JP3024489U - ライニングの取付け構造及びブレーキ - Google Patents

ライニングの取付け構造及びブレーキ

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JP3024489U
JP3024489U JP1995011919U JP1191995U JP3024489U JP 3024489 U JP3024489 U JP 3024489U JP 1995011919 U JP1995011919 U JP 1995011919U JP 1191995 U JP1191995 U JP 1191995U JP 3024489 U JP3024489 U JP 3024489U
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田 正 弘 前
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株式会社産機
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(57)【要約】 (修正有) 【課題】「鳴き」と称される異音及び部材が衝突する場
合の動作音の両方を同時に低減することのできるライニ
ングの取付け構造及びブレーキを提供する。 【解決手段】回転の速度差を持って相互に接離する二つ
の部材のいずれか一方の接離面に、回転軸を中心として
環状にライニングを装着する場合、ライニングとこれを
装着する基部材との間にコルク板を介装し、回転軸の軸
方向に摺動可能に嵌合せしめられた回転部材と、これに
対向配置された非回転部材と、回転部材を軸方向に往復
動させて非回転部材に接離させる駆動手段と、非回転部
材及び回転部材のいずれか一方の接離面に、回転軸を中
心として環状に装着されたライニング13とを備えるブ
レーキにおいて、ライニングとこれを装着する基部材と
の間にコルク板12を介装する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、回転の速度差を持って相互に接離する二つの部材のいずれか一方の 接離面に装着するライニングの取付け構造、及びこの取付け構造を採用したブレ ーキに関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
電磁ブレーキ又は電磁クラッチにおいて、スプリング力又は電磁力によってア マチュアを移動させることにより回転の速度差を持つものどうしを相互に圧接す る場合、いずれか一方の部材にライニングを装着して、このライニングを他方の 部材に摺動させる。この摺動により両部材の速度差がゼロになるまで、「鳴き」 と称される異音を発生することがある。この異音を小さくするためにアマチュア を、薄い鋼板を複数枚合わせて互いに固着し積層構造とすることが、実願昭57− 198911号(実開昭59−98135 号公報)のマイクロフィルムに記載されている。し かしながら、この技術はスプリング力又は電磁力によってアマチュアを移動させ た時の衝突に伴う動作音を低減することはできなかった。
【0003】 一方、電磁力によってアマチュアを吸引した時の動作音をなくし得るものとし て、電磁コイルを装着してなる固定部材の磁極面とアマチュアとの対向部位に非 磁性の間隙保持部材を設けて吸引特性を改善するに当たり、この間隙保持部材を 非金属にすれば動作音を低減できることが、実公昭55−9728号公報に記載されて いる。しかしながら、この技術はスプリングによってアマチュアを磁極面から離 隔させた場合にアマチュアが他の部材と衝突する場合の動作音を低減させること はできなかった。
【0004】 本考案は上記の問題点を解決するためになされたもので、「鳴き」と称される 異音及び部材が衝突する場合の動作音の両方を同時に低減することができ、しか も、鋼板の積層構造を採用する場合と比較して製造コストを格段に下げることの できるライニングの取付け構造、及びこの取付け構造を採用したブレーキを提供 することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
一般に、「鳴き」と称される異音は速度差を持って圧接せしめられる二つの部 材間の滑りによつて発生する。この異音は積層構造の鋼板を伝達する間に次第に 減衰するものと考えられる。考案者等が種々の実験を繰返す過程で、積層構造の 鋼板と同様な異音の減衰効果がコルク板に存在する他、このコルク板には衝突に 伴う動作音の大きな減衰効果も存在することが分かった。
【0006】 この考案に係るライニングの取付け構造及びブレーキは、この減衰効果に着目 したもので、ライニングとこれを装着する基部材との間にコルク板を介装したた め、「鳴き」と称される異音を減衰させると同時に、部材の衝突に伴う動作音を 低減することができる。
【0007】 この場合、板状のコルクを基部材とライニングとの間に挟むだけで済むため、 鋼板の積層構造を採用する場合と比較して製造コストを格段に下げることができ る。
【0008】
【考案の実施の形態】
以下、本考案を図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案の第1の実施形態としての電磁ブレーキの構成を示す断面図であ る。図中1は固定板であり、図面に示す左側の端部をシャフトが導出されたモー タ等の端面部に取付けるようになっている。固定板1の反対側の端部にアマチュ ア2及びインナーディスク3がそれぞれ軸方向に移動可能に装着され、さらに、 末端部にプレート4が装着されている。ここで、固定板1、アマチュア2、イン ナーディスク3及びプレート4は、図示省略のシャフトを通すように軸芯部が刳 り貫かれており、このシャフトの端部にキーを介してハブ5を結合することによ りハブ5がシャフトと一体的に回転し得るようになっている。
【0009】 固定板1の外周に近い、例えば、周方向3等分位置にそれぞれガイドスタッド 6が通されると共に、その周囲にギヤップ調整バネ7が装着されている。ガイド スタッド6はその軸方向中間部に、固定板1に形成された孔と嵌合し、かつ、ア マチュア2の対応する位置に形成された孔と嵌合するガイド部を有している。こ のガイド部の一端、すなわち、図面に示す右端に固定用の雄ねじを有し、この雄 ねじが対応する位置に形成されたプレート4の雌ねじに捩じ込まれ、これによっ てプレート4とガイドスタッド6とが一体化される。また、ガイド部の他端、す なわち、図面に示す左端にギャップ位置調整のための雄ねじ部を有し、その周囲 にギヤップ調整バネ7が圧縮した状態で装着され、かつ、その末端部に六角ナッ ト10が螺合せしめられている。
【0010】 ここで、アマチュア2はガイドスタッド6をガイドとして軸方向に移動可能に なされており、さらに、固定板1にはアマチュア2を吸引する電磁コイル8と、 アマチュア2を離隔させる制動バネ9とが装着されている。電磁コイル8の吸引 力は制動バネ9の伸長力よりも大きく、従って、電磁コイル8を消磁状態にすれ ばアマチュア2はプレート4側に押し出され、電磁コイル8を励磁状態にすれば アマチュア2は固定板1に吸引される。一方、アマチュア2とプレート4と間に 設けられたインナーディスク3は、芯金11、コルク板12及びライニング13で構成 されている。芯金11はディスク状をなし、その内径部とハブ5の外径部とは回転 方向に連動し軸方向に移動可能に結合されている。また、芯金11の外周部の両面 に環状のコルク板12が貼付けられ、さらに、各コルク板12の上面に環状のライニ ング13が貼付けられている。
【0011】 上記の構成により、電磁コイル8を消磁状態にしたとき、制動バネ9の伸長力 によってアマチュア2はプレート4側に押出され、固定板1との間に隙間εを生 じる。このとき、インナーディスク3はアマチュア2及びプレート4間に挟み込 まれる。反対に、電磁コイル8を励磁状態にすれば、アマチュア2は固定板1側 に吸引されて、隙間εは無くなって、インナーディスク3は釈放される。なお、 隙間εはガイドスタッド6に螺合させた六角ナット10によって調整することがで きる。
【0012】 インナーディスク3はハブ5に対して回転方向に連動し、軸方向に移動可能に 結合しているので、図示省略のモータシャフト等にハブ5を結合すれば、モータ シャフトとインナーディスク3とが同時に回転する。そこで、電磁コイル8を励 磁状態とし、インナーディスク3を釈放状態にすればモータシャフトに制動力は 作用せず、その後、モータシャフトの回転中に電磁コイル8を消磁状態にすれば インナーディスク3がアマチュア2及びプレート4に挟まれ、ライニング13の摩 擦力が増大して制動力が作用する。しかして、無励磁作動型のブレーキが得られ る。
【0013】 ここで、インナーディスク3は芯金11の両面にコルク板12を介してライニング 13を貼付けているため、「鳴き」と称される異音を減衰させると同時に、電磁コ イル8の消磁によりアマチュア2がインナーディスク3に衝突する時の衝突音を 減衰させることができる。 なお、電磁コイル8を励磁したときにアマチュア2が固定板1に衝突する場合 の衝突音は、従来装置として説明した間隙保持部材を用いることによってその発 生を抑えることができる。
【0014】 かくして、第1の実施形態によれば、「鳴き」と称される異音及びアマチュア が磁極面から離れて他の部材と衝突する場合の動作音の両方を同時に低減するこ とができ、しかも、鋼板の積層構造を採用する場合と比較して製造コストを格段 に下げることができる。
【0015】 図2は本考案の第2の実施形態としてのブレーキモートルの構成を示す断面図 である。同図において、ブラケット21はブラケット固定ボルト22によって図示省 略のステータに固定される。ブラケット21の軸芯部にベアリング23が装着され、 モータシャフト24をその内部に保持している。ブラケット21の外側端部、すなわ ち、図面に示す右側端部に前述したと同様の電磁コイル25及び制動バネ26が装着 されている。また、ブラケット21の外周部における、例えば、周方向3等分位置 にそれぞれ穴が穿たれ、これらの穴にスプリングピン27がその頭部を残して圧入 されている。これらのスプリングピン27の頭部に、アマチュア28が軸方向へ移動 可能に結合されている。アマチュア28の外側面には、それぞれ環状に形成された コルク板41と、ライニング42とが順に貼付けられている。
【0016】 アマチュア28のライニング貼付け面に摺動面を対向させる状態で制動板29の軸 芯部がモータシャフト24の末端部に固定されている。制動板29の外側端面にはモ ータを冷却するための送風羽根30が設けられ、また、制動板29の軸芯部はキー31 及び制動板固定ボルト32によってモータシャフト24に固定されている。制動板固 定ボルト32はモータシャフト24の中心部に捩じ込まれており、さらに、緩み止め ボルト33によってその緩みを防止するようになっている。 また、ブレーキ部の保護及び制動板29の回転に対して安全性を確保するために ファンカバー34がブラケット21に取付けられている。
【0017】 ここで、電磁コイル25を励磁状態にすれば、アマチュア28が吸引されてブラケ ット21に当接し、アマチュア28のライニング42が制動板29の摺動面から離れて釈 放状態となる。従って、モータへ通電すると同時に電磁コイル25に通電すればモ ータは回転する。そして、モータへの通電を遮断すると同時に電磁コイル25への 通電を遮断すると、慣性により制動板29は回転し続けるが、アマチュア28が制動 バネ26によってブラケット21から離れてライニング42が制動板29の摺動面に当接 する。これによって摩擦力が増大して制動がかけられる。しかして、無励磁作動 型のブレーキモートルが得られる。
【0018】 ここで、アマチュア28にはコルク板41を介してライニング42が貼付けられてい るため、「鳴き」と称される異音を減衰させると同時に、電磁コイル25の消磁に よりアマチュア28が制動板29の摺動面に衝突する時の衝突音を減衰させることが できる。 なお、電磁コイル25を励磁したときにアマチュア28がブラケット21に衝突する 場合の衝突音は、従来装置として説明した間隙保持部材を用いることによってそ の発生を抑えることができる。
【0019】 かくして、第2の実施形態によれば、「鳴き」と称される異音及びアマチュア が磁極面から離れて他の部材と衝突する場合の動作音の両方を同時に低減するこ とができ、しかも、鋼板の積層構造を採用する場合と比較して製造コストを格段 に下げることができる。
【0020】 ところで、上述した二つの実施形態は速度差を持って互いに接離する一方の部 材、すなわち、インナーディスク3又は制動板29が回転し、他方の部材、すなわ ち、アマチュア2、プレート4又はアマチュア28が非回転のブレーキについて説 明したが、ライニングとこれを装着する基部材との間にコルク板を介装する技術 は上述したブレーキと同様な構造の電磁クラッチにも適用することができる。
【0021】 周知の如く、電磁クラッチは主動側の回転部材に従動側の回転部材を接離する 構成になっており、これらの回転部材を接触させるときにはブレーキの場合と同 様の摩擦が発生し、これによって、「鳴き」と称される異音が発生する。また、 アマチュアが磁極面から離れて他の部材と衝突する場合の動作音を発生する場合 がある。
【0022】 このクラッチにおいても、速度差を持って互いに接離する一方の部材にライニ ングが貼着される。しかして、ライニングとこれを装着する基部材との間にコル ク板を介装することによって、「鳴き」と称される異音及びアマチュアが磁極面 から離れて他の部材と衝突する場合の動作音の両方を同時に低減することができ 、しかも、鋼板の積層構造を採用する場合と比較して製造コストを格段に下げる ことができる。
【0023】
【考案の効果】 以上の説明によって明らかなように、本考案によれば、回転の速度差を持って 相互に接離する二つの部材のいずれか一方の接離面にライニングを装着するに当 たり、ライニングとこれを装着する基部材との間にコルク板を介装するという特 有な構成により、「鳴き」と称される異音及び移動部材の動作音の両方を同時に 低減することができ、しかも、鋼板の積層構造を採用する場合と比較して製造コ ストを格段に下げることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施形態の構成を示す断面図。
【図2】本考案の第2の実施形態の構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 固定板 2 アマチュア 3 インナーディスク 4 プレート 5 ハブ 8,25 電磁コイル 9,26 制動バネ 12,41 コルク板 13,42 ライニング 21 ブラケット 24 モータシャフト 28 アマチュア 29 制動板29

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転の速度差を持って相互に接離する二つ
    の部材のいずれか一方の接離面に、回転軸を中心として
    環状にライニングを装着するライニングの取付け構造に
    おいて、前記ライニングとこれを装着する基部材との間
    にコルク板を介装したことを特徴とするライニングの取
    付け構造。
  2. 【請求項2】回転軸と一体的に回転し、かつ、前記回転
    軸の軸方向に摺動可能に嵌合せしめられた回転部材と、
    前記回転部材の軸方向に対向配置された非回転部材と、
    前記回転部材を軸方向に往復動させて前記非回転部材に
    接離させる駆動手段と、前記非回転部材及び回転部材の
    いずれか一方の接離面に、前記回転軸を中心として環状
    に装着されたライニングとを備えるブレーキにおいて、
    前記ライニングとこれを装着する基部材との間にコルク
    板を介装したことを特徴とするブレーキ。
  3. 【請求項3】回転軸と一体的に回転する回転部材と、前
    記回転部材の軸方向に対向配置され、かつ、軸方向に移
    動可能に取付けられた非回転部材と、前記非回転部材を
    軸方向に往復動させて前記回転部材に接離させる駆動手
    段と、前記非回転部材及び回転部材のいずれか一方の接
    離面に、前記回転軸を中心として環状に装着されたライ
    ニングとを備えるブレーキにおいて、前記ライニングと
    これを装着する基部材との間にコルク板を介装したこと
    を特徴とするブレーキ。
  4. 【請求項4】前記駆動手段は軸方向の一方に力を作用さ
    せるスプリングと、このスプリングの力に抗して軸方向
    の他方に力を作用させる電磁コイルとを備えたことを特
    徴とする請求項2又は3に記載のブレーキ。
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