JPH0525018U - 自動車用ヘツドランプ - Google Patents

自動車用ヘツドランプ

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JPH0525018U
JPH0525018U JP7402791U JP7402791U JPH0525018U JP H0525018 U JPH0525018 U JP H0525018U JP 7402791 U JP7402791 U JP 7402791U JP 7402791 U JP7402791 U JP 7402791U JP H0525018 U JPH0525018 U JP H0525018U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 点灯回路収容ユニットとランプボディとを締
結している締結ねじを回動できないようにすることによ
って、ランプボディから点灯回路ユニットを取り外すこ
との困難な自動車用ヘッドランプの提供。 【構成】 放電バルブ用点灯回路51をケース52内に
一体に収容した点灯回路収容ユニット50が光源である
放電バルブ40の収容されたランプボディ10にねじ締
結された自動車用ヘッドランプにおいて、締結ねじ(タ
ッピングスクリュー)68の頭部68aとねじ頭部の当
たる座面との間に、ねじ頭部68aを包囲する立壁81
を有し上方に開口する皿型ワッシャ80を介在させると
ともに、少なくともねじ68の回動が困難な程度にねじ
頭部68aに樹脂材82を付着するようにして、高電圧
が印加されて触れると危険な部位をもつ点灯回路収容ユ
ニット50の取り外しを困難とすることによって一般ユ
ーザーの安全を確保した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は放電バルブを光源とする自動車用ヘッドランプに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の自動車用ランプ業界では、発光効率及び演色性が良好で、しかも寿命の 長い放電ランプに注目されており、放電ランプを自動車用ヘッドランプのバルブ として用いる研究が盛んにされつつある。なお、放電ランプを自動車用バルブと して用いたものを放電バルブという。
【0003】 図5は従来のこの種のヘッドランプを示しており、放電バルブ2を挿着したラ ンプボディ1の背面に、放電バルブ2に放電を開始させるための点灯回路をケー ス内に収納したユニット(以下、点灯回路収容ユニットという)4が取着された 構造となっている。そして取着手段としては、一般にねじ5によって締結するよ うになっており、ねじ回し用治具を使って誰でも簡単に着脱できる。なお符号6 はランプボディ1の前面に取着されたレンズである。
【0004】
【考案の解決しようとする課題】
しかしユニット4内の点灯回路及びユニット4から導出しているコード4a, コネクター4bには、バルブの点灯時に高電圧が印加される部位で、人が触れる と非常に危険な部分である。このためユニット4がねじ5を回すことによって誰 でも簡単に取外せる構造では安全性において問題である。
【0005】 本考案は前記した問題点に鑑みなされたもので、その目的は点灯回路収容ユニ ットとランプボディとを締結している締結ねじを回動できないようにすることに よって、ランプボディから点灯回路ユニットを取り外すことの困難な自動車用ヘ ッドランプを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る自動車用ヘッドランプにおいては 、放電バルブ用点灯回路をケース内に一体に収容した点灯回路収容ユニットが、 光源である放電バルブの収容されたランプボディにねじ締結された自動車用ヘッ ドランプにおいて、前記締結ねじの頭部とねじ頭部の当たる座面との間に、ねじ 頭部を包囲する立壁を有し上方に開口する皿型ワッシャを介在させるとともに、 少なくともねじの回動が困難な程度にねじ頭部に樹脂材を付着するようにしたも のである。
【0007】 また請求項2では、請求項1において、樹脂材を皿型ワッシャ内に充填して、 ねじ頭部を埋没状態とするようにしたものである。
【0008】
【作用】
ねじ頭部に付着した樹脂材がねじ回し用治具とねじ頭部との係合を困難とする ので、締結ねじの回動ができない。 請求項2では、皿型ワッシャ内に充填された樹脂材がねじ頭部を隠して見えな い状態とする。
【0009】
【実施例】
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1〜図4は本考案の一実施例を示すもので、図1はクリアランスランプが一 体化された自動車用ヘッドランプの正面図、図2は同ヘッドランプの水平断面図 、図3は背面側から見た同ヘッドランプを示し、点灯回路収容ユニット周辺を分 解して示す斜視図、図4は点灯回路収容ユニットとランプボディ側開口部とのバ ヨネット係合部の部分拡大断面図である。
【0010】 これらの図において、符号10は合成樹脂製の容器状ランプボディで、ランプ ボディ10の外側表面には導電塗装やメタリコン処理等によってCu系,Ni系 ,Zn系等の導電性材料からなる導電層11(11a)が形成されている。そし てヘッドランプは、ランプボディ10の背面に突設されたスタッドボルト18a とナット18bにより車体19に固定される(図2参照)が、導電層11aは、 金属製良導材よりなるスタッドボルト18aを介して車体19に電気的に導通状 態となっている。
【0011】 ランプボディ10とランプボディの前面開口部に組付けられた前面レンズ16 とによって形成される灯室空間には、ヘッドランプのサブビーム形成用の光投射 ユニット20とクリアランスランプ用のバルブ34とが隣接して設けられ、光投 射ユニット20はランプボディ10の裏側に支承されて前方に延出する2本のエ イミングスクリュー12,13(図3参照)とランプボディに支持された1個の 玉継手(図示せず)からなるエイミング機構によって傾動可能に支持されている 。符号14は、ランプボディ10に凹凸ランス係合し、光投射ユニット20周り に配置された合成樹脂製のカバーで、カバー14の表面はアルミニウム蒸着処理 により鏡面が形成されている。このカバー14の側方にはクリアランスランプ3 0のリフレクター32が一体に形成され、ランプボディ10の背面壁に挿着され たクリアランスランプ用のバルブ34がリフレクター32を貫通して前方に延設 されている。
【0012】 光投射ユニット20は、略楕円体形状の金属製リフレクター22と、このリフ レクターの後頂部に形成されたバルブ挿着孔23に挿着された放電バルブ40と 、前面に投射レンズ26が固定され、リフレクター22の前面開口部に取着され た金属製レンズホルダー24とが一体化された構造となっている。符号25は放 電バルブ40をバルブ挿着孔23に固定保持するためのロッキングキャップであ る。
【0013】 放電バルブ40は、絶縁性ベース41の前面に突出する一対のリードサポート 42a,42bに放電ランプ44が支持された構造で、放電ランプ44の放電部 はリフレクター22の第1焦点位置F1に配置されている。またベース41の前 面には放電ランプ44を包囲する円筒形状の紫外線遮蔽用グローブ46がセラミ ック製ディスク48を介して固定保持されており、放電部からの発光はこの紫外 線遮蔽用グローブ46を透過する際に有害な波長域の紫外線がカットされるよう になっている。リフレクター22の第2焦点位置F2近傍には、レンズホルダー 24に一体化されたクリアカット形成用のシェード28、及びレンズホルダー2 4に金属製板ばね部材29aにより固定保持された紫外線遮蔽用フィルター29 が設けられている。そして放電ランプ44の放電部の発光はリフレクター22で 反射され、リフレクター22の第2焦点F2に収束後、投射レンズ26によって 平行光とされて前方に投射される。
【0014】 符号50は放電バルブ用の点灯回路51をケース内に収容した点灯回路収容ユ ニットで、ランプボディ10の後部に取着されている。点灯回路収容ユニット5 0は、放電ランプ44の電極に高電圧を印加して安定した放電を継続して行なわ しめるための点灯回路51がアルミニウム製ケース52内に収容され、樹脂モー ルドにより一体化されたもので、点灯回路51は高電圧を印加させるために必要 な回路で、プリント基板に一体化されており、また点灯回路はアース回路を介し て車体と電気的に接続されている。また点灯回路51は点灯回路収容ユニット5 0外に延びる接続コード72を介してヘッドランプ下方に設けられたケース70 内のバラスト回路に接続され、さらにケース前方に導出するリード線Lを介して 放電バルブ40に接続されている。なお符号59はリード線Lに接続された雌コ ネクターで、放電バルブ側の雄コネクター49に接続されている。
【0015】 この点灯回路収容ユニット50のアルミニウム製ユニットケース52には、合 成樹脂製円筒形状の延出部54が4本のスクリュー53により締結一体化され、 この延出部54がランプボディ10の後頂部に形成された円形開口部62にバヨ ネット係合され、さらにランプボディ10に1本のタッピングスクリュー68に よってねじ締結されている。即ち放電バルブ40後方のランプボディ10の背面 壁には円筒形状の後方突出部60が立ち上げられて、ここにユニット挿着用の円 形開口部62が形成され、開口部62の周縁部には周方向等分3個所位置に内側 突起63と切欠63aが形成されている。一方、延出部54の前端部外周には、 開口周縁部と当接する鍔55及び開口部側の内側突起63とバヨネット係合する 3個の外側突起56が形成され、外側突起56を切欠63aに位置合わせして挿 入し、点灯回路収容ユニット50を時計回りに回すと外側突起56と内側突起6 3とがヘッドランプ前後方向に係合して、延出部54が開口部62に仮止めされ た状態となる。延出部側の外側突起56と開口部側の内側突起63間にはリング 形状シールパッキン58が介在されており、バヨネット係合部の密着性を高めて 、係合部をシールしている。またユニットケース52は、手で把みやすいように 、矩形状とされ、さらに外側面には凹部52aが形成されている。そして開口部 62を形成している突出部60の近傍位置にはビス孔64aの形成されたボス6 4が突出形成され、一方、延出部54の鍔55にはビス孔57aの形成されたプ レート状突起57が形成されている。そしてユニット50が開口部62にバヨネ ット係合したときに、プレート状突起57がボス64の突出端部に圧接状態とな って、それぞれのビス孔64a,57aがちょうど一致するようになっている。 そしてビス孔57aからタッピングスクリュー68が螺入されて、点灯回路収容 ユニット50が円形開口部62周方向に固定されている。このように点灯回路収 容ユニット50は、突起56,63のバヨネット係合による固定手段に加えて、 1本のタッピングスクリュー68による固定手段が付加されて開口部62に挿着 固定されているので、振動によっても脱落することなく確実に固定保持される。
【0016】 なお符号80は、タッピングスクリュー頭部68aとスクリュー頭部68aの 当たる座面との間に介在された皿型のワッシャで、上方に立ち上がる円筒形状の 立壁81がスクリュー頭部68aを包囲した状態となっている。そしてワッシャ 80内にはホットメルト82が充填され、スクリュー頭部68aが埋没状態とさ れて、外部からスクリュー頭部68aが全く見えない。このためこの皿型ワッシ ャ80内にタッピングスクリュー68があることは一般ユーザーには全くわから ない。さらにここにタッピングスクリュー頭部68aがあることがわかったとし ても、スクリュー頭部68aを露出させることは困難で、スクリュー68を回動 操作してスクリュー68を抜き出すこと、即ち、点灯回路収容ユニット50をラ ンプボディ10から取り外すことが困難で、人が点灯回路51やリード線Lや雌 コネクター59等の高電圧の印加される部位に触れる危険がない。即ち、点灯回 路収容ユニット50から導出するリード線L及び雌コネクター59にかけては、 放電バルブの点灯時に高電圧が印加され、触れると非常に危険な部位である。そ こでホットメルト82によってタッピングスクリューの頭部68aが外部に露呈 しないようにすることにより、点灯回路収容ユニット50を簡単に取り外しでき ないようにして人がこの危険な部位に触れることがないようになっている。
【0017】 また円筒形状延出部54の外側表面にも、ランプボディ10と同様に導電層1 1(11b)が形成されており、タッピングスクリュー68によって延出部側導 電層11bとランプボディ側導電層11aとの電気的導通が確保されている。即 ち、図4に示されるように、外側突起56の表面に形成されている導電層11b 1 とボス64の先端面に形成されている導電層11a1とがタッピングスクリュー 68によって圧接状態とされて、導電層11a,11b間の電気的導通が確保さ れている。また良導体であるアルミニウム製ユニットケース52と延出部54の 導電層11bは、ケース52と延出部54とを締結するスクリュー53を介して 電気的導通が確保され、ユニットケース52は点灯回路51内のアース回路のア ース端子51aに結線されている。このため放電バルブ40及び放電バルブ用点 灯回路51を取り囲む導電層11a,11bおよび導電層であるアルミニウム製 ユニットケース52は、点灯回路のアース端子51aを介して車体との間に電気 的導通が確保されている。従って放電バルブ40や点灯回路51やリード線L等 から発生する電磁波は導電層11a,11b、ユニットケース52からアース回 路を経て車体に導かれるので、ヘッドランプ外の電装品にノイズとして作用する ことがない。また導電層11a,11bおよびユニットケース52はスタッドボ ルト18aを介しても車体との間に電気的な導通が確保されているため、仮に点 灯回路のアース端子51aを介しての電気的導通路が非導通状態となったとして も、このスタッドボルト18aを介しての電気的導通路によってノイズシールド される。
【0018】 またヘッドランプの周辺において他の電装品から電磁波が発生するようなこと があっても、この電磁波は車体と電気的に導通している導電層11(11a,1 1b)及び導電層として機能するアルミニウム製ユニットケース52によって遮 断されるので、ランプボディ10内の点灯回路32がヘッドランプ外部で発生し た電磁波の影響を受けることもない。
【0019】 なおこの点灯回路収容ユニット50を開口部62に挿着固定するには、まず点 灯回路側の雌コネクター59をバルブ側の雄コネクター49に接続し、次いで、 点灯回路収容ユニット50を開口部62にバヨネット係合し、ユニット50を仮 止めする。次いで1本のタッピングスクリュー68をビス孔57aから螺入して 突起57をボス64にねじ締結し、ユニット50を周方向に拘束し、固定する。 このユニット50の仮止め作業は片手で簡単に行うことができ、仮止めすると自 ずとビス孔が位置決めされるので、タッピングスクリュー68の螺入も容易であ る。
【0020】 なお前記実施例では皿型ワッシャ80内にホットメルト82を充填して、タッ ピングスクリュー頭部68aをホットメルト82で埋没させるようになっている が、ホットメルト82をスクリュー頭部68aのねじ回し用治具係合溝内に充填 するようにしただけでも、スクリュー68の回動を阻止するという点では有効で ある。
【0021】 また前記実施例では、点灯回路収容ユニット50とランプボディ10とを締結 するタッピングスクリュー68の頭部をホットメルト82で隠しているが、点灯 回路収容ケース52と円筒形状延出部54とを締結するスクリュー53にはこの 様な手段が講じられていない。しかしこのスクリュー53についても皿型ワッシ ャを配し、かつホットメルトでスクリュー頭部を隠すようにしてもよい。
【0022】 また前記実施例では、点灯回路収容ユニット50は別部材からなるケース52 と延出部54とが一体化された構造として説明されているが、ケース52と延出 部54とを一体物によって形成するようにしてもよい。しかし本実施例のように 別物とすれば、ランプボディ側の開口部の大きさに合わせた延出部54を用意す ることにより、点灯回路を一体化して収容したケース52を種々のヘッドランプ において共通化できるという利点がある。
【0023】 また前記実施例では、光投射ユニットによって配光する投射型ヘッドランプを 例にとって本考案を説明したが、放物面リフレクターと前面レンズの配光制御ス テップによって配光する反射型ヘッドランプについても同様に適用できる。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明から明かなように、請求項1に係る自動車用ヘッドランプによれば 、点灯回路収容ユニットとランプボディとを締結するねじの頭部に付着した樹脂 材がねじ回し用治具のねじ頭部との係合を困難とするので、ねじの回動ができず 、高電圧が印加されて触れると危険な部位をもつ点灯回路収容ユニットの取り外 しができないことから、一般ユーザーにとっての安全性が確保される。
【0025】 また請求項2によれば、ねじ頭部が皿型ワッシャ内に充填された樹脂材内に埋 没されているため、一般ユーザーにとってはねじの存在が全く認識できず、点灯 回路収容ユニットの取り外しはさらに困難で、さらなる安全性が確保されている 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である自動車用ヘッドランプ
の正面図
【図2】同ヘッドランプの水平断面図
【図3】同ヘッドランプを背面側から見た斜視図
【図4】点灯回路収容ユニットとランプボディ側開口部
とのバヨネット係合部の部分拡大断面図
【図5】従来のヘッドランプの側面図
【符号の説明】
10 ランプボディ 40 光源である放電バルブ 50 点灯回路収容ユニット 52 ユニットケース 53 スクリュー 54 合成樹脂製円筒形状延出部 62 円形開口部 68 点灯回路収容ユニットとランプボディ間を締結す
るタッピングスクリュー 68a タッピングスクリュー頭部 80 皿型ワッシャ 82 樹脂材であるホットメルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電バルブ用点灯回路をケース内に一体
    に収容した点灯回路収容ユニットが、光源である放電バ
    ルブの収容されたランプボディにねじ締結された自動車
    用ヘッドランプにおいて、前記締結ねじの頭部とねじ頭
    部の当たる座面との間には、ねじ頭部を包囲する立壁を
    有し上方に開口する皿型ワッシャが介在されるととも
    に、少なくともねじの回動が困難な程度にねじ頭部に樹
    脂材が付着されたことを特徴とする自動車用ヘッドラン
    プ。
  2. 【請求項2】 前記樹脂材は皿型ワッシャ内に充填され
    て、ねじ頭部が埋没状態とされたことを特徴とする請求
    項1記載の自動車用ヘッドランプ。
JP1991074027U 1991-09-13 1991-09-13 自動車用ヘッドランプ Expired - Lifetime JP2548800Y2 (ja)

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JPH11336737A (ja) * 1998-05-22 1999-12-07 Eiji Kawada 締結具の解螺防止構造及び充填材封入カバー

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