JPH0524627A - 搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リードフレーム等の物品の収納手段、特に多
数の空のマガジンのセットを可能にし、マガジン一個当
たりのセット時間を短縮できる搬送装置に関する。 【構成】 物品を収納する収納手段10を載置して搬送す
る第１の搬送手段11と、第１の搬送手段の搬送方向と逆
方向に収納手段10を搬送する第２の搬送手段12と、第１
の搬送手段と第２の搬送手段との間を往復し、第１の搬
送手段が搬送してきた収納手段を第２の搬送手段に転送
する第１の転送手段13と、第２の搬送手段が搬送してき
た収納手段内の物品の有無をこの第２の搬送手段の終端
位置で検出し、収納手段内の物品の有無を電気信号によ
り出力する検出手段14と、検出手段から入力した電気信
号に基づいて少なくとも第１の搬送手段と第２の搬送手
段及び第１の転送手段の動作を制御する制御装置15とを
含んでなる搬送装置に、第２の搬送手段の終端位置に搬
送されてきた収納手段が空の際に制御装置により制御さ
れ、この空の収納手段を第２の搬送手段から第１の搬送
手段に転送する第２の転送手段21を付加して搬送装置を
構成する

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、物品を収納する収納手
段、例えばリードフレームを収納するマガジンを搬送す
る搬送装置、特に多数の空のマガジンのセットを可能に
し、マガジン一個当たりのセット時間を短縮できる搬送
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】次に、従来の搬送装置について図２を参
照して説明する。図２は、従来の搬送装置を説明するた
めの模式的な要部側面図である。

【０００３】従来の搬送装置は、図２に示すように、検
出手段14により制御装置15を介して回転とその停止とが
制御される第１のモータ11a と、この第１のモータ11a
の回転により載置したマガジン10を矢印Ｒで示すように
横方向に搬送する第１のコンベヤ11b とを含んでなる第
１の搬送手段11と、検出手段14により制御装置15を介し
て回転とその停止とが制御される第２のモータ12a と、
第１のコンベヤ11b の直上の位置且つこの第１のコンベ
ヤ11b と平行に配設されて第２のモータ12a の回転によ
り載置したマガジン10を矢印Ｌで示すように横方向、す
なわち第１のコンベヤ11b がマガジン10を搬送する方向
と逆方向にこのマガジン10を搬送する第２のコンベヤ12
b とを有してなる第２の搬送手段12と、検出手段14によ
り制御装置15を介して正逆方向の回転とその停止とが制
御される第３のモータ13a と、軸心を鉛直にして第３の
モータ13a にカプリング13b を介して連結したスクリュ
ーねじ13c と、スクリューねじ13c に螺合して第３のモ
ータ13a の回転により第１のコンベヤ11b と第２のコン
ベヤ12b との間を往復し、第１のコンベヤ11b から第２
のコンベヤ12b にマガジン10を転送する昇降テーブル13
d を含んでなる第１の転送手段13と、第１の転送手段13
の近傍に配設されて、第１の転送手段13が空のマガジン
10を第１のコンベヤ11b から第２のコンベヤ12b に転送
する間に、この空のマガジン10に物品、例えばリードフ
レーム（図示せず）を収納するリードフレーム収納装置
（図示せず）と、第２の搬送手段の第２のコンベヤ12b
が搬送してきたマガジン10内のリードフレームの有無を
この第２のコンベヤ12b の終端位置で光学的に検出し、
制御装置15を介して少なくとも第１のモータ11a と第２
のモータ12a 及び第３のモータ13a の回転とその停止を
制御する検出手段14とを含んで構成したものである。

【０００４】かかる構成をした従来の搬送装置において
は、第１のコンベヤ11b の回転により第１のコンベヤ11
b がその終端位置、すなわち第１の転送手段13の近傍に
空のマガジン10を搬送してくると、この第１の転送手段
13の第３のモータ13a がその回転軸13a'を左方向に回転
し回転して掌状をした昇降テーブル13d で第１のコンベ
ヤ11b から空のマガジン10を掬い挙げて矢印Ｕ方向への
上昇を開始する。

【０００５】そして、制御装置15は、第１の転送手段13
の動作開始と同時にリードフレーム収納装置の動作も開
始させるので、このリードフレーム収納装置は、第１の
転送手段13により第１のコンベヤ11b から第２のコンベ
ヤ12b に転送途中にあるマガジン10にリードフレーム
（図示せず）を一枚ずつ順次収納し、そして、このマガ
ジン10が第２のコンベヤ12b に到達した時にはその収納
を完了させている。

【０００６】したがって、第１の転送手段13により第２
のコンベヤ12b の始端位置に載置されたマガジン10は、
この第２のコンベヤ12b によりリードフレームを満載し
て矢印Ｌ方向に搬送されることとなる。

【０００７】そして、この第２のコンベヤ12b の終端位
置にマガジン10が到達すると検出手段14がこれを検出し
て制御装置15を介して第１のモータ11a と第２のモータ
12a及び第３のモータ13a の回転を一時的に停止、すな
わち第１の搬送手段11と第２の搬送手段12及び第１の転
送手段13の動作を一時的に停止する。

【０００８】かかる状態において、停止している第２の
コンベヤ12b の終端位置にあるマガジン10が運び出され
ると、これを検出した検出手段14は、制御装置15を介し
て一時的に停止していた第１の搬送手段11と第２の搬送
手段12及び第１の転送手段13の動作を再び開始させるこ
ととなる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成した従来の搬送装置は、空のマガジン10のセットは
第１のコンベヤ11b だけに限定することを余儀なくさ
れ、結果として搬送装置へのマガジン10の１個当たりの
セット時間が多くなるいう問題があった。

【００１０】本発明は、このような問題を解消するため
になされたものであって、その目的は特に多数の空の収
納手段のセットを可能にし、収納手段一個当たりのセッ
ト時間を短縮できる搬送装置を提供にある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】図１に示すように前記目
的は、物品を収納する収納手段10を載置して搬送する第
１の搬送手段11と、第１の搬送手段11の搬送方向と逆方
向に収納手段10を搬送する第２の搬送手段12と、第１の
搬送手段11と第２の搬送手段12との間を往復し、第１の
搬送手段11が搬送してきた収納手段10を第２の搬送手段
12に転送する第１の転送手段13と、第２の搬送手段12が
搬送してきた収納手段10内の物品の有無をこの第２の搬
送手段12の終端位置で検出し、収納手段10内の物品の有
無を電気信号により出力する検出手段14と、検出手段14
から入力した電気信号に基づいて少なくとも第１の搬送
手段11と第２の搬送手段12及び第１の転送手段13の動作
を制御する制御装置15とを含んでなる搬送装置に、第２
の搬送手段12の終端位置に搬送されてきた収納手段10が
空の際に制御装置15により制御され、この空の収納手段
10を第２の搬送手段12から第１の搬送手段11に転送する
第２の転送手段21を付加して構成したことを特徴とする
搬送装置により達成される。

【００１２】

【作用】本発明の搬送装置においては、第２の搬送手段
12がその終端位置に搬送してきた収納手段10内に物品の
有無を検出手段14が検出する。

【００１３】そして、収納手段10内に物品が収納されて
いなければ、検出手段14は、制御装置15を介して第２の
転送手段21を動作させる。このようにして動作を開始し
た第２の搬送手段12は、第２の搬送手段12の終端位置に
ある空の収納手段10を第１の搬送手段11の第１のコンベ
ヤ11b に転送することとなる。

【００１４】したがって、本発明の搬送装置は、その第
２の搬送手段12の第２のコンベヤ12b に空の収納手段10
をセットしても第２の転送手段21が第１の搬送手段11の
第１のコンベヤ11b に転送するために、多数の空の収納
手段のセットを可能にして収納手段一個当たりのセット
時間を短縮する。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の一実施例の搬送装置について
図１を参照して説明する。図１は、本発明の一実施例の
搬送装置を説明するための模式的な要部側面図である。
なお、本明細書においては、同一部品、同一材料等に対
しては全図をとおして同じ符号を付与してある。

【００１６】図１に示す本発明の一実施例の搬送装置
は、図２により説明した従来の搬送装置の第２のコンベ
ヤ12b の終端位置の近傍( 第１のコンベヤ11b の始端位
置の近傍) に、検出手段14により制御装置15を介して制
御、すなわち、第２のコンベヤ12b の終端位置の近傍と
第１のコンベヤ11b の始端位置の近傍とを往復し、第２
のコンベヤ12b の終端位置にある空の収納手段、例えば
リードフレームを収納するマガジン10を第１のコンベヤ
11b の始端位置に転送する第２の転送手段21を配設して
構成したものである。

【００１７】この第２の転送装置21は、軸心を鉛直方向
にしたスクリューねじ21b と、検出手段14により制御装
置15を介して正逆方向の回転とその停止とが制御される
回転ギア（図示せず）をスクリューねじ21b に螺合させ
て、回転ギアを回転させてスクリュウねじ21b に沿って
第１のコンベヤ11b と第２のコンベヤ12b との間を往復
する第４のモータ21a と、第４のモータ21a の側面に連
結してマガジン10を載せる第２の昇降テーブル21c とを
含んで構成したものである。

【００１８】したがって、第２のコンベヤ12b により矢
印Ｌ方向により搬送されてこの第２のコンベヤ12b の終
端位置に到達したマガジン10がリードフレームを収納し
ていれば、検出手段14がこれを検出して制御装置15を介
して第１のモータ11a と第２のモータ12a 及び第３のモ
ータ13a の回転を一時的に停止、すなわち第１の搬送手
段11と第２の搬送手段12及び第１の転送手段13の動作を
一時的に停止し、如上のマガジン10が空のマガジン10で
あれば、検出手段14は、制御装置15を介して第２の転送
手段21を作動、すなわち、第４のモータ21a を作動し、
第２のコンベヤ12b から移送された空のマガジン10を載
置した昇降テーブル21c を第１のコンベヤ11b まで矢印
Ｄで示すように降下し、そしてこの第１のコンベヤ11b
に空のマガジン10を転送する。

【００１９】このように本発明の一実施例の搬送装置
は、その第２の搬送手段12の第２のコンベヤ12b に空の
マガジン10をセットしても第２の転送手段21が第１の搬
送手段11の第１のコンベヤ11b に転送するので、多数の
空の収納手段のセットを可能にしてマガジン10一個当た
りのセット時間を短縮することとなる。

【００２０】なお、本発明の一実施例の搬送装置は、第
１の搬送手段11と第２の搬送手段12が異平面に配設して
構成したものであるが、第１の搬送手段11と第２の搬送
手段と同一平面に配設して構成することも当然可能であ
る。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、多数の空
の収納手段のセットを可能にし、収納手段一個当たりの
セット時間を短縮できる搬送装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、本発明の一実施例の搬送装置を説明するた
めの模式的な要部側面図、

【図２】は、従来の搬送装置を説明するための模式的な
要部側面図である。

【符号の説明】 10 は、マガジン (収納手段) 、 11 は、第１の搬送手段、 11aは、第１のモータ、 11bは、第１のコンベヤ、 12 は、第２の搬送手段、 12aは、第２のモータ、 12bは、第２のコンベヤ、 13 は、第１の転送手段、 13aは、第３のモータ、 13a' は、回転軸、 13bは、カプリング、 13cは、スクリューねじ、 13dは、昇降テーブル、 14 は、検出手段、 15 は、制御装置、 21 は、第２の転送手段、 21aは、第４のモータ、 21bは、スクリューねじ、 21cは、昇降テーブルをそれぞれ示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 物品を収納する収納手段(10)を載置して
   搬送する第１の搬送手段(11)と、 第１の搬送手段(11)の搬送方向と逆方向に収納手段(10)
   を搬送する第２の搬送手段(12)と、 第１の搬送手段(11)と第２の搬送手段(12)との間を往復
   し、第１の搬送手段(11)が搬送してきた収納手段(10)を
   第２の搬送手段(12)に転送する第１の転送手段(13)と、 第２の搬送手段(12)が搬送してきた収納手段(10)内の物
   品の有無をこの第２の搬送手段(12)の終端位置で検出
   し、収納手段(10)内の物品の有無を電気信号により出力
   する検出手段(14)と、 前記検出手段(14)から入力した電気信号に基づいて少な
   くとも第１の搬送手段(11)と第２の搬送手段(12)及び第
   １の転送手段(13)の動作を制御する制御装置(15)とを含
   んでなる搬送装置に、 前記第２の搬送手段(12)の終端位置に搬送されてきた収
   納手段(10)が空の際に前記制御装置(15)により制御さ
   れ、この空の収納手段(10)を第２の搬送手段(12)から前
   記第１の搬送手段(11)に転送する第２の転送手段(21)を
   付加して構成したことを特徴とする搬送装置。