JPH0524905U - バツフルプレート装置 - Google Patents

バツフルプレート装置

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JPH0524905U
JPH0524905U JP7273791U JP7273791U JPH0524905U JP H0524905 U JPH0524905 U JP H0524905U JP 7273791 U JP7273791 U JP 7273791U JP 7273791 U JP7273791 U JP 7273791U JP H0524905 U JPH0524905 U JP H0524905U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
baffle plate
engine
plate device
lower cover
Prior art date
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Pending
Application number
JP7273791U
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English (en)
Inventor
敏也 志村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 機関に働く慣性力によりオイルの液面が傾い
た場合においても、オイル吸入口が空気等を吸込むこと
を防止できるバッフルプレート装置を提供すること。 【構成】 バッフルプレート装置1を開口部25を閉塞す
るロアカバー2と、ロアカバー2の側端より延設され且
つ下端部4がオイルストレーナ38と略一致する位置に配
設される長さの仕切壁3と、により構成し、囲繞空間6
にオイル吸入口39を配設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関のオイルパン内に装着されるバッフルプレート装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのクランク軸が回転することにより発生する慣性力及びローリングモ ーメントを低減する装置として、バランス軸を有するエンジンがある。 エンジンのバランサ装置として、従来、例えば図4に示すものがある(特公昭 60−4384号公報等参照)。
【0003】 即ち、図において、コネクティングロッド81の小端部82は、直列4気筒のエン ジン83のシリンダ84内を摺動するピストン85に連結され、大端部86はクランク軸 87のクランクピン88に連結されている。クランク軸87のクランクジャーナル89は 、エンジン83に形成された軸受90に支持されている。第1バランス軸91と第2バ ランス軸92は、クランク軸87の軸線方向と略平行な回転中心を有し、かつシリン ダ軸心方向の互いに反対側に位置して配置されて対をなしている。両バランス軸 91,92は、図示しないチェーン及びチェーンスプロケット等を介してクランク軸 87の2倍の回転速度で夫々互いに逆向きに回転する。この場合、第1バランス軸 91はクランク軸87と同一方向に、第2バランス軸92は逆方向に回転される。
【0004】 かかる構成によると、バランス軸91,92をシリンダ軸心の両側に位置させて配 置することにより、直列4気筒のエンジン83の上下方向慣性力及びローリングモ ーメントを同時に低減することができる。 ここで、エンジン全体の幅を短縮させる等の目的により、図5に示すように、 前記バランス軸31をクランク軸35の下方のオイルパン36内に配設しているものが ある。
【0005】 即ち、図5は横置きに搭載されたエンジン20の部分断面図であるが、クランク ケース部21の複数のジャーナル壁22下部には、各々バランス軸31用の軸受部23が 設けられ、さらにそれら複数の軸受部23に跨がって、それらの下面にベアリング キャップ24がボルト27により各々締結されている。 そして前記各々のベアリングキャップ24の間に形成された開口部25を閉塞する ように金属板よりなるロアカバー26が図示しないボルトにより固着される。
【0006】 一方、オイルパン36は前記クランクケース部21の下方を覆って、シリンダブロ ック37のに下端面に装着されており、先端にオイルストレーナ38を有するオイル 吸入口39をオイル中に浸漬することにより、オイルを吸入している。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、車両の総重量の低減や、エンジン20の小型化の要望等により機 関本体の大きさは制限をうけることになり、オイルパン36も含めて機関本体の高 さを低くする必要がある。もって、オイルパン36自身の高さも低くなっている。 このため、該オイルパン36内に貯溜されるオイルの貯溜深さが小さくなる。
【0008】 ここで、図5に示すような横置きエンジンにおいて、車両の旋回時等の機関に 働く慣性力により、オイルパン36内に溜まっているオイルの液面40は左旋回時に は液面41の如く傾き、また右旋回時には液面42の如く傾くこととなる。従って、 通常オイルパン36内のオイルに浸漬されているオイル吸入口39がオイルの液面40 から上方に出てしまい、空気を吸入する惧れがある。
【0009】 さらに、前述のように、バランス軸31をクランク軸35の下方、即ちオイルパン 36内に配設しているものにあっては、オイルパン36自身の高さが低くなっている ため、バランスウェイト32が結果としてオイルパン36に、即ちオイルパン36内に 貯溜されるオイルの液面40に接近して設けられることとなる。 よって、前記旋回等により、オイルの液面40が液面41或いは液面42の如く傾く と、バランスウェイト32がオイルの液面41或いは液面42を叩くこととなり、該バ ランスウェイト32の回転によりオイルが空気中に掻き出され、気泡を含んだオイ ルとなって再びオイルパン36内に貯溜されることとなる。従って、オイルパン36 内のオイル中に気泡が含まれることとなり、オイル吸入口39から該気泡を含んだ オイルを吸入することとなり、オイルポンプ(図示せず)における異音の発生や オイルポンプの吐出性能の低下を引き起こす惧れがある。
【0010】 そこで、本考案は以上のような従来の実情に鑑みなされたもので、バランス軸 を有するエンジンにあって、車両の加減速時や旋回時等の機関に働く慣性力によ りオイルパン内に溜まっているオイルの液面が傾いた場合においても、オイルに 浸漬されるオイル吸入口が、空気や気泡を含むオイルの吸込みを防止できるバッ フルプレート装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このため、本考案は、内燃機関のオイルパン内にオイルポンプに連結されたオ イル吸入口の周囲を囲んで装着されるバッフルプレート装置において、バランス 軸を回転自由に支持するバランサハウジングの下面開口部を覆うロアカバーを設 け、該ロアカバーの端部を下端がオイルパンの底部に近接する位置まで下方に延 設してオイル吸入口を囲むバッフルプレート部を形成した。
【0012】
【作用】
かかる構成においては、下端がオイルパンの底部に近接する位置まで延設され たバッフルプレート部がロアカバーに延設され、当該バッフルプレート部により ロアカバーの下方に囲繞空間が形成される。そして、該囲繞空間にオイル吸入口 が配設されることとなるので、車両の旋回時等の機関に働く慣性力により、オイ ルパン内に溜まっているオイルの液面が傾いた場合も、オイルは少なくとも前記 囲繞空間内においては独立して傾くこととなる。従って、オイル吸入口は常にオ イル中に浸漬された状態となり、該オイル吸入口から空気を吸入することを防止 できる。
【0013】 また、前記旋回等によりオイルの液面が傾いて、バランスウェイトが該液面を 叩き、オイルパンに貯溜されるオイルに気泡が含まれることとなる。ここで、該 気泡を含んだオイルは比重が小さくなり、オイル表面近傍に集まることとなるが 、バッフルプレート部の下端がオイルパンの底部に近接する位置まで延設されて いるので、該気泡を含んだオイルはバッフルプレート部の下端を超えられず、も って該気泡を含んだオイルをオイル吸入口から吸入することを防止できる。
【0014】 また前記バッフルプレート装置は、バランス軸を回転自由に支持するバランサ ハウジングの下面に設けらた開口部を覆うロアカバーを含んで構成されるもので あり、当該ロアカバーに前記バッフルプレート部を延設することは大きなコスト 増加にはつながらない。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。尚、従来例と同一要素には図 5と同一符号を付して説明を省略する。 尚、以下に説明するエンジン20も車両に横置きに搭載されたものである。 前記各々のベアリングキャップ24の間には、開口部25が形成されており、該開 口部25を閉塞するように金属板よりなるバッフルプレート装置1が締結ボルト9 により該ベアリングキャップ24に固着される。
【0016】 尚、バランス軸31はジャーナル壁22,軸受部23及びベアリングキャップ24によ り軸支されるので、これらによりバランサハウジングが構成されている。 ここで、バッフルプレート装置1は該開口部25を閉塞するロアカバー2と、該 ロアカバー2の4方の側端よりオイルパン36の底面に向かって延設されるバッフ ルプレート部としての仕切壁3とにより構成されており、さらに本実施例におい ては、該仕切壁3は、バッフルプレート装置1がベアリングキャップ24に固着さ れたときに、その下端部4がオイルストレーナ38と略一致する位置に配設される 長さとなっている。
【0017】 また、ロアカバー2と仕切壁3及びオイルパン36の底面とにより囲繞される空 間6に、オイルストレーナ38を有するオイル吸入口39が配設される。 次に本実施例に係る作用を説明する。 かかる構成において、囲繞空間6にオイル吸入口39が配設されることとなるの で、車両の旋回時等の機関に働く慣性力により、オイルパン36内に溜まっている オイルの液面40が傾いた場合も、オイルは少なくとも前記囲繞空間6内において は独立して傾き、例えば左旋回時には液面11の如く傾き、また右旋回時には液面 12の如く傾くこととなる。
【0018】 従って、囲繞空間6内にあっては、当該空間内部で略独立して液面が傾くこと となり、オイル吸入口39は常にオイル中に浸漬された状態となり、該オイル吸入 口39から空気を吸入することを防止できる。 また、前記旋回等により囲繞空間6以外のオイルの液面は、例えば左旋回時に は液面13の如く傾き、また右旋回時には液面14の如く傾くこととなる。この時、 バランス軸31のバランスウェイト32が該液面13または14を叩くことにより、図3 に矢印19で示す如くオイルが空中に飛散され、オイルパン36に貯溜されるオイル に気泡15が含まれることとなる。ここで、該気泡15を含んだオイル16は比重が小 さくなり、オイル表面18近傍に集まることとなるが、仕切壁3の下端部4がオイ ルストレーナ38と略一致する位置に配設される長さとなっているため、気泡15を 含んだオイル16は仕切壁3の下端部4を超えられず、もって該気泡15を含んだオ イル16がオイル吸入口39から吸入されることはない。
【0019】 以上の説明にあっては、車両に横置きに搭載されたエンジン20において、横方 向のGが作用する場合を説明したが、車両の急発進,急停車により車両の前後方 向にGが作用する場合も、仕切壁3が4方に設けられているため、以上説明した ものと同様の作用効果を奏するものである。 また前記バッフルプレート装置1は、従来のロアカバー26に比較して、ロアカ バー2の4方の側端よりオイルパン36の底面に向かって仕切壁3を延設したもの であるので、当該改良に係る製作コストも殆ど増加せず、コスト増加にはつなが らない。
【0020】 以上の説明したエンジン20は車両に横置きに搭載されたものであったが、該エ ンジンが車両に縦置きに搭載される場合も同様であることは勿論である。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によると、内燃機関のオイルパン内にオイルポン プに連結されたオイル吸入口の周囲を囲んで装着されるバッフルプレート装置に おいて、バランス軸を回転自由に支持するバランサハウジングの下面開口部を覆 うロアカバーを設け、該ロアカバーの端部を下端がオイルパンの底部に近接する 位置まで下方に延設してオイル吸入口を囲むバッフルプレート部を形成したので 、車両の加減速時や旋回時等の機関に働く慣性力によりオイルパン内に溜まって いるオイルの液面が傾いた場合においても、オイルに浸漬されるオイル吸入口が オイル面から出ることは無く、該オイル吸入口が空気を吸入することを防止でき る。また気泡を含むオイルの吸込みも防止でき、オイルポンプにおける異音の発 生やオイルポンプの吐出性能の低下を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すシリンダブロックの概略
断面図
【図2】本考案の実施例を示すシリンダブロックの概略
断面図
【図3】本考案の実施例を示すシリンダブロックの概略
縦断面図
【図4】従来のバランサ装置の概略構成図
【図5】従来例を示すシリンダブロックの概略断面図
【符号の説明】
1 バッフルプレート装置 2 ロアカバー 3 仕切壁 4 下端部 6 囲繞空間 11 液面 13 液面 23 軸受部 24 ベアリングキャップ 31 バランス軸 32 バランスウェイト 36 オイルパン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のオイルパン内にオイルポンプに
    連結されたオイル吸入口の周囲を囲んで装着されるバッ
    フルプレート装置において、バランス軸を回転自由に支
    持するバランサハウジングの下面開口部を覆うロアカバ
    ーを設け、該ロアカバーの端部を下端がオイルパンの底
    部に近接する位置まで下方に延設してオイル吸入口を囲
    むバッフルプレート部を形成したことを特徴とするバッ
    フルプレート装置。
JP7273791U 1991-09-10 1991-09-10 バツフルプレート装置 Pending JPH0524905U (ja)

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