JP2001024003A - Csp基板分割装置 - Google Patents

Csp基板分割装置

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JP2001024003A
JP2001024003A JP19571999A JP19571999A JP2001024003A JP 2001024003 A JP2001024003 A JP 2001024003A JP 19571999 A JP19571999 A JP 19571999A JP 19571999 A JP19571999 A JP 19571999A JP 2001024003 A JP2001024003 A JP 2001024003A
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Masayoshi Kamigaki
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 CSP基板をペレットに分割し、搬送トレー
に収容する作業を効率良く行い、生産性を高める。 【解決手段】 CSP基板11を支持する治具14a
と、治具ラック15と、搬出した治具をCSP基板が載
置される領域に位置付ける治具搬出入テーブル36と、
カセット13が載置されるカセット載置テーブル12
と、CSP基板搬出手段53と、CSP基板を治具搬出
入テーブル上の治具に載置するCSP基板載置手段55
と、CSP基板を加工テーブル61まで搬送する第一の
搬送手段60と、CSP基板をペレットに分割する分割
手段68と、CSP基板を加工テーブルから洗浄テーブ
ル70まで搬送する第二の搬送手段69と、CSP基板
を洗浄テーブルからペレットピックアップテーブル75
まで搬送する第三の搬送手段74と、ペレットをピック
アップし、ペレット移し替え領域80に位置付けられた
搬送トレー86に移し替える移し替え手段81と、空に
なった治具をペレットピックアップテーブルから治具搬
出入テーブルまで搬送する第四の搬送手段89とから構
成されるCSP基板分割装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CSP基板を個々
のペレットに分割し、各ペレットを搬送トレーに収納す
るまでを行うCSP基板分割装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9に示すようなCSP(Chip Size Pa
ckage)基板100は、複数の半導体チップをガラスエ
ポキシ等の樹脂によって封止して一体的にパッケージン
グしたもので、縦横に設けた切削ライン101、102
に沿って切削することにより、ペレットである個々のC
SPに分割される。
【0003】このようなCSP基板100の分割には、
例えば図10に示すような、通常の半導体ウェーハの分
割にも使用される分割装置110を用いる。この分割装
置110を用いてCSP基板100を分割するときは、
図示したように、テープTを介してフレームFに保持さ
れたCSP基板100がカセット111に予め収容され
る。
【0004】そして、カセット111から搬出入手段1
12によってCSP基板100が1枚ずつ搬出され、第
一の搬送手段113に吸着されて旋回動することにより
チャックテーブル114に載置され、吸引保持される。
【0005】更に、チャックテーブル114がX軸方向
に移動して撮像手段115によってCSP基板100の
表面が撮像され、アライメント手段116によって切削
ライン101、102が検出された後、更にチャックテ
ーブル114がX軸方向に移動して、検出された切削ラ
イン101が切削ブレード117を備えた切削手段11
8の作用を受けて切削される。
【0006】また、横方向の切削ライン101が全て切
削されると、次にチャックテーブル114が90度回転
し、切削手段118の作用を受けて切削ライン101に
直交する切削ライン102が切削される。このようにし
てCSP基板100が縦横に切削されると、個々のペレ
ットであるCSPに分割される。
【0007】分割後のCSP基板100は、そのままの
状態で第二の搬送手段119によって洗浄領域120に
搬送されて洗浄・乾燥された後、搬出入手段112によ
って再びカセット111に収納される。このようにし
て、分割により形成された個々のCSPは、テープTを
介してフレームFに保持されたままの状態でカセット1
11に収容され、カセット111ごと分割装置110か
ら搬出され、後の工程において個々のCSPは搬送トレ
ーに適宜の間隔をおいて整列して収容され、出荷される
か、または、電化製品の組立ラインに搬送される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】通常の半導体ウェーハ
の場合は、分割後に個々のペレットをピックアップして
ワイヤボンディング、パッケージング等の工程を経る必
要があるが、CSP基板の場合は分割により形成された
個々のペレットが製品となり得るため、そのままトレー
に収容すればすぐに出荷または電化製品の組立ラインに
搬送できる状態にある。
【0009】しかしながら、図10に示した分割装置1
10は、個々のペレットに分割してカセットに収容する
までの機能しか有していないため、CSPをピックアッ
プしてトレーに収容するには、カセットをトレーへの収
容を行う工程に搬送し、他の装置等においてペレットを
トレーに収容する作業を経る必要があり、生産性の点で
問題がある。
【0010】また、ピックアップから搬送トレーへの収
容を行うために別個の装置が必要となったり、またはそ
れを操作するための人手が必要となったりするため、経
済性の面でも問題がある。
【0011】このように、CSP基板の分割後のペレッ
トを搬送トレーに収容する場合においては、工程を簡略
化して生産性及び経済性を高めることに解決すべき課題
を有している。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の具体的手段として本発明は、CSP基板を個々のペレ
ットに分割して搬送トレーに移し替えるCSP基板分割
装置であって、CSP基板を支持する治具と、CSP基
板の種類に対応した2種類以上の治具を格納する治具ラ
ックと、該治具ラックから適宜の治具を搬出し、搬出し
た治具をCSP基板が載置される領域に位置付ける治具
搬出入テーブルと、CSP基板を収容したカセットが載
置されるカセット載置テーブルと、該カセットからCS
P基板を搬出するCSP基板搬出手段と、搬出したCS
P基板を該治具搬出入テーブル上の治具に載置するCS
P基板載置手段と、治具搬出入テーブル上の治具に載置
されたCSP基板を治具と共に加工テーブルまで搬送す
る第一の搬送手段と、加工テーブルに保持されたCSP
基板をペレットに分割する切削ブレードを備えた分割手
段と、ペレットに分割されたCSP基板を治具と共に加
工テーブルから洗浄テーブルまで搬送する第二の搬送手
段と、洗浄済みのCSP基板を治具と共に洗浄テーブル
からペレットピックアップテーブルまで搬送する第三の
搬送手段と、該ペレットピックアップテーブル上の治具
からペレットをピックアップし、ペレット移し替え領域
に位置付けられた搬送トレーに移し替える移し替え手段
と、ペレットがピックアップされることにより空になっ
た治具を該ペレットピックアップテーブルから該治具搬
出入テーブルまで搬送する第四の搬送手段とから少なく
とも構成されるCSP基板分割装置を提供する。
【0013】そしてこのCSP基板分割装置は、空の搬
送トレーが収容される第一の搬送トレーラックと、ペレ
ットで満たされた搬送トレーが収容される第二の搬送ト
レーラックと、第一の搬送トレーラックから空の搬送ト
レーを搬出してペレット移し替え領域まで移動する第一
の搬送トレーテーブルと、ペレットで満たされた搬送ト
レーを第二の搬送トレーラックに収容する第二の搬送ト
レーテーブルと、ペレットで満たされた搬送トレーを第
一の搬送トレーテーブルから第二の搬送トレーテーブル
に載せ替える載せ替え手段とが含まれること、治具の表
面にはCSP基板をペレットに分割する切削ブレードの
逃げ溝が格子状に形成されており、格子によって区画さ
れた各領域には、治具の表裏面を貫通し、加工テーブル
の吸引源と連通してCSP基板を吸引保持する第一の吸
引孔と、治具の側面に形成された係合孔と連通し、第一
の搬送手段と第二の搬送手段と第三の搬送手段とに形成
された吸引源パイプが係合することによりCSP基板を
吸引保持する第二の吸引孔とが形成されていること、第
一の搬送手段と第二の搬送手段と第三の搬送手段とに形
成された吸引源パイプは、治具の係合孔に係合してCS
P基板を吸引保持すると共に該治具を挟持することを付
加的要件とする。
【0014】このように構成されるCSP基板分割装置
では、基板の切削から切削により分割された個々のペレ
ットの搬送トレーへの収容までを一つの装置で行うこと
ができるため、搬送トレーへの収容までにかかる時間を
短縮することができ、人手も少なくて済むようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例とし
て、図1に示すCSP基板分割装置10について説明す
る。このCSP基板分割装置10は、CSP基板を切削
することにより個々のペレットであるCSPに分割して
搬送トレーに移し替える装置であり、分割しようとする
CSP基板11は、上下動可能なカセット載置テーブル
12上に載置されたカセット13に複数収容される。
【0016】また、CSP基板11の切削の際にCSP
基板11を下方から支持する治具が治具ラック15に複
数収容されている。ここで、治具にはCSP基板11の
大きさや厚さ、分割後のペレットのサイズ等に対応して
ブレードの逃げ溝を予め形成しておく必要があるため、
CSP基板の種類に個別に対応した2種類以上の治具が
治具ラック15の所定の番地に収容されている。図1の
例においては、4種類の治具14a、14b、14c、
14dがそれぞれ治具ラック15の1番地、2番地、3
番地、4番地に4枚ずつ収容されている。
【0017】CSP基板11は、例えば図2に示すよう
な平面上の基板であり、破線で示した切削ライン16、
17を縦横に切削することにより個々のCSPとなる。
また、個々の治具、例えば図2に示す治具14aは、C
SP基板11の裏面全体を保持できるように、かつ分割
後も個々のCSPを保持できるように構成されている。
具体的には、CSP基板11の切削ライン16、17に
対応して予め縦横に設けた逃げ溝18、19によって区
画された領域ごとに、1つの第一の吸引孔20と2つの
第二の吸引孔21とを備えている。
【0018】なお、図3に示すCSP基板22のよう
に、切削ライン23、24の数が多く個々のCSPが小
さく分割される場合には、治具においてもこれに対応す
る必要があるため、この場合は例えば図3に示す治具1
4bのように、切削ライン23、24に対応して逃げ溝
25、26を多く形成する。そして、逃げ溝25、26
の数が多いために区画された領域の数も多くなり、これ
により第一の吸引孔27、第二の吸引孔28も多く形成
される。
【0019】図2の例を参照して説明を続けると、治具
14aの側面には、後述する第一の搬送手段60の吸引
源パイプ64、第二の搬送手段69の吸引源パイプ7
3、第三の搬送手段74の吸引源パイプ79が係合する
3つの係合孔29、30、31を備えている。ここで、
図4において、図2に示した治具14aの内部構造を示
すように、第一の吸引孔20は治具14aの表裏面を貫
通し、第二の吸引孔21は治具14aの内部に形成され
た通気路32を介して3つの係合孔29、30、31に
連通している。
【0020】また、各治具の表面には、治具の品番を示
す識別マーク33が設けられている。識別マーク33
は、例えば孔の数によって治具の品番の識別を可能とす
るもので、図2の治具14aには、識別マーク33とし
て孔34が3つ形成されている。また、図3に示した治
具14bには孔34が2つ形成されている。なお、識別
マーク33は、例えばバーコード等により構成されてい
てもよい。
【0021】治具ラック15に収容された各治具は、図
5(A)に示す治具搬出入手段35によって治具搬出入
テーブル36の上に載置される。この治具搬出入手段3
5においては、起立した壁部37に垂直方向に設けた一
対の第一のガイドレール38にテーブル支持部39が摺
動可能に係合しており、2つのガイドレール38の間に
形成された貫通部40を貫通したテーブル支持部39
が、壁部37の後部側に垂直方向に設けたボールネジ
(図示せず)に螺合している。そして、ボールネジに連
結されたモータ41に駆動されてボールネジが回動する
のに伴い、テーブル支持部39がガイドレール38にガ
イドされて上下動する構成となっている。
【0022】また、テーブル支持部39の上面にはY軸
方向に一対の第二のガイドレール42が配設されてお
り、これに治具搬出入テーブル36が摺動可能に係合し
ている。治具搬出入テーブル36は、テーブル支持部3
9の側部に設けられたレール39aに係合した駆動源3
6aの駆動によって、第二のガイドレール42にガイド
されてY軸方向に所要範囲移動可能となっている。ま
た、治具搬出入テーブル36の上面には、識別マーク3
3を検出する検出手段46となる発光素子及び受光素子
からなる複数の光センサー43が例えば4つ並んで配設
されている。この光センサー43は、搬出しようとする
治具がCSP基板に対応したものであるか否かを判断す
るために設けられている。
【0023】例えば、治具搬出入手段35を用いて治具
ラック15に収容された治具14aを搬出する際は、テ
ーブル支持部39が上下動して該当する番地に位置付け
られ、搬出しようとする治具14aが収容されている位
置より若干低い位置まで移動する。そして、図5(B)
に示すように、治具搬出入テーブル36が+Y方向に移
動して治具ラック15内の搬出しようとする治具14a
の下に進入し、分割しようとするCSP基板に対応した
治具かどうかを判断する。
【0024】この判断は、例えば図6に示すような構成
の判断手段44において行われる。この判断手段44
は、CSP基板分割装置10に備えたキーボード、CP
U、メモリ等からなり、機能に基づいて示すと、図6の
ように、制御手段45、検出手段46、第一の記憶手段
47、第二の記憶手段48、第三の記憶手段49、情報
入力手段50とから構成される。
【0025】制御手段45は、情報入力手段50からの
情報の入力、各記憶手段への情報の格納や読み出し、各
記憶手段に記憶された内容の比較、判断等を行う。
【0026】検出手段46は、図5に示した例では、治
具搬出入テーブル36に配設された光センサー43であ
り、図2及び図3のように治具に設けた識別マーク33
が孔の場合は光センサー、識別マーク33がバーコード
の場合はバーコードリーダにより構成される。
【0027】第一の記憶手段47には、図7(A)に示
すように、分割しようとするCSP基板11の品番が情
報入力手段50からオペレータによって入力され記憶さ
れている。CSP基板11の品番は、CSP基板の大き
さ、厚さ、ペレットのサイズ等によりそれぞれ異なる識
別番号となっており、例えば3桁の数字で表される。図
7(A)の例においては、品番001のみがオペレータ
によって入力され第一の記憶手段47に記憶されてい
る。即ち、この場合は品番001のCSP基板が分割の
対象となる。
【0028】図7(B)に示すように、第二の記憶手段
48には、CSP基板の品番と、それに対応する治具の
品番及び孔の数、その治具が収容されている治具ラック
の番地、ペレットサイズからなる対応表が予め記憶され
ている。例えば、品番002のCSP基板に対応する治
具の品番はBであり、その治具は治具ラック15の2−
1、2−2、2−3、2−4番地に収容されている。ま
た、品番002のCSP基板のペレットサイズは5mm
角で、分割によりタテ6個、ヨコ14個のペレットによ
り分割される等の情報も記憶されている。
【0029】図7(C)に示すように、第三の記憶手段
49には、実際に治具搬出入テーブル36に搬出しよう
としている治具の識別マーク33が検出手段46によっ
て検出され、検出された治具の品番が記憶される。
【0030】情報入力手段50は、第一の記憶手段4
7、第二の記憶手段48に格納する情報を入力するもの
で、例えば、図1に示したCSP基板分割装置10の前
部側に備えたキーボード51である。
【0031】このように構成される判断手段44におい
ては、分割を始める前に、情報入力手段50を用いて分
割しようとするCSP基板11の品番001をオペレー
タが入力して第一の記憶手段47に格納する。
【0032】そして、図5(B)に示したように、治具
搬出入テーブル36が治具ラック15内の搬出しようと
する治具14a(品番A)の下に進入したときに、その
治具14aの品番を検出手段46によって検出し、第三
の記憶手段49に格納する。
【0033】具体的には、図5(A)に示したように、
検出手段46が光センサー43の場合は、光センサー4
3から治具に形成された孔34に対して光を照射する。
光を照射すると、孔34を通った光の反射光は弱くなる
のに対し、孔が形成されていない部分に照射した光は治
具14aの裏面において反射するため反射光は強くな
る。このようにして光センサー43において検出される
反射光に基づいて孔34がいくつ形成されているかを判
断する。
【0034】例えば、図2、図3に示したように、品番
Aの治具14aには3つの孔34が形成され、品番Bの
治具14bには2つの孔34が形成されており、また、
図示していないが、品番Cの治具cには1つの孔が形成
され、品番Dの治具14dには孔が形成されていないと
した場合、治具搬出入テーブル36の直上にある治具が
品番Aの治具14aであるとすると、品番Aの治具には
孔が3つ形成されているため、図5(A)のように検出
手段46が4つの光センサー43から構成されている場
合は、反射光は3つが弱く、1つが強くなる。このよう
に、反射光の強弱により、治具14aにいくつの孔が形
成されているかを判断することができる。即ち、この場
合は、治具搬出入テーブル36の直上にある治具14a
は、品番Aの治具であることがわかる。この検出結果は
第三の記憶手段49に格納される。
【0035】こうして治具搬出入テーブル36の直上に
ある治具14aの品番が検出されて第三の記憶手段49
に記憶されると、制御手段45において第一の記憶手段
47に記憶されている内容と第三の記憶手段49に記憶
されている内容とが、予め第二の記憶手段48に記憶さ
れている対応関係を具備しているかどうかを判断する。
【0036】図7に示した例の場合、第一の記憶手段4
7に記憶されたCSP基板の品番は001、第三の記憶
手段49に記憶された治具の品番はAであり、この場合
は第二の記憶手段48の対応関係を具備するため、治具
搬出入テーブル36の直上にある治具14aはCSP基
板001に対応した治具であると判断する。
【0037】このように、第一の記憶手段47に記憶さ
れている内容と第三の記憶手段49に記憶されている内
容とが、第二の記憶手段48に記憶されている対応関係
を具備している場合は、テーブル支持部39を若干上昇
させて、図5(C)に示すように治具搬出入テーブル3
6の上にその治具14aを載置する。こうして品番Aの
治具14aが治具搬出入テーブル36に載置されると、
治具搬出入テーブル36が−Y方向に移動することによ
り、治具14aを載置したまま治具ラック15から待避
し、次にテーブル支持部39が上昇することにより、図
5(D)のように治具搬出入テーブル36が最も上に位
置付けられ、治具14aが載置された治具搬出入テーブ
ル36がCSP基板分割装置10の上部に現れる。
【0038】一方、第一の記憶手段47に記憶されてい
る内容と第三の記憶手段49に記憶されている内容と
が、第二の記憶手段48に記憶されている対応関係を具
備していない場合は、その治具はCSP基板11に対応
していないと判断する。そして、この場合は搬出をや
め、その旨を図1に示したモニター52に表示する等し
てオペレータに知らせる。
【0039】このようにして判断手段44により搬出し
ようとする治具がCSP基板11に対応する治具かどう
かを判断することで、例えば治具ラック15の所定の番
地に第二の記憶手段48に格納された対応関係を具備し
ない誤った治具が収容されている場合には、その誤った
治具が搬出されて使用されることがなくなるため、ペレ
ットのサイズと治具の逃げ溝とが合致せずに治具や切削
ブレードを損傷させたり、CSP基板自体を損傷させる
といった問題が発生しなくなる。
【0040】こうして分割しようとするCSP基板11
に対応した治具14aが治具搬出入テーブル36にセッ
トされると、次に、カセット12に収容された分割前の
CSP基板11が、X軸方向に移動可能なCSP基板搬
出手段53によって押し出されて仮置き領域54に載置
される。
【0041】仮置き領域54には、X軸方向に循環する
ベルト54aが設けられており、カセット12から押し
出されたCSP基板11はベルト54a上に載置され、
ベルト54aの上面の−X方向のスライドによって仮置
き領域54における一定の位置に位置付けられる。そし
て、CSP基板11は、CSP基板載置手段55によっ
て治具搬出入テーブル36上の治具14aに載置され
る。
【0042】ここで、CSP基板載置手段55は、Y軸
方向に配設された第三のガイドレール56と、これに摺
動可能に係合した駆動部57と、駆動部57に対して上
下動可能な上下動部58とから構成され、上下動部58
の下部には吸着部59を備えており、上下動部58が下
降して仮置き領域54に載置されたCSP基板11を吸
着部59によって吸着し、上下動部58が上昇すると共
に−Y方向に移動して治具搬出入テーブル36の載置さ
れた治具14aの直上に位置付けられた後、上下動部5
8が下降すると共に吸着を解除することにより、図8の
ようにしてCSP基板11が治具14aの上に載置され
る。
【0043】こうして治具搬出入テーブル36上におい
て治具14aの上にCSP基板11が載置されると、第
一の搬送手段60によって治具14aと共にCSP基板
11が加工テーブル61に搬送される。
【0044】第一の搬送手段60は、治具搬出入テーブ
ル36の上方から加工テーブル61の上方までX軸方向
に架設された橋部62と、橋部62に沿ってX軸方向に
移動可能にかつZ軸方向に上下動可能に配設された保持
部63とから構成されており、保持部63には、治具を
保持する3つの吸引源パイプ64を備えている。
【0045】この吸引源パイプ64は、図2に示した治
具14aの側面に形成された係合孔29、30、31に
係合して治具14aを保持する。そして、3つの係合孔
29、30、31から供給された吸引力は、図2におけ
るA−A断面の一部を図4に示した治具14aの内部の
通気路32を介し、第二の吸引孔21にも供給され、こ
の吸引力によってCSP基板11が治具14aに吸引保
持される。従って、吸引源パイプ64を係合孔29、3
0、31に係合させ、この状態で保持部63が−X方向
に移動することにより、CSP基板11をしっかりと保
持した状態で治具14aを搬送することができる。こう
して搬送することによってCSP基板11を吸引保持し
た治具14aが加工テーブル61の直上に位置付けられ
ると、保持部63を下降させると共に向かい合う吸引源
パイプ64が互いが離れる方向にスライドして係合孔2
9、30、31との係合状態を解除することにより、C
SP基板11が治具14aと共に加工テーブル61に載
置される。そして、加工テーブル61の中心部に設けた
吸引孔65から供給される吸引力が治具14aの表裏面
を貫通する第一の吸引孔20に供給され、この吸引力に
よって治具14a及びCSP基板11が吸引保持され
る。
【0046】こうして治具14aと共に加工テーブル6
1に吸引保持されたCSP基板11は、加工テーブル6
1が−X方向に移動することにより、まずアライメント
手段66の直下に位置付けられ、ここで図2に示した切
削ライン16が検出されてブレード67とのY軸方向の
位置合わせがなされる。
【0047】そして更に加工テーブル61が−X方向に
移動することにより、スピンドルの先端に切削ブレード
67が装着された分割手段68の作用を受けて、まず切
削ライン16が切削される。更に、切削ライン16が1
本切削されるごとに、隣り合う切削ライン間の間隔だけ
分割手段68がY軸方向に割り出し送りされ、加工テー
ブル61がX軸方向の往復移動と共に順次切削ライン1
6が切削されていく。
【0048】また、同方向の切削ライン16がすべて切
削されると、加工テーブル61が90度回転し、上記と
同様に切削ライン16に直交する切削ライン17が切削
されてCSP基板11が個々のペレットに分割される。
【0049】こうして分割されたCSP基板11は、治
具14aと共に第二の搬送手段69によって洗浄テーブ
ル70に搬送される。ここで、第二の搬送手段69は、
Y軸方向及びX軸方向に移動可能なアーム部71と、ア
ーム部71の先端に上下動可能に配設された上下動部7
2とから構成され、上下動部72は、第一の搬送手段6
0と同様に、治具14aの係合孔29、30、31に係
合する3つの吸引源パイプ73を備えており、この吸引
源パイプ73が係合孔29、30、31に係合し、分割
された個々のCSPが治具14aに吸引保持された状態
で治具14aと共に分割済みのCSP基板11が搬送さ
れる。
【0050】洗浄テーブル70は、実質的に加工テーブ
ル61と同様の構造で、吸引孔を有すると共にスピン回
転可能に構成されており、治具14aと共にCSP基板
11が載置され、洗浄テーブル70の回転と共に洗浄水
の噴射によって切削屑が除去され、更に高圧エアーによ
って乾燥される。
【0051】洗浄及び乾燥が行われたCSP基板11
は、治具14aと共に第三の搬送手段74によってペレ
ットピックアップテーブル75に搬送される。第三の搬
送手段74は、X軸方向に架設した橋部76と、橋部7
6に沿ってX軸方向に移動可能にかつ上下動可能に配設
されたアーム部77と、アーム部77の先端に配設され
た保持部78とから構成され、保持部78は、第一の搬
送手段60、第二の搬送手段69と同様に、治具14a
の係合孔29、30、31に係合する3つの吸引源パイ
プ79を備えており、この吸引源パイプ79が係合孔2
9、30、31に係合した状態で治具14aに吸引保持
された分割済みのCSP基板11が搬送される。
【0052】治具14aと共にCSP基板11を吸引保
持した保持部78が+X方向に移動してペレットピック
アップテーブル75の直上に位置付けられると、保持部
78がアーム部77と共に下降し、向かい合う吸引源パ
イプ79が互いが離れる方向にスライドして係合孔2
9、30、31との係合状態を解除することにより、治
具14aと共にCSP基板11がペレットピックアップ
テーブル75に載置される。
【0053】ペレットピックアップテーブル75の+X
方向の近傍には、個々のペレットが収容される搬送トレ
ーが載置される領域であるペレット移し替え領域80が
設けられており、移し替え手段81がペレットピックア
ップテーブル75の上方からペレット移し替え領域80
の上方まで架設されている。
【0054】移し替え手段81は、X軸方向に架設され
た橋部82と、橋部82に沿ってX軸方向に移動可能で
かつZ軸方向に上下動可能な保持部83を2つ有してい
る。それぞれの保持部83は、ペレットピックアップテ
ーブル75に治具14aと共に載置された分割済みのC
SP基板11から個々のペレットであるCSPを吸着す
る吸着部84を備えている。
【0055】また、ペレットピックアップテーブル75
はY軸方向に移動可能でかつ回転可能となっており、ペ
レットのピックアップ時は、ペレットピックアップテー
ブル75がY軸方向に移動して適宜の位置にCSP基板
11を位置付ける。
【0056】一方、ペレット移し替え領域80には、Y
軸方向に移動可能な第一の搬送トレーテーブル85が配
設されており、この上にはペレットが収容される空の搬
送トレー86が載置される。この第一の搬送トレーテー
ブル85は、Z軸方向にも移動可能であり、装置内部を
通り、第一の搬送トレーラック87の下部に進入するこ
とができる。
【0057】第一の搬送トレーラック87には、複数の
空の搬送トレー86が重ねて格納されており、第一の搬
送トレーテーブル85によって下から順番に取り出され
ていく。そして、取り出された空の搬送トレー86は、
第一の搬送トレーテーブル85の上に載置されてペレッ
ト移し替え領域80に位置付けられる。
【0058】ペレットを移し替える際は、まず、ペレッ
トピックアップテーブル75をY軸方向に移動させると
共にペレットピックアップテーブル75に治具14aと
共に載置されたCSP基板11のピックアップしようと
するペレットの上方に吸着部84を位置付け、保持部8
3を下降させてペレットを吸着してから、保持部83を
上昇させる。
【0059】一方、搬送トレー86は、第一の搬送トレ
ーテーブル85がY軸方向にスライドすることに伴いY
軸方向に移動し、吸着部84とのY軸方向の位置合わせ
がなされる。この状態で、ペレットを吸着保持した保持
部83を+X方向に移動させて第一の搬送トレーテーブ
ル85に載置された搬送トレー86の所定の空きスロッ
トの直上まで移動させ、保持部83を下降させると共に
吸着部84による吸着を解除することにより、搬送トレ
ー86の所定のスロットにペレットであるCSPが収容
される。
【0060】このような作業を繰り返して行うことによ
り、搬送トレー86のすべてのスロットにペレットが収
容される。なお、本実施の形態のように、2つの保持部
83がある場合には、両者を並行して動作させてピック
アップを行えば、より効率的である。
【0061】すべてのペレットがピックアップされるこ
とによりペレットピックアップテーブル75に残された
治具14aは、ペレットピックアップテーブル75が9
0度回転して+Y方向に移動することにより治具載置領
域88に位置付けられる。そして、第四の搬送手段89
によって治具搬出入テーブル36に搬送され、再度分割
すべきCSP基板が治具14aに載置されて前述した作
業が繰り返される。
【0062】一方、分割すべきCSP基板がなくなった
場合は、治具搬出入手段35によって治具ラック15の
もとの番地に収容される。このように、治具を何度も繰
り返し使用することができるため、従来のように使用後
のテープを着脱、廃棄する必要がなくなり、経済性、生
産性に優れている。
【0063】なお、これまでは1枚の治具の流れについ
て説明してきたが、実際には4枚の治具がタイミングを
図りながら効率よく流れている。
【0064】移し替えによりペレットで満たされた搬送
トレー90は、載せ替え手段91によって第二の搬送ト
レーテーブル92に搬送される。ここで、載せ替え手段
91は、ガイドレール91aと、ガイドレール91aに
沿ってX軸方向に移動可能なアーム部93とアーム部9
3の先端において上下動可能に配設された挟持部94と
から構成されており、挟持部94が下降して第一の搬送
トレーテーブル85においてペレットが収容された搬送
トレー90を挟持し、挟持部94が上昇すると共に+X
方向に移動し、挟持された搬送トレー90が第二の搬送
トレーテーブル92の直上に位置付けられたときに挟持
部94が下降して挟持状態を解除することにより第二の
搬送トレーテーブル92に載置される。
【0065】第二の搬送トレーテーブル92は、第一の
搬送トレーテーブル85と同様にY軸方向及びZ軸方向
に移動可能であり、装置内部を通り第二の搬送トレーラ
ック95の下部に進入することができるため、ペレット
で満たされた搬送トレー90が第二の搬送トレーテーブ
ル92に載置されると、第二の搬送トレーテーブル92
が第二の搬送トレーラック95の内部に進入してペレッ
トで満たされた搬送トレー90が第二の搬送トレーラッ
ク95に下から収容されていく。
【0066】以上のように構成されるCSP基板分割装
置10においては、CSP基板の分割からペレットの搬
送トレーへの収容までの作業を1つの装置で効率よく行
うことができるため、CSP基板の分割とペレットの搬
送トレーへの収容を別個に行っていた従来と比較して、
生産性が大幅に改善される。また、また、機械の操作等
に必要な人手も減らすことができるため、経済性も向上
する。
【0067】また、CSP基板搬送装置10におけるC
SP基板及びそれを支持する治具の搬送時は、吸引源パ
イプ64、73、79を治具に係合させるだけで、簡単
な構造でありながらCSP基板を吸引保持しながら治具
を保持して搬送することができるため、搬送途中でCS
P基板が落下して破損することがなく、安全性も向上さ
せることができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るCS
P基板分割装置では、CSP基板の切削から切削により
分割されたペレットの搬送トレーへの収容までを一つの
装置で行うことができるため、基板の分割とペレットの
搬送トレーへの収容を別個の装置等によって行っていた
従来と比較して搬送トレーへの収容までにかかる時間を
大幅に短縮することができ、生産性が大幅に向上する。
また、機械の操作等に必要な人手も減らすことができる
ため、経済性も向上する。
【0069】更に、CSP基板を保持した治具は、一連
の作業が終了した後、再度CSP基板を保持して循環
し、何回も使用されるので、従来のようにテープの着脱
や廃棄が不要となり、生産性、経済性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCSP基板分割装置の実施の形態
の一例を示す斜視図である。
【図2】同CSP基板分割装置によって分割されるCS
P基板及びCSP基板を支持する治具の第一の例を示す
斜視図である。
【図3】同CSP基板分割装置によって分割されるCS
P基板及びCSP基板を支持する治具の第二の例を示す
斜視図である。
【図4】図2のA−A断面の一部を示す断面図である。
【図5】治具搬出入手段を用いて治具が治具ラックから
搬出される様子を段階的に示す示す斜視図である
【図6】分割するCSP基板に対応する治具か否かを判
断する判断手段の構成を示すブロック図である。
【図7】同判断手段を構成する第一の記憶手段、第二の
記憶手段、第三の記憶手段に格納された内容の一例を示
す説明図である。
【図8】CSP基板が治具に支持された状態を示す斜視
図である。
【図9】CSP基板の一例を示す斜視図である。
【図10】CSP基板を分割するのに従来使用していた
分割装置を示す斜視図である。
【符号の説明】 10…CSP基板分割装置 11…CSP基板 12…カセット載置テーブル 13…カセット 14a、14b、14c、14d…治具 15…治具ラック 16、17…切削ライン 18、19…逃げ溝 20…第一の吸引孔 21…第二の吸引孔 22…CSP基板 23、24…切削ライン 25、26…逃げ溝 27…第一の吸引孔 28…第二の吸引孔 29、30、31…係合孔 32…通気路 33、34…孔 35…治具搬出入手段 36…治具搬出入テーブル 36a…駆動源 37…壁部 38…第一のガイドレール 39…テーブル支持部 39a…レール 40…貫通部 41…モータ 42…第二のガイドレール 43…光センサー 44…判断手段 45…制御手段 46…検出手段 47…第一の記憶手段 48…第二の記憶手段 49…第三の記憶手段 50…情報入力手段 51…キーボード 52…モニター 53…CSP基板搬出手段 54…仮置き領域 54a…ベルト 55…CSP基板載置手段 56…第三のガイドレール 57…駆動部 58…上下動部 59…吸着部 60…第一の搬送手段 61…加工テーブル 62…橋部 63…保持部 64…吸引源パイプ 65…吸引孔 66…アライメント手段 67…切削ブレード 68…分割手段 69…第二の搬送手段 70…洗浄テーブル 71…アーム部 72…上下動部 73…吸引源パイプ 74…第三の搬送手段 75…ペレットピックアップテーブル 76…橋部 77…アーム部 78…保持部 79…吸引源パイプ 80…ペレット移し替え領域 81…移し替え手段 82…橋部 83…保持部 84…吸着部 85…第一の搬送トレーテーブル 86…空の搬送トレー 87…第一の搬送トレーラック 88…治具載置領域 89…第四の搬送手段 90…搬送トレー 91…載せ替え手段 91a…ガイドレール 92…第二の搬送トレーテーブル 93…アーム部 94…挟持部 95…第二の搬送トレーラック 100…CSP基板 101、102…切削ライン 110…分割装置…111…カセット 112…搬出入手段 113…第一の搬送手段 114…チャックテーブル 115…撮像手段 116…アライメント手段 117…切削ブレード 118…切削手段 119…第二の搬送手段 120…洗浄領域
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月24日(1999.9.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の具体的手段として本発明は、CSP基板を個々のペレ
ットに分割して搬送トレーに移し替えるCSP基板分割
装置であって、CSP基板を支持する治具と、治具を
格納する治具ラックと、該治具ラックから治具を搬出
し、搬出した治具をCSP基板が載置される領域に位置
付ける治具搬出入テーブルと、CSP基板を収容したカ
セットが載置されるカセット載置テーブルと、該カセッ
トからCSP基板を搬出するCSP基板搬出手段と、搬
出したCSP基板を該治具搬出入テーブル上の治具に載
置するCSP基板載置手段と、治具搬出入テーブル上の
治具に載置されたCSP基板を治具と共に加工テーブル
まで搬送する第一の搬送手段と、加工テーブルに保持さ
れたCSP基板をペレットに分割する切削ブレードを備
えた分割手段と、ペレットに分割されたCSP基板を治
具と共に加工テーブルから洗浄テーブルまで搬送する第
二の搬送手段と、洗浄済みのCSP基板を治具と共に洗
浄テーブルからペレットピックアップテーブルまで搬送
する第三の搬送手段と、該ペレットピックアップテーブ
ル上の治具からペレットをピックアップし、ペレット移
し替え領域に位置付けられた搬送トレーに移し替える移
し替え手段と、ペレットがピックアップされることによ
り空になった治具を該ペレットピックアップテーブルか
ら該治具搬出入テーブルまで搬送する第四の搬送手段と
から少なくとも構成されるCSP基板分割装置を提供す
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CSP基板を個々のペレットに分割して
    搬送トレーに移し替えるCSP基板分割装置であって、 CSP基板を支持する治具と、 CSP基板の種類に対応した2種類以上の治具を格納す
    る治具ラックと、 該治具ラックから適宜の治具を搬出し、搬出した治具を
    CSP基板が載置される領域に位置付ける治具搬出入テ
    ーブルと、 CSP基板を収容したカセットが載置されるカセット載
    置テーブルと、 該カセットからCSP基板を搬出するCSP基板搬出手
    段と、 搬出したCSP基板を該治具搬出入テーブル上の治具に
    載置するCSP基板載置手段と、 該治具搬出入テーブル上の治具に載置されたCSP基板
    を治具と共に加工テーブルまで搬送する第一の搬送手段
    と、 該加工テーブルに保持されたCSP基板をペレットに分
    割する切削ブレードを備えた分割手段と、 ペレットに分割されたCSP基板を治具と共に該加工テ
    ーブルから洗浄テーブルまで搬送する第二の搬送手段
    と、 洗浄済みのCSP基板を治具と共に洗浄テーブルからペ
    レットピックアップテーブルまで搬送する第三の搬送手
    段と、 該ペレットピックアップテーブル上の治具からペレット
    をピックアップし、ペレット移し替え領域に位置付けら
    れた搬送トレーに移し替える移し替え手段と、 ペレットがピックアップされることにより空になった治
    具を該ペレットピックアップテーブルから該治具搬出入
    テーブルまで搬送する第四の搬送手段とから少なくとも
    構成されるCSP基板分割装置。
  2. 【請求項2】 空の搬送トレーが収容される第一の搬送
    トレーラックと、 ペレットで満たされた搬送トレーが収容される第二の搬
    送トレーラックと、 該第一の搬送トレーラックから空の搬送トレーを搬出し
    てペレット移し替え領域まで移動する第一の搬送トレー
    テーブルと、 ペレットで満たされた搬送トレーを該第二の搬送トレー
    ラックに収容する第二の搬送トレーテーブルと、 ペレットで満たされた搬送トレーを該第一の搬送トレー
    テーブルから該第二の搬送トレーテーブルに載せ替える
    載せ替え手段とが含まれる請求項1に記載のCSP基板
    分割装置。
  3. 【請求項3】 治具の表面にはCSP基板をペレットに
    分割する切削ブレードの逃げ溝が格子状に形成されてお
    り、 該格子によって区画された各領域には、 該治具の表裏面を貫通し、加工テーブルの吸引源と連通
    してCSP基板を吸引保持する第一の吸引孔と、 該治具の側面に形成された係合孔と連通し、第一の搬送
    手段と第二の搬送手段と第三の搬送手段とに形成された
    吸引源パイプが係合することによりCSP基板を吸引保
    持する第二の吸引孔とが形成されている請求項1または
    2に記載のCSP基板分割装置。
  4. 【請求項4】 第一の搬送手段と第二の搬送手段と第三
    の搬送手段とに形成された吸引源パイプは、治具の係合
    孔に係合してCSP基板を吸引保持すると共に該治具を
    挟持する請求項3に記載のCSP基板分割装置。
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