JPH05242334A

JPH05242334A - 現金入出金装置

Info

Publication number: JPH05242334A
Application number: JP4141592A
Authority: JP
Inventors: Mitsunori Shigeta; 光徳重田; Hiroyuki Watanabe; 裕行渡邉; Terukazu Urano; 照和浦野
Original assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Current assignee: Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date: 1992-02-27
Filing date: 1992-02-27
Publication date: 1993-09-21
Anticipated expiration: 2014-03-10
Also published as: JP2869242B2

Abstract

(57)【要約】【目的】紙幣搬送路を少くすることにより現金入出金
装置を小型化する。【構成】紙幣を鑑別する鑑別部１２を鑑別部反転モー
タ１５により反転可能に設ける。紙幣搬送路１６は搬送
モータ９を正逆回転させることにより、双方向に紙幣を
搬送可能にする。これにより鑑別部１２に対して双方向
から紙幣を搬送させることができ、動作モードが異る場
合でも紙幣搬送路１６を共通化できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、金融機関等に設置さ
れ、紙幣を鑑別して入出金処理を行う現金入出金装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】銀行等の金融機関における窓口業務や自
動取引業務のうち、預け入れや払い戻し業務用に現金入
出金装置が近年多用されてきている。

【０００３】図２０は従来の現金入出金装置を示す概略
側断面図である。図において、現金入出金装置１には、
紙幣の出し入れ口にシャッタ２が設けられ、その略直下
には接客口３が設けられている。装置１の内部には、紙
幣を鑑別する鑑別部４，紙幣を一時貯留する一時貯留部
５，紙幣を金種別に収納する金種別収納庫６，異なる金
種の紙幣を一括して収納する一括収納庫７，リジェクト
紙幣を収納するリジェクトカセット８および紙幣搬送用
モータ９がそれぞれ設けられている。そして上記各部間
で紙幣を搬送する紙幣搬送路１０が形成されている。

【０００４】次に動作を説明する。まず入金取引におい
ては、シャッタ２が開かれ、顧客が紙幣を接客口３の内
部に差し入れると、紙幣は搬送路１０ａ，１０ｂを通
り、鑑別部４へ送られる。鑑別部４の入口には紙幣の到
来を検知する図示せぬ検知センサが設置されており、そ
の検知信号をトリガにして鑑別部４は紙幣の真偽および
金種を判別する。ここで紙幣が偽であると判別された場
合は搬送路１０ｃ，１０ｄを通って一時貯留部５へ搬送
される。一時貯留部５に送られた紙幣は、入金紙幣全部
の鑑別が終了した時点で一括して搬送路１０ｅを介して
接客口３へ送られ顧客に返却される。鑑別部４で真であ
ると判別された場合は、搬送路１０ｃ，１０ｆ，１０
ｇ，１０ｈを通って金種別収納庫６に金種別に収納され
る。

【０００５】次に出金取引について説明する。図示せぬ
顧客操作部を操作して顧客が出金額を指定すると、金種
別収納庫６から紙幣が繰出され、繰出された紙幣は搬送
路１０ｉ，１０ｂを通って鑑別部４へ送られる。鑑別部
で紙幣の真偽および金種を判別し、偽であると判別され
た紙幣は、搬送路１０ｃ，１０ｆ，１０ｇ，１０ｊを通
ってリジェクトカセット８へ送られる。また真であると
判別された紙幣は、搬送路１０ｃ，１０ｄを通って一時
貯留部５へ送られる。指定された額の紙幣が一時貯留部
５に送り込まれると、それらの紙幣は搬送路１０ｅから
接客口３に差し出される。シャッタ２が開くと顧客はそ
の紙幣を取出し、出金取引が終了する。

【０００６】また、金種別収納庫６に紙幣が無くなった
場合は、複数の紙幣を一括して収納する一括収納庫７か
ら紙幣収納庫６に紙幣が補充される。この補充動作を説
明すると、まず一括収納庫７から紙幣が繰出され、搬送
路１０ｋ，１０ｂを介して鑑別部４へ送り込まれる。鑑
別部４で偽と判別された紙幣は、搬送路１０ｃ，１０
ｆ，１０ｇ，１０ｊを通ってリジェクトカセット８に収
納される。また真と判別された紙幣は搬送路１０ｃ，１
０ｆ，１０ｇ，１０ｈを通って金種別収納庫６の該当す
る金庫に収納される。金種別収納庫６が満杯になると補
充動作は終了する。

【０００７】また取引業務が終了すると、装置１内の紙
幣を回収する回収動作が行われる。この場合は、まず金
種別収納庫６内の紙幣が搬送路１０ｉ，１０ｂを通って
鑑別部４へ送られる。ここで偽と判別された紙幣は搬送
路１０ｃ，１０ｆ，１０ｇ，１０ｊを通ってリジェクト
カセット８へ収納され、真と判別された紙幣は搬送路１
０ｃ，１０ｆ，１０ｌを通って一括収納庫７に収納され
る。金種別収納庫６内の紙幣が全て一括収納庫７もしく
はリジェクトカセット８に収納されて回収動作は終了す
る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の装置では、鑑別部での紙幣の搬送方向が一方向に限ら
れているので、紙幣の搬送路を、上述した各取引，各動
作毎に個別に設けなければならず、紙幣搬送路の数が多
くなっていた。それ故装置が複雑になるとともに大型化
し、また装置が高価になるという問題があった。

【０００９】また近年になり、金融機関の自動化機器に
よる休日運用が始まり、このため装置内に収納される紙
幣の増量が叫ばれているが、従来の装置では、装置自体
を大型化しない限り紙幣の収納スペースの増大が図れな
いという問題があった。

【００１０】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、鑑別部での紙幣搬送を双方向可能とす
ることにより、紙幣搬送路を共通化して小型で安価な現
金入出金装置を提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、入金紙幣を取入れるとともに出金紙幣を放出する入
出金口と紙幣を収納する紙幣収納部との間で紙幣を搬送
し、その搬送途上で鑑別部により紙幣を鑑別して入出金
動作を行う現金入出金装置における第１の発明は、鑑別
部を通過する紙幣の搬送方向を逆転する搬送方向逆転手
段と、紙幣搬送方向の逆転に合わせて鑑別部を反転させ
る鑑別部反転手段と、前記搬送方向逆転手段および前記
鑑別部反転手段を制御する制御手段とを設けたものであ
る。

【００１２】また第２の発明は、二方向から搬入される
紙幣を鑑別する鑑別部と、上記鑑別部を通過する紙幣の
搬送方向を逆転する搬送方向逆転手段と、前記搬送方向
逆転手段を制御する制御手段とを設けたものである。

【００１３】

【作用】第１の発明においては鑑別部を反転させること
により、また第２の発明においては二方向から搬入され
る紙幣の鑑別可能な鑑別部を設けることにより、鑑別部
に対して双方向から紙幣を送り入れることが可能とな
り、動作モードが異なる場合でも、鑑別部を通る紙幣搬
送路を共通して使用することができる。したがって各動
作モードに応じた専用の搬送路を設ける必要がなくな
り、搬送路を少くすることが可能となる。

【００１４】

【実施例】以下本発明に係る実施例を図面にしたがって
説明する。なお各図面に共通する要素には同一の符号を
付す。

【００１５】図１は本発明に係る第１実施例の現金入出
金装置を示す概略側面図であり、まず第１実施例につい
て説明する。図において、現金入出金装置１１には、紙
幣の入出金口を開閉するシャッタ２が設けられ、その略
直下には接客口３が設けられている。接客口３は、入金
紙幣の１枚毎の分離繰出し、出金紙幣の集積を行う。ま
た装置１１内には、鑑別部１２，一時貯留部５，金種別
収納庫６，一括収納庫７，リジェクトボックス８がそれ
ぞれ設けられている。

【００１６】鑑別部１２は、その入口に紙幣の到来を検
知する図示せぬセンサが設けられており、その検知信号
をトリガにして紙幣の真偽および金種を判別する。鑑別
部１２内には判別するためのセンサ群が内蔵されてい
る。また鑑別部１２には側部に回転軸１３が形成され、
この回転軸１３を中心に鑑別部１２は矢印方向に回転可
能になっている。回転軸１３は図２に示すように、周囲
にギヤ歯が形成されており、歯付ベルト１４が巻き掛け
られている。ベルト１４は鑑別部反転モータ１５のプー
リ１５ａに巻き掛けられ、したがってモータ１５を駆動
することにより鑑別部１２が回転軸１３を中心に回転す
る。なお図２は鑑別部１２を示す拡大図である。

【００１７】一時貯留部５は、入金動作時および出金動
作時にリジェクト（異常）紙幣を一時格納しておくため
のものである。金種別収納庫６は、出金用紙幣を金種別
に収納するもので、図示してないが複数の金庫を内蔵し
ている。

【００１８】一括収納庫７は、装置本体１１に対して着
脱可能で、複数の金種の紙幣を一括して収納している。
またリジェクトカセット８は、後述する出金動作，補充
動作および回収動作において、鑑別部１２で偽と判別さ
れた紙幣（リジェクト紙幣）を収納するものである。搬
送モータ９は、紙幣搬送路１６の各所に配設される図示
せぬ搬送ローラを駆動するモータで、後述するように動
作モードに応じて回転方向を変える。

【００１９】紙幣搬送路１６は、紙幣が搬送されるとこ
ろであり、装置１１のほぼ中央部で環状に形成され、そ
の環状搬送路１６ａの一部が鑑別部１２を通過するよう
になっている。そして接客口３，一時貯留部５，金種別
収納庫６，一括収納庫７およびリジェクトカセット８の
各部はそれぞれこの環状搬送路１６ａに接続されてい
る。紙幣搬送路１６をこのように形成することにより、
その配置は単純化される。

【００２０】次に図３にしたがって第１実施例の制御系
について説明する。なお図３は第１実施例の現金入出金
装置を示す制御ブロック図である。

【００２１】図３において、制御部２１は、マイクロコ
ンピュータ又は論理回路から構成され、装置１全体を制
御する。制御部２１にはＩ／Ｏインタフェース回路２
２，リードオンメモリ（ＲＯＭ）２３およびランダムア
クセスメモリ（ＲＡＭ）２４が接続されている。ＲＯＭ
２３は動作制御用プログラムを格納しており、またＲＡ
Ｍ２４は制御上必要なデータを一時的に格納するもので
ある。

【００２２】Ｉ／Ｏインタフェース回路２２には、顧客
操作部２５，鑑別制御部２６，モータドライバ２７，セ
ンサ制御部２８，マグネットドライバ２９および係員操
作部３３がそれぞれ接続されている。顧客操作部２５は
タッチパネル入力部から成り、図４に示すように表示画
面３０に表示された項目３１ａ，３１ｂを押下すること
により、取引種別を入力する。鑑別制御部２６は鑑別部
１２に内蔵された鑑別センサ群３２を制御する。

【００２３】モータドライバ２７は、装置１１内に配設
されたモータを駆動する回路であり、図１に示す搬送モ
ータ９，鑑別部反転モータ１５に接続されている。また
モータドライバ２７は、一時貯留部５，金種別収納庫
６，一括収納庫７およびリジェクトカセット８に配設さ
れたモータ群５ａ，６ａ，７ａ，８ａにそれぞれ接続さ
れている。同様にセンサ制御部２８は上記各部に配設さ
れたセンサ群５ｂ，６ｂ，７ｂ，８ｂにそれぞれ接続さ
れ、これらを制御する。またマグネットドライバ２９は
シャッタ２を開閉動作させるソレノイド２ａを駆動す
る。

【００２４】係員操作部３３は、図５に示すように押下
ボタン３４ａ，３４ｂおよびディスプレイ３５から成
り、押下ボタン３４ａは補充動作を開始させるスイッチ
で、押下ボタン３４ｂは回収動作を開始させるスイッチ
である。

【００２５】次に動作モードについて説明する。動作モ
ードには、入金動作モード，出金動作モード，補充動作
モードおよび回収動作モードがある。入金動作モード
は、顧客により投入された紙幣を金種別収納庫６に取り
込む動作モードである。出金動作モードは、顧客により
指定された金額を金種別収納庫６から繰出し顧客に払い
戻す動作モードである。補充動作モードは、金種別収納
庫６が空になった時等に一括収納庫７から紙幣を繰出
し、その紙幣を金種別収納庫６に収納する動作モードで
ある。また回収動作モードは、業務が終了した時等に金
種別収納庫６から紙幣を繰出し、一括収納庫７に収納す
る動作モードである。

【００２６】前述したように本実施例における鑑別部１
２は回転可能になっているが、ここでこの鑑別部１２の
姿勢について図６，図７にしたがって説明する。図６，
図７は鑑別部１２の姿勢を示す説明図である。

【００２７】図６に示す鑑別部１２は、紙幣の入口が右
側で出口が左側になっており、この状態で紙幣は矢印Ａ
方向に搬送される。以下この姿勢を正姿勢という。また
鑑別部１２を１８０度回転して図７に示す状態では、紙
幣の入口と出口が逆向きになり、紙幣は図６の場合と逆
方向（矢印Ｂ方向）となる。以下この姿勢を逆姿勢とい
う。

【００２８】次に第１実施例の動作をフローチャートお
よび動作説明図にしたがって説明する。まず入金動作に
ついて主に図８に示す動作フローチャートと図９，１０
に示す動作説明図にしたがって説明する。顧客が図４に
示す顧客操作部２５の預け入れ項目３１ｂを押下するこ
とにより、入金取引が指定され、制御部２１はＩ／Ｏイ
ンタフェース回路２２およびモータドライバ２７を介し
て鑑別部反転モータ１５を駆動し、鑑別部１２を正姿勢
にする（Ｓ１）。次に制御部２１はマグネットドライバ
２９を介してソレノイド２ａを駆動し、シャッタ２を開
ける。顧客が接客口３に紙幣を投入すると（Ｓ２）、制
御部２１はモータドライバ２７を介して搬送モータ９を
正回転させる（Ｓ３）。これにより紙幣搬送路１６に配
設された各ローラが回転し、紙幣は接客口３から１枚ず
つ搬送路１６ｂ上に繰出される（Ｓ４）。繰出された紙
幣は環状搬送路１６ａへ入り、次いで鑑別部１２内に送
り込まれ、ここで紙幣の真偽および金種が判別される
（Ｓ５）。この鑑別は図３に示す鑑別制御部２６および
鑑別センサ群３２により行われる。

【００２９】鑑別の結果、真と判別された紙幣は、環状
搬送路６ａおよび搬送路１６ｃを通り、金種別収納庫６
に収納される（Ｓ６）。また偽と判別された紙幣は環状
搬送路１６ａおよび搬送路１６ｄを通り、一時貯留部５
へ集積される（Ｓ７）。即ち、紙幣は図９に太線で示し
た経路を搬送される。そしてこの搬送動作は接客口３に
紙幣が無くなるまで繰返され（Ｓ８）、紙幣が無くなる
と制御部２１は搬送モータ９を停止させる（Ｓ９）。

【００３０】Ｓ９までの動作においてリジェクト紙幣が
１枚もなければ、入金動作は終了する。１枚でもリジェ
クト紙幣があると（Ｓ１０）、制御部２１はモータドラ
イバ２７を介して鑑別部反転モータ１５を駆動し、鑑別
部１２を１８０度回転させ、図１０に示すように逆姿勢
にする（Ｓ１１）。次に制御部２１はモータドライバ２
７を介して搬送ローラ９を逆回転させる（Ｓ１２）。こ
れにより紙幣は搬送路１６上を図１０に矢印で示す方向
に搬送可能になる。次に制御部２１は一時貯留部５のモ
ータ５ａを駆動し、一時貯留部５からリジェクト紙幣を
搬送路１６ｄ上へ繰出す（Ｓ１３）。繰出された紙幣は
環状搬送路１６ａを通り、さらに鑑別部１２，搬送路１
６ｂを通って接客口３に集積される（Ｓ１４）。このと
き鑑別部１２では紙幣の鑑別は行わない。

【００３１】一時貯留部５から全てのリジェクト紙幣が
繰出されると（Ｓ１５）、制御部２１は搬送モータ９を
停止させる（Ｓ１６）。次にシャッタ２を開けることに
より接客口３に集積された紙幣は顧客に返却され（Ｓ１
７）、入金動作を終了する。リジェクト紙幣の返却経路
は図１０に太線で示す通りである。

【００３２】次に出金動作について主に図１１に示すフ
ローチャート、図１２，１３に示す動作説明図にしたが
って説明する。顧客が顧客操作部２５のお引き出し項目
３１ａを押下すると、出金取引が指定され、制御部２１
は顧客操作部２５の表示を切り換えてキー表示を行い金
額の入力を可能にする。それとともに制御部２１は、モ
ータドライバ２７を介して鑑別部反転モータ１５を駆動
し、鑑別部１２を逆姿勢にする（Ｓ２１）。次に制御部
２１は搬送モータ９を逆回転させ（Ｓ２２）、金種別収
納庫６のモータ６ａを駆動し、金種別収納庫６から紙幣
を１枚ずつ搬送路１６ｃ上に繰出す（Ｓ２３）。金種別
収納庫６から繰出された紙幣は、搬送路１６ｃから環状
搬送路１６ａを図１２に示す矢印方向に通り、鑑別部１
２に送り込まれる。鑑別部１２では、送られてきた紙幣
の真偽および金種を判別し（Ｓ２４）、真と判別された
紙幣は環状搬送路１６ａから搬送路１６ｂへと送られ、
接客口３に集積される（Ｓ２５）。また偽と判別された
紙幣は環状搬送路１６ａから搬送路１６ｄに送られ、一
時貯留部５へ集積される（Ｓ２６）。一時貯留部５への
紙幣の取り込みは、一時貯留部５に設けられたモータ５
ａを駆動することにより行われる。以上の紙幣の搬送経
路は図１２に太線で示す通りである。

【００３３】接客口３に集積された紙幣の額が、顧客に
より入力された金額になるまで、Ｓ２３からＳ２５まで
のステップが繰り返され（Ｓ２７）、指定金額になる
と、制御部２１は搬送モータ９を停止させる（Ｓ２
８）。そしてシャッタ２を開け、接客口３の紙幣を顧客
に差出す（Ｓ２９）。そして一時貯留部５にリジェクト
紙幣が送り込まれているかどうか判断し（Ｓ３０）、１
枚もなければ出金動作を終了し、１枚でもあればそのリ
ジェクト紙幣を収納する動作に移行する。

【００３４】即ち、制御部２１は鑑別部反転モータ１５
を駆動し、鑑別部１２を正姿勢にする（Ｓ３１）。次に
制御部２１は搬送モータ９を正回転させ（Ｓ３２）、環
状搬送路１６ａにおける搬送方向を図１３に示す通りに
する。そして一時貯留部５に集積されているリジェクト
紙幣を１枚ずつ搬送路１６ｄへ繰出す（Ｓ３３）。この
分離繰出しは一時貯留部５に設けられたモータ５ａを駆
動することにより行う。繰出された紙幣は環状搬送路１
６ａから鑑別部１２を通過し、搬送路１６ｅを通ってリ
ジェクトカセット８に収納される（Ｓ３４）。リジェク
トカセット８への紙幣取込みは、リジェクトカセット８
に設けられたモータ８ａを駆動させることにより行う。
なお紙幣は鑑別部１２を通るが、この場合には鑑別を行
わない。一時貯留部５に紙幣が無くなるまでリジェクト
カセット８への収納動作が繰り返され、紙幣が無くなる
と（Ｓ３５）、制御部２１は搬送モータ９を停止させ
（Ｓ３６）、出金動作を終了する。以上述べたリジェク
ト紙幣の搬送経路は図１３に太線で示す通りである。

【００３５】次に補充動作について主に図１４に示すフ
ローチャートおよび図１５に示す動作説明図にしたがっ
て説明する。補充動作は、図３に示す金種別収納庫６に
設けられたセンサ群６ｂがニヤエンドを検知した時点か
ら開始されるが、係員が図５に示す係員操作部３３の補
充ボタン３４ａを押下することによっても開始される。

【００３６】金種別収納庫６におけるニヤエンドの検知
又は補充ボタン３４ａの押下により、制御部２１はまず
鑑別部反転モータ１５を駆動し、鑑別部１２を図１５に
示すように逆姿勢にする（Ｓ４１）。次に制御部２１は
搬送モータ９を逆回転させ（Ｓ４２）、環状搬送路１６
ａにおける紙幣搬送方向を図１５に矢印で示す通りにす
る。次に制御部２１は一括収納庫７に設けられたモータ
７ａを駆動し、一括収納庫７から紙幣を搬送路１６ｆ上
に繰出す（Ｓ４３）。

【００３７】繰出された紙幣は図１５に示すように環状
搬送路１６ａに入り、さらに鑑別部１２へ送られる。こ
こで紙幣は鑑別され（Ｓ４４）、真と判別された紙幣は
環状搬送路１６ａを搬送されて搬送路１６ｃから金種別
収納庫６へ収納される（Ｓ４５）。また偽と判別された
紙幣は環状搬送路１６ａからさらに搬送路１６ｅへ送ら
れ、ここからリジェクトカセット８に収納される（Ｓ４
６）。金種別収納庫６に設けられたセンサ群６ｂにより
金種別収納庫６の満杯が検知されるまで上記収納動作は
繰り返され（Ｓ４７）、満杯になると制御部２１は搬送
モータ９を停止させ（Ｓ４８）、補充動作が終了する。
補充時の紙幣の搬送経路は図１５に太線で示す通りであ
る。

【００３８】次に回収動作について主に図１６に示すフ
ローチャートおよび図１７に示す動作説明図にしたがっ
て説明する。回収動作は、業務終了後、係員が図５に示
す回収ボタン３４ｂを押下することにより開始される。
また運用中に金種別収納庫６が満杯になったことが検知
された時点からも開始される。

【００３９】まず制御部２１は、鑑別部反転モータ１５
を駆動し、鑑別部１２を正姿勢にする（Ｓ５１）ととも
に、搬送モータ９を正回転させる（Ｓ５２）。次に金種
別収納庫６に設けられたモータ６ａを駆動して該収納庫
６から紙幣を１枚ずつ搬送路１６ｃへ繰出す（Ｓ５
３）。繰出された紙幣は環状搬送路１６ａに送り込ま
れ、図１７に矢印で示す方向に搬送されて鑑別部１２へ
送られる。ここで鑑別が行われ（Ｓ５４）、真であると
判別された紙幣は環状搬送路１６ａから搬送路１６ｇへ
送られ、一括収納庫７へ収納される（Ｓ５５）。また偽
であると判別された紙幣は環状搬送路１６ａから搬送路
１６ｅへ送られ、リジェクトカセット８へ収納される
（Ｓ５６）。金種別収納庫６に紙幣が無くなるまで上記
Ｓ５３〜Ｓ５５又はＳ５３〜Ｓ５６のステップが繰り返
され（Ｓ５７）、紙幣が無くなると、搬送モータ９を停
止させ（Ｓ５８）、回収動作が終了する。回収動作時の
紙幣の搬送経路は図７に太線で示す通りである。

【００４０】次に本発明に係る第２実施例を説明する。
図１８は本発明の第２実施例の現金入出金装置を示す概
略側面図、図１９は第２実施例の鑑別部を示す説明図で
ある。

【００４１】図１８において、第２実施例の現金入出金
装置４１には、一時貯留部５，金種別収納庫６，一括収
納庫７，リジェクトカセット８，搬送モータ９および鑑
別部４２が第１実施例と同様に配置されている。したが
って紙幣を搬送する搬送路１６も第１実施例と同様に配
設され、搬送モータ９を正逆回転させることにより双方
向に紙幣を搬送することができる。鑑別部４２は第１実
施例と異なり反転可能にはなっていない。第２実施例の
鑑別部４２は搬送方向の両端部に紙幣の到来を検知する
トリガセンサを設け、内部搬送路を双方向搬送可能な構
造にし、更に鑑別方法を紙幣搬送方向に応じて変えるよ
うにしたものである。

【００４２】図１９において、鑑別部４２には、内部搬
送路４３が形成されこの搬送路４３を紙幣Ｐが搬送され
る。搬送路４３の両端部にはトリガセンサ４４ａ，４４
ｂおよび４５ａ，４５ｂが設けられている。トリガセン
サ４４ａ，４４ｂおよび４５ａ，４５ｂは一方を発光
部、他方を受光部とするフォトセンサから成る。トリガ
センサ４５ａ，４５ｂの内側には紙幣の外形を検出する
外形検出センサ４６ａ，４６ｂが配設され、さらにその
内側には、紙幣に光を照射してその反射光パターンを検
出する反射光検出センサ４７が搬送路４３に沿って配設
されている。反射光検出センサ４７とトリガセンサ４４
ａの間には、紙幣の磁気的パターンを検出する磁気検出
センサ４８が配設され、また反射光検出センサ４７と磁
気検出センサ４８にはそれぞれ紙幣を双方向に搬送する
搬送ローラ４９，５０が回転可能に圧接されている。

【００４３】次に第２実施例の動作について説明する。
なお上述した各動作モードに応じた紙幣搬送路１６での
紙幣搬送および各部における繰出し，収納動作は第１実
施例と同様であり、ここでは鑑別部４２における紙幣搬
送並びに鑑別動作について説明する。

【００４４】図１９において、まず鑑別部４２の内部搬
送路４３を紙幣Ｐが図に示すように右から左へ搬送され
る場合、即ち、入金動作モード時，回収動作モード時お
よび出金リジェクト紙幣収納動作時には、トリガセンサ
４５ａ，４５ｂで紙幣Ｐの到来を検知すると、外形検出
センサ４６ａ，４６ｂ，反射光検出センサ４７，磁気検
出センサ４８の順で紙幣Ｐの物理的データを収集し、そ
の収集データに基いて紙幣Ｐの鑑別を行う（第１の鑑別
方法）。

【００４５】また、紙幣Ｐが図に示す左から右に搬送さ
れる場合、即ち、出金動作モード時，補充動作モード時
および入金リジェクト紙幣返却動作時には、トリガセン
サ４４ａ，４４ｂで紙幣Ｐの到来を検知し、磁気検出セ
ンサ４８，反射光検出センサ４７および外形検出センサ
４６ａ，４６ｂの順に紙幣Ｐの物理的データを収集し、
その収集データに基いて紙幣Ｐの鑑別を行う（第２の鑑
別方法）。

【００４６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、鑑別部に対して紙幣を双方向から送り込めるように
したので、装置の動作モードに応じて紙幣の搬送路を共
通化することができ、紙幣搬送路の配置を単純化でき
る。それ故搬送路の数も少くなり、装置を小型化できる
とともに、製造コストの低下も可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る第１実施例を示す概略側面図。

【図２】第１実施例の鑑別部を示す拡大図。

【図３】第１実施例を示す制御ブロック図。

【図４】第１実施例の顧客操作部を示す説明図。

【図５】第１実施例の係員操作部を示す説明図。

【図６】鑑別部の姿勢を示す説明図。

【図７】鑑別部の姿勢を示す説明図。

【図８】入金動作を示すフローチャート。

【図９】入金動作を示す動作説明図。

【図１０】入金動作を示す動作説明図。

【図１１】出金動作を示すフローチャート。

【図１２】出金動作を示す動作説明図。

【図１３】出金動作を示す動作説明図。

【図１４】補充動作を示すフローチャート。

【図１５】補充動作を示す動作説明図。

【図１６】回収動作を示すフローチャート。

【図１７】回収動作を示す動作説明図。

【図１８】本発明の第２実施例を示す概略側面図。

【図１９】第２実施例の鑑別部を示す説明図。

【図２０】従来の現金入出金装置を示す概略側面図。

【符号の説明】

３接客口５一時貯留部６金種別収納庫７一括収納庫８リジェクトカセット９搬送モータ１１現金入出金装置１２鑑別部１５鑑別部反転モータ１６紙幣搬送路２１制御部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入金紙幣を取入れるとともに出金紙幣を
放出する接客口と紙幣を収納する紙幣収納部との間で紙
幣を搬送し、その搬送途上で鑑別部により紙幣を鑑別し
て入出金動作を行う現金入出金装置において、鑑別部を通過する紙幣の搬送方向を逆転する搬送方向逆
転手段と、紙幣搬送方向の逆転に合わせて鑑別部を反転させる鑑別
部反転手段と、前記搬送方向逆転手段および前記鑑別部反転手段を制御
する制御手段とを設けたことを特徴とする現金入出金装
置。
【請求項２】入金紙幣を取入れるとともに出金紙幣を
放出する接客口と紙幣を収納する紙幣収納部との間で紙
幣を搬送し、その搬送途上で紙幣を鑑別して入出金動作
を行う現金入出金装置において、二方向から搬入される紙幣を鑑別する鑑別部と、上記鑑別部を通過する紙幣の搬送方向を逆転する搬送方
向逆転手段と、前記搬送方向逆転手段を制御する制御手段とを設けたこ
とを特徴とする現金入出金装置。