JP2004076913A - 巻上機用ディスクブレーキ - Google Patents

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JP2004076913A JP2002241761A JP2002241761A JP2004076913A JP 2004076913 A JP2004076913 A JP 2004076913A JP 2002241761 A JP2002241761 A JP 2002241761A JP 2002241761 A JP2002241761 A JP 2002241761A JP 2004076913 A JP2004076913 A JP 2004076913A
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Kazukatsu Nakamura
中村 和且
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

【課題】従来の巻上機用ディスクブレーキは、回転ディスク3の回転に伴い、バックラッシgのガタでボス側スプライン2aとディスク側スプライン2bが断続的に接触・非接触を繰り返し、騒音が発生するという問題があった。
【解決手段】ローラ9が回転ディスク3を外周から中心方向に押圧バネ12で押え付けるように構成し、回転ディスク3が回転するとき、ボス側スプライン2aに対してディスク側スプライン2bが強制的に位置決めするようにしたので、バックラッシgによるガタが生じないためスプラインで発生していた騒音が解消される。
【選択図】     図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は昇降機などに用いられる巻上機のディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、特開平5−256332号公報で従来技術として示された、ブレーキ作動時に制動される回転ディスクがスプライン構造を有する巻上機用ディスクブレーキの正面図である。
【0003】
図4において、1は巻上機構と連動する回転軸、3は回転軸1と連動して回動する回転ディスク、2は回転軸1と回転ディスク3を直結するスプラインボス、2aはボス側スプライン、2bはディスク側スプラインである。スプライン構造を有するため、2aと2bとの間にはバックラッシgが生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の巻上機用ディスクブレーキは、このように構成されているため、通常運転時に回転ディスク3の回転に伴い、図4に示したバックラッシgのガタでボス側スプライン2aとディスク側スプライン2bが断続的に接触・非接触を繰り返し、騒音が発生するという問題があった。
【0005】
この発明はかかる問題点を解消するためになされたものであり、巻上機用ディスクブレーキにおいて回転ディスク3から生じる騒音を低減させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる巻上機用ディスクブレーキは、巻上機の動力源によって駆動される回転軸と、内径に凹凸形状を有し、回転軸の外径の凹凸形状との噛み合わせにより回転軸と連動して回動する回転ディスクと、回転軸方向に対し回転ディスクの両側に配置され、ブレーキの作動時には回転ディスクを挟み摩擦力により回転を消勢するように配置された2つ以上の制動手段と、回転ディスクを外周から中心方向に向けて押圧する手段とを有するものである。
【0007】
また、この発明にかかる巻上機用ディスクブレーキは、回転軸外径および回転ディスクの凹凸形状がスプラインであり、制動手段がプレートであり、プレートと回転ディスク間の距離を制御する手段を有するものである。
【0008】
また、この発明にかかる巻上機用ディスクブレーキは、回転ディスクを外周から中心方向に向けて押圧する手段がローラであるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本発明による巻上機用ディスクブレーキをロープ式エレベータに用いた実施形態の一例で、ブレーキ不作動状態の側面図を示している。また、図3は図1の巻上機用ディスクブレーキの正面図を示している。
【0010】
図1において、14は巻上機本体、1は巻上用の動力機構と巻上機構と連動する回転軸、3は回転軸1と連動して回動する回転ディスク、2は回転軸1と回転ディスク3を直結するスプラインボス、5は回転ディスク3と平行に固定して設置された固定プレート、8は回転ディスク3と平行に設置され回転軸1方向に可動なアーマチュア、6はアーマチュア8に固定して設置された電磁マグネット、7はアーマチュア8を固定プレート5に近づく方向に押動するバネ、4は固定プレート5とアーマチュア8に固定して設置されたブレーキライニング、13は巻上機14に取付けられた取付け台、9は回転ディスク3を外周から回転軸の軸心方向に向けて押圧するローラ、10はローラ9の回転軸、11はローラの回転軸10の軸受を有する支持台、12はローラ9を回転ディスク3に押圧するように、両端を支持台11と取付け台13とに取付けた押圧バネである。
【0011】
また、図3において、2aはボス側スプライン、2bはディスク側スプラインで、gは2aと2bとのバックラッシ、12aは押圧バネ12とは別のローラで回転ディスクを押圧する押圧バネである。本実施例はバネ12とバネ12aをバネで構成しているが、ゴムやピストンなど弾性を有する他の構成で実施することも可能である。
【0012】
図1のようにブレーキが作動していない通常運転時には、電磁マグネット6に通電しており、バネ7の弾性力より電磁マグネット6の磁力のほうが大きくなるように設定されているため、アーマチュア8は固定プレート5と反対側に吸引される。
【0013】
このとき、本発明では、図3のようにローラ9が回転ディスク3を外周から中心方向に押圧バネ12の弾性力で押え付けるように構成したため、回転ディスク3が回転するとき、ボス側スプライン2aに対してディスク側スプライン2bが強制的に位置決めされるので、バックラッシgによるガタが生じないためスプラインで発生していた騒音が解消される。特に図3のように2つのローラで押え付ける構成にした場合は、バネ12とバネ12aの弾性力を調整することにより、確実に一方向への押し付けが可能となるため、回転ディスク3の回転速度が変化する場合もガタが生じずスプラインで発生していた騒音を確実に解消できる。
【0014】
一方、このときローラ9は回転ディスク3に接触して押圧するが、通常運転を行う際の回転ディスク3の回転速度の範囲内で、ローラ9と回転ディスク3との接触面が滑らず、回転ディスク3の回転に連動してローラ9が回転するように構成すれば、回転ディスク3は自由に回動することができる。押圧バネ12aも同様に回転ディスク3を中心方向に押圧するが、上記と同じ理由で、回転ディスク3は自由に回動することができる。このように、回転ディスク3をローラ9で押え付ける構成としたため、回転ディスク3とローラ9との間の摩擦力が抑えられ、摩擦による騒音発生や接触部分の磨耗も抑えられる。
【0015】
さらに、本発明の図1の9〜13の構成は、従来の各種ディスクブレーキに、追加するだけで構成できる。そのため、これまで使用してきたディスクブレーキからの変更が容易でコストも安くなる。
【0016】
図2は図1の巻上機用ディスクブレーキのブレーキ作動状態の側面図である。ブレーキ作動時には、電磁マグネット6が消磁するためバネ7の弾性力によりアイマチュア8が固定プレート5側に押動され、ブレーキライニング4が回転ディスク3に圧着され、摩擦力により回転ディスクの回転を消勢することにより回転軸1を制動する。その際、ローラ9で回転ディスク3を押え付ける構成としたため、回転ディスク3の回転速度が減少していくときも、上記に説明したように、ボス側スプライン2aに対してディスク側スプライン2bがガタを生じずスプラインで発生していた騒音を解消できる。
【0017】
【発明の効果】
以上のように、この発明にかかる巻上機用ディスクブレーキは、この発明にかかる巻上機用ディスクブレーキは、巻上機の動力源によって駆動される回転軸と、内径に凹凸形状を有し、回転軸の外径の凹凸形状との噛み合わせにより回転軸と連動して回動する回転ディスクと、回転軸方向に対し回転ディスクの両側に配置され、ブレーキの作動時には回転ディスクを挟み摩擦力により回転を消勢するように配置された2つ以上の制動手段と、回転ディスクを外周から中心方向に向けて押圧する手段とを有するため、バックラッシのガタにより生じる騒音を抑制できる。
【0018】
また、この発明にかかる巻上機用ディスクブレーキは、回転軸外径および回転ディスクの凹凸形状がスプラインであり、制動手段がプレートであり、プレートと回転ディスク間の距離を制御する手段を有するため、ボス側スプラインに対してディスク側スプラインが強制的に位置決めされるので、バックラッシによるガタが生じないためスプラインで発生していた騒音が抑制できる。
【0019】
また、この発明にかかる巻上機用ディスクブレーキは、回転ディスクを外周から中心方向に向けて押圧する手段がローラであるため、回転ディスクとローラとの間の摩擦力が抑えられ、摩擦による騒音発生や接触部分の磨耗も抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による巻上機用ディスクブレーキのブレーキ不作動状態の側面図である。
【図2】本発明による巻上機用ディスクブレーキのブレーキ作動状態の側面図である。
【図3】本発明による巻上機用ディスクブレーキの正面図である。
【図4】従来の巻上機用ディスクブレーキの正面図である。
【符号の説明】
1 回転軸、2 スプラインボス、2a ボス側スプライン、2b ディスク側スプライン、3 回転ディスク、4 ブレーキライニング、5 固定プレート、6 電磁マグネット、7 バネ、8 アーマチュア、9 ローラ、10 ローラの回転軸、11 支持台、12 押圧バネ、13 取付け台、14 巻上機本体、g バックラッシ

Claims (3)

  1. 巻上機の動力源によって駆動される回転軸と、内径に凹凸形状を有し、前記回転軸の外径の凹凸形状との噛み合わせにより前記回転軸と連動して回動する回転ディスクと、前記回転軸方向に対し前記回転ディスクの両側に配置され、ブレーキの作動時には前記回転ディスクを挟み摩擦力により回転を消勢するように配置された2つ以上の制動手段と、前記回転ディスクを外周から中心方向に向けて押圧する手段とを有すことを特徴とする巻上機用ディスクブレーキ。
  2. 回転軸外径および回転ディスクの凹凸形状がスプラインであり、制動手段がプレートであり、前記プレートと前記回転ディスク間の距離を制御する手段を有すことを特徴とする請求項1に記載の巻上機用ディスクブレーキ。
  3. 回転ディスクを外周から中心方向に向けて押圧する手段がローラであることを特徴とする請求項2に記載の巻上機用ディスクブレーキ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009503408A (ja) * 2005-08-04 2009-01-29 ヒルマー インダストリーズ リミテッド ホイールブレーキキャリパー
CN108313916A (zh) * 2017-01-11 2018-07-24 奥的斯电梯公司 圆盘阻尼装置
CN108622756A (zh) * 2018-07-10 2018-10-09 枣庄和顺达机电设备有限公司 一种提升装置的检测方法及系统
CN111689367A (zh) * 2020-07-16 2020-09-22 中国工程物理研究院机械制造工艺研究所 一种平衡吊具装置
CN114272819A (zh) * 2021-12-01 2022-04-05 珠海格力智能装备有限公司 一种摇匀装置及设备

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