JP2000152560A - 電動機の負作動ブレーキ - Google Patents

電動機の負作動ブレーキ

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JP2000152560A
JP2000152560A JP10318882A JP31888298A JP2000152560A JP 2000152560 A JP2000152560 A JP 2000152560A JP 10318882 A JP10318882 A JP 10318882A JP 31888298 A JP31888298 A JP 31888298A JP 2000152560 A JP2000152560 A JP 2000152560A
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brake
armature
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electric motor
motor flange
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Tsuneichi Kawai
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Okuma Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性体の電動機フランジ内にブレーキを内蔵
し、アーマチュアからの漏れ磁束を無くすことでブレー
キ発生トルクを向上させた電動機の負作動ブレーキを提
供する。 【解決手段】 磁性体の電動機フランジ11内にブレー
キを内蔵した電動機の負作動ブレーキにおいて、アーマ
チュア60の内外径に大きく面取を施すことにより電動
機フランジ11とアーマチュア60の内外径間の磁気抵
抗を大きくし漏れ磁束を低減させる。これによりアーマ
チュア60を電動機フランジ11側に吸引する磁気吸引
力が増大し、ブレーキディスクを押しつけるスプリング
17のバネ力を強くできるので、ブレーキ発生トルクが
増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機の負作動ブ
レーキ、特にブレーキを解除する励磁装置の磁気回路の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電動機への通電が突然停止した場
合に電動機軸を速やかに停止させる場合や、電動機の非
通電時に電動機軸を固定させる場合の手段として、負作
動ブレーキが多く用いられてきた。この負作動ブレーキ
には、電動機フランジ内にブレーキを内蔵して電動機の
内部空間を有効利用することで、電動機の全長を短くし
省スペース化を実現したものがある。
【0003】図4、図6と図7、図8は、従来技術にお
ける電動機の負作動ブレーキの構成を示した横断面図で
あり、図5は、図4で示す電動機の負作動ブレーキを励
磁したときに発生する磁束の様子を示した図である。
【0004】図4,図5において、11は電動機フラン
ジ、12はカラー、13はボルト、14はサイドプレー
ト、15はアーマチュア、16はブレーキディスク、1
7はスプリング、18はインナドライバ、19はキー、
20は止めねじ、21は電動機軸、22は軸受、23は
コイル、24は止め輪、25はオイルシール、26は磁
束、27は漏れ磁束である。
【0005】このような構成の電動機の負作動ブレーキ
において、磁性体の電動機フランジ11に、円周上に数
カ所配置したカラー12を介してボルト13によって固
定されたサイドプレート14と、カラー12により移動
自在に支持されたアーマチュア15の間にはブレーキデ
ィスク16が配置され、スプリング17で押しつけられ
ている。また、ブレーキディスク16の内径は、スプラ
イン加工が施されており、外径にスプライン加工を施し
たインナドライバ18と回転方向に拘束されており、さ
らにインナドライバ18は、キー19と止めねじ20に
よって電動機軸21に固定され、電動機軸21は軸受2
2と止め輪24により電動機フランジに固定され、回転
可能に支持されている。電動機フランジ11内に納めら
れたコイル23に通電し、電動機フランジ11が励磁さ
れると、磁束26が発生し、アーマチュア15は前記ス
プリング17の押しつけ力に打ち勝って電動機フランジ
11側に吸引され、ブレーキディスク16が解放されブ
レーキは解除される。コイル23の通電を切り電動機フ
ランジ11を無励磁にすると、アーマチュア15はスプ
リング17の力でブレーキディスク16を押しつけブレ
ーキがかかる。このように、ブレーキディスクの両側で
制動力を発揮するブレーキを複板方式の電動機の負作動
ブレーキと呼ぶ。
【0006】次に、図6において、17はスプリング、
19はキー、20は止めねじ、21は電動機軸、22は
軸受、23はコイル、24は止め輪、25はオイルシー
ルで上記図4と同一である。また、31は電動機フラン
ジ、32は平行ピン、33はアーマチュア、34はブレ
ーキディスク、35はインナドライバである。
【0007】このような構成の電動機の負作動ブレーキ
において、磁性体の電動機フランジ31に、円周上に複
数個配置した平行ピン32により、回転方向に拘束さ
れ、電動機軸方向には移動可能に支持されたアーマチュ
ア33は、円周上に数カ所配置したスプリング17によ
って、ブレーキディスク34が表面に貼りつけ固定され
たインナドライバ35に押しつけられている。また、イ
ンナドライバ35は、キー19と止めねじ20によって
電動機軸21に固定され、電動機軸21は軸受22と止
め輪24により電動機フランジ31に固定され、回転可
能に支持されている。電動機フランジ31内に納められ
たコイル23に通電し、電動機フランジ31が励磁され
ると、アーマチュア33は前記スプリング17の押しつ
け力に打ち勝って電動機フランジ31側に吸引され、ブ
レーキディスク34から離れブレーキは解除される。コ
イル23の通電を切り電動機フランジ31を無励磁にす
ると、アーマチュア33はスプリング17の力でブレー
キディスク34を押しつけブレーキがかかる。このよう
に、ブレーキディスクの片側でブレーキをかけるブレー
キを単板方式の電動機の負作動ブレーキと呼ぶ。
【0008】次に、図7において、12はカラー、13
はボルト、14はサイドプレート、15はアーマチュ
ア、16はブレーキディスク、17はスプリング、18
はインナドライバ、19はキー、20は止めねじ、21
は電動機軸、22は軸受、23はコイル、24は止め
輪、25はオイルシールであり、従来技術で説明した図
4と同一である。また、41は電動機フランジ、42は
フィールドコア、43は突起である。
【0009】このような構成の電動機の負作動ブレーキ
において、非磁性体であるアルミダイキャスト製の電動
機フランジ41を鋳造する際に同時に鋳込まれた磁性体
の鋳物であるフィールドコア42に、円周上に数カ所配
置したカラー12を介してボルト13によって固定され
たサイドプレート14と、カラー12により移動自在に
支持されたアーマチュア15の間にはブレーキディスク
16が配置され、円周上に数カ所配置したスプリング1
7で押しつけられている。また、ブレーキディスク16
の内径は、スプライン加工が施されており、外径にスプ
ライン加工を施したインナドライバ18と回転方向に拘
束されており、さらにインナドライバ18は、カラー1
9と止めねじ20によって電動機軸21に固定され、電
動機軸21は軸受22と止め輪24により電動機フラン
ジ41に固定され、回転可能に支持されている。フィー
ルドコア42内に納められたコイル23に通電し、フィ
ールドコア42が励磁されると、アーマチュア15は前
記スプリング17の押しつけ力に打ち勝ってフィールド
コア42側に吸引され、ブレーキディスク16が解放さ
れブレーキは解除される。コイル23の通電を切りフィ
ールドコア42を無励磁にすると、アーマチュア15は
スプリング17の力でブレーキディスク16を押しつけ
ブレーキがかかる。尚、フィールドコア42には突起4
3が備えられており、電動機フランジ41とフィールド
コア42が分離するのを防ぐ抜け止めの役割を果たして
いる。
【0010】次に、図8において、17はスプリング、
19はキー、20は止めねじ、21は電動機軸、22は
軸受、23はコイル、24は止め輪、25はオイルシー
ル、32は平行ピン、33はアーマチュア、34はブレ
ーキディスク、35はインナドライバであり、従来技術
で説明した図8と同一である。また、43は突起、45
電動機フランジ、46はフィールドコアである。
【0011】このような構成の電動機の負作動ブレーキ
において、非磁性体であるアルミダイキャスト製の電動
機フランジ45を鋳造する際に内部に鋳込まれた磁性体
の鋳物であるフィールドコア46に、円周上に複数個配
置した平行ピン32により、回転方向に拘束され、電動
機軸方向には移動可能に支持されたアーマチュア33
は、円周上に数カ所配置したスプリング17によって、
ブレーキディスク34が表面に貼りつけ固定されたイン
ナドライバ35に押しつけられている。また、インナド
ライバ35は、キー19と止めねじ20によって電動機
軸21に固定され、電動機軸21は軸受22と止め輪2
4により電動機フランジ45に固定され、回転可能に支
持されている。フィールドコア46内に納められたコイ
ル23に通電し、フィールドコア46が励磁されると、
アーマチュア33は前記スプリング17の押しつけ力に
打ち勝ってフィールドコア46側に吸引され、ブレーキ
ディスク34から離れブレーキは解除される。コイル2
3の通電を切りフィールドコア46を無励磁にすると、
アーマチュア33はスプリング17の力でブレーキディ
スク34を押しつけブレーキがかかる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術では、以下のような課題があった。
【0013】図4,図5で開示した電動機の負作動ブレ
ーキにおいて、アーマチュア15の内径、外径に接近し
て磁性体の電動機フランジ11の一部が存在するため、
この間の磁気抵抗が小さくなり、アーマチュア15を電
動機フランジ側に吸引するために発生して欲しい磁束2
6とは違う別の方向に漏れ磁束27が発生し、アーマチ
ュア15の磁気吸引力が減少する。このため、ブレーキ
ディスク16を押しつけるためのスプリング17のバネ
力を大きくできず、ブレーキ発生トルクが低下するとい
う課題があった。また、この課題は、図6で開示した単
板式の電動機の負作動ブレーキにおいても同様に発生し
ていた。
【0014】また、図7で開示した電動機の負作動ブレ
ーキにおいては、アルミダイキャスト製の電動機フラン
ジ41にフィールドコア42を一体に鋳造することによ
り、後加工工程の短縮による製作コストの低減、電動機
フランジの重量減による取り扱いの容易性、電動機フラ
ンジの表面品質の向上を目的として製作していた。しか
し、図7で開示した電動機負作動ブレーキは図4、図5
で開示した電動機の負作動ブレーキに対して全長が長く
なるという課題があった。これは電動機軸21にラジア
ル荷重がかかると、軸受22を介して電動機フランジ4
1に力が伝わる。その際、電動機フランジ41の厚み5
7が薄いと電動機フランジ41が変形もしくは破損する
可能性がある。このため、電動機フランジ41の厚み5
7は、ある程度の厚みを確保する必要があり、ブレーキ
の全長が長くなる原因となっていた。 また、この課題
は、図8で開示した単板式の電動機の負作動ブレーキに
おいても同様に発生していた。尚、フィールドコア42
は電動機フランジ41と一体に鋳造されているため、補
強部材としての役目を果たしそうであるが、電動機の温
度が高い場合には、電動機フランジ41とフィールドコ
ア42の線膨張係数の違いから、電動機フランジ41と
フィールドコア42の間に隙間ができてしまうため、補
強部材としての役目は期待できない。
【0015】本発明は上記の問題点を解決するもので、
磁性体の電動機フランジ内にブレーキのフィールドコア
を内蔵して電動機の内部空間を有効利用することで、電
動機の全長を短くし、省スペース化を実現した構造であ
りながら、アーマチュアからの漏れ磁束を無くすことで
ブレーキトルクを向上した電動機の負作動ブレーキを提
供することを目的とする。
【0016】また、もう一つの目的は、アルミダイキャ
スト製の電動機フランジにフィールドコアを一体に鋳造
することにより、後加工を極力少なくすることで低コス
トを実現し、かつ、電動機フランジを軽量化し、さら
に、電動機フランジの表面品質を向上した構造でありな
がら、ブレーキの全長の増加を抑えた構造の電動機の負
作動ブレーキを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電動機の負作動ブレーキは、電動機への通
電が停止した場合に作動する電動機の負作動ブレーキに
おいて、磁性体の電動機フランジと、前記電動機フラン
ジを励磁するためのコイルと、径方向への漏れ磁束を低
減するための面取を施し前記コイルを励磁することによ
り前記電動機フランジに吸引されるアーマチュアと、前
記コイルが無励磁の場合に前記アーマチュアを前記電動
機フランジから解放するためのスプリングと、電動機軸
と回転方向に拘束され前記アーマチュアを押しつけるこ
とにより制動トルクを発生するブレーキディスクとを備
えたことを特徴とする。
【0018】また、電動機への通電が停止した場合に作
動する電動機の負作動ブレーキにおいて、非磁性体の電
動機フランジと、前記非磁性体の電動機フランジと一体
に成形され、電動機フランジとリブ結合する放射状のス
リットを備えた磁性体のフィールドコアと、前記フィー
ルドコアを励磁するためのコイルと、前記コイルを励磁
することにより前記フィールドコアに吸引されるアーマ
チュアと、前記コイルが無励磁の場合に前記アーマチュ
アを前記フィールドコアから解放するためのスプリング
と、電動機軸と回転方向に拘束され前記アーマチュアを
押しつけることにより制動トルクを発生するブレーキデ
ィスクとを備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
第1実施形態について説明する。
【0020】図1において、11は電動機フランジ、1
2はカラー、13はボルト、14はサイドプレート、1
6はブレーキディスク、17はスプリング、18はイン
ナドライバ、19はキー、20は止めねじ、21は電動
機軸、22は軸受、23はコイル、24は止め輪、25
はオイルシールであり、従来技術で説明した図4と同一
である。また、60はアーマチュアである。
【0021】このような構成の電動機の負作動ブレーキ
において、磁性体の電動機フランジ11に、円周上に数
カ所配置したカラー12を介してボルト13によって固
定されたサイドプレート14と、カラー12により移動
自在に支持されたアーマチュア60の間にはブレーキデ
ィスク16が配置され、スプリング17で押しつけられ
ている。また、ブレーキディスク16の内径は、スプラ
イン加工が施されており、外径にスプライン加工を施し
たインナドライバ18と回転方向に拘束されており、さ
らにインナドライバ18は、キー19と止めねじ20に
よって電動機軸21に固定され、電動機軸21は軸受2
2と止め輪24により電動機フランジに固定され、回転
可能に支持されている。電動機フランジ11内に納めら
れたコイル23に通電し、電動機フランジ11が励磁さ
れると、アーマチュア15は前記スプリング17の押し
つけ力に打ち勝って電動機フランジ11側に吸引され、
ブレーキディスク16が解放されブレーキは解除され
る。コイル23の通電を切り電動機フランジ11を無励
磁にすると、アーマチュア15はスプリング17の力で
ブレーキディスク16を押しつけブレーキがかかる。
【0022】本実施形態の様に、磁性体の電動機フラン
ジを用いた負作動ブレーキにおいては、従来技術でも説
明したように、アーマチュア60の内径、外径に磁性体
の電動機フランジ11の一部が接近して存在しており、
アーマチュア60を電動機フランジ11に吸引するため
に発生して欲しい磁束の方向とは別の方向に漏れ磁束が
発生しブレーキ発生トルクが減少してしまう問題があ
る。そこで、本実施形態においては、アーマチュア60
の内外径に大きく面取を施すことにより電動機フランジ
11とアーマチュア60の内外径間の磁気抵抗が大きく
なるようにしてある。これにより、アーマチュア60を
吸引する方向とは別の方向に発生する漏れ磁束27が低
減される。このため、アーマチュア60を電動機フラン
ジ11側に吸引する磁気吸引力が増大し、ブレーキディ
スクを押しつけるスプリング17のバネ力を強くできる
ので、ブレーキ発生トルクが増加する。
【0023】さらに説明すると従来技術において、単純
に漏れ磁束27を低減するためにはエアギャップを広く
すればよい。しかしこれでは電動機フランジ11内に流
れる磁束26も減少しモータ発生トルクは減少してしま
う。これに対して、本発明によれば、上記実施形態で示
したように面取部の磁路面積をアーマチュア60の厚み
に等しくなるように設計すれば、アーマチュア60を吸
引する磁束を全く減らすこと無く漏れ磁束のみを減少さ
せることが可能となる。
【0024】尚、本実施形態で開示したアーマチュア6
0の内外径に大きく面取を施すようにした構成は、従来
技術の図6で示したような単板ブレーキ方式の電動機の
負作動ブレーキにおいても同様に適用可能である。
【0025】また、本実施形態におけるアーマチュア6
0の内外径の面取は、例えば、軸受22の外周をフラン
ジに接着するなどして、軸受端面の押えが不要になった
場合には、アーマチュア60の面取は外径のみで良く内
径の面取は不要となる。また他の例では、アーマチュア
60と電動機フランジとの距離が離れている場合には、
アーマチュア60の面取は、内径のみで良く外径の面取
は不要となる。このように電動機フランジの形状の都合
により、面取加工は内径もしくは外径のみに適用するこ
とも考えられるが、この場合でも本実施形態と同様にブ
レーキ発生トルクが増加するため、本発明に含まれるも
のとする。
【0026】以下、図面を参照しつつ本発明の第2実施
形態について説明する。
【0027】図2は本発明の第2実施形態の構成を示し
た横断面図であり、図3は図2の一部を構成する磁性体
のフィールドコアの視図である。図2,図3において、
12はカラー、13はボルト、14はサイドプレート、
15はアーマチュア、16はブレーキディスク、17は
スプリング、18はインナドライバ、19はキー、20
は止めねじ、21は電動機軸、22は軸受、23はコイ
ル、24は止め輪、25はオイルシールであり、従来技
術で説明した図7と同一である。また、43は突起、5
1は電動機フランジ、52はフィールドコア、55はス
リット、56はリブ、57は電動機フランジ51の厚
み、58は電動機フランジの取付面である。
【0028】このような構成の電動機の負作動ブレーキ
において、非磁性体であるアルミダイキャスト製の電動
機フランジ51を鋳造する際に内部に鋳込まれた磁性体
の鋳物であるフィールドコア52に、円周上に数カ所配
置したカラー12を介してボルト13によって固定され
たサイドプレート14と、カラー12により支持された
アーマチュア15の間にはブレーキディスク16が配置
され、円周上に数カ所に配置したスプリング17で押し
つけられている。また、ブレーキディスク16の内径
は、スプライン加工が施されており、外径にスプライン
加工を施したインナドライバ18と回転方向に拘束され
ており、さらにインナドライバ18は、キー19と止め
ねじ20によって電動機軸21に固定され、電動機軸2
1は軸受22と止め輪24により電動機フランジ51に
固定され、回転可能に支持されている。フィールドコア
52内に納められたコイル23に通電し、フィールドコ
ア52が励磁されると、アーマチュア15は前記スプリ
ング17の押しつけ力に打ち勝ってフィールドコア52
側に吸引され、ブレーキディスク16が解放されブレー
キは解除される。コイル23の通電を切りフィールドコ
ア52を無励磁にすると、アーマチュア15はスプリン
グ17の力でブレーキディスク16を押しつけブレーキ
がかかる。
【0029】また、フィールドコア52には、放射線状
に複数のスリット55が施されており、電動機フランジ
51を鋳造する際に、同時にフィールドコア52を鋳込
むため、スリット55にアルミダイキャストが侵入し、
電動機フランジ51と一体のリブ56を形成する。これ
により電動機フランジ51の電動機軸21からのラジア
ル荷重に対する剛性が上がり、電動機フランジ51の厚
み57をさらに薄くできるため、第1実施形態で開示し
た図1の負作動ブレーキと比較して、図示していない電
動機後端から、電動機フランジ51の取付面58までの
長さが短くなり、電動機を実際に組み付けた時の、実質
的な電動機全長を短くすることが可能となる。
【0030】尚、本実施形態で開示したフィールドコア
52にスリット55を形成する構成は、従来技術の図8
に示すような単板ブレーキ方式の電動機の負作動ブレー
キにおいても同様に適用可能である。
【0031】尚、本発明の実施形態では、電動機のフラ
ンジの材料を、アルミダイキャスト部材として説明した
が、樹脂等他の非磁性部材も上記実施例と同様に適用可
能である。また、フィールドコアを電動機フランジの鋳
造時に一体成型した構造の電動機の負作動ブレーキへの
本発明の適用について説明したが、電動機フランジにフ
ィールドコアを圧入、焼バメ、接着等他の方法で結合し
た構造の電動機の負作動ブレーキへの本発明の適用も、
上記実施例と同様に可能である。
【0032】
【発明の効果】磁性体の電動機フランジ内にフィールド
コアおよびコイルを形成することにより、負作動ブレー
キを組み込んだ電動機の負作動ブレーキにおいて、アー
マチュアの内外径に大きく面取を施すことにより漏れ磁
束を低減させるようにしたので、ブレーキ発生トルクを
増加することが可能となる。
【0033】また、アルミダイキャスト製の電動機フラ
ンジにフィールドコアを一体に鋳造した負作動ブレーキ
において、フィールドコアには放射線状に複数のスリッ
トを設け、電動機フランジのラジアル荷重に対する剛性
を上げるようにしたので、電動機フランジの肉厚を薄く
することができるようになり、電動機の負作動ブレーキ
の全長増加を抑えることができ、しいては電動機のコン
パクト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態における電動機の負作
動ブレーキの横断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態における電動機の負作
動ブレーキの横断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態における電動機の負作
動ブレーキの一部を構成するフィールドコアの外形図で
ある。
【図4】 従来技術における複板方式の電動機の負作動
ブレーキの横断面図である。
【図5】 図4で示した従来技術における複板方式の電
動機の負作動ブレーキを励磁したときに発生する磁束の
様子を示した図である。
【図6】 従来技術における単板方式の電動機の負作動
ブレーキの横断面図である。
【図7】 従来技術における複板方式の電動機の負作動
ブレーキの横断面図である。
【図8】 従来技術における単板方式の電動機の負作動
ブレーキの横断面図である。
【符号の説明】
11 電動機フランジ、12 カラー(固定子素片)、
13 ボルト、14サイドプレート、15 アーマチュ
ア、16 ブレーキディスク、17 スプリング、18
インナドライバ、19 キー、20 止めねじ、21
電動機軸、22 軸受、23 コイル、24 止め
輪、25 オイルシール、41 電動機フランジ、42
フィールドコア、43 突起。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機への通電が停止した場合に作動す
    る電動機の負作動ブレーキにおいて、磁性体の電動機フ
    ランジと、前記電動機フランジを励磁するためのコイル
    と、径方向への漏れ磁束を低減するための面取を施し前
    記コイルを励磁することにより前記電動機フランジに吸
    引されるアーマチュアと、前記コイルが無励磁の場合に
    前記アーマチュアを前記電動機フランジから解放するた
    めのスプリングと、電動機軸と回転方向に拘束され前記
    アーマチュアを押しつけることにより制動トルクを発生
    するブレーキディスクとを備えたことを特徴とする電動
    機の負作動フレーキ。
  2. 【請求項2】 電動機への通電が停止した場合に作動す
    る電動機の負作動ブレーキにおいて、非磁性体の電動機
    フランジと、前記非磁性体の電動機フランジと一体に成
    形され、電動機フランジとリブ結合する放射状のスリッ
    トを備えた磁性体のフィールドコアと、前記フィールド
    コアを励磁するためのコイルと、前記コイルを励磁する
    ことにより前記フィールドコアに吸引されるアーマチュ
    アと、前記コイルが無励磁の場合に前記アーマチュアを
    前記フィールドコアから解放するためのスプリングと、
    電動機軸と回転方向に拘束され前記アーマチュアを押し
    つけることにより制動トルクを発生するブレーキディス
    クとを備えたことを特徴とする電動機の負作動ブレー
    キ。
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JP2010071415A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Yaskawa Electric Corp 無励磁作動型ブレーキおよびそれを用いたサーボモータ
KR20160077411A (ko) * 2014-12-23 2016-07-04 전자부품연구원 브레이크 일체형 구동 모듈 및 이의 동작 방법

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