JPH052545U - バツクアツプ監視制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】駅変電設備７の状態情報を取り込む駅変電制御
装置６および監視制御の中心となる中央監視制御装置１
１が、ブロードキャスト通信が可能なデータ伝送路５に
接続されており、データ伝送路５にバックアップ処理装
置８を接続し、監視制御のために、バックアップ処理装
置８にＣＲＴ９とプリンタ１０を接続する。 【効果】中央監視制御装置が停止した場合でも、バック
アップの監視制御が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、駅変電設備のオンラインリアルタイム監視，制御を行う設備管理シ ステムに係り、特に、中央処理装置が使用不可となった場合も、これに代わり、 バックアップを行うことが可能な監視制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のシステムでは、中央処理装置を二重化構成することで対処しており、別 装置として設置した例はない。

【０００３】 また、実際にシステムが停止した場合は、各駅，変電所に、監視，制御のため の人員を配置するという方法で対処している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

設備管理システムは、駅，変電設備の監視，制御がその主な機能である。これ らの設備は、二十四時間稼働しており、監視，制御も二十四時間体制で行う必要 がある。

【０００５】 従って、設備管理システムが停止した場合、二十四時間の監視制御体制が維持 できなくなり、地下鉄，私鉄の運用に支障を生じるという重大な問題があった。 本考案の目的は、設備の監視，制御の中心となる中央処理装置が何らかの理由 により停止しても、二十四時間の監視制御体制を維持するために必要な最小限度 の機能を有するバックアップ監視制御装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記目的は、以下に示す構成により達成される。すなわち、中央監視制御装置 ，データ伝送路，駅変電制御装置からなる設備管理システムのデータ伝送路にバ ックアップ監視制御装置を接続する。

【０００７】 駅変電制御装置は、常時、駅変電設備の状態情報を取り込み、データ伝送路に データを送信する。データ伝送路は、ブロードキャスト通信方式のため、伝送路 上に送信されたデータは、中央および各駅，変電所，バックアップ監視制御装置 で同時に受信される。バックアップ監視制御装置では、受信データを処理するこ とにより各設備の監視が可能となる。また、制御については、バックアップ監視 制御装置により設定し、データ伝送路へ制御データを送信し、該当する駅変電制 御装置より出力し機器の制御を行なう。バックアップ監視制御装置の伝送処理部 は、データ伝送路が、ブロードキャスト通信方式のため、駅，変電所が複数存在 しても、回線数が一回線で済み、コンパクトな構成となる。

【０００８】

【作用】

本考案により、バックアップ監視制御装置による駅変電設備の二十四時間監視 制御が可能となり、中央監視制御装置が停止しても、問題なく運用される。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１，図２により説明する。

【００１０】 図１は、設備管理システムの全体構成を示す。中央監視制御装置１１は、駅変 電設備７の情報を取り込み、その時の状態に対応した処理を行うとともに、制御 データを作成し伝送路に送信する処理等を行う中央処理装置１、駅変電設備７の 制御の設定，状態のモニタ等を行う指令卓２，駅変電設備の状態表示を行う表示 盤３，駅変電設備７の実績記録，統計記録の印字を行うプリンタ４から構成され る。中央監視制御装置１１と駅変電設備７の情報の授受は、駅，変電所に設置さ れた駅変電制御装置６，ブロードキャスト通信（機能コード通信）機能をもった データ伝送路５を介して行われる。

【００１１】 バックアップ監視制御装置１２は、バックアップ処理装置８，プロセスディス プレイ装置（キーボード付）９，プリンタ１０からなる。

【００１２】 図２は、バックアップ処理装置８のハード構成を示す。バックアップ処理装置 ８は、処理の中枢となるＣＰＵ（マイコン）１３，メモリ部１４，バックアップ 監視制御装置１２の状態を示すためのコンソール入出力部１５，リレー接点イン タフェースのためのディジタル入出力部１６，対データ伝送路インタフェース部 １７，プロセスディスプレイ装置用インタフェース部１８，プリンタ用インタフ ェース部１９からなる。

【００１３】 中央監視制御装置１１が正常時は、中央処理装置１が駅変電設備７の状態情報 を定期的に取り込んでおり、同時に、バックアップ処理装置１２も情報を取り込 んでおり、常時、監視が可能である。また、駅変電設備７の制御については、指 令卓２より設定し、最終的に駅変電制御装置６より出力を行う。中央処理装置１ の停止時は、バックアップ処理装置１２のプロセスディスプレイ装置（キーボー ド付）９で駅変電設備７の監視を行うとともに、必要時、キーボードより制御の 設定を行うことにより駅変電設備７の制御操作を行う。このような方法により、 バックアップが可能となる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によれば、駅変電設備の監視，制御のバックアップが可能となり、以下 に示すような効果がある。

【００１５】 中央処理装置を停止させることが可能となる。このために、これまでは、中央 処理装置停止時、人を各駅，変電所（十数箇所）に同時に配置していたが、これ が不要となり人件費の削減が可能となる（システム停止に至る要因は、システム の異常，システムの改修，システムの定期点検等があげられる）。

【００１６】 また、中央処理装置を二重化する必要もなくなり、システム全体のコストを考 えた時、本考案により低コストであり、コストパフォーマンスの良いシステムが 実現できる バックアップシステムを、中央監視制御装置とは別の場所に設置することによ り、監視，制御を二ヵ所から行なうことも可能となる（例えば、指令所と保守区 等）。

【図面の簡単な説明】

【図１】設備管理システムの全体構成を示すブロック
図。

【図２】バックアップ処理装置のハード構成を示すブロ
ック図。

【符号の説明】

５…データ伝送路、６…駅変電制御装置、７…駅変電設
備、８…バックアップ処理装置、９…ＣＲＴ、１０…プ
リンタ、１１…中央監視制御装置。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】中央に中央処理装置，指令卓，表示盤，プ
   リンタからなる中央監視制御装置を置き、各駅，変電所
   に、駅変電制御装置を置いて、これらをブロードキャス
   ト通信機能をもつデータ伝送路で接続し、各駅，変電所
   設備の状態情報を、駅変電制御装置、前記データ伝送路
   を介して中央に取り込み、常時、監視するとともに、必
   要に応じ、前記中央処理装置で自動的に、あるいは、指
   令員の指令卓からの設定により、制御データを前記中央
   処理装置より、前記データ伝送路を介して、前記駅変電
   制御装置に送信し、駅変電設備に出力する機能を持つ分
   散型設備管理システムにおいて、前記データ伝送路に接
   続され、前記駅変電設備の運用に関して、監視，制御が
   可能であり、前記中央監視制御装置のバックアップを可
   能としたことを特徴とするバックアップ監視制御装置。