JPH0525034U - クラツチのレリーズ装置 - Google Patents

クラツチのレリーズ装置

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JPH0525034U
JPH0525034U JP073951U JP7395191U JPH0525034U JP H0525034 U JPH0525034 U JP H0525034U JP 073951 U JP073951 U JP 073951U JP 7395191 U JP7395191 U JP 7395191U JP H0525034 U JPH0525034 U JP H0525034U
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康雄 片桐
博文 荒
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    • F16D23/143Arrangements or details for the connection between the release bearing and the diaphragm
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D25/00Fluid-actuated clutches
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    • F16D25/088Fluid-actuated clutches with fluid-actuated member not rotating with a clutching member the line of action of the fluid-actuated members being distinctly separate from the axis of rotation

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押圧部材が皿ばねを押圧している際におい
て、該皿ばね等や逆に押圧部材等から伝達される振動を
吸収して、クラッチペダルや車体の振動を抑制する。 【構成】 メインドライブシャフト22の外周にスリー
ブ23を介して軸方向へ摺動自在に設けられたレリーズ
ベアリング24と、該レリーズベアリング24を介して
皿ばね29を押圧する押圧部材30とを備えたレリーズ
装置において、前記押圧部材30をレリーズベアリング
24の回転側外輪26を介して前記皿ばね29に対して
揺動自在に設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば自動車の手動変速機に施用されるクラッチのレリーズ装置に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来におけるクラッチのレリーズ装置としては、例えば特開昭61−9972 7号公報等に記載されているものが知られている。
【0003】 図17に基づいてその概略を説明すれば、トランスミッションのメインドライ ブシャフト1の外周に一定の隙間をもって設けられた円筒部材2と、該円筒部材 2の外周にスリーブ3を介して軸方向へ摺動自在に設けられたフランジ4と、該 フランジ4の外側面に固定されたカバーケース5内に収納されたレリーズベアリ ング6とを備えている。このレリーズベアリング6は、カバケース5に固定され た外輪9と、回転自在に設けられた内輪10と、該両輪9,10の間に介装支持 されてかつ保持器7によって保持された複数のボール8…とから構成されている 。また、前記内輪10の外周面には、図外のプレッシャプレートを押圧する皿ば ね11の内周部に当接する押圧部材12が固定されている。尚、皿ばね11は図 外のクラッチカバーを介してフライホィールと連結されている。
【0004】 そして、変速時においてクラッチペダルを踏み込むと、レリーズシリンダ等を 介してレリーズフォーク13がフランジ4を図中左方向に押圧する。したがって 、レリーズベアリング6及び押圧部材12がスリーブ3を介して図中左方向に摺 動して、該押圧部材12の先端部で皿ばね11の内周部11aを押圧して撓み変 形させ、プレッシャプレートとクラッチディスク並びにクラッチディスクとフラ イホィールとの夫々の圧接状態を解除して、該フライホィールとメインドライブ シャフト1との連結を解除するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
然し乍ら、前記従来のレリーズ装置にあっては、押圧部材12がレリーズベア リング6を介して回転自在になっているものの、曲げ方向つまり皿ばね11に対 して揺動しないようになっている。したがって、皿ばね11の内周部11aが、 加工精度などに起因して周方向へ波形状に高低差(高さのばらつき)が生じてい る場合には、押圧部材12の先端部12aが皿ばね内周部11aの高位部と部分 的に圧接し偏荷重が作用する。このため、エンジンの爆発によるフライホィール の曲げ振動やクラッチカバーの精度不良等に起因した曲げ振動が皿ばね11から 押圧部材12を介してレリーズベアリング6に軸方向振動または曲げ振動として 伝達されて、クラッチペダルに比較的に大きな振動が発生し、運転者に不快感を 与える。
【0006】 また、逆に押圧部材12の皿ばね11に対する部分的な押圧力が該皿ばね11 の回転に伴い変化して、車両の振動を招来している。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記従来の問題点に鑑みて案出されたもので、トランスミッション の入力軸の外周に軸方向へ摺動自在に設けられたレリーズベアリングと、該レリ ーズベアリングの端部に設けられて、皿ばねをレリーズフォークからレリーズベ アリングに伝達された押圧力によりフライホィール側に押し出す押圧部材とを備 えたレリーズ装置において、前記押圧部材をレリーズベアリングの回転側の内輪 あるいは外輪を介して前記皿ばねに対して揺動自在に設けたことを特徴としてい る。
【0008】
【作用】
前記構成の本考案によれば、皿ばねの内周部に加工精度等に起因して周方向の 高低差が発生しても、レリーズベアリングを介して押圧部材が皿ばねの内周部を 押圧すると、該皿ばねの高低差に応じて押圧部材が自由に揺動して傾き、先端部 全体が皿ばね内周部の一側面全体に均一に当接する。依って、高さのばらつきが 吸収されると共に、皿ばねの内部荷重のばらつきも吸収される。この結果、押圧 部材に対する皿ばねからの曲げ方向の振動伝達がレリーズベアリングにより遮断 されると共に、押圧部材から皿ばねに対する押圧力の変化が抑制される。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
【0010】 図1は本考案の第1実施例を示し、図中21は入力軸たるメインドライブシャ フト22の外周に一定隙間をもって配置された円筒部材であって、この円筒部材 21の外周面にスリーブ23と該スリーブ23と一体に設けられたフランジ23 aが軸方向に沿って摺動自在に設けられている。また、前記スリーブ23の外周 にホール型のレリーズベアリング24が設けられている。このレリーズベアリン グ24は、軸方向に延びた略円筒状の内輪25と外輪26と、該両輪25,26 の間に介装支持されて軸方向にへ2連状に配置された複数のボール27,28… とから構成されている。前記内輪25は、内周面がスリーブ23の外周面に固着 されて回転不能になっていると共に、外周面に2連のボール27,28の軌道溝 25a,25bが形成されている。また、外輪26は、ボール27,28を介し て周方向へ回転自在に設けられていると共に、内周面26aが軸方向に沿って円 弧状に形成されて、ボール27,28の外周面上をボールジョイント状に前後方 向へ揺動自在に設けられている。
【0011】 また、外輪26の前端部には、皿ばね29の内周部29aと当接する略円環状 の押圧部材30が設けられている。この押圧部材30は、皿ばね29との潤滑性 を確保するために含油焼結合金等から形成されており、外輪26の外周面に沿っ て固定された基部30aと、該基部30aの先端側から外輪26の前端面に沿っ て屈曲形成されて、先端の円弧面が皿ばね内周部29aの一側面29bに線接触 する当接部30bとから構成されている。そして、この押圧部材30は、外輪2 6と一体となってメインドライブシャフト22の軸心Xを中心に回転しかつ所定 角度θで揺動するようになっている。
【0012】 したがって、この実施例によれば、ギアの変速時においてクラッチペダルを踏 み込み、レリーズフォーク31によりフランジ24を介してレリーズベアリング 24を図中左方向(フライホィール側)に押圧すると、スリーブ23が円筒部材 21の外周面を摺動して左方向に移動し、押圧部材30の当接部30bで皿ばね 内周部29bの一側面29cを押圧して撓み変形させる。このとき、皿ばね29 の内周部29bが加工精度等に起因して周方向に高低差がある場合には、押圧部 材30が外輪26を介して揺動して傾き、つまり外輪26が内端面26aを介し て各ボール27,28の転動を得て揺動して傾くため、当接部30b先端縁全体 が円周部29bの一側面29c全体に馴染んだ形で当接する。これによって、一 側面29cの高さのばらつきが吸収されると共に、皿ばね29に対する押圧荷重 が均一となる。この結果、図外のクラッチカバーや皿ばね29側からの振動がレ リーズベアリング24のボール27,28の転動により効果的に吸収され、クラ ッチペダルの振動の発生が防止される。また、逆に、押圧部材30から皿ばね2 9に対する押圧力の変化が抑制されて、車体振動の発生を十分に防止できる。更 に斯かる伝達系の振動に伴う騒音を低減できる。
【0013】 図2は本考案の第2実施例を示し、レリーズベアリング24は、内輪32と外 輪33との間に保持器34を介して一連の複数のボール35…が保持されている 。また、外輪33は、図3及び図4に示すように基部36に内周面にボール35 …の軌道溝36aが形成されていると共に、先端部37が皿ばね29方向へ延設 されている。また、この先端部37の内周に曲率半径の大きな円弧状の摺動面3 8aを有する嵌合溝38が形成されている。また、先端部37の周壁前端に、図 3,図4に示すように矩形状の切欠部37aが形成されている。一方、押圧部材 39は、図2,図5,図6に示すように円環状を呈し、円弧状に形成された外周 面40aを有する基部40が先端部37の嵌合溝38内に嵌合配置されて、外周 面40aと摺動面38aが摺動して全体が揺動自在に設けられている。また、基 部40と一体に設けられた当接部41は、先端部が円弧状に形成されて皿ばね2 9の内周部29a一側面29cと線接触している。また、基部40の外周部には 、該基部40を前記切欠部37aを介して嵌合溝38内に嵌入保持する回り止め 用の突起部42が設けられている。図2中43は外輪33を被い内部にグリース 等の潤滑油を保持するカバー部材である。
【0014】 尚、外輪33に押圧部材39を取り付ける方法としては、図7に示すようにま ず水平に倒した押圧部材39を外輪33の内部に軸方向に嵌入し、そのまま矢印 方向へ回転させて切欠部37aと突起部42を合致させつつ図8に示すように基 部40を嵌合溝38内に嵌合させて取り付けるようになっている。
【0015】 したがって、この実施例によれば、前述のようにレリーズフォーク31により 押圧部材39が皿ばね29を押圧すると、該押圧部材39は該皿ばね29内周部 29aの高低差に応じて摺動面38aに外周面40aが摺接しつつ揺動して傾く 。このため、当接部41の先端縁全体が内周部29aの一側面29c全体に均一 な荷重で当接しつつ該内周部29aを押圧する。依って、第1実施例と同様な効 果が得られることは勿論のこと、押圧部材39が外輪33に対して揺動するため 、その揺動性が良好になる。
【0016】 また、図9〜図12は外輪33及び押圧部材39の他例を示し、外輪33は、 図9,図10に示すように先端部37の前端壁に周方向へ等間隔で4つの切欠部 43…が形成されている一方、押圧部材39は基部40…が前記切欠部43…に 対応して凸起状に4つ設けられている。
【0017】 したがって、外輪33に押圧部材39を嵌合するには、まず図13に示すよう に各基部40…と各切欠部43…を軸方向から合致させつつ該各基部40を嵌合 溝38内に嵌合させる。次に、図14に示すように押圧部材39を回転させて各 基部40…が切欠部43…間の円弧状前端壁37bに係止して外方への脱落を防 止するようになっている。
【0018】 図15は本考案の第3実施例を示し、外輪33の先端部37内周に、環状凸部 44が設けられており、該環状凸部44の内周面44aが円弧状に形成されてい る。一方、押圧部材39は、略円筒状を呈し、基部40の外周に前記環状凸部4 4が嵌合する嵌合溝45が円環状に形成されている。そして、該嵌合溝45の底 面45aが内周面44aと摺接する円弧状に形成されている。依って、押圧部材 39が外輪33に対して環状凸部44及び嵌合溝45との摺動を得て揺動自在に なっている。
【0019】 したがって、この実施例においても前述と同様な効果が得られるばかりか、押 圧部材39の基部40と当接部41が水平つまり円筒状一体に形成されているた め、その加工作業が容易になる。
【0020】 図16は本考案の第4実施例を示し、この実施例では、円筒部材50の外周を 軸方向に摺動するスリーブ51の前端側にレリーズベアリング52が一体的に設 けられている一方、該レリーズベアリング52の内輪53に押圧部材54が一体 的に設けられている。即ち、レリーズベアリング52は、外輪55がスリーブ5 1の前端に立上り傾斜状に一体に設けられていると共に、内輪53が筒部56を 介して押圧部材54と一体に設けられており、この内輪53と外輪55の間にボ ール57が介装されている。また、外輪55は、スリーブ51を介して軸方向の 移動のみが許容されていると共に、内周にはボール57が転動する円弧状のタイ ヤフラムスプリング58が設けられている。一方、内輪53はボール57を介し て回転自在に形成されていると共に、傾斜状の外周面53aが円弧状に形成され てボール57の転動を介して揺動自在になっている。これによって、押圧部材5 4も、揺動自在に支持されている。また、外輪55の前端には、ボール57の外 方への脱落を防止する円環状の規制部59が内方へ折曲形成され、さらにスリー ブ51の外周にはレリーズフォーク31が係止するフランジ60が設けられてい る。尚、押圧部材54は、円筒状を呈し、筒部56を介して内輪53と一体に連 結された基部61と、該基部61の先端側に設けられた当接部62とから構成さ れている。
【0021】 したがって、この実施例では、押圧部材54が皿ばね29を押圧した際に、皿 ばね29の高低差を押圧部材54が揺動して吸収し、当接部62全体が内周部2 9bに均一に当接する。したがって、クラッチカバー等から曲げ振動が入力され ると各ボール57が転動してスリーブ51への振動伝達を遮断する。
【0022】 また、皿ばね29から押圧部材54が離間する際に、該押圧部材54とスリー ブ51との間に曲げ荷重が作用するとダイヤフラムスプリング58のばね反力に よりボール57が該ダイヤフラムスプリング58の円弧面58a中央部付近に戻 される。
【0023】 さらに、前記ダイヤフラムスプリング58のばね吸収力で前述の振動伝達が一 層効果的に遮断される。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明で明らかなように、本考案に係るクラッチのレリーズ装置にあって は、とりわけ、押圧部材をレリーズベアリングの回転側の内輪あるいは外輪を介 して皿ばねに対し揺動自在に設けたため、たとえ皿ばねの内周部に加工精度など に起因して高低差が生じても、押圧部材は該高低のばらつきに応じて揺動して傾 き、皿ばねを均一な荷重で押圧する。このため、皿ばね等からの曲げ振動がレリ ーズベアリングで効果的に吸収されると共に、逆に押圧部材から皿ばねに対する 押圧力の変化が抑制される。この結果、クラッチペダルや車体の振動の発生を効 果的に防止できると共に、該振動騒音も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す要部縦断面図。
【図2】本考案の第2実施例を示す要部縦断面図。
【図3】本実施例の外輪を示す図4のA−A線断面図。
【図4】同外輪の正面図。
【図5】本実施例の押圧部材を示す図6のB−B線断面
【図6】同押圧部材の正面図。
【図7】本実施例の外輪に対する押圧部材の嵌合作用を
示す説明図
【図8】同嵌合作用を示す説明図。
【図9】外輪の他例を示す図10のC−C線断面図。
【図10】同外輪の正面図。
【図11】押圧部材の他例を示す図12のD−D線断面
図。
【図12】同押圧部材の正面図。
【図13】前記外輪に対する押圧部材の嵌合作用を示す
説明図。
【図14】同嵌合作用を示す説明図。
【図15】本考案の第3実施例を示す縦断面図。
【図16】本考案の第4実施例を示す縦断面図。
【図17】従来のレリーズ装置を示す部分拡大図。
【符号の説明】
22…メインドライブシャフト(入力軸)、24,52
…レリーズベアリング、25,32,53…内輪、2
6,33,55…外輪、29…皿ばね、29a…内周
部、30,39,54…押圧部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスミッションの入力軸の外周に軸
    方向へ摺動自在に設けられたレリーズベアリングと、該
    レリーズベアリングの端部に設けられて、皿ばねをレリ
    ーズフォークからレリーズベアリングに伝達された押圧
    力によりフライホィール側に押し出す押圧部材とを備え
    たレリーズ装置において、前記押圧部材をレリーズベア
    リングの回転側の内輪あるいは外輪を介して前記皿ばね
    に対して揺動自在に設けたことを特徴とするクラッチの
    レリーズ装置。
JP1991073951U 1991-09-13 1991-09-13 クラッチのレリーズ装置 Expired - Lifetime JP2596615Y2 (ja)

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DE4230324A DE4230324C2 (de) 1991-09-13 1992-09-10 Kupplungsbetätigungseinrichtung
GB9219389A GB2260589B (en) 1991-09-13 1992-09-14 Clutch release mechanism

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