JPH05258941A - チップ型コイル - Google Patents

チップ型コイル

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Publication number
JPH05258941A
JPH05258941A JP5391492A JP5391492A JPH05258941A JP H05258941 A JPH05258941 A JP H05258941A JP 5391492 A JP5391492 A JP 5391492A JP 5391492 A JP5391492 A JP 5391492A JP H05258941 A JPH05258941 A JP H05258941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
wire
solder
winding
adhesive
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5391492A
Other languages
English (en)
Inventor
Futao Shirata
二雄 白田
Koji Ueki
孝司 植木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yonezawa Densen Co Ltd
Original Assignee
Yonezawa Densen Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yonezawa Densen Co Ltd filed Critical Yonezawa Densen Co Ltd
Priority to JP5391492A priority Critical patent/JPH05258941A/ja
Publication of JPH05258941A publication Critical patent/JPH05258941A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リード線を不必要とし、接続あるいは取付作
業を大幅に簡略できるとともに、接続の信頼性も高く、
自動マウントも可能なチップ型コイルを得る。 【構成】 コイル10の巻始ターン部分と巻終ターン部
分との自己接着性絶縁電線にハンダを付着させて巻始ハ
ンダ被覆部12および巻終ハンダ被覆部分13とし、こ
れらハンダ被覆部分12および13をコイル10の一方
の側面に位置させる。ハンダ被覆部分12,13がコイ
ル10の電極として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この本発明は、偏平型ブラシレス
直流モータなどに用いられるチップ型コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、偏平型ブラシレス直流モータ
の電機子には、図4に示すようなコイル1が用いられて
いる。このコイル1は、巻線が図示のように略三角形状
の空心に巻回され、内孔1aが形成されるとともに、巻
線の端末がリード線1b,1cとして導出されてなるも
のである。コイル1を構成する巻線としては、導体上に
ポリウレタンエナメルなどの絶縁皮膜が設けられ、この
絶縁皮膜上にポリブチラールなどの接着皮膜が設けられ
た自己接着性絶縁電線が用いられ、巻回中加熱すること
で接着皮膜が溶融し、各巻線間が接着して一体化したコ
イルが得られるものである。
【0003】また、コイル1の各リード線1b,1cに
はそれぞれその先端部分の絶縁皮膜および接着皮膜が除
去されて導体が露出しているか、半田処理しており、こ
の露出部分がコイル1の電極として機能するようになっ
ている。
【0004】そして、偏平型ブラシレス直流モータにお
いては、従来、このようなコイル1の複数個をプリント
基板上の所定の位置に固定し、それらのリード線1b,
1cの先端部を所定の回路パターンに手作業によりハン
ダ付けようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術においては、リード線をプリント基板の回路パ
ターンまで引き回して半田付けすることを手作業で行っ
ていたため、作業能率は著しく損ねていた。さらに、複
数個のコイルから導出されるリード線を引き回すために
は、かなりの大きさのスペースを必要とし、モータを小
型化する上での障害となっていた。また、これらのリー
ド線の断線,誤配線等が生じ易く、信頼性の面でも問題
があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、コイルの
巻始ターン部分と巻終ターン部分との自己接着性絶縁電
線にハンダを被覆し、これらハンダ被覆部分をともにコ
イルの一方の側面に位置させることで解決される。
【0007】以下、この発明を詳しく説明する。図1
は、この発明のチップ型コイルの第1の例を示すもので
ある。この例のチップ型コイル10は、自己接着性絶縁
電線11を多層多列に密着して整列巻きで巻回し、加熱
してその接着層を溶融し、固化させることで、各巻線間
を固着し一体化した偏平状でかつ略三角形状のものであ
る。また、自己接着性絶縁電線11の巻き始め部分およ
び巻き終り部分もコイル10に巻かれて一体化してお
り、従来のようにコイル本体から離れリード線となって
外部に延びてはいない。
【0008】ここでの自己接着性絶縁電線11として
は、特に限定されず、従来よりこの分野に用いられてい
るものを使用することができるが、なかでも絶縁層がポ
リウレタンからなるポリウレタン線が好ましい。また、
自己接着性絶縁電線11の線径としては、丸線の場合直
径0.05mm〜0.5mm程度が好ましく、平角線の
場合には、幅が0.05mm〜5.0mm、厚さが0.
02〜0.2mm程度が好ましいが、この範囲に限定さ
れるものではない。
【0009】そして、コイル10の内周側の巻き始めの
1ターン部分12および外周側の巻き終りの1ターン部
分13には低融点ハンダなどのハンダが被覆され、それ
ぞれ巻始ハンダ被覆部12と巻終ハンダ被覆部13(図
1において黒色に塗りつぶして区別をしてある。)とな
っている。また、これら巻始ハンダ被覆部12と巻終ハ
ンダ被覆部13とは、ともに図1に示したようにコイル
10のいずれか一方の側面に位置するように配置されて
いる。
【0010】また、これら巻始ハンダ被覆部12および
巻終ハンダ被覆部13は、それぞれ巻き始めおよび巻き
終りの1ターン部分の自己接着性絶縁電線11の絶縁層
および接着層を除去し、導体に直接ハンダを付着させて
形成したものである。自己接着性絶縁電線11として絶
縁層がポリウレタンからなるポリウレタン線では絶縁層
および接着層を除去する必要がなく、接着層上に溶融し
たハンダを付着させれば導体に直接ハンダが被覆される
ことになり、作業性が向上し、好適である。
【0011】また、巻始ハンダ被覆部12および巻終ハ
ンダ被覆部13には、上述のように接着層が存在しない
ため、これらの部分12,13がコイル本体から離れ、
リード線状になってしまう恐れがある。これを防止する
ため、それぞれのハンダ被覆部12,13の先にハンダ
が被覆していない部分14,15をそれぞれ微かに、約
0.2〜0.5ターン分延長し、これらの延長部分1
4,15の接着層を用いて固着するかまたは、ハンダ被
覆部12,13の一部を常温硬化型などの接着剤によっ
て固着するか、熱風により半田どうしを固着してもよ
い。
【0012】このようなチップ型コイル10にあって
は、巻始ハンダ被覆部12および巻終ハンダ被覆部13
が、それぞれコイル10の電極として機能し、電機的な
接続が行われる。このチップ型コイル10をプリント基
板に取り付けるには、プリント基板上に形成された回路
パターンにクリームハンダなどを塗布し、この上にコイ
ル10を位置決めして載せ、回路パターン上にハンダ被
覆部を接触させた状態とし、この状態で加熱し、クリー
ムハンダなどをリフローすることなどで、電気的および
機械的に接続される。この場合、機械的な接合強度が不
足するときは、接着剤塗布などの方法を併用してもよ
い。
【0013】このようなチップ型コイルの製造は、自己
接着性絶縁電線11をスプールから繰り出し、巻始ハン
ダ被覆部12と巻終ハンダ被覆部13となる部分の絶縁
層および接着層をカッターで正確に剥離し、さらにこの
剥離部分を溶融ハンダ槽に浸漬してハンダを被覆する。
この際、ポリウレタン線を用いれば、絶縁層および接着
層を除去する必要がない。ついで、通常の自動巻線機に
より前記延長部分14,15まで巻回したのち、自己接
着性絶縁電線11を切断し、コイル10とする。
【0014】このようなチップ型コイル10にあって
は、リード線がないので、従来の図4のコイル1のよう
にリード線1b,1cを引き回したりする必要がなく取
付作業の作業能率を大幅に向上させることができる。ま
た、リード線を引き回すスペースも不要となる。さらに
リード線の断線,誤配線等の事故もなくなる。また、そ
れぞれのハンダ被覆部12,13は、ハンダで被覆さ
れ、導体が外気に露出していないので導体の酸化の恐れ
がなく、プリント基板等へのハンダ付けが確実に行われ
る。また、長期の保管によっても導体の酸化がなく、コ
イルの一体化のための接着層の溶融の際の加熱も十分な
加熱条件で行うことができる。
【0015】図2は、この発明のチップ型コイルの第2
の例を示すものである。この例のコイル10では、巻始
ハンダ被覆部12および巻終ハンダ被覆部13の長さが
1ターンより短くなっている以外は先の側と同様であ
る。ハンダ被覆部12および13の長さは、このように
1ターン分よりも短くしてもよいが、あまり短くすると
電気的導通が十分に行われなくなる恐れがあるので、通
常は最小限0.5ターン以上とすることが好ましい。勿
論、巻始ハンダ被覆部12と巻終ハンダ被覆部13との
長さは、等しくても、また異っていてもよい。
【0016】図3は、この発明のチップ型コイルの第3
の例を示すもので、この例のものは平角線の自己接着性
絶縁電線21を用いたものである。このコイル20は、
巻列数を1例としたもので、このため巻始ハンダ被覆部
22および巻終ハンダ被覆部23ともにコイル20の両
方の側面に表われた状態となっている。また、この例で
は、それぞれのハンダ被覆部22および23を1.5タ
ーン分とし、そのうちの1ターン分を電極として機能さ
せ、残余の0.5ターン分を端末の離脱防止のために用
いている。すなわち、0.5ターン分を熱風などによっ
て加熱し、表面のハンダを溶融して上記1ターンの部分
に接合している。以上の実施例では、コイルの形状とし
て三角形状のものについて説明したが、これに限らず、
多角形,円形,楕円形,扇形その他任意の形状であって
もよい。また、コイルとしては偏平型ブラシレスモータ
の電機子コイル以外のソレノイドコイル,リレーコイル
などの種々のコイルにも適用できる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のチップ型
コイルは、自己接着性絶縁電線を密着させて環状に巻回
し一体化したコイルであって、該コイルの巻始ターン部
分と巻終ターン部分とにハンダが被覆され、これら2箇
所のハンダ被覆部分がともに該コイルの一方の側面に位
置しているものであるので、従来のもののようにリード
線が導出されていないため、配線の手間が不要になり、
接続のためのスペースも不必要となるとともに誤配線な
どがなくなり、プリント基板等への取付け作業が大幅に
削減され、信頼性も向上する。
【0018】また、電極として機能する2箇所のハンダ
被覆部分がともにコイルの一方の側面に位置しているの
で、プリント基板等の取付部位にコイルを押圧するだけ
ハンダ被覆部を端子部に圧着させることができる。この
ため、このコイルを用いることによって他のチップ型回
路部品と同様に自動マウンドが可能となる。
【0019】さらに、電極となる部分がハンダで被覆さ
れ、導体が露出していないので、導体の酸化が防止で
き、マウント時のハンダ付けが確実に行うことができ
る。また、長時間の保管によっても導体の酸化がなく、
コイルの一体化のための接着層の溶融の際の加熱も十分
な加熱条件で行うことができる。
【0020】また、自己接着性絶縁電線として、絶縁層
がポリウレタンからなるポリウレタン線を使用した場合
には、ハンダ被覆部を形成するために予め絶縁層および
接着層を除去しておく必要がなく、作業効率が高いもの
となる。さらに、絶縁層および接着層をカッターなどで
剥離除去する必要がなくなるため、カッターなどで導体
を傷付けたり、切断したりすることがなくなり、導体径
の極めて細い径0.1mm以下のものでも適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のチップ型コイルの一例を示す斜視図
である。
【図2】 本発明のチップ型コイルの他の例を示す斜視
図である。
【図3】 本発明のチップ型コイルの他の例を示す概略
断面図である。
【図4】 従来のコイルの例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10…チップ型コイル、11…自己接着性絶縁電線、1
2…巻始ハンダ被覆部、13…巻終ハンダ被覆部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己接着性絶縁電線を密着させて環状に
    巻回し一体化したコイルであって、該コイルの巻始ター
    ン部分と巻終ターン部分とにハンダが被覆され、これら
    2箇所のハンダ被覆部分がともに該コイルの一方の側面
    に位置していることを特徴とするチップ型コイル。
  2. 【請求項2】 自己接着性絶縁電線における絶縁電線が
    ポリウレタン線,ポリエステル線,ポリエステルイミド
    線,ポリアミドイミド線やその他半田付け可能なエナメ
    ル線であることを特徴とする請求項1記載のチップ型コ
    イル。
  3. 【請求項3】 自己接着性絶縁電線における接着層がブ
    チラール,ポリアミドあるいはエポキシであることを特
    徴とする請求項1記載のチップ型コイル。
  4. 【請求項4】 巻始ターン部分と巻終ターン部分が、そ
    れぞれ1ターンあるいは1ターン以下あるいは、複数タ
    ーンであることを特徴とする請求項1記載のチップ型コ
    イル。
  5. 【請求項5】 平角線を用いて、半田被覆部分が該コイ
    ルの内側および外側となることを特徴とする請求項1記
    載のチップ型コイル。
JP5391492A 1992-03-12 1992-03-12 チップ型コイル Withdrawn JPH05258941A (ja)

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JP5391492A JPH05258941A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 チップ型コイル

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JP5391492A JPH05258941A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 チップ型コイル

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JPH05258941A true JPH05258941A (ja) 1993-10-08

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ID=12955982

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JP5391492A Withdrawn JPH05258941A (ja) 1992-03-12 1992-03-12 チップ型コイル

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JP (1) JPH05258941A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06303730A (ja) * 1993-04-14 1994-10-28 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 薄型コイル
JP2006060052A (ja) * 2004-08-20 2006-03-02 Honda Motor Co Ltd ボビンレスコイルおよびボビンレスコイルの製造方法
JP2011129956A (ja) * 2011-03-28 2011-06-30 Honda Motor Co Ltd ボビンレスコイルの製造方法
CN113436830A (zh) * 2021-05-25 2021-09-24 深圳顺络电子股份有限公司 一种塑模成型元器件及其制造方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990518