JPH0453107Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、各種の電気機器等を遠隔操作により
制御する、一般にリモートコントロールと称せら
れる遠隔操作装置に関するものである。

＜従来の技術＞ この種の遠隔操作装置は、複種類の押釦を備え
た遠隔操作部を押圧操作することにより、遠隔操
作部から操作に対応した制御信号が送信され、制
御すべき電気機器等に設けられた制御部において
前記制御信号を受信するとともに、受信した制御
信号に対応する制御を行なうようになつている。
例えば、空調装置においては、電源のオン・オ
フ、冷暖房の切り換え、或いは出力強度の調節と
言つた制御を遠隔操作により行ない得るものであ
る。

＜考案が解決しようとする課題＞ ところで、遠隔操作部から制御信号を送信した
にも拘わらず、この制御信号が、遠隔操作部と制
御部との間に存在する障害物やノイズ等の種々の
信号妨害要因によつて、制御部に受信されないこ
とがある。このような時には、遠隔操作部を何度
も操作し直すことになり、場合によつては、制御
部に制御信号が受信されないこともある。

本考案は、このような状態の問題点に鑑みなさ
れたもので、さまざまな信号妨害要因の存在に拘
わらず、遠隔操作部からの制御信号が制御部に確
実に受信されるような遠隔操作装置を提供するこ
とを技術的課題とするものである。

＜課題を解決するための手段＞ 本考案は、上記した課題を達成するための技術
的手段として、遠隔操作装置を次のように構成し
た。即ち、制御信号を送信する遠隔操作部と、該
制御信号を受信して受信制御信号に対応する制御
を行なう制御部とからなる遠隔操作装置におい
て、前記制御部に、前記制御信号の受信時に前記
遠隔操作部に対し受信完了信号を送信する信号送
信部を備えるとともに、前記遠隔操作部に、前記
受信完了信号を受信する信号受信部と、前記制御
信号の送信に対し前記信号受信部に受信完了信号
を受信しなかつた時に制御信号をその送信機能を
徐々に高めながら再出力する手段とを備えたこと
により特徴づけられる。

＜作用＞ 遠隔操作部から送信された制御信号が制御部に
受信されると、制御部の信号送信部から受信完了
信号が遠隔操作部に対し送信される。一方、遠隔
操作部からの制御信号が、何らかの信号妨害要因
の存在によつて制御部に受信されなかつた場合、
制御部から受信完了信号が送信されない。このよ
うに、遠隔操作部において制御信号を送信したに
も拘わらず受信完了信号を受信しなかつた場合に
は、遠隔操作部から送信機能を高めて制御信号が
再度送信されるとともに、受信完了信号を受信す
るまで送信機能を徐々に高めて制御信号が自動的
に送信され続ける。従つて、遠隔操作部の１回の
操作によつて制御信号が制御部に確実に受信され
る。

＜実施例＞ 以下、本考案の好ましい一実施例につてい図面
を参照しながら詳述する。

第１図は本考案の一実施例のブロツク構成図
で、同図において、遠隔操作部１には、制御信号
の送信操作用のキースイツチ２ａ，２ｂ、マイク
ロコンピユータからなるコントロールユニツト
３、制御信号の信号送信部４および後述の受信完
了信号の信号受信部５を具備している。

一方の制御部６には、制御信号の信号受信部
７、マイクロコンピユータからなるコントロール
ユニツト８および受信完了信号を送信する信号送
信部９を備えている。

次に、前記実施例の作用を、第２図のフローチ
ヤートを参照しながら説明する。

遠隔操作部１のキースイツチ２ａ，２ｂを操作
してキー信号がコントロールユニツト３に入力
〔ステツプS1〕されると、コントロールユニツト
３からの出力指令信号によつて信号送信部４から
キー操作に対応する制御信号が送信出力〔ステツ
プS2〕される。一方、制御部６において、遠隔
操作部１からの制御信号が信号受信部７で受信
〔ステツプS3〕されると、この受信信号がコント
ロールユニツト８において解読されて受信処理
〔ステツプS4〕されるとともに、この受信信号が
遠隔操作部１からの正規の制御信号であるか否か
が判別〔ステツプS5〕され、正規の制御信号の
受信であると判断された場合には、コントロール
ユニツト８からの指令信号により信号送信部９か
ら受信完了信号が送信〔ステツプS6〕される。
これは、無線個別呼出し装置等に具備されている
親局からの送信情報の受信に対応して子局からア
ンサーバツク信号を送信するアンサーバツク機能
と同様のものである。そして、前述の受信完了信
号が遠隔操作部１の信号受信部５で受信〔ステツ
プS7〕され、コントロールユニツト３において
受信完了信号の受信であると判別〔ステツプS8〕
された場合には、キースイツチ２ａ，２ｂによる
次のキー入力待ちとなる。一方、ステツプS5に
おいて正規の制御信号の受信であると判別された
場合には、前述のように受信完了信号を送信する
とともに、既存装置と同様に、受信した制御信号
に対応する制御〔ステツプS10〕が行なわれる。

ところで、何らかの信号妨害要因の存在によつ
て遠隔操作部１からの制御信号が制御部６で正し
く信号受信されなかつた場合には、ステツプS5
からステツプS3にジヤンプして受信完了信号は
送信されない。そのため、遠隔操作部１におい
て、ステツプＳ８でNOと判断され、コントロー
ルユニツト３の指令信号により信号送信部が送信
出力機能をアツプするよう切換え〔ステツプS9〕
られる。例えば、供給電力の増大或いは出力段数
の切換え等の手段によつて行なわれる。そして、
信号送信部４から再び制御信号が送信〔ステツプ
S2〕され、この制御信号が制御部６に受信され
るまで、換言すれば遠隔操作部１に受信完了信号
が受信されてステツプS8でYESと判断されるま
で、ステツプS1、ステツプS2、ステツプS7、ス
テツプS8およびステツプS9のフローが繰り返え
され、その都度、コントロールユニツト３の指令
により信号送信部４が送信機能を徐々に高めるよ
う自動的に切り換えられた後に制御信号を送信す
る。従つて、遠隔操作部１を１回操作すれば、制
御信号が制御部６に受信されなかつた場合にも再
度操作し直す必要がなく、自動的に送信機能を
徐々に高めるように切換えて制御信号が送信され
続けるため、制御信号を確実に制御部に伝達する
ことができる。

＜考案の効果＞ 以上詳述したように本考案の遠隔操作装置によ
ると、制御部に、制御信号を受信した時に受信完
了信号を送信する信号送信部を備え、遠隔操作部
に、制御信号を送信した後に受信完了信号を受信
するまで送信機能を徐々に高めるよう切換えなが
ら制御信号を送信し続ける手段を備える構成とし
たので、信号妨害要因によつて制御信号が制御部
に受信されなかつた場合にも遠隔操作部を操作し
直す必要がなく、しかも、制御信号を制御部に確
実に送信することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のブロツク構成図、
第２図は第１図のフローチヤートである。 １……遠隔操作部、５……信号受信部、６……
制御部、９……信号送信部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 制御信号を送信する遠隔操作部と、該制御信号
   を受信して受信制御信号に対応する制御を行なう
   制御部とからなる遠隔操作装置において、前記制
   御部に、前記制御信号の受信時に前記遠隔操作部
   に対し受信完了信号を送信する信号送信部を備え
   るとともに、前記遠隔操作部に、前記受信完了信
   号を受信する信号受信部と、前記制御信号の送信
   に対し前記信号受信部に受信完了信号を受信しな
   かつた時に制御信号をその送信機能を徐々に高め
   ながら再出力する手段とを備えたことを特徴とす
   る遠隔操作装置。