JPH0525782Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0525782Y2
JPH0525782Y2 JP1988027631U JP2763188U JPH0525782Y2 JP H0525782 Y2 JPH0525782 Y2 JP H0525782Y2 JP 1988027631 U JP1988027631 U JP 1988027631U JP 2763188 U JP2763188 U JP 2763188U JP H0525782 Y2 JPH0525782 Y2 JP H0525782Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tap
hole
oil
cutting
cast
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1988027631U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01132327U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1988027631U priority Critical patent/JPH0525782Y2/ja
Publication of JPH01132327U publication Critical patent/JPH01132327U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0525782Y2 publication Critical patent/JPH0525782Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、鋳抜き孔用タツプ、特に鋳膜を残し
た鋳抜き孔に好適のタツプ工具に関する。
(従来の技術) 通常タツプ加工は、ドリル穿孔に引続いて実施
されるが、薄板や鋳膜を残した鋳抜き孔には、切
刃付鋳抜き孔用タツプにて一工程でタツプ切りま
で実施する。この為のタツプには、たとえば実開
昭54−162997号公報の鋳抜き孔用のタツプ工具が
知られている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記鋳抜き孔用タツプ工具は、
軸線方向に形成した貫通孔から冷却剤を兼ねた切
削油を流すようにしている為、タツプ工具の先端
が被切削物(以下ワークと記す)を貫通した後に
は、切削油はワーク外へ噴出することになり、タ
ツプ加工に寄与しないと云う不具合があり、切削
速度を向上し難い。
また、下孔である鋳抜き孔の位置に誤差がある
と仕切りタツプ孔の位置精度が悪化すると言う不
具合がある。
(課題を解決するための手段) 上記不具合を解消すべく、本考案は、タツプ部
の先に連設したガイド部にマージンとリリーフと
を夫々形成し、タツプの内部軸方向に油孔を貫通
し、タツプのシヤンクに油溝を形成する。
マージンの幅は0.35〜0.65mmの範囲とする。
(作用) 鋳抜き孔の壁と鋳膜の切削は切刃部で実施し、
鋳膜の存在する間には、油孔から噴出する切削油
が切刃及びねじ部の潤滑・冷却と切粉の排出を主
に行ない、鋳膜の切除後には、シヤンクの油溝か
らの切削油がねじ部の潤滑・冷却と切粉の排出を
行う。
ガイド部のマージンを切削孔内周面に摺接させ
タツプの直進性を図る。
(実施例) 以下に本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。
第1図は本考案に係る鋳抜き孔用タツプの側面
図、第2図は同長手断面図である。
鋳抜き孔用タツプ1は、先端から順に切刃部2
と、ガイド部3と、タツプ部4と、シヤンク5と
からなり、これらについて次に詳述する。
切刃部2は、第1図のA矢視図である第3図に
示す如く、三枚の切刃2a……及び逃げ面2b…
…とからなる。
これら切刃2a……及び逃げ面2b……は第2
図に示すように、前方へV字状に開いて形成され
ている。仍つて、切刃2aは外周側が先にワーク
に切り込むことになる。この拡り角はV字状の谷
までの距離が対象ワークに残存する鋳膜の厚さよ
り大きく形成する。
尚、前記鋳膜は、鋳型に押し当てた鋳抜き孔中
子先端の微少隙間に侵入したバリであつて、0.5
mm程度の膜状のものを鋳膜と称する。
ガイド部3は、切削孔内面に摺接するマージン
3a……と切削孔内面に接しないリリーフ3b…
…とからなり、タツプ1の直進性を向上せしめ
る。マージン3aの幅は図示tで示す。
タツプ部4はねじ部4a……とタツプ溝4b…
…とからなり、タツプ溝4b……は前方へ延出
し、ガイド部3をも貫通して形成され、更にタツ
プ溝4bの先端部分には切刃部2へ傾斜させた切
欠部4cが刻設されている。
シヤンク5はホルダ6にチヤツクされる部分
で、後端部5aはトルク伝達を容易にすべく略四
角形断面に形成し、またシヤンク5の外周部5b
には、第1図のB矢視図である第4図に示す如く
前記タツプ溝4bに連通する油溝5cを軸に平行
に刻設している。この油溝5cはタツプ溝4b毎
に設けられている。
そして、鋳抜き孔用タツプ1の内部軸方向に油
孔7が貫通している。
以上の構成からなる鋳抜き孔用タツプの作用を
以下に述べる。
鋳抜き孔用タツプ1を、第2図に示すホルダ6
にチヤツクする。ホルダ6には、タツプの油孔7
に臨む給油孔6aと、シヤンクの油溝5c……に
臨む環状溝6bが穿設されている。環状溝6bは
連通溝6cにて給油孔6aと連通している。
次に鋳抜き孔用タツプ1を被切削物であるワー
クWの鋳抜き孔W1へ螺進せしめるとともに、ホ
ルダ6の給油孔6a、連通溝6c、環状溝6bを
介して鋳抜き孔用タツプ1へ切削油を送り込む。
切削油は、作用図第5図aに示す如く、油孔7
から前方へ噴出し、またシヤンクの油溝5c……
を通つてタツプ溝4bの先端から吹き出す。
鋳抜き孔用タツプ1は螺進して、先端の切刃2
a……にて鋳抜き孔W1をその壁に沿つて切削
し、次いでガイド部3をこの切削孔内周面に摺接
し、タツプを直進させる。そして切粉は溢れた切
削油と共にシヤンク側へ排出される。
次いで、第5図bに示す如く、タツプ部4が、
喰い付き、そしてねじ部4aがねじを形成する。
この間、切削油は油孔7から噴出し、鋳膜W2に
衝突反転し、切欠部4c……を通つてタツプ溝4
b……に入り、切刃2a……の生成した切粉とね
じ部4a……が生成した切粉とをシヤンク5側へ
押し出し排出する。
前進する鋳抜き孔用タツプ1は、第5図cに示
す如く、鋳膜W2に至り、その切刃2a……にて
円環溝を形成するごとくして鋳膜W2を切り取
り、図の想像線で示すように前方へ押し出す。
鋳抜き孔用タツプ1は、第5図dに示す如く、
鋳膜W2の無い状態では、油孔7からの切削油は
ワークWと無関係に前方へ噴出する。この後は、
シヤンクの油溝5cを通る切削油がタツプ溝4b
……を通りつつ、ねじ部4a……を冷却し、切粉
を前方へ排出せしめる。
仍つて、鋳抜き孔W1の壁と鋳膜W2の切削は
切刃部2で実施し、鋳膜W2の存在する間には、
油孔7から噴出する切削油が切刃2a……及びね
じ部4a……の潤滑・冷却と切粉の排出を主に行
ない、鋳膜W2の切除後には、シヤンクの油溝5
c……からの切削油がねじ部4a……の潤滑・冷
却と切粉の排出を行う。
次にガイド部の作用を第6図にて説明する。
考案者は、ネジ径8mmの鋳抜き孔用タツプ1の
ガイド部にt=0.5mmのマージン3aを形成した
タツプ(以下0.5マージンタツプと記す)と、こ
のマージン3aの無い即ち全リリーフのタツプ
(以下全リリーフタツプと記す)とを製作し、こ
れらの直進性能を以下のように比較計測した。
第6図aに示す如く、タツプ軸1aと鋳抜き孔
W1の軸W3とを人為的にeだけ偏差させ、第6
図bに示す如くタツプ加工後のタツプ孔Dと当初
のタツプ軸1aとの偏差fを計測した。
第6図cは、偏差eに対するタツプ毎の偏差f
を示し、第6図dは偏差eに対するタツプ毎のた
おれを示す。たおれは次式で示すものとした。
たおれ=偏位mm/タツプ孔距離100mm 即ち、全リリーフタツプに対して0.5マージン
タツプはタツプ孔の位置精度と直進性に優れてい
る。
尚、前記マージンはt=0.35〜0.65mmの範囲で
選択されるべきであつて、これを超えると切削抵
抗が増加し、また不足すると直進性が悪くなる。
(考案の効果) 以上に述べたように本考案によれば、油孔と油
溝とから供給される切削油の少なくとも一方が、
常にタツプの潤滑・冷却と切粉の排出を行うので
切削・タツプ加工速度を飛躍的に向上せしめる。
更に、ガイド部のマージン幅を大きくすると切
削抵抗が大きくなり、マージンが不足する若しく
は無いと直進性が悪くなるが、本考案はマージン
幅を0.35〜0.65mmの範囲としたので、本考案のタ
ツプは切削抵抗が小さく且つ直進性が良好であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る鋳抜き孔用タツプの側面
図、第2図は同長手断面図、第3図は第1図のA
矢視図、第4図は第1図のB矢視図、第5図及び
第6図は作用図である。 尚、図面中、1は鋳抜き孔用タツプ、2aは切
刃、3はガイド部、4bはタツプ溝、5はシヤン
ク、5cは油溝、7は油孔である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 タツプ部の先にガイド部を連設し、このガイド
    部の先端に正面切削が可能な切刃を設けるととも
    に、タツプ部の内部に軸方向に延びる油孔を穿設
    した鋳抜き孔用タツプにおいて、 前記ガイド部には切削孔内周面に摺接するマー
    ジンと切削孔内周面に接しないリリーフとを夫々
    形成し、 上記マージンの幅を0.35〜0.65mmの範囲とし、 前記タツプのシヤンクにはタツプ溝に連通する
    油溝を形成したことを特徴とする鋳抜き孔用タツ
    プ。
JP1988027631U 1988-03-01 1988-03-01 Expired - Lifetime JPH0525782Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988027631U JPH0525782Y2 (ja) 1988-03-01 1988-03-01

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988027631U JPH0525782Y2 (ja) 1988-03-01 1988-03-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01132327U JPH01132327U (ja) 1989-09-08
JPH0525782Y2 true JPH0525782Y2 (ja) 1993-06-29

Family

ID=31250288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988027631U Expired - Lifetime JPH0525782Y2 (ja) 1988-03-01 1988-03-01

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0525782Y2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2601117Y2 (ja) * 1992-07-15 1999-11-08 オーエスジー株式会社 通り穴用穿孔ねじ切り結合工具
JP4614494B2 (ja) * 2000-03-08 2011-01-19 本田技研工業株式会社 鋳抜き孔加工方法
JP2009172754A (ja) * 2007-12-28 2009-08-06 Tanoi Seisakusho:Kk タップ
US20120003054A1 (en) * 2009-02-20 2012-01-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Tap with drill and method for cutting internal thread
JP2011167781A (ja) * 2010-02-17 2011-09-01 Jtekt Corp エンドミル刃付きスパイラルタップ
JP7121197B2 (ja) * 2019-05-22 2022-08-17 オーエスジー株式会社 回転切削工具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6339723A (ja) * 1986-08-06 1988-02-20 Honda Motor Co Ltd 鋳抜き穴用タツプ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61148514U (ja) * 1984-10-26 1986-09-12

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6339723A (ja) * 1986-08-06 1988-02-20 Honda Motor Co Ltd 鋳抜き穴用タツプ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01132327U (ja) 1989-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3457178B2 (ja) 切削タップ
US4878788A (en) Drill for drilling a thin plate
US5146669A (en) Method of manufacturing an insert drill
JPS6111729B2 (ja)
WO2019224862A1 (ja) ドリル
JPH0525782Y2 (ja)
EP0026787B1 (en) Tapping tool for holes as cast
JPH11129109A (ja) ドリルリーマチップ及びドリルリーマ工具
JPH02303704A (ja) 高速高送り用バニシングドリルリーマ
JPH01310815A (ja) 削り屑誘導装置を備えた切り込みリーマ
JPH0258042B2 (ja)
JPS61100306A (ja) 穴明け工具
JP2003340646A (ja) リーマ
JPH01140908A (ja) 薄板加工用ドリル
JPS6260225B2 (ja)
JPH07108409A (ja) バニシングドリル
JPH0258043B2 (ja)
JP2005103701A (ja) 深孔切削工具
JP4127617B2 (ja) 内径加工用工具
JP3218754B2 (ja) リーマ
JPS6250245B2 (ja)
JPH0740119A (ja) 穴明け工具
JPH0740116A (ja) 穴明け工具
JP3180574B2 (ja) ガンリーマ
US20030002933A1 (en) Rotary shaft tool and process for machining bores with such a shaft tool