JPH0525175A - ピロロピリミジン誘導体の製造法 - Google Patents
ピロロピリミジン誘導体の製造法Info
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- JPH0525175A JPH0525175A JP19732191A JP19732191A JPH0525175A JP H0525175 A JPH0525175 A JP H0525175A JP 19732191 A JP19732191 A JP 19732191A JP 19732191 A JP19732191 A JP 19732191A JP H0525175 A JPH0525175 A JP H0525175A
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- solvent
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Abstract
(57)【要約】
【目的】試薬、医薬品、農薬、香料、或いはこれらの製
造原料或いは中間体として有用である事が期待される下
記式(2)で示されるピロロピリミジン誘導体の効率的
な合成法の開発 【構成】 本発明は、一般式(1)で示されるアルケニ
ルピリミジンを閉環する事を特徴とする、一般式(2)
で示されるピロロピリミジン誘導体の製造法 【化1】 (式中、R1 、R2 はどちらか一方が−NR5R6 を、
他方が−CH=CHOR7 を示し(ここで、R5 は水素
またはアルキル基を、R6 は水素またはアシル基を、R
7 はアルキル基を示す。)、R3 、R4 はそれぞれ水
素、アルキル基、またはアルコキシル基を示す。X、Y
はどちらか一方が−CH=を、他方が−NR5 −を示
す。)
造原料或いは中間体として有用である事が期待される下
記式(2)で示されるピロロピリミジン誘導体の効率的
な合成法の開発 【構成】 本発明は、一般式(1)で示されるアルケニ
ルピリミジンを閉環する事を特徴とする、一般式(2)
で示されるピロロピリミジン誘導体の製造法 【化1】 (式中、R1 、R2 はどちらか一方が−NR5R6 を、
他方が−CH=CHOR7 を示し(ここで、R5 は水素
またはアルキル基を、R6 は水素またはアシル基を、R
7 はアルキル基を示す。)、R3 、R4 はそれぞれ水
素、アルキル基、またはアルコキシル基を示す。X、Y
はどちらか一方が−CH=を、他方が−NR5 −を示
す。)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試薬、医薬品、農薬、
香料、或いはこれらの製造原料或いは中間体として有用
である事が期待されるピロロピリミジン誘導体の新規製
造法に関する。
香料、或いはこれらの製造原料或いは中間体として有用
である事が期待されるピロロピリミジン誘導体の新規製
造法に関する。
【0002】
【従来の技術】ピロロ[2,3−d]ピリミジン誘導体
の合成は、4−アミノピリミジン−5−アセトアルデヒ
ド誘導体の閉環による合成が一般的であるが、例えば、
反応式(1)に示すように、閉環原料となるピリミジン
誘導体の合成に多段階を要する。
の合成は、4−アミノピリミジン−5−アセトアルデヒ
ド誘導体の閉環による合成が一般的であるが、例えば、
反応式(1)に示すように、閉環原料となるピリミジン
誘導体の合成に多段階を要する。
【化3】 反応式(1)
【0003】又、反応式(2)で示される短工程合成法
も報告されているが、この方法では副産物が生成し、適
用範囲も広くない。
も報告されているが、この方法では副産物が生成し、適
用範囲も広くない。
【化4】 反応式(2)
【0004】ピロロ[3,2−d]ピリミジン誘導体に
関しても、Townsend等が、同様に5−アミノピリミジン
−4−アセトアルデヒド誘導体の閉環による、下記反応
式(3)で示される合成法を報告しているが(J.Org.Che
m. 48,1060-1064(1983))、その収率は満足すべきもので
はない。
関しても、Townsend等が、同様に5−アミノピリミジン
−4−アセトアルデヒド誘導体の閉環による、下記反応
式(3)で示される合成法を報告しているが(J.Org.Che
m. 48,1060-1064(1983))、その収率は満足すべきもので
はない。
【化5】 反応式(3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】下記一般式(2)で示
されるピロロピリミジン誘導体の効率的な合成法の開発
が望まれている。
されるピロロピリミジン誘導体の効率的な合成法の開発
が望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式(1)
【化6】 (式中、R1 、R2 はどちらか一方が−NR5R6 を、
他方が−CH=CHOR7 を示し(ここで、R5 は水素
またはアルキル基を、R6 は水素またはアシル基を、R
7 はアルキル基を示す。)、R3 、R4 はそれぞれ水
素、アルキル基、またはアルコキシル基を示す。)で示
されるアルケニルピリミジンを閉環する事を特徴とす
る、一般式(2)
他方が−CH=CHOR7 を示し(ここで、R5 は水素
またはアルキル基を、R6 は水素またはアシル基を、R
7 はアルキル基を示す。)、R3 、R4 はそれぞれ水
素、アルキル基、またはアルコキシル基を示す。)で示
されるアルケニルピリミジンを閉環する事を特徴とす
る、一般式(2)
【化7】 (式中、X、Yはどちらか一方が−CH=を、他方が−
NR5 −を示す。R1 〜R7 は前記と同じ。)で示され
るピロロピリミジン誘導体の製造法に関する。
NR5 −を示す。R1 〜R7 は前記と同じ。)で示され
るピロロピリミジン誘導体の製造法に関する。
【0007】一般式(1)及び(2)の化合物に於て、
R3 −R5 、R7 におけるアルキル基としては、メチル
基、エチル基等のC1−C4のアルキル基があげられ
る。R3 、R4におけるアルコキシル基としては、メト
キシル基、エトキシル基等のC1−C4のアルコキシル
基があげられる。R6 におけるアシル基としては、アセ
チル基、ベンゾイル基等があげられる。
R3 −R5 、R7 におけるアルキル基としては、メチル
基、エチル基等のC1−C4のアルキル基があげられ
る。R3 、R4におけるアルコキシル基としては、メト
キシル基、エトキシル基等のC1−C4のアルコキシル
基があげられる。R6 におけるアシル基としては、アセ
チル基、ベンゾイル基等があげられる。
【0008】本発明の方法を実施するには、一般式
(1)で示されるアルケニルピリミジンを、酸性条件
下、極性溶媒中、室温−150℃で、30分−50時間
処理すればよい。酸触媒としては、例えば濃塩酸、濃硫
酸等の無機酸、又は酢酸等の有機酸を用いることができ
る。極性溶媒としては、例えばメタノール、エタノール
等のアルコール溶媒を用いることができ、好ましくは、
濃塩酸存在下メタノール中70分加熱還流して行なう。
(1)で示されるアルケニルピリミジンを、酸性条件
下、極性溶媒中、室温−150℃で、30分−50時間
処理すればよい。酸触媒としては、例えば濃塩酸、濃硫
酸等の無機酸、又は酢酸等の有機酸を用いることができ
る。極性溶媒としては、例えばメタノール、エタノール
等のアルコール溶媒を用いることができ、好ましくは、
濃塩酸存在下メタノール中70分加熱還流して行なう。
【0009】式(2)の代表的化合物としては、下記式
(3)で示されるピロロ[2, 3−d]ピリミジン、下
記式(4)で示されるピロロ[3, 2−d]ピリミジン
があげられる。
(3)で示されるピロロ[2, 3−d]ピリミジン、下
記式(4)で示されるピロロ[3, 2−d]ピリミジン
があげられる。
【化8】
【0010】ピロロ[2, 3−d]ピリミジン(3)合
成の為の出発物質である5−アルケニルピリミジン(1
a)は、一般式(5)の化合物から下記のようにして合
成される。
成の為の出発物質である5−アルケニルピリミジン(1
a)は、一般式(5)の化合物から下記のようにして合
成される。
【化9】
【0011】即ち、(1a)は、5−ブロモピリミジン
誘導体(5)とスズオレフィン(6)とを、パラジウム
触媒及びテトラエチルアンモニウムクロライドの存在
下、エーテル系溶媒、或いは、極性溶媒中30〜200
℃で加熱することにより合成する事ができる。パラジウ
ム触媒としては、例えばビス(トリフェニルフォスフィ
ン)パラジウムクロライドを用いる事ができる。スズオ
レフィンとしては、例えばエトキシエテニルトリブチル
スタナンを用いる事ができる。エーテル系溶媒として
は、例えばエーテル、テトラヒドロフラン等を、又、極
性溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド
等を用いる事ができ、好ましくは、N,N−ジメチルホ
ルムアミド中140℃で1時間加熱して行なう。
誘導体(5)とスズオレフィン(6)とを、パラジウム
触媒及びテトラエチルアンモニウムクロライドの存在
下、エーテル系溶媒、或いは、極性溶媒中30〜200
℃で加熱することにより合成する事ができる。パラジウ
ム触媒としては、例えばビス(トリフェニルフォスフィ
ン)パラジウムクロライドを用いる事ができる。スズオ
レフィンとしては、例えばエトキシエテニルトリブチル
スタナンを用いる事ができる。エーテル系溶媒として
は、例えばエーテル、テトラヒドロフラン等を、又、極
性溶媒としては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド
等を用いる事ができ、好ましくは、N,N−ジメチルホ
ルムアミド中140℃で1時間加熱して行なう。
【0012】一般式(6)の化合物において、R8 はア
ルキル基、またはフェニル基を示し、アルキル基として
は、メチル基、エチル基等のC1−C4のアルキル基が
あげられる.
ルキル基、またはフェニル基を示し、アルキル基として
は、メチル基、エチル基等のC1−C4のアルキル基が
あげられる.
【0013】原料化合物である5−ブロモ体(5)は、
下式に示すように、化合物(7a)をアセチル化する
か、或いは、化合物(7b)をブロム化する事により、
合成する事ができる。
下式に示すように、化合物(7a)をアセチル化する
か、或いは、化合物(7b)をブロム化する事により、
合成する事ができる。
【化10】
【0014】化合物(7a)は、例えばJ.Pract.Chem.,
[2],27,152(1883)に記載の方法で合成する事ができる。
[2],27,152(1883)に記載の方法で合成する事ができる。
【0015】ピロロ[3, 2−d]ピリミジン(4)合
成の為の出発物質である4−アルケニルピリミジン(1
b)は、一般式(8)の化合物から下記のようにして合
成される。
成の為の出発物質である4−アルケニルピリミジン(1
b)は、一般式(8)の化合物から下記のようにして合
成される。
【化11】
【0016】第一工程:4−ヨード−5−ニトロピリミ
ジン誘導体(8)とスズオレフィン(6)とをパラジウ
ム触媒存在化カップリングさせる工程である。化合物
(8)とスズオレフィン(6)とを、パラジウム触媒及
びテトラエチルアンモニウムクロライドの存在下、エー
テル系溶媒、或いは、極性溶媒中30〜200℃で加熱
することにより合成する事ができる。パラジウム触媒と
しては、例えばビス(トリフェニルフォスフィン)パラ
ジウムクロライドを用いる事ができる。スズオレフィン
としては、例えばエトキシエテニルトリブチルスタナン
を用いる事ができる。エーテル系溶媒としては、例えば
エーテル、テトラヒドロフラン等を、又、極性溶媒とし
ては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等を用いる
事ができ、好ましくは、テトラヒドロフラン中加熱還流
して行なう。
ジン誘導体(8)とスズオレフィン(6)とをパラジウ
ム触媒存在化カップリングさせる工程である。化合物
(8)とスズオレフィン(6)とを、パラジウム触媒及
びテトラエチルアンモニウムクロライドの存在下、エー
テル系溶媒、或いは、極性溶媒中30〜200℃で加熱
することにより合成する事ができる。パラジウム触媒と
しては、例えばビス(トリフェニルフォスフィン)パラ
ジウムクロライドを用いる事ができる。スズオレフィン
としては、例えばエトキシエテニルトリブチルスタナン
を用いる事ができる。エーテル系溶媒としては、例えば
エーテル、テトラヒドロフラン等を、又、極性溶媒とし
ては、例えばN,N−ジメチルホルムアミド等を用いる
事ができ、好ましくは、テトラヒドロフラン中加熱還流
して行なう。
【0017】第二工程:ニトロ基をアミノ基に還元する
工程である。例えば、メタノール、エタノール等のアル
コール溶媒中接触還元により行なう事ができる。好まし
くは、ラネーニッケルを触媒とし、メタノール中接触還
元により行なう。
工程である。例えば、メタノール、エタノール等のアル
コール溶媒中接触還元により行なう事ができる。好まし
くは、ラネーニッケルを触媒とし、メタノール中接触還
元により行なう。
【0018】原料化合物の4−ヨード−5−ニトロピリ
ミジン誘導体(8)は、対応するクロロピリミジン(1
0)をヨー化水素で室温処理する事により合成する事が
できる。
ミジン誘導体(8)は、対応するクロロピリミジン(1
0)をヨー化水素で室温処理する事により合成する事が
できる。
【化12】
【0019】化合物(10)は,例えば,J.Org.Chem.,
26,4961(1963),Helv.Chim.Acta,41,1806,(1958),或いは
J.Chem.Soc.Perkin 1,1327(1976)に記載の方法で合成す
ることができる。
26,4961(1963),Helv.Chim.Acta,41,1806,(1958),或いは
J.Chem.Soc.Perkin 1,1327(1976)に記載の方法で合成す
ることができる。
【0020】
【実施例】次に、本発明化合物の合成法、性状を、2、
4−ジメチルピロロ[2, 3- d]ピリミジン(3)、
および2,4−ジメトキシピロロ[3, 2- d]ピリミ
ジン(4)の合成を例にとり、実施例により具体的に示
す。
4−ジメチルピロロ[2, 3- d]ピリミジン(3)、
および2,4−ジメトキシピロロ[3, 2- d]ピリミ
ジン(4)の合成を例にとり、実施例により具体的に示
す。
【0021】実施例1 2,4−ジメチルピロロ[2, 3- d]ピリミジン
(3)の合成 (Z)−4−アセトアミド−5−エトキシエテニル−
2,6−ジメチルピリミジン(化合物(1a):R3 =
R4 =メチル、R5 =水素、R7 =エチル)1.27g
(5mmol)、濃塩酸3ml、メタノール25mlの混合
物を、40分間加熱還流する。減圧下溶媒を留去し、残
渣を氷水中にあけて、炭酸カリウムでアルカリ性とした
後、クロロホルムを用いて抽出する。クロロホルム層を
無水炭酸カリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去する。得
られる残渣を酢酸エチルより再結晶し、上記2,4−ジ
メチルピロロ[2, 3- d]ピリミジン(3)0.67
g(91%)を得る。無色針状晶; m.p.187−18
9℃; 1H−NMR(CDCl3 ,TMS)ppm :2.
70(3H,s),2.80(3H,s),6.50
(1H,d,J=3Hz),7.23(1H,d,J=
3Hz),12.36−12.83(1H,b).
(3)の合成 (Z)−4−アセトアミド−5−エトキシエテニル−
2,6−ジメチルピリミジン(化合物(1a):R3 =
R4 =メチル、R5 =水素、R7 =エチル)1.27g
(5mmol)、濃塩酸3ml、メタノール25mlの混合
物を、40分間加熱還流する。減圧下溶媒を留去し、残
渣を氷水中にあけて、炭酸カリウムでアルカリ性とした
後、クロロホルムを用いて抽出する。クロロホルム層を
無水炭酸カリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去する。得
られる残渣を酢酸エチルより再結晶し、上記2,4−ジ
メチルピロロ[2, 3- d]ピリミジン(3)0.67
g(91%)を得る。無色針状晶; m.p.187−18
9℃; 1H−NMR(CDCl3 ,TMS)ppm :2.
70(3H,s),2.80(3H,s),6.50
(1H,d,J=3Hz),7.23(1H,d,J=
3Hz),12.36−12.83(1H,b).
【0022】実施例2 2,4−ジメトキシピロロ[3, 2- d]ピリミジン
(4)の合成 参考例(3)により(E)−4−エトキシエテニル−
2、6−ジメトキシ−5−ニトロピリミジン((E)−
9、R3 =R4 =メトキシル、R7 =エチル)0.51
g(2mmol)より得られた5−アミノ−4−エトキシエ
テニル−2,6−ジメトキシピリミジン(化合物(1
b):R3 =R4 =メトキシル、R7 =エチル)のメタ
ノール溶液に濃塩酸1mlを加えて、70分間加熱還流す
る。減圧下溶媒を留去し、残渣を氷水中にあけて、炭酸
カリウムでアルカリ性とした後、クロロホルムを用いて
抽出する。クロロホルム層を無水炭酸カリウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去する。得られる残渣をアセトン−
n−ヘキサンより再結晶し、上記2,4−ジメトキシピ
ロロ[3,2−d]ピリミジン(4) 0.19g(5
3%)を得る。無色針状晶; m.p.181−183℃;
1H−NMR(DMSO−d6 −CDCl3 ,TMS)
ppm :3.98(3H,s),4.10(3H,s),
6.38(1H,t,J=3Hz),7.33(1H,
t,J=3Hz).
(4)の合成 参考例(3)により(E)−4−エトキシエテニル−
2、6−ジメトキシ−5−ニトロピリミジン((E)−
9、R3 =R4 =メトキシル、R7 =エチル)0.51
g(2mmol)より得られた5−アミノ−4−エトキシエ
テニル−2,6−ジメトキシピリミジン(化合物(1
b):R3 =R4 =メトキシル、R7 =エチル)のメタ
ノール溶液に濃塩酸1mlを加えて、70分間加熱還流す
る。減圧下溶媒を留去し、残渣を氷水中にあけて、炭酸
カリウムでアルカリ性とした後、クロロホルムを用いて
抽出する。クロロホルム層を無水炭酸カリウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去する。得られる残渣をアセトン−
n−ヘキサンより再結晶し、上記2,4−ジメトキシピ
ロロ[3,2−d]ピリミジン(4) 0.19g(5
3%)を得る。無色針状晶; m.p.181−183℃;
1H−NMR(DMSO−d6 −CDCl3 ,TMS)
ppm :3.98(3H,s),4.10(3H,s),
6.38(1H,t,J=3Hz),7.33(1H,
t,J=3Hz).
【0023】
【参考例】(1)(Z)−4−アセトアミド−5−エト
キシエテニル−2,6−ジメチルピリミジン(化合物
(1a):R3 =R4 =メチル、R5 =水素、R7 =エ
チル)の合成 4−アセトアミド−5−ブロモ−2,6−ジメチルピリ
ミジン(化合物(5):R3 =R4 =メチル、R5 =水
素、)1.40g(5.7mmol)、エトキシエテニルト
リブチルスタナン(化合物(6):R7 =エチル、R8
=n−ブチル)2.67g(7.4mmol)、ビス(トリ
フェニルフォスフィン)パラジウムクロライド0.16
g(0.22mmol)、テトラエチルアンモニウムクロラ
イド0.94g(5.7mmol)、N,N−ジメチルホル
ムアミド30mlの混合物を140℃で1時間加熱撹拌す
る。反応液に水を加え、酢酸エチルで一夜連続抽出す
る。酢酸エチル抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去する。得られる残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付す。酢酸エチルーn−ヘ
キサン(1:5)溶出画分を減圧下溶媒を留去し、
(Z)−4−アセトアミド−5−エトキシエテニル−
2,6−ジメチルピリミジン(化合物(1a):R3 =
R4 =メチル、R5=水素、R7 =エチル)1.28g
(95%)を得る。
キシエテニル−2,6−ジメチルピリミジン(化合物
(1a):R3 =R4 =メチル、R5 =水素、R7 =エ
チル)の合成 4−アセトアミド−5−ブロモ−2,6−ジメチルピリ
ミジン(化合物(5):R3 =R4 =メチル、R5 =水
素、)1.40g(5.7mmol)、エトキシエテニルト
リブチルスタナン(化合物(6):R7 =エチル、R8
=n−ブチル)2.67g(7.4mmol)、ビス(トリ
フェニルフォスフィン)パラジウムクロライド0.16
g(0.22mmol)、テトラエチルアンモニウムクロラ
イド0.94g(5.7mmol)、N,N−ジメチルホル
ムアミド30mlの混合物を140℃で1時間加熱撹拌す
る。反応液に水を加え、酢酸エチルで一夜連続抽出す
る。酢酸エチル抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧下溶媒を留去する。得られる残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付す。酢酸エチルーn−ヘ
キサン(1:5)溶出画分を減圧下溶媒を留去し、
(Z)−4−アセトアミド−5−エトキシエテニル−
2,6−ジメチルピリミジン(化合物(1a):R3 =
R4 =メチル、R5=水素、R7 =エチル)1.28g
(95%)を得る。
【0024】淡黄色液体; 1H−NMR(CDCl3 ,
TMS)ppm :1.30(3H,t,J=7Hz),
2.40(3H,s),2.53(3H,s),2.5
9(3H,s),4.02(2H,q,J=7Hz),
5.13(1H,d,J=7Hz),6.56(1H,
d,J=7Hz); HRMS:理論値C12H17N3 O
2 :235.1321;計算値:235.1328
TMS)ppm :1.30(3H,t,J=7Hz),
2.40(3H,s),2.53(3H,s),2.5
9(3H,s),4.02(2H,q,J=7Hz),
5.13(1H,d,J=7Hz),6.56(1H,
d,J=7Hz); HRMS:理論値C12H17N3 O
2 :235.1321;計算値:235.1328
【0025】(2)4−エトキシエテニル−2,6−ジ
メトキシ−5−ニトロピリミジン(化合物(9):R3
=R4 =メトキシル、R7 =エチル)の合成 4−ヨード−2、6−ジメトキシ−5−ニトロピリミジ
ン(化合物(8):R3 =R4 =メトキシル)0.50
g(1.6mmol)、エトキシエテニルトリブチルスタナ
ン(化合物(6):R7 =エチル、R8 =n−ブチル)
0.75g(2.1mmol)、ビス(トリフェニルフォス
フィン)パラジウムクロライド0.04g(0.06mm
ol)、テトラエチルアンモニウムクロライド0.27g
(1.6mmol)、テトラヒドロフラン20mlの混合物を
2時間加熱還流する。テトラヒドロフランを留去し、
水、クロロホルムを加えて抽出し、クロロホルム層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去する。
得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:9)に付す。第一溶
出画分を減圧下溶媒を留去し、残渣をエーテルより再結
晶し、(E)−4−エトキシエテニル−2,6−ジメト
キシ−5−ニトロピリミジン((E)−9)0.13g
(32%)を得る。第二溶出画分を減圧下溶媒を留去
し、残渣をエーテル−n−ヘキサンより再結晶し、
(Z)−4−エトキシエテニル−2,6−ジメトキシ−
5−ニトロピリミジン((Z)−9)0.21g(51
%)を得る。
メトキシ−5−ニトロピリミジン(化合物(9):R3
=R4 =メトキシル、R7 =エチル)の合成 4−ヨード−2、6−ジメトキシ−5−ニトロピリミジ
ン(化合物(8):R3 =R4 =メトキシル)0.50
g(1.6mmol)、エトキシエテニルトリブチルスタナ
ン(化合物(6):R7 =エチル、R8 =n−ブチル)
0.75g(2.1mmol)、ビス(トリフェニルフォス
フィン)パラジウムクロライド0.04g(0.06mm
ol)、テトラエチルアンモニウムクロライド0.27g
(1.6mmol)、テトラヒドロフラン20mlの混合物を
2時間加熱還流する。テトラヒドロフランを留去し、
水、クロロホルムを加えて抽出し、クロロホルム層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去する。
得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:9)に付す。第一溶
出画分を減圧下溶媒を留去し、残渣をエーテルより再結
晶し、(E)−4−エトキシエテニル−2,6−ジメト
キシ−5−ニトロピリミジン((E)−9)0.13g
(32%)を得る。第二溶出画分を減圧下溶媒を留去
し、残渣をエーテル−n−ヘキサンより再結晶し、
(Z)−4−エトキシエテニル−2,6−ジメトキシ−
5−ニトロピリミジン((Z)−9)0.21g(51
%)を得る。
【0026】(E)−4−エトキシエテニル−2,6−
ジメトキシ−5−ニトロピリミジン((E)−9):黄
色プリズム晶;m.p.125−127℃; 1H−NMR
(CDCl3 ,TMS)ppm :1.37(3H,t,J
=7Hz),4.05(2H,q,J=7Hz),4.
02(3H,s),4.06(3H,s)、5.93
(1H,d,J=12Hz),8.10(1H,d,J
=12Hz); HRMS:理論値C10H13N3 O5 :
255.0855;計算値:255.0840.
ジメトキシ−5−ニトロピリミジン((E)−9):黄
色プリズム晶;m.p.125−127℃; 1H−NMR
(CDCl3 ,TMS)ppm :1.37(3H,t,J
=7Hz),4.05(2H,q,J=7Hz),4.
02(3H,s),4.06(3H,s)、5.93
(1H,d,J=12Hz),8.10(1H,d,J
=12Hz); HRMS:理論値C10H13N3 O5 :
255.0855;計算値:255.0840.
【0027】(Z)−4−エトキシエテニル−2,6−
ジメトキシ−5−ニトロピリミジン((Z)−9):黄
色針状晶;m.p.108℃; 1H−NMR(CDCl3 ,
TMS)ppm :1. 33(3H,t,J=7Hz),
4. 05(3H,s),4. 07(3H,s),4. 1
0(2H,q,J=7Hz),5. 37(1H,d,J
=7Hz),6. 62(1H,d,J=7Hz); H
RMS:理論値C10H13N3 O5 :255.0855;
計算値:255.0807。
ジメトキシ−5−ニトロピリミジン((Z)−9):黄
色針状晶;m.p.108℃; 1H−NMR(CDCl3 ,
TMS)ppm :1. 33(3H,t,J=7Hz),
4. 05(3H,s),4. 07(3H,s),4. 1
0(2H,q,J=7Hz),5. 37(1H,d,J
=7Hz),6. 62(1H,d,J=7Hz); H
RMS:理論値C10H13N3 O5 :255.0855;
計算値:255.0807。
【0028】(3)5−アミノ−4−エトキシエテニル
−2,6−ジメトキシ−ピリミジン(化合物(1b):
R3 =R4 =メトキシル、R7 =エチル))の合成 (2)により得られた(E)−4−エトキシエテニル−
2,6−ジメトキシ−5−ニトロピリミジン((E)−
9、R3 =R4 =メトキシル、R7 =エチル)0.51
g(2mmol)、無水メタノールに懸濁させたW−2ラネ
ーニッケル(1ml)、無水メタノール50mlの混合物
を、水素気流下室温で2時間マーゲン式装置を用いて振
とうする。ラネーニッケルを濾去し、濾液を約1/3に
濃縮して、5−アミノ−4−エトキシエテニル−2,6
−ジメトキシ−ピリミジン(化合物(1b):R3 =R
4 =メトキシル、R7 =エチル)のメタノール溶液を得
る。
−2,6−ジメトキシ−ピリミジン(化合物(1b):
R3 =R4 =メトキシル、R7 =エチル))の合成 (2)により得られた(E)−4−エトキシエテニル−
2,6−ジメトキシ−5−ニトロピリミジン((E)−
9、R3 =R4 =メトキシル、R7 =エチル)0.51
g(2mmol)、無水メタノールに懸濁させたW−2ラネ
ーニッケル(1ml)、無水メタノール50mlの混合物
を、水素気流下室温で2時間マーゲン式装置を用いて振
とうする。ラネーニッケルを濾去し、濾液を約1/3に
濃縮して、5−アミノ−4−エトキシエテニル−2,6
−ジメトキシ−ピリミジン(化合物(1b):R3 =R
4 =メトキシル、R7 =エチル)のメタノール溶液を得
る。
【0029】(4)4−ヨード−2,6−ジメトキシ−
5−ニトロピリミジン(化合物(8):R3 =R4 =メ
トキシル)の合成 4−クロロ−2,6−ジメトキシ−5−ニトロピリミジ
ン(化合物(10):R3 =R4 =メトキシル)5.0
0g(0.023mol )、57%ヨウ化水素酸水溶液1
5mlの混合物を室温で18時間攪拌する。氷水にあけ、
炭酸カリウムでアルカリ性とした後、クロロホルムを用
いて抽出する。クロロホルム層を亜硫酸ナトリウム水溶
液で洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥後、減圧下溶媒を
留去する。得られる残渣をアセトン−n−ヘキサンより
再結晶し、上記4−ヨード−2,6−ジメトキシ−5−
ニトロピリミジン(化合物(8):R3 =R4 =メトキ
シル)4.40g(62%)を得る。
5−ニトロピリミジン(化合物(8):R3 =R4 =メ
トキシル)の合成 4−クロロ−2,6−ジメトキシ−5−ニトロピリミジ
ン(化合物(10):R3 =R4 =メトキシル)5.0
0g(0.023mol )、57%ヨウ化水素酸水溶液1
5mlの混合物を室温で18時間攪拌する。氷水にあけ、
炭酸カリウムでアルカリ性とした後、クロロホルムを用
いて抽出する。クロロホルム層を亜硫酸ナトリウム水溶
液で洗浄し、無水炭酸カリウムで乾燥後、減圧下溶媒を
留去する。得られる残渣をアセトン−n−ヘキサンより
再結晶し、上記4−ヨード−2,6−ジメトキシ−5−
ニトロピリミジン(化合物(8):R3 =R4 =メトキ
シル)4.40g(62%)を得る。
【0030】黄色プリズム晶;m.p.143−145℃;
1H−NMR(DMSO−d6 −CDCl3 ,TMS)
ppm :4.07(3H,s),4.10(3H,s);
元素分析値:理論値C6 H6 IN3 O4 :C,23.
17;H,1.94;N,13.51;計算値:C,2
3.09;H,1.96;N,13.75.
1H−NMR(DMSO−d6 −CDCl3 ,TMS)
ppm :4.07(3H,s),4.10(3H,s);
元素分析値:理論値C6 H6 IN3 O4 :C,23.
17;H,1.94;N,13.51;計算値:C,2
3.09;H,1.96;N,13.75.
【0031】
【発明の効果】本発明により、試薬、医薬品、農薬、香
料、或いはこれらの製造原料或いは中間体として有用で
ある事が期待されるピロロピリミジン誘導体(2)が効
率良く製造された。
料、或いはこれらの製造原料或いは中間体として有用で
ある事が期待されるピロロピリミジン誘導体(2)が効
率良く製造された。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、R1 、R2 はどちらか一方が−NR5R6 を、
他方が−CH=CHOR7 を示し(ここで、R5 は水素
またはアルキル基を、R6 は水素またはアシル基を、R
7 はアルキル基を示す。)、R3 、R4 はそれぞれ水
素、アルキル基、またはアルコキシル基を示す。)で示
されるアルケニルピリミジンを閉環する事を特徴とす
る、一般式(2) 【化2】 (式中、X、Yはどちらか一方が−CH=を、他方が−
NR5 −を示す。R1 −R7 は前記と同じ。)で示され
るピロロピリミジン誘導体の製造法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19732191A JPH0525175A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | ピロロピリミジン誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19732191A JPH0525175A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | ピロロピリミジン誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0525175A true JPH0525175A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16372517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19732191A Pending JPH0525175A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | ピロロピリミジン誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0525175A (ja) |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP19732191A patent/JPH0525175A/ja active Pending
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