JPH11336737A - 締結具の解螺防止構造及び充填材封入カバー - Google Patents

締結具の解螺防止構造及び充填材封入カバー

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JPH11336737A
JPH11336737A JP10141193A JP14119398A JPH11336737A JP H11336737 A JPH11336737 A JP H11336737A JP 10141193 A JP10141193 A JP 10141193A JP 14119398 A JP14119398 A JP 14119398A JP H11336737 A JPH11336737 A JP H11336737A
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Eiji Kawada
英司 川田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大掛かりな機材を用いることなく、誰でもが
容易に施工可能で、しかも構造物に対する悪戯を効果的
に防止し得る締結具の解螺防止構造及び現場における解
螺防止構造の施工作業を容易にし得る充填材封入カバー
を提供する。 【解決手段】 アンカーボルト5に締結したナット7を
取り囲むようにカバー部材11を設け、カバー部材11
内に接着性を有する充填材18を充填状に設けて、充填
材18内にアンカーボルト5の先端近傍部及びナット7
を埋設させるともに、カバー部材11の先端部の中央部
にアンカーボルト5が挿通する挿通孔15を形成し、特
殊ナット12でカバー部材11をアンカーボルト5に固
定した。また、カバー部材11の先端部に凹部14を形
成し、特殊ナット12を凹部14内に装着するととも
に、凹部14内に充填材19を充填して、充填材19に
特殊ナット12を埋設させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁や送電用の鉄
塔などの構造物に好適な締結具の解螺防止構造及び充填
材封入カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から橋梁や送電用の鉄塔などの構造
物、特に山間部等に建てられる構造物においては、組み
立てのための機材の搬送に手間と時間がかかることか
ら、ボルトとナットで鉄骨を結合させて構築したものが
広く実用化されている。通常、前記構造物のナットやボ
ルトの頭部は外部に露出され、しかも汎用の工具で操作
可能に構成されており、最近、構造物のナットやボルト
を緩めたり除去したりするといった悪戯により、送電用
の鉄塔が倒壊するという大惨事が発生し、その対策に頭
を傷めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ナットに対する悪
戯の対策として、ナットをボルトに溶接することも考え
られるが、通常送電用の鉄塔等は、山間部に設けられて
いることが多いので、溶接機材の搬送が煩雑になるとと
もに、溶接作業を習熟した作業者でないと作業できない
という問題がある。本発明の目的は、大掛かりな機材を
用いることなく、誰でもが容易に施工可能で、ナットや
ボルトを緩めたり除去したりするといった、構造物に対
する悪戯を効果的に防止し得る締結具の解螺防止構造及
び現場における締結具の解螺防止構造の施工作業を容易
にし得る充填材封入カバーを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1に係
る締結具の解螺防止構造は、構造物に締結したボルトの
頭部又は構造物から突出する螺軸に締結したナットを取
り囲むようにカバー部材を設け、カバー部材内に接着性
を有する充填材を充填状に設けて、充填材内にボルトの
頭部又はナットを埋設させたものである。
【0005】この解螺防止構造においては、カバー部材
内に充填材を充填した状態で、カバー部材をボルトの頭
部又はナットに被せて、充填材内にボルトの頭部又はナ
ットを埋設させるか、或いはカバー部材をボルトの頭部
又はナットに被せた状態で、カバー部材内に充填材を充
填して、充填材内にボルトの頭部又はナットを埋設させ
て施工することになる。このため、既設の橋梁や送電用
の鉄塔などの構造物に対しても容易に施工することが可
能で、しかも溶接等により固定する場合と比較して、大
掛かりな設備を必要としないし、溶接等の特殊技能を有
しな作業者でも容易に施工することが可能となる。ま
た、一旦施工すると、カバー部材及び充填材を除去しな
い限りボルト又はナットを操作できないので、ボルト又
はナットに対する悪戯を効果的に防止できることにな
る。
【0006】請求項2記載の解螺防止構造は、請求項1
記載の解螺防止構造において、前記カバー部材の外周面
を先端側へ行くにしたがって縮径させたものである。カ
バー部材としては、種々の形状のものを採用できるが、
カバー部材の外周面を先端側へ行くにしたがって縮径さ
せると、レンチ等によりカバー部材の外周面を保持し難
くなるので、カバー部材の取外しが一層困難になり、ボ
ルト又はナットに対する悪戯を効果的に防止できること
になる。
【0007】請求項3記載の解螺防止構造は、請求項1
又は2記載の解螺防止構造において、前記カバー部材の
基端部に構造物の壁面に当接する鍔部を形成したもので
ある。この場合には、カバー部材が鍔部において構造物
の壁面に充填材により接着されるので、構造物に対する
カバー部材の取付け強度が高くなって、カバー部材の取
外しが一層困難になり、ボルト又はナットに対する悪戯
を効果的に防止できることになる。
【0008】請求項4記載の解螺防止構造は、請求項1
〜3のいずれか1項記載の解螺防止構造において、前記
カバー部材として、先端側を閉止した有底状のものを用
いたものである。カバー部材は、先端側を開口させた筒
状に構成することも可能であるが、開口部に対して千枚
通しやアイスピック等のような先の尖った道具を挿入し
て、カバー部材内の充填材を除去することも考えられる
ので、先端側を閉止することでこのような悪戯を防止し
て、ボルト又はナットに対する悪戯を効果的に防止でき
ることになる。
【0009】請求項5記載の解螺防止構造は、請求項4
項記載の解螺防止構造において、前記ナットを取り囲む
ようにカバー部材を設け、カバー部材の先端側の壁部に
螺軸が挿通する挿通孔を形成し、専用の工具でのみ操作
可能に構成した特殊ナットを螺軸に螺合させて、カバー
部材を螺軸に固定したものである。この場合には、特殊
ナットを取外さないとカバー部材を除去できないが、特
殊ナットは専用の工具を使用しないと取外しが困難なの
で、カバー部材の除去作業が一層困難になり、ナットに
対する悪戯を効果的に防止できることになる。
【0010】請求項6記載の解螺防止構造は、請求項5
項記載の解螺防止構造において、前記カバー部材の先端
側の壁部に特殊ナットの厚さよりも深い凹部を形成し、
螺軸に締結した特殊ナットを凹部に内嵌させたものであ
る。このように構成すると、特殊ナットの外周面をレン
チ等により保持することができないので、特殊ナットの
取外しが一層困難になり、ナットに対する悪戯を一層効
果的に防止できることになる。
【0011】請求項7記載の解螺防止構造は、請求項6
項記載の解螺防止構造において、前記特殊ナットと凹部
間の隙間に接着性を有する充填材を充填状に設け、この
充填材に特殊ナットを埋設させたものである。この解螺
防止構造では、特殊ナットが接着剤に埋設されるので、
特殊ナットの取外しがより一層困難になる。
【0012】請求項8記載の解螺防止構造は、請求項5
〜7のいずれか1項記載の解螺防止構造において、前記
特殊ナットとして半径方向の途中部に円周方向に一定間
隔おきに操作孔を形成したものを用いたものである。こ
の場合には、簡単な構成の特殊ナットを用いつつ、特殊
ナットの取外しを困難にできる。特に、請求項7記載の
ように凹部内に充填材を充填する場合には、操作孔にも
充填材が充填されるので、特殊ナットの取り外しが一層
困難になる。
【0013】請求項9記載の解螺防止構造は、請求項5
〜8のいずれか1項記載の解螺防止構造において、前記
カバー部材内の充填材を省略したものである。特殊ナッ
トを用いた請求項5〜8のいずれか1項記載の解螺防止
構造においては、特殊ナットを除去しないとカバー部材
及びカバー部材内の充填材を除去できないが、特殊ナッ
ト自体が専用の工具でないと取外し難いものなので、カ
バー部材内の充填材を省略しても、カバー部材を容易に
は取外せないことから、ナットに対する悪戯を効果的に
防止できることになる。
【0014】請求項10に係る充填材封入カバーは、請
求項1〜8のいずれか1項記載のカバー部材内に接着性
を有する充填材を充填し、カバー部材の開口部を封止フ
ィルムで気密状に封止したものである。この充填材封入
カバーにおいては、封止フィルムを除去した状態で、カ
バー部材を螺軸及びナットに被せて、解螺防止構造を施
工することになるが、予めカバー部材内に充填材が充填
されているので、現場における作業効率を格段に向上で
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1〜図3に示すように、
鉄塔の柱1の下端部には1対のウィングプレート2及び
サイドアングル3が固定され、鉄塔の基礎4にはアンカ
ーボルト5が埋設状に施工され、基礎4の上面にはベー
スプレート6が設置されている。柱1は、サイドアング
ル3にアンカーボルト5を挿通させた状態で、ナット7
をアンカーボルト5に夫々締結して、基礎4に施工され
ている。但し、アンカーボルト5に対するナット7の回
り止めのため、図4に示すように、2個以上のナット7
をアンカーボルト5に夫々締結させてもよい。解螺防止
構造10は、このような鉄塔において、ナット7を緩め
たり除去したりする悪戯を防止するためのものであり、
ナット7を取囲むように設けられるカバー部材11と、
カバー部材11をアンカーボルト5に固定するための特
殊ナット12とを備えている。
【0016】カバー部材11は、円錐台状に形成され、
その周縁部にはサイドアングル3の上面に当接する鍔部
13が形成され、カバー部材11の上面(先端側の壁
面)の中央部には特殊ナット12の厚さよりも深い凹部
14が形成され、凹部14の中央部にはアンカーボルト
5が挿通する挿通孔15が形成されている。但し、カバ
ー部材11は、ナット7を覆えるように構成したもので
あれば、角錐台状や半球状などの種々の形状のものを採
用できるが、レンチなどにより外部から操作し難いよう
に、外周面は先端側へ行くにしたがって縮径するように
構成することが好ましい。
【0017】カバー部材11の凹部14の底面と鍔部1
3間の距離は、カバー部材11をサイドアングル3に組
付けた状態で、アンカーボルト5の端部が挿通孔15か
ら突出する長さに設定され、カバー部材11は、挿通孔
15から上方へ突出するアンカーボルト5の端部に特殊
ナット12を締結して、アンカーボルト5に固定されて
いる。また、凹部14の直径は、特殊ナット12の直径
よりも多少大径に構成されているが、レンチなどを挿入
できないサイズに設定され、レンチなどにより特殊ナッ
ト12の外周部を保持できないように構成されている。
【0018】特殊ナット12は、図2、図3に示すよう
に、アンカーボルト5に螺合するネジ孔16を中央部に
形成した環状の部材で、半径方向の途中部には円周方向
に2箇所操作孔17が形成され、この操作孔17に対し
て専用工具のピン部材を挿入してアンカーボルト5に締
結操作できるように構成されている。但し、汎用の工具
で操作できないものであれば、種々の構成の特殊ナット
を用いることが可能である。
【0019】カバー部材11の内側の空間内及び凹部1
4内には接着性を有する充填材18、19が充填され、
ナット7はカバー部材11内に充填した充填材18に埋
設され、特殊ナット12は凹部14内に充填した充填材
19に埋設されている。充填材18、19としては、カ
バー部材11とナット7と特殊ナット12に接着し得る
ものであれば種々の素材からなるものを利用できるが、
ペースト状のエポキシ樹脂系パテは取扱いが容易なので
好ましい。
【0020】次に、前記解螺防止構造10の施工方法に
ついて説明する。先ず、カバー部材11内に充填材18
を充填した状態で、挿通孔15からアンカーボルト5の
端部が突出するようにカバー部材11をナット7に被せ
る。このとき、不要な充填材は鍔部13とサイドアング
ル3との隙間とアンカーボルト5と挿通孔15間の隙間
を通って外部に排出され、カバー部材11内には充填材
18が密に充填されることになる。但し、図5に示すよ
うに、カバー部材11内に充填材18を予め充填し、封
止フィルム20で封止してなる充填材封入カバー21を
用い、施工現場において、封止フィルム20を除去し
て、そのままカバー部材11をナット7に被せるように
してもよい。また、この場合には、カバー部材11内に
位置するナット7及びアンカーボルト5の略体積分だ
け、充填材18の量を少なく設定することが好ましい。
【0021】次に、挿通孔15から突出するアンカーボ
ルト5の端部に、特殊ナット12を専用工具を用いて締
結してから、凹部14に充填材19を充填して特殊ナッ
ト12を充填材19内に埋設し、不要な充填材を除去し
て、解螺防止構造10の施工を完了する。但し、カバー
部材11をナット7に被せるときに、アンカーボルト5
と挿通孔15間の隙間を通って外部に排出される充填材
をそのまま、充填材19として利用することも可能であ
る。こうして、前記作業を繰り返して、全てのナット7
に解螺防止構造10を施工することになる。
【0022】このように、この解螺防止構造10におい
ては、カバー部材11が特殊ナット12でアンカーボル
ト5に固定され、しかもこの特殊ナット12はレンチ等
で操作できないようにカバー部材11の凹部14内に嵌
め込まれ、更にこの特殊ナット12は充填材19に埋設
されるとともに、操作孔17にも充填材19が充填され
るので、特殊ナット12を取り外すには大変な手間を要
する。しかも、例え特殊ナット12を取り外すことがで
きても、カバー部材11内に充填された充填材18にナ
ット7が埋設されているので、カバー部材11及び充填
材18を除去しないとナット7を操作できず、この様な
煩雑な作業を経ないとナット7に対して悪戯することが
できないので、ナット7に対する悪戯を効果的に防止で
きる。
【0023】尚、ナット7に対する悪戯の防止効果は多
少低下するが、カバー部材11内及び凹部14内の充填
材18、19の一方又は両方を省略してもよい。また、
図6、図7に示す解螺防止構造10Aのように、特殊ナ
ット12を省略するとともに、カバー部材として、上面
を閉鎖したカップ状のカバー部材11Aや、図示してい
ないが、上面を開放したカバー部材を用い、カバー部材
11A内に充填材18を充填し、充填材18内にナット
7及び螺軸5を埋設させてもよい。カバー部材11Aと
しては、レンチ等の工具で保持し難いように、先端側を
縮径させた円錐台状に形成したものや、半球状に形成し
たものや、ドーム状に形成したものなど種々の形状のも
のを採用できる。また、このような構成の解螺防止構造
10Aは、ボルトに対する悪戯を防止するために、ボル
トの頭部を覆う解螺防止構造としても利用できる。尚、
前述のよう解螺防止構造10、10Aは、鉄骨同士を結
合するためのナットやボルトの頭部に対しても適用でき
るし、橋梁などの鉄塔以外の構造物のナットやボルトの
頭部に対しても適用できる。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る締結具の解螺防止構造に
よれば、溶接等の大掛かりな機材を用いることなく既設
の構造物に対しても容易に施工出来るので、機材の搬送
の手間を大幅に簡略化にできる。しかも、溶接作業等の
特殊技能を有する作業者でなくても、容易に施工するこ
とが可能となる。また、一旦施工すると、カバー部材及
び充填材を取り除かない限り、ボルト又はナットを解螺
できないので、ボルトやナットに対する悪戯を効果的に
防止できる。
【0025】請求項2記載のように、カバー部材の外周
面を先端側へ行くにしたがって縮径させると、レンチ等
によりカバー部材を保持できなくなり、カバー部材の除
去作業が一層煩雑になるので、ボルトやナットに対する
悪戯を一層効果的に防止できる。請求項3記載のよう
に、カバー部材の基端部に構造物の壁面に当接する鍔部
を形成すると、構造物に対するカバー部材の取付け強度
を高めて、カバー部材を除去し難くすることで、ボルト
やナットに対する悪戯を効果的に防止できる。
【0026】請求項4記載のように、カバー部材とし
て、先端側を閉止した有底状のものを用いると、カバー
部材内に充填される充填材を除去し難くして、ボルトや
ナットに対する悪戯を効果的に防止できる。請求項5記
載のように、ナットを取り囲むようにカバー部材を設
け、カバー部材の先端側の壁部に螺軸が挿通する挿通孔
を形成し、専用の工具でのみ操作可能に構成した特殊ナ
ットを螺軸に螺合させて、カバー部材を螺軸に固定する
と、専用の工具を用いないと特殊ナットの取外しが困難
になるので、カバー部材が一層除去し難くなり、ナット
に対する悪戯を効果的に防止できる。
【0027】請求項6記載のように、カバー部材の先端
側の壁部に特殊ナットの厚さよりも深い凹部を形成し、
螺軸に締結した特殊ナットを凹部に内嵌させると、特殊
ナットの外周面をレンチ等により保持し難くなるので、
特殊ナットの取外しが一層困難になり、ナットに対する
悪戯を効果的に防止できる。請求項7記載のように、特
殊ナットと凹部間の隙間に接着性を有する充填材を充填
状に設け、この充填材に特殊ナットを埋設させると、特
殊ナットの取り外しがより一層困難になり、ナットに対
する悪戯を効果的に防止できる。
【0028】請求項8記載のように、特殊ナットとして
半径方向の途中部に円周方向に一定間隔おきに操作孔を
形成したものを用いると、簡単な構成の特殊ナットを用
いつつ、特殊ナットの取外しを困難にできる。特に、請
求項7記載のように凹部内に充填材を充填する場合に
は、操作孔にも充填材が充填されるので、特殊ナットの
取り外しが一層困難になり、ナットに対する悪戯を一層
効果的に防止できる。請求項9記載のように、請求項5
〜8のいずれか1項記載の解螺防止構造においてカバー
部材内の充填材を省略すると、施工作業を簡略にしつ
つ、特殊ナットによりカバー部材を除去し難くして、ナ
ットに対する悪戯を効果的に防止できることになる。
【0029】請求項10に係る充填材封入カバーによれ
ば、封止フィルムを開封して、カバー部材を螺軸及びナ
ットに被せることで、解螺防止構造を容易に施工するこ
とが可能となり、現場における作業効率を格段に向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 鉄塔の下端部付近の斜視図
【図2】 解螺防止構造の縦断面図
【図3】 充填材を省略した状態における解螺防止構造
の分解斜視図
【図4】 アンカーボルトに2つのナットを締結した場
合の図2相当図
【図5】 充填材封入カバーの縦断面図
【図6】 他の実施例の解螺防止構造の縦断面図
【図7】 同解螺防止構造で使用するカバー部材の斜視
【符号の説明】
1 柱 2 ウィングプレ
ート 3 サイドアングル 4 基礎 5 アンカーボルト 6 ベースプレー
ト 7 ナット 10 解螺防止構造 11 カバー部材 12 特殊ナット 13 鍔部 14 凹部 15 挿通孔 16 ネジ孔 17 操作孔 18 充填材 19 充填材 20 封止フィルム 21 充填材封入カ
バー 10A 解螺防止構造 11A カバー部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物に締結したボルトの頭部又は構造
    物から突出する螺軸に締結したナットを取り囲むように
    カバー部材を設け、カバー部材内に接着性を有する充填
    材を充填状に設けて、充填材内にボルトの頭部又はナッ
    トを埋設させた締結具の解螺防止構造。
  2. 【請求項2】 前記カバー部材の外周面を先端側へ行く
    にしたがって縮径させた請求項1記載の締結具の解螺防
    止構造。
  3. 【請求項3】 前記カバー部材の基端部に構造物の壁面
    に当接する鍔部を形成した請求項1又は2記載の締結具
    の解螺防止構造。
  4. 【請求項4】 前記カバー部材として、先端側を閉止し
    た有底状のものを用いた請求項1〜3のいずれか1項記
    載の締結具の解螺防止構造。
  5. 【請求項5】 前記ナットを取り囲むようにカバー部材
    を設け、カバー部材の先端側の壁部に螺軸が挿通する挿
    通孔を形成し、専用の工具でのみ操作可能に構成した特
    殊ナットを螺軸に螺合させて、カバー部材を螺軸に固定
    した請求項4記載の締結具の解螺防止構造。
  6. 【請求項6】 前記カバー部材の先端側の壁部に特殊ナ
    ットの厚さよりも深い凹部を形成し、螺軸に締結した特
    殊ナットを凹部に内嵌させた請求項5記載の締結具の解
    螺防止構造。
  7. 【請求項7】 前記特殊ナットと凹部間の隙間に接着性
    を有する充填材を充填状に設け、この充填材に特殊ナッ
    トを埋設させた請求項6記載の締結具の解螺防止構造。
  8. 【請求項8】 前記特殊ナットとして半径方向の途中部
    に円周方向に一定間隔おきに操作孔を形成したものを用
    いた請求項5〜7のいずれか1項記載の締結具の解螺防
    止構造。
  9. 【請求項9】 前記カバー部材内の充填材を省略した請
    求項5〜8のいずれか1項記載の締結具の解螺防止構
    造。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項記載のカ
    バー部材内に接着性を有する充填材を充填し、カバー部
    材の開口部を封止フィルムで気密状に封止した充填材封
    入カバー。
JP10141193A 1998-05-22 1998-05-22 締結具の解螺防止構造及び充填材封入カバー Pending JPH11336737A (ja)

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