JPH05271210A - チアジアゾール化合物の製法 - Google Patents

チアジアゾール化合物の製法

Info

Publication number
JPH05271210A
JPH05271210A JP24310792A JP24310792A JPH05271210A JP H05271210 A JPH05271210 A JP H05271210A JP 24310792 A JP24310792 A JP 24310792A JP 24310792 A JP24310792 A JP 24310792A JP H05271210 A JPH05271210 A JP H05271210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substituent
formula
group
phenyl
thiadiazol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24310792A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Inagaki
隆司 稲垣
Ryonosuke Yoshida
良之助 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KATAYAMA SEIYAKUSHIYO KK
Original Assignee
KATAYAMA SEIYAKUSHIYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KATAYAMA SEIYAKUSHIYO KK filed Critical KATAYAMA SEIYAKUSHIYO KK
Publication of JPH05271210A publication Critical patent/JPH05271210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 チアジイゾール化合物の新規合成法を提供す
ること。 【構成】 (a)3−アミノイソキサゾールにチオシアン
酸塩とアシルハライドまたはそれらの間の反応成績体を
反応させて、式(I): 【化1】 (式中、Rは置換基を有することもある低級アルキル
基、置換基を有することもあるフェニル基、置換基を有
することもあるフェニル低級アルキル基、置換基を有す
ることもある低級アルキルオキシ基、置換基を有するこ
ともあるフェニルオキシ基または置換基を有することも
あるフェニル低級アルキルオキシ基である。)で表わさ
れるイソキサゾリルチオ尿素を得、(b)これを転位させ
て式(II): 【化2】 (式中、Rは前記と同意義である)で表わされるチアジア
ゾリルアセトアルデヒド、そのアセタールまたはヘミア
セタールを得、(c)これを酸化して式(III): 【化3】 (式中、Rは前記と同意義である)で表わされるチアジア
ゾリル酢酸を得ることを特徴とするチアジアゾール化合
物の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチアジアゾール化合物の
製造、特に新規な転位反応を利用し、かつ新規な中間体
を経由して、7−アシルアミノセファロスポリン類の合
成原料として有用な1,2,4−チアジアゾール化合物を
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで抗生物質として各種の7−アシ
ルアミノセファロスポリン類が知られており、その製造
法も種々の方法が知られている。それら種々の方法のう
ちで最も典型的なものの一つは、7−アミノセファロス
ポリン類にアシル化剤を作用させて7−アシルアミノセ
ファロスポリン類に変換する方法である。この変換方法
で使用されるアシル化剤も、その種類によって表わされ
る7−アシルアミノセファロスポリン類の抗菌作用が左
右されるところから、各種のものが提案されている。そ
れら各種のアシル化剤のうち、2−(5−アミノ−1,
2,4−チアジアゾール−3−イル)−酢酸およびその反
応性誘導体は、これを使用することによって得られる7
−[2−(5−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−イ
ル)−アセトアミノ]−セファロスポリン類が一般に優れ
た抗菌作用を示すところから、広く利用されているもの
の一つである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記2−(5−アミノ
−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−酢酸および
その反応性誘導体の製法としては、これまで各種の方法
が知られているが、いずれも工業的実施のためには何ら
かの隘路を有していた。たとえば5−アミノ−3−メチ
ル−1,2,4−チアジアゾールのアミノ基を保護した
後、ジイソプロピルアミンとブチルリチウムから合成し
たリチウムジイソプロピルアミドを反応させ、これに炭
酸ガスを吹込んでメチル基をカルボキシメチル基に変換
する方法が知られているが、この方法はリチウムジイソ
プロピルアミドの合成に際しブチルリチウムを−78℃
程度の低温で用いなければならないと言う短所がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、2−(5
−アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−酢
酸およびその反応性誘導体の工業的に有利な製造法を開
発すべく種々研究を重ねた結果、イソキサゾール類を
1,2,4−チアジアゾール類に変換する新規な転位反応
を利用し、かつ新規な中間体を経由する一連の工程から
なる、工業的に有利な2−(5−アミノ−1,2,4−チ
アジアゾール−3−イル)−酢酸およびその反応性誘導
体の製造法を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明の要旨は、(a)3−アミ
ノイソキサゾールにチオシアン酸塩とアシルハライドま
たはそれらの間の反応成績体を反応させて式(I):
【化6】 (式中、Rは置換基を有することもある低級アルキル基、
置換基を有することもあるフェニル基、置換基を有する
こともあるフェニル低級アルキル基、置換基を有するこ
ともある低級アルキルオキシ基、置換基を有することも
あるフェニルオキシ基または置換基を有することもある
フェニル低級アルキルオキシ基である。)で表わされるイ
ソキサゾリルチオ尿素を得、(b)これを転位させて式(I
I):
【化7】 (式中、Rは前記と同意義である)で表わされるチアジア
ゾリルアセトアルデヒド、そのアセタールまたはヘミア
セタールを得、(c)これを酸化して式(III):
【化8】 (式中、Rは前記と同意義である)で表わされるチアジア
ゾリル酢酸を得ることを特徴とするチアジアゾール化合
物の製造法に存する。
【0006】なお、本明細書において、「低級」とは、
特に規定しない場合は炭素数6以下の基を表す。従っ
て、低級アルキル基またはフェニル低級アルキル基にお
ける低級アルキルには飽和の直鎖または分枝状、炭素原
子1〜6個、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜
4個を含む炭化水素残基が含まれる。これには、例えば
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t
−ブチルなどが包含される。また、フェニル低級アルキ
ル基にはベンジル、フェネチルなどが包含される。低級
アルキル基、フェニル基、フェニル低級アルキル基、低
級アルキルオキシ基、フェニルオキシ基およびフェニル
低級アルキルオキシ基に存在し得る「置換基」は、本発
明方法の転位反応に好ましくない影響を及ぼさない限り
いかなる基でもよく、これには、例えば低級アルキル、
低級アルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロなどか
ら適宜に選択されてよい。「ハロゲン」としては、ふっ
素、塩素、臭素およびよう素が含まれる。置換基を「有
することもある」とは、置換基が存在する場合と置換基
が存在しない場合を含む。以下、本発明に従って、3−
アミノイソキサゾールからチアジアゾリル酢酸(III)
に至る一連の工程を順次説明する。
【0007】本発明方法の第1工程は、3−アミノイソ
キサゾールにチオシアン酸塩とアシルハライドまたはそ
れらの間の反応成績体を反応させてイソキサゾリルチオ
尿素(I)を製造するものである。出発物質である3−ア
ミノイソキサゾールは、自体公知の方法、たとえば特開
昭59−128378号公報記載の方法に従って、2−
アルキルオキシアクリロニトリルとヒドロキシアミンを
反応させることにより容易に製造することができるが、
市販品としても比較的安価に入手することができる。
「反応成績体」には直接チオシアン酸塩とアシルハライド
の反応により得られる生成物だけでなく、他の化合物に
よる反応から得られ、同じ構造をもつ生成物も含まれ
る。通常、この反応成績体はアシルイソチオシアナート
の構造を有する。反応試薬であるチオシアン酸塩として
は、チオシアン酸アルカリ金属(たとえば、チオシアン
酸ナトリウム、チオシアン酸カリウム)の使用が好まし
い。また、アシルハライドとしては、一般に式RCOX
(式中、Xはハロゲン原子、Rは前記と同意義である)で
表わされるものが使用され、低級脂肪酸クロリド、クロ
ルアセチルクロリド、ベンゾイルクロリドなどに加え、
ハロぎ酸低級アルキルエステル、ハロぎ酸フェニル低級
アルキルエステルなどの使用が可能である。3−アミノ
イソキサゾールに対してチオシアン酸塩とアシルハライ
ドを反応させてもよいが、通常は予めチオシアン酸塩と
アシルハライドを反応させてアシルイソチオシアネート
を生成せしめ、これを単離するか、単離することなく、
3−アミノイソキサゾールに反応させるのが好ましい。
3−アミノイソキサゾールに対してチオシアン酸塩とア
シルハライドまたはそれらの間の反応成績体(すなわち
アシルイソチオシアネート)を反応させる場合、不活性
溶媒、特にアセトニトリルやジメチルホルムアミドのよ
うな極性溶媒の使用が好ましい。
【0008】たとえば、クロルぎ酸メチルとチオシアン
酸カリウムをアセトニトリル中で40〜80℃に0.5
〜6時間加熱して反応させた後、氷冷し、これに3−ア
ミノイソキサゾールを加え、さらに0〜10℃に0.5
〜4時間保持して、反応を完結させる。反応液を氷水に
注ぎ、析出した結晶を濾取して、1−(イソキサゾール
−3−イル)−3−メトキシカルボニルチオ尿素が得ら
れる。なお、反応生成物が結晶化しにくいものの場合
は、酢酸エチルのような溶媒で抽出してこれを単離す
る。なおまた、反応生成物は単離することなく、次の工
程に進むこともできる。
【0009】第2工程は、ここに得られたイソキサゾリ
ルチオ尿素(I)を転位させて、チアジアゾリルアセトア
ルデヒド(II)を製造するものである。この反応は加熱に
よって容易に進行する。この加熱は通常20〜100℃
の温度であってよく、必要に応じ不活性溶媒、たとえば
メタノール、エタノール、酢酸エチルなどの存在下に行
われる。たとえば、1−(イソキサゾール−3−イル)−
3−メトキシカルボニルチオ尿素をメタノール中で20
〜60℃に0.5〜4時間加熱し、析出した結晶を濾取
することにより、2−(5−メトキシカルボニルアミノ
−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−アセトアル
デヒドを得る。別法として、第1工程でえられるイソキ
サゾリルチオ尿素(I)を微量の酸の存在下にてアルコ
ールで処理するとヘミアセタールまたはアセタールが生
成し、このヘミアセタールまたはアセタールはアルコー
ルにより析出し容易に単離することができる。この場合
のアルコールには、低級アルコール、例えば、メタノー
ル、エタノールなどが用いられる。これをそのまま次の
工程に用いることができる。なお、上記の如く、第2工
程の転位反応は単なる加熱によって容易に進行するもの
であるから、第1工程の反応を実施するに際し、適当な
温度に加熱すれば、第1工程と第2工程が少なくとも部
分的に連続的に進行し、反応生成物としてイソキサゾリ
ルチオ尿素(I)とチアジアゾリルアセトアルデヒド(I
I)の混合物が得られる。
【0010】第3工程は、チアジアゾリルアセトアルデ
ヒド(II)、そのアセタールまたはヘミアセタールを酸化
してチアジアゾリル酢酸(III)を得るものである。酸化
は、酸化銀、クロム酸塩、過マンガン酸塩、過酸化水
素、過酢酸などの酸化剤を使用して実施することができ
る。特に好ましい酸化剤は過酢酸である。酸化反応に際
しては不活性溶媒の使用が好ましく、その具体例として
は、水、t−ブタノール、塩化メチレンなどが挙げられ
る。反応温度は通常20〜60℃である。たとえば、2
−(5−メトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジ
アゾール−3−イル)−アセトアルデヒドをt−ブタノー
ルと水の混合物に溶かし、これに39%過酢酸の酢酸溶
液を滴下した後、室温で一夜反応させた。過剰の過酢酸
を分解後、析出した結晶を濾取し、2−(5−メトキシ
カルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イ
ル)−酢酸を得た。本発明により得られるチアジアゾリ
ル酢酸(III)は、常法に従ってエステル化し、次いで
酸化することによって、対応する1,2,4−チアジアゾ
イル−2−オキソ酢酸エステルに変換される。次いでこ
れをN−低級アルコキシアミンと反応させることによ
り、対応する1,2,4−チアジアゾイル−2−低級アル
コキシイミノ酢酸エステルが得られる。このものはそれ
自体、7−アシルアミノセファロスポリン類製造用のア
シル化剤として有用なものである。次に実施例を挙げ
て、本発明を更に具体的に説明する。
【0011】
【実施例】
実施例1 (a) チオシアン酸カリウム(47.5g、0.49mol)のア
セトニトリル(300ml)懸濁液にクロロギ酸メチル(4
3.0g、0.46mol)を滴下し、70℃で30分間撹拌
した。次いで、氷冷撹拌下、3−アミノイソキサゾール
(29.4g、0.35mol)を滴下し、同温度にて30分
間、室温にて15分間撹拌した。反応混合物を氷水(8
00ml)中に注加し、析出した沈澱を濾取し、水により
洗浄した後、減圧乾燥して、1−(イソキサゾール−3
−イル)−3−メトキシカルボニルチオ尿素(36g)を
得た。収率51.2%。融点165〜167℃(酢酸エチ
ル−ヘキサン)。 NMRδ(CDCl3): 3.85(3H,s,COOCH3)、
7.36(1H,w,J=2Hz)、8.28(1H,w,J=2H
z)、8.50(1H,bs,−NHCS−)、10.50(1
H,bs,NH)。 IR(KBr)cm-1: 1730、1596、1549、1
342、1245、1200。 (b) 上記(a)で得られた1−(イソキサゾール−3−イ
ル)−3−メトキシカルボニルチオ尿素(30g、0.15
mol)をメタノール(200ml)中で30〜35℃に1時間
加熱する。冷却後、析出した結晶を濾取した。母液にイ
ソプロピルエーテル(50ml)を加え、析出した結晶を濾
取し、前の結晶と合わせて減圧乾燥し、2−(5−メト
キシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾール−3
−イル)−アセトアルデヒド(28.5g)を得た。収率9
8%。 融点164〜166℃(MeOH)。 NMRδ(CDCl3): 3.90(2H,w,J=2Hz)、3.
92(3H,s,COOCH3)、9.87(1H,t,CHO)、
10.50(1H,bs,NH)。 IR(KBr)cm-1: 2955、1720、1565、1
295、1245、1110。 (c) 上記(b)で得られた2−(5−メトキシカルボニルア
ミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−アセト
アルデヒド(3.72g、18.5mmol)をt−ブタノール
(50ml)と水(5ml)の混合物に溶解させた後、氷冷下過
酢酸(20ml、86.8mmol)を滴下した。20℃に昇温
後、同温度にて一夜撹拌し、反応を行った。反応終了
後、過剰の過酢酸を30%重亜硫酸ナトリウム水溶液に
て分解した後、析出した結晶を濾取した。濾液は水−酢
酸を全体の1/3量まで回収し、冷却後、析出した結晶
を濾取した。前の結晶と合わせて減圧乾燥し、2−(5
−メトキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−酢酸(3.2g)を得た。収率80.0
%。 融点188〜190℃(MeOH)。 NMRδ(DMSO−d6): 3.90(2H,w,J=2H
z)、3.92(3H,s)、10.50(1H,bs,−NH−)。 IR(KBr)cm-1: 2959、1720、1555、1
355。
【0012】実施例2 (a) クロロギ酸エチル(6.51g、0.06mol)、チオ
シアン酸カリウム(6.31g、0.065mol)のアセト
ニトリル(60ml)懸濁液と3−アミノイソキサゾール
(4.2g、0.05mol)を用い実施例1(a)と同様の手法
により析出した沈澱を濾取し、水により洗浄したのち減
圧乾燥した(収量5.20g)。NMR分析の結果、1−
(イソキサゾール−3−イル)−3−エトキシカルボニル
チオ尿素と2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,
2,4−チアジアゾール−3−イル)−アセトアルデヒド
の混合物であった。 NMRδ(CDCl3): 1.24(t,J=7Hz)、3.92
(w,J=2Hz)、4.23(q,J=7Hz)、7.38(w,J
=2Hz)、8.28(w,J=2Hz)、9.05(bs,−NH
CS−)、9.87(t,CHO)、10.50(bs,NH)。 (b) 上記(a)で得られた結晶(5.16g)をメチルアルコ
ール(100ml)中で40〜45℃にて2時間加熱した
後、実施例2と同様の手法により結晶を濾取、減圧乾燥
し、2−(5−エトキシカルボニルアミノ−1,2,4−
チアジアゾール−3−イル)−アセトアルデヒド(4.9
0g)を得た。収率(3−アミノイソキサゾールより)4
5.6%。 融点152〜154℃(MeOH)。 NMRδ(CDCl3): 1.23(3H,t,J=7Hz)、3.
90(2H,w,J=2Hz)、4.22(2H,q,J=7H
z)、9.87(1H,t,CHO)、10.50(1H,bs,N
H)。 IR(KBr)cm-1: 2960、1719、1580、1
275、1245。 (c) 上記(b)で得られた2−(5−エトキシカルボニル
アミノ−1,2,4,チアジアゾール−3−イル)−ア
セトアルデヒド(4.02g,18.7mmol)を酢酸エチ
ル(70ml)に溶解させた後、実施例1(c)と同様の手
法により結晶を濾取、減圧乾燥し、2−(5−エトキシ
カルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−
イル)−酢酸(3.4g)を得た。(収率78%)。 融点 170〜172℃(MeOH)。 NMRδ(DMSO−d6):1.24(3H,t,J=7
Hz)、3.91(2H,W,J=2Hz)、4.24(2
H,q,J=7Hz)、10.52(1H,bs,NH)。 IR(KBr)cm-1:2962、1719、1557、
1358。
【0013】実施例3 (a) アセチルクロライド(9.42g、0.12mol)、チオ
シアン酸カリウム(12.62g、0.13mol)のアセトニ
トリル(100ml)懸濁液を70℃、3時間加熱反応し
た。続いて、氷冷撹拌下、3−アミノイソキサゾール
(8.4g、0.1mol)を滴下して加え、同温度にて1時
間、室温にて1時間撹拌した後、氷水(250ml)中に反
応系を注加し、1時間撹拌した後、析出した沈澱を濾取
し、水により洗浄した後、減圧乾燥した(収量7.5g)。
NMR分析の結果、1−(イソキサゾール−3−イル)−
アセチルチオ尿素と2−(5−アセチルアミノ−1,2,
4−チアジアゾール−3−イル)−アセトアルデヒドの
混合物であった。 NMRδ(CDCl3): 2.25(s,COCH3)、3.90
(w,J=2Hz)、7.33(w,J=2Hz)、8.88(w,J
=2Hz)、9.87(t,CHO)、10.81(bs,−NHC
S−)、12.60(bs,−NH−)。 (b) 上記(a)で得られた結晶(7.45g)をメタノール
(150ml)中で40〜45℃にて1時間加熱した後、実
施例2と同様の手法により結晶を濾取、減圧乾燥し、2
−(5−アセチルアミノ−1,2,4−チアジアゾール−
3−イル)−アセトアルデヒド(7.05g)を得た。収率
(3−アミノイソキサゾールより)32%。 融点145〜147℃(MeOH)。 NMRδ(CDCl3): 2.23(3H,s)、3.92(2H,
w,J=2Hz)、9.87(1H,t,CHO)、10.80(1
H,b,−NH−)。 IR(KBr)cm-1: 2955、1695、1660、1
575、1225。 (c) 上記(b)で得られた2−(5−アセチルアミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−アセトアル
デヒド(6.2g,33.5mmol)を酢酸エチル(100m
l)に溶解させた後、実施例1(c)と同様の手法により結
晶を濾取、減圧乾燥し、2−(3−アセチルアミノ−
1,2,4−チアジアゾール−3−イル)酢酸(5.1
g)を得た。(収率75%) 融点 161〜163℃(MeOH)。 NMRδ(DMSO−d6):2.24(3H,s)、3.
93(2H,W,J=2Hz)、16.80(1H,bs,
−NH−) IR(KBr)cm-1:2958、1698、1665、
1550。
【0014】実施例4 (a),(b) クロロギ酸フエニル(2.9g,18.5mmo
l)、チオシアン酸カリウム(1.95g,20mmol)の
アセトニトリル(20ml)懸濁液と3−アミノイソキサ
ゾール(1.4g 16.7mmol)を用い実施例1(a),(b)
と同様の手法により結晶を濾取、減圧乾燥し、2−(5
−フェノキシカルボニルアミノ−1,2,4−チアジア
ゾール−3−イル)−アセトアルデヒド(1.1g)を得
た。収率25%。 融点 159〜162℃(MeOH) NMRδ(CDCl3):3.92(2H,W,J=2H
z)、7.15〜7.53(5H,m,ph)、9.87
(1H,t,CHO)、10.85(1H,bs,−NH
−) IR(KBr)cm-1:3090、1729、1590。 (c) 2−(5−フェノキシカルボニルアミノ−1,2,
4−チアジアゾール−3−イル)−アセトアルデヒド
(1.0g,3.8mmol)をジクロルエタン(30ml)に
溶解させた後、実施例1(c)と同様の手法により結晶を
濾取、減圧乾燥し、2−(5−フェノキシカルボニルア
ミノ−1,2,4,−チアジアゾール−3−イル)−酢
酸(798mg)を得た。収率75%。 融点 174〜176℃(MeOH)。 NMRδ(DMSO−d6):3.92(2H,W,J=2
Hz)、7.16〜7.54(5H,m,ph)、10.8
6(1H,bs,−NH−)。 IR(KBr)cm-1:3095、1730、1595。
【0015】実施例5 (a) ベンゾイルクロライド(9g,64.3mmol),チオ
シアン酸カリウム(11.3g,0.116mmol)をアセ
トニトリル(40ml)懸濁液を70℃、6時間加熱反応
後冷却し塩化カリウムを濾別し、濾液からアセトニトリ
ルを留去、残液を減圧蒸留してベンゾイルイソチオシア
ナート(6.3g,95〜96℃/5mmHg)を得た。得ら
れたベンゾイルイソチオシアナート(6.3g,38.7m
mol)をアセトニトリル(50ml)に溶解し、3−アミ
ノイソキサゾール(2.8g 33.3mmol)を滴下して
加え、同温度にて1時間撹拌した後、実施例3(a)と同
様な手法にて結晶を濾取:減圧乾燥し、1−(イソキサ
ゾール−3−イル)−ベンゾイルチオ尿素と2−(5−
ベンゾイルアミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−
イル)−アセトアルデヒドの混合物(6.5g)を得た。 (b) 上記(a)で得られた結晶(6.5g)を実施例3(b)
と同様な手法にて結晶を濾取、減圧乾燥し、2−(5−
ベンゾイルアミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−
イル)−アセトアルデヒド(6.4g)を得た。収率(3
−アミノ−イソキサゾールより)77.5%。 融点 153〜155℃(MeOH)。 NMRδ(CDCl3):3.92(2H,W,J=2H
z)、7.63〜8.26(5H,m,ph)、9.86
(1H,t,CHO)、10.84(1H,bs,−NH
−)。 IR(KBr)cm-1:3010、1698、1662、
1570。 (c) 上記(b)で得た2−(5−ベンゾイルアミノ−1,
2,4−チアジアゾール−3−イル)−アセトアルデヒ
ド(6g,24,2mmol)をジクロルエタン(180ml)
に溶解させた後実施例1(c)と同様の手法により結晶を
濾取、減圧乾燥し2−(5−ベンゾイルアミノ−1,
2,4−チアジアゾール−3−イル)酢酸(4.98g)
を得た。収率78%。 融点 173〜175℃(MeOH)。 NMRδ(DMSO−d6):3.92(2H,W,J=2
Hz)、7.63〜8.26(5H,m,ph)、10.8
5(1H,bs,−NH−)。 IR(KBr)cm-1:3014、1670、1560。
【0016】実施例6 (a)(b) クロロギ酸p−ニトロフェニル(4.07g,2
0.2mmol),チオシアン酸カリウム(2.12g,21.
7mmol)をアセトニトリル(100ml)懸濁液と3−ア
ミノイソキサゾール(1.3g,15.5mmol)を用い実施
例1−(a),(b)と同様な手法により結晶を濾取、
減圧乾燥し2−(5−P−ニトロフェノキシカルボニル
アミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−ア
セトアルデヒド(0.91g)を得た。収率20%。 融点 172〜175℃(MeOH)。 NMRδ(CDCl3):3.92(2H,W,J=2H
z)、7.68〜8.83(4H,m,ph)、9.87
(1H,t,CHO)、10.86(1H,bs,−NH
−)。 IR(KBr)cm-1:3092、1730、1595。 (c) 上記(b)で得られた2−(5−P−ニトロフェノキ
シカルボニルアミノ−1,2,4−チアジアゾール−3
−イル)−アセトアルデヒド(0.8g,2.7mmol)を
ジクロエタン(20ml)に溶解させた後実施例1(c)と
同様な手法により結晶を濾取、減圧乾燥し、2−(5−
P−ニトロフェノキシカルボニルアミノ−1,2,4−
チアジアゾール−3−イル)酢酸を得た(0.71g)収
率84%。
【0017】実施例7 3−アミノイキサゾール155gをテトラヒドロフラン
776mlに溶かし、0〜3℃でベンゾイルイソチオシア
ナート354gを滴下した。さらに1時間撹拌後、反応
液を氷水に注ぎ1−(イソキサゾール−3−イル)−ベ
ンゾイルチオ尿素を濾取した。この結晶をエタノール2
200mlに溶かし50℃で30分加熱し、冷却した。2
−(5−ベンゾイルアミノ−1,2,4−チアジアゾール
−3−イル)−1−エトキシ−1−エタノールを454
g(83.8%)得た。 融点 127〜128℃(分解)。 NMR δ(DMSO−d6) 1.05(3H,t,−C
2−CH3)、2.70(2H,W,−CH2−)、3.
50(2H,m,O−CH2−CH3)、5.10(1H,
q,−CH=)、6.08(1H,W,−OH)、7.5
2〜8.25(5H,m,ph)、13.4(1H,bs,−
HN−)。 IR(KBr)cm-1 3161、1664、1548、
1323、1128。
【0018】実施例8 実施例7と同様にして3−アミノイソキサゾール7.8
gから得られた1−(イソキサゾール−3−イル)−ベ
ンゾ化チオ尿素をアセトンに溶かし、常温で一夜放置反
応後、冷却して、2−(5−ベンゾイルアミノ−1,2,
4−チアジアゾール−3−イル)−アセトアルデヒド
4.7g(収率38%)を得た。 融点 149〜152℃(分解)。 NMR δ(DMSO−d6) 4.0(2H,d,−CH
2−)、7.4〜8.2(5H,m,ph)、9.7(1H,t,
CHO)、13.3(1H,brs,−NH−)。 IR(KBr)cm-1 1668、1540、1290。
【0019】実施例9 2−(5−ベンゾイルアミノ−1,2,4−チアジアゾー
ル−3−イル)−1−エトキシ−1−エタノール60g
を酢酸600gに溶解し、40℃で38%過酢酸48g
を滴下した。さらに6.5時間反応させた後、亜硫酸水
素ナトリウムの水溶液を加え酢酸を留去した。濃縮液を
水に注ぎ、析出した2−(5−ベンゾイルアミノ−1,
2,4−チアジアゾール−3−イル)酢酸を濾取した。
収量51.3g(95.3%) 融点 172〜174℃。 NMR δ(DMSO−d6) 3.87(2H,s,−C
2−)、7.52〜8.25(5H,m,ph)。 IR(KBr)cm-1 3172,1693,1668,
1545,1286。
【0020】実施例10 4−フルオロベンゾイルクロリド79.2g、チオシア
ン酸カリウム58.6gをトルエン200ml中10時間
還流した。蒸溜して4−フルオロベンゾイルイソチオシ
アナート69.7gを得た。4−フルオロベンゾイルイ
ソチオシアナート24gをテトラヒドロフラン100ml
に溶解し、0〜3℃で3−アミノイソキサゾール10g
を滴下し、30分撹拌した。反応液を氷水中に注加し、
析出した結晶を濾取し、水、イソプロピルエーテルで洗
浄した。得られたチオ尿素誘導体をエタノールに溶解し
40〜50℃で撹拌した。析出した5−(4−フルオロ
ベンゾイルアミノ)−1,2,4−チアジアゾール−3−
イル−アセトアルデヒドヘミアセタールを濾取した。収
量22.5g(収率60.2%)。 融点 129〜131℃。 NMR(DMSO−d6) 1.1(3H,t,−C
3)、3.0(2H,W,−CH2)、3.2〜3.9
(m,2H,−O−CH2)、5.1(1H,q,C
2)、6.1(1H,W,OH)、7.1〜8.3(m,
4H,ph)、13.5(1H,bs,M)。 IR(KBr)cm-1 1666、1597、1551、
1514、1311。
【0021】実施例11 5−(4−フルオロベンゾイルアミノ)−1,2,4−チ
アジアゾール−3−イル−アセトアルデヒドヘミアセタ
ール20gを200mlの酢酸に溶解し、17.7gの過
酢酸(39%)を加えた。40〜45℃で一夜反応後、
亜硫酸水素ナトリウムの水溶液を加え、減圧濃縮後実施
例9同様に処理して、5−(4−フルオロベンゾイルア
ミノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)酢酸9.
4g(収率76%)を得た。 融点 189.5−191.0℃(分解)。 NMR δ(DMSO−d6) 3.9(2H,s,−CH
2)、7.2〜8.4(4H,m,ph)。 IR(KBr)cm-1 1693.4、1672.2、15
98.9、1544.9、1242.1。
【0022】実施例12 実施例7と同様にして3−アミノイソキサゾール3.2
gから得られた1−(イソキサゾール−3−イル)−ベ
ンゾイルチオ尿素をメタノールに溶かし、40℃で1時
間30分加熱し、冷却した。2−(5−ベンゾイルアミ
ノ−1,2,4−チアジアゾール−3−イル)−1−メト
キシ−1−エタノールを8.6g(80%)得た。 融点 103〜105℃(分解)。 NMR(DMSO−d6) 2.52(2H,W,−C
2)、3.05(3H,s,−OCH3)、4.83(1
H,q,−CH )、5.98(1H,W,−OH)、
7.25〜7.95(5H,m,ph)、13.3(1H,b
s,NH)。 IR(KBr)cm-1 3350、1647、1579、
1552、1332、1114。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)3−アミノイソキサゾールにチオシ
    アン酸塩とアシルハライドまたはそれらの間の反応成績
    体を反応させて式(I): 【化1】 (式中、Rは置換基を有することもある低級アルキル
    基、置換基を有することもあるフェニル基、置換基を有
    することもあるフェニル低級アルキル基、置換基を有す
    ることもある低級アルキルオキシ基、置換基を有するこ
    ともあるフェニルオキシ基または置換基を有することも
    あるフェニル低級アルキルオキシ基である)で表わされ
    るイソキサゾリルチオ尿素を得、(b)これを転位させて
    式(II): 【化2】 (式中、Rは前記と同意義である)で表わされるチアジア
    ゾリルアセトアルデヒド、またはそのアセタールまたは
    ヘミアセタールを得、(c)これを酸化して式(III): 【化3】 (式中、Rは前記と同意義である)で表わされるチアジア
    ゾリル酢酸を得ることを特徴とするチアジアゾール化合
    物の製法。
  2. 【請求項2】 式(I): 【化4】 (式中、Rは置換基を有することもある低級アルキル
    基、置換基を有することもあるフェニル基、置換基を有
    することもあるフェニル低級アルキル基、置換基を有す
    ることもある低級アルキルオキシ基、置換基を有するこ
    ともあるフェニルオキシ基または置換基を有することも
    あるフェニル低級アルキルオキシ基である)で表わされ
    るイソキサゾリルチオ尿素。
  3. 【請求項3】 式(II): 【化5】 (式中、Rは置換基を有することもある低級アルキル
    基、置換基を有することもあるフェニル基、置換基を有
    することもあるフェニル低級アルキル基、置換基を有す
    ることもある低級アルキルオキシ基、置換基を有するこ
    ともあるフェニルオキシ基または置換基を有することも
    あるフェニル低級アルキルオキシ基である)で表わされ
    るチアジアゾリルアセトアルデヒド、またはそのアセタ
    ールまたはヘミアセタール。
JP24310792A 1992-01-28 1992-09-11 チアジアゾール化合物の製法 Pending JPH05271210A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1282192 1992-01-28
JP4-12821 1992-01-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05271210A true JPH05271210A (ja) 1993-10-19

Family

ID=11816053

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24310792A Pending JPH05271210A (ja) 1992-01-28 1992-09-11 チアジアゾール化合物の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05271210A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0176010B1 (ko) 1-아미노-1,2,3-트리아졸의 제법
JPS6124396B2 (ja)
JPS6360992A (ja) 3−置換7−アミノチアゾリルアセトアミドセフアロスポラン酸の新規なオキシム誘導体
US3647786A (en) Preparation of cephalosporin sulfoxides
EP0061274B1 (en) Process and intermediates for production of 1,1-dioxopenicillanoyloxymethyl 6-(2-amino-2-phenylacetamido)penicillanates
JPH0141152B2 (ja)
JPH05271210A (ja) チアジアゾール化合物の製法
KR890002107B1 (ko) 세팔로스포린 유도체의 제조방법
JP2595605B2 (ja) 2−置換オキシイミノ−3−オキソ酪酸の製造法
JP3207018B2 (ja) ベンジルコハク酸誘導体の製造方法およびその製造中間体
JPS643190B2 (ja)
JP2602669B2 (ja) 2β−ハロゲノ置換メチルペニシリン誘導体の製造法
JPS60152485A (ja) ベンゾチアジン化合物の製造方法
JPS6127396B2 (ja)
JPS6251959B2 (ja)
JPH07103129B2 (ja) ペニシラン酸誘導体の改良された新規合成方法
US4024136A (en) Process for the preparation of 4-hydroxy-3-(5-methyl-3-isoxazolylcarbamoyl)-2-methyl-2H-1,2-benzothiazine 1,1-dioxide
US4474698A (en) Process for preparing esters of penicillanic acid sulfone
ITMI20012363A1 (it) Metodo per la sintesi di catene laterali di cefalosporine
JPS6139954B2 (ja)
KR790000858B1 (ko) 옥소벤조티아진 디옥사이드의 카복사미드의 제조방법
JPS63264486A (ja) 2β−N−置換トリアゾリルメチルペナム誘導体、その塩及びそのエステル並びにそれらの製造法
JPS645598B2 (ja)
JPH0687841A (ja) グルタコン酸エステル誘導体の製法
JPH0131514B2 (ja)