JPH05230216A - ブロック共重合体およびその製造方法 - Google Patents

ブロック共重合体およびその製造方法

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JPH05230216A
JPH05230216A JP7213892A JP7213892A JPH05230216A JP H05230216 A JPH05230216 A JP H05230216A JP 7213892 A JP7213892 A JP 7213892A JP 7213892 A JP7213892 A JP 7213892A JP H05230216 A JPH05230216 A JP H05230216A
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acid
block copolymer
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JP7213892A
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English (en)
Inventor
Toshio Tagami
敏雄 田上
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Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 優れた耐熱性を有するポリアミド−ポリシロ
キサン系ブロック共重合体を提供する。 【構成】 両末端にアミノアリール基を有するポリアミ
ドと、両末端にカルボキシル基を有しブタジエン単量体
単位を含むポリシロキサンとの重縮合体であって、式
(I)のブロック単位(A)と、式(II)のブロック単
位(B)とがカルボキシアミド結合によって結合してな
り、 (R1 、Rは二価の有機基を;R2 、R3 は、アルキ
ル基、(アルキル置換)フェニル基を;Arは、式
(1)、(2)等の二価の芳香族基を; m、n、xは平均重合度であって、mは1〜30、nは
1〜100、xは1〜20の数を表わす。)かつ、数平
均分子量10,000〜300,000を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアミド−ポリシロ
キサン系ブロック共重合体およびその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリシロキサンは、選択透過膜、例えば
酸素透過膜として、或いは、電子部品周辺材料、例えば
フォトレジスト材料への応用等、種々の分野での応用が
はかられており、最近注目されている材料の一つであっ
て、その合成方法についても種々の方法が提案されてい
る。しかしながら、ポリシロキサン単独では思うような
性能のものを得ることができず、他の材料との複合化が
はかられているのが現状である。複合化の方法として
は、ポリマーブレンド、ポリマーアロイ化(広義には、
ポリマーブレンド、グラフト重合体、ブロック重合物等
を含む)があげられる。例えば、亜リン酸エステル法に
よるポリシロキサン−ポリアミドブロック共重合体の製
造方法として、脂肪族アミン末端ポリシロキサンを用い
た製造方法が知られている(特開昭61−293224
号公報)。この方法では、高重合度、高強度のポリシロ
キサン−アラミドブロック共重合体は製造することがで
きないため、それを改善する方法が提案されている。例
えば、高強度ポリシロキサン−アラミドブロック共重合
体の製造に関しては、ジカルボン酸ジクロライドと上述
の脂肪酸アミン末端ポリシロキサンを用いた低温界面重
縮合法が知られている(特開昭62−257933号公
報)。耐熱性という観点から、ポリシロキサンは耐熱性
に富むポリマーであると考えられているが、シロキサン
部分は一旦熱分解が始まると重量減少速度が速くなる性
質がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来提案さ
れている上記のポリシロキサン−アラミドブロック共重
合体の製造方法である低温界面重縮合法は、合成上使用
するモノマー類の精製および製造時の反応制御、また、
反応副生物である塩酸ガスの処理等、様々の問題があ
り、簡便な合成方法とはいえなかった。また、得られる
ポリシロキサン−アラミドブロック共重合体は、高度に
耐熱性を必要とする場合には、安定して使用することが
できないという欠点を有していることが分かった。本発
明は、従来の技術における上述のような問題点を鑑みて
なされたものである。したがって、本発明の目的は、従
来のポリシロキサンの熱分解挙動を改善し、優れた耐熱
性を有するポリアミド−ポリシロキサン系ブロック共重
合体を提供することにある。本発明の他の目的は、この
ブロック共重合体を、製造上の問題を余り考慮すること
なく、容易に製造することができる製造方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来の技
術における上述の問題点を解決するために研究を進めた
結果、亜リン酸エステル法において、ポリシロキサン−
アラミド系ブロック共重合体を製造する際に、ポリシロ
キサンの末端にカルボキシル基を有し、ブタジエン単量
体単位を含むポリシロキサンマクロモノマーを用いるこ
とにより、上記問題点が解決できることを見出だし、本
発明を完結するに至った。即ち、本発明の第1のもの
は、ポリアミド−ポリシロキサンブロック共重合体に関
するものであり、それは、両末端にアミノアリール基を
有するポリアミドと、両末端にカルボキシル基を有しブ
タジエン単量体単位を含むポリシロキサンとの重縮合体
であって、下記一般式(I)で示されるブロック単位
(A)と、下記一般式(II)で示されるブロック単位
(B)とがアミド結合によって結合してなり、
【化5】 (式中、R1 は二価の有機基を表わし、R2 およびR3
は、それぞれアルキル基、フェニル基またはアルキル置
換フェニル基を表わし、R4 は二価の有機基を表わし、
Arは、下記一般式(1)〜(8)で示される二価の芳
香族基を表わし、
【化6】 m、n、xは平均重合度であって、mは1〜30、nは
1〜100、xは1〜20の数を表わす。)かつ、数平
均分子量10、000〜300,000を有することを
特徴とする。
【0005】本発明の第2のものは、上記ポリアミド−
ポリシロキサンブロック共重合体の製造方法に関するも
のであって、下記一般式(III )で示される両末端にカ
ルボキシル基を有しブタジエン単量体単位を含むポリシ
ロキサンと
【化7】 (式中、n、x、R1 、R2 、およびR3 は、上記一般
式(I)と同意義を有する。)下記一般式(IV)で示さ
れる両末端にアミノアリール基を有するポリアミドと
を、
【化8】 (式中、R4 は二価の有機基を表わし、Arは二価の芳
香族基を表わし、mは平均重合度であって、m=1〜3
0の数を示す。)芳香族亜リン酸エステルとピリジン誘
導体の存在下で重縮合させることを特徴とする。
【0006】以下、本発明をさらに詳細に説明する。本
発明のポリアミド−ポリシロキサンブロック共重合体の
製造に使用する、上記一般式(III )で示される両末端
にカルボキシル基を有しブタジエン単量体単位を含むポ
リシロキサンは、例えば、下記反応式で示される方法に
よって合成することができるが、その他如何なる方法に
よって製造されたものでも使用可能である。
【化9】
【化10】
【0007】上記反応中に用いられるパラジウム系触媒
としては、ブタジエンの導入量を制御するために種々使
い分けが必要であるが、リガンドとしてトリフェニルホ
スフィンやベンゾニトリルを複数もつものが好ましく、
一般式:Pd(PPh3 4 −n n およびPd(Ph
CN)4 −n n (式中、Xはハロゲンを表わし、Ph
はフェニル基を表わす。)で示されるものがあげられ
る。また、白金系の触媒としては、塩化白金酸系触媒を
例示することができる。また、一般式CH2 =CH−Z
−COOHで示されるカルボン酸としては、アクリル
酸、ビニル酢酸、4−ペンテン酸、10−ウンデセン
酸、17−オクタデセン酸等の直鎖状の末端に二重結合
を含有する脂肪族カルボン酸、o−スチレンカルボン
酸、m−スチレンカルボン酸、p−スチレンカルボン酸
等の芳香環を有し末端二重結合含有基を有する芳香族カ
ルボン酸を例示することができる。
【0008】上記反応によって得られるポリシロキサン
において、ブタジエン単量体単位の重合度xは、1〜2
0の範囲であり、また、シロキサン部分の重合度nは1
〜100の範囲であるが、その熱分解挙動を考慮する
と、重合度nは、5〜20の範囲が好ましい。重合度n
が重合度が1より低い場合は耐熱性が劣り、また100
を越えると反応性に種々の問題が生じる。これら重合度
は任意に調製可能であるが、耐熱性および反応性に富む
マクロモノマーとして用いるのに好適なものは、重合度
nが5〜20の場合である。
【0009】また、本発明のブロック共重合体の製造に
使用する、上記一般式(IV)で示されるポリアミドは、
下記反応式にしたがって、一般式(V)で示される芳香
族ジアミンおよび下記一般式(VI)で示されるジカルボ
ン酸とを重縮合することによって得ることができる。
【化11】 (式中、Ar、X、R4 、mは前記したと同意義を有す
る。)
【0010】上記一般式(V)で示される芳香族ジアミ
ンとして、例えば、メタフェニレンジアミン、パラフェ
ニレンジアミン、3,4′−オキシジアニリン、4,
4′−オキシジアニリン、ビス(m−アミノフェニル)
スルホン、ビス(p−アミノフェニル)スルホン、1,
3−ビス(m−アミノフェニル)−1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサン、3,3′−ジアミノベンゾフ
ェノン、4,4′−ジアミノベンゾフェノン、2,2−
ビス(p−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
ビス(p−アミノフェニル)メタン、ビス(p−アミノ
フェニル)チオエーテルなどをあげることができるがこ
れらに限定されるものではない。また、これらの芳香族
ジアミンは単独または複数併用してもよい。
【0011】上記一般式(VI)で示されるジカルボン酸
としては、脂肪族、脂環式、芳香族等、ジカルボン酸で
あれば如何なるものを用いてもよい。具体的には、例え
ば、イソフタル酸、テレフタル酸、4,4′−ジフェニ
ルジカルボン酸、3,3′−メチレン二安息香酸、4,
4′−メチレン二安息香酸、4,4′−オキシ二安息香
酸、4,4′−チオ二安息香酸、3,3′−カルボニル
二安息香酸、4,4′−カルボニル二安息香酸、4,
4′−スルホニル二安息香酸、1,4−ナフタレンジカ
ルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、
1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、マロン酸、メチルマロン酸、ジ
メチルマロン酸、アジピン酸、1,10−デカン二酸、
フェニルマロン酸、ベンジルマロン酸、フェニルスクシ
ン酸、3−フェニルグルタル酸、ホモフタル酸、1,3
−フェニレン二酢酸、1,4−フェニレン二酢酸、4−
カルボキシフェニル酢酸、5−ブロモ−N−(カルボメ
チル)アントラニル酸、2,5−ジヒドロキシ−1,4
−ベンゼン二酢酸、m−カルボキシシナモン酸、5−ヒ
ドロキシイソフタル酸、4−ヒドロキシイソフタル酸、
4,6−ジヒドロキシイソフタル酸等のジカルボン酸お
よびこれらの誘導体をあげることができるが、これらに
限定されるものではない。また、これらを単独または複
数併用し実施してもよい。
【0012】重縮合反応は、上記一般式(V)で示され
る芳香族ジアミンの過剰量を、上記一般式(VI)で示さ
れるジカルボン酸と反応させることによって行われる
が、反応は如何なる方法によって行っても差し支えな
い。製造される上記一般式(IV)で示されるポリアミド
の平均重合度mは、生成するブロック共重合体の引っ張
り強度、引っ張り弾性率等の機械的特性を考慮すると、
通常1〜30の範囲が好適である。
【0013】本発明の、上記ブロック共重合体は、上記
一般式(IV)で示される両末端にカルボキシル基を有し
ブタジエン単量体単位を含むポリシロキサンと、上記一
般式(V)で示される両末端にアミノアリール基を有す
るポリアミドとの重縮合反応によって製造されるが、こ
の重縮合反応は、芳香族亜リン酸エステルとピリジン誘
導体の存在下で実施することが好ましい。上記の重縮合
反応は、例えば、上記の原料物質を単に混合し、加熱す
ることによっても進行するが、その場合には重縮合反応
を高温下で行う必要があり、その結果、アミド交換反応
等の望ましくない副反応を伴うことが避けられない。し
かしながら、芳香族亜リン酸エステルとピリジン誘導体
の存在下で重縮合反応を実施すると、重縮合反応に際し
て高温を必要とせず、アミド交換反応等の副反応を避け
ることができ、構造の規制されたブロック共重合体を容
易に製造することができるという大きな利点を有してい
る。上記の重縮合反応に使用する芳香族亜リン酸エステ
ルとしては、亜リン酸トリフェニル、亜リン酸ジフェニ
ル、亜リン酸トリ−o−トリル、亜リン酸ジ−o−クロ
ロフェニル、亜リン酸トリ−p−クロロフェニル、亜リ
ン酸ジ−p−クロロフェニル等をあげることができる
が、これらに限定されるものではない。さらに、本発明
において上記芳香族亜リン酸エステルと共に使用するピ
リジン誘導体として、ピリジン、2−ピコリン、3−ピ
コリン、4−ピコリン、2,4−ルチジン、2,6−ル
チジン、3,5−ルチジン等をあげることができる。
【0014】本発明においては、上記重縮合反応は、芳
香族亜リン酸エステルとピリジン誘導体の存在下に重縮
合を行わせるのが好ましいが、この反応に際しては、通
常の場合、ピリジン誘導体を含む混合溶媒を用いる溶液
重合法が採用される。ここで、使用する有機溶媒は、両
反応成分や芳香族亜リン酸エステルと実質的に反応しな
い溶媒という点で制限を受けるが、このほかに両反応成
分に対する良溶媒であって、しかも反応生成物に対する
良溶媒であることが望ましい。このような有機溶媒とし
て代表的なものは、N−メチル−ピロリドン或いはジメ
チルアセトアミド等のアミド系溶媒である。
【0015】本発明において、重合度の大きいブロック
共重合体を得るためには、塩化リチウムによって代表さ
れるアルカリ金属塩類を、重縮合反応系に添加すればよ
いが、好適には、さらに、アミン系カチオン性界面活性
剤を添加併用するのが望ましい。アミン系カチオン性界
面活性剤としては、テトラメチルアンモニウムクロリ
ド、セチルトリメチルアンモニウムブロミドおよびセチ
ルトリメチルアンモニウムクロリド等のアルキルトリメ
チルアンモニウム塩類を例示できるが、これらに限定さ
れるものではない。アルカリ金属塩類の添加量は、界面
活性剤に対して5〜15重量%が好適であり、さらに好
ましくは5〜10重量%の範囲である。なお、塩化カル
シウムのごときアルカリ土類金属塩は、それを併用する
と、反応系を不均一にするだけでなく、如何なる理由か
は定かではないが重合度を著しく低下させてしまうた
め、使用することはできない。
【0016】本発明によるブロック共重合体の製造方法
を、さらに詳しく説明すると、まず、上記ジカルボン酸
とそれにに対して過剰量の芳香族ジアミン類とを、芳香
族亜リン酸エステルとピリジン誘導体の存在下に、N−
メチル−2−ピロリドンによって代表される有機溶媒中
に入れ、窒素等の不活性雰囲気下で加熱攪拌する。それ
により、一般式(V)で示されるポリアミドが容易に合
成される。この様にして得られたポリアミドを含有する
溶液に、上記一般式(IV)で示される両末端にカルボキ
シル基を有し、ブタジエン単量体単位を含むポリシロキ
サン溶液を添加し、加熱して重縮合を行なう。それによ
り本発明の上記ブロック共重合体が得られる。上記の重
縮合において使用する芳香族亜リン酸エステルの量は、
通常カルボキシル基に対して等モル量以上であるが、3
0倍モル量以上の使用は経済的に見て得策ではない。ま
た、ここで使用するピリジン誘導体の量は、カルボキシ
ル基に対して等モル量以上であることが必要であるが、
実際には反応溶媒としての役割をもたせるために、大過
剰使用するのが好ましい。本発明においては、ピリジン
誘導体とN−メチル−2−ピロリドンによって代表され
る有機溶媒からなる混合溶媒が好ましく使用されるが、
混合溶媒の使用量は、通常、反応成分を5〜30重量%
含むような量である。反応温度は、通常の場合、60〜
140℃の範囲が好ましい。反応時間は、反応温度によ
り大きく影響されるが、如何なる場合にも最高の重合度
を意味する最高粘度が得られるまで反応系を攪拌するの
が好ましい。反応時間は、多くの場合、数分から20時
間の範囲である。
【0017】上記反応条件の下で、反応成分を適宜の割
合で使用することにより、数平均分子量10、000〜
300,000の範囲、好ましくは20、000〜15
0,000の範囲のブロック共重合体を製造することが
できる。数平均分子量が300、000を越えるとブロ
ック共重合体の加工性が劣るので好ましくない。なお、
使用目的に応じて、いずれか一方を過剰に使用すること
により、平均重合度を小さくすることができる。なお、
数平均分子量は、GPC測定装置(N−メチル−2−ピ
ロリドンの0.1%リチウムブロマイド溶液、流量:
0.1ml/分、カラム:KF−8,検出器:RI屈折
計)によって行なったものである。なお、本発明のブロ
ック共重合体は、固有粘度0.1〜2.0dl/gの範
囲にあるのが好ましい。反応終了後は、反応混合物をメ
タノール、ヘキサン等の非溶媒中に投じて生成重合体を
分離し、さらに、再沈殿法により精製を行なって副生物
や無機塩類等を除去することにより、精製したブロック
共重合体を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を詳細に述べる
が、本発明はこれら実施例によって限定されるものでは
ない。 実施例1 (A)両末端にカルボキシル基を有し、ブタジエン単量
体単位を含むポリシロキサンの合成 1)ヘキサメチルジシランの合成 乾燥窒素導入管とジムロート冷却管を装備した500m
l四つ口丸底フラスコ中に、粒状金属リチウム1.1モ
ル(7.63g)と乾燥テトラヒドロフラン200ml
を入れ、0℃に冷却した後、トリメチルクロロシラン1
モル(99.62g)を含む乾燥テトラヒドロフラン溶
液250mlを発熱しないように、2時間かけて滴下
し、そのまま1時間反応させた。ついで55℃まで昇温
させ、さらに60時間反応を続けた。その後、グラスフ
ィルターで生成した塩化リチウムと過剰の金属リチウム
を濾別し、テトラヒドロフランで充分に洗浄した。濾液
を常圧下で留去し、テトラヒドロフランと未反応トリメ
チルクロロシランを除去し、ヘキサメチルジシランを得
た。収率は、74%であった。
【0019】2)ジクロロテトラメチルジシランの合成 300ml三口丸底フラスコ中に、無水塩化アルミニウ
ム98.66g(740ミリモル)を入れ、塩化アセチ
ル58.12g(740ミリモル)を発熱しないよう徐
々に加え、反応器を氷浴上に移し、1)で得られたヘキ
サメチルジシラン54.1g(369ミリモル)を1時
間で滴下した。そのまま30分間攪拌し、50℃まで昇
温させた後、16時間反応させた。反応後、窒素気流中
で濾過し、固形物を乾燥ヘキサンで洗浄し、濾液を集
め、蒸留して、目的物であるジクロロテトラメチルジシ
ランを収率85%で得た。1 H−NMR:0.4ppm(Si−Me:溶媒C2
2 Cl4 )、13C−NMR:18.0(Si−Me) IR(cm-1):2960,2900,1460,14
00(Si−Me),1290,760,630(Si
−C),470(−Cl)
【0020】3)α,ω−ビス(ジメチルクロロシリ
ル)−2−ブテン類の合成 (a)x=1の合成 上記2)で得られたジクロロテトラメチルジシラン1
8.73g(100ミリモル)と乾燥テトラヒドロフラ
ン30mlとテトラキス(トリフェニルホスフィン)パ
ラジウム(0)[Pd(PPh3 4 (0)]0.53
8g(1ミリモル)を、乾燥窒素下で、内容量100m
lのガラスオートクレーブ中に入れた後、オートクレー
ブを液体窒素中に入れて冷却し、真空下で脱気を3回繰
り返した。室温まで昇温した後、ブタジエンガスを2気
圧まで圧入し、攪拌反応させた。反応が進行するに従
い、圧力ゲージが下がり、1気圧になった時点で、更に
ブタジエンガスをチャージし、圧力ゲージの低下が無く
なるまで繰り返した。反応終了後、ブタジエンガスを放
出し、内容物をセライトで濾過した後、セライトを乾燥
テトラヒドロフランで充分に洗浄し、濾液を濃縮し、粗
生成物を得た。粗生成物を減圧下に蒸留し、83−84
℃/40mmHgの留分を収率48%(シス体のみ)で
得た。 分析結果
【化12】 1 H−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):0.4
(s) 12H(Si−Me:α)、1.30(d)
4H(Si−CH2 −CH=:β)、5.3(q) 2
H(C=C:γ)13 C−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):18.
1(Si−Me:α)、34.3(−Si−2 −C
H=:β)、123.1(=H−CH2 :γ)IR
(cm-1):2965,2910,2880(−C
3 、−CH2 −、=CH−の伸縮),1461,14
09,1293,765,637(Si−Cの変角),
1640(−CH=CH−面内変角),962,694
(−CH=CH−面外変角),472(−Cl)
【0021】(b)x=2の場合の合成 上記x=1の場合におけるパラジウム系触媒のテトラキ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)[Pd
(PPh3 4 (0)]0.538g(1ミリモル)
を、ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)
[PdCl2 (PhCN)2 (II)]0.383g(1
ミリモル)に代えた以外は、同様の操作を行い、99−
100℃/0.38mmHgの留分を収率57%で得
た。 分析結果
【化13】 1 H−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):0.4
(s) 12H(Si−Me:α)、5.3(q) 2
H(C=CH:γ)、5.0(q) 2H(C=C
H:γ′)、1.30(d) 4H(Si−CH2 −C
H=:β)、1.60(q) 4H(Si−CH2 −C
H=:β′)(cis/trans=15/8)13 C−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):18.
3(Si−Me:α)、34.2(−Si−2 −C
H=:β)、37.2(−CH2 2 −CH=:
β′)、123.1(H=CH2 :γ)、128.1
H=CH2 :γ′) IR(cm-1):2962,2905,2879(−C
3 、−CH2 −、=CH−の伸縮),1464,14
05,1297,763,636(Si−Cの変角),
1642(−CH=CH−面内変角),965,692
(−CH=CH−面外変角),468(−Cl)
【0022】4)還元体の合成 (a)x=1の場合 上記3)で得られたα,ω−ビス(ジメチルクロロシリ
ル)−2−ブテン2.50g(10.3ミリモル)と乾
燥テトラヒドロフラン40mlを、乾燥窒素ラインとジ
ムロウト還流冷却器と30ml並行管付き滴下ロウトを
装備した100ml三口フラスコに入れ、−10℃に調
製したアイスバスに浸し、滴下ロウトより、リチウムア
ルミニウムハイドライド(LiAlH4 )0.39g
(1ミリモル)のテトラヒドロフラン溶液40mlを発
熱しないよう40分間で滴下し、−10℃にて1時間反
応させた。その後、室温まで昇温し、そのまま24時間
反応を続けた。反応後、過剰のリチウムアルミニウムハ
イドライドを塩化アンモニウムで中和処理した後、固形
物と溶液を乾燥窒素下で濾別し、濃縮後、減圧蒸留によ
り83−84℃/40mmHgの留分を収率70%で得
た。 分析結果
【化14】 1 H−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):0.4
(s) 12H(Si−Me:α)、0.20(s)
2H(Si−:δ)、1.30(d) 4H(Si−
CH2 −CH=:β)、5.3(q) 2H(C
:γ)13 C−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):18.
1(Si−Me:α)、34.3(−Si−2 −C
H=:β)、123.1(=H−CH2 :γ)、12
8.1(H=CH2 :γ′) IR(cm-1):2965,2910,2880(−C
3 、−CH2 −、=CH−の伸縮),1461,14
09,1293,765,637(Si−Cの変角),
1640(−CH=CH−面内変角),962,694
(−CH=CH−面外変角),468(−Cl)
【0023】(b)x=2の場合 上述の合成方法において、α,ω−ビス(ジクロロシリ
ル)−2−ブテン2.50g(10.3ミリモル)を
α,ω−ビス(ジメチルクロロシリル)−2,6−オク
タジエン2.95g(10ミリモル)に代えた以外は、
同様の反応処理を行い、89−90℃/0.45mmH
gの留分を収率72%で得た。 分析結果
【化15】 1 H−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):0.4
1(s) 12H(Si−Me:α)、5.25(q)
2H(C=CH:γ)、5.10(q) 2H(C
=CH:γ′)、1.36(d) 4H(Si−CH
2 −CH=:β)、1.64(q) 4H(Si−CH
2 −CH=:β′)(cis/trans=15/
8)、0.20(s) 4H(Si−:δ)13 C−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):18.
1(Si−Me:α)、34.4(−Si−2 −C
H=:β)、37.0(−CH2 2 −CH=:
β′)、123.7(H=CH2 :γ)、128.0
H=CH2 :γ′) IR(cm-1):2964,2902,2878(−C
3 、−CH2 −、=CH−の伸縮),1461,14
08,1294,765,632(Si−Cの変角),
1640(−CH=CH−面内変角),967,693
(−CH=CH−面外変角),465(−Cl)
【0024】5)シロキサン部分の鎖長延長 J.F.Hyde「J.Am.Chem.Soc.」7
5巻,2166頁(1953)、およびE.N.Tin
yskova他「J.Polym.Sci.」52巻1
59頁(1961)などの記載のオリゴシラノール間で
脱水素を伴う重縮合方法に従い、鎖長を延長し、種々組
成の異なる所定鎖長のオリゴマーを定量的に得た。
【化16】
【0025】6) 末端に二重結合を有するカルボン酸
とのカップリング反応 (a)x=1、n=8の場合 上記5)で得られたシロキサン部分の鎖長が延長された
直鎖ブタジエン単量体単位を含むシリコーンオリゴマー
のうち、x=1、n=8の化合物2.716g(2ミリ
モル)を、ジムロウト型還流冷却器と滴下漏斗と乾燥窒
素導入管を装備した100ml三口丸底フラスコ中に置
き、乾燥テトラヒドロフラン50mlを加え、塩化白金
酸を5ml注射器より2滴加え、室温で15分撹拌し
た。次いで、ビニル酢酸0.189g(2.2ミリモ
ル)のテトラヒドロフラン溶液(10ml)を20分間
で滴下し、そのまま24時間室温で撹拌した。反応終了
後、0.1N水酸化ナトリウム水溶液を加え、分液漏斗
中に移し、激しく振り混ぜ、水相とテトロヒドロフラン
層を分離し、過剰のビニル酢酸と塩化白金酸を除去し
た。テトラヒドロフラン層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、濃縮し、減圧乾燥し、収率95%でブタジエ
ン単量体単位を含む末端カルボキシル基含有シリコーン
を得た。
【化17】 1 H−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):0.4
1−0.45(s) 108H(Si−Me:α,
α′)、5.20(q) 2H(C=CH:γ)、
1.34(d) 4H(Si−CH2 −CH=:β)、
0.90(t) 4H(δ)、1.62(m) 4H
(ε)、2.40(t) 4H(ζ) IR(cm-1):3100−3400(−COOH),
2960,2900,2875(−CH3 、−CH
2 −、=CH−の伸縮),1720(−COOH),1
462,1410,1290,768,635(Si−
Cの変角),1643(−CH=CH−面内変角),9
67,693(−CH=CH−面外変角)
【0026】(b)x=2、n=2の場合 上記のブタジエン単量体単位を含むシリコーンオリゴマ
ー(x=1、n=8)を同じくブタジエン単量体単位を
含むシリコーンオリゴマー(x=2、n=2)に代えた
以外は、同様の方法により、収率91%でブタジエン単
量体単位を含む末端カルボキシル基含有シリコーンを得
た。
【化18】 1 H−NMR(溶媒 CDCl3 )(ppm):0.4
1−0.45(s) 36H(Si−Me:α,
α′)、5.20(q) 2H(C=CH:γ)、
5.05(q) 2H(C=CH:γ′)、1.34
(d) 4H(Si−CH 2 −CH=:β)、1.64
(q) 4H(CH2 CH2 −CH=:β′)、0.
90(t) 4H(δ)、1.62(m) 4H
(ε)、2.40(t)4H(ζ) IR(cm-1):3100−3400(−COOH),
2960,2900,2875(−CH3 、−CH
2 −、=CH−の伸縮),1720(−COOH),1
462,1410,1290,768,635(Si−
Cの変角),1643(−CH=CH−面内変角),9
67,693(−CH=CH−面外変角)
【0027】(B)ブロック共重合体の合成 100ml三口丸底フラスコ中にイソフタル酸1.66
1g(10ミリモル)、3,4′−オキシジアニリン
2.202g(11ミリモル)、塩化リチウム0.12
g、塩化セチルトリメチルアンモニウム1.2g、N−
メチル−2−ピロリドン20ml、ピリジン3ml、亜
リン酸トリフェニル6.2gを加え、乾燥窒素雰囲気下
100℃で4時間重合させ、末端がアミノアリール基で
ある芳香族ポリアミドオリゴマー(m=約10)を調製
した。(固有粘度0.14dl/g) さらに、上記6)(a)で得られた末端にカルボキシル
基を有する直鎖ブタジエン単位を含むシリコーンオリゴ
マー(x=1、n=8)1.626g(ジカルボン酸と
して1ミリモルに相当する)をN−メチル−2−ピロリ
ドン5mlに溶解し、反応器中に添加し、さらに、4時
間反応させた。反応終了後、1リットルのメタノール中
にポリマー溶液を注ぎ入れ、精製したブロック共重合体
を析出させた。濾過後、熱メタノール中で未反応モノマ
ー類および塩化セチルトリメチルアンモニウムを除去
し、さらに加熱した四塩化炭素中で未反応ポリシロキサ
ンを除去した。濾過後、真空乾燥し、収率87%で精製
アラミド−ポリシロキサンブロック共重合体を得た。得
られたブロック共重合体の数平均分子量は約20,00
0であり、固有粘度は、N,N−ジメチルアセトアミド
中30℃において、0.36dl/gであった。またI
Rスペクトル(KBr錠剤法)を測定し構造を確認した
ところ、1650cm-1付近にアミドカルボニル基に基
づく吸収が、2850cm-1にケイ素上の置換基である
メチル基の吸収が、1010〜1100cm-1にシロキ
サン骨格に基づく吸収が認められた。
【0028】実施例2 実施例1で使用した末端にカルボキシル基を有する直鎖
ブタジエン単位を含むシリコーンオリゴマー(x=1、
n=8)を、上記6)(b)で得られた末端にカルボキ
シル基を有するブタジエン単量体単位を含むシリコーン
オリゴマー(x=2、n=2)0.863g(ジカルボ
ン酸として1ミリモルに相当する)に代え、実施例1と
同一の両末端がアミノアリール基であるアラミドオリゴ
マー(m=約10、固有粘度0.14dl/g)に添加
し、同様に操作を行ない、ブロック共重合体を収率85
%で得た。得られたブロック共重合体の数平均分子量は
約28,000であり、固有粘度は、N,N−ジメチル
アセトアミド中30℃において、0.48dl/gであ
った。また、IRスペクトル(KBr錠剤法)を測定し
構造を確認したところ、実施例1と同様であった。
【0029】実施例3 実施例1で使用した3,4′−オキシジアニリン11ミ
リモル(2.202g)を3,3′−ジアミノベンゾフ
ェノン11ミリモル(2.334g)に代えて両末端が
アミノアリール基であるアラミドオリゴマー(m=約1
0、固有粘度0.17dl/g)を得た以外は、同様の
操作を行ない、ブロック共重合体を得た。得られたブロ
ック共重合体の数平均分子量は約46、000であり、
固有粘度は、0.56dl/g(N,N−ジメチルアセ
トアミド中、30℃)であった。このブロック共重合体
の赤外スペクトル(アナクレスト社製FX6160)を
測定したところ、実施例1以外の吸収として、1657
cm-1に−NHCOに基づくカルボニルの吸収が、17
20cm-1にケトンカルボニル基き基づく吸収が認めら
れた。
【0030】実施例4 実施例1の芳香族ジアミンをビス(p−アミノフェニ
ル)スルホン11ミリモル2.729g(11ミリモ
ル)に代えて両末端がアミノアリール基であるアラミド
オリゴマー(m=約10、固有粘度0.23dl/g)
を得た以外は、同様の操作を行ない、ブロック共重合体
を得た。得られたブロック共重合体の数平均分子量は約
60、000であり、固有粘度は、0.74dl/g
(N,N−ジメチルアセトアミド中、30℃)であっ
た。このブロック共重合体の赤外スペクトル(アナレク
ト社製FX6160)を測定したところ、実施例1以外
の吸収として、1661cm-1に−NHCOに基づくカ
ルボニルの吸収が、1217付近および1368cm-1
に−SO2-に基づく吸収が認められた。
【0031】実施例5 実施例1の芳香族ジアミンをビス(p−アミノフェニ
ル)メタン1.982g(11ミリモル)に代えて両末
端がアミノアリール基であるアラミドオリゴマー(m=
約10、固有粘度0.12dl/g)を得た以外は、同
様の操作を行ない、ブロック共重合体を得た。得られた
ブロック共重合体の数平均分子量は約22,000であ
り、固有粘度は、0.43dl/g(N,N−ジメチル
アセトアミド中、30℃)であった。このブロック共重
合体の赤外スペクトル(アナレクト社製FX6160)
を測定したところ、実施例1以外の吸収として、166
4cm-1に−NHCOに基づくカルボニルの吸収が認め
られた。
【0032】実施例6 実施例1の芳香族ジアミンを2,2−ビス(p−アミノ
フェニル)ヘキサフルオロプロパン3.332g(11
ミリモル)に代えて両末端がアミノアリール基であるア
ラミドオリゴマー(m=約9、固有粘度0.10dl/
g)を得た以外は、同様の操作を行ない、ブロック共重
合体を得た。得られたブロック共重合体の数平均分子量
は、約21、000であり、固有粘度は0.39dl/
g(N,N−ジメチルアセトアミド中、30℃)であっ
た。このブロック共重合体の赤外スペクトル(アナレク
ト社製FX6160)を測定したところ、実施例1以外
の吸収として、1300cm-1付近に−C−Fに対応す
る吸収が、1667cm-1に−NHCOに基づくカルボ
ニルの吸収が認められた。
【0033】
【発明の効果】本発明のポリアミド−ポリシロキサンブ
ロック共重合体は、従来のポリアミド−ポリブタジエン
系ブロック共重合体あるいはポリアミド−ポリシロキサ
ン系ブロック共重合体と比較して、それらの特性を損な
うことなく、耐熱性の高い熱可塑性弾性体を与え、より
利用範囲の広い素材として有用性を有している。また、
本発明の製造方法は、高い加熱温度を必要としないた
め、副生成物の発生がなく、極めて容易に目的のブロッ
ク共重合体を製造することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両末端にアミノアリール基を有するポリ
    アミドと、両末端にカルボキシル基を有しブタジエン単
    量体単位を含むポリシロキサンとの重縮合体であって、
    下記一般式(I)で示されるブロック単位(A)と、下
    記一般式(II)で示されるブロック単位(B)とがアミ
    ド結合によって結合してなり、 【化1】 (式中、R1 は二価の有機基を表わし、R2 およびR3
    は、それぞれアルキル基、フェニル基またはアルキル置
    換フェニル基を表わし、R4 は二価の有機基を表わし、
    Arは、下記一般式(1)〜(8)で示される二価の芳
    香族基を表わし、 【化2】 m、n、xは平均重合度であって、mは1〜30、nは
    1〜100、xは1〜20の数を表わす。)かつ、数平
    均分子量10、000〜300,000を有することを
    特徴とするポリアミド−ポリシロキサンブロック共重合
    体。
  2. 【請求項2】 下記一般式(III )で示される両末端に
    カルボキシル基を有しブタジエン単量体単位を含むポリ
    シロキサンと 【化3】 (式中、n、x、R1 、R2 、およびR3 は、上記一般
    式(I)と同意義を有する。)下記一般式(IV)で示さ
    れる両末端にアミノアリール基を有するポリアミドと
    を、 【化4】 (式中、R4 は二価の有機基を表わし、Arは二価の芳
    香族基を表わし、mは平均重合度であって、m=1〜3
    0の数を示す。)芳香族亜リン酸エステルとピリジン誘
    導体の存在下で重縮合させることを特徴とする請求項1
    に記載のポリアミド−ポリシロキサン系ブロック共重合
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 助触媒として、直鎖アルキル基を有する
    4級アンモニウム塩類およびハロゲン化アルカリ金属塩
    類の存在下に重縮合を行う請求項2に記載の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105143315A (zh) * 2013-04-24 2015-12-09 朗盛德国有限责任公司 具有良好加工行为的冷流降低的聚合物

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