JPH052553Y2 - - Google Patents

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JPH052553Y2
JPH052553Y2 JP9567586U JP9567586U JPH052553Y2 JP H052553 Y2 JPH052553 Y2 JP H052553Y2 JP 9567586 U JP9567586 U JP 9567586U JP 9567586 U JP9567586 U JP 9567586U JP H052553 Y2 JPH052553 Y2 JP H052553Y2
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brake
shaft
coil
movable core
bracket
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Description

【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本考案は微速機構付きホイストに係り、特にブ
レーキ装置の構成に特徴のある微速機構付きホイ
ストに関する。
B 考案の概要 本考案は、主モータに中間軸を介してブレーキ
軸を連結するとともに中間軸に設けたドラムを減
速機を介してブレーキ軸に連動連結し、微速モー
タに連動連結されるとともにブレーキ軸に回転自
在に取り付けられた支持体をブレーキ軸の端部に
取り付けられたブレーキホイルへ接離させるスプ
リングとコイルとを設けた微速機構付きホイスト
において、 回転が拘束されかつブレーキ軸に沿つてスライ
ド自在の可動コアをブレーキホイルと減速機を覆
うブラケツトとの間に配設し、可動コアにおける
円筒部の外側に支持体を回転自在に支持し、可動
コアを移動させるためのコイルとスプリングとを
ブラケツトに設けることにより、 ブレーキ部の組立分解が簡単で保守点検が容易
であると共に、可動コアの摩耗がなく、かつブレ
ーキ制動時に金属音等を生じないようにしたもの
である。
C 従来の技術 従来の微速機構付きホイストの断面図を第2図
に示す。
主モータ1の第一回転軸1aに中間軸2を介し
てブレーキ軸3が連結されている。中間軸2には
回転自在にドラム4が取り付けられ、ドラム4に
は図示しないフツクを介して荷物を吊り上げるた
めのワイヤ5が巻き付けられている。このドラム
4は遊星歯車式の第一減速機6を介してブレーキ
軸3に形成された歯車3aに連動連結されてい
る。ブレーキ軸3の端部に形成されたスプライン
部3bには2枚のブレーキホイル7が噛み合つて
おり、ブレーキホイル7と相互に押圧されて回転
する支持体8が第二減速機9を介して微速モータ
10の第二回転軸10aに接続されている。微速
モータ10の左側には第二回転軸10aを制動す
るブレーキ11が一体的に取り付けられている。
次に、ブレーキホイル7と支持体8等の近傍に
ついて詳細に説明する。支持体8には円周方向へ
等間隔に複数のガイド軸12が取り付けられ、ガ
イド軸12に沿つてスライド自在にブレーキデイ
スクを兼ねる可動コア13とブレーキデイスク1
4とが設けられている。一方、ブレーキホイル7
等を被うブラケツト15にはガイド棒18を介し
てヨーク16等が取り付けられており、ヨーク1
6から円柱状の固定コア29が突出しており固定
コア29にコイル17が巻装されている。ヨーク
16と可動コア13に回転自在に設けたスプリン
グ受け13aとの間にスプリング28が介装され
ている。
天井に取り付けられた図示しないレールは中心
線イの線上にあり、レールを挟んでホイスト本体
を走行自在に支持する一対の車輪(図示せず)が
ホイスト本体に2組設けられている。
次に、斯かる微速機構付きホイストの作用を説
明する。
主モータ1の第一回転軸1aを回転させると、
回転運動が中間軸2を介してブレーキ軸3へ伝わ
り、歯車3aから第一減速機6を介してドラム4
へ伝わる。したがつて、ワイヤ5に吊り下げた荷
物を昇降させることができる。このときは、ブレ
ーキ軸3が制動されないようにコイル17を励磁
し、スプリング28の付勢力に抗して可動コア1
3を図中左方へ吸い付け、可動コア13、ブレー
キデイスク14とブレーキホイル7とを引き離し
ておく。
一方、ドラム4を微速で回転させる場合は、コ
イル17の励磁を止めて微速モータ10の第二回
転軸10aを回転させる。すると、スプリング2
8の付勢力によつて可動コア13、ブレーキデイ
スク14とブレーキホイル7とが相互に押圧され
てブレーキ軸3と支持体8とが一体となつて回転
する状態になる。このため、第二回転軸10aの
回転運動が第二減速機9及び支持体8を介してブ
レーキ軸3へ伝わり、更に第二減速機6を介して
ドラム4へ伝わり、ドラム4は微速で回転する。
このとき、主モータ1の第一回転軸1aは空回り
させられることになる。
ドラム4が微速で回転中にブレーキ11をかけ
るとドラム4の回転が止まる。
D 考案が解決しようとする問題点 ところが、中心線イからの距離がブレーキ軸3
よりも遠い位置にヨーク16を設けるとともにヨ
ーク16から固定コア29を突出させ、これにコ
イル17を巻装していることから可動コア13、
ブレーキデイスク14、ブレーキホイル7等の保
守点検の際にヨーク16を取り外さねばならず、
また、固定コア29があるためにヨーク16の重
量が大きくなり、且つガイド棒18で支持された
ヨーク16のバランスがとれないという欠点があ
る。さらに、ガイド棒18のブレーキ軸3に対す
る平行度を正しく出すのが難しく、そのためスプ
リング28の押圧方向が不適切となつてブレーキ
ライニングの片当りやブレーキの鳴き(摩擦音)
が生じることがある。
さらに、可動コア13は微速運転時に回転し、
可動コア13の回転中にコイル17で可動コア1
3を吸引すると、可動コア13が固定コア29に
圧接され回転が停止するまでの間に回転エネルギ
が圧接面で消費され、各圧接面が摩耗してしかも
瞬時金属音を発生するという欠点がある。
そこで本考案は斯かる欠点を解消した微速機構
付きホイストを提供することを目的とする。
E 問題点を解決するための手段 斯かる目的を達成するために本考案は以下のよ
うに構成している。
本考案は減速機を覆うブラケツトにコイルを埋
設してブラケツトがヨークを兼用する電磁石を構
成しかつブラケツトにスプリングを設けると共
に、ブレーキホイルとブラケツトとの間に可動コ
アを回転しないように配設している。そして、可
動コアはコイル及びスプリングの作用を受ける円
板部と、ブレーキ軸の軸方向にスライド自在に支
持される円筒部を有しており、円筒部の外側に支
持体が回転自在に支持されている。
F 作用 ブラケツトにコイルを埋設してブラケツトにヨ
ークを兼用させたので、固定コアを突設したヨー
クやヨークを支持するガイド棒が不要であり、そ
のために、ブレーキホイル等の保守点検は迅速に
行われる。可動コアはホイストの微速、高速使用
のいずれのときも回転せず、コイルによる吸引、
開放時にのみ軸線方向に移動する。
G 実施例 以下、本考案を第1図に示す実施例に基づいて
説明する。なお、本実施例は従来の微速機構付き
ホイストの一部を改良したものなので、同一部分
には同一符号を付して説明を省略し異なる部分の
みを説明する。
本実施例ではドラム4よりも図中の左方の重量
を小さくするため、遊星歯車式の第一減速機を採
用せずに平歯車式の第一減速機20を採用してい
る。
中間軸2にはブレーキ軸21が連結され、ブレ
ーキ軸21の端部近傍は次のような構造になつて
いる。すなわち、23は円板部23aと円筒部2
3bを有してなる可動コアである。円筒部23b
はブレーキ軸21に軸線方向へスライド自在な軸
受22を介して支持され、可動コア23を回転し
ないようにするため可動コア23の円板部23a
と一体の図示しないガイドロツドがブレーキ軸2
1と平行にブラケツト24に形成したガイド孔
(図示せず)に挿通されている。また、ブラケツ
ト24に形成した凹部33には可動コア23を図
中の左方へ付勢するためのスプリング25が収納
されており、円筒部23bの外側には軸受26、
シール32を介して回転自在に支持体8が取り付
けられている。したがつて、可動コア23はブレ
ーキホイル7とブラケツト24との間に非回転で
且つ軸線方向へ移動自在に位置する。ブラケツト
24における可動コア23の円板部23aと対向
する面にはリング状の溝34が形成され溝34内
にはスプリング25の付勢力に抗して支持体8と
共に可動コア23を吸引して図中の右方へスライ
ドさせる磁石を構成すためのコイル17が埋設さ
れている。つまり、ブラケツト24がヨークを兼
用するように構成されており、ブラケツト24は
ヨークとして機能する材料が用いられている。こ
こで、支持体8に設けられた歯部31は第二減速
機9の歯車30と噛み合つている。
スプリング25は、可動コア23を左方へ押し
てブレーキホイル7とブレーキデイスク14とを
相互に押圧させ、ブレーキ軸21と支持体8とを
更には支持体8に連動連結される微速モータ10
の第二回転軸10aとを連動連結させるためのも
のである。一方、コイル17はスプリング25の
付勢力に抗して可動コア23を右方へ吸引するこ
とによりブレーキホイル7とブレーキデイスク1
4とを相互に引き離し、前記とは反対にブレーキ
軸21と微速モータ10の第二回転軸10aとの
連結を引き外すためのものである。
次に、斯かる微速機構付きホイストの作用を説
明する。
コイル17が励磁されていないときは、スプリ
ング25の付勢力によつて支持体8と共に可動コ
ア23が図中の左方へスライドし、支持体8とブ
レーキデイスク14と2枚のブレーキホイル7と
が相互に押圧されてブレーキ軸21と支持体8と
が一体的に回転する。つまり、ブレーキ軸21と
微速モータ10の第二回転軸10aとの間で回転
力が伝わり、微速モータ10によりドラム4を回
転させることができる。
一方、コイル17が励磁されると、スプリング
25の付勢力に抗して可動コア23が図中の右方
へ吸い付けられ、支持体8、ブレーキデイスク1
4、ブレーキホイル7が相互に分離する。つま
り、ブレーキ軸21は支持体8に対してフリーと
なり、ブレーキ軸21と第二モータ10の第二回
転軸10aとの間に回転力は伝わらない。従つ
て、主モータ1によりドラム4を回転させること
ができる。
上記の作用以外は従来と同じなので説明を省略
する。
H 考案の効果 以上説明したように本考案によれば、コイルを
ブラケツトに埋設してブラケツトがヨークを兼用
する電磁石を構成したので、重いヨークを取り付
ける必要がなく、その結果、ブレーキホイル等の
保守点検が容易である。また、ヨーク支持用のガ
イド棒がないから、これの傾きによるブレーキラ
イニングの片当りや摩擦音の発生をなくすること
ができる。また、可動コアは微速、高速のいずれ
でホイストを使用するときも回転せず、コイルに
よる吸引、開放時のみ軸線方向に移動するだけで
あるから、従来の微速運転時に回転する可動コア
のように圧接面が摩耗したり瞬時金属音を発生す
ることがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による微速機構付きホイストの
実施例を示す断面図、第2図は従来の微速機構付
きホイストを示す断面図である。 1……主モータ、1a……第一回転軸、2……
中間軸、4……ドラム、7……ブレーキホイル、
8……支持体、9……第二減速機、10……微速
モータ、10……第二回転軸、11……ブレー
キ、17……コイル、20……第一減速機、21
……ブレーキ軸、23……可動コア、24……ブ
ラケツト、25……スプリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 主モータの第一回転軸に中間軸を連結するとと
    もに中間軸にブレーキ軸を連結し、中間軸に回転
    自在にドラムを設け、当該ドラムを第一減速機を
    介してブレーキ軸に連動連結し、ブレーキ軸の端
    部に取り付けられたブレーキホイルとブレーキ軸
    に回転自在に具えられた支持体とを接離させるス
    プリングとコイルとを設ける一方、支持体には第
    二減速機を介して微速モータの第二回転軸を連動
    連結するとともに第二回転軸を制動するブレーキ
    を設けた微速機構付きホイストにおいて、 円板部と円筒部とで形成されるとともに回転が
    拘束されかつブレーキ軸の軸線方向へスライド自
    在な可動コアをブレーキホイルと第一減速機を覆
    うブラケツトとの間に配設し、可動コアにおける
    円筒部の外側に支持体を回転自在に支持し、可動
    コアの円板部を吸引すべくコイルをブラケツトに
    埋設してブラケツトがヨークを兼用する電磁石を
    構成する一方、コイルの吸引方向と反対の方向へ
    円板部を付勢するスプリングを配設したことを特
    徴とする微速機構付きホイスト。
JP9567586U 1986-06-23 1986-06-23 Expired - Lifetime JPH052553Y2 (ja)

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JP9567586U JPH052553Y2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23

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JP9567586U JPH052553Y2 (ja) 1986-06-23 1986-06-23

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JPS631893U JPS631893U (ja) 1988-01-08
JPH052553Y2 true JPH052553Y2 (ja) 1993-01-21

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2581355Y2 (ja) * 1991-12-27 1998-09-21 棚橋工業株式会社 ブラケット等の壁面に対する取付構造

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JPS631893U (ja) 1988-01-08

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