JPH05271128A - 置換1,5−ペンタンジオール及びその製造方法 - Google Patents

置換1,5−ペンタンジオール及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05271128A
JPH05271128A JP4324642A JP32464292A JPH05271128A JP H05271128 A JPH05271128 A JP H05271128A JP 4324642 A JP4324642 A JP 4324642A JP 32464292 A JP32464292 A JP 32464292A JP H05271128 A JPH05271128 A JP H05271128A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethyl
methyl
propyl
pentanediol
butyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4324642A
Other languages
English (en)
Inventor
John Nicholas Argyropoulos
ジョン・ニコラス・アルジロプーロス
Brian Terry Keen
ブライアン・テリー・キーン
Donald Charles Best
ドナルド・チャールズ・ベスト
Joseph Victor Koleske
ジョゼフ・ビクター・コレスケ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Original Assignee
Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC filed Critical Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
Publication of JPH05271128A publication Critical patent/JPH05271128A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/02Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/12Polyesters derived from hydroxycarboxylic acids or from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds derived from polycarboxylic acids and polyhydroxy compounds
    • C08G63/16Dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C31/00Saturated compounds having hydroxy or O-metal groups bound to acyclic carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/132Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group
    • C07C29/136Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group of >C=O containing groups, e.g. —COOH
    • C07C29/14Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group of >C=O containing groups, e.g. —COOH of a —CHO group
    • C07C29/141Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by reduction of an oxygen containing functional group of >C=O containing groups, e.g. —COOH of a —CHO group with hydrogen or hydrogen-containing gases
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C31/00Saturated compounds having hydroxy or O-metal groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C31/18Polyhydroxylic acyclic alcohols
    • C07C31/20Dihydroxylic alcohols
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/582Recycling of unreacted starting or intermediate materials

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 式: (ここで、Rは水素又は1〜3個の炭素原子を有する
直鎖状若しくは分枝鎖状アルキルであり、R,R
びRは同一であっても異なっていてもよく、水素又は
1〜4個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状ア
ルキルである)で表わされ、35℃以下の温度において
液体として存在する液状炭化水素ジオール、及びその製
造方法。 【効果】 これらの化合物は、それ自体また、中間体の
製造においても有用であり、塗料、接着剤、インク、繊
維、製薬中間体、シーラント、ステレオリトグラフィー
及び他の最終用途等において有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、置換1,5−ペンタ
ンジオール及びその誘導体並びに置換1,5−ペンタン
ジオール及びその誘導体の製造方法に関する。置換1,
5−ペンタンジオール及びその誘導体は、それ自体有用
であり、また、中間体の製造においても有用であり、塗
料、接着剤、インク、繊維、製薬中間体、シーラント、
ステレオリトグラフィー及び他の最終用途において有用
である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ジオー
ルは一般的に産業上よく知られており、その多くは重要
な商品である。エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,4−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−
1,3−プロパンジオール及び1,6−ヘキサンジオー
ルのような1種以上のジオールをポリエステル製造用成
分として、ポリウレタン用の短い連鎖延長剤、凍結防止
剤、保湿剤、皮膚軟化薬として並びに他の最終用途のた
めに用いることはよく知られている。ジオールの炭化水
素性はそれから製造された誘導体においてはしばしば失
われ、かかる誘導体から製造された生成物は、こうして
製造された生成物の性質、即ちポリエステル若しくはポ
リウレタン等の性質を獲得する。
【0003】米国特許第2600275号には、ある類
の、置換基がアルキル又は置換アルキル及びエーテル置
換アルキル基である置換1,5−ペンタンジオールの製
造が記載されている。これらの化合物の例は、2,4−
ジアルキル−2−アルコキシメチル−1,5−ペンタン
ジオールである。
【0004】ソビエト連邦特許第376349号、ケミ
カル・アブストラクツ 79、41899z(1973
年)及びOsnov. Organ. Sintex. i Neftekhimiya, Leni
ngrad (11)、52〜55(1979年)、ケミカル
・アブストラクツ 92、215204e(1980
年)には、炭素数12のラクトンの混合物をアルコール
媒体中で銅−クロム触媒の存在下で100〜300at
mの水素加圧下で80〜130℃において水素化するこ
とによる2,4−ジエチル−3−プロピル−1,5−ペ
ンタンジオールの製造が記載されている。ソビエト連邦
特許第584018号、ケミカル・アブストラクツ
、62910x(1978年)には、2,4−ジエチ
ル−3−プロピル−1,5−ペンタンジオール、トリオ
ール、無水マレイン酸、及び改質用の酸から製造された
不飽和ポリエステルが記載されている。この不飽和ポリ
エステルは改善されたスチレンとの相容性及び溶解性を
有すると記載されている。
【0005】米国特許第4141850号には、硫酸、
過酸化水素及び有効量の第1ジオールを含有する水溶液
の組成物が開示されている。この第1アルコールは、次
式: HOCH2 −R1 −CH2 OH [ここで、R1 は (a)−(CR23n − (ここで、R2 及びR3 は互いに独立し、水素又は1〜
4個の炭素原子を有するアルキル基のいずれかを表わ
し、nは少なくとも2である)及び (b)置換若しくは非置換シクロパラフィン基から選択
される]のものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明の開示 本発明は、次式: HO−R’−OH (ここで、R’は8個以上の炭素原子を有する置換炭化
水素残基であり、第1ヒドロキシル基は4個以上の線状
に配列した炭素原子によって隔てられ、該線状配列炭素
原子の少なくとも1個が二置換炭素原子であり且つ(又
は)該線状配列炭素原子の少なくとも2個が一置換炭素
原子である)で表わされ、35℃以下の温度において液
体として存在する液状炭化水素ジオール及び該液状炭化
水素ジオールの誘導体に関する。
【0007】より特定的には、本発明は、次式:
【化3】 (ここで、R1 は水素又は1〜3個の炭素原子を有する
直鎖状若しくは分枝鎖状アルキルであり、R2 、R3
びR4 は同一であっても異なっていてもよく、水素又は
1〜4個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状ア
ルキルであり、但し、 (a)R1 、R2 、R3 及びR4 の少なくとも2個は水
素以外のものであり、 (b)R1 、R2 、R3 及びR4 の合計炭素原子数は5
個以上であり、但し、 ・(i) R2 がエチルであり且つR1 、R3 及びR4
1個がメチルである場合にはR1 、R3 及びR4 の残り
2個は水素であることができ、 ・(ii) R3 及びR4 がそれぞれメチル及びプロピルで
ある場合にはR1 及びR2 は水素であることができ、 ・(iii) R1 がメチルであり且つR2 がエチルであり且
つR3 及びR4 の1個がメチルである場合にはR3 及び
4 の残り1個は水素であることができ、 (c)R1 及びR2 の合計炭素原子数が4個以上である
場合、R2 の炭素原子数は3個以下であり、但し、R1
がプロピルであり且つR3 及びR4 が水素である場合に
はR2 はブチルであることができ、 (d)R1 がエチルであり且つR2 がプロピルである場
合、R3 はエチル以外のものである)で表わされ、35
℃以下の温度において液体として存在する液状炭化水素
ジオール及び該液状炭化水素ジオールの誘導体に関す
る。
【0008】本発明はまた、(a)置換ビニルエーテル
を置換又は非置換アクロレインと接触させて置換3,4
−ジヒドロピランを生成させ、(b)置換3,4−ジヒ
ドロピランを酸触媒と接触させて置換ジアルデヒドを生
成させ、そして(c)置換ジアルデヒドを触媒の存在下
で水素化して次式:
【化4】 (ここで、R1 は水素又は1〜3個の炭素原子を有する
直鎖状若しくは分枝鎖状アルキルであり、R2 、R3
びR4 は同一であっても異なっていてもよく、水素又は
1〜4個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状ア
ルキルであり、但し、 (a)R1 、R2 、R3 及びR4 の少なくとも2個は水
素以外のものであり、 (b)R1 、R2 、R3 及びR4 の合計炭素原子数は5
個以上であり、但し、 ・(i) R2 がエチルであり且つR1 、R3 及びR4
1個がメチルである場合にはR1 、R3 及びR4 の残り
2個は水素であることができ、 ・(ii) R3 及びR4 がそれぞれメチル及びプロピルで
ある場合にはR1 及びR2 は水素であることができ、 ・(iii) R1 がメチルであり且つR2 がエチルであり且
つR3 及びR4 の1個がメチルである場合にはR3 及び
4 の残り1個は水素であることができ、 (c)R1 及びR2 の合計炭素原子数が4個以上である
場合、R2 の炭素原子数は3個以下であり、但し、R1
がプロピルであり且つR3 及びR4 が水素である場合に
はR2 はブチルであることができ、 (d)R1 がエチルであり且つR2 がプロピルである場
合、R3 はエチル以外のものである)で表わされ、35
℃以下の温度において液体として存在する液状炭化水素
ジオールを生成させることを含む、該液状炭化水素ジオ
ールの製造方法にも関する。
【0009】詳細な説明 前記したように、本発明は、次式: HO−R’−OH (ここで、R’は8個以上の炭素原子を有する置換炭化
水素残基であり、第1ヒドロキシル基は4個以上の線状
に配列した炭素原子によって隔てられ、該線状配列炭素
原子の少なくとも1個が二置換炭素原子であり且つ(又
は)該線状配列炭素原子の少なくとも2個が一置換炭素
原子である)で表わされ、35℃以下の温度において液
体として存在する液状炭化水素ジオール及び該液状炭化
水素ジオールの誘導体に関する。
【0010】また、前記したように、本発明は、より特
定的には、次式:
【化5】 (ここで、R1 は水素又は1〜3個の炭素原子を有する
直鎖状若しくは分枝鎖状アルキルであり、R2 、R3
びR4 は同一であっても異なっていてもよく、水素又は
1〜4個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状ア
ルキルであり、但し、 (a)R1 、R2 、R3 及びR4 の少なくとも2個は水
素以外のものであり、 (b)R1 、R2 、R3 及びR4 の合計炭素原子数は5
個以上であり、但し、 ・(i) R2 がエチルであり且つR1 、R3 及びR4
1個がメチルである場合にはR1 、R3 及びR4 の残り
2個は水素であることができ、 ・(ii) R3 及びR4 がそれぞれメチル及びプロピルで
ある場合にはR1 及びR2 は水素であることができ、 ・(iii) R1 がメチルであり且つR2 がエチルであり且
つR3 及びR4 の1個がメチルである場合にはR3 及び
4 の残り1個は水素であることができ、 (c)R1 及びR2 の合計炭素原子数が4個以上である
場合、R2 の炭素原子数は3個以下であり、但し、R1
がプロピルであり且つR3 及びR4 が水素である場合に
はR2 はブチルであることができ、 (d)R1 がエチルであり且つR2 がプロピルである場
合、R3 はエチル以外のものである)で表わされ、35
℃以下の温度において液体として存在する液状炭化水素
ジオール及び該液状炭化水素ジオールの誘導体に関す
る。
【0011】さらに前記したように、本発明は、(a)
置換ビニルエーテルを置換又は非置換アクロレインと接
触させて置換3,4−ジヒドロピランを生成させ、
(b)置換3,4−ジヒドロピランを酸触媒と接触させ
て置換ジアルデヒドを生成させ、そして(c)置換ジア
ルデヒドを触媒の存在下で水素化して次式:
【化6】 (ここで、R1 は水素又は1〜3個の炭素原子を有する
直鎖状若しくは分枝鎖状アルキルであり、R2 、R3
びR4 は同一であっても異なっていてもよく、水素又は
1〜4個の炭素原子を有する直鎖状若しくは分枝鎖状ア
ルキルであり、但し、 (a)R1 、R2 、R3 及びR4 の少なくとも2個は水
素以外のものであり、(b)R1 、R2 、R3 及びR4
の合計炭素原子数は5個以上であり、但し、 ・(i) R2 がエチルであり且つR1 、R3 及びR4
1個がメチルである場合にはR1 、R3 及びR4 の残り
2個は水素であることができ、 ・(ii) R3 及びR4 がそれぞれメチル及びプロピルで
ある場合にはR1 及びR2 は水素であることができ、 ・(iii) R1 がメチルであり且つR2 がエチルであり且
つR3 及びR4 の1個がメチルである場合にはR3 及び
4 の残り1個は水素であることができ、 (c)R1 及びR2 の合計炭素原子数が4個以上である
場合、R2 の炭素原子数は3個以下であり、但し、R1
がプロピルであり且つR3 及びR4 が水素である場合に
はR2 はブチルであることができ、 (d)R1 がエチルであり且つR2 がプロピルである場
合、R3 はエチル以外のものである)で表わされ、35
℃以下の温度において液体として存在する液状炭化水素
ジオールを生成させることを含む、該液状炭化水素ジオ
ールの製造方法にも関する。
【0012】より特定的には、前記式(I)で表わされ
る低密度液状1,5−ペンタンジオールは、下記の反応
式のように、アクロレイン又は置換アクロレインと置換
ビニルエーテルとを反応させることによって製造するこ
とができるということがわかった。
【化7】
【化8】
【化9】 これら式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記の通りで
あり、Rは置換又は非置換炭化水素残基、好ましくは1
〜約8個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状アルキ
ルである。
【0013】本発明の方法において有用な好適な置換ビ
ニルエーテルの例としては、 ・アルキルビニルエーテル類、例えばメチルビニルエー
テル、メチル(2−メチルビニル)エーテル(これは次
の構造:
【化10】 を持つ)、メチル(2−エチルビニル)エーテル(これ
は次の構造:
【化11】 を持つ)、メチル(2,2−ジメチルビニル)エーテ
ル、メチル(2−メチル−2−プロピルビニル)エーテ
ル、メチル(2−ブチル−2−メチルビニル)エーテ
ル、エチルビニルエーテル、エチル(2−メチルビニ
ル)エーテル、エチル(2−エチルビニル)エーテル、
エチル(2,2−ジメチルビニル)エーテル、エチル
(2−メチル−2−プロピルビニル)エーテル、エチル
(2−ブチル−2−メチルビニル)エーテル、n−プロ
ピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n
−ブチルビニルエーテル、sec−ブチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル及びt−ブチルビニルエ
ーテルのようなブチルビニルエーテル類、アミルビニル
エーテル類等; ・ジビニルエーテル類、例えばトリエチレングリコール
ジビニルエーテル、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ルジビニルエーテル; ・トリビニルエーテル類 等が挙げられる。3個までの炭素原子を有するアルキル
基とビニル基とから成るアルキルビニルエーテル、及び
1〜3個の炭素原子を有するアルキル基と8個までの炭
素原子を有するアルキルビニル基とから成るアルキル
(アルキルビニル)エーテルを用いるのが好ましい。
【0014】本発明の方法において有用な好適なアクロ
レインの例としては、アクロレイン、2−エチル−2−
ブテナール、2−メチル−2−ブテナール、2−n−プ
ロピル−2−ブテナール、2−イソプロピル−2−ブテ
ナール、2−メチル−2−ペンテナール(これは次の構
造:
【化12】 を持つ)、2−エチル−2−ペンテナール、2−n−プ
ロピル−2−ペンテナール、2−イソプロピル−2−ペ
ンテナール、2−n−ブチルペンテナール、2−イソブ
チルペンテナール、2−sec−ブチルペンテナール、
2−t−ブチルペンテナール、2−アミルペンテナール
類、2−エチル−2−ヘキセナール(これは次の構造:
【化13】 を持つ)、2−メチル−2−ヘキセナール、2−n−プ
ロピル−2−ヘキセナール、2−イソプロピル−2−ヘ
キセナール、2−n−ブチル−2−ヘキセナール、2−
イソブチル−2−ヘキセナール、2−sec−ブチル−
2−ヘキセナール、2−t−ブチル−2−ヘキセナー
ル、2−アミルヘキセナール類等が挙げられる。
【0015】前記反応工程(a)において製造される好
適な置換3,4−ジヒドロピランの例としては、例えば
2−アルコキシ−5−エチル−4−プロピル−3,4−
ジヒドロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−4−エチ
ル−5−メチル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン、
2−アルコキシ−4−エチル−3,5−ジメチル−3,
4−ジヒドロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−5−
エチル−3−メチル−4−プロピル−3,4−ジヒドロ
−1,2−ピラン、2−アルコキシ−3,4−ジエチル
−5−メチル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン、2
−アルコキシ−4−エチル−3,3’,5−トリメチル
−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ
−3,3’−ジメチル−4−プロピル−3,4−ジヒド
ロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−3−メチル−
3’−プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン、
2−アルコキシ−4−エチル−5−メチル−3−メチル
−3’−プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラ
ン、2−アルコキシ−5−エチル−3−メチル−3’,
4−ジプロピル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン、
2−アルコキシ−3−ブチル−3’−エチル−3,4−
ジヒドロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−3−ブチ
ル−3’,4−ジエチル−5−メチル−3,4−ジヒド
ロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−3−ブチル−
3’,5−ジエチル−4−プロピル−3,4−ジヒドロ
−1,2−ピラン等が挙げられる。これら例示的な置換
3,4−ジヒドロピランについて、アルコキシはメトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−
ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブト
キシ等を意味する。
【0016】工程(a)の反応は、約160℃〜280
℃の温度において約1時間〜約7日間の期間実施するこ
とができ、採用温度が低いほどより長い期間が用いら
れ、約180℃〜約270℃の温度で約1時間〜約5日
間の期間実施するのが好ましく、約200℃〜260℃
の温度で約1時間〜約48時間の期間実施するのがより
好ましい。反応の際に、出発原料の合計重量の0.01
重量%未満〜約5重量%、好ましくは約0.01重量%
〜約2重量%の遊離基抑制剤を反応塊に添加することが
できる。かかる遊離基抑制剤の例には、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフェノール、ヒドロキノン、ヒド
ロキノンモノメチルエーテル等がある。特に有用な抑制
剤は、ヒドロキノンである。
【0017】工程(a)の反応は、大気圧〜過圧、例え
ば約1atmから約100atm又はそれ以上にわたる
広範な圧力下で実施することができる。ほぼ大気圧〜約
75atmの圧力下で工程(a)の反応を実施するのが
好ましい。工程(a)の反応は、液体若しくは蒸気の状
態又はそれらの混合物中で実施するのが好ましい。工程
(a)の反応における置換ビニルエーテル対アクロレイ
ン化合物のモル比はそれほど厳密に臨界的なものではな
く、約0.05:1又はそれ未満から約50:1又はそ
れ以上であることができ、約0.1:1〜約10:1の
範囲であるが好ましい。
【0018】前記反応工程(b)に従って置換3,4−
ジヒドロピラン中間体を開環して置換ジアルデヒドを生
成させるのに好適な酸触媒の例には、無機酸、例えば硫
酸、塩酸、燐酸、トリフル酸及びその塩、スルホン酸;
有機酸、例えば酢酸、クロル酢酸、蓚酸;酸性架橋樹
脂、例えば Amberlite(登録商標名)CG-400、Amberlit
e IR-118、Amberlite IR-120(+) 、Dowex (登録商標
名)MSC-1 、Dowex M-31、Dowex M-32、Dowex 50X2-10
0、Dowex 50X2-200、Dowex 50X2-400、Dowex 50X4-40
0、Dowex 50X8-100、Dowex 50X8-200、Dowex 50X8-40
0、Nafion(登録商標名)117 、Nafion 417、Nafion NR
50 、Nafion過弗素化粉末を含む各種イオン交換樹脂、
同様の酸性架橋樹脂;スルホン酸基含有過弗素化ポリマ
ー、例えば XUS-40036.02 {ダウ・ケミカル社(Dow Ch
emical Company)}等がある。上記の例示的なイオン交
換樹脂その他は、アルドリッチ・ケミカル社(Aldrich
Chemical Company, Inc.)から入手できる。
【0019】置換3,4−ジヒドロピラン中間体の開環
に用いられる酸触媒は、水、アルコール(例えばメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノー
ル、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノ
ール、t−ブタノール、アミルアルコール及び高級アル
コール)、グリコールエーテル(例えばエトキシエタノ
ール、メトキシエタノール、1−メトキシプロパン、メ
トキシエトキシエタノール)、グリム等、又は水と他の
溶剤との混合物と組合せて用いるのが好ましい。反応工
程(b)において用いる酸触媒の量は用いる触媒の種類
に依存し、出発原料の合計重量の約0.01重量%又は
それ未満から約10重量%又はそれ以上であることがで
きる。酸ジアルデヒド反応塊は、水及び(又は)中和剤
水溶液によって洗浄することができる。かかる中和剤の
例には、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、重炭酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、炭酸カリウム
等がある。
【0020】前記反応工程(b)において製造される好
適な置換ジアルデヒドの例としては、例えば3−エチル
−2−メチル−1,5−ペンタンジアール、2−エチル
−3−プロピル−1,5−ペンタンジアール、3−エチ
ル−2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジアール、2
−エチル−4−メチル−3−プロピル−1,5−ペンタ
ンジアール、3,4−ジエチル−2−メチル−1,5−
ペンタンジアール、3−エチル−2,4,4’−トリメ
チル−1,5−ペンタンジアール、2−エチル−4,
4’−ジメチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジア
ール、2−メチル−2’−プロピル−1,5−ペンタン
ジアール、3−エチル−2,4−ジメチル−4’−プロ
ピル−1,5−ペンタンジアール、2−エチル−4−メ
チル−3,4’−ジプロピル−1,5−ペンタンジアー
ル、2−ブチル−2’−エチル−1,5−ペンタンジア
ール、4−ブチル−3,4−ジエチル−2−メチル−
1,5−ペンタンジアール、4−ブチル−2,4’−ジ
エチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジアール等が
挙げられる。
【0021】工程(b)の反応は、大気圧又は減圧〜過
圧、例えば約1atm又はそれ未満から約25atm又
はそれ以上にわたる広範な圧力下で実施することができ
る。約1atm〜約10atmの圧力下で工程(b)の
反応を実施するのが好ましい。工程(b)の反応は、液
体若しくは蒸気の状態又はそれらの混合物中で実施する
のが好ましい。工程(b)の反応の温度はほぼ周囲温度
ほど低い温度から約300℃までであってよい。この反
応温度は、約50℃〜約200℃の範囲であるのが好ま
しく、約60〜約120℃の範囲であるのがより好まし
い。
【0022】置換ジアルデヒドの還元を伴う水素化工程
(c)において有用な触媒の例としては、例えばラネー
ニッケル及び改質ラネーニッケルのようなラネータイプ
化合物、モリブデン促進ニッケル、クロム促進ニッケ
ル、コバルト促進ニッケル、白金、パラジウム、鉄、ア
ルミナ上のモリブデン酸コバルト、亜クロム酸銅、バリ
ウム促進亜クロム酸銅、錫−銅カップル、亜鉛−銅カッ
プル、アルミニウム−コバルト、アルミニウム−銅、ア
ルミニウム−ニッケル、白金、ニッケル等が挙げられ
る。工程(c)において用いる水素化触媒の量は用いる
触媒の種類に依存し、出発原料の合計重量の約0.01
重量%又はそれ未満から約10重量%又はそれ以上であ
ることができる。
【0023】工程(c)の水素化反応についての特定反
応条件はそれほど厳密に臨界的なものではなく、本発明
の置換1,5−ペンタンジオールを製造するのに充分で
あれば任意の有効な水素化手順であってよい。工程
(c)の反応は、ほぼ周囲温度〜約250℃の温度で実
施することができ、約70℃〜約200℃の範囲の温度
が好ましく、90℃〜150℃の範囲の温度がより好ま
しい。工程(c)の反応は、好ましくは約5atm〜約
100atmの圧力下で実施することができ、約10a
tm〜約75atmの範囲の圧力がより好ましい。
【0024】本発明の方法によって製造される生成物
は、置換1,5−ペンタンジオール、特に式(I)に含
まれる置換1,5−ペンタンジオールを包含し、これら
は、置換1,5−ペンタンジオール又はその誘導体から
製造される塗料、インク、接着剤及びシーラントに耐水
性、耐薬品性等のような優れた物理的特性を付与するこ
とを含めて、多くの点で有用である。
【0025】本発明の方法によって製造される好適な置
換1,5−ペンタンジオールの例としては、例えば3−
エチル−2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−
エチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジオール、
2,4−ジメチル−3−エチル−1,5−ペンタンジオ
ール、2−エチル−4−メチル−3−プロピル−1,5
−ペンタンジオール、2,3−ジエチル−4−メチル−
1,5−ペンタンジオール、3−エチル−2,2,4−
トリメチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメ
チル−4−エチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジ
オール、2−メチル−2−プロピル−1,5−ペンタン
ジオール、2,4−ジメチル−3−エチル−2−プロピ
ル−1,5−ペンタンジオール、2,3−ジプロピル−
4−エチル−2−メチル−1,5−ペンタンジオール、
2−ブチル−2−エチル−1,5−ペンタンジオール、
2−ブチル−2,3−ジエチル−4−メチル−1,5−
ペンタンジオール、2−ブチル−2,4−ジエチル−3
−プロピル−1,5−ペンタンジオール、3−ブチル−
2−プロピル−1,5−ペンタンジオール等が挙げられ
る。
【0026】本発明の本発明の方法によって製造される
置換1,5−ペンタンジオール生成物は、蒸留によって
分離することができる。例えば、粗製反応生成物を大気
圧又は減圧下で充填蒸留カラムに通す蒸留分離に付すこ
とができる。本発明のある種の反応工程を実施するのに
反応性蒸留が有用であることがある。本発明の方法は、
例えば固定床反応器、流動床反応器又はスラリー反応器
を用いて実施することができる。触媒の最適寸法形状は
用いる反応器のタイプに依存する。一般的に、流動床反
応器については、流動化を容易にするために、小さい球
状の触媒粒子が好ましい。固定床反応器については、反
応器の背圧を適度に低く保つために、より大きい触媒粒
子が好ましい。
【0027】本発明の方法は、バッチ式でも連続式でも
実施することができ、必要ならば消費されなかった出発
原料を再循環することができる。この反応は、1つの反
応帯域で実施することもでき、直列若しくは並列の複数
の反応帯域で実施することもでき、また、1つの長い管
状帯域又は一連のかかる帯域中でバッチ式で又は連続的
に実施することができる。用いる構成材料は、反応の際
に出発組成物に対して不活性であるべきであり、装置の
構成は反応温度及び圧力に耐えられるものであるべきで
ある。本方法においては、特に出発原料の所望のモル比
を保つために、反応進行中に反応帯域にバッチ式で又は
連続的に導入される出発原料又は成分を導入し且つ(又
は)その量を調節する方法を首尾よく用いることができ
る。出発原料の一方を他方に対して多めに添加して反応
工程を実施してもよい。また、出発原料を一緒に添加し
て反応工程を組合せることもできる。完全な転化を望ま
ない又は得ることができなかった場合には、出発原料
を、例えば蒸留によって生成物から分離し、次いで出発
原料を反応帯域に再循環することができる。
【0028】この方法は、置換1,5−ペンタンジオー
ルを製造するのに充分な期間実施する。用いる正確な反
応時間は、温度、出発原料の種類及び割合等のファクタ
ーに部分的に依存する。この反応時間は通常約30分〜
約100時間の範囲内又はそれ以上であり、約1時間未
満〜約10時間の範囲であるのが好ましい。この方法
は、ガラス内張した、ステンレス鋼製の、又は同様のタ
イプの反応装置中で実施することができる。反応帯域に
は、過度の温度変化を制御するため又は起こり得る反応
温度の『暴走』を防止するために、1個以上の内部及び
(又は)外部熱交換器を備え付けることができる。
【0029】本発明の方法によって製造される置換1,
5−ペンタンジオール並びに置換3,4−ジヒドロピラ
ン及び置換ジアルデヒド中間体は、望まれるそれらの誘
導体を得るためにさらなる反応に付すことができる。許
されるかかる誘導体化反応は、当技術分野において既知
の慣用の手順に従って実施することができる。誘導体化
反応の例としては、例えばエステル化、エーテル化、ア
ルコキシ化、アミノ化、アルキル化、水素化、脱水素、
還元、アシル化、縮合、カルボキシル化、酸化、シリル
化等(それらの許される組合せを含む)が挙げられる。
本発明は、許される誘導体化反応又は許される液状炭化
水素ジオール誘導体によって限定されるものではない。
【0030】より特定的には、本発明の置換1,5−ペ
ンタンジオールは、任意の既知のヒドロキシル基の反応
に付すことができ、その例には、次のものがある:エス
テルを生成させるためのハロゲン化アシルとの反応;ア
ミンを生成させるためのアンモニア、ニトリル若しくは
シアン化水素との反応;ジスルフィドを生成させるため
の酸性硫酸アルキルとの反応;エステル及びポリエステ
ルを生成させるためのカルボン酸及び酸無水物との反
応;塩を形成させるためのアルカリ金属との反応;エス
テルを形成させるためのケテンとの反応;カルボン酸を
形成させるための酸無水物との反応;アルデヒド及びカ
ルボン酸を生成させるための酸素との反応;ラクトン、
テトラヒドロフラン及びアルキレンオキシド(例えばエ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、エピクロルヒド
リン)との開環反応;アルデヒドを生成させるための脱
水素;ウレタンを生成させるためのイソシアネートとの
反応等。
【0031】慣用の方法によって式(I)の置換1,5
−ペンタンジオールを酸無水物と反応させることによっ
て、遊離のカルボン酸基を含有する化合物を作ることが
でき、これは下記の反応式によって示すことができ、こ
こでは、ヒドロキシル基1当量につき酸無水物1当量を
用いる。
【化14】 (ここで、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記の通りであ
り、Aは同一であっても異なっていてもよく、置換又は
非置換炭化水素残基、即ち酸無水物の酸無水物基が除去
された時の残基である) 置換基Aの例としては、-(CH2)4-(無水アジピン酸を
用いた場合)、−C64 −(無水フタル酸を用いた場
合)、−C68 −(無水ヘキサヒドロフタル酸を用い
た場合)等が挙げられる。
【0032】式(II)の化合物は、式(I)の化合物及
び酸無水物を約60℃〜約200℃、好ましくは約80
℃〜約160℃、特に好ましくは約100℃〜約140
℃の温度に約30分〜約8時間若しくはそれ以上、好ま
しくは約1時間〜約4時間、又は実質的に全ての酸無水
物がヒドロキシル基と反応するまで加熱することによっ
て製造することができる。通常、ヒドロキシル基1当量
につき酸無水物約0.10〜約1.0当量を用い、ヒド
ロキシル基1当量につき酸無水物約0.25〜約1.0
当量を用いるのが好ましく、ヒドロキシル基1当量につ
き酸無水物約0.85〜約1.0当量を用いるのが特に
好ましい。所望ならば、ヒドロキシル基又は酸無水物基
との反応に対して不活性な溶媒、例えばベンゼン、トル
エン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
メチルアミルケトン、酢酸エトキシエチル、酪酸エトキ
シエチル等の存在下で反応を実施することができる。
【0033】式(II)の遊離カルボン酸化合物の製造に
用いることができる酸無水物の例としては、例えば無水
テトラヒドロフタル酸、無水フタル酸、無水イソフタル
酸、ベンゾフェノンジカルボン酸無水物、無水琥珀酸、
無水グルタル酸、無水ナフトエ酸、無水クロレンド酸、
無水マレイン酸、無水イタコン酸、及び他の分子内酸無
水物(アルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、ハロゲ
ン、アリール基、カルボキシル基若しくは反応を過度に
妨害しない他の任意の基等のような置換基を持つものを
含む)等、並びに酸無水物の混合物が挙げられる。
【0034】所望ならば、式(II)の遊離カルボン酸化
合物の製造において触媒を用いることができる。本発明
の式(II)の遊離カルボン酸化合物を製造するのに用い
ることができる触媒の例には、ジブチル錫ジオキシド、
酸化アンチモン、酸化錫、チタンアルコキシド、アルカ
リ金属塩又はマンガン、カドミウム、マグネシウム、亜
鉛、錫等の金属塩がある。
【0035】式(II)及び下記の式(IV)の置換1,5
−ジカルボン酸は、塗料、接着剤、インク、繊維、織
物、造形品等に用いることができるポリエステルを製造
するために、2個以上のヒドロキシル基を有するポリオ
ール(式(I)のジオールを含む)と組合せて用いるこ
とができる。
【0036】慣用の方法によって式(I)の化合物を無
水酢酸のような酸無水物と反応させることによってエス
テル化合物を製造することができる。式(I)のジオー
ル中のヒドロキシル基1当量当たりに無水酢酸1当量を
反応させた場合、ジメチルエステルが生成される。
【化15】 (ここで、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記の通りであ
る)当業者ならば、酸無水物対ヒドロキシル基の当量比
を1:1より小さくすると、エステル基及びヒドロキシ
ル基の両方を含有する部分的にエステル化した化合物が
得られるということがわかる。これらのようなエステル
化化合物及び部分エステル化化合物は、不活性溶媒とし
て、又は遊離ヒドロキシル基による若しくは好適な化合
物(これらエステル化化合物及び部分エステル化化合物
自体を含む)とのエステル交換によるさらなる反応のた
めの中間体として有用である。
【0037】慣用の方法によって末端封鎖、カップリン
グによって又は他の反応によって式(I)のジオール又
は式(I)のジオールと随意としての他のポリオールと
の混合物をシランと反応させた場合に、シリコーン含有
化合物を製造することができる。シラン含有化合物の例
としては、例えば下記の式のもの等が挙げられる。
【化16】 (トリメチルクロルシラン2モルと式(I)のジオール
1モルとを反応させた場合)
【化17】 (ジメチルジクロルシラン1モルと式(I)のジオール
2モルとを反応させた場合)
【化18】 (式(I)のジオール3モル(m=3)又は4モル(m
=4)をメチルトリクロルシラン又はテトラクロルシラ
ンとそれぞれ反応させた場合) (ここで、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記の通りであ
り、mは3又は4であり、Gは、mが3である時はメチ
ルであり、mが4である時は存在しない)
【0038】当業者ならば、複数の多官能価化合物を組
合せて用いた場合には連鎖延長された生成物を含めて様
々な生成物を得ることができるということがわかる。シ
ランの例としては、例えばクロルアルキルクロル−及び
アリールクロルシラン類、ジフェニルエチルクロルシラ
ン、トリメチルクロルシラン、ジメチルジクロルメチル
シラン、トリフェニルクロルシラン、メチルジクロルシ
ラン、ジメチルエチルクロルシラン、ジクロルシラン;
アルコキシシラン類、例えばメトキシシラン、ジメトキ
シシラン、ジエトキシシラン、トリエトキシシラン、ジ
メチルメトキシクロルシラン、ジメチルメトキシシラ
ン、トリス(メトキシ)−3−クロルプロピルシラン等
が挙げられる。
【0039】該シリコーン含有化合物は、溶剤、界面活
性剤、反応性希釈剤又は他の成分として、圧媒液とし
て、他の化合物の生成のための中間体として、塗料、イ
ンク、接着剤、繊維及び成形品並びに他の最終用途に有
用なポリエステル中の成分として用いることができる。
【0040】式(I)のジオールと組合せてそれらの誘
導体を製造するために用いることができるポリオールの
例としては、例えば、ジエチレングリコール、1,4−
ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−
ジヒドロキシキノン、2,2−ジメチル−1,3−プロ
パンジオール、ヒドロキシルを末端基とするポリエステ
ル、エチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマー
ポリオール、ポリ(エチレンオキシド)ポリオール、ポ
リ(プロピレンオキシド)ポリオール、ポリ(アルキレ
ンオキシド)ポリオール、ポリ(テトラメチレンオキシ
ド)ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボ
ネートポリオール、ポリラクトンポリオール等(それら
の混合物を含む)が挙げられる。
【0041】慣用の方法によって本発明の置換1,5−
ペンタンジオール1モルをラクトン1〜50モル、好ま
しくは1〜25モル、特に好ましくは1〜10モルと反
応させることによって、ポリラクトンポリオールを製造
することができる。用いることができるラクトンの例と
しては、例えばε−カプロラクトン、ε−メチル−ε−
カプロラクトン、γ−メチル−ε−カプロラクトン、γ
−メチル−ε−メチル−ε−カプロラクトン、δ−バレ
ロラクトン、アルキル又はアリール置換δ−バレロラク
トン、δ−エナントラクトン、アルキル又はアリール置
換δ−エナントラクトン、β−プロピオラクトン等が挙
げられる。ポリラクトンポリオールは、ラクトン及び置
換1,5−ペンタンジオールを約140℃〜約210
℃、好ましくは約150℃〜約180℃の温度に約6時
間〜約36時間、好ましくは約8時間〜約24時間加熱
することによって製造される。開環重合を促進するため
に、約10〜5000ppm又はそれ以上、好ましくは
約20〜約1500ppmの触媒を用いるのが好まし
い。かかる触媒の例には、オクタン酸第一錫、ジブチル
錫ジラウレート、オクタン酸亜鉛等のような有機金属化
合物がある。かかるポリラクトンポリオールには多くの
用途があり、その例には、ポリウレタンエラストマー及
びフォームの製造用中間体、アミノ樹脂硬化塗料、放射
線硬化塗料並びにインク等がある。本発明の置換1,5
−ペンタンジオールをポリオールの製造に用いると、ポ
リラクトンポリオールから製造される材料について改善
された加水分解安定性がもたらされ、約1000又はそ
れ以上の分子量において約30℃以下でも液体のままで
あるポリオールを製造することが期待される。
【0042】本発明の1つの具体例において、ある種の
置換3,4−ジヒドロピラン中間体を単離することがで
き、これは様々な方面で用いることができ、その用途の
1つには、陽イオン発生触媒/重合開始剤(例えば三弗
化硼素、三弗化硼素エーテル錯化合物、トリフル酸及び
その塩、例えばトリフル酸ジエチルアンモニウム、トリ
フル酸アンモニウム等)を用いた場合には熱的手段によ
って、光分解性ブレンステッド又はルイス酸発生光重合
開始剤{例えばオニウム塩(これはヘキサフルオロ燐酸
アリールスルホニウム、ヘキサフルオロ砒素酸アリール
スルホニウム、ヘキサフルオロアンチモン酸アリールス
ルホニウム、ヘキサフルオロ燐酸ジアゾニウム、ヘキサ
フルオロ燐酸ヨードニウム、ヘキサフルオロアンチモン
酸ヨードニウム等で例示することができる)}を用いた
場合には光化学手段によって硬化し得る脂環式エポキシ
ド系用の反応性希釈剤としての用途がある。
【0043】本発明の別の具体例において、置換ジアル
デヒド中間体を単離することができ、これは製薬中間体
として、酸化して対応するジカルボン酸にすることがで
きる化合物として及びアミンに変えることができる化合
物としての用途に用いることができる。かかる置換ジア
ルデヒドの用途の例は、以下の反応式によってもたらさ
れる。
【化19】 ここで、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記の通りであ
り、式(IV)の置換1,5−ジカルボン酸が生成され
る。かかる化合物は様々な方面で有用であり、その用途
の1つには、下記の反応式で示されるように、置換1,
5−ジカルボン酸1モルをテトラヒドロベンジルアルコ
ール2モルと反応させ、次いで過酢酸又は過プロピオン
酸のような過酸でエポキシ化して対応する脂環式エポキ
シドにする用途がある。
【化20】 (ここで、R1 、R2 、R3 及びR4 は前記の通りであ
る)
【0044】式(V)の脂環式エポキシドは、カルボン
酸1当量につきエポキシド約1.5当量以上の比で式
(II)及び(又は)式(IV)のカルボン酸含有化合物と
配合された場合に、架橋して有用な塗料、インク、及び
シーラントにすることができる。かかる配合物は、約3
5℃〜約200℃の温度において約5分〜24時間又は
それ以上の期間で硬化させることができる。硬化時間を
最短にするために、アルキル金属触媒、例えばオクタン
酸第一錫、ジブチル錫ジラウレート等、又はトリフル酸
塩のようなブレンステッド酸、例えばトリフル酸ジエチ
ルアンモニウム、トリフル酸アンモニウム、トリフル酸
ジイソプロピルアンモニウム等を用いるのが好ましい。
【0045】本明細書において、用語「ポリオール」と
は、2個以上のヒドロキシル基を持つ全ての許される炭
化水素化合物、例えばジオール、トリオール等を包含す
るものとする。本発明に関して、用語「炭化水素」と
は、少なくとも1個の水素原子及び少なくとも1個の炭
素原子を有する全ての許される化合物を包含するものと
する。広い局面において、許される炭化水素には、非環
状及び環状、枝分かれした及び枝分かれしていない、炭
素環式及び複素環式、芳香族及び非芳香族の、置換して
いても置換していなくてもよい有機化合物が包含され
る。
【0046】本明細書において、用語「置換」とは、特
に記載がない限り、有機化合物の全ての許される置換基
を包含するものとする。広い局面において、許される置
換基には、有機化合物の、非環状及び環状、枝分かれし
た及び枝分かれしていない、炭素環式及び複素環式、芳
香族及び非芳香族の置換基が包含される。置換基の例と
しては、例えばアルキル、アルキルオキシ、アリール、
アリールオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、
アミノ、アミノアルキル、ハロゲン等が挙げられ、その
炭素原子数は1〜約20個の範囲又はそれ以上であるこ
とができ、1〜約12個の範囲であるのが好ましい。許
される置換基は、適宜な有機化合物について1個又はそ
れ以上であってよく、2個以上の場合、同一であっても
異なっていてもよい。本発明は、有機化合物の許される
置換基によって何ら限定されるものではない。
【0047】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに例示す
る。
【0048】用語の解説 光沢維持:この光沢維持は、耐水性の尺度である。20
°スペクトル光沢を測定した後に、塗被されたパネルを
50℃の水浴中に17時間吊した。これらをこの浴から
取り出し、乾燥させ、20°スペクトル光沢を再び測定
し、光沢維持百分率を計算した。
【0049】スポット試験(5時間):スポット試験
は、次のようにして実施した。即ち、5%塩酸、20%
水酸化ナトリウム、漂白剤、マスタード、口紅、沃素及
びインクを用い、これらを塗膜表面上に直径約1インチ
の大きさで置き、このスポット適用した試料を周囲条件
下で5時間、蓋をしないまま放置した。次いで、脱イオ
ン水を用いることによって又は固体の場合には拭き取る
ことによって試験物を取り除き、塗膜をブラッシング、
ふくれ又は変色について検査した。
【0050】往復摩擦:耐溶剤性は、塗膜を突き抜けて
支持体に達するのに要した溶剤(メチルエチルケトン又
はアセトン)往復摩擦回数として測定した。100回以
上擦っても塗膜を突き抜けて支持体に達することがなか
ったら、その塗膜は『>100』と記録した。試験を実
施するために、溶剤に浸漬した布で塗膜表面を手動によ
って前後に擦った。1往復擦った場合を『往復摩擦』1
回とした。
【0051】クロスハッチ付着力:ASTM規格D33
59−87に従って操作を実施した。 円錐形マンドレル曲げ試験:ASTM規格D522−8
5に従って操作を実施した。 鉛筆硬度:ASTM規格D3363−74に従って操作
を実施した。
【0052】電気絶縁抵抗:この電気的性質は、電気抵
抗性即ち電流の通過に対しての材料によってもたらされ
る抵抗の尺度である。測定は、米軍標準規格202の方
法302、試験条件Bに従って行なった。絶縁材料は非
常に乏しい電気導体であり、高い抵抗をもたらし、その
値が高いほど材料の絶縁性が良好である。温度が高くな
ると絶縁抵抗が小さくなる。塗料の水分含有率が高くな
った場合及び湿分が高い条件に遭遇した場合には、絶縁
抵抗が小さくなる。高い絶縁抵抗を持ち且つかかる抵抗
を湿分が高い条件下でも維持できる塗料は、有用な回路
部品プロテクターである。
【0053】反射像の明瞭さ:この性質は、1792型
ポータブル反射像明瞭性測定機によって製造業者の操作
方法を用いて測定した。この測定機は、米国ミシガン州
マディソンハイツ所在のATIシステムズ社(ATI Syst
ems Inc.)から入手できる。
【0054】アクリルI:ローム・アンド・ハース社
(Rohm and Haas Company )から商品名AT−954と
して入手できる、塗料配合物用の熱可塑性アクリルポリ
マー。 触媒I:メタノール中40%のp−トルエンスルホン酸
溶液。 触媒II:3M社から商品名FC−520として入手でき
るトリフル酸ジエチルアンモニウム溶液。 エポキシドI:ユニオン・カーバイド・ケミカルズ・ア
ンド・プラスティックス社(Union Carbide Chemicals
and Plastics Company Inc. )からサイラキュア(CYRA
CURE)(登録商標名)UVR−6110として入手でき
る脂環式エポキシド、3,4−エポキシシクロヘキサン
カルボン酸3,4−エポキシシクロヘキシルメチル。 メラミンI:モンサント社(Monsant Company )から商
品名サイメル(Cymel )(登録商標名)303として入
手できるポリメトキシメチルメラミン。
【0055】界面活性剤I:ユニオン・カーバイド・ケ
ミカルズ・アンド・プラスティックス社から商品名シル
ウェット(SILWET)(登録商標名)L−77として入手
できる、メトキシを末端基とするポリ(エチレンオキシ
ド)で改質したポリジメチルシロキサンのメチルアミル
ケトン中25%の溶液。 界面活性剤II:ユニオン・カーバイド・ケミカルズ・ア
ンド・プラスティックス社から商品名シルウェット(SI
LWET)(登録商標名)L−7001として入手できる、
メトキシを末端基とするエチレンオキシド/プロピレン
オキシドコポリマーで改質したポリジメチルシロキサン
のメチルアミルケトン中25%の溶液。 界面活性剤III :ユニオン・カーバイド・ケミカルズ・
アンド・プラスティックス社から商品名シルウェット
(SILWET)(登録商標名)L−7604として入手でき
る、ヒドロキシルを末端基とするポリ(エチレンオキシ
ド)で改質したポリジメチルシロキサン。
【0056】光重合開始剤I:ユニオン・カーバイド・
ケミカルズ・アンド・プラスティックス社から商品名サ
イラキュア(CYRACURE)(登録商標名)UVI−697
4として入手できる陽イオン系光重合開始剤。 ビニルエステルI:ユニオン・カーバイド・ケミカルズ
・アンド・プラスティックス社から商品名ヴィネート
(VYNATE)(登録商標名)C10として入手できるビニ
ルエステルモノマー。 ビニルエステルII:ヴェルサティック(Versatic)10
(10個の炭素原子を有する高度に枝分かれした構造を
持つ合成飽和モノカルボン酸)から製造される、シェル
・ケミカル社(Shell Chemical Company)から商品名ヴ
ェオヴァ(Veova )(登録商標名)VV10として入手
できるビニルエステル。
【0057】例1 2−エトキシ−5−エチル−4−プロピル−3,4−ジ
ヒドロ−1,2−ピランの製造 撹拌機、加圧装置及び温度感知装置を備えた2ガロンの
高圧ステンレス鋼製オートクレーブに、2−エチル−2
−ヘキセナール1750g(13.9モル)及びエチル
ビニルエーテル1316g(18.2モル)を装入し
た。この系を窒素でパージし、窒素で200psigに
加圧した。次いで反応成分を260℃に加熱し、この温
度に3時間保持した。この期間の後に、系を冷却して周
囲条件にし、反応塊を、20個のトレーを持つオールダ
ーショー(Oldershaw )型カラム及び水冷式自動還流ヘ
ッドを備えた5リットルの丸底フラスコに移した。未反
応のエチルビニルエーテル及び2−エチル−2−ヘキセ
ナールを再循環するために蒸留によって回収し、オーバ
ーヘッドで取り出された生成物(沸点159℃/100
トル)1555g(7.8モル)は、赤外分析、核磁気
共鳴分析及び質量分析によって2−エトキシ−5−エチ
ル−4−プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン
と同定された。反応収率及び効率はそれぞれ56.1%
及び94.6%だった。
【0058】例2 2−エチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジオール
の製造 20個のトレーを持つオールダーショー型カラム及び水
冷式自動還流ヘッドを備えた2リットルの丸底フラスコ
に2−エトキシ−5−エチル−4−プロピル−3,4−
ジヒドロ−1,2−ピラン457g(2.3モル)、無
水エタノール393g、水500g及び濃硫酸5.0g
を添加した。この混合物を12時間還流(85℃)し、
次いでエタノールを水との共沸混合物としてオーバーヘ
ッドで取り出した。これは、エタノールがオーバーヘッ
ドで蒸留されなくなるまで(12時間)続けた。フラス
コに残った混合物を分液漏斗に移し、水層を有機層から
分離して廃棄した。有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液
で洗浄し、次いで脱イオン水で洗浄した。次いでこの有
機層を無水エタノール600g及びラネーニッケル触媒
40.0gと共に1ガロンの高圧ステンレス鋼製オート
クレーブに装入した。この系を窒素でパージし、水素で
1000psigに加圧し、120℃に1時間加熱し、
次いで150℃にさらに1時間加熱した。高温における
反応期間中、水素を補充して反応器の圧力を1000p
sigに保った。この系を冷却し、触媒を反応混合物か
らろ過によって分離し、エタノールを回転式蒸発器を用
いた蒸発によって除去した。濃縮された混合物を500
ミリリットルの丸底フラスコに移し、前記した蒸留装置
を用いて2−エチル−3−プロピル−1,5−ペンタン
ジオール308g(1.8モル、収率78%)をオーバ
ーヘッドで(沸点159〜162℃/10トル)無色透
明の液体として取り出した。気液クロマトグラフィーに
よって測定した純度は99%だった。核磁気共鳴分析、
赤外分析及び質量分析は、このジオールの構造と一致し
た。
【0059】例3 窒素導入口及び排出口(好ましくは系に乾燥窒素のよう
な不活性ガスが吹き込まれる(sparge)ように配置した
もの)を備えた撹拌機付き反応器に例2の2−エチル−
3−プロピル−1,5−ペンタンジオール1モル、ε−
カプロラクトン6モル及びオクタン酸第一錫60ppm
を装入する。撹拌された成分を100℃に加熱し、撹拌
しながら、反応混合物から湿分、水又は低沸点揮発性物
質を除去するためにこの温度に1時間保つ。次いで温度
を165℃に上げ、窒素でガスシールしながら反応塊を
この温度に15時間保つ。得られた生成物を室温まで冷
却し、その後の使用のために貯蔵する。
【0060】例4 撹拌機付き反応器に無水フタル酸2モル及び2−エチル
−3−プロピル−1,5−ペンタンジオール1モルを装
入する。この反応塊を撹拌しながら125℃に加熱し、
この温度に3時間保つ。この期間の後に、生成物を室温
まで冷却し、その後の使用のために貯蔵する。
【0061】例5 機械式撹拌機、温度計、窒素吹込管及び単純蒸留ヘッド
を備えた1リットルの四つ口丸底フラスコに、2−エチ
ル−3−プロピル−1,5−ペンタンジオール76.7
g(0.44モル)、トリメチロールプロパン5.4g
(0.040モル)、イソフタル酸24.9g(0.1
5モル)、アジピン酸21.9g(0.15モル)及び
ジブチル錫オキシド触媒0.26g(0.2重量%)を
装入した。これら成分を反応の過程を通して撹拌しなが
ら窒素吹込下に保った。この系を1時間かけて漸次16
0℃に加熱した。サーム・オー・ウォッチ(Therm-O-Wa
tch )調節装置を用いて温度を160℃に1時間保ち、
次いで温度を45分毎に10℃ずつ、220℃の反応温
度に達するまで上昇させた。この温度を30分間保ち、
その後系を室温まで冷却した。反応によって生成した縮
合水は全部、単純蒸留ヘッドによって除去した。得られ
たポリエステルは、23℃において43600cPのブ
ルックフィールド粘度、147のヒドロキシル価、及び
1.79の酸価を有していた。ポリスチレンを標準物質
として用いてゲル透過クロマトグラフィーによって測定
した分子量は、見掛け数平均分子量993、重量平均分
子量2155及び多分散度2.17だった。
【0062】例6 2−エチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジオール
75.2g(0.43モル)、トリメチロールプロパン
3.5g(0.026モル)、イソフタル酸16.2g
(0.10モル)、アジピン酸14.3g(0.10モ
ル)及びジブチル錫オキシド触媒0.22g(0.2重
量%)を用いたことを除いて例5と同様にしてポリエス
テルを製造した。得られたポリエステルは、23℃にお
いて5440cPのブルックフィールド粘度、258の
ヒドロキシル価、及び2.23の酸価を有していた。ポ
リスチレンを標準物質として用いてゲル透過クロマトグ
ラフィーによって測定した分子量は、見掛け数平均分子
量831、重量平均分子量1161及び多分散度1.4
0だった。
【0063】対照例A〜D 例5に記載したのと同様にして、炭素数5のジオール、
炭素数6のジオール、炭素数9のジオール、炭素数4の
ジオール及び下記のA表に挙げた成分から対照用ポリエ
ステルを製造した。これらの対照用ポリエステルは、A
表に示した特性を有していた。
【0064】
【表1】
【0065】対照例A、B及びCのポリエステルは、ゲ
ル透過クロマトグラフィーによって測定して例5のポリ
エステルと同様の見掛け分子量を有していたが、例5及
び6のポリエステルの粘度はこれら対照例のポリエステ
ルの粘度より著しく低かった。対照例A、B、C及びD
のポリエステルから製造した塗料の特性を下記のC表に
示す。
【0066】例7及び対照例E〜I これらの例は、下記のB表に記載したポリエステルとア
ミノ樹脂系架橋剤とから製造される熱硬化性塗料の製造
を記載する。各例について、B表に挙げた触媒I以外の
成分をガラス容器に入れ、充分に混合した。それらがよ
く混合された時に、触媒Iをそのブレンド物に撹拌しな
がら導入した。取り込まれた空気を逃がすために、ブレ
ンドされた成分を周囲条件下に放置した。次いで、液状
塗料を、冷間圧延した磨いていない Bonderite 40 鉄鋼
製パネルに流延技術を用いて10ミル−ウェットクリア
ランス(wet-clearance )フィルムアプリケーターによ
って塗布した。次いで、塗被されたパネルを140℃の
空気循環式オーブン中で30分間ベーキングした。次い
で塗膜を下記のC表に示した試験によって試験した。そ
の結果をC表に示す。
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】例7の塗膜は、対照用のポリエステル及び
対照用のアクリルから製造した塗膜と比較して、硬度並
びに前面及び裏面の両方の耐衝撃性の優れた組合せを、
酸、塩基、漂白剤、インク及び口紅に対する優れた耐性
並びに高度な光沢及び温水中に浸漬した時の光沢の維持
と共に有する。
【0070】例8及び9 次の例は、トリフル酸塩触媒の存在下で例5のポリエス
テル及び脂環式エポキシドからの熱硬化性塗料の製造を
記載する。下記のD表に挙げた成分を琥珀色のガラス瓶
に入れ、よく混合した。配合された液状塗料系を燐酸処
理した鉄鋼製パネル上に20番線巻ロッドで塗布し、空
気循環式オーブン中で110℃において30分間硬化さ
せた。2番目の組のパネルを製造し、120℃において
15分間硬化させた。高度な光沢を持つ指触乾燥性の硬
化塗膜を室温まで冷却し、D表に示した特性について試
験した。
【0071】
【表4】
【0072】これらの特性に加えて、塗膜は、50℃〜
70℃においてpH2.0の硫酸溶液と接触させた場
合、優れた耐酸性を示し、このことは、この塗膜は酸性
雨状況において遭遇するもののような不良環境に対して
良好な耐性を持つということを示す。かくして、本発明
のポリエステルをトリフル酸塩の存在下で脂環式エポキ
シドと反応させた場合に、優れた耐溶剤性及び付着性を
持つ非常に硬い塗膜が低温において形成された。
【0073】例10及び11 下記のE表に挙げた成分を用い、さらに反応用の不活性
溶媒として少量のキシレンを用いたことを除いて、例5
と同様にしてポリエステルを製造した。これらのポリエ
ステルは、E表に示した特性を有していた。
【0074】
【表5】
【0075】例12及び13 これらの例は、例10及び11において製造したポリエ
ステル、アミノ樹脂系架橋剤並びに下記のF表に挙げた
他の成分から例7に記載したのと同様にして製造して硬
化される熱硬化性塗料の製造を記載する。次いで塗膜を
F表に示した試験によって試験した。結果をF表に示
す。
【0076】
【表6】
【0077】例12及び13の塗膜は、高度な光沢、反
射像の明瞭さ、硬度、前面及び裏面両方の耐衝撃性、柔
軟性、接着性、耐溶剤性並びに温水に浸漬した場合の光
沢維持の優れた組合せを有する。
【0078】例14 次のようにしてポリエステル化合物を製造した。即ち、
機械式撹拌機、温度計、窒素吹込管及び単純蒸留ヘッド
を備えた1リットルの四つ口丸底フラスコに、2−エチ
ル−3−プロピル−1,5−ペンタンジオール75.2
g(0.43モル)、トリメチロールプロパン3.5g
(0.026モル)、イソフタル酸16.2g(0.1
0モル)、アジピン酸14.3g(0.10モル)及び
ジブチル錫オキシド触媒0.22g(0.2重量%)を
装入した。反応の間、成分を撹拌しながら窒素吹込下に
保った。この系を1時間かけて漸次160℃に加熱し
た。サーム・オー・ウォッチ(Therm-O-Watch )調節装
置を用いて温度を160℃に1時間保ち、次いで温度を
45分毎に10℃ずつ、220℃の反応温度に達するま
で上昇させた。この温度を30分間保ち、その後系を室
温まで冷却した。反応によって生成した縮合水は全部、
単純蒸留ヘッドによって除去した。得られたポリエステ
ルは、23℃において5440cPのブルックフィール
ド粘度、258のヒドロキシル価、及び2.23の酸価
を有していた。ポリスチレンを標準物質として用いてゲ
ル透過クロマトグラフィーによって測定した分子量は、
見掛け数平均分子量831、重量平均分子量1161及
び多分散度1.40だった。
【0079】このポリエステル化合物3.75g、エポ
キシドI18.5g、ビニルエステルII2.125g、
界面活性剤III 0.125g及び光重合開始剤I0.5
0gを含有させた組成物を琥珀色の瓶に入れ、よく混合
し、燐酸処理した鉄鋼上及び下記の洗浄されたY字試験
模様板上で硬化させた。組成物の一部を20番線巻ロッ
ドによって Bonderite 37 鉄鋼上に塗布し、300ワッ
ト/インチの中圧水銀灯{アメリカン・ウルトラヴァイ
オレット社(American Ultraviolet Company)の装置}
の下に30フィート/分の速度で1回通すことによって
硬化させて硬化塗膜を形成させた。
【0080】組成物の別の一部は、Y字試験模様印刷回
路板に次のようにして塗布した。即ち、初めにこの板を
洗剤溶液及びソフトブラシによって洗浄し、この板をソ
フトブラシで軽く擦りながら蒸留水で数回すすぎ、次い
でアセトンですすいだ。この板を空気循環式オーブン中
で65℃において30分間乾燥させた。Y字試験模様板
のちょうどY字模様上に塗料組成物を注ぐことによって
Y字模様間の抵抗間隙を被覆し(即ち、板のほとんどは
被覆されない)、300ワット/インチの中圧水銀灯
{アメリカン・ウルトラヴァイオレット社(American U
ltraviolet Company)の装置}の下に30フィート/分
の速度で1回通すことによって硬化させて硬化塗膜を形
成させた。紫外線に露光した後に硬化塗膜の絶縁抵抗
を、室内の温度(67℃)及び湿度(これは高かったが
しかし特に測定せず、毎日変化した)条件に保ちなが
ら、様々な時間で測定した。この硬化塗膜は、100回
のアセトン往復摩擦に合格し、100%のクロスハッチ
付着性を有し、鉄鋼支持体上で2Hの硬度を有してい
た。Y字模様試験板については、絶縁抵抗は40×10
12Ωだった。
【0081】以上本発明をいくつかの実施例によって例
示したが、本発明はこれらによって限定されるものでは
なく、本発明は以上の開示の総括的な範囲を包含するも
のである。また、本発明の技術思想及び範囲から外れる
ことなく、様々な変更及び具体化を為すことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブライアン・テリー・キーン アメリカ合衆国ウエストバージニア州チャ ールストン、オータム・ロード1528 (72)発明者 ドナルド・チャールズ・ベスト アメリカ合衆国ウエストバージニア州チャ ールストン、シェリダン・サークル411 (72)発明者 ジョゼフ・ビクター・コレスケ アメリカ合衆国ウエストバージニア州チャ ールストン、ブレントウッド・ロード1513

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式: 【化1】 (ここで、R1 は水素又は1〜3個の炭素原子を有する
    直鎖状若しくは分枝鎖状アルキルであり、 R2 、R3 及びR4 は同一であっても異なっていてもよ
    く、水素又は1〜4個の炭素原子を有する直鎖状若しく
    は分枝鎖状アルキルであり、 ここで、 (a)R1 、R2 、R3 及びR4 の少なくとも2個は水
    素以外のものであり、(b)R1 、R2 、R3 及びR4
    の合計炭素原子数は5個以上であり、但し、 ・(i) R2 がエチルであり且つR1 、R3 及びR4
    1個がメチルである場合にはR1 、R3 及びR4 の残り
    2個は水素であることができ、 ・(ii) R3 及びR4 がそれぞれメチル及びプロピルで
    ある場合にはR1 及びR2 は水素であることができ、 ・(iii) R1 がメチルであり且つR2 がエチルであり且
    つR3 及びR4 の1個がメチルである場合にはR3 及び
    4 の残り1個は水素であることができ、 (c)R1 及びR2 の合計炭素原子数が4個以上である
    場合、R2 の炭素原子数は3個以下であり、但し、R1
    がプロピルであり且つR3 及びR4 が水素である場合に
    はR2 はブチルであることができ、 (d)R1 がエチルであり且つR2 がプロピルである場
    合、R3 はエチル以外のものである):で表わされ、3
    5℃以下の温度において液体として存在する液状炭化水
    素ジオール。
  2. 【請求項2】 3−エチル−2−メチル−1,5−ペン
    タンジオール、2−エチル−3−プロピル−1,5−ペ
    ンタンジオール、2,4−ジメチル−3−エチル−1,
    5−ペンタンジオール、2−エチル−4−メチル−3−
    プロピル−1,5−ペンタンジオール、2,3−ジエチ
    ル−4−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−エチ
    ル−2,2,4−トリメチル−1,5−ペンタンジオー
    ル、2,2−ジメチル−4−エチル−3−プロピル−
    1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2−プロピル
    −1,5−ペンタンジオール、2,4−ジメチル−3−
    エチル−2−プロピル−1,5−ペンタンジオール、
    2,3−ジプロピル−4−エチル−2−メチル−1,5
    −ペンタンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,5
    −ペンタンジオール、2−ブチル−2,3−ジエチル−
    4−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル−
    2,4−ジエチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジ
    オール及び3−ブチル−2−プロピル−1,5−ペンタ
    ンジオールから選択される、請求項1記載の液状炭化水
    素ジオール。
  3. 【請求項3】 次式: 【化2】 (ここで、R1 は水素又は1〜3個の炭素原子を有する
    直鎖状若しくは分枝鎖状アルキルであり、 R2 、R3 及びR4 は同一であっても異なっていてもよ
    く、水素又は1〜4個の炭素原子を有する直鎖状若しく
    は分枝鎖状アルキルであり、 ここで、 (a)R1 、R2 、R3 及びR4 の少なくとも2個は水
    素以外のものであり、(b)R1 、R2 、R3 及びR4
    の合計炭素原子数は5個以上であり、但し、 ・(i) R2 がエチルであり且つR1 、R3 及びR4
    1個がメチルである場合にはR1 、R3 及びR4 の残り
    2個は水素であることができ、 ・(ii) R3 及びR4 がそれぞれメチル及びプロピルで
    ある場合にはR1 及びR2 は水素であることができ、 ・(iii) R1 がメチルであり且つR2 がエチルであり且
    つR3 及びR4 の1個がメチルである場合にはR3 及び
    4 の残り1個は水素であることができ、 (c)R1 及びR2 の合計炭素原子数が4個以上である
    場合、R2 の炭素原子数は3個以下であり、但し、R1
    がプロピルであり且つR3 及びR4 が水素である場合に
    はR2 はブチルであることができ、 (d)R1 がエチルであり且つR2 がプロピルである場
    合、R3 はエチル以外のものである):で表わされ、3
    5℃以下の温度において液体として存在する液状炭化水
    素ジオールの製造方法であって、(a)置換ビニルエー
    テルを置換又は非置換アクロレインと接触させて置換
    3,4−ジヒドロピランを生成させ、(b)置換3,4
    −ジヒドロピランを酸触媒と接触させて置換ジアルデヒ
    ドを生成させ、そして(c)置換ジアルデヒドを触媒の
    存在下で水素化して前記の式の液状炭化水素ジオールを
    生成させることを含む、前記方法。
  4. 【請求項4】 置換ビニルエーテルがメチルビニルエー
    テル又はエチルビニルエーテルであり、 置換アクロレインが2−エチル−2−ヘキサナールであ
    り、 置換3,4−ジヒドロピランが2−アルコキシ−5−エ
    チル−4−プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラ
    ン、2−エトキシ−5−エチル−4−プロピル−3,4
    −ジヒドロ−1,2−ピラン、2−メトキシ−5−エチ
    ル−4−プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラ
    ン、2−アルコキシ−4−エチル−5−メチル−3,4
    −ジヒドロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−4−エ
    チル−3,5−ジメチル−3,4−ジヒドロ−1,2−
    ピラン、2−アルコキシ−5−エチル−3−メチル−4
    −プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン、2−
    アルコキシ−3,4−ジエチル−5−メチル−3,4−
    ジヒドロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−4−エチ
    ル−3,3’,5−トリメチル−3,4−ジヒドロ−
    1,2−ピラン、2−アルコキシ−3,3’−ジメチル
    −4−プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン、
    2−アルコキシ−3−メチル−3’−プロピル−3,4
    −ジヒドロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−4−エ
    チル−5−メチル−3−メチル−3’−プロピル−3,
    4−ジヒドロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−5−
    エチル−3−メチル−3’,4−ジプロピル−3,4−
    ジヒドロ−1,2−ピラン、2−アルコキシ−3−ブチ
    ル−3’−エチル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラ
    ン、2−アルコキシ−3−ブチル−3’,4−ジエチル
    −5−メチル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン及び
    2−アルコキシ−3−ブチル−3’,5−ジエチル−4
    −プロピル−3,4−ジヒドロ−1,2−ピラン(ここ
    で、アルコキシはメトキシ、エトキシ、n−プロポキ
    シ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、s
    ec−ブトキシ及びt−ブトキシである)から選択され
    る、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 置換ジアルデヒドが3−エチル−2−メ
    チル−1,5−ペンタンジアール、2−エチル−3−プ
    ロピル−1,5−ペンタンジアール、3−エチル−2,
    4−ジメチル−1,5−ペンタンジアール、2−エチル
    −4−メチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジアー
    ル、3,4−ジエチル−2−メチル−1,5−ペンタン
    ジアール、3−エチル−2,4,4’−トリメチル−
    1,5−ペンタンジアール、2−エチル−4,4’−ジ
    メチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジアール、2
    −メチル−2’−プロピル−1,5−ペンタンジアー
    ル、3−エチル−2,4−ジメチル−4’−プロピル−
    1,5−ペンタンジアール、2−エチル−4−メチル−
    3,4’−ジプロピル−1,5−ペンタンジアール、2
    −ブチル−2’−エチル−1,5−ペンタンジアール、
    4−ブチル−3,4−ジエチル−2−メチル−1,5−
    ペンタンジアール及び4−ブチル−2,4’−ジエチル
    −3−プロピル−1,5−ペンタンジアールから選択さ
    れる、請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 液状炭化水素ジオールが3−エチル−2
    −メチル−1,5−ペンタンジオール、2−エチル−3
    −プロピル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジメ
    チル−3−エチル−1,5−ペンタンジオール、2−エ
    チル−4−メチル−3−プロピル−1,5−ペンタンジ
    オール、2,3−ジエチル−4−メチル−1,5−ペン
    タンジオール、3−エチル−2,2,4−トリメチル−
    1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−4−エ
    チル−3−プロピル−1,5−ペンタンジオール、2−
    メチル−2−プロピル−1,5−ペンタンジオール、
    2,4−ジメチル−3−エチル−2−プロピル−1,5
    −ペンタンジオール、2,3−ジプロピル−4−エチル
    −2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル
    −2−エチル−1,5−ペンタンジオール、2−ブチル
    −2,3−ジエチル−4−メチル−1,5−ペンタンジ
    オール、2−ブチル−2,4−ジエチル−3−プロピル
    −1,5−ペンタンジオール及び3−ブチル−2−プロ
    ピル−1,5−ペンタンジオールから選択される、請求
    項3記載の方法。
  7. 【請求項7】 液状炭化水素ジオールを誘導体化するこ
    とをさらに含む、請求項3記載の方法。
  8. 【請求項8】 誘導体化反応が酸化、アルコキシル化、
    カルボキシル化、還元、水素化、脱水素、縮合、アミノ
    化、エステル化、エーテル化、シリル化、アルキル化又
    はアシル化反応を含む、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の方法の工程(a)、請求
    項3記載の方法の工程(b)、請求項3記載の方法の工
    程(c)又は請求項7記載の方法によって製造される製
    品。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の製品又は請求項1記載
    の液状炭化水素ジオールの誘導体。
JP4324642A 1991-11-12 1992-11-11 置換1,5−ペンタンジオール及びその製造方法 Withdrawn JPH05271128A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US79087291A 1991-11-12 1991-11-12
US790872 1991-11-12

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05271128A true JPH05271128A (ja) 1993-10-19

Family

ID=25151982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4324642A Withdrawn JPH05271128A (ja) 1991-11-12 1992-11-11 置換1,5−ペンタンジオール及びその製造方法

Country Status (14)

Country Link
EP (1) EP0542217A3 (ja)
JP (1) JPH05271128A (ja)
KR (1) KR930009970A (ja)
CN (1) CN1072168A (ja)
AU (1) AU2831392A (ja)
BR (1) BR9204382A (ja)
CA (1) CA2082564A1 (ja)
CZ (1) CZ336892A3 (ja)
FI (1) FI925111A (ja)
HU (1) HUT63140A (ja)
MX (1) MX9206482A (ja)
NO (1) NO924343L (ja)
PL (1) PL296548A1 (ja)
ZA (1) ZA928699B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012503023A (ja) * 2008-09-22 2012-02-02 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 特定のポリ分枝状ポリアルデヒド、ポリアルコール、及び界面活性剤、並びにそれらに基づく消費者製品
JP2012097080A (ja) * 2010-10-06 2012-05-24 Ube Industries Ltd ジオール化合物の製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19860489B4 (de) * 1998-12-28 2008-05-08 Basf Ag Verfahren zur Hydrierung von Aldehyden und Verwendung eines Katalysators zur Reduktion eines Aldehyds zu einem Alkohol
US8232431B2 (en) 2008-09-22 2012-07-31 The Procter & Gamble Company Specific branched surfactants and consumer products
MX2012012617A (es) * 2010-04-29 2012-12-17 Dow Global Technologies Llc Polioles de poliester-polieter hibridos.

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA793932A (en) * 1968-09-03 R. Comstock Lowell Styrene-modified polyester resin
DE3522356A1 (de) * 1984-11-16 1986-05-22 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Verfahren zur herstellung von substituierten 1,4-dihydropyridinen

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012503023A (ja) * 2008-09-22 2012-02-02 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 特定のポリ分枝状ポリアルデヒド、ポリアルコール、及び界面活性剤、並びにそれらに基づく消費者製品
JP2012502922A (ja) * 2008-09-22 2012-02-02 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 特定のポリ分枝状アルデヒド、アルコール、界面活性剤及びそれらに基づく消費者製品
JP2012097080A (ja) * 2010-10-06 2012-05-24 Ube Industries Ltd ジオール化合物の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
HUT63140A (en) 1993-07-28
PL296548A1 (en) 1993-09-06
HU9203539D0 (en) 1993-03-01
NO924343D0 (no) 1992-11-11
ZA928699B (en) 1993-05-10
EP0542217A3 (en) 1993-10-13
AU2831392A (en) 1993-05-13
CA2082564A1 (en) 1993-05-13
CN1072168A (zh) 1993-05-19
KR930009970A (ko) 1993-06-21
CZ336892A3 (en) 1993-10-13
EP0542217A2 (en) 1993-05-19
NO924343L (no) 1993-05-14
BR9204382A (pt) 1993-06-01
MX9206482A (es) 1993-05-01
FI925111A0 (fi) 1992-11-11
FI925111A (fi) 1993-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9353213B2 (en) Functional norbornanyl ester derivatives, polymers and process for preparing same
JP2014173090A (ja) エポキシ樹脂組成物、同組成物を製造する方法、およびその物品
US5025086A (en) Trifunctional monomer compounds, polyesters derived therefrom and thermosetting coating compositions containing the polyesters
WO2014043720A1 (en) Blocked bio-based carboxylic acids and their use in thermosetting materials
JPH05262859A (ja) ポリエステル及びその製造方法
US6201070B1 (en) Method for enhancing the toughness of cycloaliphatic epoxide-based coatings
JPH05271128A (ja) 置換1,5−ペンタンジオール及びその製造方法
KR20060088123A (ko) 말단에 옥세타닐기를 갖는 경화성 폴리에스테르 및 그제조방법, 레지스트 조성물, 제트인쇄 잉크 조성물, 경화방법 및 그 용도
JPH0717917A (ja) 三官能性不飽和化合物及びその誘導体
JP5644623B2 (ja) 分子末端にオキセタンを有するポリカーボネート及びその製造方法
JP2915212B2 (ja) 脂環式エポキシドの製造方法
US5268489A (en) Production of unsaturated cycloaliphatic esters and derivatives thereof
US3520839A (en) Hexadienol and hexadienal derivatives
JP5042491B2 (ja) 脂環式エポキシ化合物の製造方法および脂環式エポキシ化合物
US3112294A (en) Polyepoxides from epoxy-substituted monocarboxylic acids, their preparation and polymers
KR20220076852A (ko) 무수당 알코올 조성물 또는 무수당 알코올-알킬렌 글리콜 조성물을 이용하여 제조된 폴리에스테르 수지 및 그 제조방법, 및 그 수지를 포함하는 분체 도료 조성물
JP2639833B2 (ja) ポリエーテル化合物
JPH06207126A (ja) 熱硬化性粉体塗料用樹脂組成物
JPH05239402A (ja) 相似被覆用塗料組成物
EP0040979B1 (en) Ester diol alkoxylate based alkyd resins and compositions containing them
US5187304A (en) Trifunctional monomer compounds, polyesters derived therefrom and thermosetting coating compositions containing the polyesters
JPH05140270A (ja) 硬化性樹脂組成物
JPH03502926A (ja) 多官能性ビニルエーテル末端基付きエステルオリゴマー
JP3457024B2 (ja) ビニル基を有する新規な重合体およびその製造方法
JPS6159617B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000201