷パターン3a側表面に塗布する
ようになっている。また水槽1内には、水流ノズル11
が配設され、水槽1内に図6の左方へ向う水流を形成す
るようになっている。
【0012】このような水圧転写装置20において、供
給ローラ7には、予め表面に印刷パターン3aが形成さ
れた水溶性フィルム3が巻付けられている。供給ローラ
7から繰出された水溶性フィルム3は、送りローラ4
(塗布ローラ5に対する圧胴ともなる)と湿しローラ5
との間を通りスライド板13から水槽1内に送られる。
この間、水溶性フィルム3の印刷パターン3a側表面に
湿しローラ5から活性化液6aが塗布され、印刷パター
ン3aが活性化する。
【0013】尚此処で、活性化とは、既に乾燥、非粘着
化している印刷パターンを構成するインキを溶解乃至は
膨潤させ、ワークの形状に沿う柔軟性とワークに接着し
うる粘着性を付与せしめることを言う。活性化液として
は、トルエン、酢酸ブチル等の有機溶剤に必要に応じ
て、セルロース系樹脂等の樹脂を添加したものが通常使
われる。又水溶性フィルムの例としては、ポリビニルア
ルコール樹脂系フィルム等が通常用いられる。
【0014】水槽1内に達した水溶性フィルム3は、印
刷パターン3aを上方に向けて水2上を左方へ浮動す
る。この間、水槽1の上方に設けられた搬送チェン10
が、パレット9に載置されたワーク8を図6の矢印L方
向に搬送する。ローラ16からローラ17側へ搬送され
る間、ワーク8は水溶性フィルム3を下方へ押圧しなが
ら徐々に水槽1の水2内に浸漬し、その後ワーク8はロ
ーラ15に向うに従って水2から引上げられる。ワーク
8が浸漬する際、ワーク8表面には印刷パターン3aを
有する水溶性フィルム3が付着し、ワーク8が水2から
引上げられると、ワーク8の表面に水溶性フィルム3が
そのまま付着する。
【0015】なお、図6において水溶性フィルム3の水
面上への延展を促進する為に、必要に応じて、スライド
板13の上方に設けた扇風機19から水溶性フィルム3
の浮動方向に向って風を吹付けても良い。また、ワーク
8を水に浸漬させる際、空気と水との置換を完全に行
い、気泡がワーク表面(特に凹部)に残留して転写不良
となるのを防止するため、図6(b)(c)に示すよう
に、水面にワークが入射する時に、水面2に対するワー
クの入射角θ、及び/又は、水面上の所定水平面に2a
に対するワークの入射角ψ(θおよびψ≠0)を設定し
ても良い。
【0016】このようにして、ワーク8の表面に印刷パ
ターン3aが転写される。水槽1上の残りの水溶性フィ
ルム3は、その後水槽1の下流側で水2により溶解す
る。
【0017】以上が水圧転写装置20の概略であり、次
に水圧転写印刷設備の全体について図1および図2によ
り説明する。図1は、水圧転写印刷設備の2階部分を示
す図であり、図2はその1階部分を示す図である。まず
図2に示すように、水圧転写印刷設備は、ワーク8の表
面を清浄化するゴミ取り脱脂装置50を備えている。こ
のゴミ取り脱脂装置50は、図2および図5に示すよう
に、処理室56内を区画して設けられた脱脂室51、第
1水洗室52、第2水洗室53、後処理室54およびエ
アブロー室55から構成されている。処理室56上には
ブロア91,92が設置されており、ブロア91,92
により処理室56内が正圧に維持されている。また処理
室56内には、脱脂室51、第1水洗室52、第2水洗
室53、後処理室54およびエアブロー室55を貫通し
てゴミ取り脱脂コンベア57が配設されている。
【0018】また、脱脂室51の外方には脱脂液を貯え
た脱脂液タンク71が配設され、脱脂液タンク71には
ポンプ81およびパイプ75が順次接続されている。こ
のパイプ75は更に脱脂室51内のノズル93に接続さ
れている。また第1水洗室52の外方には第1水洗タン
ク72が配設され、第1水洗タンク72にはポンプ82
およびパイプ76が順次接続され、パイプ76は更に第
1水洗室52内のノズル94に接続されている。さらに
第2水洗室53の外方には第2水洗タンク73が配設さ
れ、第2水洗タンク73にはポンプ83およびパイプ7
3が順次接続され、パイプ77は更に第2水洗室53内
のノズル95に接続されている。また後処理室54の外
方には例えば、アルコール系溶剤あるいは帯電防止剤等
のような後処理液を貯えた後処理タンク74が配設さ
れ、後処理タンク74にはポンプ84およびパイプ78
が順次接続されている。パイプ78は更に後処理室54
内のノズル96に接続されている。
【0019】また図2に示すように、ゴミ取り脱脂装置
50の側方には、ゴミ取り脱脂装置50によって表面が
洗浄されたワーク8を次の装置に搬送するための共通ワ
ーク搬送コンベア40が配設されている。この共通ワー
ク搬送コンベア40は、図2に示すようにゴミ取り脱脂
装置50の側方から水切乾燥炉26を通り、開口42か
ら図1に示す2階フロアに達している。
【0020】図1に示すように、2階フロアには2列の
水圧転写装置20,20が配設されており、水圧転写装
置20,20の側方には各々予備コンベア24,24が
配設されている。各水圧転写装置20は前述のように図
6に示す構成となっている。勿論、一種類のワークのみ
を取扱うのであれば塗装ブースは1個でも良い。
【0021】また水圧転写装置20,20の下流側に
は、連結コンベア27を介して脱膜装置21が配設され
ている。脱膜装置21は水圧転写装置20によって表面
に水溶性フィルム3が付着したワーク8に対して温水を
噴射し、水溶性フィルム3を溶解させるものである。
【0022】開口24から2階フロアに上がった共通ワ
ーク搬送コンベア40は、水圧転写装置20および脱膜
装置21によって処理されたワーク8を搬送して水切乾
燥炉24内に入る。その後共通ワーク搬送コンベア40
は、水切乾燥炉24内を通り焼付乾燥炉23を横切って
塗装装置22に達している。
【0023】このうち水切乾燥炉24は、脱膜装置21
内で温水が噴射されたワーク8の表面から水滴を除去す
るものである。また塗装装置22は4つの塗装ブース3
1a,31b,31c,31dからなり、各塗装ブース
は表面に印刷パターンが転写されたワーク8に対して塗
装を施すようになっている。すなわち、各塗装ブース3
1a,31b,31c,31d内には、塗装ロボット3
2a,32b,32c,32dが設けられ、これら塗装
ロボット32a,32b,32c,32dは異なる形状
のワーク8に対応することができるようになっている。
【0024】また塗装装置22内には、図3に示すよう
に各塗装ブース31a,31b,31c,31dにワー
ク8を移送するコンベアシステム(塗装コンベア)60
が、前述した共通ワーク搬送コンベア40と別個独立し
て配設されている。図1、図3および図4に示すよう
に、共通ワーク搬送コンベア40から塗装装置22に供
給されたワーク8は自動移載装置65によって塗装装置
22内の入口コンベア61に移載されるようになってい
る。また共通ワーク搬送コンベア40は、その後塗装装
置22の側線を通って焼付乾燥炉23まで延びている。
【0025】一方、塗装装置22内には、入口コンベア
61と平行に出口コンベア62が延びている。入口コン
ベア61と出口コンベア62との間には、これら入口コ
ンベア61および出口コンベア62と直交するととも
に、各塗装ブース31a,31b,31c,31d内を
貫通するブースコンベア63a,63b,63c,63
dが配設されている。また出口コンベア62の出口側に
は、出口コンベア上のワーク8を共通ワーク搬送コンベ
ア40に移載する自動移載装置66が設けられている。
また自動移載装置66には、連結コンベア64を介して
戻りコンベア67が接続されている。戻りコンベア67
は入口コンベア61の下方に配置され、入口コンベア6
1と逆方向にワーク8載置用の塗装パレット36(図
7)を自動移載装置65まで戻すようになっている。
【0026】次に各塗装ブース内の塗装ロボットについ
て、図7により説明する。図7は塗装ブース31a,3
1b内の状態を示す図である。図7に示すように、塗装
ロボット32a,32bは、各々アーム33a,33b
を有している。そして、このアーム33a,33bの先
端から、ブースコンベア63a,63b上のワーク8に
対して塗料を噴射し、ワーク8の表面を塗装するように
なっている。
【0027】また図1に示すように、塗装装置22の下
流側には、塗装装置22によって表面に塗装が施された
ワーク8を乾燥させ塗料を固める焼付乾燥炉23が配設
されている。共通ワーク搬送コンベア40は、塗装装置
22の側線から焼付乾燥炉23内に延び、その後焼付乾
燥炉23から開口43を通って1階フロアまで降下す
る。その後、共通ワーク搬送コンベア40は、脱荷部9
5の側方を経て、ゴミ取り脱脂装置50の側方まで延び
ている。
【0028】又、この塗装装置22全体は、外部からの
ゴミ混入や、塗装装置内からの塗料ミスト、屑等の外部
への放出を防止する為に、周囲を隔壁で囲み、独立した
部屋とする。更に望ましくは、これら塗装装置22の周
辺を滝状に流下する水流の壁で囲み、ゴミ、塗装ミスト
を吸着、除去すると良い。もちろん該部屋及び水流は、
ワーク8の出入口部分は開口部とする。又ワーク8の出
入時以外は開口部を扉、水流等で閉じても良い。
【0029】また、以上の工程に於いて、搬送コンベア
40から発生、落下するゴミ等のワークへの付着を防止
する為に、ワーク、パレット、パレット取付用治具等
は、コンベア40の上方に、搬送自在に支持固定する。
【0030】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。図2および図5において、まずパ
レット取付用治具115が取付けられたワーク8が、ゴ
ミ取り脱脂コンベア57の入口側に載置される。パレッ
ト取付用治具115は、各コンベア上のパレットにワー
クを固定するための治具である。次にワーク8は脱脂室
51内に搬送され、脱脂室51内においてワーク8に対
してノズル93から脱脂液が噴出される。
【0031】ワーク8は一般にプラスチック製等からな
り、曲面または不規則形状面を有している。またワーク
8の表面には、成形時において離型剤が付着するととも
に、ゴミ・脂分も付着しており、脱脂液を噴出すること
によりワーク8の表面を清浄化することができる。脱脂
液としては、公知のアルカリ脱脂液、有機溶剤、界面活
性剤等も用いることが出来るが、特に好ましくは、カリ
ウム・リン酸塩系の液体を用いることが良い。このよう
なカリウム・リン酸塩系の液は、界面活性剤を含まない
ので、ワーク8の表面から水をはじくことができる。こ
のようにワーク8の表面において水とのなじみを押える
ことにより、後述する水圧転写装置20内において、ワ
ーク8と水溶性フィルム3との間に水が浸入することを
防止することができ、ワーク8表面に水溶性フィルム3
を確実に付着させることができる。
【0032】次にワーク8は、ゴミ取り脱脂コンベア5
7によって脱脂室51から第1水洗室52まで搬送さ
れ、第1水洗室52内においてワーク8の表面にノズル
94から水が噴出され、ワーク8の表面に残る脱脂液が
洗浄される。その後、ワーク8に第2水洗室53まで搬
送され、同様にしてワーク8表面に対してノズル95か
ら水が噴出される。
【0033】その後、ワーク8は後処理室54まで搬送
され、後処理室54においてノズル96からアルコール
系溶剤等の後処理液が噴出される。ワーク8は、更にゴ
ミ取り脱脂コンベア57によってエアブロー室55まで
搬送され、このエアブロー室55においてワーク8の表
面に対してエアブローが施され、ワーク8表面に残る水
滴が吹飛ばされる。なお、処理室56内は前述のように
正圧に維持されているので、処理室56内へのゴミの侵
入を防止することができる。
【0034】その後、ワーク8は移載ロボット96によ
り、ゴミ取り脱脂コンベア57の出口側から共通ワーク
搬送コンベア40に移載される。次にワーク8は共通ワ
ーク搬送コンベア40により水切乾燥炉26内まで搬送
され、水切乾燥炉26内で完全に水滴が除去される。そ
の後ワーク8は、開口42から図1に示す2階フロアま
で搬送される。次にワーク8はパレット取付用治具とと
もに、共通ワーク搬送コンベア40の共通パレットから
2列の予備コンベア24,24の入口側のに移載ロボッ
ト97により移載される。更にワーク8はパレット取付
用治具とともに、予備コンベア24,24の出口側か
ら、移載ロボット98,98により、2列の水圧転写装
置20,20の各搬送チェン10(図6参照)上に移載
される。
【0035】図6に示す水圧転写装置20において、搬
送チェン10上に載置されたワーク8に対して、前述の
ような作用により水圧転写が施される。すなわち、ワー
ク8は搬送チェン10により水槽1内の水2内に浸漬す
る。その後引上げられたワーク8の表面に、印刷パター
ン3aを有する水溶性フィルム3が付着する。このよう
に表面に水溶性フィルム3が付着したワーク8は、その
後2列の水圧転写装置20の各々の搬送チェン10から
連結コンベア27を経て脱脂室21内に搬送される。
【0036】脱膜装置21内において、ワーク8の表面
に対して温水が噴射され、ワーク8の表面に付着した水
溶性フィルム3が印刷パターン3aを残して完全に溶解
する。このようにしてワーク8の表面に印刷パターン3
aのみが残り転写が終了する。
【0037】ところで水圧転写装置20に導入される前
のワーク8は、エアブロー室55によって水滴が吹飛ば
されるとともに、水切乾燥炉26内で水滴が完全に除去
されるので、ワーク8と水溶性フィルム3との間に水滴
が残ることはなく、精度の良い転写作用を行なうことが
できる。すなわち、ワーク8の表面に水滴が残ると、水
滴の残留部(無機分)がワーク8と水溶性フィルム3と
の間に入り、この無機分により印刷パターン3aに凸部
が形成されてしまうことがある。しかしながら、水滴を
除去することによって印刷パターン3aを平滑に保つこ
とができる。
【0038】次にワーク8は、脱膜装置21の下流側か
ら移載ロボット100によって共通ワーク搬送コンベア
40の共通パレット上に移載される。共通ワーク搬送コ
ンベア40により搬送されたワーク8は、その後水切乾
燥炉24内に入り、脱膜装置21により噴射された温水
の水滴が完全に除去される。
【0039】その後ワーク8は、焼付乾燥炉23を横切
って塗装装置22側まで共通ワーク搬送コンベア40に
より搬送される。塗装装置22に達したワーク8はパレ
ット取付用治具とともに、自動移載装置65により共通
ワーク搬送コンベア40の共通パレットから入口コンベ
ア61の塗装パレット36(図7参照)上へ移載され
る。
【0040】入口コンベア61上のワーク8は、その後
ワーク8の形状に応じて塗装ブース31a〜31dのう
ちのいずれか一つの塗装ブース内に入る。すなわち、ワ
ーク8が例えば4つの異なる形状を有している場合、自
動移載装置65に達したワーク8は、自動移載装置65
においてワーク8のパレット取付用治具を基にしてワー
ク8の種類が検出される。そして例えばワーク8が塗装
ブース31aにより塗装されるワークであると判定され
ると、入口コンベア61上のワーク8は、塗装パレット
36とともに塗装ブース31a用のブースコンベア63
a上に移載される。ブースコンベア63a上のワーク8
はその後塗装ブース31a内に入り、ワーク8に対して
塗装ロボット32aのアーム33aの先端から塗料が噴
射される。このようにして表面に塗料が塗布されたワー
ク8は、その後塗装パレット36とともにブースコンベ
ア63aから出口コンベア62まで搬送される。その後
ワーク8は、出口コンベア62の出口側に設けられた自
動移載装置66によって、出口コンベア62の塗装パレ
ット36から共通ワーク搬送コンベア40の共通パレッ
ト上に移載される。
【0041】他の形状のワーク8についても、同様にし
て他の塗装ブース31b〜31d内で塗装ロボット32
b〜32dによって塗装が施される。その後ワーク8は
同様にして自動移載装置66により、出口コンベア62
の塗装パレット36から共通ワーク搬送コンベア40の
共通パレット上に移載される。
【0042】自動移載装置66においてワーク8が移載
され空となった塗装パレット36は、連結コンベア64
から戻りコンベア67を通って自動移載装置65に戻
る。自動移載装置65において、塗料パレット36上に
新たなワーク8が載置され、上述のような作用を繰返
す。
【0043】本実施例の場合、入口コンベア61、出口
コンベア62、ブースコンベア63a〜63d、連結コ
ンベア64、および戻りコンベア67からなり、塗料に
より汚れる可能性が高い塗装コンベア60は、共通ワー
ク搬送コンベア40と別個独立して設けられているの
で、共通ワーク搬送コンベア40を清浄に保つことがで
きる。このため、ワーク8に対して清浄な状態で、ゴミ
取り脱脂作業、水圧転写作業、水切乾燥作業等を実施す
ることができる。
【0044】塗装装置22の自動移載装置66から共通
ワーク搬送装置40に移載されたワーク8は、その後焼
付乾燥炉23内を通って加熱され、ワーク8表面の塗料
が乾燥して固められる。次にワーク8は、焼付乾燥炉2
3から開口43を経て図2に示す1階フロアまで降下す
る。その後ワーク8は、移載ロボット95aにより、共
通ワーク搬送装置40から脱荷部95において脱荷さ
れ、脱荷部95から製品として外部に搬送される。
【0045】一方、ワーク8が脱荷された共通ワーク搬
送装置40は、ゴミ取り脱脂装置50の側方まで戻り、
上述の作用を繰返す。
【0046】本実施例によれば、ゴミ取り脱脂装置5
0、水切乾燥炉26、水圧転写装置20、脱膜装置2
1、水切乾燥炉24、塗装装置22、焼付乾燥炉23、
および脱荷部95を各々共通ワーク搬送コンベア40で
接続したので、ワーク8に対して連続的にゴミ取り、脱
脂作業、水圧転写作業および塗装作業を行なうことがで
きる。このため、ワーク8に対してゴミが付着する機会
を少なくし、ワーク8に対して清浄な状態で水圧転写作
業および塗装作業等を行なうことができる。また、塗装
装置22内の汚れ易い塗装コンベア60を共通ワーク搬
送コンベア40と別個独立して設けたので、共通ワーク
搬送コンベア40を清浄な状態に保ちながら、共通ワー
ク搬送コンベア40上のワークに対して各種作業を行な
うことができる。このため、ワーク8に対して清浄な状
態で印刷パターンを転写し塗装することができる。
【0047】更に、特にゴミ付着を嫌う水圧転写、塗
装、焼付乾燥の工程を2階設け、比較的ゴミ付着の影響
に強い脱荷、着荷等の工程を1階に設ける事により、工
場外とのワーク、及び転写済ワーク、その他資材の出入
に併うゴミの混入の影響を軽減できる。
【0048】又、ワーク8、パレット、パレット取付治
具等115を共通ワーク搬送コンベア40の上方に支持
している為、コンベア40の磨耗等によって発生するゴ
ミが落下、飛散しても、ゴミがワークに付着しにくくな
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワークに対してゴミ取り脱脂作業、水圧転写作業、およ
び塗装作業を連続的に行なうことができるので、ワーク
に対してゴミが付着する機会を少なくし、ワークを清浄
な状態に保つことができる。また塗装装置の塗装コンベ
アを共通ワーク搬送コンベアと別個独立して設けたの
で、共通ワーク搬送コンベアを清浄な状態に保ちなが
ら、共通ワーク搬送コンベア上のワークに対して各種作
業を行なうことができる。このため清浄な状態で、ワー
クに対して印刷パターンを転写し塗装することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水圧転写印刷設備の一実施例を示
す2階フロア部分の配置図。
【図2】本発明による水圧転写印刷設備の一実施例を示
す1階フロア部分の配置図。
【図3】塗装装置内の塗装コンベアを示す平面図。
【図4】塗装装置内の塗装コンベアを示す側面図。
【図5】ゴミ取り脱脂装置を示す側面図。
【図6】水圧転写装置を示す概略側面図。
【図7】塗装装置の各塗装ブース内の状態を示す側面
図。
【符号の説明】
1 水槽 3 水溶性フィルム 3a 印刷パターン 8 ワーク 10 搬送チェン 20 水圧転写装置 21 脱膜装置 22 塗装装置 40 共通ワーク搬送コンベア 50 ゴミ取り脱脂装置 60 塗装コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮 下 治 雄 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−31754(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 16/00 B44C 1/175 B65C 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワークの表面に脱脂液を吹付けてゴミ取り
    および脱脂を行なうゴミ取り脱脂装置と、 印刷パターンを有し水面上を浮動する水溶性フィルムを
    前記ワーク表面に付着させる水圧転写装置と、 前記ワークに付着された前記水溶性フィルムに水を噴射
    して前記水溶性フィルムを溶解する脱膜装置と、 前記印刷パターンが表面に転写された前記ワークの表面
    に塗装を施す1個以上の塗装ブースからなる塗装装置
    と、 前記ゴミ取り脱脂装置、前記水圧転写装置、前記脱膜装
    置、および前記塗装装置に順次前記ワークを搬送する共
    通ワーク搬送コンベアとを備え、 前記塗装装置は、各ブース間を連結する塗装コンベアを
    有し、この塗装コンベアは前記共通ワーク搬送コンベア
    から独立して設けられていることを特徴とする水圧転写
    印刷設備。
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