JPH05248094A - 成形パネルの仕分装置 - Google Patents

成形パネルの仕分装置

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JPH05248094A
JPH05248094A JP4049788A JP4978892A JPH05248094A JP H05248094 A JPH05248094 A JP H05248094A JP 4049788 A JP4049788 A JP 4049788A JP 4978892 A JP4978892 A JP 4978892A JP H05248094 A JPH05248094 A JP H05248094A
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lifting
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Hirofumi Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【構成】水平フレーム1aと垂直フレーム1bとを有す
るフレーム1と、垂直フレーム1bに沿って昇降可能な
昇降台座21と、昇降台座を昇降させる油圧シリンダー
と、水平フレームの上方に配設され、一方の端部近傍が
昇降台座に回動可能に支持され且つ成形パネルをクラン
プするためのパネルクランプ13、15および油圧シリ
ンダー11を有するアーム12と、垂直フレームに設け
られアームを吊り上げるためのワイヤー19およびワイ
ヤー19を吊り上げるウインチ6とを有し、昇降台座2
1を昇降させる油圧シリンダーと油圧シリンダー11と
は単一の圧油タンクから油が供給される。 【効果】油圧系統の構造がコンパクトにできると共に、
油圧系統の操作をするためのレバー等の支点を集中する
ことができ、操作性に優れる。この圧油タンクを装置中
央に配置することが可能であり、仕分装置の重心近傍に
配置することによって安定性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平に積み重ねた建築
用の成形パネルから最上部にある1枚の成形パネルを取
り出すと共に、この成形パネルを水平状態で或いは横長
の垂直状態で台車上に仕分けする成形パネルの仕分装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建物を建築する場合に予め所定の寸法及
び形状に成形したALCパネル、押出セメントパネル等
の成形パネルを用いることが多い。建築施工現場に於い
て、これ等の成形パネルは、該パネルを使用する夫々の
フロアに水平に積み重ねた状態で保管されている。そし
て使用に際しては、2人または4人の作業員が左右に分
かれ積み重ねた山から最上部にある1枚の成形パネルの
長手方向の両端を手で持って仕分けしているのが一般で
ある。然し、成形パネルが大型になると人力により行う
ことが不可能な重量になり、作業員による前記作業が困
難となる。
【0003】上記仕分作業を無理なく容易に行うために
種々の技術が開発されている。例えば本件出願人が開発
した実開昭62−59681 号公報に開示される技術は、パネ
ル移転用治具に関するものであり、水平アームに狭持板
及び油圧ジャッキを取り付けて構成したものである。こ
の技術では、水平アームをクレーン或いはチェンブロッ
ク等によって吊り上げて移動させることで、成形パネル
を所望の位置に移動させることが可能である。
【0004】また実開平3 −24554 号公報に開示される
技術は、壁パネル取付装置に関するものであり、積み重
ねられた成形パネルの山から最上部にある成形パネルを
クランプして取り出し、且つ成形パネルをクランプした
状態で所定の取付位置まで移動させると共に、該位置で
成形パネルを直立させて壁面に取り付けることが可能で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に建築現場では、
種々の建築材料や工具類が保管されており、成形パネル
を運搬するスペースに余裕がない場合に、成形パネルを
横長の垂直状態(小端立て状態)にして運搬することが
好ましいことがある。実開昭62−59681 号公報に開示さ
れる技術を用いるには天井にクレーン或いはチェンブロ
ック等の吊り上げ装置を設けることが必要であり、且つ
山から取り出した成形パネルを小端立てするためには人
力によることが必須となる。このため、作業員に重労働
を強いることになる。またこの吊り上げ装置を小型に設
計しようとしても難しく、狭い場所で作業できる装置と
しては、実用的なものでない。
【0006】一方、実開平3 −24554 号公報に開示され
る技術は、山から取り出した成形パネルを所定の取付位
置まで搬送すると共に該位置で取り付けることを目的と
したものである。このため、取り出した成形パネルを小
端立てすることは困難である。また装置が大型となっ
て、狭い場所で作業できる装置としては、実用的なもの
でない。
【0007】さらに、このような仕分装置を使用する現
場から現場へ移動するに当たってワゴン車等の車両への
積み込み・積下ろしが容易でないという問題があった。
本発明は、水平に積み重ねた成形パネルの山から最上部
にある1枚の成形パネルを取り出すと共に,この成形パ
ネルを水平状態で或いは小端立てして台車上に移載する
ことが可能であり、しかも安定性のよい小型の成形パネ
ルの仕分装置を提供することを課題とする。
【0008】また、本発明の他の課題は、移動するに当
たってワゴン車等の車両への積み込み・積下ろしが容易
な小型の成形パネルの仕分装置を提供することを課題と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る成形パネルの仕分装置は、一対の水平フ
レームと該水平フレームの一方の端部に立設した一対の
垂直フレームとを有する走行可能に構成されたフレーム
と、前記垂直フレームに装着され該垂直フレームに沿っ
て昇降可能に構成された昇降台座と、前記昇降台座を昇
降させる油圧シリンダーと、前記水平フレームの上方に
配設されると共に一方の端部近傍が前記昇降台座に回動
可能に支持され且つ成形パネルをクランプするためのパ
ネルクランプ手段および該パネルクランプ手段を作動さ
せる油圧シリンダーを有するアームと、前記垂直フレー
ムに設けられ前記アームを吊り上げるためのワイヤーお
よび該ワイヤーを吊り上げるウインチとを有し、前記昇
降台座を昇降させる油圧シリンダーと前記パネルクラン
プ手段を作動させる油圧シリンダーとは単一の圧油タン
クから油が供給されることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の他の態様は、上記請求項1
記載の成形パネルの仕分装置において、前記ワイヤーを
支持すると共に、前記アーム方向に折り畳み可能なワイ
ヤーガイドが垂直フレームの上部に設けられ、該垂直フ
レームの上部は前記ワイヤーガイドを折り畳んだときに
車輪が着脱可能に取り付けるようになされていることを
特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記成形パネルの仕分装置(以下『仕分装置』
という)によれば、水平に積み重ねた成形パネル(以下
『パネル』という)の山から、最上部にある1枚のパネ
ルを取り出し、且つ取り出したパネルを水平状態で或い
は小端立てした状態で台車上に移載することができる。
【0012】即ち、積み重ねたパネルの下方に水平フレ
ームを挿入すると、パネルクランプ手段を有するアーム
が最上部にあるパネルの上方に配置される。油圧シリン
ダーを作動させて昇降台座を下降させてパネルクランプ
手段が最上部にあるパネルの小端と対向したとき、この
パネルクランプ手段を操作することでパネルをクランプ
することができる。そして昇降台座を上昇させると共に
フレームを後退させることで、積み重ねたパネルの山か
ら最上部にある1枚のパネルを取り出すことができる。
【0013】この状態で昇降台座を下降させてパネルを
台車に移載することで,パネルを水平な状態で搬送する
ことができる。またウインチを操作し、アームを吊り上
げた状態に保持して昇降台座を下降させると、アームが
昇降台座に設けた回動支点を中心として回動しつつ下降
するため、パネルを小端立てすることができる。従っ
て、この状態でパネルを台車に移載することで、パネル
を小端立てした状態で搬送することができる。
【0014】また、昇降台座を昇降させる油圧シリンダ
ーと前記パネルクランプ手段を作動させる油圧シリンダ
ーとは単一の圧油タンクから油が供給されるようになさ
れているので、油圧系統の構造がコンパクトにできると
共に、油圧系統の操作をするためのレバー等の支点を集
中することができ、操作性に優れた仕分装置となる。さ
らに、この圧油タンクを装置中央に配置することが可能
であり、仕分装置の重心近傍に配置することによって安
定性が向上する。
【0015】また垂直フレームの上部に設けられ、ワイ
ヤーを支持するワイヤーガイドがアーム方向に折り畳み
可能にし、ワイヤーガイドを折り畳んだときに車輪が着
脱可能に取り付けるような構成とすることにより、この
仕分け装置を90度転倒させて上記車輪とフレームに取
り付けられた車輪とで移動可能となるため、車両への積
込み・積下ろしを容易に行うことができる。
【0016】
【実施例】以下本発明に係る仕分装置の一実施例につい
て図を用いて説明する。図1は仕分装置の側面図、図2
は仕分装置の正面図、図3は仕分装置の上面図、図4は
油圧の回路図、図5は油圧回路のうち圧油タンク等を構
成している部位の上面図、図6は垂直フレームの上部に
おいて脱着可能な車輪を装着する様子を示す図、図7は
転倒されて移動可能となった仕分装置を示す側面図、図
8は仕分装置の動作を説明する模式側面図、図9はクラ
ンプしたパネルを水平状態を保持して台車に移載する際
の模式側面図、図10はクランプしたパネルを小端立て
した状態で台車に移載する際の模式側面図である。
【0017】本発明の仕分装置は、作業員によって操作
され、建築工事現場のフロア上に枕を介して水平状態に
積み重ねられたパネルの山から最上部にあるパネルを取
り出し、且つ取り出したパネルを水平状態に保持して台
車に移載し、或いは取り出したパネルを小端立てした状
態にして台車に移載し得るように構成されたものであ
る。
【0018】図1において、フレーム1は左右方向(図
2における左右方向)両側に配置された一対の水平フレ
ーム1aと、この水平フレーム1aの一方の端部(図1
に於ける左側、以下『後方』という)に立設された一対
の垂直フレーム1bとによって構成されている。そして
これ等の水平フレーム1a及び垂直フレーム1bを夫々
複数の接続部材1cによって互いに接続することでフレ
ーム1を構成している。
【0019】本実施例に於いて、垂直フレーム1bはパ
イプによって形成されており、後述する昇降台座21の昇
降を案内するガイドレールを兼ねている。前記垂直フレ
ーム1bを形成する材料としてはパイプのみに限定する
ものではなく、後述するようにC形鋼等の形鋼を用いて
形成しても良い。水平フレーム1aにおける垂直フレー
ム1bと反対側の端部(図1に於ける右側、以下『前
方』という)には夫々方向変換不能なロードホイール8
が取り付けられている。また垂直フレーム1aの下端に
は夫々ブラケットにより方向変換可能なステアリングホ
イール9が取り付けられている。
【0020】従って、作業員が垂直フレーム1b部分を
押し引きしつつ操縦することでフレーム1を所望の方向
に移動させることが可能である。昇降台座21は垂直フレ
ーム1bに装着され、フレーム1bに沿って昇降するこ
とで、後述するアーム12を昇降させるものである。昇降
台座21は、一対の垂直フレーム1bに対応して設けられ
た一対のプレートと、これ等のプレートを互いに接続す
る接続部材とによって構成され、且つプレートの所定位
置には複数のローラが垂直フレーム1bの前後方向を挟
んで配置されている。
【0021】昇降台座21のプレートにはブラケットが固
着されている。このブラケットにアーム12の回動角度を
規制するアームストッパー23が突設されており、またア
ーム12が回動ピン24により回動可能に支持されている。
アームストッパー23は、回動ピン24に装着されたアーム
12の回動角度を約90度に規制するものである。このた
め、アーム12が水平状態にあるときアームストッパー23
の下面がアーム12を構成するアーム部材の上面と当接
し、且つアーム12が垂直状態にあるときアームストッパ
ー23の前方側の端面がアーム部材の上面と当接し得るよ
うにブラケットに固着されている。
【0022】垂直フレーム1bの中間位置には、昇降台
座21を駆動させるための昇降用の昇降油圧シリンダー10
と昇降ポンプを作動させるベダル3とこの油圧を開け閉
めする昇降バルブ2が設けられており、予め昇降台座21
の昇降距離に応じて設定された長さを有するチェン或い
はワイヤ等の伝導部材25が張り渡されている。伝導部材
25の端部は、夫々フレーム1の接続部材1c及び昇降台
座21の接続部材に固着されている。
【0023】昇降油圧シリンダー10のロッド10aには伝
導部材25と対応するスプロケット或いはワイヤシープ等
の回転部材26が回転可能に取り付けられている。また昇
降油圧シリンダー10は、昇降ポンプペダル3を操作する
ことで発生する圧油を受け上昇し、昇降バルブ2により
圧油を解放することにより下降する。昇降バルブ2の手
動操作により圧油のバルブを開閉し、昇降油圧シリンダ
ー10に油圧を作用させ或いは現在作用している圧力を放
出することが可能である。
【0024】従って、昇降バルブ2を操作してバルブを
閉鎖し,昇降ポンプペダル3を足踏み操作することで昇
降油圧シリンダー10のロッド10aを上昇させ、これによ
り昇降台座21を垂直フレーム1bに沿って上昇させるこ
とが可能である。また昇降台座21が上昇位置にあると
き、昇降バルブ2を操作して昇降油圧シリンダー10に作
用している圧油を圧油タンクに還流させることで、昇降
台座21を垂直フレーム1bに沿って下降させることが可
能である。
【0025】本実施例では、伝導部材25としてチェンを
用い、また回転部材26としてスプロケットを用いてい
る。アーム12は図1、図2及び図3に示すように構成さ
れている。図に於いて、アーム12は左右方向(図3に於
ける上下方向)に一対のアーム部材が配置され、このア
ーム部材を2本の接続部材12a によって接続されてい
る。
【0026】接続部材12a の中央には後述する小端立て
ウインチ6のワイヤ19を取り付けるための取付ブラケッ
トが前方側に向かって突設されている。取付ブラケット
にワイヤ19の端部がワイヤー固定用シャックル7で着脱
可能に取り付けられている。前記取付ブラケットはアー
ム12の前後方向中心よりも前方側に位置するように設け
られている。
【0027】アーム部材の所定位置には厚さ調整ストッ
パー16が取り付けられており、クランプするパネルの厚
さに応じて初期に設定を行っておくとアーム12をパネル
上に置くだけでクランプの加圧位置をパネルの所望の位
置にすることができる。パネルストッパー16は図1に於
ける上下方向のロッドで一方の端部に円形,方形等の形
状に形成されたプレートが固着され、このプレートにゴ
ム板を貼着して構成されている。またクランプするパネ
ルの厚さに応じてこのロッドが止まるように構成されて
いる。
【0028】アーム12のアーム部材にはパネルをクラン
プするパネルクランプ手段となるクランプ固定板13とク
ランプ加圧板15が設けられている。クランプ固定板13は
アーム部材の前方側に配置され且つ該アーム部材に沿っ
て移動及び固定可能に構成されている。即ちクランプ油
圧シリンダー11のストローク以下毎に固定出来るよう数
cm毎にアーム部材に設けられた穴にクランプ固定板着脱
レバー14によりアーム部材の前方側をスライド出来る。
【0029】クランプ加圧板15はクランプ油圧シリンダ
ー11と連動して作動し、クランプポンプレバー5を操作
することで発生する圧油を受けクランプ方向へ作動し、
クランプバルブ4により圧油を解放することによりクラ
ンプを解放する。クランプバルブ4の手動操作により圧
油のバルブを開閉し、クランプ油圧シリンダー11に油圧
を作用させ或いは現在作用している圧力を放出すること
が可能である。
【0030】この実施例ではこのクランプの油圧系統に
油圧の圧力調整弁を設けており一定以上の圧力がクラン
プ力に加わらないようにしている。またクランプ油圧シ
リンダー11の圧力が開放された場合にシリンダーがすぐ
に戻るようスプリング27を備えている。クランプ固定板
13とクランプ加圧板15にはパネルと接する部分にゴム板
が取り付けられている。クランプ加圧板15は、ブラケッ
ト部材29と、ピン28を介してクランプ油圧シリンダー11
により作動するように構成されている。これにより、後
述する小端立て状態(図10)におけるクランプ加圧板
15を床面近くに低くでき、台車Dが安定するようにパネ
ル受け面が低いものでも対応できるようになされてい
る。また、クランプ加圧板15を垂直フレーム側に設けた
のは、種々の幅のパネルを一定高さの台車Dに載せられ
るようにすることができるためで、クランプ加圧板15を
開くのみで小端立て状態のパネルを開放することができ
る。
【0031】垂直フレーム1bにはアーム12を吊るため
の小端立てウインチ6が設けられており、ワイヤ19がア
ーム12から垂直フレーム1bの上部に設けられたワイヤ
ーガイド17の上端の滑車を介してウインチ6の巻胴に巻
かれている。このウインチ6はアーム12を吊り上げるこ
とで、或いはアーム12に吊り上げ力を作用させた状態で
該アーム12を下降させることで、アーム12を昇降台座21
の回動ピンを中心として回動させ、これによってアーム
12にクランプされたパネルを小端立てするものである。
また、ワイヤーガイド17は回動ピン24を中心にアーム方
向に折り畳めるようになされている。
【0032】ウインチ6には逆転防止機構であるラチェ
ット機構のブレーキがあり、巻胴を回転させる小端立て
ウインチハンドル6aが取付けられている。上記の如く
厚さ調整ストッパー16,パネルクランプ機構を設けたア
ーム12は、昇降台座21の回動ピン24を中心に回動可能に
取り付けられる。そしてアーム12の回動角度は、前述し
たようにアーム部材の上面が昇降台座21に突設したアー
ムストッパーの下面、前方側端部と当接することによっ
て約90度に規制される。
【0033】クランプ油圧シリンダー11を作動させるク
ランプポンプレバー5とその作動圧油の開閉をするクラ
ンプバルブ4は、垂直フレーム1bに固定された油圧切
替装置29に取り付けられている。クランプ油圧シリンダ
ー11を作動させる圧油と昇降用のシリンダー10を作動さ
せる圧油は油圧切替装置29内の単一の圧油タンクから供
給されている。
【0034】図4は、本実施例の油圧回路を示す図であ
る。圧油は圧油タンク30に貯蔵されており、逆止弁39を
介して昇降ポンプ33に供給され、さらに逆止弁37を介し
て昇降用シリンダー10に供給される。また圧油は圧油タ
ンク30から逆止弁40を介してクランプポンプ34に供給さ
れ、さらに逆止弁38を介してクランプ油圧シリンダー11
に供給される。昇降用シリンダー31の圧油は昇降バルブ
35を開くことにより圧油タンク30に還流される。また、
クランプ油圧シリンダー11の圧油はクランプバルブ36を
開くことにより圧油タンク30に還流される。
【0035】図5は、このような油圧回路を形成する油
圧切替装置29を示している。図において、図4と同一の
構成には同一の符号を付与している。圧油タンク30は昇
降油圧シリンダー10の外周に設けている。図5におい
て、再び説明すると、圧油タンク30の圧油は油路41を通
り、逆止弁39を介して昇降ポンプ33に供給される。さら
に油路42を通り、逆止弁37を介して油路44を通って昇降
用シリンダー10に供給される。また圧油は圧油タンク30
から油路46を通り、逆止弁40を介してクランプポンプ34
に供給され、さらに逆止弁38を介して油路48および49を
通ってクランプ油圧シリンダー11に供給される。昇降用
シリンダー10の圧油は昇降バルブ35を切り換えることに
より油路44および45を通って圧油タンク30に還流され
る。また、クランプ油圧シリンダー11の圧油はクランプ
バルブ36を切り換えることにより油路49および50を通っ
て圧油タンク30に還流される。
【0036】このように油圧切替装置29の中央に圧油タ
ンク30が設けられ、その中央に昇降用シリンダー10が設
けられており、さらに、昇降バルブ35とクランプバルブ
36を左右対象にしかも近接して配置する事ができる。従
って、上記の昇降バルブ、クランプバルブ、昇降ポンプ
ペダル、クランプポンプレバーの操作が非常に効率よく
行うことができる。また、圧油タンクは一般に重く、こ
の圧油タンクを仕分装置の端部に配置したり、力の加わ
る昇降ポンプペダル、クランプポンプレバーを仕分装置
の端部に配置したりすることが無くなるので、仕分装置
の安定性も向上する。
【0037】次に上記の如く構成された仕分装置によっ
てパネルをクランプして図示しない台車上に仕分けする
際の操作手順について図8を用いて説明する。先ず、ク
ランプ固定板着脱レバー14によりクランプ固定板13を仕
分けすべきパネルの幅寸法に対応して設定する。この操
作は、アーム部材に取り付けたクランプ固定板13をアー
ム部材に沿って移動させることでクランプ加圧板15との
距離をパネルの幅寸法に対応させ、その後クランプ固定
板13を固定することで行われる。ここで、一般にパネル
は予め設定されたモジュール寸法を持って成形されてい
る。このため、パネル1枚毎にクランプ固定板13の位置
を調整する必要はない。この実施例ではクランプ固定板
13とクランプ加圧板15との距離をパネルの幅より5〜30
mm広く設定した。
【0038】次に、昇降ポンプペダル3により昇降油圧
シリンダー10を作動させて昇降台座21を垂直フレーム1
bに沿って上昇させることで、アーム12をフロア上に積
み重ねられているパネルの山の高さよりも高い位置まで
上昇させる。このとき、アーム12は該アーム12の重量に
よって回動ピンを中心として図1に於ける時計方向への
回動トルクが作用し、アーム12の上面がアームストッパ
ー23の下面と当接することで水平状態を維持して上昇す
る。
【0039】次に、同図(A)に示すように、仕分装置
Aを前進させて積み重ねられたパネルの側方から差し込
み、アーム12を最上部にあるパネルの上方に配置する。
そして昇降油圧シリンダー10の圧油をタンクに還流させ
ると同図(B)に示すように昇降台座21が下降し、アー
ム12に取り付けたパネルストッパーがパネルの上面と当
接して昇降台座21が停止する。
【0040】次に、同図(C)に示すように、クランプ
ホンプレバー5によりクランプ油圧シリンダー11に圧油
を供給して、該クランプ油圧シリンダー11のロッドを突
出させる。これにより、パネルは両側面をクランプ機構
によってクランプされる。パネルがクランプ機構によっ
て確実にクランプされていることを確認した後、再度昇
降油圧シリンダー10を作動させてアーム12を上昇させる
ことで、クランプ機構によりクランプされたパネルを他
のパネルの山から分離することが可能である。そして仕
分装置Aを後退させることで、図9(A),図10
(A)に示すように最上部にあるパネルBを仕分けする
ことが可能である。
【0041】仕分装置Aによって仕分けしたパネルBを
水平状態を維持して台車C上に移載する場合について図
9によって説明する。先ず、パネルBをクランプした仕
分装置Aを台車Cに対向させ、小端立てウインチ6を作
動させることなく、即ち、ウインチのラチェット機構を
フリー状態とするかまたはワイヤー19を昇降台座21から
外した状態にして昇降台座21を下降させる。このとき、
パネルBをクランプしたアーム12は後方端部の上面が厚
さ調整ストッパー16の下面と当接した状態で下降する。
即ち、アーム12及びパネルBは水平状態を維持して下降
し、同図(B)に示すように、パネルBが台車Cの上面
に載置されて下降が停止する。その後、クランプポンプ
レバー5を作動させてクランプ油圧シリンダー11のロッ
ドを後退させ、パネルに対するクランプを解除すること
で、同図(C)に示すようにパネルB台車C上に移載す
ることが可能である。
【0042】仕分装置Aによって仕分けしたパネルBを
小端立て状態で台車Dに移載する場合について図10に
よって説明する。先ず、パネルBをクランプした仕分装
置Aを台車Dに対向させ、小端立てウインチ6のハンド
ル6aによってワイヤ19を巻き取ってアーム12に吊り上
げ力を作用させる。このとき、アーム12がフロアから台
車Dの載置面の高さとパネルBの幅寸法とを加えた寸法
よりも高い位置にあるときには、ワイヤ19に張力を作用
させる程度に巻き取れば良い。またアーム12が前記寸法
よりも低い位置にあるときには、アーム12を上昇させて
から同様にワイヤ19に張力を作用させるか、或いは小端
立てウインチ6によってワイヤ19を巻き取り、アーム12
を回動ピンを中心として反時計方向に回動させておくこ
とが必要がある。
【0043】次に、同図(B),(C)に示すように、
上記の状態から昇降台座21を下降させると、アーム12は
ワイヤ19の張力によりと昇降台座21の下降に伴って回動
ピンを中心として反時計方向に回動する。従って、クラ
ンプ機構18にクランプされたパネルBは後方側の側部を
下側に、前方側の側部を上方にして小端立てすることが
可能である。そしてパネルBの側部が台車Dの上面と当
接したとき、クランプバルブ4を作動させてクランプ油
圧11のロッド11a、11b を後退させ、パネルBに対する
クランプを解除することで同図(D)に示すように、パ
ネルBを台車D上に移載することが可能である。
【0044】次に、仕分作業が終了し、仕分装置を転倒
して移動可能にすることができる。図7は転倒されて移
動可能となった仕分装置を示す側面図であり、図6は垂
直フレームの上部において脱着可能な車輪を装着する様
子を示す図である。先ず、ワイヤーガイド17をアーム方
向に90°回動させ、アーム12に取り付けられているアタ
ッチメント車輪18を垂直フレーム1bの上端に取り付け
る。次いで、ステアリングホイール9をステアリングホ
イールストッパー9aで固定する。ステアリングホイー
ルストッパー9aは、例えばピンのようなものが使用で
きる。この状態で仕分装置を90°転倒させ、図7 に示す
ようにアタッチメント車輪18とステアリングホイール9
とで、移動可能な状態となる。この状態は高さが低く、
車高の低い車両にも簡単に載せることができる。また、
車両へ積込み・積下ろしが容易である。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
仕分装置によれば、水平に積み重ねたパネルの山から最
上部にある1枚のパネルを取り出し、且つ取り出したパ
ネルを水平状態で或いは小端立てした状態で台車に移載
することができ、昇降台座を昇降させる油圧シリンダー
とパネルクランプ手段を作動させる油圧シリンダーとは
単一の圧油タンクから油が供給されるようになされてい
るので、小さな狭い場所でも使用できる軽量で小型の機
械とすることができ、また油圧系統の操作をするための
レバー等の支点を集中することができ、操作性に優れた
仕分装置となる。さらに、この圧油タンクを装置中央に
配置することが可能であり、仕分装置の重心近傍に配置
することによって安定性が向上する。
【0046】またワイヤーガイドがアーム方向に折り畳
め、この部分に着脱可能な車輪が取り付けられることよ
り長距離の移動において車両へ積込み・積下ろしが容易
である。このように操作性が向上したことにより、小規
模の建築現場におけるパネルの仕分作業を容易に行うこ
とができ、且つ搬送作業を台車を利用して行うことで作
業員を重労働から解放することができる。またパネルを
容易に小端立てした状態とすることができるため、狭い
現場であっても容易に搬送することができる等の特徴を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕分け装置の側面図である。
【図2】仕分け装置の正面図である。
【図3】仕分け装置の上面図である。
【図4】油圧の回路図である。
【図5】油圧回路のうち圧油タンク等を構成している油
圧切替え装置上面図である。
【図6】垂直フレームの上部において脱着可能な車輪を
装着する様子を示す図である。
【図7】転倒されて移動可能となった仕分装置を示す側
面図である。
【図8】仕分け装置の動作を説明する模式側面図であ
る。
【図9】クランプしたパネルを水平状態を保持して台車
に移載する際の模式側面図である。
【図10】クランプしたパネルを小端立てした状態で台
車に移載する際の模式側面図である。
【符号の説明】
A 仕分け装置 B パネル C,D 台車 1 フレーム 1a 水平フレーム 1b 垂直フレーム 2 昇降バルブ 3 昇降ポンプペダル 4 クランプバルブ 5 クランプポンプレバー 6 小端立てウインチ 6a 小端立てウインチハンドル 7 ワイヤー固定用シャックル 8 ロードホイール 9 ステアリングホイール 9a ステアリングホイールストッパー 9b ブレーキ 10 昇降油圧シリンダー 11 クランプ油圧シリンダー 12 アーム 13 クランプ固定板 14 クランプ固定板着脱レバー 15 クランプ加圧板 16 厚さ調整ストッパー 17 ワイヤーガイド 18 アタッチメント車輪 19 ワイヤー 21 昇降台座 23 アームストッパー 24 回動ピン 25 伝導部材 26 回動部材 27 スプリング 28 ピン 29 ブラケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の水平フレームと該水平フレームの
    一方の端部に立設した一対の垂直フレームとを有する走
    行可能に構成されたフレームと、前記垂直フレームに装
    着され該垂直フレームに沿って昇降可能に構成された昇
    降台座と、前記昇降台座を昇降させる油圧シリンダー
    と、前記水平フレームの上方に配設されると共に一方の
    端部近傍が前記昇降台座に回動可能に支持され且つ成形
    パネルをクランプするためのパネルクランプ手段および
    該パネルクランプ手段を作動させる油圧シリンダーを有
    するアームと、前記垂直フレームに設けられ前記アーム
    を吊り上げるためのワイヤーおよび該ワイヤーを吊り上
    げるウインチとを有し、前記昇降台座を昇降させる油圧
    シリンダーと前記パネルクランプ手段を作動させる油圧
    シリンダーとは単一の圧油タンクから油が供給されるこ
    とを特徴とする成形パネルの仕分装置。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤーを支持すると共に、前記ア
    ーム方向に折り畳み可能なワイヤーガイドが垂直フレー
    ムの上部に設けられ、該垂直フレームの上部は前記ワイ
    ヤーガイドを折り畳んだときに車輪が着脱可能に取り付
    けるようになされていることを特徴とする請求項1記載
    の成形パネルの仕分装置。
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