JPH0524363A - 感熱記録材料 - Google Patents
感熱記録材料Info
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- JPH0524363A JPH0524363A JP3178247A JP17824791A JPH0524363A JP H0524363 A JPH0524363 A JP H0524363A JP 3178247 A JP3178247 A JP 3178247A JP 17824791 A JP17824791 A JP 17824791A JP H0524363 A JPH0524363 A JP H0524363A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発色感度および発色画像の保存安定性に優れ
た感熱記録材料を提供する。 【構成】 発色剤として、3−(N−イソブチル−N−
メチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
を用い、増感剤として1,2−ジフェノキシエタン誘導
体および4−ビフェニル−p−トリルエーテルのうち少
なくとも1種を用いる。
た感熱記録材料を提供する。 【構成】 発色剤として、3−(N−イソブチル−N−
メチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン
を用い、増感剤として1,2−ジフェノキシエタン誘導
体および4−ビフェニル−p−トリルエーテルのうち少
なくとも1種を用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料、特に発
色感度、画像安定性に優れた感熱記録材料に関するもの
である。
色感度、画像安定性に優れた感熱記録材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、感熱シートの用途は、ファクシミ
リ、プリンター、医療計測、POSラベル、交通機関の
キップ用として需要が伸びている。なかでもファクシミ
リ用途は、感熱シート需要全体の7割以上を占めてお
り、感熱シートに求められる性能も高くなっている。従
来、感熱記録方式として、各種の方式が提案され、これ
らのなかでラクトン化合物を発色剤とし、フェノール化
合物を顕色剤とする、二成分発色方式が広く使用されて
いる。感熱記録紙用顕色剤として2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン(以下、ビスフェノールA
と称す)を使用した感熱シートは、ビスフェノールAの
融点が1 5 6 ℃と高いため、十分な発色画像を得るに
は、発色温度を高温にするか、または熱可融性物質(以
下、増感剤と称す)を併用することにより感度を向上さ
せる必要がある。これまで、増感剤として、高級脂肪酸
アミドを併用して発色開始温度を低下させて感度向上が
計られていたが、より高速化のニーズには合わなくな
り、高感度発色剤として3−ジ(n−ブチル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン(特開昭59−1
90891) が、また新たな増感剤として各種の化合物
が開発された( 特開昭60−56588、特開平1−1
60935) 。これらの発色剤及び増感剤は高速ファク
シミリ(G−III 、IV)に充分対応できるものである
が、発色画像の保存安定性(光、可塑剤、湿度等に対し
て)が低下する問題があり改良を求められていた。
リ、プリンター、医療計測、POSラベル、交通機関の
キップ用として需要が伸びている。なかでもファクシミ
リ用途は、感熱シート需要全体の7割以上を占めてお
り、感熱シートに求められる性能も高くなっている。従
来、感熱記録方式として、各種の方式が提案され、これ
らのなかでラクトン化合物を発色剤とし、フェノール化
合物を顕色剤とする、二成分発色方式が広く使用されて
いる。感熱記録紙用顕色剤として2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン(以下、ビスフェノールA
と称す)を使用した感熱シートは、ビスフェノールAの
融点が1 5 6 ℃と高いため、十分な発色画像を得るに
は、発色温度を高温にするか、または熱可融性物質(以
下、増感剤と称す)を併用することにより感度を向上さ
せる必要がある。これまで、増感剤として、高級脂肪酸
アミドを併用して発色開始温度を低下させて感度向上が
計られていたが、より高速化のニーズには合わなくな
り、高感度発色剤として3−ジ(n−ブチル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン(特開昭59−1
90891) が、また新たな増感剤として各種の化合物
が開発された( 特開昭60−56588、特開平1−1
60935) 。これらの発色剤及び増感剤は高速ファク
シミリ(G−III 、IV)に充分対応できるものである
が、発色画像の保存安定性(光、可塑剤、湿度等に対し
て)が低下する問題があり改良を求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、発色感度及
び発色画像の保存安定性のすぐれた感熱記録材料を提供
することにある。
び発色画像の保存安定性のすぐれた感熱記録材料を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
の結果、電子供与性発色剤と電子受容性顕色剤とを保持
させてなる感熱記録材料において、特定の電子供与性発
色剤を用い、かつ、ある種の熱可融性物質を組み合わせ
ることにより、上記の目的を達成しうることを見出し本
発明を完成した。即ち、本発明は、支持体上に電子供与
性発色剤と電子受容性顕色剤と熱可融性物質を主成分と
して含有してなる感熱記録材料において、電子供与性発
色剤として、3−(N−イソブチル−N−メチル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを用い、熱可
融性物質として下記一般式〔I〕(化2)で表わされる
化合物
の結果、電子供与性発色剤と電子受容性顕色剤とを保持
させてなる感熱記録材料において、特定の電子供与性発
色剤を用い、かつ、ある種の熱可融性物質を組み合わせ
ることにより、上記の目的を達成しうることを見出し本
発明を完成した。即ち、本発明は、支持体上に電子供与
性発色剤と電子受容性顕色剤と熱可融性物質を主成分と
して含有してなる感熱記録材料において、電子供与性発
色剤として、3−(N−イソブチル−N−メチル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオランを用い、熱可
融性物質として下記一般式〔I〕(化2)で表わされる
化合物
【0005】
【化2】
および4−ビフェニル−p−トリルエーテルのうち少な
くとも1種の化合物を用いる感熱記録材料および電子受
容性顕色剤が2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンを用いる感熱記録材料に関するものである。
くとも1種の化合物を用いる感熱記録材料および電子受
容性顕色剤が2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンを用いる感熱記録材料に関するものである。
【0006】本発明において電子供与性発色剤(以下、
発色剤とする)として用いる3−(N−イソブチル−N
−メチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ンはCu−Kα線による回折角(2θ)6.9°に強い
ピーク、19.4°に比較的強いピークを示すX線回折
図により特徴づけられ、かつ、融点が159〜161℃
の化合物である。この化合物は、2−((4' −(N−
イソブチル−N−メチル)アミノ−2’−ヒドロキシ)
ベンゾイル)安息香酸と4−アルコキシ−2−メチルジ
フェニルアミンを、例えば、濃硫酸等の脱水縮合剤の存
在下に反応させた後、アルカリ性にすることにより製造
される。本発明の発色剤は、単独で用いることも、更に
は、発色色相などの調整のために、他の発色性化合物、
例えばトリフェニルメタン系、フルオラン系、ジフェニ
ルメタン系、チアジン系、スピロピラン系化合物を所望
に応じて混合して用いることもできる。
発色剤とする)として用いる3−(N−イソブチル−N
−メチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ンはCu−Kα線による回折角(2θ)6.9°に強い
ピーク、19.4°に比較的強いピークを示すX線回折
図により特徴づけられ、かつ、融点が159〜161℃
の化合物である。この化合物は、2−((4' −(N−
イソブチル−N−メチル)アミノ−2’−ヒドロキシ)
ベンゾイル)安息香酸と4−アルコキシ−2−メチルジ
フェニルアミンを、例えば、濃硫酸等の脱水縮合剤の存
在下に反応させた後、アルカリ性にすることにより製造
される。本発明の発色剤は、単独で用いることも、更に
は、発色色相などの調整のために、他の発色性化合物、
例えばトリフェニルメタン系、フルオラン系、ジフェニ
ルメタン系、チアジン系、スピロピラン系化合物を所望
に応じて混合して用いることもできる。
【0007】本発明で用いる熱可融性物質(以下、増感
剤とする)としては一般式〔I〕で表わされる化合物及
び4−ビフェニル−p−トリルエーテルが用いられる。
一般式〔I〕で表される化合物の具体例としては、1,
2−ジ(フェノキシ)エタン( 融点96℃) 、1,2−
ジ(2−メチルフェノキシ)エタン( 8 4 ℃) 、1,2
−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン( 9 8 ℃) 、1,
2−ジ(4−メチルフェノキシ)エタン( 135℃) 、
1,2−ジ(3−メトキシフェノキシ)エタン( 128
℃) 、1,2−ジ(4−エチルフェノキシ)エタン(1
51.5℃) 等が挙げられるが、これらの化合物の中で
も融点が90〜110℃のものが好ましい。これらはい
ずれも比較的容易に入手できるものである。これらの増
感剤は、単独で使用しても、併用してもよく、またその
他の公知の増感剤と組み合わせて記録材料に含有させて
も良い。
剤とする)としては一般式〔I〕で表わされる化合物及
び4−ビフェニル−p−トリルエーテルが用いられる。
一般式〔I〕で表される化合物の具体例としては、1,
2−ジ(フェノキシ)エタン( 融点96℃) 、1,2−
ジ(2−メチルフェノキシ)エタン( 8 4 ℃) 、1,2
−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン( 9 8 ℃) 、1,
2−ジ(4−メチルフェノキシ)エタン( 135℃) 、
1,2−ジ(3−メトキシフェノキシ)エタン( 128
℃) 、1,2−ジ(4−エチルフェノキシ)エタン(1
51.5℃) 等が挙げられるが、これらの化合物の中で
も融点が90〜110℃のものが好ましい。これらはい
ずれも比較的容易に入手できるものである。これらの増
感剤は、単独で使用しても、併用してもよく、またその
他の公知の増感剤と組み合わせて記録材料に含有させて
も良い。
【0008】本発明に使用する電子受容性顕色剤(以
下、顕色剤とする)としては、フェノール性物質、芳香
族カルボン酸あるいはそれらのエステル類や多価金属塩
等がある。例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(以下、ビスフェノールAとする)、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェ
ニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン、1,1−(4−ヒドロキシフェニル)ヘ
キサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ドデカ
ン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メ
チルペンタン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビ
ス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)ス
ルフィド、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス−(4−ヒドロキシ−3,6−ジメチルフェニ
ル)スルフィド、ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチル
フェニル)スルフィド、1,7−ビス(4−ヒドロキシ
フェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,4−
ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペン
タン等のフェノール類、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ルエステル、p−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル、
4−ヒドロキシフタル酸ジメチル等のエステル類、5−
ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、3,5−ジ−te
rt−ブチルサリチル酸、3−α、α−ジメチルサリチ
ル酸等のサリチル酸類またはその多価金属塩等が挙げら
れる。中でもビスフェノールAが最適である。上記した
本発明の三成分を主成分として組み合わせた感熱記録材
料は、発色感度、発色像堅牢度(光、可塑剤、湿度等に
対して)及び取扱いまたは保存性のきわめて優れた感熱
記録材料を得ることができ、従来の感熱記録材料の問題
点を解決するものである。
下、顕色剤とする)としては、フェノール性物質、芳香
族カルボン酸あるいはそれらのエステル類や多価金属塩
等がある。例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(以下、ビスフェノールAとする)、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェ
ニル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン、1,1−(4−ヒドロキシフェニル)ヘ
キサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ドデカ
ン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メ
チルペンタン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、ビ
ス−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)ス
ルフィド、ビス−(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス−(4−ヒドロキシ−3,6−ジメチルフェニ
ル)スルフィド、ビス−(4−ヒドロキシ−3−メチル
フェニル)スルフィド、1,7−ビス(4−ヒドロキシ
フェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、1,4−
ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オキサペン
タン等のフェノール類、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ルエステル、p−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル、
4−ヒドロキシフタル酸ジメチル等のエステル類、5−
ジ−α−メチルベンジルサリチル酸、3,5−ジ−te
rt−ブチルサリチル酸、3−α、α−ジメチルサリチ
ル酸等のサリチル酸類またはその多価金属塩等が挙げら
れる。中でもビスフェノールAが最適である。上記した
本発明の三成分を主成分として組み合わせた感熱記録材
料は、発色感度、発色像堅牢度(光、可塑剤、湿度等に
対して)及び取扱いまたは保存性のきわめて優れた感熱
記録材料を得ることができ、従来の感熱記録材料の問題
点を解決するものである。
【0009】本発明の感熱記録材料は、一般的に次のよ
うな方法で製造される。本発明の発色剤、顕色剤および
増感剤を、それぞれ別個に、それらを溶解しない媒体
(例えば、水または石油等の有機溶剤)中で、分散剤ま
たはバインダ−とともに良く混合または粉砕を行って分
散液を作る。これらの分散液の調製に用いる分散剤また
はバインダーとしては、ポリビニルアルコ−ル及びその
変性物、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−
ス、カルボキシメチルセルロ−ス、スチレン−無水マレ
イン酸共重合物の塩、イソブチレン−アクリル酸−無水
マレイン酸の共重合物、アルギン酸ソーダ塩、変性澱粉
類、アラビアゴム、スチレン−ブタジエンラバーラテッ
クス、環化ゴムなどの合成ポリマー、天然高分子または
変性高分子を挙げることができる。
うな方法で製造される。本発明の発色剤、顕色剤および
増感剤を、それぞれ別個に、それらを溶解しない媒体
(例えば、水または石油等の有機溶剤)中で、分散剤ま
たはバインダ−とともに良く混合または粉砕を行って分
散液を作る。これらの分散液の調製に用いる分散剤また
はバインダーとしては、ポリビニルアルコ−ル及びその
変性物、メチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−
ス、カルボキシメチルセルロ−ス、スチレン−無水マレ
イン酸共重合物の塩、イソブチレン−アクリル酸−無水
マレイン酸の共重合物、アルギン酸ソーダ塩、変性澱粉
類、アラビアゴム、スチレン−ブタジエンラバーラテッ
クス、環化ゴムなどの合成ポリマー、天然高分子または
変性高分子を挙げることができる。
【0010】得られた分散液を紙、フィルムなどの支持
体上に塗布、乾燥して感熱記録材料を作成する。三種の
分散液は混合して支持体に塗布するのが一般的である
が、各分散液を別々に塗布しても良い。 発色剤、顕色
剤、増感剤およびバインダ−の適当な使用量は、発色剤
1〜15重量部、顕色剤1〜95重量部、増感剤1〜9
5重量部、バインダー1〜40重量部である。
体上に塗布、乾燥して感熱記録材料を作成する。三種の
分散液は混合して支持体に塗布するのが一般的である
が、各分散液を別々に塗布しても良い。 発色剤、顕色
剤、増感剤およびバインダ−の適当な使用量は、発色剤
1〜15重量部、顕色剤1〜95重量部、増感剤1〜9
5重量部、バインダー1〜40重量部である。
【0011】なお本発明の感熱記録材料を作成する場
合、必要によりその塗料中にタルク、カオリン、焼成カ
オリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ
ソウ土、尿素ホルムアルデヒド樹脂、アクリル系樹脂な
どの無機または有機顔料、架橋性を有する水溶性バイン
ダ−、ジアルデヒド澱粉、あるいは2個以上のエチレン
イミン基を持つ化合物、2個以上の1,2−エポキシ環
を有する化合物等の架橋促進剤、蛋白質系接着剤とグル
タールアルデヒド等の耐水化剤、密ロウ、セラックロウ
などの動物性ワックス、カルナウバロウなどの植物性ワ
ックス、石油ワックス、パラフィンワックス、ポリエチ
レンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ステア
リン酸亜鉛などの金属石鹸類などの滑剤、圧力防止剤、
紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤などを併用し
て塗工適性、記録紙の特性を改良することもできる。
合、必要によりその塗料中にタルク、カオリン、焼成カ
オリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ケイ
ソウ土、尿素ホルムアルデヒド樹脂、アクリル系樹脂な
どの無機または有機顔料、架橋性を有する水溶性バイン
ダ−、ジアルデヒド澱粉、あるいは2個以上のエチレン
イミン基を持つ化合物、2個以上の1,2−エポキシ環
を有する化合物等の架橋促進剤、蛋白質系接着剤とグル
タールアルデヒド等の耐水化剤、密ロウ、セラックロウ
などの動物性ワックス、カルナウバロウなどの植物性ワ
ックス、石油ワックス、パラフィンワックス、ポリエチ
レンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ステア
リン酸亜鉛などの金属石鹸類などの滑剤、圧力防止剤、
紫外線吸収剤、各種の界面活性剤、消泡剤などを併用し
て塗工適性、記録紙の特性を改良することもできる。
【0012】
【実施例】以下実施例により本発明の方法を詳細に説明
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。 実施例1 下記の方法で感熱記録シートを作成し、下記の方法で評
価した。その結果を表1に示した。 (I)感熱記録シートの作成方法 A液組成 3−( N−イソブチル−N−メチルアミノ )−6−メチル− 7−アニリノフルオラン 10g ポリビニルアルコール( クラレ#117) 10重量%水溶液 10g 水 80g 計 100g B液組成 ビスフェノールA 20g 軽質炭酸カルシウム(奥多摩TP−123) 40g ポリビニルアルコール( クラレ#117) 10重量%水溶液 60g 水 130g 計 250g C液組成 1,2−ジ(3−メチルフェノキシ )エタン 20g ポリビニルアルコール( クラレ#117) 10重量%水溶液 10g 水 220g 計 250g 上記A、B、C液をそれぞれサンドグラインデングミ
ルで平均粒子径が1.5μ以下になるように分散液を調
製し、A液100g、B液250g、C液250g、3
0%パラフィンワックス23gを混合して、これを上質
紙に乾燥塗布量が5.0±0.5g/m2 となるように
塗工乾燥して感熱記録シートを得た。
するが、本発明はこれにより限定されるものではない。 実施例1 下記の方法で感熱記録シートを作成し、下記の方法で評
価した。その結果を表1に示した。 (I)感熱記録シートの作成方法 A液組成 3−( N−イソブチル−N−メチルアミノ )−6−メチル− 7−アニリノフルオラン 10g ポリビニルアルコール( クラレ#117) 10重量%水溶液 10g 水 80g 計 100g B液組成 ビスフェノールA 20g 軽質炭酸カルシウム(奥多摩TP−123) 40g ポリビニルアルコール( クラレ#117) 10重量%水溶液 60g 水 130g 計 250g C液組成 1,2−ジ(3−メチルフェノキシ )エタン 20g ポリビニルアルコール( クラレ#117) 10重量%水溶液 10g 水 220g 計 250g 上記A、B、C液をそれぞれサンドグラインデングミ
ルで平均粒子径が1.5μ以下になるように分散液を調
製し、A液100g、B液250g、C液250g、3
0%パラフィンワックス23gを混合して、これを上質
紙に乾燥塗布量が5.0±0.5g/m2 となるように
塗工乾燥して感熱記録シートを得た。
【0013】(II)感熱記録シートの性能評価方法
(1)発色濃度
塗工して得た記録シートを表面温度150℃でメタルブ
ロックに5秒間接触させて発色する。発色後1時間後に
マクベス濃度計を用いて発色濃度を求める。 (2)動的発色特性 塗工して得た記録シートを感熱紙発色装置(大倉電気製
TH−PMD)で印加電圧26V、ヘッド平均抵抗値2
985Ωの条件で、パルス巾を0.3〜1.9msec
で印字し、印字濃度を1時間後にマクベス濃度計を用い
てその発色濃度を求める。 (3)発色像の保存安定性 (1)で発色した記録シートを60℃/90%RHの恒
温恒湿機に24時間保存した後発色濃度の変化を測定す
る。 (4)発色像の耐光堅牢度 (1)で発色した記録シートをカーボンアークフェイド
メーターをもちいて4時間暴露する。試験後発色濃度の
変化を測定する。 (5)発色像の耐可塑剤性 ジオクチルフタレートを可塑剤成分としたカプセル塗工
紙を(1)で発色した記録シートの上に重ね加圧ロール
を通過させた後、5日後の発色濃度の変化を測定する。 (6)記録シートの地汚れの程度 塗工して得た記録シートの地汚れの程度を測定する。 (7)記録シートの保存安定性 塗工して得た記録シートを40℃/90%RHの恒温恒
湿機に24時間保存し、試験後の自己発色の程度を測定
する。試験後の反射濃度が高い程、加湿下の自然発色が
大きいことを示す。
ロックに5秒間接触させて発色する。発色後1時間後に
マクベス濃度計を用いて発色濃度を求める。 (2)動的発色特性 塗工して得た記録シートを感熱紙発色装置(大倉電気製
TH−PMD)で印加電圧26V、ヘッド平均抵抗値2
985Ωの条件で、パルス巾を0.3〜1.9msec
で印字し、印字濃度を1時間後にマクベス濃度計を用い
てその発色濃度を求める。 (3)発色像の保存安定性 (1)で発色した記録シートを60℃/90%RHの恒
温恒湿機に24時間保存した後発色濃度の変化を測定す
る。 (4)発色像の耐光堅牢度 (1)で発色した記録シートをカーボンアークフェイド
メーターをもちいて4時間暴露する。試験後発色濃度の
変化を測定する。 (5)発色像の耐可塑剤性 ジオクチルフタレートを可塑剤成分としたカプセル塗工
紙を(1)で発色した記録シートの上に重ね加圧ロール
を通過させた後、5日後の発色濃度の変化を測定する。 (6)記録シートの地汚れの程度 塗工して得た記録シートの地汚れの程度を測定する。 (7)記録シートの保存安定性 塗工して得た記録シートを40℃/90%RHの恒温恒
湿機に24時間保存し、試験後の自己発色の程度を測定
する。試験後の反射濃度が高い程、加湿下の自然発色が
大きいことを示す。
【0014】比較例1
発色剤として3−(N−イソブチル−N−メチル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに、
3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオランを用いた以外は実施例1と同様にして感熱
記録シートを作成した。これについて実施例1と同様に
評価し、その結果を表1に示した。 比較例2 増感剤として1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタ
ンの代わりに、ステアリン酸アミドを用いた以外は実施
例1と同様にして感熱記録シートを作成した。これにつ
いて実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示し
た。
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオランの代わりに、
3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオランを用いた以外は実施例1と同様にして感熱
記録シートを作成した。これについて実施例1と同様に
評価し、その結果を表1に示した。 比較例2 増感剤として1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタ
ンの代わりに、ステアリン酸アミドを用いた以外は実施
例1と同様にして感熱記録シートを作成した。これにつ
いて実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示し
た。
【0015】実施例2
実施例1において、増感剤として1,2−ジ(3−メチ
ルフェノキシ )エタンの代わりに、4−ビフェニル−p
−トリルエーテルを用いた以外は実施例1と同様にして
感熱記録シートを作成した。これについて実施例1と同
様に評価し、その結果を表1に示した。 比較例3 実施例2において、発色剤として3−(N−イソブチル
−N−メチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オランの代わりに、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオランを用いた以外は実施例
2と同様にして感熱記録シートを作成した。これについ
て実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
ルフェノキシ )エタンの代わりに、4−ビフェニル−p
−トリルエーテルを用いた以外は実施例1と同様にして
感熱記録シートを作成した。これについて実施例1と同
様に評価し、その結果を表1に示した。 比較例3 実施例2において、発色剤として3−(N−イソブチル
−N−メチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オランの代わりに、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオランを用いた以外は実施例
2と同様にして感熱記録シートを作成した。これについ
て実施例1と同様に評価し、その結果を表1に示した。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明により、発色剤として3−(N−
イソブチル−N−メチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオランを用い、増感剤として一般式〔I〕の
化合物および4−ビフェニル−p−トリルエーテルのう
ち少なくとも1種の化合物を組み合わせて用いることに
より、高い発色感度を維持しながら、発色画像の堅牢度
及び地肌安定性に優れた感熱記録材料を得ることが可能
になった。
イソブチル−N−メチル)アミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオランを用い、増感剤として一般式〔I〕の
化合物および4−ビフェニル−p−トリルエーテルのう
ち少なくとも1種の化合物を組み合わせて用いることに
より、高い発色感度を維持しながら、発色画像の堅牢度
及び地肌安定性に優れた感熱記録材料を得ることが可能
になった。
フロントページの続き
(72)発明者 吉川 和良
神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井
東圧化学株式会社内
(72)発明者 山口 彰宏
神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井
東圧化学株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】支持体上に、電子供与性発色剤と電子受容
性顕色剤と熱可融性物質を主成分として含有してなる感
熱記録材料において、電子供与性発色剤として3−(N
−イソブチル−N−メチル)アミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオランを用い、熱可融性物質として一般式
〔I〕(化1)で表わされる化合物 【化1】 および4−ビフェニル−p−トリルエーテルのうち少な
くとも1種を用いることを特徴とする感熱記録材料。 - 【請求項2】電子受容性顕色剤が2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンである請求項1記載の感熱
記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3178247A JPH0524363A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 感熱記録材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3178247A JPH0524363A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 感熱記録材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0524363A true JPH0524363A (ja) | 1993-02-02 |
Family
ID=16045162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3178247A Pending JPH0524363A (ja) | 1991-07-18 | 1991-07-18 | 感熱記録材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0524363A (ja) |
-
1991
- 1991-07-18 JP JP3178247A patent/JPH0524363A/ja active Pending
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