JPH10263448A - マスキング装置 - Google Patents

マスキング装置

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JPH10263448A
JPH10263448A JP9087785A JP8778597A JPH10263448A JP H10263448 A JPH10263448 A JP H10263448A JP 9087785 A JP9087785 A JP 9087785A JP 8778597 A JP8778597 A JP 8778597A JP H10263448 A JPH10263448 A JP H10263448A
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JP
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air
masking
circulation space
masking plate
air circulation
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JP9087785A
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Yasuyuki Ueno
康之 上野
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Trinity Industrial Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被塗装物(シリンダブロック)10を噴霧塗装す
るとき、噴霧された塗料がマスキング板材1と被塗装物
10のマスキング面との隙間23に侵入するのを防止でき、
よって、被塗装物10の塗装すべきでない部位について、
塗料ミストの付着をより完全になくしうるものとする。 【解決手段】マスキング板材1と、これが被塗装物10の
マスキング面を覆いうるようにマスキング板材1を被塗
装物10に対して進退運動せしめうる駆動機構2と、マス
キング板材1の内部に設けられた空気流通空間3と、そ
の空間3内に空気が導入されるようにマスキング板材1
に組み付けられた空気供給管4と、マスキング板材1の
被塗装物10に対向する側にて空気流通空間3と連通する
ように数多く形成された空気噴出孔5・・とを備えてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの噴霧塗装
を行うとき、ワークの塗装すべきでない部位を覆い隠す
ためのマスキング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車工場において、ワーク(例
えばシリンダブロック)の噴霧塗装を行うとき、その塗
装すべきでない部位への塗料ミスト等の付着を防止する
ためにマスキングが行われている。図5は、そのような
マスキングを為すための従来の装置および部材の一例を
示す。同図に示すように、ワーク(シリンダブロック)
10の側面を覆うために、直立した状態で設置されたカ
バー板21が使用され、また、ワーク10の上面を覆う
ために、矢印p方向に回動可能なカバー板22が使用さ
れていた。このようなカバー板21、22が無いときに
は、例えば防錆塗料でシリンダブロック10の側面を塗
装ロボットにより噴霧塗装する際、シリンダブロック1
0の上面とかシリンダ内部などにおいて塗料ミストの付
着が生じる場合があるが、カバー板21、22の付設
は、かような塗料ミストの付着を防止するのに役立つと
いう点で、有用である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、塗装の
仕方によっては、特に塗装機20の変向を伴う噴霧動作
をなすとき、噴霧された塗料が図5中、矢印fで示すよ
うにカバー板22とシリンダブロック10の上面との隙
間23に侵入し、ブロック10の上面およびカバー板2
2の下面への塗料ミストの付着が起きる場合があった。
一旦、塗料ミストがカバー板22の下面に付着すると、
その後、別のシリンダブロック10の塗装を行う際、付
着した塗料ミストがそのシリンダブロック10の上面に
移行付着するという事態が、特にサイズが異なる複数種
のシリンダブロック10を連続して塗装する場合におい
て生じやすい。そこで、噴霧された塗料が隙間23に侵
入しないように、塗装機20の塗料吐出口を隙間23の
方になるべく向けないという塗装法を採用すると、シリ
ンダブロック10の側面の上縁付近において、スケと呼
ばれる塗布量不足の部分が発生しやすくなるという新た
な問題が生じる。
【0004】本発明は、かかる背景の下、従来のマスキ
ング技術の改良を図るべくなされたものであって、その
課題とするところは、シリンダブロックのようなワーク
を噴霧塗装するとき、スケ等の塗装不良を発生すること
なく、ワークの塗装すべきでない部位について、塗料ミ
スト等の付着をより完全に防止することができるところ
のマスキング装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、塗装対象のワ
ークのマスキング面(例えば上面または側面)を覆うた
めのマスキング板材の内部より、空気をワーク側に向け
て噴出させることにより、噴霧塗装時、噴霧された塗料
がマスキング板材とワークのマスキング面との隙間に侵
入するのを防止するようにしたものである。
【0006】より明確には、本発明は、被塗装物(塗装
対象のワーク)のマスキング面に実質相当する大きさを
少なくとも有するマスキング板材と、該マスキング板材
が被塗装物のマスキング面を覆いうるように該マスキン
グ板材を被塗装物に対して進退動せしめうる駆動機構
と、前記マスキング板材の内部に設けられた空気流通空
間と、空気が該空気流通空間内に導入されるように前記
マスキング板材に組み付けられた空気供給管と、前記マ
スキング板材の被塗装物と対向する側にて前記空気流通
空間と連通するように数多く形成された空気噴出孔とを
備えてなる、マスキング装置に関する。
【0007】また、本発明は、より好ましい態様とし
て、空気流通空間内の空気の流速がより高くなる部位に
おいては、より小径の空気噴出孔が形成され、そして、
空気流通空間内の空気の流速がより低くなる部位におい
ては、より大径の空気噴出孔が形成されている、上記の
マスキング装置に関する。また、本発明は、別のより好
ましい態様として、空気供給管は、空気流通空間内に長
く延びて設けられ、かつ、その延長部に、空気噴出孔よ
り噴出される空気の噴出圧力が均一となるように径の異
なる複数の流出口を形成してなる、上記のマスキング装
置に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】マスキング板材は、被塗装物のマ
スキング面に実質相当する大きさまたはこれよりも大き
い(通常、やや大きい)大きさを有する板材であって、
その材質は特に限定されない。一般に、アルミニウム板
材、あるいは合成樹脂(例えばポリ塩化ビニル樹脂、ナ
イロン樹脂、ポリプロピレン樹脂)の板材などより成
る。マスキング板材は、その内部に、空気が流通しうる
空間を設けてなる。この空気流通空間は、その形状およ
び大きさについて特に限定されないが、例えば、マスキ
ング板材の周縁部の全体を一周するように環状に形成さ
れる。また、マスキング板材は、嵌脱することができる
上蓋と下箱より成り、嵌合時においてその内部に空気流
通空間が形成されるという構成のものが、清掃等の保守
管理が容易であるという点で、より好ましい。なお、嵌
合する上蓋と下箱は、例えば螺子止めによって固定され
る。
【0009】また、本装置は、空気供給管がマスキング
板材に組み付けられ、空気が該供給管を通って空気流通
空間内に導入されるという構成となっている。空気供給
管の種類は特に限定されず、一般のエアホースの他、螺
旋形に巻かれた管(エアホース)でも、蛇腹管でもよ
い。なお、本発明においては、空気圧縮機などの、工場
内で使用される空気供給源を、空気供給管に空気を給送
する源として利用することができる。
【0010】そして、本装置は、マスキング板材の被塗
装物と対向する側において(つまりマスキング板材と被
塗装物との隙間に向けて)、数多くの空気噴出孔を空気
流通空間と連通するように形成してなり、空気流通空間
内に導入された空気が該孔より噴出しうる構成となって
いる。本発明は、空気を下記に述べる弱い圧力(大気圧
をやや上回る圧力)で以てマスキング板材の内部より被
塗装物に向けて緩やかに噴き出すことによって、マスキ
ング板材と被塗装物との隙間を与圧の状態とし、これに
より、その周囲で噴霧された塗料がその隙間の中に侵入
するのを有効に防止せんとするものである。したがっ
て、該隙間の周囲における噴霧塗料の流れを乱すほどの
強い圧力で以て空気をマスキング材(空気噴出孔)より
勢いよく噴出させることは、避けるべきである。よっ
て、従来使用されているエアカーテン流は、流速の高い
エア流を形成するので、本装置には利用することができ
ない。空気噴出孔は、それより噴出される空気の噴出孔
出口における圧力が0.01〜1.0 kg/cm2 の範囲、
より好ましくは0.05〜0.5 kg/cm2 の範囲内とな
るように形成される。噴出空気の圧力が0.01 kg/cm
2 未満であると、噴霧された塗料の、マスキング板材と
被塗装物との隙間への侵入を有効に防止することができ
ず、また反対に、噴出空気の圧力が1.0 kg/cm2 を越
えると、噴霧された塗料の流れが噴出空気の勢いによっ
て乱れ、塗装不良をひき起こす場合が生じてくる。これ
に対して、噴出空気の圧力が0.01〜1.0 kg/cm2
の範囲内であるとき、噴霧された塗料の上記隙間への侵
入を有効に防止し、かつ、塗料流の乱れ(塗装不良)を
ひき起こすこともない。なお、塗料の侵入防止の効果を
上げる点から、空気噴出孔は、その数がより多いほど、
またより細径の孔であるほど、より好ましい。また、か
かる見地より、空気噴出孔は、例えば自動車工場に配備
される空気源およびエアホースを使用する場合におい
て、一般に直径0.1〜1.0mm、より好ましくは直
径0.2〜0.8mmぐらいの孔が適当である。そし
て、この場合、各空気噴出孔は2〜3mmの間隔でそれ
ぞれ設けるのがより適当である。また、空気噴出孔は、
マスキング板材の周縁部を一周するように配設してもよ
いが、また、マスキング板材の表面全体について碁盤目
状に配設しておけば、ワークの形状(大きさ)が多少異
なっても対応できるのでより好ましい。また、空気噴出
孔より噴出される空気の圧力は、全体にわたって均一で
あることが特に好ましい。この点から、例えば、空気流
通空間内の空気の流速がより高くなる部位においては、
より小径の空気噴出孔が形成され、そして、空気流通空
間内の空気の流速がより低くなる部位においては、より
大径の空気噴出孔が形成されているという態様が、より
好ましい。また、噴出空気の圧力を均一にするという別
のより好ましい態様としては、空気供給管が空気流通空
間内に長く延びて設けられ、かつ、その延長部に、空気
噴出孔より噴出される空気の噴出圧力が均一となるよう
に径の異なる複数の流出口が形成されているという態様
が挙げられる。
【0011】さらに、本装置は、塗装時にはマスキング
板材が被塗装物のマスキング面を覆いうるように、マス
キング板材を被塗装物に対して進退動させることができ
る駆動機構を備えており、これにより、自動マスキング
が可能となっている。駆動機構の構成は、特に限定され
ず、例えばマスキング板材を支持する軸と、該軸を回動
させる油圧シリンダ装置より、構成される。より好まし
くは、上記の駆動機構は、塗装の開始の際マスキング板
材が被塗装物の方に進入してそのマスキング面を覆い、
そして、塗装の完了の後マスキング板材が被塗装物の方
より後退して離れるように自動制御された駆動機構より
なる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。これらの実施例のマスキング装置はいずれも、自動
車エンジンのシリンダブロックの、塗装ロボットを用い
た防錆塗装工程において使用される装置に関するが、本
発明は、これに限定されず、つまりワークの種類および
寸法並びに塗装の種類などについて特に限定されず、そ
の他一般の噴霧塗装工程において使用されるマスキング
装置において適用されうることは、言うまでもない。
【0013】実施例1 この実施例のマスキング装置は、図1および図2に示す
ように、平板形のマスキング板材1を被塗装物(シリン
ダブロック)10の上方にその上面を覆いうるように水
平に備えてなる。このマスキング板材1は、シリンダブ
ロック10の上面に実質相当する大きさを有する。ま
た、マスキング板材1は、駆動機構2と結合しており、
駆動機構2の運転により、マスキング板材1をシリンダ
ブロック10に対して進退動せしめうるようになってい
る。すなわち、駆動機構2は、一端側においてマスキン
グ板材1と結合しそしてこれを支持する支持軸6(より
具体的には、図2に示される、中央の1本の太い軸6a
とその両側の2本の細い軸6b、6bとの組)と、治具
11で以て支持軸6a、6bの定位置と結合された油圧
シリンダ装置7よりなる。支持軸6a、6bは、他端側
の固定された端部12を支点として矢印p方向に回動自
在となっており、また、油圧シリンダ装置7も、支点1
3を中心として揺動自在に支持されている。従って、油
圧シリンダ装置7の作動により、マスキング板材1およ
びその支持軸6が矢印p方向に回動し、そして、シリン
ダの短縮時には、マスキング板材1がシリンダブロック
10の上面を覆い、反対に、シリンダの伸長時には、マ
スキング板材1がシリンダブロック10より離れるよう
になっている。この駆動機構2は、図示しない自動制御
装置と接続され、その装置の自動制御によって、塗装の
開始の際マスキング板材1がシリンダブロック10の方
に進入してその上面を覆い、そして、塗装の完了の後マ
スキング板材1が後退してシリンダブロック10より離
れるようになっている。なお、図中、14は、マスキン
グ板材1がシリンダブロック10に衝突するのを防止す
るために、支持軸6の下方に備えられたストッパであ
り、また15は、その衝突の際の両者の損傷を防止する
ために、マスキング板材1の下面に取り付けられた緩衝
ゴム材である。また、図2に詳細に示すように、マスキ
ング板材1は、その内部に、空気が流通しうる空間3を
設けてなる。この空気流通空間3は、マスキング板材1
の周縁部の全体を一周するように環状に形成されてい
る。また、マスキング板材1には、2本の空気供給管
(蛇腹エアホース)4、4が組み付けられ、空気が供給
管4、4を通って空気流通空間3内に導入されるように
なっている。さらに、マスキング板材1の下面には、数
多くの空気噴出孔5(5a、5b、5c)・・・が空気
流通空間3と連通するように形成されており、空気が空
気流通空間3内に導入された後、孔5より噴出しうる構
成となっている。より詳しく説明すると、空気流通空間
3内の空気の流速が最も低くなる部位(例えば、空間3
のうち、空気供給管4との連通口より最も離れた(遠ざ
かった)部位)においては、最も大径の空気噴出孔5a
が形成され、反対に、空気流通空間3内の空気の流速が
最も高くなる部位(例えば、空間3のうち、屈曲する角
部位)においては、最も小径の空気噴出孔5cが形成さ
れ、そして、空気流通空間3内の空気の流速が平均的な
レベルとなる部位においては、中間的な径の空気噴出孔
5bが形成されている。そして、空気噴出孔5(5a、
5b、5c)は、空気を空気供給管4に給送する源とし
て、空気圧縮機などの、自動車工場内で使用される空気
源を利用する場合において、孔5より噴出される空気の
圧力(噴出孔出口における)が0.01〜1.0 kg/cm
2 の範囲、より好ましくは0.05〜0.5 kg/cm2
範囲内となるような大きさの孔(一般に、直径0.1〜
1.0mmの孔)に設定されている。なお、これら空気
噴出孔5(5a、5b、5c)は、ドリル加工、プレス
加工あるいはレーザー加工により、容易に形成すること
ができる。
【0014】而して、塗装ロボットを用いてシリンダブ
ロック10の側面について防錆塗装をなす場合に、上記
のマスキング装置を使用し、塗装の間ずっとシリンダブ
ロック10の上面をマスキング板材1で覆うとともに、
かつ、空気を空気供給管4よりマスキング板材1内の空
間3に導入したところ、空気が空気噴出孔5(5a、5
b、5c)よりマスキング板材1の下面側に向けて、全
体にわたって均一に噴出し、これにより、シリンダブロ
ック10の上縁付近にスケを生じることなく、噴霧され
た塗料がマスキング板材1とシリンダブロック10との
隙間23に侵入してシリンダブロック10の上面に付着
するという事態の発生が防止された。しかも、噴霧され
た塗料の流れも特に乱されず、従って、塗装不良をひき
起こすおそれもなかった。
【0015】実施例2 この実施例のマスキング装置は、図3に示すように、実
施例1と同様に、平板形のマスキング板材1の内部に、
環状の空気流通空間3を形成し、かつ、2本の空気供給
管(蛇腹エアホース)4、4をマスキング板材1に組み
付けて、空気が供給管4、4を通って空気流通空間3内
に導入されるように構成されている。なお、供給管4、
4と支持軸6b、6bの配置が実施例1の場合とは入れ
替わっている。また、マスキング板材1は、その下面
に、数多くの同一直径の空気噴出孔5・・・を空気流通
空間3と連通するように形成し、空気流通空間3内に導
入された空気がその孔5より噴出しうる構成となってい
る。そして、特徴的なことに、本例の空気供給管4、4
は、空気流通空間3内に長く延びて設けられ、そしてそ
の延長部8、8において、いくつかの流出口9・・即ち
径の異なる流出口9a・・、9b・・を形成してなる。
空気供給管4の延長部8のうち、中央部(つまり、管内
の空気の流速がより低くなる部位)においては、より大
径の流出口9aが形成され、反対に、その他の部分(つ
まり、管内の空気の流速がより高くなる部位)において
は、より小径の流出口9bが形成されており、これによ
り、流出口9(9a、9b)・・より流入されそして空
気噴出孔5・・より噴出される空気の噴出圧力が全体に
わたって均一となるように構成されている。また、本例
のマスキング装置においては、図4に示すように、マス
キング板材1は、嵌脱することができる上蓋1aと下箱
1bより成り、嵌合時においてその内部に空気流通空間
3が形成されるという構成となっている。上蓋1aと下
箱1bは螺子16・・に固定されている。従って、上蓋
1aを下箱1bより外すことにより、空気流通空間3内
の清掃を容易に為すことができ、保守管理の面で有利と
なっている。その他の構成は、実施例1のマスキング装
置と同様である。
【0016】而して、本例のマスキング装置の場合も、
実施例1の装置の場合と同様に、塗装ロボットを用いた
シリンダブロック10の防錆塗装を行うとき、この装置
を使用して塗装の間シリンダブロック10の上面のマス
キングを行ったところ、空気が空気噴出孔5・・よりマ
スキング板材1の下面側に向けて、全体にわたって均一
に噴出し、これにより、シリンダブロック10の上縁付
近にスケを生じることなく、噴霧された塗料がマスキン
グ板材1とシリンダブロック10の上面との隙間23に
侵入してシリンダブロック10の上面に付着するという
事態の発生が防止された。しかも、噴霧された塗料の流
れが特に乱されることもなかった。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマスキン
グ装置によれば、空気をマスキング板材の内部より被塗
装物側に向けて噴出することにより、スケ等の塗装不良
を生じることなく、塗装時、噴霧された塗料がマスキン
グ板材と被塗装物のマスキング面との隙間に侵入するの
を防止することができ、よって、被塗装物の塗装すべき
でない部位について、塗料ミスト等の付着をより完全に
防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のマスキング装置を示す概略
図である。
【図2】図1に示されるマスキング装置の中、マスキン
グ板材の下面およびその周囲を示す拡大図である。
【図3】実施例2のマスキング装置における、マスキン
グ板材の下面およびその周囲を示す拡大図である。
【図4】図3に示されるマスキング板材を示す斜視図で
ある。
【図5】従来のマスキング装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 マスキング板材 2 駆動機構 3 空気流通空間 4 空気供給管 5 空気噴出孔 5a〜5c 空気噴出孔 6 支持軸 6a〜6c 支持軸 7 油圧シリンダ装置 8 延長部 9a、9b 流出口 10 被塗装物(シリンダブロック) 20 塗装機 21 カバー板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被塗装物のマスキング面に実質相当する大
    きさを少なくとも有するマスキング板材と、該マスキン
    グ板材が被塗装物のマスキング面を覆いうるように該マ
    スキング板材を被塗装物に対して進退動せしめうる駆動
    機構と、前記マスキング板材の内部に設けられた空気流
    通空間と、空気が該空気流通空間内に導入されるように
    前記マスキング板材に組み付けられた空気供給管と、前
    記マスキング板材の被塗装物に対向する側にて前記空気
    流通空間と連通するように数多く形成された空気噴出孔
    とを備えてなる、マスキング装置。
  2. 【請求項2】空気流通空間内の空気の流速がより高くな
    る部位においては、より小径の空気噴出孔が形成され、
    そして、空気流通空間内の空気の流速がより低くなる部
    位においては、より大径の空気噴出孔が形成されてい
    る、請求項1記載のマスキング装置。
  3. 【請求項3】空気供給管は、空気流通空間内に長く延び
    て設けられ、かつ、その延長部に、空気噴出孔より噴出
    される空気の噴出圧力が均一となるように径の異なる複
    数の流出口を形成してなる、請求項1記載のマスキング
    装置。
JP9087785A 1997-03-21 1997-03-21 マスキング装置 Pending JPH10263448A (ja)

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