JPH0441955Y2 - - Google Patents

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JPH0441955Y2
JPH0441955Y2 JP10588287U JP10588287U JPH0441955Y2 JP H0441955 Y2 JPH0441955 Y2 JP H0441955Y2 JP 10588287 U JP10588287 U JP 10588287U JP 10588287 U JP10588287 U JP 10588287U JP H0441955 Y2 JPH0441955 Y2 JP H0441955Y2
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workpiece
masking jig
masking
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jig
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は塗装装置、とくには、ワークの非塗
装部分をマスキング治具でカバーして塗装を行う
場合において、マスキング治具に付着した塗料
を、それが乾燥する前に洗い落すことを可能なら
しめた自動塗装装置に関するものである。
(従来の技術) 非塗装部分を有するワークのための、従来既知
の塗装装置としては、たとえば第5図に略線断面
図で示すものがある。
図中1は塗装ブースを、2は、この塗装ブース
内を走行する搬送装置をそれぞれ示し、また3
は、搬送装置2に取り付けたハンガを示す。
ここで、このハンガ3の下端部には、搬送治具
を兼ねる下部マスキング治具4が設けられてお
り、このマスキング治具4上には、ワークWが位
置決め支持される。
また、図中5は、上部マスキング治具を示し、
このマスキング治具5は、ワークWの、下部マス
キング治具4への取り付けに際し、そのワークW
の上面に組み付けられる。
さらに図中6は、塗装ブース1内に設けた塗装
ガンを示し、7は、塗装ガンの近傍位置に達した
ハンガ3、ひいては、ワークWを、両マスキング
治具4,5とともに回動させる回転駆動手段を示
す。
かかる塗装装置では、搬送装置2の作用の下
で、ワークWを取り付けたハンガ3が、回転駆動
手段7の配設位置に到達することにより、そのワ
ークWは、好ましくは軸線の周りに回転し乍ら、
塗装ガン6の前方を通過する一方、塗装ガン6は
ワークWの接近を検知して、回転中のワークWお
よびそれぞれのマスキング治具4,5に、塗料を
塗布むらなく十分均等にスプレーする。
このようにしてワークWへの塗装を完了した後
は、そのワークWおよびマスキング治具4,5を
図示しない乾燥ブース内へ搬入して、そこで塗料
を乾燥させ、それらが乾燥ブースの出口から搬出
されたときに、ハンガ3から、上部マスキング治
具5およびワークWを取り外す。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、このような従来の塗装装置にあつて
は、塗料の塗布された両マスキング治具4,5
を、そのまま繰り返し使用することとしていたた
め、マスキング治具4,5上に、塗料が徐々に堆
積して、ついにはマスキング機能を十分に発揮し
得なくなるという問題があり、塗装の継続のため
には、それらのマスキング治具4,5を、予備の
ものと交換することに加え、取り外したそれらの
マスキング治具4,5に対し、塗料の剥離のため
の処理を施さなければならないという問題があつ
た。
この考案は、従来技術にかかる問題点に着目し
てなされたものであり、マスキング治具にスプレ
ーされた塗料を、それの乾燥前に、マスキング治
具からワークを分離させた状態にて洗浄すること
により、マスキング治具への塗料の堆積に起因す
るマスキング機能の低下を完全に防止して、継続
的な繰り返し塗装を可能ならしめ、また、マスキ
ング治具への堆積塗料の、剥離処理を全く不要な
らしめる塗装装置を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) この考案の塗装装置は、ワーク搬出手段、たと
えばコンベアを配設するとともに、その近傍位置
に、塗装ブースおよびワーク搬出手段、これもた
とえばコンベアを配設し、そしてこの搬出コンベ
アを乾燥ブース内に走行させ、また、塗装ブース
の近傍部分、たとえば下側に、インデツクステー
ブルを配設して、このインデツクステーブル上
に、たとえば複数個のマスキング治具を位置決め
載置する一方、搬入コンベアにて搬送された未塗
装ワークを、そのマスキング治具上へ移載すると
ともに、マスキング治具上の塗装済みワークを、
ワーク搬出手段に引き渡すマニプレータを配設
し、そして、マスキング治具上の未塗装ワーク
を、それとともに塗装ブース内へ進入させ、塗装
後のそのワークを、マスキング治具とともにイン
デツクステーブル上に載置する往復運動手段、た
とえばリフタを配設し、またその塗装ブース内
に、未塗装ワークを、塗装ガンに対して回転させ
る回転駆動手段を設け、さらに、インデツクステ
ーブル上のマスキング治具の、塗装済みワークを
分離後の回動経路中に、マスキング治具に付着し
た塗料を洗い落す洗浄手段および洗浄後のマスキ
ング治具を乾燥させる乾燥手段をそれぞれ設けて
なる。
(作用) この塗装装置では、搬入コンベアにて搬送され
たワークを、マニプレータによつて、インデツク
ステーブル上のマスキング治具に位置決め載置し
た後、リフタによつて、そのワークを、マスキン
グ治具とともに塗装ブース内へ持ち上げ、そし
て、そのワークを塗装ブース内の回転駆動手段に
よつて回転させ乍ら、ワークおよびマスキング治
具に、塗装ガンによつて塗料をスプレーし、かか
るスプレーの終了後は、リフタによつて、塗装済
みワークおよびマスキング治具を、インデツクス
テーブル上の所定位置に、再び位置決め載置し、
しかる後、その塗装済みワークを、マニプレータ
によつて、乾燥ブース内を走行する搬出コンベア
上に取り出してワークに付着した塗料の乾燥をも
たらす一方、インデツクステーブル上に残留する
マスキング治具を、そこに付着した塗料が乾燥す
る前に、洗浄手段内へ移動させ、そこにて、治具
への付着塗料を、水、溶剤などの洗浄液で洗浄
し、さらに、その洗浄済みのマスキング治具を、
インデツクステーブルの回動運動に基づいて乾燥
手段内へ導びき、そこにてマスキング治具を十分
に乾燥させることにより、一のワークに対する塗
装及び乾燥ならびにマスキング治具の洗浄および
乾燥を行う。
従つて、この塗装装置によれば、マスキング治
具に付着した塗料を、それの乾燥前に、洗浄手段
によつて十分に洗浄することができるので、その
マスキング治具への塗料の堆積のおそれがなく、
これがため、マスキング治具の機能を長期間にわ
たつて十分に発揮させることができるとともに、
そこへの堆積塗料の定期的な剥離処理を全く不要
ならしめることができる。
(実施例) 以下にこの考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
第1図はこの考案の塗装装置全体を示す平面図
および側面図であり、図中11は、ワーク搬入手
段の一例としての搬入コンベアを、12,13は
それぞれ、搬入コンベア11の近傍位置に配設し
た塗装ブース、およびワーク搬出手段の一例とし
ての搬出コンベアをそれぞれ示す。
ここで、図示しない塗装ガンを設けた塗装ブー
ス12は、搬入コンベア11より高いレベルに位
置し、また、搬入コンベア11とほぼ等しい高さ
に位置する搬出コンベア13は、乾燥ブース14
内を走行して、塗料を乾燥されたワークを次上程
へ引き渡すための引渡部分15に到達する。
また図示例では、塗装ブース12の下側に、イ
ンデツクステーブル16を、水平面内にて回動可
能に配設し、このインデツクステーブル16上
に、少なくとも一個、ここでは複数個のマスキン
グ治具17を位置決め載置する。そしてまた、こ
こでは、そのインデツクステーブル16および搬
入出コンベア11,13の近傍位置にマニプレー
タ18を配設し、このマニプレータ18に、水平
面内で、相互に直交する方向へ延在する二本のア
ーム19,20をそれぞれ設ける。ここで、これ
らのアーム19,20はいずれも、ワークをクラ
ンプした状態にて、上昇および反時計廻りの90度
旋回を順次行つた後、下降およびアンクランプを
それぞれ行い、このようにして所定位置へのワー
クの移載を終了した後は、上昇および時計廻りの
45度旋回を行つて次の作業を待機すべく作動し、
一方のアーム19は、搬入コンベア11にて搬送
された未塗装のワークをマスキング治具17上に
位置決め載置すべく、また、他方のアーム20
は、マスキング治具17上の塗装済みのワーク
を、搬出コンベア13上の搬送治具21上に位置
決め載置すべくそれぞれ機能する。
さらにここでは、インデツクステーブル16の
下方に、往復運動手段の一例としてリフタ22を
配設し、このリフタ22によつて、マスキング治
具17上の未塗装ワークを、その治具とともに塗
装ブース12内の所定位置まで上昇可能ならしめ
るとともに、塗装後におけるそのワークを、マス
キング治具17とともにインデツクステーブル1
6上に載置可能ならしめる。
第2図は、このリフタ22を拡大して示す部分
断面側面図および平面図であり、ここでは、イン
デツクステーブル16に設けられた、マスキング
治具用の位置決め穴23の真下に、昇降ロツド2
4を配置し、この昇降ロツド24を、ボールブツ
シユ25,25の作用により、位置決め穴23を
経て垂直に昇降可能ならしめるとともに、その昇
降ロツド24に設けたラツク26を、油圧モータ
27に連結したピニオン28に噛合させることに
よつて、所要に応じて昇降可能ならしめる。なお
第2図bに示すところにおいて、ピニオン軸29
はチエーン30を介して被動軸31に連結されて
おり、この被動軸31上に設けたそれぞれの円板
カム32,33は、昇降ロツド24の、上限検知
用リミツトスイツチ34および下限検知用リミツ
トスイツチ35のそれぞれを作動させて、油圧モ
ータ27の停止をもたらすべく機能する。
また、この昇降ロツド24の上端には、マスキ
ング治具17の下端面に接触するフランジ36を
設けるとともに、マスキング治具17の円錐窪み
内へ進入して、その窪み周面に丁度接触する円錐
突起37を設けることによつて、昇降ロツド24
の上昇運動に際し、インデツクステーブル16の
位置決め穴23にて位置決め支持されるマスキン
グ治具17を、その位置決め穴23を経て、第2
図aに仮想線で示すように、インデツクステーブ
ル16の上方に位置する塗装ブース12の所定位
置まで、未塗装のワークWaとともに、極めて安
定した状態にて持ち上げ可能ならしめる。
なお、第2図a中38は、インデツクステーブ
ル上のマスキング治具17を、所定の適正位置に
もたらす位置決め装置を示し、この位置決め装置
38は、マスキング治具17の基部39に対し、
そこに枢支されたワーク支持部40を所定位置へ
回動させることによつて、搬送中に既に姿勢を調
整された未塗装ワークWaを、マニプレータ18
の一方のアーム19によつて、ワーク支持部40
上へ組み付けるに際し、そのワーク支持部40と
未塗装ワークWaとの相対姿勢を常に一定ならし
める。
ここで、マスキング治具17、とくにそのワー
ク支持部40上に、所定の相対関係をもつて支持
された未塗装ワークWaは、昇降ロツド24の、
前述したような上昇運動によつて、塗装ブース1
2へ持ち上げられ、そこにて、後に詳述するよう
にして所要の塗装を施される。そして、塗装の終
了によつて塗装済みワークとなつたそのワーク
は、昇降ロツド24の下降によつて、インデツク
ステーブル16上に、マスキング治具17ととも
に再び載置され、しかる後、マニプレータ18の
他方のアーム20の作用に基づき、マスキング治
具17から取り外されて、搬出コンベア13上の
搬送治具21に引き渡される。
第3図は、インデツクステーブル16の上方に
配設した塗装ブース12およびその塗装ブース内
へ上昇させた未塗装ワークWaを示す図であり、
ここでは、この塗装ブース12内の所定位置に、
塗装ガン41を設けるとともに、この塗装ガン4
1に対して未塗装ワークWaを回転させる回転駆
動手段42を設け、その回転駆動手段42を、塗
装ブース12の頂壁上に取り付けた図示しないモ
ータと、このモータにベルト連結した減速機43
と、減速機43に、カツプリング44にて連結し
た回転軸45と、回転軸45の下端に、ユニバー
サルジヨイント46を介して連結され、塗装ブー
ス12内の所定位置へ持ち上げられたマスキング
治具17に摩擦掛合する動力伝達部材47とで構
成する。
ここで、動力伝達部材47は、第3図bに拡大
断面図で示すところから明らかなように、マスキ
ング治具17の基部39に、ボールベアリング4
8を介して枢支されるワーク支持部40におい
て、その上端に位置する支持リング49の、テー
パ状の外周面に摩擦掛合するとともに、その支持
リング49上に位置決め載置された未塗装ワーク
Waを囲繞する円筒状胴部50と、この胴部50
と一体をなす頂壁51とからなり、この動力伝達
部材47は、減速機43および回転軸45を介し
て伝達されたモータ動力により、ワーク支持部4
0,ひいてはそこに支持した未塗装ワークWa
の、塗装ガン41に対する回転運動をもたらす。
そしてまた、図示の塗装ブース12には、塗装
ガン41の前方に位置する水膜式壁面52の他、
換気装置53を設け、これらと、ブース底部に貯
溜された水とによつて、塗装ガン41からスプレ
ーされた余剰塗料の捕集を行う。
ここにおいて、未塗装ワークWaに対する塗装
は、まず、昇降ロツド24の上昇作動に基づき、
その先端部に設けたフランジ36および円錐突起
37にて、マスキング治具17を、そこに載置し
た未塗装ワークWaとともに、十分安定に支持し
た上昇させることによつて、その治具17の支持
リング49と、動力伝達部材47との摩擦掛合を
もたらし、次いで、回転駆動手段42の作動によ
つて、未塗装ワークWaを、マスキング治具1
7、とくにそのワーク支持部40とともに回転さ
せ、そして、未塗装ワークWaのかかる回転状態
下で、そのワークWaに塗装ガン41から塗料を
スプレーすることにより行う。
なお、ここでのこの塗料のスプレーは、第3図
aに示すように、支持リング49の下方から行わ
れることになるので、マスキング治具17は、こ
こでは、支持リング49によつて、それと未塗装
ワークWaとの接触面を、塗料に対してマスキン
グすることになる。加えて、このマスキング治具
17では、第3図bに示すところから明らかなよ
うに、そのワーク支持部40の中央部に設けた、
フランジ付きのセンターピン54が未塗装ワーク
Waの中央穴内へ進入することになるので、その
中央穴の周面もまた、センターピン54によつて
十分にマスキングされることになる。
ここで再び第1図において、塗装済みのワーク
を取り外された後の、インデツクステーブル16
上のマスキング治具17は、そのインデツクステ
ーブル16の割出運動に基づき、マスキング治具
17の回動経路中に設けた洗浄手段55へ搬入さ
れ、そこにて、マスキング治具17に付着した塗
料を、その乾燥前に、洗浄手段55と洗浄液槽5
6との間で循環される水もしくは溶剤によつて完
全に洗浄され、引き続き、その洗浄手段55に隣
接させて設けた乾燥手段57によつて、マスキン
グ治具17に付着した水もしくは溶剤を乾燥され
る。
このようにして、マスキング治具17に対する
洗浄および乾燥を終了した後は、そのマスキング
治具17は、それの所定の回動位置にて、再びそ
れ本来の用に供される。
なお、ここに示しインデツクステーブル16
は、二種類のマスキング治具を、六個づつ交互に
位置決め載置しており、それぞれのマスキング治
具は、インデツクステーブル16の一回の割出作
動で60度づつ回動し、六回の割出作動で一回転す
る。ここにおいて、インデツクステーブル上に二
種類のマスキング治具を載置するのは、搬入コン
ベア11にて搬送される二種類のワークに対処す
るためであり、それらの二種類のマスキング治具
は、搬入コンベア11に設けた種別検知手段の検
知結果に応じて選択使用されることになる。
また、この例においては、塗装済みワークを取
り外された後のマスキング治具17は、インデツ
クステーブル16の、その後に続く二回の割出作
動によつて洗浄手段55に到達することになるの
で、たとえば、一の割出作動の終了後、一定時間
が経過してもなお、次の割出作動が開始されない
場合には、インデツクステーブル16を旋回させ
て、マスキング治具17に付着した塗料の乾燥前
に、そのマスキング治具17を洗浄手段55まで
搬送することが好ましい。
第4図は、上述した洗浄手段55を示す拡大断
面図であり、ここに示すこの洗浄手段55は、イ
ンデツクステーブル16の割出作動中は、そのイ
ンデツクステーブル16上のマスキンギ治具17
よりも高い位置まで持ち上げられる一方、その割
出作動の終了後は、図示のように、弾性材料製の
スカートが、インデツクステーブル16の表面に
接触する位置まで下降されるハウジング58と、
このハウジング58に設けられ、マスキング治具
17との摩擦掛合下で、それの回転運動をもたら
す回転駆動手段59と、マスキング治具17、と
くにそのワーク支持部40に向けて洗浄液を噴射
する複数個のノズル60とを具える。
ここで、図示の回転駆動手段59は、ハウジン
グ58の頂壁上にモータ61およびギアヘツド6
2を取り付けるとともに、ギアヘツド62に連結
した回転軸63をその頂壁に貫通させ、そして、
この回転軸63の先端に、ユニバーサルジヨイン
ト64を介して動力伝達部材65を連結してな
り、ここにおけるこの動力伝達部材65は、塗装
ブース12に設けた回転駆動手段用の動力伝達手
段47とほぼ同様の構成を有する。
加えてこの例では、回転駆動手段59の動力伝
達部材65内に、支持リング49のワーク支持面
を保護する当接プレート66を取り付け、この当
接プレート66を、弾性手段によつて、支持リン
グ49のワーク支持面に押圧し、併せて、その当
接プレート66で、センターピン54の先端部を
カバーすることにより、マスキング治具17の、
マスキングのための機能部分への、洗浄液、ひい
ては塗料の不測の付着を十分に防止する。
以上のように構成してなる洗浄手段55で、塗
料の付着したマスキング治具17を洗浄するに際
しては、インデツクステーブル16の割出作動に
よつて、そのマスキング治具17を、上昇状態に
あるハウジング58の真下へ移動させ、次いで、
そのハウジング58を、第4図に示す位置まで下
降させることにより、マスキング治具17をハウ
ジング58にて囲繞するとともに、動力伝達部材
65と支持リング49との摩擦掛合およびその支
持リング49への当接プレート66の押圧をそれ
ぞれもたらし、そして、回転駆動手段59の作用
に基づくマスキング治具17の回転下で、それぞ
れのノズル60から、マスキング治具17に向け
て洗浄液を噴射する。
このことによれば、マスキング治具17に付着
した塗料は、それの乾燥前に、水、溶剤などから
なる洗浄液にて十分に洗い落され、その洗浄液
は、インデツクステーブル16に設けた排出口6
7を経て、洗浄液槽56へ回収される。
このようにして洗浄されたマスキング治具17
は、ハウジング58の上昇下での、インデツクス
テーブル16の次の割出作動によつて、乾燥手段
57の配設位置へ移動され、そこにて、マスキン
グ治具17に付着した洗浄液を乾燥される。
ここで、洗浄手段55に隣接する乾燥手段57
は、洗浄手段55のノズル60を空気噴出ノズル
に置き換えることにて構成することができ、この
乾燥手段57によるマスキング治具17の乾燥
は、そのマスキング治具17をハウジングで囲繞
した状態にて回転駆動し、そして、そのマスキン
グ治具17に対し、空気噴出ノズルから常温まし
くは加熱エアを噴出させることにより行われる。
このように構成してなる塗装装置の一連の作用
を以下に説明する。
はじめは、搬送コンベア11によつて、未塗装
ワークWaを前工程から搬送し、その未塗装ワー
クWaを、姿勢を適正に修正した状態にてその搬
送終端位置にもたらす。次いで、その未塗装ワー
クWaを、マニプレータ18の一方のアーム19
の作用により、インデツクステーブル16上に位
置決め載置されて所定の割出位置に到達したマス
キング治具17上に位置決め移載して、そのマニ
プレータ18を待機位置とする。その後は、リフ
タ22の作動に基づく昇降ロツド24の上昇運動
によつて、マスキキング治具17を、未塗装ワー
クWaとともにインデツクステーブル16から持
ち上げ、そしてそれらを、塗装ブース12内の所
定位置にもたらす。
このことによつて、マスキング治具17、とく
にはその支持リング49と回転駆動手段42との
摩擦掛合がもたらされた後は、その回転駆動手段
42で、昇降ロツド24にて支持されたマスキン
グ治具17、ひいては、そのワーク支持部40
を、未塗装ワークWaとともに回転させ、この回
転状態下で、塗料を、塗装ガン41によつて、未
塗装ワークWaに、その下面側からスプレーす
る。
ここで、塗料をこのようにしてスプレーした場
合には、ワークの、マスキング治具17との接触
部分、より詳しくは、支持リング49およびセン
ターピン54との接触部分が、塗料に対して十分
にマスキングされることになる。
そして、未塗装ワークWaに対する所要の塗装
を完了した後は、昇降ロツド24の下降に基づ
き、マスキング治具17および塗装済みワークを
インデツクステーブル16上の初期位置に載置
し、しかる後、その塗装済みワークを、マニプレ
ータ18の他方のアーム20によつて、マスキン
グ治具17から取り外して搬出コンベア13上の
搬送治具21に位置決め載置する。
このようにして搬出コンベア13上へ移載され
た塗装済みワークは、そのコンベア13が乾燥ブ
ース14内を走行する間に、塗料を完全に乾燥さ
れ、そして、引渡部分15にて次工程へ引き渡さ
れる。
この一方では、インデツクステーブル16上に
取り残されたマスキング治具17を、インデツク
ステーブル16の、たとえば二回の割出作業によ
つて、マスキング治具17に付着した塗料が乾燥
する前に、洗浄手段55の、ハウジング直下位置
まで移動させ、そこにて、ハウジング58の下降
および回転駆動手段59の作動を順次にたらし、
併せて、ノズル60からの洗浄液の噴射を行うこ
とによつて、マスキング治具17を十分に洗浄す
る。
そしてさらに、このようにして洗浄されたマス
キング治具17を、インデツクステーブル16の
引き続く割出作動によつて、乾燥手段57の、ハ
ウジング直下位置にもたらし、そのハウジングの
下降およびマスキング治具17の回転駆動の後、
回転中のそのマスキング治具17に対し、空気噴
出ノズルからエアを噴出することにより、マスキ
ング治具17を乾燥させる。
以上のようにして洗浄および乾燥を施されて十
分清浄となつたマスキング治具17は、それを再
び所定の割出位置にもたらして使用に供すること
により、マスキング機能を何ら損うことなく、そ
れ本来の機能を十分に発揮することができる。
従つて、ここにおいては、マスキング治具17
を、そこに付着した塗料が乾燥する前に洗浄し、
そして乾燥させることにより、そのマスキング治
具17を、そこへの塗料の堆積のおそれなしに、
長期間にわたつて繰り返し使用することができ
る。
以上この考案を図示例に基づいて説明したが、
塗装ブースの近傍部分に配設されるインデツクス
テーブルを、その塗装ブースの側部に位置して垂
直面内にて回動運動を行うものとすることもで
き、また、未塗装ワークを塗装ブース内へ進入さ
せる往復運動手段を、垂直方向もしくは水平方向
に進退運動を行うシリンダその他の既知の進退駆
動手段とすることもできる。
(考案の効果) かくして、この考案によれば、とくには塗装の
終了後において、塗装済みワークをマスキング治
具から速かに取り外すとともに、塗料の付着した
マスキング治具を、その塗料の乾燥前に洗浄し、
そして乾燥させることにより、マスキング治具へ
の塗料の堆積に起因する問題を一切生じることな
く、マスキング治具本来の機能を、長期間にわた
つて十分に発揮させることができる。
なおここにおいて、塗料を水溶性とした場合に
は、洗浄液として水を用いることができるので、
洗浄手段、洗浄液槽などの維持・管理を極めて容
易に、かつ安価に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す平面図およ
び側面図、第2図はリフタを拡大して示す部分断
面側面図および平面図、第3図は塗装ブースおよ
びそのブース内の未塗装ワークを示す部分断面
図、第4図は洗浄手段を示す断面図、第5図は従
来装置を示す略線断面図である。 11……搬入コンベア、12……塗装ブース、
13……搬出コンベア、14……乾燥ブース、1
6……インデツクステーブル、17……マスキン
グ治具、18……マニプレータ、19,20……
アーム、22……リフタ、23……位置決め穴、
24……昇降ロツド、26……ラツク、27……
油圧モータ、28……ピニオン、39……基部、
40……ワーク支持部、41……塗装ガン、4
2,59……回転駆動手段、47,65……動力
伝達部材、49……支持リング、54……センタ
ーピン、55……洗浄手段、57……乾燥手段、
58……ハウジング、60……ノズル、61……
モータ、Wa……未塗装ワーク。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ワーク搬入手段11と、塗装ガン41を設けた
    塗装ブース12と、ワーク搬出手段13と、この
    ワーク搬出手段が走行する乾燥ブース14と、塗
    装ブースの近傍部分に配設したインデツクステー
    ブル16と、このインデツクステーブル上に位置
    決め配置される少なくとも一個のマスキング治具
    17と、ワーク搬入手段にて搬送された未塗装ワ
    ークWaをマスキング治具上に移載するととも
    に、マスキング治具上の塗装済みワークをワーク
    搬出手段に引き渡すマニプレータ18と、未塗装
    ワークを、マスキング治具とともに塗装ブース内
    へ進入させる一方、塗装済みワークを、マスキン
    グ治具とともにインデツクステーブル上に載置す
    る往復運動手段22と、塗装ブース内で、未塗装
    ワークを、塗装ガンに対して回転させる回転駆動
    手段42と、マスキング治具の回動経路中に設け
    られ、マスキング治具に付着した塗料を洗い落す
    洗浄手段55および洗浄後のマスキング治具を乾
    燥させる乾燥手段57とを具えてなる塗装装置。
JP10588287U 1987-07-11 1987-07-11 Expired JPH0441955Y2 (ja)

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