JP2899192B2 - 半導体ウェーハの厚さ分類装置 - Google Patents

半導体ウェーハの厚さ分類装置

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JP2899192B2
JP2899192B2 JP4243293A JP4243293A JP2899192B2 JP 2899192 B2 JP2899192 B2 JP 2899192B2 JP 4243293 A JP4243293 A JP 4243293A JP 4243293 A JP4243293 A JP 4243293A JP 2899192 B2 JP2899192 B2 JP 2899192B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体ウェーハのラッ
ピング等の研磨を行うにあたり、半導体ウェーハの厚さ
を計測して厚さ順にバッチ構成し、研磨装置に投入する
ウェーハを極力均一化することにより、研磨の平面度を
高める半導体ウェーハの厚さ分類装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの基板として用いられる
半導体ウェーハは、例えばシリコン等の単結晶インゴッ
ドをその棒軸の面直方向にスライスし、スライスして得
られたものに対して面取り、ラッピング、エッチング、
ポリッシング等の処理を順次施すことにより鏡面ウェー
ハを得る。
【0003】このような各種の加工を行う場合、シリコ
ンウェーハは、タイプ別、インゴッド別、抵抗別、酸素
濃度別など各種の目的に応じて分類された上で、約25
0枚程度のロット毎に加工が施される。
【0004】かかるロット毎に区分けした状態で加工を
行うのは、各種目的に応じた加工仕様が相違するからで
あり、また、半導体デバイスに不具合が生じたときに、
もし、その原因がウェーハに存在した場合には、そのウ
ェーハを製造したときの工程条件等を検証し、原因解析
および工程条件等へのフィードバックに供するためであ
る。
【0005】したがって、ウェーハをロット毎に区分け
しておくことは勿論のこと、引上時における熱履歴等の
工程条件の検証に重要となるため、スライスされた順序
も何らかの方法で管理しておく必要がある。
【0006】そのため、従来より、カセットと称される
ウェーハの収容治具が採用され、このカセットに対して
ウェーハを順番に収容し、かつ、ロット毎にカセットを
区分けして加工工程内を搬送していた。
【0007】ただし、かかるカセットは、通常25枚程
度のウェーハを収容することができるものの、一ロット
は多い場合で250枚程度の数量となるため、約10個
のカセットを一単位として加工工程内を搬送する必要が
あった。そこで、異なるロットのカセットが混入するの
を防止するために、同一ロットのカセットをさらにコン
テナと称される箱に収容し、このコンテナを単位として
工程内を搬送するようにしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ラッピング
などの研磨を行う場合、研磨装置の能力や仕様によっ
て、一度の研磨が10〜30枚のウェーハ毎(以下、こ
のような編成状態を「バッチ」と称する)に行われる。
例えば、6インチのウェーハであれば30枚を1バッチ
とし、8インチのウェーハであれば15枚を1バッチと
して、上述したロット間の混入を防止しながら研磨が行
われる。
【0009】これは、同一ロットのウェーハの厚さを計
測し、スライスされた順序ではなく、厚さ順にウェーハ
を並び換え、ほぼ均一なウェーハを1バッチとすること
により、研磨装置の研磨盤に対する押し付け板の傾斜を
防止し、平面度を高めるためである。
【0010】このバッチ編成を行う場合には、従来で
は、面取りを終了したウェーハの厚さを全数計測したの
ち、人手によって所定の厚さ範囲に分類していた。例え
ば、シリコンウェーハでは約1000μm/枚であるた
め、1000μm近傍を10μm間隔に分類した範囲を
定め、計測結果を見ながら作業者が該当する厚さ範囲の
カセットにウェーハを収納していた。
【0011】しかしながら、バッチ編成する半導体ウェ
ーハの枚数は、研磨装置の仕様や能力によってそれぞれ
異なることから、目的とする研磨装置に応じたバッチ枚
数を考慮した上で、その都度厚さ分類の範囲を定める必
要があり、このような作業は作業者の熟練に頼る部分が
大きかった。
【0012】また、分類する厚さの範囲を狭くすればす
る程、半導体ウェーハの厚さの均一化が図れるものの、
作業者による分類作業をともなうことから、分類作業が
煩雑となって時間を要するという問題があった。
【0013】しかも、手作業をともなうと、厚さ分類を
行う際に、異種ロットの半導体ウェーハが混入するおそ
れも十分に考えられ、一方において受渡しの度にウェー
ハに損傷を与えたり、塵埃が付着したりするおそれもあ
った。
【0014】このように、半導体ウェーハの厚さ分類を
行うにあたっては、所望に区分けしたロット間の混入を
防止しながら、自動的に所望のバッチ枚数に厚さ分類す
ることができ、しかも、ウェーハへの損傷防止や塵埃付
着防止などの品質面における本来的な要求も満足できる
という、製造品質・生産技術・生産管理の全てを兼ね備
えた総合的な厚さ分類装置の開発が希求されていた。
【0015】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、ウェーハに対する損傷や塵
埃付着を防止し、かつロット間の混合を防止しながら自
動的にウェーハを厚さ分類することができ、ひいては工
程内の無人化(完全自動化)につながる半導体ウェーハ
の厚さ分類装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体ウェーハの厚さ分類装置は、半導体
ウェーハを所定のロット毎に区分した状態で、各半導体
ウェーハの厚さに基づいて所望の枚数毎に分類する半導
体ウェーハの厚さ分類装置において、固定ベースプレー
トに対して回転テーブルが回転可能に設けられ、前記回
転テーブル上において、前記半導体ウェーハを水平にし
て収納するカセットを格納する複数のカセット棚が、前
記半導体ウェーハを水平面に対して傾斜させるように後
ろ下がりに傾動可能に設けられ、前記回転テーブル上の
カセット棚を覆うように着脱可能にカバーが設けられた
カセットマガジンと、 前記カセットマガジンを搬入お
よび搬出し、前記カセットマガジンの回転テーブルを所
定の角度だけ回転させ、前記カセットマガジンに傾動可
能に設けられたカセット棚を押し上げて該カセット棚を
水平に維持するとともに、前記カセットマガジン上に設
けられた着脱可能なカバーを開閉するマガジンスタンド
と、 前記カセットおよび/またはカセットマガジン毎
に設けられ、前記カセットマガジンに収納された前記半
導体ウェーハに関する仕様情報が書き込まれた識別手段
と、 前記半導体ウェーハの厚さを計測するとともに計
測された情報を記憶する厚さ計測手段と、 前記厚さ計
測手段により計測された半導体ウェーハを搬入状態と同
じ状態で一時的に保管する一時保管手段と、 前記一時
保管手段から厚さ順に半導体ウェーハを排出しバッチ用
カセットに収納するハンドリングロボットと、 前記厚
さ情報を取り込み、この情報を厚さ順に並び換えたのち
所望の枚数毎に分類する演算を行い、この演算結果を前
記ハンドリングロボットに出力する演算手段と、を備え
たことを特徴としている。
【0017】
【作用】ラッピングなどの研磨を行う場合、研磨装置の
押し付け板の傾きを防止するために、半導体ウェーハを
研磨装置に投入するに際して、均一な厚さのウェーハを
選定し、これをバッチ編成する。すなわち、半導体ウェ
ーハを所定のロット毎に区分した状態で、各半導体ウェ
ーハの厚さを計測し、この計測値に基づいて所望の枚数
毎に分類する。
【0018】まず、半導体ウェーハを収納したカセット
マガジンをマガジンスタンドに搭載し、このときカセッ
トマガジンに付された識別手段の情報を取り込む。そし
て、カバーを開いて、カセットを水平に維持し、ハンド
リングロボットによりカセットに収納された半導体ウェ
ーハを一枚づつ取り出してゆく。
【0019】カセットマガジンから取り出された半導体
ウェーハは、一枚づつ厚さ計測手段に送られ、ここでウ
ェーハの厚さが計測されて記憶される。半導体ウェーハ
全ての計測が終了するまで、計測を終了したそれぞれの
半導体ウェーハは、一時保管手段によって、カセットマ
ガジンと同じ状態で一時的に保管される。
【0020】全ての計測が終了すると、厚さ計測手段に
記憶されている厚さ情報を演算手段に取り込み、厚さ順
に並べ換える。この並び換えを行う際に、現在一時的に
保管されている場所をも記憶しておく。そして、演算手
段における演算結果に基づいてハンドリングロボットを
操作し、一時保管手段から計測した厚さ順に半導体ウェ
ーハを取り出し、順次バッチ用カセットに収納してゆ
く。
【0021】このように本発明の厚さ分類装置は、計測
手段への半導体ウェーハの受渡しを識別手段を利用して
その半導体ウェーハに関する情報とともに厚さ情報をも
記憶し、しかも、全ての計測が終了するまで元の状態を
再現することにより、次に行われる厚さ順の並び換え作
業を簡略化している。したがって、複雑な情報処理をと
もなうことなく、厚さ分類の自動化を達成することがで
きる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず最初に、本発明の半導体ウェーハの厚さ分
類装置のうち、半導体ウェーハの搬送および計測手段へ
の受渡しに用いられるカセットマガジンとマガジンスタ
ンドの一例について説明する。図1は本発明の半導体ウ
ェーハの厚さ分類装置の全体を示すブロック図、図4は
本発明の一実施例に係るカセットマガジンを示す斜視
図、図5(a)は同実施例のカセットマガジンを示す平
面図、図5(b)は同じく側面図、図6(a)は図5
(a)のA−A線に沿う断面図、図6(b)は図5
(a)のB−B線に沿う断面図、図7は本発明の一実施
例に係るマガジンスタンドを示す平面図、図8は図7の
C−C線に沿う断面図である。
【0023】カセットマガジン 本実施例のカセットマガジンMは、ポリ塩化ビニルなど
の合成樹脂製のベースプレート1を有しており、図6
(a)に示すように回転テーブル2が嵌合されて載置さ
れる凹部5が形成されている。
【0024】また、ベースプレート1の裏面にはバーコ
ードなどの識別ラベル6が貼着されており、各カセット
Cに付された識別ラベル(不図示)と照合できるように
なっている。例えば、ある特定の半導体ウェーハWを収
納したカセットCがどのカセットマガジンMに格納され
ているかどうか、さらには、そのカセットマガジンMの
どのカセット棚3に格納されているかどうかを後述する
演算手段65やホストコンピュータ(不図示)などを用
いて記憶および検索が可能となっている。このベースプ
レート1の裏面に貼着されたバーコードラベル6は、本
工程に配置されたバーコードリーダ(不図示)によって
その情報が読み取られ、演算手段65に出力される。
【0025】なお、ベースプレート1を構成する材質は
合成樹脂にのみ限定されずアルミニウムなどの軽量金属
を用いることもできる。また、回転テーブル2を回転可
能に載置するための構造は、ベースプレート1に形成さ
れた凹部6による嵌合構造の他にも、ベースプレート1
に凸部を形成し、回転テーブル2側に凹部を形成した嵌
合構造でもよい。ただし、後述するように、本実施例で
は、ベースプレート1をポリ塩化ビニルにより形成し、
回転テーブル2はアルミニウムにより形成しているた
め、両者の加工性を考慮して図6(a)に示す構造を採
用している。
【0026】回転テーブル2は、アルミニウム製であ
り、既述したようにベースプレート1に形成された凹部
6に嵌合しているが、ベースプレート1に対しては回転
可能に設けられている。これは、回転テーブル2上に等
配に取り付けられたカセット棚3から半導体ウェーハW
を順次取り出したり、戻したりする際に、ベースプレー
ト1をコンベアなどに固定した状態であっても、カセッ
ト棚3の方向を順に変えてゆくためである。
【0027】ベースプレート1に対して回転テーブル2
を回転させる具体的構造は、以下のようになっている。
すなわち、図5(a)および図6(a)に示すように、
まずベースプレート1には、4つの貫通孔7が穿設され
ており、この4つの貫通孔7にマガジンスタンドSのボ
ール軸受8が貫通して回転テーブル2を押し上げ、これ
により回転テーブル2がベースプレート1から浮き上が
る。また、回転軸9が貫通する貫通孔10がベースプレ
ート1の中央に穿設されており、さらに回転テーブル2
の裏面には回転軸9の先端に形成されたピン11に係合
する係合孔12が形成されている。
【0028】そして、上述したボール軸受8の上昇にと
もなって回転軸9も上昇し、貫通孔10を通過してピン
11が係合孔12に係合したのち、回転軸9を所定角度
だけ回転させることにより、ボール軸受8に支持された
回転テーブル2が円滑に回転することになる。回転テー
ブル2を所定の角度だけ回転させると、ボール軸受8お
よび回転軸9を下降させて再び回転テーブル2をベース
プレートに載置する。なお、以上説明したボール軸受8
による回転テーブル2の支持構造や、回転軸9による回
転テーブル2の回転構造などは一具体例であって、本発
明のカセットマガジンMでは他の手段を採用してもよ
い。
【0029】回転テーブル2上には、複数の半導体ウェ
ーハWを収納したカセットCがさらに複数個格納できる
カセット棚3が形成されている。例えば、図4および図
5に示す実施例では、6インチのウェーハであれば12
カセット(=300枚のウェーハ)、8インチのウェー
ハであれば8カセット(=200枚のウェーハ)が格納
できるように、回転テーブル2上に4等配(すなわち9
0゜間隔)で各カセット棚3が形成されており、6イン
チ用のカセットの場合は、一つのカセット棚3に3つの
カセットC(8インチの場合は2つのカセット)を積み
上げることができるようになっている。
【0030】本実施例では特に、各カセットCにおける
半導体ウェーハWの基準位置を一定にして、例えば図6
(b)に示すh1 ,h2 をウェーハWやカセットCの仕
様に拘らず一定にして、ハンドリングロボットRによる
半導体ウェーハWの把持作業を精度良く行えるようにし
ている。
【0031】ただし、6インチウェーハと8インチウェ
ーハのように、カセットCへのウェーハWの収納ピッチ
が相違する場合は、カセットマガジンMあるいはカセッ
トCのバーコード情報をハンドリングロボットRに出力
することにより、ハンドリングロボットRの動作軌跡モ
ードを変更することにより対処している。
【0032】カセット棚3は、構造的には、図5(a)
(b)および図6(b)に示すように、該カセット棚3
の骨組を構成するサイドフレーム13とカセットCを載
置するための載置プレート14からなり、これらを回転
テーブル2上に固定したブラケット15に回転自在に枢
着している。
【0033】本実施例で用いられる半導体ウェーハのカ
セットCは、図4に示すように各半導体ウェーハWが所
定ピッチで水平に差し込まれて収納される構造であるた
め、水平のまま搬送すると、搬送時の振動などによって
半導体ウェーハが脱落するおそれがある。そのため、回
転テーブル2上にカセット棚3を取り付けるにあたり、
該カセット棚3を傾動可能に設け、特に図6(b)の実
線で示すようにカセット棚3が後ろ下がりになるように
すれば、搬送時における半導体ウェーハの脱落を防止す
ることができる。
【0034】ただし、搬送時においてはカセット棚3を
後ろ下がりに傾けておくことが好ましいといえるが、半
導体ウェーハWを加工装置などに受け渡す場合にはカセ
ット棚3が水平である方が半導体ウェーハWへの傷付き
などの点からみて適切なことがある。そこで、本実施例
では、マガジンスタンドSから上昇する押上ピン17が
貫通する貫通孔16をベースプレート1と回転テーブル
2とに穿設し、図6(b)に示すように押上ピン17が
貫通孔16を貫通してカセット棚3を水平に押し上げ、
半導体ウェーハWを受け渡す場合にはこの姿勢を維持す
るようになっている。
【0035】本実施例のカセットマガジンMは、図4お
よび図5に示すような筒状の防塵カバー4を有してお
り、カセット棚3に格納された各カセットCを覆うよう
にセットされる。なお、防塵カバー4の側面および天井
面はポリカーボネイトなどの透明の合成樹脂により形成
されており、下端縁には補強およびマガジンスタンドに
よるカバーの開閉のための鍔部4aが形成されている。
この鍔部4aは、加工装置に対する半導体ウェーハの受
渡しに支障がない位置に形成され、さらに、マガジンス
タンドSに設けられた開閉機構のピン19が挿入される
孔18が穿設されている。
【0036】マガジンスタンド 本実施例に係るマガジンスタンドSは、カセットマガジ
ンMを搬送車から受け渡すためのベルトコンベア20
と、カセットマガジンMの回転テーブル2を回転させる
ための回転機構と、カセットマガジンMのカセット棚3
を水平に維持するための水平維持機構と、カセットマガ
ジンMの防塵カバー4を開閉するための開閉機構と、半
導体ウェーハWをカセットCから出し入れするためのハ
ンドリングロボットRとを備えている。
【0037】ベルトコンベア ベルトコンベア20は、複数の回転ローラ21に架設さ
れ、図示しない駆動モータにより回動する一対のベルト
22を有し、ベースプレート1を図8の矢印方向に搬入
および搬出する。ベースプレート1の停止端には、図8
に示すように位置調節が自在なストッパピン23が設け
られており、このストッパピン23によって移動方向の
位置出しが行われる。
【0038】また、図7に示すように搬送されてきたベ
ースプレート1の両側には、位置出しローラ24を備え
た位置決め板25が設けられており、少なくとも何れか
一方の位置出しローラ24(および/または位置決め板
25)が可動に設けられて、左右方向の位置出しが行わ
れるようになっている。
【0039】なお、ベースプレート1の下方に設けられ
た光電センサ26(図8参照)によりカセットマガジン
Mの有無が検出され、カセットマガジンMが定位置にま
で搬送されるとベルトコンベア20は停止する。また、
ベルトコンベア20はカセットマガジンMの搬入を終了
すると、ガイドピン43およびブッシュ44による支持
によって、および一つの流体シリンダ42を作動するこ
とによって全体が下降し、ベースプレート1に接触しな
い位置で対するようになっている。
【0040】回転テーブルの回転機構 マガジンスタンドSのフレーム27に対して固定された
上プレート28と下プレート29との間には2本のガイ
ドポール30が架設されており、このガイドポール30
のそれぞれに対してガイドブッシュ31が摺動可能に嵌
挿されている。また、これらのガイドブッシュ31には
可動プレート32が固定されており、下プレート29に
取り付けられた流体シリンダ33のロッド34の先端が
可動プレート32に固定されている。
【0041】したがって、流体シリンダ33を駆動して
ロッド34を上昇させると、ガイドブッシュ31がガイ
ドポール30に沿って摺動しながら可動プレート32が
上昇することになる。
【0042】この可動プレート32には、図示しない回
動モータの出力軸に連結された減速機35が固定されて
おり、この減速機35を介して、回転軸9が上プレート
28に固定された軸受ブッシュ36を貫通して設けら
れ、これによって回転軸9は上プレート28に対して上
下移動および回動可能になっている。また、減速機35
に固定されたプレート37には、先端にボール8aを有
する4本のボール軸受8が固定されており、可動プレー
ト32の上昇にともない回転軸9とともに上昇する。
【0043】カセット棚の水平維持機構 上プレート28には、流体シリンダ38が固定されてお
り、ロッド先端の押上ピン17がカセットマガジンMの
ベースプレート1と回転テーブル2とに穿設された貫通
孔16を貫通してカセット棚3の底部を押し上げ、該カ
セット棚3を水平に維持するようになっている。
【0044】なお、この流体シリンダ38によるカセッ
ト棚3の水平維持機構は、特に半導体ウェーハWをカセ
ットCから出し入れするときにのみ必要であることか
ら、例えばハンドリングロボットRが設置される位置
(図7参照)にのみ設けておけばよい。
【0045】防塵カバーの開閉機構 本実施例のマガジンスタンドSは、図5(a)に示す防
塵カバー4の孔18に対してピン19を挿入し、該防塵
カバー4を押し上げる防塵カバーの開閉機構を有してお
り、防塵カバー4を押し上げることにより、半導体ウェ
ーハWの出し入れを行う一方で、半導体ウェーハWとの
アクセスが終了すると再び防塵カバー4を取り付けて半
導体ウェーハWに塵埃等が付着するのを防止する。
【0046】具体的には、図8に示すように、上プレー
ト28に孔18の数に相当するラックアンドピニオンの
ギヤボックス39がそれぞれ固定され、ラックが形成さ
れたピン19をラックアンドピニオン機構によって上昇
および下降させる。このとき、各ピン19の上昇および
下降速度を等しくして該ピン19に支持された防塵カバ
ー4の傾きを抑制するために、ギヤボックス39内のピ
ニオンを駆動するモータは一つとし、各ギヤボックス3
9は図示しない回転伝達部材により同期するように連結
されている。
【0047】なお、ピン19の上昇限および下降限、す
なわち、防塵カバー4の上昇位置(開放位置)と下降位
置(カセットマガジンへのセット位置)の位置出しは、
ピン19の所定位置を近接スイッチなどによって検出す
ることにより行う。
【0048】ハンドリングロボット 図7に示すように、本実施例に係るマガジンスタンドS
には、面取り、ラッピング、エッチング、ポリッシング
等の加工装置に対して、カセットCに収納された半導体
ウェーハWを出し入れするために、ハンドリングロボッ
トRが設けられており、半導体ウェーハWを把持するハ
ンドやその他各加工工程の要求に応じた多軸アームを備
えている。
【0049】なお、図8において「40」はカセットC
における半導体ウェーハWの有無を検出するための光電
センサであって、カセットマガジンMのベースプレート
1と回転テーブル2とに穿設された貫通孔41(図5
(a)参照)を通ってカセットCに収納された半導体ウ
ェーハWに検出光が照射される。したがって、仮にカセ
ットCに半導体ウェーハWが一枚も収納されていない場
合には、該光電センサ40に反射光が返らないので、こ
の結果をハンドリングロボットRに出力することにより
無駄な作業を予め防止することができる。
【0050】計測手段、一時保管手段 次に本発明の計測手段および一時保管手段の構成につい
て説明する。本実施例の計測手段60は、半導体ウェー
ハの厚さを計測する計測機60aと、この計測機60a
で計測された結果を記憶する厚さ情報記憶部60bから
なり、計測機60aは、例えば静電容量方式の厚さ測定
装置が用いられる。半導体ウェーハWの測定点は、ウェ
ーハの中心一点とし、測定情報は逐次厚さ情報記憶部6
0bに出力され、ここに格納される。
【0051】ちなみに、厚さ情報記憶部60bに計測結
果を記憶する際には、半導体ウェーハWの番号とともに
記憶することが好ましいが、本実施例のカセットマガジ
ンMでは、定められた順番にしたがってウェーハが取り
出されることから、そのままの順序で記憶しておくこと
も可能である。なお、計測機60bは上述した静電容量
方式によるものでなくとも他の方式の計測機を用いるこ
とも可能であり、また、測定箇所などの諸条件も特に本
実施例に限定されることはない。
【0052】「66」は、計測機60aにより厚さ計測
を終了した半導体ウェーハWを把持し、次の位置まで搬
送するハンドリングロボットであり、計測機60aに載
置された半導体ウェーハWの裏面にハンド先端を差込
み、この裏面を吸着したのち水平に180゜旋回させ、
次の位置67で吸着を解除してハンド先端を引き抜く。
このハンドリングロボット66の操作はロボット制御部
66aからの指令信号により行われ、計測機60aから
の計測終了信号を取り込むことによりハンドリングロボ
ット66は搬送を開始する。
【0053】ハンドリングロボット66の下流側には、
計測を終了した半導体ウェーハWを一時的に、かつカセ
ットマガジンMに収納された状態を再現するように保管
する仮置き用カセット61が固定されており、ハンドリ
ングロボット63とともに本発明の一時保管手段を構成
している。
【0054】これらのハンドリングロボット63も、半
導体ウェーハWの裏面にハンド先端を差し込んで吸着し
たのち、指令どおりの角度だけ水平に旋回して半導体ウ
ェーハWを仮置き用カセット61に収納し、把持を解除
する。
【0055】なお、仮置き用カセット61とハンドリン
グロボット63は2対設けられているが、これは、ハン
ドリングロボット66により位置67に載置された半導
体ウェーハWを一方のハンドリングロボット63によっ
て一方の仮置き用カセット61に収納している間に、他
方のハンドリングロボット63を操作して他方の仮置き
用カセット61から次の位置68に半導体ウェーハWを
搬送するためであり、このように同時に2機のハンドリ
ングロボット63,63を操作することにより作業時間
(タクトタイム)を短縮化するためである。その意味
で、本発明では2対の一時保管手段61,63を必須要
件とするものではなく、1対の一時保管手段61,63
によっても本発明の目的は達成することができる。
【0056】これら2機のハンドリングロボット63
は、それぞれのロボット制御部63a,63bからの指
令信号によって操作されるが、仮置き用カセット61へ
の収納位置および仮置き用カセット61からの取り出し
ウェーハに関する情報は、演算手段65を介してロボッ
ト制御部63a,63bに入力される。
【0057】これらハンドリングロボット63,63の
下流側には、他のハンドリングロボット64が設置され
ており、このハンドリングロボット64の周囲にバッチ
用カセットが載置されている。
【0058】このハンドリングロボット64は、他のハ
ンドリングロボットR,66,63と相違して、半導体
ウェーハWを把持する場合にウェーハ表面を吸着するハ
ンドを有している。つまり、他のハンドリングロボット
R,66,63では、ハンド先端を半導体ウェーハWの
裏面に差し込んだのち、この裏面を吸着することにより
ウェーハWを把持するようになっているが、このハンド
リングロボット64はハンド先端でそのままウェーハW
の表面を吸着し、目的とするバッチ用カセット等62ま
で水平に旋回したのち、その半導体ウェーハWをバッチ
用カセット等62に収納して把持を解除するようになっ
ている。
【0059】これは、カセットマガジンMのカセットC
や仮置き用カセット61は、半導体ウェーハWが一枚づ
つ収納されるように仕切られているのに対し、バッチ用
カセット62a〜62cは、後述するようにある決めら
れた枚数(すなわちバッチ枚数)をまとめて集約(ギャ
ザ)するように仕切られているため、収納時におけるウ
ェーハ同士の接触を極力緩和するためである。
【0060】したがって、本実施例のようにウェーハW
の表面を吸着した状態でバッチ用カセット62a〜62
cにウェーハWを差込み、ここからウェーハWの把持を
解除すると、半導体ウェーハ間にエアーが介在すること
によりウェーハの急激な衝突が抑制されることになる。
【0061】図1に示す実施例では、ハンドリングロボ
ット64の周囲に都合4個のカセットが設けられている
が、「62a〜62c」がバッチ用カセットであり、
「62d」は規格外れ用カセットである。すなわち、計
測機60aにより計測された結果、厚さの規格範囲外と
なったウェーハWを規格外れ用カセット62dに収納し
てこれを排除する。そのため、規格外れ用カセット62
dは、図3(b)に示すように半導体ウェーハWを一括
して収納するように一段の棚に形成されている。
【0062】これに対して、バッチ用カセット62a〜
62cは、図3(a)に示す如く多段に形成されてお
り、所望のバッチ枚数毎にウェーハWを重ね合わせて収
納できるようになっている。本実施例のバッチ用カセッ
トは4段に形成されており、このバッチ用カセットが3
個設けられているため、カセットマガジンMに収納され
た半導体ウェーハを都合12バッチのウェーハに編成す
ることが可能である。
【0063】次に作用を説明する。図2は本発明の厚さ
分類装置における半導体ウェーハの処理手順を示す工程
図である。
【0064】ラッピングなどの研磨を行う場合、研磨装
置の押し付け板の傾きを防止するために、半導体ウェー
ハを研磨装置に投入するに際して、均一な厚さのウェー
ハを選定し、これをバッチ編成することが必要である
が、研磨装置の仕様などによってバッチ枚数も相違す
る。
【0065】このようなバッチ編成を行う場合、半導体
ウェーハWを所定のロット毎に区分した状態で、各半導
体ウェーハWの厚さを計測し、この計測値に基づいて所
望の枚数毎に分類することになるが、本発明の厚さ分類
装置を用いると以下のように機能することになる。
【0066】まず、半導体ウェーハWを収納したカセッ
トマガジンMをマガジンスタンドSに搭載し(ステップ
1)、このときカセットマガジンMに付されたバーコー
ドマーク6の情報を取り込み、演算手段65に出力す
る。そして、防塵カバー4を開いて、カセットCを水平
に維持し、ハンドリングロボットRによりカセットCに
収納された半導体ウェーハWを一枚づつ取り出してゆ
く。
【0067】具体的な作用は以下の通りである。まず、
回転テーブル2上に設けられるカセット棚3は、半導体
ウェーハWの収納方向Xに傾動自在に設けられているた
め、搬送中においてはカセットCが後ろ下がりに傾き、
搬送中の振動などによって半導体ウェーハWがカセット
Cから飛び出すのを防止することができる。
【0068】カセット棚3にカセットCを格納したの
ち、カセットマガジンMは自動搬送車などを用いて目的
とする厚さ分類・バッチ編成工程に搬送されるが、本工
程の出入口には上述したマガジンスタンドSが配設され
ている。そして、自動搬送車から移載されたカセットマ
ガジンMは、位置出し用のストッパピン23に突き当た
るまでベルトコンベア20によって送られ、位置出しロ
ーラ24によって左右の位置決めが行われる。
【0069】このカセットマガジンMの受渡しを行うと
きに、ベースプレート1の裏面に貼着されたバーコード
マーク6の読み取りが実施され、本装置の演算手段65
やシステム端末部を介してホストコンピュータに半導体
ウェーハWに関する情報が送られる。
【0070】カセットマガジンMの位置出しが終了する
とベルトコンベア20は停止し、半導体ウェーハWの取
り出し作業を開始する。この場合、まず最初に防塵カバ
ー4を押し上げて、半導体ウェーハに対するハンドリン
グロボットRのアクセスを可能にする。
【0071】すなわち、図示しないモータを作動してラ
ックアンドピニオンのギヤボックス39を介して各ピン
19を同期して上昇させる。このピン19の上昇にとも
ない、各ピン先が防塵カバー4の鍔部4aに形成された
孔18に嵌合し、さらにピン19が上昇することにより
防塵カバー4は上昇を始める。防塵カバー4の上昇限
は、ピン19の所定位置を近接センサなどで検出するこ
とにより検知され、これをモータに出力することにより
モータが停止する。このようにして、防塵カバー4は開
かれ、カセットCに収納した半導体ウェーハWに対して
ハンドリングロボットRの作業が開始する。
【0072】ハンドリングロボットRによる半導体ウェ
ーハWの出し入れ作業を行うにあたり、目的とするカセ
ットCが格納されたカセット棚3がハンドリングロボッ
トRに対向する位置にくるように回転テーブル2を回転
させる。
【0073】すなわち、まず流体シリンダ33を作動さ
せる。これにより、可動プレート32、減速機35、回
転軸9、およびボール軸受8が一体的に上昇し、回転軸
9がベースプレート1の貫通孔10を通過して、先端が
回転テーブル2の係合孔12に係合する。
【0074】これと相前後して、ボール軸受8がベース
プレート1の貫通孔7を通過して回転テーブル2の裏面
を押し上げ、回転テーブル2をベースプレート1から僅
かに浮上させる。この状態から回動モータを作動させ、
減速機35を介して回転軸9を所定角度だけ回動させた
のち、流体シリンダ33のロッド34を下降させて再び
回転テーブル2をベースプレート1に載置する。これに
より、目的とするカセット棚3がハンドリングロボット
Rの対向位置まで回転することになる。
【0075】ついで、上プレート28に取り付けられた
流体シリンダ38を作動させて押上ピン17を上昇させ
る。これにより、押上ピン17の先端はベースプレート
1および回転テーブル2の貫通孔16を通過してカセッ
ト棚3の底面を押し上げることになる。押上ピン17の
ストロークは、カセット棚3が水平になるように設定さ
れているため、ハンドリングロボットRがアクセスする
カセット棚3のカセットCに収納された半導体ウェーハ
Wは、ハンドリング操作が円滑に行えるように、作業
中、水平に維持されることになる。
【0076】ハンドリングロボットRによる半導体ウェ
ーハWの出し入れを終了すると、次のカセット棚Cをハ
ンドリングロボットRの対向位置に回転させる。このと
き、押上ピン17は一旦下降させておく。回転テーブル
2上の全てのカセットCに対する作業を終了すると、ピ
ン19を下降させて防塵カバー4を閉じ、ベルトコンベ
ア20を逆方向(搬出方向)に作動させてカセットマガ
ジンMを排出する。
【0077】ちなみに、加工工程によっては上述したマ
ガジンスタンドのハンドリングロボットを省略して、カ
セットマガジンから手作業によりカセットを取り出した
り、あるいは戻したりする場合もある。しかしながら、
このような工程においても、本発明のカセットマガジン
はロット間の混入防止や効率的な搬送を行う点で有効に
機能する。
【0078】このようにしてカセットマガジンMから取
り出された半導体ウェーハWは、ハンドリングロボット
Rによって一枚づつ厚さ計測機60aに送られ、ここで
ウェーハの厚さが計測される(ステップ2)。そして、
その計測値は厚さ情報記憶部60bに記憶される。
【0079】計測を終了したそれぞれの半導体ウェーハ
Wは、ハンドリングロボット66によって位置67に載
置され、さらにハンドリングロボット63によって、カ
セットマガジンMと同じ状態で仮置き用カセット61に
保管される(ステップ3)。カセットマガジンMに収納
された全ての半導体ウェーハWの計測が終了するまで、
この操作を繰り返す。
【0080】カセットマガジンMに収納された全てのウ
ェーハWについて計測を終了し、仮置き用カセット61
に移し換えると、厚さ情報記憶部60bに記憶されてい
る厚さ情報を演算手段65に取り込み、厚さ順に並べ換
える。この並び換えを行う際に、現在一時的に保管され
ている場所をも記憶しておく(ステップ4)。
【0081】そして、演算手段65における演算結果に
基づいてハンドリングロボット63を操作し、仮置き用
カセット61から計測した厚さ順(厚い順あるいは薄い
順)に半導体ウェーハWを取り出し、位置68に載置
し、さらにハンドリングロボット64で順次バッチ用カ
セット62に収納してゆく。このとき、予め入力された
バッチ枚数に基づいて、バッチ用カセット62a〜62
cの一つの棚に一つのバッチウェーハを収納する。
【0082】また、一方のハンドリングロボット63を
用いて仮置き用カセット61からウェーハWを取り出し
ている間に、次のカセットマガジンMを搬入してウェー
ハWの厚さを計測し、他方のハンドリングロボット63
を用いて他方の仮置き用カセット61に順次ウェーハを
収納する。なお、厚さ計測の結果、規格範囲外であった
半導体ウェーハWは、ハンドリングロボット63,64
によって規格外れ用カセット62dに収納される。
【0083】このように本実施例の厚さ分類装置は、計
測機への半導体ウェーハの受渡しをバーコードマークを
利用してその半導体ウェーハに関する情報とともに厚さ
情報を厚さ情報記憶部に記憶し、しかも、全ての計測が
終了するまで元の状態を再現することにより、次に行わ
れる厚さ順の並び換え作業を簡略化している。したがっ
て、複雑な情報処理をともなうことなく、厚さ分類の自
動化を達成することができる。
【0084】なお、以上説明した実施例は、本発明の理
解を容易にするために記載されたものであって、本発明
を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上述した実施例に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0085】例えば、本発明で用いられるカセットマガ
ジン、マガジンスタンド、カセットなどの構成は、図3
〜図8に示す実施例にのみ限定されることはなく、目的
とする工程に応じて適宜変更することが可能である。
【0086】また、本発明のバッチ編成は、上述した半
導体ウェーハのラッピング等の工程前に行うことにのみ
限定されることはなく、これらより後工程であっても半
導体ウェーハのバッチ編成を必要とする工程であれば適
用することができる。
【0087】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ロッ
ト毎に区分けされた半導体ウェーハをカセットマガジン
とマガジンスタンドとを用いて一枚づつ取り出し、厚さ
計測機への半導体ウェーハの受渡しをバーコードマーク
を利用してその半導体ウェーハに関する情報とともに厚
さ情報を厚さ情報記憶部に記憶し、しかも、全ての計測
が終了するまで元の状態を再現する。その結果、次に行
われる厚さ順の並び換え作業が簡略化し、複雑な情報処
理を必要とせず、厚さ分類の自動化を達成することがで
きる。また、半導体ウェーハの仕掛かり在庫をラインサ
イドにもつことがなく、半導体ウェーハに対する損傷を
防止し、かつロット間の混合を防止しながら効率的に半
導体ウェーハを搬送することができる。さらに、このよ
うな半導体ウェーハの受渡し作業の自動化を達成するこ
とができるので、半導体ウェーハに不利となる塵埃や損
傷の抑制が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体ウェーハの厚さ分類装置を示す
ブロック図である。
【図2】同実施例における半導体ウェーハの処理工程を
示す工程図である。
【図3】同実施例で用いられるバッチ用カセットを示す
断面図であり、(a)は合格ウェーハを収納するカセッ
ト、(b)は規格外れウェーハを収納するカセットを示
す断面図である。
【図4】同実施例に係るカセットマガジンを示す斜視図
である。
【図5】(a)は同実施例のカセットマガジンを示す平
面図、(b)は同じく側面図である。
【図6】(a)は図5(a)のA−A線に沿う断面図、
(b)は図5(a)のB−B線に沿う断面図である。
【図7】本発明の一実施例に係るマガジンスタンドを示
す平面図である。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…ベースプレート 2…回転テーブル 3…カセット棚 4…防塵カバー 8…ボール軸受 9…回転軸 17…押上ピン 19…ピン 20…ベルトコンベア 60…厚さ計測手段 60a…厚さ計測機 60b…厚さ情報記憶部 61…仮置き用カセット(一時保管手段) 62…バッチ用カセット 62a…バッチ用カセット 62b…バッチ用カセット 62c…バッチ用カセット 62d…規格外れ用カセット 63…ハンドリングロボット 64…ハンドリングロボット 65…演算手段 66…ハンドリングロボット W…半導体ウェーハ C…カセット M…カセットマガジン S…マガジンスタンド R…ハンドリングロボット
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/68

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体ウェーハ(W)を所定のロット毎に
    区分した状態で、各半導体ウェーハの厚さに基づいて所
    望の枚数毎に分類する半導体ウェーハの厚さ分類装置に
    おいて、 固定ベースプレート(1)に対して回転テーブル(2)
    が回転可能に設けられ、前記回転テーブル(2)上に
    いて、前記半導体ウェーハ(W)を水平にして収納する
    カセット(C)を格納する複数のカセット棚(3)が、
    前記半導体ウェーハ(W)を水平面に対して傾斜させる
    ように後ろ下がりに傾動可能に設けられ、前記回転テー
    ブル(2)上のカセット棚(3)を覆うように着脱可能
    にカバー(4)が設けられたカセットマガジン(M)
    と、 前記カセットマガジン(M)を搬入および搬出し、前記
    カセットマガジン(M)の回転テーブル(2)を所定の
    角度だけ回転させ、前記カセットマガジン(M)に傾動
    可能に設けられたカセット棚(3)を押し上げて該カセ
    ット棚(3)を水平に維持するとともに、前記カセット
    マガジン(M)上に設けられた着脱可能なカバー(4)
    を開閉するマガジンスタンドと、 前記カセット(C)および/またはカセットマガジン
    (M)毎に設けられ、前記カセットマガジンに収納され
    た前記半導体ウェーハ(W)に関する仕様情報が書き込
    まれた識別手段(6)と、 前記半導体ウェーハ(W)の厚さを計測するとともに計
    測された情報を記憶する厚さ計測手段(60)と、 前記厚さ計測手段(60)により計測された半導体ウェ
    ーハ(W)を搬入状態と同じ状態で一時的に保管する一
    時保管手段(61)と、 前記一時保管手段(61)から厚さ順に半導体ウェーハ
    (W)を排出しバッチ用カセット(62)に収納するハ
    ンドリングロボット(63,64)と、 前記厚さ情報を取り込み、この情報を厚さ順に並び換え
    たのち所望の枚数毎に分類する演算を行い、この演算結
    果を前記ハンドリングロボット(63,64)に出力す
    る演算手段(65)と、を備えたことを特徴とする半導
    体ウェーハの厚さ分類装置。
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