JP2529704Y2 - ブレーキ付回転電機 - Google Patents

ブレーキ付回転電機

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JP2529704Y2
JP2529704Y2 JP1991017330U JP1733091U JP2529704Y2 JP 2529704 Y2 JP2529704 Y2 JP 2529704Y2 JP 1991017330 U JP1991017330 U JP 1991017330U JP 1733091 U JP1733091 U JP 1733091U JP 2529704 Y2 JP2529704 Y2 JP 2529704Y2
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braking
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秀行 仲保
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Toshiba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】[考案の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】本考案は、衝撃緩和用の弾性部材
を備えたブレーキ付回転電機に関する。
【0003】
【従来の技術】回転電機、例えば電動機においては、回
転子制動用のブレーキ機構を備えたものがある。この種
の電動機の構成を第6図に示している。すなわち、フレ
ーム1内には固定子2および回転子3が設けられている
と共に、ブレーキ機構4が設けられている。ブレーキ機
構4は、フレーム1の端板1a内面近傍に設けられた一
対の制動部材5,6と、この一対の制動部材5,6の間
に位置する被制動部材7と、この被制動部材7と回転子
3との間に位置する押圧部材8とから構成されている。
上記一対の制動部材5,6はガイドピン9によって軸方
向への移動は可能で且つ回転は阻止された状態に取り付
けられ、また、被制動部材7および押圧部材8は回転子
3の回転軸10に軸方向へ移動可能で且つ一体回転する
ように設けられている。押圧部材8はばね11によって
制動部材5,6方向へ移動付勢されている。
【0004】上記構成において、固定子コイル2aが通
電されて電動機が運転されると、押圧部材8がばね11
のばね力に抗して回転子3に電磁吸着される。従って、
この場合には被制動部材7に制動力は作用していない。
そして、固定子コイル2aが断電されると、押圧部材8
に対する電磁吸着力が解除されることによりばね11の
ばね力によって押圧部材8が制動部材5,6側へ移動付
勢される。この結果、制動部材5、被制動部材7、制動
部材6がフレーム1の端板1a内面側へ押圧され、もっ
て被制動部材7が制動部材5および制動部材6に挟圧さ
れ、回転子3に制動がかけられる。
【0005】このような電動機においては、ブレーキ機
構4の作動時すなわち固定子コイル2aの断電時に、前
記ばね力による衝撃を緩和するために、フレーム1の端
板1a内面に弾性部材12を装着している。この弾性部
材12は図7および図8に示すように平板円環状に形成
されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ブレーキ機構では、制動時に、制動部材5,6と被制動
部材7との間の乾性摩擦に基づくスティックスリップ
(自励振動)が発生することがある。周知のように、こ
の自励振動はばね力により発生するブレーキ制動時の衝
撃エネルギーの大きさに比例して発生するものである。
この場合、上記構成の電動機では、衝撃力緩和用に弾性
部材12を設けて、衝撃エネルギーの低減を図っている
とはいうももの、この弾性部材12が平板状をなしてい
ることから、制動時の衝撃力が一度に付加され、衝撃エ
ネルギーが未だ大きい。このため、自励振動がまだ大で
あり、いわゆるブレーキの鳴きと呼ばれる異常音が発生
する問題がある。
【0007】そこで、本考案の目的は、制動時の異常音
の発生を極力抑えることができるブレーキ付回転電機を
提供するにある。
【0008】[考案の構成]
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案のブレーキ付回転
電機は、フレームの端板内面近傍に軸方向に移動可能で
且つ回転阻止状態に設けられた制動部材と、前記フレー
ムの端板内面とこの制動部材との間に介在するように設
けられた弾性部材と、前記制動部材の反フレーム側の面
と軸方向で対向する位置に軸方向へ移動可能で且つ回転
子の回転軸と一体回転し得るように設けられた被制動部
材とを備え、回転電機の断電時にばね力によって前記被
制動部材を前記制動部材へ押圧することにより前記回転
子に制動をかけるようにしたブレーキ付回転電機におい
て、前記弾性部材を、前記制動部材との対向面または前
記端板との対向面もしくはその両面が微小に傾斜するよ
うに形成したところに特徴と有する。
【0010】
【作用】制動時には、ばね力がフレーム端板方向へ作用
し、被制動部材および制動部材が弾性部材を介してフレ
ーム端板内面に押圧されるが、弾性部材が微小に傾斜す
るから、この弾性部材にはその厚みの厚い箇所から薄い
箇所へと順次押圧力が付加され、よって弾性部材の全面
が一度に押圧されることはない。この結果、自励振動を
生じせしめる衝撃エネルギーを分散させることが可能と
なり、ひいては異常音の発生が抑制される。また、弾性
部材は、静止部材であるフレーム端板内面と回転阻止状
態に設けられた制動部材との間に存在するから、この弾
性部材自体が接触相手部材に対して回転摺動するような
ことがなく、この弾性部材の摩耗を抑えることができる
ようになる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例につき図1ないし図
4を参照しながら説明する。図1には全体構成を示して
いる。フレーム21は円筒状をなし、これには電機子鉄
心である固定子鉄心22に固定子コイル23を巻回して
なる固定子24が嵌着されている。このフレーム21の
両端部には、軸受ブラケットを兼用する端板25および
26がそれぞれ取り付けられており、各端板25および
26にはそれぞれ軸受25aおよび26aが嵌着されて
いる。
【0012】回転子27は、回転軸28のやや右側部分
に嵌着固定されて、前記固定子24の界磁空間に配設さ
れている。上記回転軸28は前記軸受25aおよび26
aに支承され、その右端部が負荷連結用として端板25
外に突出している。また、この回転軸28にはスプライ
ン溝29が形成されており、回転子27の左端部には磁
性円板30が設けられている。
【0013】そして、回転子27と左側の端板26との
間には、ブレーキ機構31が設けられている。以下、こ
のブレーキ機構31について述べる。一対の制動部材3
2,33は、それぞれ、基板32a,33aの各両面に
周知のアスベストからなるブレーキライニング32b,
33bを装着して構成され、ガイドピン31aにより軸
方向に移動可能で且つ回転阻止状態に設けられている。
この制動部材32,33のうち制動部材32は端板26
近傍に位置する。被制動部材34は、制動部材32,3
3間に位置し、前記回転軸28のスプライン溝29に固
定されたボス部35にスプライン係合により取り付けら
れている。従って、被制動部材34は軸方向へ移動可能
で且つ回転軸28と一体回転し得るように設けられてい
る。
【0014】押圧部材36は、前記回転軸28のスプラ
イン溝29に係合されて前記制動部材33と磁性円板3
0との間に配置されており、もって、この押圧部材36
も、被制動体34同様、軸方向へ移動可能で且つ回転軸
28と一体回転し得るように設けられている。そしてこ
の押圧部材36と磁性円板30との間には圧縮コイルば
ね37が設けられている。上記押圧部材36の右端部に
は、固定子24の極数の倍数個の磁極38が形成されて
いる。
【0015】弾性部材39は、例えばニトリルゴムから
なり、フレーム21の端板26内面に例えば接着により
取り付けられており、もって端板26内面と前記制動部
材32との間に介在するように設けられている。この弾
性部材39は、図2および図3に示すように、厚みが円
周の一端側で厚く、そして他端側へ向かうに従って順次
薄くなるように形成されており、従って、この弾性部材
39は、前記制動部材32との対向面39aが微小に傾
斜するものである。
【0016】以上構成においては、固定子24のコイル
23に通電して電動機を運転すると、固定子鉄心22か
らの磁束の一部は、固定子鉄心22から磁極38、磁性
円板30、回転子27を通って固定子鉄心22に戻る磁
路を通るようになり、これにより、押圧部材36の磁極
38が固定子24からの吸引力を受け、押圧部材36が
ばね37のばね力に抗して移動する。この結果制動が解
除され、回転子27が回転する。
【0017】次に、コイル23を断電すると、磁極38
に対する吸引力がなくなって、押圧部材36がばね37
のばね力により左方向へ移動され、これにて、制動部材
33、被制動部材34、制動部材32がフレーム21の
端板26側へ押圧される。これにて制動が開始される。
このとき、ばね37のばね力による衝撃力が、制動部材
33、被制動部材34、制動部材32、弾性部材39、
端板26の順に伝わるが、弾性部材39の制動部材32
との対向面39aが微小に傾斜するから、この制動部材
32と弾性部材39とは、弾性部材39の厚みが厚い箇
所から薄い箇所へと順次押圧される。すなわち、制動部
材32と弾性部材39との全面が一度に押圧されること
はない。この結果、自励振動を生じせしめる衝撃エネル
ギーを分散させることが可能となり、ひいては異常音の
発生を抑制することができる。しかも、弾性部材39の
一面を微小傾斜させる程度の構成にて静音化を図ること
ができて、構成も極めて簡単ですむ。また、弾性部材3
9は、静止部材であるフレーム21の端板26内面と回
転阻止状態に設けられた制動部材32との間に存在する
から、この弾性部材39と接触相手部材とが相対的に回
転摺動することがなく、この弾性部材39の摩耗を抑え
ることができる。さらに制動部材32,33のブレーキ
ライニング32a,33aには上述の微小傾斜は施さな
いから、該制動部材32,33での摩耗が激しくなるこ
とはない。
【0018】実験によれば、弾性部材39の傾斜角0.
1°以上にてその効果が確認された。また、ブレーキの
制動特性(トルク特性等)を悪化させない傾斜角の最大
値は0.3°と考えられ、この結果、最適な傾斜角は
0.1°〜0.3°であると考えられる。
【0019】図4には本実施例のブレーキ付回転電機に
おけるブレーキ音の発生状況を示しており、図5には従
来のブレーキ付回転電機におけるブレーキ音の発生状況
を示している。両図の比較から判るように、従来では大
きな鳴き音が発生しているが、本実施例では、大きな音
の発生は抑制されている。
【0020】なお、上記実施例では、端板26に弾性部
材39を装着したが、弾性部材39は制動部材32にお
ける端板26側の面に装着しても良く、この場合、弾性
部材39の端板26との対向面が微小に傾斜するように
形成すれば良い。要するに弾性部材は、フレームの端板
内面とこの制動部材との間に介在する構成であって、制
動部材との対向面または端板との対向面もしくはその両
面が微小に傾斜するように形成されれば所期の目的を達
成できる。また、上記実施例においては、被制動部材3
4を、一対の制動部材32,33によって挟圧する形態
で制動をかけるようにしたが、制動部材33を省略して
片当り形態で制動をかけるようにしても良い。
【0021】
【考案の効果】本考案は以上の説明から明らかなよう
に、衝撃緩和用の弾性部材を、制動部材との対向面また
は端板との対向面もしくはその両面が微小に傾斜するよ
うに形成したから、制動時における衝撃力を有効に分散
できて、自励振動を抑制でき、この結果、制動時におけ
る異常音の発生を抑えることができ、しかも構成も極め
て簡単ですみ、さらには、弾性部材の摩耗を抑えること
ができ、且つ、被制動部材および制動部材に摩耗激化等
の影響を与えずに上述の異常音の発生を抑えることがで
きるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体の縦断側面図
【図2】弾性部材の正面図
【図3】弾性部材の縦断側面図
【図4】騒音発生状況を示す図
【図5】従来の騒音発生状況を示す図
【図6】従来例を示す図1相当図
【図7】図2相当図
【図8】図3相当図
【符号の説明】
21はフレーム、22は固定子鉄心、23は固定子コイ
ル、24は固定子、26は端板、27は回転子、28は
回転軸、31はブレーキ機構、32,33は制動部材、
34は被制動部材、36は押圧部材、37はばね、39
は弾性部材を示す。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームの端板内面近傍に軸方向に移動
    可能で且つ回転阻止状態に設けられた制動部材と、前記
    フレームの端板内面とこの制動部材との間に介在するよ
    うに設けられた弾性部材と、前記制動部材の反フレーム
    側の面と軸方向で対向する位置に軸方向へ移動可能で且
    つ回転子の回転軸と一体回転し得るように設けられた被
    制動部材とを備え、回転電機の断電時にばね力によって
    前記被制動部材を前記制動部材へ押圧することにより前
    記回転子に制動をかけるようにしたブレーキ付回転電機
    において、前記弾性部材を、前記制動部材との対向面ま
    たは前記端板との対向面もしくはその両面が微小に傾斜
    するように形成したことを特徴とするブレーキ付回転電
    機。
JP1991017330U 1991-02-28 1991-02-28 ブレーキ付回転電機 Expired - Lifetime JP2529704Y2 (ja)

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JPH04108369U JPH04108369U (ja) 1992-09-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4814564U (ja) * 1971-06-29 1973-02-17
JPS5592869A (en) * 1978-12-29 1980-07-14 Mitsui Shipbuilding Eng Cool water production equipment
JPS5815448A (ja) * 1981-07-17 1983-01-28 Hitachi Ltd クラツチモ−トル

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JPH04108369U (ja) 1992-09-18

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