JP3706756B2 - 電動機の負作動ブレーキ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機の負作動ブレーキ、特にブレーキを解除する励磁装置の磁気回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動機への通電が突然停止した場合に電動機軸を速やかに停止させる場合や、電動機の非通電時に電動機軸を固定させる場合の手段として、負作動ブレーキが多く用いられてきた。
この負作動ブレーキには、電動機フランジ内にブレーキを内蔵して電動機の内部空間を有効利用することで、電動機の全長を短くし省スペース化を実現したものがある。
【0003】
図4、図6と図7、図8は、従来技術における電動機の負作動ブレーキの構成を示した横断面図であり、図5は、図4で示す電動機の負作動ブレーキを励磁したときに発生する磁束の様子を示した図である。
【0004】
図4,図5において、11は電動機フランジ、12はカラー、13はボルト、14はサイドプレート、15はアーマチュア、16はブレーキディスク、17はスプリング、18はインナドライバ、19はキー、20は止めねじ、21は電動機軸、22は軸受、23はコイル、24は止め輪、25はオイルシール、26は磁束、27は漏れ磁束である。
【0005】
このような構成の電動機の負作動ブレーキにおいて、磁性体の電動機フランジ11に、円周上に数カ所配置したカラー12を介してボルト13によって固定されたサイドプレート14と、カラー12により移動自在に支持されたアーマチュア15の間にはブレーキディスク16が配置され、スプリング17で押しつけられている。また、ブレーキディスク16の内径は、スプライン加工が施されており、外径にスプライン加工を施したインナドライバ18と回転方向に拘束されており、さらにインナドライバ18は、キー19と止めねじ20によって電動機軸21に固定され、電動機軸21は軸受22と止め輪24により電動機フランジに固定され、回転可能に支持されている。電動機フランジ11内に納められたコイル23に通電し、電動機フランジ11が励磁されると、磁束26が発生し、アーマチュア15は前記スプリング17の押しつけ力に打ち勝って電動機フランジ11側に吸引され、ブレーキディスク16が解放されブレーキは解除される。コイル23の通電を切り電動機フランジ11を無励磁にすると、アーマチュア15はスプリング17の力でブレーキディスク16を押しつけブレーキがかかる。このように、ブレーキディスクの両側で制動力を発揮するブレーキを複板方式の電動機の負作動ブレーキと呼ぶ。
【0006】
次に、図6において、17はスプリング、19はキー、20は止めねじ、21は電動機軸、22は軸受、23はコイル、24は止め輪、25はオイルシールで上記図4と同一である。また、31は電動機フランジ、32は平行ピン、33はアーマチュア、34はブレーキディスク、35はインナドライバである。
【0007】
このような構成の電動機の負作動ブレーキにおいて、磁性体の電動機フランジ31に、円周上に複数個配置した平行ピン32により、回転方向に拘束され、電動機軸方向には移動可能に支持されたアーマチュア33は、円周上に数カ所配置したスプリング17によって、ブレーキディスク34が表面に貼りつけ固定されたインナドライバ35に押しつけられている。また、インナドライバ35は、キー19と止めねじ20によって電動機軸21に固定され、電動機軸21は軸受22と止め輪24により電動機フランジ31に固定され、回転可能に支持されている。電動機フランジ31内に納められたコイル23に通電し、電動機フランジ31が励磁されると、アーマチュア33は前記スプリング17の押しつけ力に打ち勝って電動機フランジ31側に吸引され、ブレーキディスク34から離れブレーキは解除される。コイル23の通電を切り電動機フランジ31を無励磁にすると、アーマチュア33はスプリング17の力でブレーキディスク34を押しつけブレーキがかかる。このように、ブレーキディスクの片側でブレーキをかけるブレーキを単板方式の電動機の負作動ブレーキと呼ぶ。
【0008】
次に、図7において、12はカラー、13はボルト、14はサイドプレート、15はアーマチュア、16はブレーキディスク、17はスプリング、18はインナドライバ、19はキー、20は止めねじ、21は電動機軸、22は軸受、23はコイル、24は止め輪、25はオイルシールであり、従来技術で説明した図4と同一である。また、41は電動機フランジ、42はフィールドコア、43は突起である。
【0009】
このような構成の電動機の負作動ブレーキにおいて、非磁性体であるアルミダイキャスト製の電動機フランジ41を鋳造する際に同時に鋳込まれた磁性体の鋳物であるフィールドコア42に、円周上に数カ所配置したカラー12を介してボルト13によって固定されたサイドプレート14と、カラー12により移動自在に支持されたアーマチュア15の間にはブレーキディスク16が配置され、円周上に数カ所配置したスプリング17で押しつけられている。また、ブレーキディスク16の内径は、スプライン加工が施されており、外径にスプライン加工を施したインナドライバ18と回転方向に拘束されており、さらにインナドライバ18は、カラー19と止めねじ20によって電動機軸21に固定され、電動機軸21は軸受22と止め輪24により電動機フランジ41に固定され、回転可能に支持されている。フィールドコア42内に納められたコイル23に通電し、フィールドコア42が励磁されると、アーマチュア15は前記スプリング17の押しつけ力に打ち勝ってフィールドコア42側に吸引され、ブレーキディスク16が解放されブレーキは解除される。コイル23の通電を切りフィールドコア42を無励磁にすると、アーマチュア15はスプリング17の力でブレーキディスク16を押しつけブレーキがかかる。尚、フィールドコア42には突起43が備えられており、電動機フランジ41とフィールドコア42が分離するのを防ぐ抜け止めの役割を果たしている。
【0010】
次に、図8において、17はスプリング、19はキー、20は止めねじ、21は電動機軸、22は軸受、23はコイル、24は止め輪、25はオイルシール、32は平行ピン、33はアーマチュア、34はブレーキディスク、35はインナドライバであり、従来技術で説明した図8と同一である。また、43は突起、45電動機フランジ、46はフィールドコアである。
【0011】
このような構成の電動機の負作動ブレーキにおいて、非磁性体であるアルミダイキャスト製の電動機フランジ45を鋳造する際に内部に鋳込まれた磁性体の鋳物であるフィールドコア46に、円周上に複数個配置した平行ピン32により、回転方向に拘束され、電動機軸方向には移動可能に支持されたアーマチュア33は、円周上に数カ所配置したスプリング17によって、ブレーキディスク34が表面に貼りつけ固定されたインナドライバ35に押しつけられている。また、インナドライバ35は、キー19と止めねじ20によって電動機軸21に固定され、電動機軸21は軸受22と止め輪24により電動機フランジ45に固定され、回転可能に支持されている。フィールドコア46内に納められたコイル23に通電し、フィールドコア46が励磁されると、アーマチュア33は前記スプリング17の押しつけ力に打ち勝ってフィールドコア46側に吸引され、ブレーキディスク34から離れブレーキは解除される。コイル23の通電を切りフィールドコア46を無励磁にすると、アーマチュア33はスプリング17の力でブレーキディスク34を押しつけブレーキがかかる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術では、以下のような課題があった。
【0013】
図4,図5で開示した電動機の負作動ブレーキにおいて、アーマチュア15の内径、外径に接近して磁性体の電動機フランジ11の一部が存在するため、この間の磁気抵抗が小さくなり、アーマチュア15を電動機フランジ側に吸引するために発生して欲しい磁束26とは違う別の方向に漏れ磁束27が発生し、アーマチュア15の磁気吸引力が減少する。このため、ブレーキディスク16を押しつけるためのスプリング17のバネ力を大きくできず、ブレーキ発生トルクが低下するという課題があった。また、この課題は、図6で開示した単板式の電動機の負作動ブレーキにおいても同様に発生していた。
【0014】
また、図7で開示した電動機の負作動ブレーキにおいては、アルミダイキャスト製の電動機フランジ41にフィールドコア42を一体に鋳造することにより、後加工工程の短縮による製作コストの低減、電動機フランジの重量減による取り扱いの容易性、電動機フランジの表面品質の向上を目的として製作していた。しかし、図7で開示した電動機負作動ブレーキは図4、図5で開示した電動機の負作動ブレーキに対して全長が長くなるという課題があった。これは電動機軸21にラジアル荷重がかかると、軸受22を介して電動機フランジ41に力が伝わる。その際、電動機フランジ41の厚み57が薄いと電動機フランジ41が変形もしくは破損する可能性がある。このため、電動機フランジ41の厚み57は、ある程度の厚みを確保する必要があり、ブレーキの全長が長くなる原因となっていた。 また、この課題は、図8で開示した単板式の電動機の負作動ブレーキにおいても同様に発生していた。尚、フィールドコア42は電動機フランジ41と一体に鋳造されているため、補強部材としての役目を果たしそうであるが、電動機の温度が高い場合には、電動機フランジ41とフィールドコア42の線膨張係数の違いから、電動機フランジ41とフィールドコア42の間に隙間ができてしまうため、補強部材としての役目は期待できない。
【0015】
本発明は上記の問題点を解決するもので、磁性体の電動機フランジ内にブレーキのフィールドコアを内蔵して電動機の内部空間を有効利用することで、電動機の全長を短くし、省スペース化を実現した構造でありながら、アーマチュアからの漏れ磁束を無くすことでブレーキトルクを向上した電動機の負作動ブレーキを提供することを目的とする。
【0016】
また、もう一つの目的は、アルミダイキャスト製の電動機フランジにフィールドコアを一体に鋳造することにより、後加工を極力少なくすることで低コストを実現し、かつ、電動機フランジを軽量化し、さらに、電動機フランジの表面品質を向上した構造でありながら、ブレーキの全長の増加を抑えた構造の電動機の負作動ブレーキを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電動機の負作動ブレーキは、磁性体の電動機フランジと、前記電動機フランジを励磁するためのコイルと、前記コイルを励磁することにより前記電動機フランジに吸引されるアーマチュアと、前記コイルが無励磁の場合に前記アーマチュアを前記電動機フランジから解放するためのスプリングと、電動機軸と回転方向に拘束され前記アーマチュアを押しつけることにより制動トルクを発生するブレーキディスクとを備えた電動機への通電が停止した場合に作動する電動機の負作動ブレーキにおいて、前記磁性体の電動機フランジの一部は、前記アーマチュアの内径又は外径に接近して存在し、前記アーマチュアは、径方向への漏れ磁束を低減するために、前記電動機フランジに接近した前記内径又は前記電動機フランジに接近した前記外径に面取を施したことを特徴とする。
【0018】
また、非磁性体の電動機フランジと、前記非磁性体の電動機フランジと一体に成形された磁性体のフィールドコアと、前記フィールドコアを励磁するためのコイルと、前記コイルを励磁することにより前記フィールドコアに吸引されるアーマチュアと、前記コイルが無励磁の場合に前記アーマチュアを前記フィールドコアから解放するためのスプリングと、電動機軸と回転方向に拘束され前記アーマチュアを押しつけることにより制動トルクを発生するブレーキディスクとを備えた電動機への通電が停止した場合に作動する電動機の負作動ブレーキにおいて、前記磁性体のフィールドコアは放射状のスリットを備え、前記非磁性体の電動機フランジの、電動機軸からのラジアル荷重を受ける厚み部分に放射状に配置されたリブとリブ結合することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の第1実施形態について説明する。
【0020】
図1において、11は電動機フランジ、12はカラー、13はボルト、14はサイドプレート、16はブレーキディスク、17はスプリング、18はインナドライバ、19はキー、20は止めねじ、21は電動機軸、22は軸受、23はコイル、24は止め輪、25はオイルシールであり、従来技術で説明した図4と同一である。また、60はアーマチュアである。
【0021】
このような構成の電動機の負作動ブレーキにおいて、磁性体の電動機フランジ11に、円周上に数カ所配置したカラー12を介してボルト13によって固定されたサイドプレート14と、カラー12により移動自在に支持されたアーマチュア60の間にはブレーキディスク16が配置され、スプリング17で押しつけられている。また、ブレーキディスク16の内径は、スプライン加工が施されており、外径にスプライン加工を施したインナドライバ18と回転方向に拘束されており、さらにインナドライバ18は、キー19と止めねじ20によって電動機軸21に固定され、電動機軸21は軸受22と止め輪24により電動機フランジに固定され、回転可能に支持されている。電動機フランジ11内に納められたコイル23に通電し、電動機フランジ11が励磁されると、アーマチュア15は前記スプリング17の押しつけ力に打ち勝って電動機フランジ11側に吸引され、ブレーキディスク16が解放されブレーキは解除される。コイル23の通電を切り電動機フランジ11を無励磁にすると、アーマチュア15はスプリング17の力でブレーキディスク16を押しつけブレーキがかかる。
【0022】
本実施形態の様に、磁性体の電動機フランジを用いた負作動ブレーキにおいては、従来技術でも説明したように、アーマチュア60の内径、外径に磁性体の電動機フランジ11の一部が接近して存在しており、アーマチュア60を電動機フランジ11に吸引するために発生して欲しい磁束の方向とは別の方向に漏れ磁束が発生しブレーキ発生トルクが減少してしまう問題がある。そこで、本実施形態においては、アーマチュア60の内外径に大きく面取を施すことにより電動機フランジ11とアーマチュア60の内外径間の磁気抵抗が大きくなるようにしてある。これにより、アーマチュア60を吸引する方向とは別の方向に発生する漏れ磁束27が低減される。このため、アーマチュア60を電動機フランジ11側に吸引する磁気吸引力が増大し、ブレーキディスクを押しつけるスプリング17のバネ力を強くできるので、ブレーキ発生トルクが増加する。
【0023】
さらに説明すると従来技術において、単純に漏れ磁束27を低減するためにはエアギャップを広くすればよい。しかしこれでは電動機フランジ11内に流れる磁束26も減少しモータ発生トルクは減少してしまう。これに対して、本発明によれば、上記実施形態で示したように面取部の磁路面積をアーマチュア60の厚みに等しくなるように設計すれば、アーマチュア60を吸引する磁束を全く減らすこと無く漏れ磁束のみを減少させることが可能となる。
【0024】
尚、本実施形態で開示したアーマチュア60の内外径に大きく面取を施すようにした構成は、従来技術の図6で示したような単板ブレーキ方式の電動機の負作動ブレーキにおいても同様に適用可能である。
【0025】
また、本実施形態におけるアーマチュア60の内外径の面取は、例えば、軸受22の外周をフランジに接着するなどして、軸受端面の押えが不要になった場合には、アーマチュア60の面取は外径のみで良く内径の面取は不要となる。また他の例では、アーマチュア60と電動機フランジとの距離が離れている場合には、アーマチュア60の面取は、内径のみで良く外径の面取は不要となる。このように電動機フランジの形状の都合により、面取加工は内径もしくは外径のみに適用することも考えられるが、この場合でも本実施形態と同様にブレーキ発生トルクが増加するため、本発明に含まれるものとする。
【0026】
以下、図面を参照しつつ本発明の第2実施形態について説明する。
【0027】
図2は本発明の第2実施形態の構成を示した横断面図であり、図3は図2の一部を構成する磁性体のフィールドコアの視図である。図2,図3において、12はカラー、13はボルト、14はサイドプレート、15はアーマチュア、16はブレーキディスク、17はスプリング、18はインナドライバ、19はキー、20は止めねじ、21は電動機軸、22は軸受、23はコイル、24は止め輪、25はオイルシールであり、従来技術で説明した図7と同一である。また、43は突起、51は電動機フランジ、52はフィールドコア、55はスリット、56はリブ、57は電動機フランジ51の厚み、58は電動機フランジの取付面である。
【0028】
このような構成の電動機の負作動ブレーキにおいて、非磁性体であるアルミダイキャスト製の電動機フランジ51を鋳造する際に内部に鋳込まれた磁性体の鋳物であるフィールドコア52に、円周上に数カ所配置したカラー12を介してボルト13によって固定されたサイドプレート14と、カラー12により支持されたアーマチュア15の間にはブレーキディスク16が配置され、円周上に数カ所に配置したスプリング17で押しつけられている。また、ブレーキディスク16の内径は、スプライン加工が施されており、外径にスプライン加工を施したインナドライバ18と回転方向に拘束されており、さらにインナドライバ18は、キー19と止めねじ20によって電動機軸21に固定され、電動機軸21は軸受22と止め輪24により電動機フランジ51に固定され、回転可能に支持されている。フィールドコア52内に納められたコイル23に通電し、フィールドコア52が励磁されると、アーマチュア15は前記スプリング17の押しつけ力に打ち勝ってフィールドコア52側に吸引され、ブレーキディスク16が解放されブレーキは解除される。コイル23の通電を切りフィールドコア52を無励磁にすると、アーマチュア15はスプリング17の力でブレーキディスク16を押しつけブレーキがかかる。
【0029】
また、フィールドコア52には、放射線状に複数のスリット55が施されており、電動機フランジ51を鋳造する際に、同時にフィールドコア52を鋳込むため、スリット55にアルミダイキャストが侵入し、電動機フランジ51と一体のリブ56を形成する。これにより電動機フランジ51の電動機軸21からのラジアル荷重に対する剛性が上がり、電動機フランジ51の厚み57をさらに薄くできるため、第1実施形態で開示した図1の負作動ブレーキと比較して、図示していない電動機後端から、電動機フランジ51の取付面58までの長さが短くなり、電動機を実際に組み付けた時の、実質的な電動機全長を短くすることが可能となる。
【0030】
尚、本実施形態で開示したフィールドコア52にスリット55を形成する構成は、従来技術の図8に示すような単板ブレーキ方式の電動機の負作動ブレーキにおいても同様に適用可能である。
【0031】
尚、本発明の実施形態では、電動機のフランジの材料を、アルミダイキャスト部材として説明したが、樹脂等他の非磁性部材も上記実施例と同様に適用可能である。また、フィールドコアを電動機フランジの鋳造時に一体成型した構造の電動機の負作動ブレーキへの本発明の適用について説明したが、電動機フランジにフィールドコアを圧入、焼バメ、接着等他の方法で結合した構造の電動機の負作動ブレーキへの本発明の適用も、上記実施例と同様に可能である。
【0032】
【発明の効果】
磁性体の電動機フランジ内にフィールドコアおよびコイルを形成することにより、負作動ブレーキを組み込んだ電動機の負作動ブレーキにおいて、アーマチュアの内外径に大きく面取を施すことにより漏れ磁束を低減させるようにしたので、ブレーキ発生トルクを増加することが可能となる。
【0033】
また、アルミダイキャスト製の電動機フランジにフィールドコアを一体に鋳造した負作動ブレーキにおいて、フィールドコアには放射線状に複数のスリットを設け、電動機フランジのラジアル荷重に対する剛性を上げるようにしたので、電動機フランジの肉厚を薄くすることができるようになり、電動機の負作動ブレーキの全長増加を抑えることができ、しいては電動機のコンパクト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態における電動機の負作動ブレーキの横断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態における電動機の負作動ブレーキの横断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態における電動機の負作動ブレーキの一部を構成するフィールドコアの外形図である。
【図4】 従来技術における複板方式の電動機の負作動ブレーキの横断面図である。
【図5】 図4で示した従来技術における複板方式の電動機の負作動ブレーキを励磁したときに発生する磁束の様子を示した図である。
【図6】 従来技術における単板方式の電動機の負作動ブレーキの横断面図である。
【図7】 従来技術における複板方式の電動機の負作動ブレーキの横断面図である。
【図8】 従来技術における単板方式の電動機の負作動ブレーキの横断面図である。
【符号の説明】
11 電動機フランジ、12 カラー(固定子素片)、13 ボルト、14 サイドプレート、15 アーマチュア、16 ブレーキディスク、17 スプリング、18 インナドライバ、19 キー、20 止めねじ、21 電動機軸、22 軸受、23 コイル、24 止め輪、25 オイルシール、41 電動機フランジ、42 フィールドコア、43 突起。

Claims (2)

  1. 性体の電動機フランジと、
    前記電動機フランジを励磁するためのコイルと
    前記コイルを励磁することにより前記電動機フランジに吸引されるアーマチュアと、
    前記コイルが無励磁の場合に前記アーマチュアを前記電動機フランジから解放するためのスプリングと、
    電動機軸と回転方向に拘束され、前記アーマチュアを押しつけることにより制動トルクを発生するブレーキディスクと
    を備えた電動機への通電が停止した場合に作動する電動機の負作動ブレーキにおいて、
    前記磁性体の電動機フランジの一部は、前記アーマチュアの内径又は外径に接近して存在し、
    前記アーマチュアは、径方向への漏れ磁束を低減するために、前記電動機フランジに接近した前記内径又は前記電動機フランジに接近した前記外径に面取を施したことを特徴とする、
    電動機の負作動ブレーキ。
  2. 磁性体の電動機フランジと、
    前記非磁性体の電動機フランジと一体に成形された磁性体のフィールドコアと、
    前記フィールドコアを励磁するためのコイルと、
    前記コイルを励磁することにより前記フィールドコアに吸引されるアーマチュアと、
    前記コイルが無励磁の場合に前記アーマチュアを前記フィールドコアから解放するためのスプリングと、
    電動機軸と回転方向に拘束され前記アーマチュアを押しつけることにより制動トルクを発生するブレーキディスクと
    を備えた電動機への通電が停止した場合に作動する電動機の負作動ブレーキにおいて、
    前記磁性体のフィールドコアは放射状のスリットを備え、前記非磁性体の電動機フランジの、電動機軸からのラジアル荷重を受ける厚み部分に放射状に配置されたリブとリブ結合することを特徴とした、
    電動機の負作動ブレーキ。
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