JPH05256131A - エンジンの冷却装置 - Google Patents
エンジンの冷却装置Info
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- JPH05256131A JPH05256131A JP5397592A JP5397592A JPH05256131A JP H05256131 A JPH05256131 A JP H05256131A JP 5397592 A JP5397592 A JP 5397592A JP 5397592 A JP5397592 A JP 5397592A JP H05256131 A JPH05256131 A JP H05256131A
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- Japan
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- cylinder head
- cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダブロックに冷却水を流さない冷機時
のシリンダブロックの熱的異常発生を防止する。 【構成】 シリンダブロック１とシリンダヘッド２の冷
却水通路が各々独立し、かつ、冷機時にシリンダヘッド
２にのみ冷却水を流す２系統冷却エンジンであって、シ
リンダブロック１上壁のヒートスポットやエア溜り９の
発生し易い冷却水通路最下流位置にシリンダブロック１
からシリンダヘッド２へ冷却水を流す冷却水流路が設け
られ、該冷却水流路のシリンダヘッドガスケット８にジ
グルピン組立体１１が配設されている。そして、シリン
ダブロック１が高温となるとジグルピン組立体１１を開
き、冷却水の一部をシリンダブロック１からシリンダヘ
ッド２へと流しヒートスポットやエア溜りを解消する。
のシリンダブロックの熱的異常発生を防止する。 【構成】 シリンダブロック１とシリンダヘッド２の冷
却水通路が各々独立し、かつ、冷機時にシリンダヘッド
２にのみ冷却水を流す２系統冷却エンジンであって、シ
リンダブロック１上壁のヒートスポットやエア溜り９の
発生し易い冷却水通路最下流位置にシリンダブロック１
からシリンダヘッド２へ冷却水を流す冷却水流路が設け
られ、該冷却水流路のシリンダヘッドガスケット８にジ
グルピン組立体１１が配設されている。そして、シリン
ダブロック１が高温となるとジグルピン組立体１１を開
き、冷却水の一部をシリンダブロック１からシリンダヘ
ッド２へと流しヒートスポットやエア溜りを解消する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はエンジンの冷却装置に関
する。
する。
【０００２】
【従来の技術】従来のエンジンの冷却装置としては、例
えば図１５に示すようなものがある。（例えば実公昭４
４−２２４７号公報、実開昭５９−１６５９２１号公報
参照）。
えば図１５に示すようなものがある。（例えば実公昭４
４−２２４７号公報、実開昭５９−１６５９２１号公報
参照）。
【０００３】図１５に示す従来例にあっては、シリンダ
ブロック１０１とシリンダヘッド１０２とに冷却水を各
別の給水管１０３，１０４を介して供給し、流量制御バ
ルブ１０５によって流量を制御して、シリンダヘッド１
０２にはシリンダブロック１０１に比して大量の冷却水
を流して、シリンダヘッド１０２とシリンダブロック１
０１の冷却温度が一様に保持できるようにし、エンジン
の熱効率を高めていた。
ブロック１０１とシリンダヘッド１０２とに冷却水を各
別の給水管１０３，１０４を介して供給し、流量制御バ
ルブ１０５によって流量を制御して、シリンダヘッド１
０２にはシリンダブロック１０１に比して大量の冷却水
を流して、シリンダヘッド１０２とシリンダブロック１
０１の冷却温度が一様に保持できるようにし、エンジン
の熱効率を高めていた。
【０００４】また、冷却水をシリンダブロックからシリ
ンダヘッドへ常時流している通常の冷却方式のエンジン
において、下部ウォータジャケットと上部ウォータジャ
ケットとを連通させる多数の冷却水通路を並列的に設
け、該冷却水通路に温度の上昇に応じて開度を増加させ
るサーモバルブを介装して、効果的な冷却を図っている
ものもあった。
ンダヘッドへ常時流している通常の冷却方式のエンジン
において、下部ウォータジャケットと上部ウォータジャ
ケットとを連通させる多数の冷却水通路を並列的に設
け、該冷却水通路に温度の上昇に応じて開度を増加させ
るサーモバルブを介装して、効果的な冷却を図っている
ものもあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】冷却水をシリンダブロ
ックからシリンダヘッドへ常時流している通常の冷却方
式のエンジンでは、冷却水は下方から上方へ常に流れて
いるからシリンダブロックのヒートスポットとなる部分
へ積極的に冷却水を流すのは容易にできるし、エア溜り
が発生しても冷却水の流れに引きづられて、エアは上方
へ持ち去られてしまいエア溜りは消滅する。しかし、シ
リンダブロックとシリンダヘッドとの温度を各々独立に
制御することはできない。そこで２系統冷却方式が考え
られている。
ックからシリンダヘッドへ常時流している通常の冷却方
式のエンジンでは、冷却水は下方から上方へ常に流れて
いるからシリンダブロックのヒートスポットとなる部分
へ積極的に冷却水を流すのは容易にできるし、エア溜り
が発生しても冷却水の流れに引きづられて、エアは上方
へ持ち去られてしまいエア溜りは消滅する。しかし、シ
リンダブロックとシリンダヘッドとの温度を各々独立に
制御することはできない。そこで２系統冷却方式が考え
られている。
【０００６】しかしながら、図１５に示したような２系
統冷却方式では、シリンダブロックとシリンダヘッドと
の冷却水の流れが各々別であり、しかも横方向に流れる
ようになっている。そのため、シリンダブロックの上壁
部に冷却不十分なヒートスポットやエア溜りが発生する
場合があり、冷却の妨げとなるだけでなく、その部分の
熱劣化を促進させるという問題点があった。
統冷却方式では、シリンダブロックとシリンダヘッドと
の冷却水の流れが各々別であり、しかも横方向に流れる
ようになっている。そのため、シリンダブロックの上壁
部に冷却不十分なヒートスポットやエア溜りが発生する
場合があり、冷却の妨げとなるだけでなく、その部分の
熱劣化を促進させるという問題点があった。
【０００７】ヒートスポットやエア溜りを少なくするこ
とは、シリンダブロックの冷却水出口を側壁上端に近接
して配置すれば、冷却水の流れによってある程度減少さ
せることはできる。しかし、完全に無くすことは冷却水
が横に流れているので困難であり、シリンダライナーと
シリンダライナーの間、シリンダブロック最上部空間に
はどうしてもヒートスポットやエア溜りが発生してしま
う。
とは、シリンダブロックの冷却水出口を側壁上端に近接
して配置すれば、冷却水の流れによってある程度減少さ
せることはできる。しかし、完全に無くすことは冷却水
が横に流れているので困難であり、シリンダライナーと
シリンダライナーの間、シリンダブロック最上部空間に
はどうしてもヒートスポットやエア溜りが発生してしま
う。
【０００８】また、シリンダブロック側に冷却水が流れ
ず冷却水が滞留しているときには、冷却水が流れていな
いので全く対処不可能であり、暖機状態が場所により大
きく異なり、ヒートスポットやエア溜りが必ず発生して
しまうという問題点があった。
ず冷却水が滞留しているときには、冷却水が流れていな
いので全く対処不可能であり、暖機状態が場所により大
きく異なり、ヒートスポットやエア溜りが必ず発生して
しまうという問題点があった。
【０００９】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたものであり、シリンダブロックに冷却水を
流さない冷機時のシリンダブロックの熱的損傷を防止す
るエンジンの冷却装置を提供することを目的としてい
る。
してなされたものであり、シリンダブロックに冷却水を
流さない冷機時のシリンダブロックの熱的損傷を防止す
るエンジンの冷却装置を提供することを目的としてい
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、シリ
ンダブロックとシリンダヘッドの冷却水通路が各々独立
し、かつ冷機時にシリンダヘッドにのみ冷却水を流す２
系統冷却エンジンにおいて、シリンダブロックのエンジ
ン溜り又はヒートスポットの生じ易い場所に、シリンダ
ブロックからシリンダヘッドへ冷却水を流す冷却水流路
を設け該冷却水流路位置にジグルピン組立体を配設し
た。
ンダブロックとシリンダヘッドの冷却水通路が各々独立
し、かつ冷機時にシリンダヘッドにのみ冷却水を流す２
系統冷却エンジンにおいて、シリンダブロックのエンジ
ン溜り又はヒートスポットの生じ易い場所に、シリンダ
ブロックからシリンダヘッドへ冷却水を流す冷却水流路
を設け該冷却水流路位置にジグルピン組立体を配設し
た。
【００１１】
【作用】冷機時には、シリンダヘッドにのみ冷却水を流
し、暖機を促進する。この際何等かの原因で万一シリン
ダブロックの上壁部にエア溜りやヒートスポットが発生
し、異常に高温となると圧が高まりジグルピン組立体が
開弁する。このため、冷却水の一部はシリンダブロック
からシリンダヘッドへと流れエア溜りやヒートスポット
を消滅させる。
し、暖機を促進する。この際何等かの原因で万一シリン
ダブロックの上壁部にエア溜りやヒートスポットが発生
し、異常に高温となると圧が高まりジグルピン組立体が
開弁する。このため、冷却水の一部はシリンダブロック
からシリンダヘッドへと流れエア溜りやヒートスポット
を消滅させる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
１〜図４は、Ｖ型６気筒エンジンに適用した本発明の第
１実施例を示す図である。
１〜図４は、Ｖ型６気筒エンジンに適用した本発明の第
１実施例を示す図である。
【００１３】まず構成を説明する。図１において１はシ
リンダブロック、２はシリンダヘッドを示し、冷却水は
図示しないラジエータ及びウォータポンプを通り、管路
３を介してシリンダブロック１に、また、管路４を介し
てシリンダヘッド２に各々独立に供給されるようになっ
ている。
リンダブロック、２はシリンダヘッドを示し、冷却水は
図示しないラジエータ及びウォータポンプを通り、管路
３を介してシリンダブロック１に、また、管路４を介し
てシリンダヘッド２に各々独立に供給されるようになっ
ている。
【００１４】シリンダブロック１とシリンダヘッド２と
に各別に供給された冷却水は、図で左より右に横方向に
流れ、シリンダヘッド２を冷却した冷却水は管路７へ流
れ、シリンダブロック１を冷却した冷却水は管路５へ流
出し流量制御バルブ６を介して、管路７に合流するよう
になっている。
に各別に供給された冷却水は、図で左より右に横方向に
流れ、シリンダヘッド２を冷却した冷却水は管路７へ流
れ、シリンダブロック１を冷却した冷却水は管路５へ流
出し流量制御バルブ６を介して、管路７に合流するよう
になっている。
【００１５】そして、ヒートスポットやエア溜り９の発
生し易いシリンダブロック１の最上部空間の冷却水通路
最下流位置にジグルピン組立体１１が設置されている。
生し易いシリンダブロック１の最上部空間の冷却水通路
最下流位置にジグルピン組立体１１が設置されている。
【００１６】図２にはシリンダヘッド２を取り除いたシ
リンダブロック１の上面図を示す。シリンダヘッドガス
ケット８のシリンダブロック１冷却水通路最下流位置に
対応する位置にジグルピン組立体１１が設けられてい
る。
リンダブロック１の上面図を示す。シリンダヘッドガス
ケット８のシリンダブロック１冷却水通路最下流位置に
対応する位置にジグルピン組立体１１が設けられてい
る。
【００１７】図３には図２のＡ矢視図を示す。ジグルピ
ン組立体１１はシリンダブロック１上面のシリンダヘッ
ドガスケット８に設けられている。
ン組立体１１はシリンダブロック１上面のシリンダヘッ
ドガスケット８に設けられている。
【００１８】図４にジグルピン組立体１１を拡大して示
す。ジグルピン組立体１１はピン１２，スプリング１
３，弁体１４，穴１５を多数開けた筒体１６及びストッ
パー１７で構成されており、筒体１６の下端をガスケッ
ト８の芯金８ａにかしめて固定されている。
す。ジグルピン組立体１１はピン１２，スプリング１
３，弁体１４，穴１５を多数開けた筒体１６及びストッ
パー１７で構成されており、筒体１６の下端をガスケッ
ト８の芯金８ａにかしめて固定されている。
【００１９】ジグルピン組立体１１は冷機時には閉じた
状態にありシリンダブロック１の暖機を促進する。そし
て、何等かの理由で、シリンダブロック１の上壁部にエ
ア溜りやヒートスポットが発生してシリンダブロック１
が異常に高温となり、高圧となると弁体１４がスプリン
グ１３の力に抗して上昇し開弁するようにスプリング１
３の荷重は設定されている。
状態にありシリンダブロック１の暖機を促進する。そし
て、何等かの理由で、シリンダブロック１の上壁部にエ
ア溜りやヒートスポットが発生してシリンダブロック１
が異常に高温となり、高圧となると弁体１４がスプリン
グ１３の力に抗して上昇し開弁するようにスプリング１
３の荷重は設定されている。
【００２０】ジグルピン組立体１１はシリンダブロック
１の冷却水通路とシリンダヘッド２の冷却水通路とを連
通する流路１０のシリンダヘッドガスケット８に配設さ
れており、開弁するとシリンダブロック１の冷却水通路
とシリンダヘッド２の冷却水通路とが連通するようにな
っている。尚、ジグルピン組立体１１はシリンダブロッ
ク１又はシリンダヘッド２に取り付けてもよい。
１の冷却水通路とシリンダヘッド２の冷却水通路とを連
通する流路１０のシリンダヘッドガスケット８に配設さ
れており、開弁するとシリンダブロック１の冷却水通路
とシリンダヘッド２の冷却水通路とが連通するようにな
っている。尚、ジグルピン組立体１１はシリンダブロッ
ク１又はシリンダヘッド２に取り付けてもよい。
【００２１】次に作用を説明する。２系統冷却方式で
は、シリンダブロック１とシリンダヘッド２とに各別に
冷却水が供給される。そして、シリンダブロック１及び
シリンダヘッド２内を横方向に流れる。従って、シリン
ダブロック１の下流側最上部空間にヒートスポットやエ
ア溜り９が発生し易い。
は、シリンダブロック１とシリンダヘッド２とに各別に
冷却水が供給される。そして、シリンダブロック１及び
シリンダヘッド２内を横方向に流れる。従って、シリン
ダブロック１の下流側最上部空間にヒートスポットやエ
ア溜り９が発生し易い。
【００２２】しかも、冷機時には、流量制御バルブ６を
閉じて、シリンダブロック１には冷却水を流さず、シリ
ンダヘッド２のみに冷却水を通して、暖機を促進するよ
うになっている。このため、この場合には発生したエア
溜りやヒートスポットを消滅させることはできない。
閉じて、シリンダブロック１には冷却水を流さず、シリ
ンダヘッド２のみに冷却水を通して、暖機を促進するよ
うになっている。このため、この場合には発生したエア
溜りやヒートスポットを消滅させることはできない。
【００２３】そこで、本実施例においては、エア溜りや
ヒートスポットの発生し易いシリンダブロック最上部空
間の最下流位置にジグルピン組立体１１を設置してい
る。
ヒートスポットの発生し易いシリンダブロック最上部空
間の最下流位置にジグルピン組立体１１を設置してい
る。
【００２４】シリンダブロック１に冷却水を流していな
い冷機時のジグルピン組立体１１の動作を説明する。通
常時はジグルピン組立体１１は閉じた状態にある。シリ
ンダブロック１の過熱し易い部分は決まっており、その
部分の水温が異常に高まりエンジンが損傷する恐れがあ
る等、特に水温が高くなり圧力が高まってスプリング１
３の設定圧以上となると、弁体１４がスプリング力に抗
して上昇してジグルピン組立体１１が開く。
い冷機時のジグルピン組立体１１の動作を説明する。通
常時はジグルピン組立体１１は閉じた状態にある。シリ
ンダブロック１の過熱し易い部分は決まっており、その
部分の水温が異常に高まりエンジンが損傷する恐れがあ
る等、特に水温が高くなり圧力が高まってスプリング１
３の設定圧以上となると、弁体１４がスプリング力に抗
して上昇してジグルピン組立体１１が開く。
【００２５】シリンダブロック１の冷却水通路の下流端
が開くので、冷却水が吸引されて管路３を通りシリンダ
ブロック１の上流端から引き込まれシリンダブロック１
からシリンダヘッド２へと流れる。
が開くので、冷却水が吸引されて管路３を通りシリンダ
ブロック１の上流端から引き込まれシリンダブロック１
からシリンダヘッド２へと流れる。
【００２６】このため、溜っていたエアは冷却水の流れ
に引きづられて、上方のシリンダヘッド２へ持ち去られ
エア溜り９は消滅する。また、ヒートスポットも冷却水
によって積極的に冷却されて消滅する。
に引きづられて、上方のシリンダヘッド２へ持ち去られ
エア溜り９は消滅する。また、ヒートスポットも冷却水
によって積極的に冷却されて消滅する。
【００２７】図５に、冷機時のジグルピン組立体１１の
動作とシリンダブロック１及びシリンダヘッド２の状態
の関係をまとめて示す。
動作とシリンダブロック１及びシリンダヘッド２の状態
の関係をまとめて示す。
【００２８】ジグルピン組立体１１が閉じているときに
は、シリンダブロック１には冷却水は流れず流量は０、
冷却水の全量がシリンダヘッド２を流れ流量は大であ
る。このため、シリンダヘッド２は冷却されて温度は低
く、圧力も小さい。一方シリンダブロック１は、冷却さ
れないので温度は高く圧力も大きく、熱効率の高い状態
にある。
は、シリンダブロック１には冷却水は流れず流量は０、
冷却水の全量がシリンダヘッド２を流れ流量は大であ
る。このため、シリンダヘッド２は冷却されて温度は低
く、圧力も小さい。一方シリンダブロック１は、冷却さ
れないので温度は高く圧力も大きく、熱効率の高い状態
にある。
【００２９】ところで、この状態においては、シリンダ
ブロック１の上壁部にヒートスポットやエア溜りが発生
することがあり、異常に高温となるとシリンダブロック
１が損傷する恐れがある。
ブロック１の上壁部にヒートスポットやエア溜りが発生
することがあり、異常に高温となるとシリンダブロック
１が損傷する恐れがある。
【００３０】このため、シリンダブロック１の温度が特
に高くなり、ジグルピン組立体１１が開弁したとき。
に高くなり、ジグルピン組立体１１が開弁したとき。
【００３１】冷却水の一部流量α1がシリンダブロック
１からシリンダヘッド２へと流れる。従って、シリンダ
ヘッド２の冷却水流量はα1だけ減少し大−α1となる。
１からシリンダヘッド２へと流れる。従って、シリンダ
ヘッド２の冷却水流量はα1だけ減少し大−α1となる。
【００３２】このため、シリンダブロック１は冷却され
るので、温度はある温度α3だけ低下し大−α3となり、
圧力もある量α2小さくなり大−α2となるので、エンジ
ンの損傷が防止される。この際、ヒートスポットは積極
的に冷却され、エア溜りのエアは冷却水によってシリン
ダヘッド２へと持ち去られ消滅する。
るので、温度はある温度α3だけ低下し大−α3となり、
圧力もある量α2小さくなり大−α2となるので、エンジ
ンの損傷が防止される。この際、ヒートスポットは積極
的に冷却され、エア溜りのエアは冷却水によってシリン
ダヘッド２へと持ち去られ消滅する。
【００３３】一方、シリンダヘッド２は、冷却水の水量
が大−α1と少なくなるので、その分温度は上昇して小
＋α3となり圧力も小＋α2と大きくなるが、影響は小さ
いので害はない。
が大−α1と少なくなるので、その分温度は上昇して小
＋α3となり圧力も小＋α2と大きくなるが、影響は小さ
いので害はない。
【００３４】図６〜図８には、本発明の第２実施例を示
す。この実施例は、ヒートスポットやエア溜りの発生し
易い、シリンダブロック１の最も高い位置、図はＶバン
クの上方位置にジグルピン組立体１１を設置したもので
ある。
す。この実施例は、ヒートスポットやエア溜りの発生し
易い、シリンダブロック１の最も高い位置、図はＶバン
クの上方位置にジグルピン組立体１１を設置したもので
ある。
【００３５】本実施例においても、シリンダヘッド２が
特に高温となったときに、ジグルピン組立体１１を開き
冷却水をシリンダブロック１からシリンダヘッド２へ流
し、シリンダブロック１の最も高い位置に発生したヒー
トスポットやエア溜りを消滅させることができるので、
シリンダブロック１の熱的損傷を防止することができ
る。
特に高温となったときに、ジグルピン組立体１１を開き
冷却水をシリンダブロック１からシリンダヘッド２へ流
し、シリンダブロック１の最も高い位置に発生したヒー
トスポットやエア溜りを消滅させることができるので、
シリンダブロック１の熱的損傷を防止することができ
る。
【００３６】図９〜図１１には、本発明の第３実施例を
示す。この実施例は、シリンダブロック１において最も
高温となるシリンダボア１２間のシリンダブロック上壁
にジグルピン組立体１１を設置したものである。
示す。この実施例は、シリンダブロック１において最も
高温となるシリンダボア１２間のシリンダブロック上壁
にジグルピン組立体１１を設置したものである。
【００３７】本実施例によれば、シリンダブロック１が
特に高温となったときに、ジグルピン組立体１１を開き
冷却水をシリンダブロック１からシリンダヘッド２へと
流すことにより、最も高温となりヒートスポットとなり
易いシリンダボア１２間を効果的に冷却するのでシリン
ダブロック１の損傷を防止することができる。
特に高温となったときに、ジグルピン組立体１１を開き
冷却水をシリンダブロック１からシリンダヘッド２へと
流すことにより、最も高温となりヒートスポットとなり
易いシリンダボア１２間を効果的に冷却するのでシリン
ダブロック１の損傷を防止することができる。
【００３８】図１２〜図１４に本発明の第４実施例を示
す。この実施例は、車の水平ラインＬに対するエンジン
搭載角θを考慮してシリンダブロック１の最も高い位置
であるエンジン前側の冷却水入口付近にジグルピン組立
体１１を設置したものである。
す。この実施例は、車の水平ラインＬに対するエンジン
搭載角θを考慮してシリンダブロック１の最も高い位置
であるエンジン前側の冷却水入口付近にジグルピン組立
体１１を設置したものである。
【００３９】本実施例によれば、車両へのエンジン搭載
に合わせた効果的な冷却をすることができる。
に合わせた効果的な冷却をすることができる。
【００４０】
【発明の効果】以上説明してきたように構成されている
ので本発明によれば、シリンダブロックの上壁部に発生
し易い、ヒートスポットやエア溜りの発生を阻止し、シ
リンダブロックの熱劣化を防止することができる。
ので本発明によれば、シリンダブロックの上壁部に発生
し易い、ヒートスポットやエア溜りの発生を阻止し、シ
リンダブロックの熱劣化を防止することができる。
【図１】本発明の第１実施例の概要を示す断面図。
【図２】同じく第１実施例のシリンダブロックの上面を
示す平面図。
示す平面図。
【図３】同じく第１実施例のシリンダブロック正面図。
【図４】同じく第１実施例のジグルピン組立体を拡大し
て示す断面図。
て示す断面図。
【図５】同じく第１実施例のジグルピン組立体の動作を
説明する図。
説明する図。
【図６】本発明の第２実施例の概要を示す断面図。
【図７】同じく第２実施例のシリンダブロック上面を示
す平面図。
す平面図。
【図８】同じく第２実施例のシリンダブロック正面図。
【図９】本発明の第３実施例の概要を示す断面図。
【図１０】同じく第３実施例のシリンダブロック上面を
示す平面図。
示す平面図。
【図１１】同じく第３実施例のシリンダブロック正面
図。
図。
【図１２】本発明の第４実施例の概要を示す断面図。
【図１３】同じく第４実施例のシリンダブロック上面を
示す平面図。
示す平面図。
【図１４】同じく第４実施例のシリンダブロック正面
図。
図。
【図１５】従来例を示す断面図。
１…シリンダブロック ２…シリンダヘッド ８…シリンダヘッドガスケット ９…エア溜り １１…ジグルピン組立体
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダブロックとシリンダヘッドの冷
却水通路が各々独立し、かつ冷機時にシリンダヘッドに
のみ冷却水を流す２系統冷却エンジンにおいて、シリン
ダブロックのエア溜り又はヒートスポットの生じ易い場
所に、シリンダブロックからシリンダヘッドへ冷却水を
流す冷却水流路を設け、該冷却水流路位置にジグルピン
組立体を配設したことを特徴とするエンジンの冷却装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5397592A JPH05256131A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | エンジンの冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5397592A JPH05256131A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | エンジンの冷却装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05256131A true JPH05256131A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=12957649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5397592A Pending JPH05256131A (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | エンジンの冷却装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05256131A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100444065B1 (ko) * | 2002-05-31 | 2004-08-12 | 현대자동차주식회사 | 엔진의 냉각수 누설 방지장치 |
| KR100906847B1 (ko) * | 2007-09-05 | 2009-07-08 | 현대자동차주식회사 | 차량의 엔진 가변 분리 냉각시스템 |
| JP2012163005A (ja) * | 2011-02-04 | 2012-08-30 | Nippon Soken Inc | エンジン冷却装置 |
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-
1992
- 1992-03-13 JP JP5397592A patent/JPH05256131A/ja active Pending
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