JP3885658B2 - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ - Google Patents

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    • H01L29/73Bipolar junction transistors
    • H01L29/737Hetero-junction transistors
    • H01L29/7371Vertical transistors

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
シリコン半導体を主材料として含むトランジスタを製造する半導体プロセスでは、シリコン酸化膜を保護膜として用いることができる。また、良質なシリコン酸化膜は、このトランジスタを構成する半導体領域を酸化することによりにより比較的容易に得られる。
【0003】
一方、化合物半導体を主材料として含むヘテロ接合バイポーラトランジスタは、コレクタ、ベース及びエミッタを構成する半導体層の接合を有している。ヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造する半導体プロセスでは、熱酸化シリコン膜に対応するような良質な膜が提供されていない。ヘテロ接合バイポーラトランジスタは、コレクタ、ベース及びエミッタを構成する半導体層の表面を覆うように設けられたSiO2、SiN、SiONといったシリコン系無機絶縁膜を備えており、この無機絶縁膜がトランジスタの表面を保護している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
発明者らは、ヘテロ接合バイポーラトランジスタを研究している。このトランジスタを動作させるとき、ベース、コレクタ、エミッタに電圧を印加するが、これらの電圧のうちベース−コレクタ間に最も大きい逆バイアス電圧が加わる。故に、発明者らは、トランジスタのベース−コレクタ間の逆方向耐圧を大きくすることが重要であると考えている。この逆方向耐圧は、ベース−コレクタ間のリーク電流と関係している。ベース−コレクタ接合が露出される形態のトランジスタでは、ベース−コレクタ接合のリーク電流は、内部接合に流れる電流成分と、接合の境界に流れる電流成分からなる。発明者らは、この接合の境界に流れる電流成分を小さくすることが耐圧特性の向上に重要であると考えている。
【0005】
発明者らが研究しているトランジスタでは、ベース−コレクタ接合が露出されることを防ぐためにこの接合上に絶縁性シリコン無機化合物膜を設けている。発明者らは、このトランジスタに関して下記の技術課題に着目している。このシリコン系無機絶縁膜は、プラズマCVD法によって形成される。成膜中に、トランジスタの半導体層の表面及びこれらの半導体層の接合がプラズマに晒される。また、トランジスタを構成する半導体領域上に無機絶縁膜を設けると、半導体領域の表面のダングリングボンドにより表面準位が増加する。発明者らは、これらの技術課題を解決する候補はシリコン系無機絶縁膜に替えて半導体膜を用いることであると考えている。しかしながら、トランジスタは、2端子を有するダイオードと異なり、コレクタ、ベース及びエミッタといった3端子デバイスであり、第1導電型半導体領域を第2導電型半導体領域により挟むnpn構造あるいはpnp構造を備えている。故に、発明者らは、トランジスタの半導体領域を半導体膜で覆うと、新たなリーク電流の経路を形成する可能性があると考えている。
【0006】
そこで、本発明の目的は、トランジスタの耐圧を向上できる構造を有するヘテロ接合バイポーラトランジスタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の一側面は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタである。ヘテロ接合バイポーラトランジスタは、第1の半導体を含むベース層と、コレクタ層と、前記第1の半導体の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する第2の半導体を含んでおり、前記コレクタ層および前記ベース層の表面を覆うように設けられたエミッタ層と
を備える。
このトランジスタでは、エミッタ層の禁制帯幅は第1の半導体の禁制帯幅より大きいので、ベース、コレクタ、エミッタの間に望まれないリーク電流経路が発生する可能性を低減できる。また、エミッタ層がコレクタ層およびベース層の表面を覆うので、トランジスタを構成する半導体領域において表面準位の増加およびプラズマダメージを低減できる。故に、ヘテロ接合バイポーラトランジスタの耐圧が高くなる。
本発明のヘテロ接合バイポーラトランジスタは、前記第2の半導体の材料の禁制帯幅より小さな禁制帯幅を有する半導体を含むエミッタコンタクト層を更に備え、前記エミッタ層は、前記エミッタコンタクト層と前記ベース層との間に設けられることが好適である。
本発明のヘテロ接合バイポーラトランジスタは、サブコレクタ層を更に備え、前記コレクタ層は前記サブコレクタ層と前記ベース層との間に設けられており、前記エミッタ層は、前記サブコレクタ層の表面を覆うように設けられることが好適である。
本発明のヘテロ接合バイポーラトランジスタでは、前記コレクタ層、前記ベース層、前記エミッタコンタクト層の各々はInGaAs半導体を含み、前記エミッタ層はInP半導体を含むことが好適である。
【0008】
ヘテロ接合バイポーラトランジスタは、コレクタ層と、ベース層と、エミッタ層と、半導体保護層を備える。ベース層は、第1の半導体を含む。エミッタ層は、第1の半導体材料の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する第2の半導体を含む。ベース層はコレクタ層とエミッタ層との間に設けられている。コレクタ層は、第3の半導体を含む。半導体保護層は、第1及び第3の半導体の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する半導体から構成されており、コレクタ層、ベース層およびエミッタ層の表面を覆うように設けられている。
半導体保護層の禁制帯幅は第1及び第3の半導体の禁制帯幅より大きいので、望まれないリーク電流経路が、ベース、コレクタ、エミッタの間に発生する可能性を低減できる。また、このトランジスタは半導体層を保護層として用いているので、トランジスタを構成する半導体領域において表面準位の増加およびプラズマダメージを低減できる。故に、半導体保護層は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタの耐圧を高めることができる。
【0009】
また、半導体保護層が不純物を意図的に添加していない半導体を含めば、半導体保護層全体にわたって空乏層が形成される。
【0010】
このトランジスタでは、エミッタコンタクト層を更に備えることができる。エミッタコンタクト層は、第2の半導体材料の禁制帯幅より小さい禁制帯幅を有する半導体を含む。エミッタ層は、エミッタコンタクト層とベース層との間に設けられている。半導体保護層は、エミッタコンタクト層の表面を覆うように設けられている。
【0011】
半導体保護層は、エミッタコンタクト層の表面を覆うので、エミッタコンタクト層の表面を介してベース・エミッタ間に流れる電流を低減するために役立つ。
【0012】
このトランジスタでは、サブコレクタ層を更に備えることができる。コレクタ層はサブコレクタ層とベース層との間に設けられている。半導体保護層は、サブコレクタ層の表面を覆うように設けられている。
【0013】
半導体保護層は、サブコレクタ層の表面を覆うので、ベースとコレクタとの間にサブコレクタ層の表面を介して流れる電流を低減するために役立つ。
【0014】
このトランジスタでは、コレクタ層、ベース層、及びエミッタコンタクト層の各々はInGaAs半導体を含むことができる。エミッタ層は、InP半導体を含むことができる。半導体保護層は、不純物を意図的に添加していないInP半導体を含むことができる。
【0015】
本発明の別の側面は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタである。ヘテロ接合バイポーラトランジスタは、コレクタ層と、ベース層と、エミッタ層とを備える。ベース層は、第1の半導体を含む。エミッタ層は、第1の半導体の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する第2の半導体を含んでおり、コレクタ層およびベース層の表面を覆うように設けられている。
【0016】
このトランジスタでは、エミッタ層の禁制帯幅は第1の半導体の禁制帯幅より大きいので、ベース、コレクタ、エミッタの間に望まれないリーク電流経路が発生する可能性を低減できる。また、エミッタ層がコレクタ層およびベース層の表面を覆うので、トランジスタを構成する半導体領域において表面準位の増加およびプラズマダメージを低減できる。故に、ヘテロ接合バイポーラトランジスタの耐圧が高くなる。
【0017】
このトランジスタは、エミッタコンタクト層を更に備えることができる。エミッタコンタクト層は、第2の半導体材料の禁制帯幅より小さな禁制帯幅を有する半導体を含む。エミッタ層は、エミッタコンタクト層とベース層との間に設けられている。
【0018】
エミッタ層は、ベース層の表面を覆うので、ベース層の表面を介してエミッタコンタクト層とベース電極との間を流れる電流の低減に役立つ。
【0019】
このトランジスタは、サブコレクタ層を更に備えることができる。コレクタ層は、サブコレクタ層とベース層との間に設けられている。エミッタ層は、サブコレクタ層の表面を覆うように設けられている。
【0020】
エミッタ層は、サブコレクタ層の表面を覆うので、ベースとコレクタ電極との間にサブコレクタ層の表面を介して流れる電流を低減するために役立つ。
【0021】
このトランジスタでは、コレクタ層、ベース層、エミッタコンタクト層の各々はInGaAs半導体を含むことができる。エミッタ層はInP半導体を含むことができる。
【0022】
ヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造する方法は、(a)コレクタ層、第1の半導体を含むベース層、及び第1の半導体材料の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する第2の半導体を含むエミッタ層を含む第1のメサを形成する工程と、(b)下地の半導体領域の表面を覆うように、第1の半導体の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する半導体保護膜を形成する工程とを備える。
【0023】
この方法は、(c)第1のメサを形成する工程に先だって、エミッタコンタクト層を形成する工程を更に備えることができる。
【0024】
この方法は、(d)半導体保護膜を形成する工程に先だって、サブコレクタ層を形成する工程を更に備えることができる。或いは、この方法は、半導体保護膜を形成する工程の後に、サブコレクタ層及び保護層を形成する工程を更に備えることができる。
【0025】
ヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造する方法は、(e)コレクタ層、第1の半導体を含むベース層を含む第1のメサを形成する工程と、(f)下地の半導体領域の表面を覆うように、第1の半導体材料の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する第2の半導体を含むエミッタ層を形成する工程とを備える。
【0026】
ヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造する方法は、(g)コレクタ層、及び第1の半導体を含むベース層を含む第1のメサを形成する工程と、(h)下地の半導体領域の表面を覆うように、第1の半導体材料の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する第2の半導体を含むエミッタ膜を形成する工程と、(i)エミッタ膜上にエミッタコンタクト層を形成する工程と、(j)エミッタ膜をエッチングして第1のメサを覆うようにエミッタ層を形成する工程と、を備える。
【0027】
ヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造する方法は、(k)サブコレクタ膜、コレクタ膜、及び第1の半導体を含むベース膜を形成する工程と、(m)コレクタ膜及びベース膜をエッチングしてコレクタ層及びベース層を含む第1のメサを形成する工程と、(n)サブコレクタ膜をエッチングしてサブコレクタ層を形成する工程と、(p)下地の半導体領域の表面を覆うように、第1の半導体材料の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する第2の半導体を含むエミッタ膜を形成する工程と、(q)エミッタ膜上にエミッタコンタクト層を形成する工程と、(r)エミッタ膜をエッチングして第1及び第2のメサを覆うようにエミッタ層を形成する工程とを備える。
【0028】
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明のヘテロ接合バイポーラトランジスタに係わる実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
【0030】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタを示す平面図である。図2(a)は、図1のI−I線に沿ってとられた断面図である。図2(b)は、図1のII−II線に沿ってとられた断面図である。本実施の形態に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以下、トランジスタと記す)1aは、III−V族化合物半導体から形成されたnpnタイプトランジスタであり、そのエミッタのバンドギャップはベースのバンドギャップより大きい。
【0031】
図1を参照すると、トランジスタ1aは、基板2、第1のメサ4、第2のメサ6、エミッタコンタクトメサ8、半導体保護層10、エミッタ電極12、ベース電極14、およびコレクタ電極16を備える。図1には、結晶軸を示す座標系Sが記載されている。基板2としては、半絶縁性InP基板といった半導体基板が例示される。また、半導体基板の主面は、例えば(100)面である。
【0032】
図1、図2(a)及び図2(b)を参照しながら、トランジスタ1aの構成要素を説明する。第1のメサ4は、基板2の主面上に設けられており、サブコレクタ層(図2(a)及び図2(b)の参照番号18)を含む。第1のメサ(サブコレクタ層18)は、〔011〕(以下、特段の記述がある場合を除き結晶学的に等価な結晶方向を示す)方向に伸びる一対の側面4a及び4bと、〔01−1〕方向に伸びる一対の側面4c及び4dとを有する。第1のメサ4の主面は、第1の領域と、この第1の領域を囲むように設けられた第2の領域とを備える。コレクタ電極16は、第1のメサ4の第2の領域に電気的に接続されており、第1のメサ4のステップ4cを横切って〔011〕方向に伸びている。第1のメサ4は、当該トランジスタ1aを別のトランジスタから電気的に分離するために役立つ。
【0033】
第2のメサ6は、第1のメサ4の第1の領域上に設けられており、コレクタ層20及びベース層22を含んでいる。第2のメサ6(コレクタ層20、及びベース層22)は、〔011〕方向に伸びる一対の側面6a、6bと、〔01−1〕方向に伸びる一対の側面6c、6dとを有する。第2のメサ6の主面は、第1の領域と、この第1の領域を囲むように設けられた第2の領域とを備える。ベース電極14は、第2のメサ6の第2の領域に電気的に接続されており、第1及び第2のメサ4、6のステップ4c、6dを横切って〔011〕方向に伸びている。コレクタ層20は、サブコレクタ層18上に設けられており、ベース層22は、コレクタ層20上に設けられている。
【0034】
また、第2のメサ6は、更にエミッタ層26を含むことができる。エミッタ層26は、ベース層22上に設けられている。しかしながら、エミッタ層は、第2のメサ(ベース・コレクタメサ呼ばれる)6と別個に設けることができる。
【0035】
エミッタコンタクトメサ8は、第2のメサ6上に設けられており、エミッタコンタクト層28を含む。エミッタコンタクト層28は、〔011〕方向に伸びる一対の側面28a及び28bと、〔01−1〕方向に伸びる一対の側面28c及び28dとを有する。側面28a及び28bの各々は逆メサ形状を有しており、側面28c及び28dの各々は順メサ形状を有する。
【0036】
エミッタ電極12は、エミッタコンタクト層28に電気的に接続されており、エミッタコンタクト層28の順メサ形状の側面28d、並びに第1及び第2のメサ4、6のステップ4d、6dを横切って〔011〕方向に伸びている。
【0037】
半導体保護層10は、コレクタ層20、ベース層22およびエミッタ層26の表面を覆うように設けられている。図1に示される実施の形態においては、半導体保護層10を明示的に示すために、コレクタ層20、ベース層22及びエミッタ層26の表面を覆う矩形領域に半導体保護層10が設けられているが、基板全体に対して保護機能を発揮するために、基板の全面に設けられていることが好ましい。
【0038】
半導体保護層10は、ベース層22の半導体及びコレクタ層20の半導体の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する半導体から構成されているので、リーク電流経路が、ベース、コレクタ、エミッタの間に発生する可能性を低減できる。故に、半導体保護層は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタの耐圧を高めることができる。
【0039】
また、トランジスタ1aは、シリコン系無機化合物層に替えて半導体保護層10を用いているので、トランジスタを構成する半導体層と同じ成長法を採用できる。故に、トランジスタを構成する半導体領域の表面がプラズマに晒されることがないので、この半導体領域の表面準位の増加が抑えられると共に半導体領域に対するプラズマダメージも低減できる。
【0040】
更に、半導体保護層10の不純物濃度が十分に低ければ、半導体保護層10の全体にわたって又は部分的に空乏層が形成される。半導体保護層10に空乏層が形成されるようにするためにの条件としては、例えば、膜厚400ナノメートル以下、キャリア濃度1.0×1015cm-3以下であることが好ましい。空乏層の形成により、半導体保護層10を介して流れるキャリアを低減できる。空乏層を確実に形成するためには、半導体保護層10が不純物を意図的に添加していない半導体から構成されていることが好ましい。
【0041】
加えて、半導体保護層10が十分に空乏化していれば、半導体保護層10内の残存キャリア濃度を小さくできる。発明者の知見によれば、残存キャリアは浮遊容量を増加させる。トランジスタには高周波信号が入力されるが、半導体保護層10が完全に空乏化していれば、トランジスタの高周波特性が浮遊容量により悪化することがない。
【0042】
トランジスタ1aが動作している状態では、ベース・コレクタ間にはミリアンペア程度の量の電流が流れている。また、ベース・コレクタ接合には、大きな電圧が印加されている。故に、ベース・コレクタ接合の近傍には、ホットエレクトロンが生じている。一方、トランジスタ1aのベース・コレクタ接合のエッジがメサ表面に現れている。シリコン系無機化合物層が直接に覆っている場合、成膜の際にプラズマダメージによって発生する界面準位や、界面近傍のシリコン系無機化合物層にホットエレクトロンが捕獲される現象が生じる。この現象は、界面近傍のリーク電流増大や寄生効果といった悪影響を生じさせる。半導体保護層10は接合のエッジを覆っているので、ホットエレクトロンの捕獲が生じにくい。
【0043】
シリコン系無機化合物層に替えて半導体保護層10がベース層22およびエミッタ層26の表面を覆っているので、ベース層22およびエミッタ層26の表面を介してエミッタ・ベース間に流れる電流を抑制する。
【0044】
シリコン系無機化合物層に替えて半導体保護層10がエミッタコンタクト層28の表面を覆っているので、エミッタコンタクト層28の表面(側面)を介して、エミッタ電極・ベース電極間に通じるリーク電流を抑えることができる。
【0045】
さらに、半導体保護層10がサブコレクタメサの側面を覆っていれば、隣接した素子間に流れるリーク電流を抑制できる。
【0046】
トランジスタ1aの主要な構成要素が説明された。
具体例;
基板2:半絶縁性InP基板;
層18:Si添加InGaAs、
200〜500nm、1.0×1019cm-3〜2.0×1019cm-3
層20:Si添加InGaAs、
200〜500nm、1.0×1015cm-3〜2.0×1017cm-3
層22: C添加InGaAs、
30nm〜100nm、2.0×1019cm-3〜4.0×1019cm-3
層26:Si添加InP、
50nm〜200nm、1.0×1017cm-3〜5.0×1018cm-3
層28:Si添加InGaAs、
200nm、1.0×1019〜2.0×1019
層10:アンドープInP、 20nm。
【0047】
(第2の実施の形態)
図3は、別の実施の形態のトランジスタ1bを示す図面である。図4(a)は、図1のIII−III線に沿ってとられた断面図である。図4(b)は、図1のIV−IV線に沿ってとられた断面図である。本実施の形態に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以下、トランジスタと記す)1bは、III−V族化合物半導体から形成されたnpnタイプトランジスタであり、そのエミッタのバンドギャップはベースのバンドギャップより大きい。図3には、結晶軸を示す座標系Sが記載されている。
【0048】
図3を参照すると、トランジスタ1aと同様に、トランジスタ1bは、基板2、第1のメサ4、エミッタコンタクトメサ8、ベース電極14、コレクタ電極16、およびエミッタ電極12を備える。しかしながら、トランジスタ1bは、第1の実施の形態における構成に限定されるものではない。また、トランジスタ1bは、半導体保護層を備えておらず、トランジスタ1aの第2のメサ6に替えて、第2のメサ7を備える。また、トランジスタ1bは、エミッタ層10の代わりにエミッタ層11を備える。
【0049】
第2のメサ7は、第1のメサ4の第1の領域上に設けられており、コレクタ層21及びベース層23を含んでいる。第2のメサ7(コレクタ層21、及びベース層23)は、〔011〕方向に伸びる一対の側面7a、7bと、〔01−1〕方向に伸びる一対の側面7c、7dとを有する。第2のメサ7の主面は、第1の領域と、この第1の領域を囲むように設けられた第2の領域とを備える。ベース電極14は、第2のメサ7の第2の領域に電気的に接続されており、第1及び第2のメサ4、7のステップ4c、7dを横切って〔011〕方向に伸びている。コレクタ層21は、サブコレクタ層18上に設けられており、ベース層23は、コレクタ層21上に設けられている。
【0050】
エミッタ層11は、第2のメサ7(ベース・コレクタメサ呼ばれる)を覆うように設けられている。エミッタ層11は、コレクタ層21およびベース層23の表面を覆うように設けられている。エミッタ層11は2つの部分からなる。第1の部分は、ベース層23とエミッタコンタクト層28との間に位置して、トランジスタのワイドギャップエミッタとして機能する。第2の部分は、ベース層23及びコレクタ層21の表面を覆って半導体保護層として機能する。
【0051】
エミッタ層11は、ベース層23及びコレクタ層21の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する半導体から構成されているので、望まれないリーク電流経路が、ベースとコレクタとの間に発生する可能性を低減できる。故に、エミッタ層11は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタの耐圧を高めることができる。
【0052】
また、トランジスタ1bは、シリコン系無機化合物層に替えてエミッタ層11を保護層として用いているので、トランジスタを構成する半導体層と同じ成長法を採用できる。故に、トランジスタを構成する半導体領域の表面がプラズマに晒されることがないので、この半導体領域の表面準位の増加が抑えられると共に半導体領域に対するプラズマダメージも低減できる。
【0053】
トランジスタ1bが動作しているとき、ベース・コレクタ間にはミリアンペア程度の量の電流が流れている。また、ベース・コレクタ接合には、大きな電圧が印加されている。故に、ベース・コレクタ接合の近傍には、ホットエレクトロンが生じている。一方、トランジスタ1bのベース・コレクタ接合のエッジがメサ表面に現れている。半導体層11は接合のエッジを覆っているので、ホットエレクトロンの捕獲が生じにくい。
【0054】
エミッタ層11を保護膜と兼用しているので、エミッタ層11の不純物濃度は、1.0×1016cm-3以上〜1.0×1017cm-3以下であることが好ましい。発明者らの見積もりでは、ベース層23の不純物濃度が4×1019cm-3でありエミッタ層の不純物濃度が1.0×1017cm-3であるとき、エミッタ層における空乏層の広がりが100ナノメートルであり、エミッタ層の不純物濃度が1.0×1016cm-3であるとき、エミッタ層における空乏層の広がりが350ナノメートルである。この程度の空乏層の広がりが得られれば、エミッタ層11は保護層として用いることが可能である。空乏層の形成により、半導体層11を介して流れる電流を低減できる。また、保護層としての機能が期待される半導体層11の部分が完全に空乏化していれば、浮遊容量により、トランジスタの高周波特性が悪化することがない。
【0055】
エミッタ層11の濃度を低下させることは、エミッタ層の抵抗を増大させることになる。エミッタ層の機能は、電子に対しては障壁として働くことなく、正孔に対しては障壁として働くことである。故に、エミッタ層の不純物濃度を低くすることは、トランジスタの他の層の不純物濃度を低下させることに比べると、実現可能性がある。
【0056】
エミッタ層11は、第1のメサ4を覆うように設けられている。第1のメサ4は、サブコレクタ層18を含む。エミッタ層11がサブコレクタ層を覆っていれば、隣接した素子間に流れるリーク電流を抑制できる。半導体層11は、サブコレクタ層18の表面を覆うように設けられている。半導体層11は、サブコレクタ層18の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する半導体から構成されているので、望まれないリーク電流経路が発生する可能性を低減できる。
【0057】
エミッタコンタクトメサ8は、第2のメサ7上に設けられており、エミッタコンタクト層28を含む。エミッタ電極12は、エミッタコンタクト層28に電気的に接続されており、エミッタコンタクト層28の順メサ形状の側面28d、並びに第1及び第2のメサ4、7のステップ4d、7dを横切って〔011〕方向に伸びている。
【0058】
コレクタ電極16は、第1のメサ4の第2の領域に電気的に接続されており、第1のメサ4のステップ4cを横切って〔011〕方向に伸びている。コレクタ電極16とサブコレクタ層18との接続を得るために、第1のメサ4上の半導体層11に開口部を設けることが好ましい。半導体層11の厚さに関係なく、確実にコレクタ電極16とサブコレクタ層18との接続を得ることができる。
【0059】
半導体基板上に複数のトランジスタが設けられているとき、第1のメサ4は、当該トランジスタ1bを別のトランジスタから電気的に分離するために役立つ。また、半導体層11は、トランジスタ毎に別個に設けられている。
【0060】
トランジスタ1bの主要な構成要素が説明された。
【0061】
(第3の実施の形態)
図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)、図8(a)及び図8(b)を参照しながら、ヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造する方法を説明する。ヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造するために、基板40を準備する。
【0062】
(成膜工程)
第1の成膜工程では、基板40上に複数のIII−V族化合物半導体膜を成長する。図5(a)に示される実施例では、半絶縁性InP基板といった基板40上に、サブコレクタ膜42、コレクタ膜44、ベース膜46、エミッタ膜48及びエミッタコンタクト膜50を順に成長する。
【0063】
この成膜は、例えば有機金属気相成長法(OMVPE)を用いてエピタキシャル成長により行われる。サブコレクタ膜42の不純物濃度は、コレクタ膜44の不純物濃度よりも高い。サブコレクタ膜42をn導電型にするために、n型ドーパントが添加されている。サブコレクタ膜42の不純物濃度は、コレクタ損失(コレクタ−エミッタ間を流れる電流ICEと、コレクタ−エミッタ間電圧VCEの積)を小さくするように比較的高く決定される。好適なサブコレクタ膜42としては、例えば、材料がInGaAs、ドーパントがSi、不純物濃度の上限が1×1019〜5×1019cm-3、膜厚200nm以上500nm以下である。
【0064】
コレクタ膜44をn導電型にするために、n型ドーパントが添加されている。コレクタ膜44の不純物濃度は、コレクタ損失を小さくするために大きいことが好ましいが、トランジスタ動作に好適なベース・コレクタ接合を得るためにあまり高くできない。コレクタ膜44の不純物濃度を高くすると、ベース・コレクタ接合容量が増加するだけでなく、ベース・コレクタ耐圧を高めることができない。好適なコレクタ膜44としては、例えば、材料がInGaAs、ドーパントがSi、不純物濃度の上限が1×1015〜1×1017cm-3、膜厚200nm以上500nm以下である。コレクタ膜の厚さは、ベース・コレクタ容量CBCを増加させないように決定される。
【0065】
ベース膜46をp導電型にするために、p型ドーパントが添加されている。ベース膜46の不純物濃度は、ベース抵抗rbbを低減するために比較的大きく決定される。ベース膜46の厚さは、優れた電流増幅率を得るために比較的薄く決定される。ベース膜46のドーパントは、固容限が亜鉛に比べて比較的大きい炭素(C)が使用される。炭素(C)の拡散係数が亜鉛(Zn)の拡散係数に比べて小さいので、より急峻な不純物プロファイルが得られる。好適なベース膜46としては、例えば、材料がInGaAs、ドーパントがC、不純物濃度の上限が2×1019〜4×1019cm-3、膜厚30nm以上100nm以下である。
【0066】
エミッタ膜48の半導体のバンドギャップは、ベース膜46のバンドギャップより大きい。エミッタ膜48をn導電型にするために、n型ドーパントとしてシリコン(Si)が使用される。好適なエミッタ層48としては、例えば、材料がInP、ドーパントがSi、不純物濃度の上限が2×1017〜5×1018cm-3、膜厚50nm以上200nm以下である。
【0067】
エミッタコンタクト膜50の半導体のバンドギャップは、エミッタ膜48のバンドギャップより小さい。エミッタコンタクト膜50をn導電型にするために、n型ドーパントとしてシリコン(Si)が使用される。好適なエミッタコンタクト層50としては、例えば、材料がInGaAs、ドーパントがSi、不純物濃度の上限が1×1019〜5×1019cm-3、膜厚が100nm以上である。エミッタコンタクト膜50の膜厚の下限は、エミッタ電極の金属がシンターによって拡散する距離より大きく決定される。
【0068】
また、エミッタコンタクト膜50は、ステップ状の不純物濃度変化、あるいは、連続的な不純物濃度変化を有する不純物プロファイルを有することができる。不純物プロファイルにおいて、エミッタ膜48から離れた領域の不純物濃度は、エミッタ膜48に近い領域の不純物濃度より大きい。例示的なエミッタコンタクト膜50としては、シリコンを1.0×1018から2.0×1019cm-3添加した250ナノメートルのGaInAs膜が示される。或いは、エミッタコンタクト膜50は、2層構造を備えることができ、例えば、シリコンを1.0×1019から2.0×1019cm-3添加した100〜200ナノメートルの第1のGaInAs膜と、シリコンを1.0×1018から1.0×1019cm-3添加した50〜100ナノメートルの第2のGaInAs膜とを備える。第2のGaInAs膜は、第1のGaInAs膜とInP膜との間に設けられている。
【0069】
(エミッタコンタクトメサ形成)
図5(b)に示されるように、エミッタコンタクト膜50上にマスク層52を形成する。マスク層52は、エッチングにより形成されるエミッタコンタクト層がほぼ矩形になるようにパターン形成されている。図6を参照すると、マスク層52は、〔011〕方向に伸びる第1及び第2の辺52a及び52bと、〔01−1〕方向に伸びる第3及び第4の辺52c及び52dとを備える。また、マスク層52は、辺52c及び52dの各々から伸び出す突起52e、52f、52g、52hを形成するように設けられた追加の辺52i、52j、52k、52mを備える。突起52e、52f、52g、52hの各々は、それぞれ、辺52a及び52bの一部と追加の辺52i、52j、52k、52mの各々とにより規定されている。マスクパターンは、パターンを形成する4つの主要辺と、主要辺のいくつかから伸び出す4つの突起とを備える。突起の各々は、主要辺の内の一つと、この辺を主要辺の内の他の一つと接続する追加の斜辺とにより規定されている。
【0070】
次いで、マスク層52を用いて、エミッタコンタクト膜50をエッチングするエミッタコンタクトメサを形成する。エッチングは、例えば、リン酸系のエッチャントを用いて行われる。このエッチャントを用いると、InGaAs半導体のエミッタコンタクト膜をInP半導体のエミッタ膜に対して選択的にエッチングできる。この実施例においては、InP半導体膜はエッチング停止層として働いている。マスク層52は、エッチング終了後に除去される。
【0071】
図7は、エッチングにより得られたエミッタコンタクト層50aを示す平面図である。図7を参照すると、マスク層52を用いてエッチングを行ったので、ほぼ矩形のエミッタコンタクト層50aが得られている。エミッタコンタクト層50aは、〔011〕方向に伸びる側面51a及び51bと、〔01−1〕方向に伸びる側面51c及び51dとを有する。本実施例では、リン酸系のエッチャントを用いてInGaAs半導体のエミッタコンタクト膜50をエッチングしている。この形態では、エミッタコンタクト層50aの側面51a及び51bは、逆テーパ形状を有する。エミッタコンタクト層50aの側面51c及び51dは、順テーパ形状を有する。
【0072】
(ベース・コレクタメサ形成)
図8(a)を参照すると、エミッタコンタクト層51及びエミッタ膜48上にマスク層54が形成されている。マスク層54は、ベース・コレクタメサを形成する領域を規定するパターンを有する。
【0073】
まず、第1のエッチャントを用いてベース膜46に対してエミッタ膜48を選択的にエッチングして、エミッタ層48aを形成する。InP半導体のエミッタ膜及びInGaAs半導体のベース膜を備えるトランジスタの実施例では、塩酸系エッチャントを用いることができる。このエッチャントにより、InGaAs半導体膜に対してInP半導体膜を選択的にエッチングすることが可能になる。
【0074】
次いで、第2のエッチャントを用いてベース膜46及びコレクタ膜44をエッチングして、ベース層46a及びコレクタ層44aを形成する。ベース層46a及びコレクタ層44aがInGaAs半導体から成る実施例では、硫酸系エッチャントを用いることができる。このエッチングは、ベース膜及びコレクタ膜を十分に除去すると共に、サブコレクタ膜を残すように行われる。サブコレクタ膜の膜厚は、このエッチング工程における減少量を考慮して決定されている。これらのエッチングにより、ベース・コレクタメサ56が得られる。ベース・コレクタメサ56は、コレクタ層44a、ベース層46a、及びエミッタ層48aを含む。エッチング終了後に、マスク層54を除去する。
【0075】
(サブコレクタメサ形成)
図8(b)を参照すると、ベース・コレクタメサ56及びサブコレクタ膜42上にマスク層58が形成されている。マスク層58は、サブコレクタメサを形成する領域を規定するパターンを有する。
【0076】
基板4上に設けられたサブコレクタ膜42をエッチャントを用いてエッチングする。InGaAs半導体のサブコレクタ膜及びInP基板を備えるトランジスタの実施例では、リン酸系エッチャントを用いることができる。このエッチングは、InP基板に対してサブコレクタ膜を選択的に除去できる。
【0077】
これらのエッチングにより、サブコレクタメサ60が得られる。サブコレクタメサ60は、サブコレクタ層42aを備える。エッチング終了後に、マスク層58を除去する。
【0078】
(保護膜形成)
図9(a)を参照すると、InP基板40、サブコレクタメサ60、ベース・コレクタメサ56及びエミッタコンタクト層50a上に半導体保護膜62が形成されている。この成膜は、例えばOMVPE法を用いて行われる。半導体保護膜62のバンドギャップは、サブコレクタ層42a、コレクタ層40a、ベース層46a、エミッタコンタクト層50aのバンドギャップよりも大きい。また、半導体保護膜62の不純物濃度は、サブコレクタ層42a、ベース層46a、エミッタコンタクト層50aの不純物濃度よりも小さい。半導体保護膜62の不純物濃度は、サブコレクタ層42a、コレクタ層40a、ベース層46a、エミッタ層48a、エミッタコンタクト層50aと半導体保護膜62が接触したときに、半導体保護膜62が空乏化するように決定される。半導体保護膜62の厚さは、サブコレクタ層42a、コレクタ層40a、ベース層46a、エミッタ層48a、エミッタコンタクト層50aと半導体保護膜62が接触したときに、半導体保護膜62が実質的に或いは完全に空乏化するように決定される。
【0079】
半導体保護膜62としてInP半導体を用いるときは、上記のメサを十分に覆うために、少なくとも100ナノメートル程度が必要であり、好ましくは200ナノメートル程度である。好適な実施例としては、半導体保護膜62は、不純物を意図的に添加していないInP半導体膜からなる。このInP半導体膜は、n導電型を示し、その電子濃度は1×1015cm-3以下である。この半導体保護膜62が、サブコレクタ層42a、コレクタ層40a、ベース層46a、エミッタ層48a、エミッタコンタクト層50aに接触したときに、空乏層の深さは200ナノメートル程度である。半導体保護膜62の膜厚を200ナノメートル程度にすれば、半導体保護膜62の全体が空乏化される。空乏化した半導体領域にはキャリア(伝導電子)が存在しないので、サブコレクタ層42a、コレクタ層40a、ベース層46a、エミッタ層48a、エミッタコンタクト層50aの間に半導体保護層62を介して電流が流れることはない。
【0080】
(保護膜エッチング)
図9(b)を参照すると、レジスト材からなるマスク層66が半導体保護層62上に形成されている。マスク層66は、エミッタコンタクト、ベースコンタクト、コレクタコンタクトを形成する位置に開口部66a〜66dを有している。マスク層66を用いて半導体保護層62をエッチングして半導体保護層62aを形成する。InPエミッタ層及びInP基板に対してInP膜をエッチングするエッチャントとしては、塩酸系エッチャントを用いることができる。エッチング時間により、エッチング量を制御する。ベース電極部分は、ベース層が露出するまでエッチングしてもよい。エッチング終了後にマスク層66を除去する。
【0081】
(メタル堆積)
図10(a)を参照しながら、メタル堆積工程を説明する。この工程では、エミッタ電極、ベース電極及びコレクタ電極を形成するために利用するレジスト材からなるマスク層68を半導体保護層62a上に形成する。マスク層68は、コレクタ電極を形成するための領域、エミッタ電極を形成するための領域、及びベース電極を形成するための領域の各々に開口部68a、68b、68cを有する。このマスク層上の全面にメタル膜70を形成する。メタル膜としては、Pt/Ti/Pt/Au膜といったメタル多層膜が例示される。
【0082】
(電極形成)
図10(b)に示すように、メタル膜を形成した後にマスク層68を選択的に除去すると、リフトオフ法によりコレクタ電極74、エミッタ電極76、及びベース電極78が得られる。
【0083】
引き続いて、熱処理を施すと、ヘテロ接合バイポーラトランジスタの主要工程が完了する。InGaAs半導体の組成は、GaAsに格子整合するIn0.53Ga0.47Asである。トランジスタの典型的なサイズは、エミッタコンタクト層の幅は約1マイクロメートルであり、ベース・コレクタメサの幅は約2マイクロメートルである。トランジスタの長さは、駆動電流の最大値により規定されるけれども、数マイクロメートル以上であり約20マイクロメートルも可能である。
【0084】
(第4の実施の形態)
図11(a)を参照して、別の実施の形態を説明する。この製造方法では、ベース・コレクタメサ形成工程(図8(a))の後に、引き続いて半導体保護膜72を形成する。成膜条件は、第3の実施の形態における保護膜形成工程(図9(a))と同様の条件が適用できるが、別の成膜条件を用いることができる。
【0085】
図11(b)を参照して、サブコレクタメサ工程を説明する。半導体保護膜72を形成した後に、サブコレクタ領域を規定するためのマスク層74を形成する。マスク層74を用いて半導体保護膜72及びサブコレクタ膜42をエッチングして、サブコレクタメサ76を形成する。InGaAs半導体のサブコレクタ膜及びInP半導体の半導体保護膜72がInP基板上に設けられているトランジスタでは、InP半導体のエッチングに塩酸系エッチャントを用いることができ、InGaAs半導体のサブコレクタ膜のエッチングにリン酸系エッチャントを用いることができる。これらのエッチャントを使い分けることにより、InGaAs半導体膜に対してInP半導体膜を選択的に除去でき、InP基板に対してサブコレクタ膜を選択的に除去できる。
【0086】
サブコレクタメサ76は、半導体保護層72a及びサブコレクタ層42bを含む。基板上に複数のトランジスタが設けられている場合、半導体保護層72aは、個々のトランジスタ毎に互いに分離されている。引き続いて図12(a)に示されるように、マスク層68上にメタル膜70を形成した後にマスク層68をリフトオフして電極を形成すると、図12(b)に示されたトランジスタ1cが得られる。
【0087】
本実施の形態は、他の実施の形態と同様に、リーク電流を低減できるという利点を有する。
【0088】
(第5の実施の形態)
図13(a)〜図13(c)及び図14(a)〜図14(c)を参照して、別の実施の形態に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造する方法を説明する。ヘテロ接合バイポーラトランジスタを製造するために、基板40を準備する。本実施の形態のトランジスタは、第3の実施の形態に示されたトランジスタと、半導体保護層がエミッタ層と兼用されている点で異なっている。
【0089】
(第1の成膜工程)
第1の成膜工程では、基板40上に複数のIII−V族化合物半導体膜を成長する。図13(a)に示される実施例では、半絶縁性InP基板といった基板40上に、サブコレクタ膜82、コレクタ膜84、及びベース膜86を順に成長する。この成膜は、例えばOMVPE法を用いてエピタキシャル成長により行われる。本実施の形態においては、サブコレクタ膜82はSi添加InGaAsから構成され、コレクタ膜84はアンドープInGaAsから構成され、ベース膜86は、C添加InGaAsから構成されている。これらの半導体膜のドーパント濃度及び膜厚は、第3の実施の形態に係わる実施例と同じ値であることができる。
【0090】
(ベース・コレクタメサ形成)
第1の成膜工程の後には、ベース・コレクタメサ形成工程を行う。図13(a)を参照すると、ベース膜86上にマスク層88が形成されている。マスク層88は、ベース・コレクタメサを形成する領域を規定するパターンを有する。エッチャントを用いてベース膜86及びコレクタ膜84をエッチングして、ベース層86a及びコレクタ層84aを形成する。ベース層86a及びコレクタ層84aがInGaAs半導体から成るトランジスタの実施例では、このエッチングのために硫酸系エッチャントを用いることができる。このエッチングは、ベース膜及びコレクタ膜を十分に除去すると共に、サブコレクタ膜を残すように行われる。これらのエッチングにより、ベース・コレクタメサ90が得られる。エッチング終了後に、マスク層88を除去する。
【0091】
(サブコレクタメサ形成)
図13(c)を参照すると、ベース・コレクタメサ90及びサブコレクタ膜82上にマスク層92が形成されている。マスク層92は、サブコレクタメサを形成する領域を規定するパターンを有する。基板40上に設けられたサブコレクタ膜82をエッチャントを用いてエッチングする。InGaAs半導体のサブコレクタ膜及びInP基板を備える実施例では、リン酸系エッチャントを用いることができる。リン酸系エッチャントを用いると、InP基板に対してInGaAs半導体サブコレクタ膜を選択的に除去できる。このエッチングにより、サブコレクタ層(サブコレクタメサ)82aが得られる。エッチング終了後に、マスク層92を除去する。
【0092】
(第2の成膜工程)
図14(a)に示される実施例では、半絶縁性InP基板といった基板40、ベース・コレクタメサ90、及びサブコレクタメサ82a上にエミッタ膜94及びエミッタコンタクト膜96を形成する。エミッタ膜94は、ベース・コレクタメサ90及びサブコレクタ層82aの表面を覆っている。エミッタ膜94の半導体のバンドギャップは、ベース膜86のバンドギャップより大きい。好適なエミッタ膜94としては、例えば、材料がInP、ドーパントがSiが例示される。エミッタ膜94を保護膜と兼用するので、エミッタ層の不純物濃度は、1.0×1016cm-3以上〜1.0×1017cm-3以下であることが好ましい。エミッタコンタクト膜96の半導体のバンドギャップは、エミッタ膜94のバンドギャップより小さい。好適なエミッタコンタクト層96としては、例えば、材料がInGaAs、ドーパントがSi、不純物濃度の上限が1×1019〜2×1019cm-3、膜厚が200nm以上である。
【0093】
(エミッタコンタクトメサ形成)
図14(b)を参照して、エミッタコンタクトメサ形成工程を説明する。この工程では、エミッタコンタクト層96aを形成する。まず、エミッタコンタクト膜96上にマスク層98を形成する。マスク層98は、図6に示されるように、エミッタコンタクト層がほぼ矩形になるようにパターン形成されている。マスク層98を用いて、エミッタコンタクト膜96をエッチングしてエミッタコンタクトメサを形成する。エッチングは、例えば、リン酸系のエッチャントを用いて行われる。この実施例においては、InP半導体膜はエッチング停止層として働いている。マスク層98は、エッチング終了後に除去される。
【0094】
(エミッタ層エッチング)
図14(c)を参照すると、レジスト材からなるマスク層100がエミッタ膜94上に形成されている。マスク層100は、エミッタコンタクト、ベースコンタクト、コレクタコンタクトを形成する位置に開口部100a〜100cを有すると共に、ベース・コレクタメサ90及びサブコレクタ層82aの上面及び側面を覆うように設けられている。マスク層100を用いてエミッタ膜94をエッチングしてエミッタ層94aを形成する。このエッチングのために、塩酸系エッチャントを使用できる。このエッチャントを用いると、InGaAsコレクタ層86aに対してInP半導体膜を選択的に除去できる。エッチング終了後にマスク層100を除去する。エミッタ層94aは、ベース・コレクタメサ90及びサブコレクタ層82aの表面を覆っている。基板上に複数のトランジスタが設けられている場合、エミッタ層94aは、個々のトランジスタ毎に互いに分離されている。
【0095】
(メタル堆積)
引き続いて、図15(a)に示されるように、マスク層102を設けた後に基板全面にメタル層104を堆積する。マスク層102は、エミッタ電極及びベース電極のための第1の開口部102aとコレクタ電極のための第2の開口部102bとを備える。
【0096】
(電極形成)
マスク層102を除去すると、電極が形成される。本実施の形態では、図15(b)に示されるように、ベース電極106及びエミッタ電極108は自己整合的に形成されている。コレクタ電極110は、サブコレクタ層82a上に設けられている。これにより、トランジスタ1dが得られる。
【0097】
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることができることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。例えば、半導体膜はOMVPE法で形成されているが、MBE法で形成することもできる。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
【0098】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、トランジスタの耐圧を向上できる構造を有するヘテロ接合バイポーラトランジスタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態に係わるヘテロ接合バイポーラトランジスタを示す平面図である。
【図2】図2(a)は、図1のI−I線に沿ってとられた断面図である。図2(b)は、図1のII−II線に沿ってとられた断面図である。
【図3】図3は、第2の実施の形態のトランジスタを示す平面図である。
【図4】図4(a)は、図1のIII−III線に沿ってとられた断面図である。図4(b)は、図1のIV−IV線に沿ってとられた断面図である。
【図5】図5(a)は、第3の実施の形態のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法における成膜工程を示す断面図であり、図5(b)は、エミッタコンタクトメサ形成工程を示す断面図である。
【図6】図6は、エミッタコンタクトメサ形成用のマスク層を示す平面図である。
【図7】図7は、エミッタコンタクト層を示す平面図である。
【図8】図8(a)は、ベース・コレクタメサ形成工程を示す工程断面図であり、図8(b)は、サブコレクタメサ形成工程を示す工程断面図である。
【図9】図9(a)は、保護膜形成工程を示す工程断面図であり、図9(b)は、保護膜エッチング工程を示す工程断面図である。
【図10】図10(a)は、メタル形成工程を示す工程断面図であり、図10(b)は、電極形成工程を示す工程断面図である。
【図11】図11(a)及び図11(b)は、第4の実施の形態のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【図12】図12(a)及び図12(b)は、第4の実施の形態のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【図13】図13(a)は、第5の実施の形態のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造方法における第1の成膜工程を示す断面図であり、図13(b)は、ベース・コレクタメサ形成工程を示す断面図であり、図13(c)は、サブコレクタメサ形成工程を示す断面図である。
【図14】図14(a)は、第2の成膜工程工程を示す断面図である。図14(b)は、サブコレクタメサ形成を示す断面図であり、図14(b)は、エミッタコンタクトメサ形成工程を示す断面図であり、図14(c)は、エミッタ層エッチング工程を示す断面図である。
【図15】図15(a)は、メタル形成工程を示す工程断面図であり、図15(b)は、電極形成工程を示す工程断面図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d…トランジスタ、2…基板、4…第1のメサ、6、7…第2のメサ、8…エミッタコンタクトメサ、10、11…半導体保護層、12…エミッタ電極、14…ベース電極、16…コレクタ電極、20…コレクタ層、22…ベース層、18…サブコレクタ層、26…エミッタ層、28…エミッタコンタクト層、40…基板、42…サブコレクタ膜、44…コレクタ膜、46…ベース膜、48…エミッタ膜、50…エミッタコンタクト膜、82…サブコレクタ膜、84…コレクタ膜、86…ベース膜、90…ベース・コレクタメサ、94…エミッタ膜、96…エミッタコンタクト膜

Claims (4)

  1. 第1の半導体を含むベース層と、
    コレクタ層と、
    前記第1の半導体の禁制帯幅より大きな禁制帯幅を有する第2の半導体を含んでおり、前記コレクタ層および前記ベース層の表面を覆うように設けられたエミッタ層と
    を備えるヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  2. 前記第2の半導体材料の禁制帯幅より小さな禁制帯幅を有する半導体を含むエミッタコンタクト層を更に備え、
    前記エミッタ層は、前記エミッタコンタクト層と前記ベース層との間に設けられている、請求項1に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  3. サブコレクタ層を更に備え、
    前記コレクタ層は前記サブコレクタ層と前記ベース層との間に設けられており、
    前記エミッタ層は、前記サブコレクタ層の表面を覆うように設けられている、請求項1又は請求項2に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
  4. 前記コレクタ層、前記ベース層、前記エミッタコンタクト層の各々はInGaAs半導体を含み、
    前記エミッタ層はInP半導体を含む、請求項1のいずれかに記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。
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