JPH05229563A - 透湿性包装材料および吸湿性材料包装体、並びに透湿性包装材料の製造方法 - Google Patents
透湿性包装材料および吸湿性材料包装体、並びに透湿性包装材料の製造方法Info
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- JPH05229563A JPH05229563A JP3494392A JP3494392A JPH05229563A JP H05229563 A JPH05229563 A JP H05229563A JP 3494392 A JP3494392 A JP 3494392A JP 3494392 A JP3494392 A JP 3494392A JP H05229563 A JPH05229563 A JP H05229563A
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- ethylene
- acetate copolymer
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】安定した透湿性を有する、吸湿性材料用の包装
材料を提供する。 【構成】坪量が20g/m2 以上、耐水圧が800mm
Hg以上の耐水性不織布1に、エチレン−酢酸ビニル共
重合体2を積層したもので、エチレン−酢酸ビニル共重
合体2の表面には、接着性を向上させるためのオゾン処
理が施される。優れた強度と適当な透湿性を有し、生石
灰、シリカゲル、塩化カルシウムなどの吸湿性材料の包
装に用いられる。
材料を提供する。 【構成】坪量が20g/m2 以上、耐水圧が800mm
Hg以上の耐水性不織布1に、エチレン−酢酸ビニル共
重合体2を積層したもので、エチレン−酢酸ビニル共重
合体2の表面には、接着性を向上させるためのオゾン処
理が施される。優れた強度と適当な透湿性を有し、生石
灰、シリカゲル、塩化カルシウムなどの吸湿性材料の包
装に用いられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透湿性包装材料および吸
湿性材料包装体、並びに透湿性包装材料の製造方法に関
する。
湿性材料包装体、並びに透湿性包装材料の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、生石灰、シリカゲル、塩化カルシ
ウムあるいはこれらの混合物を主成分とする吸湿性材料
の包装材料には、通気性を有するものが使用されてい
た。例えば実公昭44−20879号公報には、紙に孔
あきポリエチレンを積層した包装材料を用いた乾燥剤包
装体が示されている。また、補強のため、ワリフなどの
補強材を積層したものも知られている(実開昭58−6
0435号公報等)。
ウムあるいはこれらの混合物を主成分とする吸湿性材料
の包装材料には、通気性を有するものが使用されてい
た。例えば実公昭44−20879号公報には、紙に孔
あきポリエチレンを積層した包装材料を用いた乾燥剤包
装体が示されている。また、補強のため、ワリフなどの
補強材を積層したものも知られている(実開昭58−6
0435号公報等)。
【0003】ところが、上記実公昭44−20879号
公報に示されるような、孔をあけたフィルムを用いた場
合、包材強度の低下は否めず、実開昭58−60435
号公報のような補強材が必要となる。しかし、補強材の
積層は、その層自体の使用がコストアップに繋がるばか
りでなく、積層のための接着剤等による通気性(透湿
性)への影響があり、安定した品質の包材材料を得るこ
とが困難であった。
公報に示されるような、孔をあけたフィルムを用いた場
合、包材強度の低下は否めず、実開昭58−60435
号公報のような補強材が必要となる。しかし、補強材の
積層は、その層自体の使用がコストアップに繋がるばか
りでなく、積層のための接着剤等による通気性(透湿
性)への影響があり、安定した品質の包材材料を得るこ
とが困難であった。
【0004】このような孔あきフィルムを使用すること
なく、十分な透湿性を確保した包材材料として、特開昭
52−136098号公報、実公昭57−3962号公
報には、紙や不織布などに、ビニルアセテート(酢酸ビ
ニル)が例えば5〜40重量%含有されているポリオレ
フィンフィルムをラミネートしたシート材料から構成さ
れた乾燥剤用包装材料が知られている。この袋は、ポリ
オレフィンフィルムのビニルアセテート混合量により該
フィルムの透湿度が変化することを利用したもので、従
来の孔あきフィルムと異なり、無孔でも必要な透湿度が
得られ、強度的にも優れるものである。
なく、十分な透湿性を確保した包材材料として、特開昭
52−136098号公報、実公昭57−3962号公
報には、紙や不織布などに、ビニルアセテート(酢酸ビ
ニル)が例えば5〜40重量%含有されているポリオレ
フィンフィルムをラミネートしたシート材料から構成さ
れた乾燥剤用包装材料が知られている。この袋は、ポリ
オレフィンフィルムのビニルアセテート混合量により該
フィルムの透湿度が変化することを利用したもので、従
来の孔あきフィルムと異なり、無孔でも必要な透湿度が
得られ、強度的にも優れるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した公
報に示された無孔の包装材料も、なお十分安定した性能
を有する包装材料ではなかった。すなわち特開昭52−
136098号公報では、紙、不織布等の多孔質基材に
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂フィルムを押し出し
ラミネートにより積層するにあたり、予め接着剤を塗布
している。これは、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物が熱により分解しやすく、単独では多孔質基材に対
して十分な接着力が得られないからである。このように
接着剤を用いたのでは、多孔質基材の通気性が接着剤に
より阻害され、その塗布量によって通気性、透湿性が不
安定になるという問題があった。
報に示された無孔の包装材料も、なお十分安定した性能
を有する包装材料ではなかった。すなわち特開昭52−
136098号公報では、紙、不織布等の多孔質基材に
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂フィルムを押し出し
ラミネートにより積層するにあたり、予め接着剤を塗布
している。これは、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物が熱により分解しやすく、単独では多孔質基材に対
して十分な接着力が得られないからである。このように
接着剤を用いたのでは、多孔質基材の通気性が接着剤に
より阻害され、その塗布量によって通気性、透湿性が不
安定になるという問題があった。
【0006】そこで本発明は、上記課題に鑑み、安定し
た通気性、透湿性の、吸湿性材料用の包装材料を提供
し、また、それを用いた吸湿性材料包装体、さらには上
記包装材料の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
た通気性、透湿性の、吸湿性材料用の包装材料を提供
し、また、それを用いた吸湿性材料包装体、さらには上
記包装材料の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、オゾ
ン処理を施したエチレン−酢酸ビニル共重合体、該エチ
レン−酢酸ビニル共重合体のオゾン処理面に耐水性不織
布を順次積層してなる透湿性包装材料であって、耐水性
不織布が、坪量が20g/m2 以上、耐水圧が800m
mHg以上のポリオレフィン系不織布である、透湿性包
装材料である。
ン処理を施したエチレン−酢酸ビニル共重合体、該エチ
レン−酢酸ビニル共重合体のオゾン処理面に耐水性不織
布を順次積層してなる透湿性包装材料であって、耐水性
不織布が、坪量が20g/m2 以上、耐水圧が800m
mHg以上のポリオレフィン系不織布である、透湿性包
装材料である。
【0008】この透湿性包装材料は、生石灰、シリカゲ
ル、塩化カルシウムあるいはこれらの混合物を主成分と
する吸湿性材料を、エチレン−酢酸ビニル共重合体面を
内側にして密封包装して、吸湿性材料包装体を作成する
に使用される。
ル、塩化カルシウムあるいはこれらの混合物を主成分と
する吸湿性材料を、エチレン−酢酸ビニル共重合体面を
内側にして密封包装して、吸湿性材料包装体を作成する
に使用される。
【0009】また、上記包装材料は、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を溶融して押し出しダイから押し出した
後、該エチレン−酢酸ビニル共重合体の表面にオゾン処
理を施し、該エチレン−酢酸ビニル共重合体のオゾン処
理面を、上記耐水性不織布に圧着して積層することで製
造される。
ニル共重合体を溶融して押し出しダイから押し出した
後、該エチレン−酢酸ビニル共重合体の表面にオゾン処
理を施し、該エチレン−酢酸ビニル共重合体のオゾン処
理面を、上記耐水性不織布に圧着して積層することで製
造される。
【0010】
【作用】本発明においては、基材として坪量が20g/
m2 以上、耐水圧が800mmHg以上のポリオレフィ
ン系不織布を用い、さらに無孔のエチレン−酢酸ビニル
共重合体を積層しており、包装材料の強度がきわめて高
い。また、接着剤を使用しておらず、包装材料としての
通気性、透湿度は、基材のポリオレフィン系不織布およ
び無孔のエチレン−酢酸ビニル共重合体のそれぞれの通
気性、透湿度に従う。エチレン−酢酸ビニル共重合体に
は、オゾン処理が施され、耐水性不織布との接着性が改
善される。
m2 以上、耐水圧が800mmHg以上のポリオレフィ
ン系不織布を用い、さらに無孔のエチレン−酢酸ビニル
共重合体を積層しており、包装材料の強度がきわめて高
い。また、接着剤を使用しておらず、包装材料としての
通気性、透湿度は、基材のポリオレフィン系不織布およ
び無孔のエチレン−酢酸ビニル共重合体のそれぞれの通
気性、透湿度に従う。エチレン−酢酸ビニル共重合体に
は、オゾン処理が施され、耐水性不織布との接着性が改
善される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明を説明する。図
1は本発明の包装材料の一実施例を示す断面図、図2は
本発明の吸湿性材料包装体の一例を示す断面図である。
1は本発明の包装材料の一実施例を示す断面図、図2は
本発明の吸湿性材料包装体の一例を示す断面図である。
【0012】本発明で使用する耐水性不織布1は、坪量
が20g/m2 以上、耐水圧が800mmHg以上のポ
リオレフィン系不織布である。
が20g/m2 以上、耐水圧が800mmHg以上のポ
リオレフィン系不織布である。
【0013】プラスチック製の不織布としては、ポリア
ミド系不織布やポリエステル系不織布等もあるが、耐水
圧を得るためには熱と圧力で繊維を接合させることが必
要であり、ポリオレフィン系より高い融点を有する上記
不織布は、上記加工が施し難いという問題があり、所望
の耐水圧を得ることが難しい。
ミド系不織布やポリエステル系不織布等もあるが、耐水
圧を得るためには熱と圧力で繊維を接合させることが必
要であり、ポリオレフィン系より高い融点を有する上記
不織布は、上記加工が施し難いという問題があり、所望
の耐水圧を得ることが難しい。
【0014】耐水性不織布1の耐水圧が上記より小さい
と、保存条件、あるいは使用条件によっては水が包装材
料内に浸透してしまうことがある。すると、例えば吸湿
性材料として生石灰を封入した場合、水と生石灰が直に
接することで激しい発熱反応が起こり、危険である。
と、保存条件、あるいは使用条件によっては水が包装材
料内に浸透してしまうことがある。すると、例えば吸湿
性材料として生石灰を封入した場合、水と生石灰が直に
接することで激しい発熱反応が起こり、危険である。
【0015】また、坪量が上記より小さいと、吸湿性材
料の包装材料としての強度が不十分となり、使用時に破
れるおそれがある。特に、幼児が包装体を引き裂けるよ
うであると、大きな事故に繋がり、危険である。坪量の
上限は特に制限はないが、100g/m2 を越えるよう
な厚手のものでは、取り扱いが不便である。
料の包装材料としての強度が不十分となり、使用時に破
れるおそれがある。特に、幼児が包装体を引き裂けるよ
うであると、大きな事故に繋がり、危険である。坪量の
上限は特に制限はないが、100g/m2 を越えるよう
な厚手のものでは、取り扱いが不便である。
【0016】上記耐水性不織布1としては、旭化成工業
株式会社製の「ルクサー」(商品名、ポリエチレン系不
織布)が好適である。なお、必要に応じて耐水性不織布
1の片面に、印刷層3を形成してもよい(図1参照)。
株式会社製の「ルクサー」(商品名、ポリエチレン系不
織布)が好適である。なお、必要に応じて耐水性不織布
1の片面に、印刷層3を形成してもよい(図1参照)。
【0017】耐水性不織布1には、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体2を溶融して押し出しダイから押し出し、圧
着して積層する。
ル共重合体2を溶融して押し出しダイから押し出し、圧
着して積層する。
【0018】エチレン−酢酸ビニル共重合体2は、実公
昭57−3962号公報にあるように、その酢酸ビニル
の含有量により透湿性が変化するもので、酢酸ビニル含
有量が7〜30%のものを用いるとよい。
昭57−3962号公報にあるように、その酢酸ビニル
の含有量により透湿性が変化するもので、酢酸ビニル含
有量が7〜30%のものを用いるとよい。
【0019】エチレン−酢酸ビニル共重合体2は、加工
温度が低く、300℃以上に加熱すると、樹脂の分解が
著しく、物性の低下、分解臭の発生、発泡による膜割れ
といった問題が生じる。従って、エチレン−酢酸ビニル
共重合体2の押し出し温度は220〜260℃とするこ
とが好ましい。
温度が低く、300℃以上に加熱すると、樹脂の分解が
著しく、物性の低下、分解臭の発生、発泡による膜割れ
といった問題が生じる。従って、エチレン−酢酸ビニル
共重合体2の押し出し温度は220〜260℃とするこ
とが好ましい。
【0020】なお、包装材料の透湿性は、当然エチレン
−酢酸ビニル共重合体2の厚さに影響されるが、包装材
料のシーラント層として使用するこの樹脂の厚さは、通
常10〜70μmの範囲であり、40μmあれば十分で
ある。実際の製造にあたっては、酢酸ビニルの含有量お
よび厚さを考慮することで、透湿性が容易に調節でき
る。
−酢酸ビニル共重合体2の厚さに影響されるが、包装材
料のシーラント層として使用するこの樹脂の厚さは、通
常10〜70μmの範囲であり、40μmあれば十分で
ある。実際の製造にあたっては、酢酸ビニルの含有量お
よび厚さを考慮することで、透湿性が容易に調節でき
る。
【0021】上記耐水性不織布1とエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体2との積層に際し、本発明では、エチレン−
酢酸ビニル共重合体2の表面に、オゾン処理を施す。
ル共重合体2との積層に際し、本発明では、エチレン−
酢酸ビニル共重合体2の表面に、オゾン処理を施す。
【0022】オゾン処理はエチレン−酢酸ビニル共重合
体2の接着性を改善するもので、通常積層の直前に実施
する。オゾン処理の条件は、エチレン−酢酸ビニル共重
合体2の単位面積当たり、オゾンが8〜40g/m3 と
なるように設定することが望ましい。
体2の接着性を改善するもので、通常積層の直前に実施
する。オゾン処理の条件は、エチレン−酢酸ビニル共重
合体2の単位面積当たり、オゾンが8〜40g/m3 と
なるように設定することが望ましい。
【0023】図3は本発明の製造方法の一例を示すもの
で、Tダイ5からエチレン−酢酸ビニル共重合体2を溶
融して膜状に押し出し、この片面にオゾン吐出管6から
オゾンを吹き付けてオゾン処理を施す。そして、このオ
ゾン処理面に耐水性不織布1を重ね合わせ、冷却ロール
7およびニップロール8の間を通すことで圧着し、積層
するものである。
で、Tダイ5からエチレン−酢酸ビニル共重合体2を溶
融して膜状に押し出し、この片面にオゾン吐出管6から
オゾンを吹き付けてオゾン処理を施す。そして、このオ
ゾン処理面に耐水性不織布1を重ね合わせ、冷却ロール
7およびニップロール8の間を通すことで圧着し、積層
するものである。
【0024】上述のようにして得られた本発明の包装材
料は、エチレン−酢酸ビニル共重合体2を内面として、
3方シールないしは4方シールにより、袋状に形成され
る。そして、生石灰、シリカゲル、塩化カルシウムある
いはこれらの混合物を主成分とする吸湿性材料4を密封
包装し、吸湿性材料包装体Aとされる(図2参照)。
料は、エチレン−酢酸ビニル共重合体2を内面として、
3方シールないしは4方シールにより、袋状に形成され
る。そして、生石灰、シリカゲル、塩化カルシウムある
いはこれらの混合物を主成分とする吸湿性材料4を密封
包装し、吸湿性材料包装体Aとされる(図2参照)。
【0025】<実験1>基材として、和紙(坪量38g
/m2 )およびポリエチレン系耐水性不織布(「ルクサ
ー H1040ZZ(商品名)」、旭化成工業株式会社
製、坪量40g/m2 、ガーレー式透気度:27秒、耐
水圧1900mmHg)を準備した。これらの基材上
に、酢酸ビニル含有率19%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体を、220℃に加熱、溶融して、17μmの厚さ
に押し出し(オゾン処理は行わなかった)、包装材料を
得た。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体にオゾン処
理(処理条件:3.0Nm3/hr、オゾン濃度15g
/m3 )を施した後、上記耐水性不織布を積層し、本発
明の包装材料を得た。なお、この本発明の包装材料は、
透湿度が250g/m 2 であり、乾燥剤の包装として十
分な透湿性を有していた。得られたそれぞれの包装材料
の、基材とエチレン−酢酸ビニル共重合体との間の剥離
強度を測定した。また、それぞれの包装材料を大きさ2
00×100mmに裁断したものを、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体面を内側にして2つ折りにし、3方シール
により袋状に形成した(シール条件:150℃、2Kg
/cm2 、1.0秒)。このシール部の剥離強度を測定
した。
/m2 )およびポリエチレン系耐水性不織布(「ルクサ
ー H1040ZZ(商品名)」、旭化成工業株式会社
製、坪量40g/m2 、ガーレー式透気度:27秒、耐
水圧1900mmHg)を準備した。これらの基材上
に、酢酸ビニル含有率19%のエチレン−酢酸ビニル共
重合体を、220℃に加熱、溶融して、17μmの厚さ
に押し出し(オゾン処理は行わなかった)、包装材料を
得た。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体にオゾン処
理(処理条件:3.0Nm3/hr、オゾン濃度15g
/m3 )を施した後、上記耐水性不織布を積層し、本発
明の包装材料を得た。なお、この本発明の包装材料は、
透湿度が250g/m 2 であり、乾燥剤の包装として十
分な透湿性を有していた。得られたそれぞれの包装材料
の、基材とエチレン−酢酸ビニル共重合体との間の剥離
強度を測定した。また、それぞれの包装材料を大きさ2
00×100mmに裁断したものを、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体面を内側にして2つ折りにし、3方シール
により袋状に形成した(シール条件:150℃、2Kg
/cm2 、1.0秒)。このシール部の剥離強度を測定
した。
【0026】
【表1】
【0027】上述の結果からわかるように、本発明のよ
うにオゾン処理を施したものは、層間、シール部のいず
れにおいても優れた剥離強度を示す。
うにオゾン処理を施したものは、層間、シール部のいず
れにおいても優れた剥離強度を示す。
【0028】<実験2>実験1で使用した本発明の包装
材料(実施例1)の引張り強度、伸率を測定した。比較
のため、従来の乾燥剤用の包装材料として使用されてい
る、和紙(坪量38g/m2 )/ポリエチレン(厚さ1
5μm)/ワリフ(坪量17g/m2 、商品名「ワリフ
SS」、日石合樹製品株式会社製)/ポリエチレン系ヒ
ートシール性プラスチック(厚さ20μm)の構成から
なる包装材料(比較例1)を作成し(ただし、通気性を
確保するための穿孔は行わなかった)、同様の測定を行
った。結果を表2に示す。
材料(実施例1)の引張り強度、伸率を測定した。比較
のため、従来の乾燥剤用の包装材料として使用されてい
る、和紙(坪量38g/m2 )/ポリエチレン(厚さ1
5μm)/ワリフ(坪量17g/m2 、商品名「ワリフ
SS」、日石合樹製品株式会社製)/ポリエチレン系ヒ
ートシール性プラスチック(厚さ20μm)の構成から
なる包装材料(比較例1)を作成し(ただし、通気性を
確保するための穿孔は行わなかった)、同様の測定を行
った。結果を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】上述の結果からわかるように、本発明の包
装材料は、伸率がやや大きいが、引っ張り強度は従来の
乾燥剤用の包装材料(無孔状態)に比べても強く、強度
的に十分満足できるものであった。
装材料は、伸率がやや大きいが、引っ張り強度は従来の
乾燥剤用の包装材料(無孔状態)に比べても強く、強度
的に十分満足できるものであった。
【0031】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の包装材料は
無孔であり優れた機械的強度を有するとともに、接着剤
を使用しないのでその通気性、透湿度が安定している。
しかも、エチレン−酢酸ビニル共重合体にオゾン処理を
施すので、積層した包装の層間の接着強度にも優れてお
り、エチレン−酢酸ビニル共重合体の押し出し温度が低
くできるので、エチレン−酢酸ビニル共重合体の分解臭
が発生せず、例えば食品に異臭が移行するといった問題
が生じないものである。
無孔であり優れた機械的強度を有するとともに、接着剤
を使用しないのでその通気性、透湿度が安定している。
しかも、エチレン−酢酸ビニル共重合体にオゾン処理を
施すので、積層した包装の層間の接着強度にも優れてお
り、エチレン−酢酸ビニル共重合体の押し出し温度が低
くできるので、エチレン−酢酸ビニル共重合体の分解臭
が発生せず、例えば食品に異臭が移行するといった問題
が生じないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装材料の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明の吸湿性材料包装体の一例を示す断面図
である。
である。
【図3】本発明の製造方法の一例を示す説明図である。
1…耐水性不織布 2…エチレン−酢酸ビニル共重合体 3…印刷層 4…吸湿性材料 5…Tダイ 6…オゾン吐出管 7…冷却ロール 8…ニップロール A…吸湿性材料包装体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 81/26 J 9028−3E
Claims (3)
- 【請求項1】オゾン処理を施したエチレン−酢酸ビニル
共重合体、該エチレン−酢酸ビニル共重合体のオゾン処
理面に耐水性不織布を順次積層してなる透湿性包装材料
であって、耐水性不織布が、坪量が20g/m2 以上、
耐水圧が800mmHg以上のポリオレフィン系不織布
である、透湿性包装材料。 - 【請求項2】請求項1記載の透湿性包装材料に、生石
灰、シリカゲル、塩化カルシウムあるいはこれらの混合
物を主成分とする吸湿性材料を、エチレン−酢酸ビニル
共重合体面を内側にして包装してなる、吸湿性材料包装
体。 - 【請求項3】エチレン−酢酸ビニル共重合体を溶融して
押し出しダイから押し出した後、該エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体の表面にオゾン処理を施し、該エチレン−酢
酸ビニル共重合体のオゾン処理面を、坪量が20g/m
2 以上、耐水圧が800mmHg以上のポリオレフィン
系不織布からなる耐水性不織布に圧着して積層すること
を特徴とする、透湿性包装材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3494392A JPH05229563A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 透湿性包装材料および吸湿性材料包装体、並びに透湿性包装材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3494392A JPH05229563A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 透湿性包装材料および吸湿性材料包装体、並びに透湿性包装材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05229563A true JPH05229563A (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=12428256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3494392A Pending JPH05229563A (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | 透湿性包装材料および吸湿性材料包装体、並びに透湿性包装材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05229563A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016089000A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 株式会社アイセロ | 非含水不溶化硬化性材料、及びそれを用いた非含水不溶化硬化物 |
WO2016080405A1 (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
JP2016096822A (ja) * | 2015-09-16 | 2016-05-30 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
ES2773332A1 (es) * | 2019-01-09 | 2020-07-10 | Ozeano Urdina S L | Sobre absorbente |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP3494392A patent/JPH05229563A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016089000A (ja) * | 2014-10-31 | 2016-05-23 | 株式会社アイセロ | 非含水不溶化硬化性材料、及びそれを用いた非含水不溶化硬化物 |
WO2016080405A1 (ja) * | 2014-11-17 | 2016-05-26 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
JP2016096822A (ja) * | 2015-09-16 | 2016-05-30 | 大日本印刷株式会社 | 農業用シート |
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