JPH0523038Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

〔産業上の利用分野〕 本考案はワイヤレスリモートコントローラに係
わり、更に詳しくは１つのワイヤレスリモートコ
ントローラを有するのみで、而も適用機種別を選
ぶ為の始動期間や、切換スイツチング動作を要す
ることなく、同種装置の中の複数機種の被制御機
器各々を各動作モードにリモートコントロールで
きるようにした装置に関する。 〔従来の技術〕 周知の通りワイヤレスリモートコントローラが
民間用、工業用を問わず多方面で用いられてい
る。幾つかの例を上げれば、民間に於けるテレビ
ジヨン受信機、ビデオ装置、ドアー、カーテン、
照明、空調機器、音響機器、車輌ドア等各種電気
製品のコントロールがあり、工業用に於いても自
動機、ロボツト、ライン生産手段のコントロール
がある。この場合以前に於いては、テレビジヨン
受信機で例を上げれば、テレビジヨン受信機でい
う同種被制御機器であつてもそのテレビジヨン受
信機もＡ社製、Ｂ社製、Ｃ社製という具合に機種
別が存在するので、それをリモートコントロール
するリモートコントローラ側も、Ａ社製の機種に
合うもの、Ｂ社製の機種に合うもの、Ｃ社製の機
種に合うものという具合に適用機種別各に数種用
いられていた。 所がこのように各リモートコントローラが適用
機種別各に専用的であると、生産する側も各種型
式のものを製造せねばならないとか、使用者側も
テレビ受信機等被制御機を別種のものに代替する
時にリモートコントローラも代替せねばならず不
経済であるとかの理由により、第一の従来技術と
して近時は適用機種別を選ぶことのできる切換キ
ースイツチを有するワイヤレスリモートコントロ
ーラが実用されるに至つた。 例えば従来技術を示す第４図に於いて１′はリ
モートコントローラ、２′は動作モード選択キー
群、３′はその中のパワーキー、４′は適用機種別
切換キー（ここでは判り易くする為に単純に示し
てある。）、５′はＡ社製のテレビジヨン受信機、
６′は同じ被制御機器であつてもＢ社製のテレビ
ジヨン受信機、７′も同じテレビジヨン受信機と
いう同被制御機器であつてもＣ社製のテレビジヨ
ン受信機を各々示している。 即ち被制御機器は互いに同種であつても機種が
異なる。今これを用いるには、適用機種別切換キ
ー４′を押しＡ社製テレビジヨン受信機５′用に切
換える。ここでパワー動作モード選択キー３′を
押せば、発信部より選択された動作モード信号、
即ち、Ａ社製に合うパワーオン又はオフ動作モー
ド信号A′が発信され、Ａ社製テレビジヨン受信
機５′がパワーオン又はオフとなる。この切換状
態では他の動作モード選択キーを押した時、この
リモートコントローラ１′から発信される各動作
モード信号はＡ社製テレビジヨン受信機５′に合
致したものである。次にＢ社製あるいはＣ社製テ
レビジヨン受信機６′，７′のコントロールに用い
ようとする時は、上記の適用機種別切換スイツチ
４′を各機種別に切換える。この状態で例えばパ
ワー動作モード選択キー３′を押せばＢ社製テレ
ビジヨン受信機６′に適うパワーオン又はオフ動
作モード信号B′あるいはＣ社製テレビジヨン受
信機７′に適うパワーオン又はオフ動作モード信
号C′が発信されるものである。 又は、第２の従来技術として特開昭59−200597
号公報に提案されている技術を上げることができ
る。即ちこのリモートコントローラは使用前の始
動期間の時の動作と、実際の使用期間の動作との
２つを有し、始動期間動作の過程で同種被制御機
器の複数の異なつた機種の為の動作モード信号を
送出し、即ち試験動作を行い、今制御しようとす
る被制御機器に対応した動作モード信号をその試
験で選定し、次いで実際に使用するのは、その選
定した制御信号のものとする技術である。 〔考案が解決しようとする課題〕 上記２つの従来技術によれば、１つのワイヤレ
スリモートコントローラをもつてして数機種の被
制御機器のコントロールに適用可能である。この
ように優れた技術であるが、被制御機器側の制御
条件等によつては必ずしも最適でない場合があ
る。 例えば上記第一の従来技術の場合、いつたんあ
る機種に適用できるように切換えた後、ほとんど
他の機種の適用の為に切換える必要がないという
場合はともかく、多数回適用機種別を切換えねば
ならないような時は、上記適用機種別切換スイツ
チング動作が煩わしいものであり、時には切換の
エラーも生じかねない。例えば、ある一つの部屋
に３つの照明があると想定する。そして、１つの
照明をオンし、他の２つの照明をオフしたいと
か、という具合に選択的に年中切換える必要があ
るとする。この場合以前のように各照明ごとに３
つのリモートコントローラを用意しなければなら
ないのは大変であるし、この１つの従来技術のよ
うに適用機種別切換スイツチ付のものが良いこと
になるが、これでも切換頻度が高いと上述したよ
うに煩わしいものである。 又上記第２の従来技術の場合も、実際の使用前
に始動期間動作で試験を行い、今制御しようとす
る被制御機器に適応した動作モード信号を選択し
なければならない。従つていつたんある機種に適
用できるように調整した後、ほとんど他の機種の
適用の為に使用しない場合はともかく、適用機種
を変える必要が多い場合には上記始動動作が面倒
だという欠点もあつた。 〔目的〕 従つて本考案の目的とする所は、いちいち適用
機種別切換スイツチを用いることなく、又は始動
期間動作という当初の選定作業をいちいち要する
ことなく、同種被制御機器の中の全ての機種の被
制御機器を単一のリモートコントローラにて制御
できるようにするにある。 〔課題を解決する為の手段〕 上記目的を達成する為に本考案は次の技術的手
段を有する。即ち実施例に対応する添付図面中の
符号を用いてこれを説明すると本考案はパワー動
作モード選択キー８、チヤンネル正動作モード選
択キー３、チヤンネル逆動作モード選択キー４、
ボリユーム増動作モード選択キー５、ボリユーム
減動作モード選択キー６、TV／VTR動作モー
ド選択キー７等より成る動作モード選択キー群２
を備え、上記動作モード選択キー群２の中から何
れかを選択して押した時に、その選択に応じた動
作モード信号を発信する為の発信部９を少なくと
も備え、被制御機器を上記選択動作モード信号に
対応したモードに動作せしめるようにしたワイヤ
レスリモートコントローラに於いて； 上記発信部９は、上記動作モード選択キーの１
回の選択によつて同種被制御機器の複数の機種１
２，１３，１４の為の、互いに異なつた全ての動
作モード信号Ａ，Ｂ，Ｃを出力するよう構成さ
れ、而も上記同種制御機器の複数の機種１２，１
３，１４の為の互いに異なつた全ての動作モード
信号Ａ，Ｂ，Ｃを上記動作モード選択キーの１回
の選択によつて順序的に出力するよう構成されて
いることを特徴とするワイヤレスリモートコント
ローラである。 〔作用〕 上記構成なので、このリモートコントローラの
動作モード選択キー群２の内のある１つの動作モ
ード選択キー、例えばパワー動作モード選択キー
８を押すと、この１回のスイツチ動作である被制
御機器のある機種の被制御機器１２の為のパワー
オン又はオフ動作モード信号Ａと同じ被制御機器
の別の機種の被制御機器１３の為のパワーオン又
はオフ動作モード信号Ｂと同被制御機器の別の機
種の被制御機器１４の為のパワーオン又はオフ動
作モード信号Ｃが発信される。而も上記動作モー
ド１回の選択で動作モード信号ＡとＢとＣとが順
序的に全て発信される。 被制御機器１２，１３，１４側に於いては、上
記の順序的信号の中から、適合する信号、即ち上
例でいえば、被制御機器１２は動作モード信号Ａ
を、被制御機器１３は動作モード信号Ｂを、被制
御機器１４は動作モード信号Ｃを各々受信し、他
のものに関しては無反応であるから、複数の被制
御機器の中から使用者が選んだ被制御機器のみが
選択された各動作モードにて動作せしめられる。 〔実施例〕 次に添付図面第１図〜第３図に従い本考案の実
施例を詳述する。 １はこのリモートコントローラを示し、２は動
作モード選択キー群を示している。例えば、被制
御機器をテレビジヨン受信機とすると、チヤンネ
ル正動作モード選択キー３、チヤンネル逆動作モ
ード選択キー４、ボリユーム増動作モード選択キ
ー５、ボリユーム減動作モード選択キー６、
TV／VTR動作モード選択キー７、パワー動作
モード選択キー８等より成る。そしてこのリモー
トコントローラは薄いカード状を呈している。 他方、建物Ｒの各所に同種の被制御機器である
も互いに機種の異なる複数の被制御機器１２，１
３，１４が在置されている。例えばＡ社製のテレ
ビジヨン受信機１２、Ｂ社製のテレビジヨン受信
機１３、Ｃ社製のテレビジヨン受信機１４とす
る。尚ここで同種の被制御機器とはテレビジヨン
受像機ならテレビジヨン受像機、照明ならば照明
という意味として用い、機種の異なるという意味
はメーカ別、タイプ別などの意味である。 そして、上記の動作モード選択キーの何れか１
つを１回押すと、それに対応した動作モード信号
が出るものであるが、この場合各動作モード信号
は次のように定められている。これを図１、図２
に従い詳述すると、 パワー動作モード選択キー８を押すと、この
１回押す度にテレビジヨン受信機１２の為のパ
ワーオン又はオフの動作モード信号Ａと、テレ
ビジヨン受信機１３の為のパワーオン又はオフ
の動作モード信号Ｂと、テレビジヨン受信機１
４の為のパワーオン又はオフの動作モード信号
Ｃの全部が順序的に発信される。 より具体的には、パワー動作モード選択キー
８が選択されると、その選択信号が制御部１０
に送られ、記憶部１１から上記動作モード信号
Ａと、上記動作モード信号Ｂと、上記動作モー
ド信号Ｃの全部が読出され、発信部９より上述
したように動作モードの１回選択によつて同種
被制御機器の複数機種１２，１３，１４の為の
全ての動作モード信号Ａ，Ｂ，Ｃが順序的に発
信される。 以下チャンネル正動作モード選択キー３、チ
ャンネル逆動作モード選択キー４、ボリユーム
増動作モード選択キー５、ボリユーム減動作モ
ード選択キー６、TV／VTR動作モード選択
キー７を各々押すと、各々の動作モード信号
は、被制御機器１２，１３，１４の為のものが
全部順序的に発信される。 これらの一例は、１２ビツトの論理記号
「Ｈ」「Ｌ」のコードで示すと、表１のようなも
のが考慮される。この表１において「Ｈ」ビツ
トは例えば1.2msec、「Ｌ」ビツトは0.6msec、
ビツト間隔は0.6msec等とすることができる。
勿論判り易くする為に示したもので、これらは
適宜変更できる。要は、ある機種別の被制御機
器のある動作モード信号と、他の機種別の被制
御機器の他の動作モード信号等が個々別々に区
別できればよいものである。 そして、必要ならばある選択された動作モー
ド信号の中に入つている被制御機器対象ごとの
信号と信号の間に区別ビツトを設けることもよ
い。

【表】

【表】

〔効果〕

以上詳述した如くこの考案によれば、１つのリ
モートコントローラで、同種被制御機器の中の互
いに異なる複数機種の被制御機器の各動作モード
を変更するに当つて、いちいち従来のように機種
別切換キーのスイツチング動作や始動動作の調整
が不要である。故に高頻度に相互に異なる被制御
機器の動作モードを切換える場合に特に好適であ
り、従来のような切換えエラーの発生が全くない
ものである。 特に１回の動作モード選択キーのキー操作各
に、各機種別ごとの各動作モード信号が全部順序
的に発信されるので、極めて効率よくリモートコ
ントロール操作できる。

【図面の簡単な説明】

添付図面第１図は本考案の実施例図、第２図は
第１図で示した実施例のブロツクダイアグラム、
第３図はステツプチヤート図、第４図は従来例図
であり、図中１はワイヤレスリモートコントロー
ラ、２は動作モード選択キー群、３はチヤンネル
正動作モード選択キー、４はチヤンネル逆動作モ
ード選択キー、５はボリユーム増動作モード選択
キー、６はボリユーム減動作モード選択キー、７
はTV／VTR動作モード選択キー、８はパワー
動作モード選択キー、９は発信部、１０は制御
部、１１は記憶部、１２，１３，１４は相互に機
種の異なるテレビジヨン受信機等の被制御機器、
Ａ，Ｂ，Ｃはある１つの動作モード信号の中に於
ける順序的に出される機種別ごとの信号を示して
いる。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 パワー動作モード選択キー８、チヤンネル正動
   作モード選択キー３、チヤンネル逆動作モード選
   択キー４、ボリユ−ム増動作モード選択キー５、
   ボリユーム減動作モード選択キー６、TV／
   VTR動作モード選択キー７等より成る動作モー
   ド選択キー群２を備え、上記動作モード選択キー
   群２の中から何れかを選択して押した時に、その
   選択に応じた動作モード信号を発信する為の発信
   部９を少なくとも備え、被制御機器を上記選択動
   作モード信号に対応したモードに動作せしめるよ
   うにしたワイヤレスリモートコントローラに於い
   て； 上記発信部９は、上記動作モード選択キーの１
   回の選択によつて同種被制御機器の複数の機種１
   ２，１３，１４の為の、互いに異なつた全ての動
   作モード信号Ａ，Ｂ，Ｃを出力するよう構成さ
   れ、而も上記同種制御機器の複数の機種１２，１
   ３，１４の為の互いに異なつた全ての動作モード
   信号Ａ，Ｂ，Ｃを上記動作モード選択キーの１回
   の選択によつて順序的に出力するよう構成されて
   いることを特徴とするワイヤレスリモートコント
   ローラ。