JPH05259178A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JPH05259178A
JPH05259178A JP5839792A JP5839792A JPH05259178A JP H05259178 A JPH05259178 A JP H05259178A JP 5839792 A JP5839792 A JP 5839792A JP 5839792 A JP5839792 A JP 5839792A JP H05259178 A JPH05259178 A JP H05259178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
region
base region
forming
emitter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5839792A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Sato
成生 佐藤
Kunihiro Suzuki
邦広 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP5839792A priority Critical patent/JPH05259178A/ja
Publication of JPH05259178A publication Critical patent/JPH05259178A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bipolar Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、電流増幅率hFEを低下させることな
く、外部ベース領域の大きさを縮小して、ベース抵抗を
小さくすることができる半導体装置及びその製造方法を
提供することを目的とする。 【構成】p型Si基板10表面にn+ 型コレクタ埋込み
領域12が形成され、n+ 型コレクタ埋込み領域12上
にはn- 型コレクタ領域16が形成されている。n- 型
コレクタ領域16上に、Siからなるp型真性ベース領
域18及びSiの伝導帯下端Ecより高い伝導帯下端E
cをもつSiCからなるp型外部ベース領域20が形成
されている。p型真性ベース領域18表面にはn型エミ
ッタ拡散領域24が形成されている。n型エミッタ拡散
領域24に接続するエミッタ電極28、p型外部ベース
領域20に接続するベース電極30、n+ 型コレクタ埋
め込み領域12に接続するコレクタ電極32がそれぞれ
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置及びその製造
方法に係り、特にECL(Emitter CoupledLogic )回
路などに使用されるバイポーラトランジスタ及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ECL回路などのバイポーラトランジス
タ回路の動作速度を上げる一つの方法として、ベース抵
抗を小さくする方法がある。拡散容量を増やさずにベー
ス抵抗を小さくするには、ベースの不純物濃度を高くす
る必要がある。しかし、ベースの不純物濃度を高くする
と、ベースからエミッタへ逆注入する正孔が多くなり、
エミッタ接地電流増幅率hFEが低下する。この電流増幅
率hFEが低下すると、負荷容量を充放電するのに時間が
かかるようになり、回路の動作速度は逆に低下する。そ
こで、電流増幅率hFEを低下させないでベース抵抗を小
さくする必要がある。
【0003】ここで、電流増幅率hFEが低下するメカニ
ズムを簡単に述べる。例えばnpnバイポーラトランジ
スタにおいて、エミッタ電流JE 並びにこのエミッタ電
流JE のうち、エミッタからベースに注入する電子によ
り流れる電子電流Jn及びベースからエミッタに注入す
る正孔により流れる正孔電流Jpは、それぞれ以下の式
で表される。
【0004】JE =Jn+Jp Jn=A(ni 2 /Na) exp(qV/kT) Jp=A(ni 2 /Nd) exp(qV/kT) 但し、Aはエミッタ面積、ni は真性キャリア濃度、N
aはベースの不純物濃度、Ndはエミッタの不純物濃度
である。
【0005】通常、ベース電流JB の成分はJpであ
り、また、コレクタ電流JC は、 JC =JE −JB であるため、電流増幅率hFEは次のようになる。 hFE=JC /JB =Jn/Jp =Nd/Na 従来のnpnバイポーラトランジスタでは、 Nd=1020cm-3 Na=1018cm-3 であるため、 hFE=100 となる。
【0006】上記の式から明らかなように、ベース抵抗
を小さくするためにベースの不純物濃度Naを高くする
と、電流増幅率hFEが低下することになる。このような
電流増幅率hFEの低下を抑制する方法として、エミッタ
・ベース間にヘテロ接合を形成し、エミッタのバンドギ
ャップをベースのバンドギャップより広くしたHBT
(ヘテロバイポーラトランジスタ)がある。
【0007】この原理は以下のように説明できる。エミ
ッタのバンドギャップΔEgが広いと、エミッタにおけ
る真性キャリア濃度はni exp(−ΔEg/2kT)に
なる。従って、電子電流Jnに変化はないが、正孔電流
Jpは, Jp=A(ni 2 /Nd) exp(−ΔEg/kT) exp(qV/kT) となる。従って、電流増幅率hFEは、 hFE=(Nd/Na) exp(ΔEg/kT) となる。
【0008】即ち、ベースの不純物濃度Naを高くして
も、エミッタのバンドギャップΔEgが広ければ、 exp
(ΔEg/kT)が大きくなるため、電流増幅率hFE
低下しない。従って、電流増幅率hFEを高く保持しつつ
ベースの不純物濃度Naを高くして、ベース抵抗を小さ
くすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ベース抵抗についての議論は、バイポーラトランジスタ
の1次元的動作解析に基づくものであり、実際のベース
抵抗を求めるには、平面方向の広がりを考慮した解析が
必要となる。即ち、バイポーラトランジスタのベースに
は、エミッタと接している真性ベース領域の他に、ベー
ス電極を取り付けるための外部ベース領域があるため、
ベース抵抗は外部ベース抵抗と内部ベース抵抗との和と
なる。従って、ベース抵抗を小さくするためには、HB
T等を用いて内部ベース抵抗を小さくするだけでなく、
外部ベース抵抗を小さくしなくてはならない。
【0010】この外部ベース抵抗を小さくする方法とし
て、外部ベース領域の大きさを縮小し、真正ベース領域
からベース電極までの距離を短縮することが考えられる
が、しかしこの場合、エミッタからベースに注入された
電子が外部ベース領域を通ってベース電極に流れ込み易
くなり、その結果、ベース電流JB が増大して電流増幅
率hFEが低下するという問題が生じる。
【0011】そこで本発明は、電流増幅率hFEを低下さ
せることなく、外部ベース領域の大きさを縮小して、ベ
ース抵抗を小さくすることができる半導体装置及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1導電型
のエミッタ領域と、前記エミッタ領域に接して設けられ
た第2導電型の真正ベース領域と、前記真性ベース領域
に接続する第2導電型の外部ベース領域と、前記真性ベ
ース領域に接して設けられた第1導電型のコレクタ領域
とを有する半導体装置において、前記真性ベース領域と
前記外部ベース領域とがヘテロ接合をなし、前記ヘテロ
接合が、前記エミッタ領域から前記真性ベース領域に注
入されて前記外部ベース領域に流れ込むキャリアに対す
る障壁を形成していることを特徴とする半導体装置によ
って達成される。
【0013】また、上記の半導体装置において、前記エ
ミッタ領域及び前記コレクタ領域がn型半導体からな
り、前記真性ベース領域及び前記外部ベース領域がp型
半導体からなり、前記外部ベース領域の伝導帯下端が、
前記真性ベース領域の伝導帯下端より、高い位置にある
ことを特徴とする半導体装置によって達成される。ま
た、上記の半導体装置において、前記エミッタ領域及び
前記コレクタ領域がp型半導体からなり、前記真性ベー
ス領域及び前記外部ベース領域がn型半導体からなり、
前記外部ベース領域の価電子帯上端が、前記真性ベース
領域の価電子帯上端より、低い位置にあることを特徴と
する半導体装置によって達成される。
【0014】更に、上記課題は、半導体基板上に、n型
コレクタ領域を形成する第1の工程と、前記n型コレク
タ領域上に、p型外部ベース領域を形成する第2の工程
と、前記p型外部ベース領域上に絶縁層を形成した後、
前記絶縁層及び前記p型外部ベース領域を選択的にエッ
チング除去して、前記n型コレクタ領域上に開口部を形
成する第3の工程と、前記開口部内の前記n型コレクタ
領域上に、前記p型外部ベース領域の伝導帯下端より低
い伝導帯下端をもつp型真性ベース領域を形成する第4
の工程と、前記p型真性ベース領域表面に、n型エミッ
タ領域を形成する第5の工程とを有することを特徴とす
る半導体装置の製造方法によって達成される。
【0015】また、半導体基板上に、p型コレクタ領域
を形成する第1の工程と、前記p型コレクタ領域上に、
n型外部ベース領域を形成する第2の工程と、前記n型
外部ベース領域上に絶縁層を形成した後、前記絶縁層及
び前記n型外部ベース領域を選択的にエッチング除去し
て、前記p型コレクタ領域上に開口部を形成する第3の
工程と、前記開口部内の前記p型コレクタ領域上に、前
記n型外部ベース領域の価電子帯上端より高い価電子帯
上端をもつn型真性ベース領域を形成する第4の工程
と、前記n型真性ベース領域表面に、p型エミッタ領域
を形成する第5の工程とを有することを特徴とする半導
体装置の製造方法によって達成される。
【0016】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記第5の工程が、前記開口部内の前記絶縁層側壁
にサイドウォールを形成した後、前記第2の絶縁層及び
前記サイドウォールをマスクとして、前記p型又はn型
真性ベース領域表面にn型又はp型不純物を添加して、
n型又はp型エミッタ領域を形成する工程であることを
特徴とする半導体装置の製造方法によって達成される。
【0017】
【作用】本発明は、真性ベース領域と外部ベース領域と
がヘテロ接合をなし、このヘテロ接合におけるエネルギ
ーギャップが、エミッタ領域から真性ベース領域に注入
され外部ベース領域に流れ込むキャリアに対する障壁を
形成しているため、このキャリアが真性ベース領域から
外部ベース領域に流れ込むことを抑制することができ
る。
【0018】従って、ベース電流JB の増大による電流
増幅率hFEの低下を招くことなく、外部ベース領域の大
きさを縮小し、即ち真正ベース領域からベース電極まで
の距離を短縮して、ベース抵抗を小さくすることが可能
となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて具
体的に説明する。図1は本発明の一実施例によるnpn
バイポーラトランジスタを示す断面図である。例えばp
型Si(シリコン)基板10表面にn+ 型コレクタ埋込
み領域12が形成されている。また、p型Si基板10
上及びn+ 型コレクタ埋込み領域12上には、SiO2
膜(シリコン酸化膜)16が形成されている。そしてこ
のSiO2 膜16に形成された開口部内のn+ 型コレク
タ埋込み領域12上に、n- 型コレクタ領域14が形成
されている。こうしてn- 型コレクタ領域14とn+ 型
コレクタ埋込み領域12とからコレクタ領域が構成され
ている。
【0020】また、n- 型コレクタ領域14上には、厚
さ200nmのp型真性ベース領域18及びこのp型真
性ベース領域18に接続する厚さ200nmのp型外部
ベース領域20が形成されている。こうしてp型真性ベ
ース領域18とp型外部ベース領域20とからベース領
域が構成されている。そしてここで、p型真性ベース領
域18がSiからなり、p型外部ベース領域20がSi
Cからなり、SiCの伝導帯下端EcがSiの伝導帯下
端Ecより高い位置にある点に本実施例の特徴がある。
【0021】また、p型真性ベース領域18表面には、
n型エミッタ拡散領域24が形成されている。そしてp
型真性ベース領域18上及びp型外部ベース領域20上
にはSiO2 膜26が形成されており、このSiO2
26に開口されたコンタクト窓を介して、n型エミッタ
拡散領域24に接続するエミッタ電極28が形成されて
いる。更に、SiO2 膜26に開口されたコンタクト窓
を介してp型外部ベース領域20に接続するベース電極
30が形成され、SiO2 膜16、26に開口されたコ
ンタクト窓を介してn+ 型コレクタ埋込み領域12に接
続するコレクタ電極32がそれぞれ形成されている。
【0022】次に、図2を用いて、動作を説明する。図
2は図1のnpnバイポーラトランジスタのp型真性ベ
ース領域18とp型外部ベース領域20とから構成され
るベース領域のAA′線方向におけるエネルギーバンド
図である。このエネルギーバンド図から明らかなよう
に、Siからなるp型真性ベース領域18とSiCから
なるp型外部ベース領域20とがヘテロ接合をなしてい
る。そしてこのヘテロ接合において、p型外部ベース領
域20の伝導帯下端Ecが、p型真性ベース領域18の
伝導帯下端Ecより、エネルギーギャップΔEcだけ高
い位置にある。
【0023】このため、n型エミッタ拡散領域24から
p型真性ベース領域18に注入されてp型外部ベース領
域20を通ってベース電極30へ向かう電子に対し、p
型外部ベース領域20とp型真性ベース領域18とのヘ
テロ接合におけるエネルギーギャップΔEcが障壁とな
る。従って、p型真性ベース領域18に注入された電子
がp型真性ベース領域18からp型外部ベース領域20
に流れ込むことが抑制される。その結果、p型外部ベー
ス領域20の大きさを縮小し、p型真性ベース領域18
からベース電極30までの距離を短縮しても、ベース電
流JB が増大して電流増幅率hFEが低下することを防止
することができる。
【0024】次に、図1のnpnバイポーラトランジス
タの製造方法を、図3及び図4の工程図を用いて説明す
る。 図3(a)参照; p型Si基板10表面にn型不純物
を選択的に拡散して、n+ 型コレクタ埋込み領域12を
形成する。続いて、p型Si基板10表面及びn+ 型コ
レクタ埋込み領域12表面を酸化して、SiO2 膜14
を形成した後、このSiO2 膜14を選択的にエッチン
グ除去して、n+ 型コレクタ埋込み領域12上に開口部
を形成する。そしてこの開口部内のn+ 型コレクタ埋込
み領域12上に、n- 型コレクタ領域16をエピタキシ
ャル成長させる。
【0025】図3(b)参照; n- 型コレクタ領域1
6表面を含む全面に、Siの伝導帯下端Ecより高い伝
導帯下端Ecをもつ材料、例えば厚さ200nmのSi
C層を、B(ボロン)などのp型不純物を混入させてエ
ピタキシャル成長する。そしてこのSiC層を所定の形
状にパターニングして、p型外部ベース領域20を形成
する。
【0026】図3(c)参照; 全面に、厚さ200n
mのSiO2 膜26aを形成する。続いて、このSiO
2 膜26a及びp型外部ベース領域20を選択的にエッ
チング除去して、n- 型コレクタ領域16上に開口部3
4を形成する。 図4(a)参照; 開口部34内のn- 型コレクタ領域
16上に、Siからなり、Bなどのp型不純物を混入さ
せた厚さ200nmのp型真性ベース領域18をエピタ
キシャル成長させる。
【0027】図4(b)参照; 開口部34内のSiO
2 膜26a側壁に、SiO2 膜からなるサイドウォール
26bを形成する。こうしてSiO2 膜26a及びサイ
ドウォール26bからなるSiO2 膜を形成する。 図4(c)参照; 全面に、As(砒素)などのn型不
純物が混入させたポリシリコン層を堆積した後、所定の
形状にパターニングしてエミッタ電極28を形成する。
更に、熱工程によりエミッタ電極28からAsをp型真
性ベース領域18表面に拡散させて、n型エミッタ拡散
領域24を形成する。
【0028】続いて、SiO2 膜26に開口したコンタ
クト窓を介してp型外部ベース領域20に接続するベー
ス電極30を形成し、SiO2 膜14、26aに開口し
たコンタクト窓を介してn+ 型コレクタ埋込み領域12
に接続するコレクタ電極32を形成する。こうして図1
のnpnバイポーラトランジスタを作製する。このよう
に本実施例によれば、Siからなるp型真性ベース領域
18とSiCからなるp型外部ベース領域20とがヘテ
ロ接合をなし、このヘテロ接合においてp型外部ベース
領域20の伝導帯下端Ecがp型真性ベース領域18の
伝導帯下端EcよりエネルギーギャップΔEcだけ高い
位置にあることにより、このエネルギーギャップΔEc
がn型エミッタ拡散領域24からp型真性ベース領域1
8に注入されてp型外部ベース領域20を通ってベース
電極30へ向かう電子に対して障壁となるため、p型真
性ベース領域18に注入された電子がp型真性ベース領
域18からp型外部ベース領域20に流れ込むことが抑
制される。
【0029】従って、ベース電流JB の増大による電流
増幅率hFEの低下を招くことなく、p型真性ベース領域
18からベース電極30までの距離を短縮し、即ちp型
外部ベース領域20の大きさを縮小してベース抵抗を小
さくし、ECL回路などのバイポーラトランジスタ回路
の動作速度を上げることが可能となる。なお、上記実施
例においては、p型真性ベース領域18にSiを用い、
p型外部ベース領域20にSiCを用いているが、この
組み合わせに限定する必要はなく、例えばp型外部ベー
ス領域20にSiを用い、p型真性ベース領域18にS
iの伝導帯下端Ecよりも低い伝導帯下端EcをもつS
iGeを用いる組み合わせでもよい。
【0030】この場合においても、SiGeからなるp
型真性ベース領域18とSiからなるp型外部ベース領
域20との間のヘテロ接合において、p型外部ベース領
域20の伝導帯下端Ecがp型真性ベース領域18の伝
導帯下端Ecより高いことによるエネルギーギャップΔ
Ecが、p型真性ベース領域18からp型外部ベース領
域20に流れ込む電子に対する障壁となるため、上記実
施例と同様の効果を奏することができる。
【0031】また、上記実施例においては、npnバイ
ポーラトランジスタの場合について述べたが、本発明は
pnpバイポーラトランジスタに適用することも可能で
あることはいうまでもない。この場合、n型真性ベース
領域及びn型外部ベース領域の材料として、n型外部ベ
ース領域の価電子帯上端Evが真性ベース領域の価電子
帯上端Evより低くなるような半導体を選択する必要が
ある。これにより、n型真性ベース領域とn型外部ベー
ス領域との間のヘテロ接合において形成されるエネルギ
ーギャップΔEvが,p型エミッタ拡散領域からn型真
性ベース領域に注入されてn型外部ベース領域を通って
ベース電極へ向かう正孔に対して障壁となるため、この
正孔がn型真性ベース領域からn型外部ベース領域に流
れ込むことが抑制される。従って、上記実施例と同様の
効果を奏することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、真性ベー
ス領域と外部ベース領域とがヘテロ接合をなしており、
このヘテロ接合におけるエネルギーギャップが、エミッ
タ領域から真性ベース領域に注入され外部ベース領域に
流れ込むキャリアに対する障壁を形成していることによ
り、このキャリアが真性ベース領域から外部ベース領域
に流れ込むことを抑制することができるため、ベース電
流JB の増大による電流増幅率hFEの低下を招くことな
く、外部ベース領域の大きさを縮小してベース抵抗を小
さくすることができる。従って、ECL回路などのバイ
ポーラトランジスタ回路の動作速度を上げることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるnpnバイポーラトラ
ンジスタを示す断面図である。
【図2】図1のnpnバイポーラトランジスタのp型真
性ベース領域とp型外部ベース領域とから構成されるベ
ース領域のAA′線方向におけるエネルギーバンド図で
ある。
【図3】図1のnpnバイポーラトランジスタの製造方
法を説明するための工程図(その1)である。
【図4】図1のnpnバイポーラトランジスタの製造方
法を説明するための工程図(その2)である。
【符号の説明】
10…p型Si基板 12…n+ 型コレクタ埋込み領域 14…SiO2 膜 16…n- 型コレクタ領域 18…p型真性ベース領域 20…p型外部ベース領域 24…n型エミッタ拡散領域 26…SiO2 膜 26a…SiO2 膜 26b…サイドウォール 28…エミッタ電極 30…ベース電極 32…コレクタ電極 34…開口部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型のエミッタ領域と、前記エミ
    ッタ領域に接して設けられた第2導電型の真正ベース領
    域と、前記真性ベース領域に接続する第2導電型の外部
    ベース領域と、前記真性ベース領域に接して設けられた
    第1導電型のコレクタ領域とを有する半導体装置におい
    て、 前記真性ベース領域と前記外部ベース領域とがヘテロ接
    合をなし、前記ヘテロ接合が、前記エミッタ領域から前
    記真性ベース領域に注入されて前記外部ベース領域に流
    れ込むキャリアに対する障壁を形成していることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記エミッタ領域及び前記コレクタ領域がn型半導体か
    らなり、 前記真性ベース領域及び前記外部ベース領域がp型半導
    体からなり、 前記外部ベース領域の伝導帯下端が、前記真性ベース領
    域の伝導帯下端より、高い位置にあることを特徴とする
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置において、 前記エミッタ領域及び前記コレクタ領域がp型半導体か
    らなり、 前記真性ベース領域及び前記外部ベース領域がn型半導
    体からなり、 前記外部ベース領域の価電子帯上端が、前記真性ベース
    領域の価電子帯上端より、低い位置にあることを特徴と
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に、n型コレクタ領域を形
    成する第1の工程と、 前記n型コレクタ領域上に、p型外部ベース領域を形成
    する第2の工程と、 前記p型外部ベース領域上に絶縁層を形成した後、前記
    絶縁層及び前記p型外部ベース領域を選択的にエッチン
    グ除去して、前記n型コレクタ領域上に開口部を形成す
    る第3の工程と、 前記開口部内の前記n型コレクタ領域上に、前記p型外
    部ベース領域の伝導帯下端より低い伝導帯下端をもつp
    型真性ベース領域を形成する第4の工程と、 前記p型真性ベース領域表面に、n型エミッタ領域を形
    成する第5の工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に、p型コレクタ領域を形
    成する第1の工程と、 前記p型コレクタ領域上に、n型外部ベース領域を形成
    する第2の工程と、 前記n型外部ベース領域上に絶縁層を形成した後、前記
    絶縁層及び前記n型外部ベース領域を選択的にエッチン
    グ除去して、前記p型コレクタ領域上に開口部を形成す
    る第3の工程と、 前記開口部内の前記p型コレクタ領域上に、前記n型外
    部ベース領域の価電子帯上端より高い価電子帯上端をも
    つn型真性ベース領域を形成する第4の工程と、 前記n型真性ベース領域表面に、p型エミッタ領域を形
    成する第5の工程とを有することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記第5の工程が、前記開口部内の前記絶縁層側壁にサ
    イドウォールを形成した後、前記第2の絶縁層及び前記
    サイドウォールをマスクとして、前記p型又はn型真性
    ベース領域表面にn型又はp型不純物を添加して、n型
    又はp型エミッタ領域を形成する工程であることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
JP5839792A 1992-03-16 1992-03-16 半導体装置及びその製造方法 Withdrawn JPH05259178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5839792A JPH05259178A (ja) 1992-03-16 1992-03-16 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5839792A JPH05259178A (ja) 1992-03-16 1992-03-16 半導体装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05259178A true JPH05259178A (ja) 1993-10-08

Family

ID=13083224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5839792A Withdrawn JPH05259178A (ja) 1992-03-16 1992-03-16 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05259178A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008135775A (ja) * 2001-06-11 2008-06-12 Internatl Business Mach Corp <Ibm> SiGeバイポーラの歩留りを向上させるC打込み

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008135775A (ja) * 2001-06-11 2008-06-12 Internatl Business Mach Corp <Ibm> SiGeバイポーラの歩留りを向上させるC打込み

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2655052B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
EP0642171B1 (en) Lateral bipolar transistor
JP3130545B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JPH07201883A (ja) 横型バイポーラトランジスタ
JP2600485B2 (ja) 半導体装置
JP4807931B2 (ja) 狭いドーピング・プロファイルを有する高性能半導体デバイスを作成する構造および方法
JP3885658B2 (ja) ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
JPH05259178A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2953666B2 (ja) 半導体装置及び電子装置
JP2528559B2 (ja) ラテラルバイポ―ラトランジスタの製造方法
EP0431835B1 (en) Bipolar semiconductor device
JP2830515B2 (ja) 半導体装置,およびその製造方法
RU2306632C1 (ru) Тиристорный триод-тирод
JP3001601B2 (ja) 半導体装置
JP3352629B2 (ja) バイポーラトランジスタ
JP3001600B2 (ja) 半導体装置
JPH0235736A (ja) 半導体装置
JP3037710B2 (ja) 半導体装置およびその半導体装置を使用する電子装置
JP2915058B2 (ja) 半導体装置および該装置を用いた光電変換装置
JP2803147B2 (ja) バイポーラトランジスタ
JPH0459785B2 (ja)
JPS62154779A (ja) 半導体集積回路装置
JPH01120060A (ja) 半導体装置
JPH05109744A (ja) 半導体装置
JPH04130773A (ja) サイリスタ素子

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518