JPH0522695B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0522695B2
JPH0522695B2 JP24553284A JP24553284A JPH0522695B2 JP H0522695 B2 JPH0522695 B2 JP H0522695B2 JP 24553284 A JP24553284 A JP 24553284A JP 24553284 A JP24553284 A JP 24553284A JP H0522695 B2 JPH0522695 B2 JP H0522695B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
phase
benzoic acid
toluene
ester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24553284A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61122250A (ja
Inventor
Hiroshi Mizuguchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP24553284A priority Critical patent/JPS61122250A/ja
Publication of JPS61122250A publication Critical patent/JPS61122250A/ja
Publication of JPH0522695B2 publication Critical patent/JPH0522695B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気光学的素子に利用するカイラルス
メクテイツクC(以下SmC*と表記する)相を示
す液晶性エステル化合物に関する。
〔発明の背景〕
電気光学素子に広く利用されている液晶材料の
多くはネマテイツク液晶であるが、最近SmC*
の強誘電性を利用した素子が注目されている(福
田敦夫、竹添秀男、自然7号(1983)、36)。
この素子は応答速度の速いことを特徴とするも
のであり、液晶プリンターなどへの応用が考えら
れているが、これに用いる液晶材料としては小数
の物質しか知られておらず、より実用性のある液
晶物質の開発が望まれている。
〔従来技術と問題点〕
これまでに比較的多く研究されているのは、化
合物の構造中にシツフ基(−N=CH−)を有す
るものである(A.Hallsby et.at.、Mol Cryst
Liq Cryst、82(1982)、61)。
しかしながらこの系の化合物は化学的安定性に
劣り、有色であるという難点があり、ネマテイツ
ク液晶材料の場合と同様にいずれはエステル系の
材料が主流になるものと思われる。
現在までに報告されているSmC*相を示すエス
テル化合物としては下記のようなものがある。
(Rは炭素数8〜12の直鎖アルキル基を示し、
C* 5H11は光学活性なアルミ基を示す) (XおよびYは少なくとも一方は光学活性を有す
るアルキルを含む炭素数5〜12のアルキルまたは
アルコキシル基を示す) 前記化合物()および()は、50℃以下の
温度でSmC*相を示すがその温度範囲は極めて狭
い。(B.I.Ostrovskii et.al.、Ferroelectrics、24
(1980)、309) また、前記化合物()は広い温度範囲を有す
るがその保持温度が50℃以上であり実用上問題が
ある。(G.W.Gray et.al.、Mol Cryst Liq Cryst
48(1978)、37) 〔発明の目的〕 そこで本発明の目的は室温近傍においてSmC*
相を示し、比較的広い液晶温度範囲を有するエス
テル化合物を提供することである。
〔発明の構成〕
本発明の下記化合物()を新規に合成し、こ
れがSmC*相を示す化合物として優れた特性を有
することを見出したものであり以下実施例に基づ
き説明する。
〔発明の実施例〕
(合成方法1) 本発明の化合物()を合成する一つの方法は
上記合成方法1である。
すなわち、4−(4′−アルコキシ3′−クロロフ
エニル)安息香酸(V)を塩化チオニル、五酸化
リンなどのハロゲン化剤で酸塩化物()とし、
これと4−ヒドロキシベンツアルデヒドとをピリ
ジン添加トルエン中で反応させ化合物()のア
ルデヒドを得る。
このアルデヒドをAg2O、KMnO4などでアセ
トン中で酸化し、安息香酸誘導体()を得る。
この安息香酸誘導体()と光学活性なアルコ
ールとを既知の方法でエステル化すれば、目的物
()を得ることができる。この出発物質()
と中間物質()、()、()はいずれも液晶性
物質である。
本発明の化合物を合成する別の方法は下記の
とおりである。
(合成方法2) すなわち(合成方法1)と同様にして得られた
化合物()に既知の方法であらかじめ合成され
た4−ヒドロキシ安息香酸の光学活性なアルコー
ルとエステル化合物をピリジンなどの存在下でエ
ステル化させることにより目的の化合物()を
得ることができる。
光学活性なアルコールが多量に存在する場合に
は(合成方法2)が有利であり、少量しか存在し
ない場合には(合成方法1)が有利である。
以下具体的な実施例により説明する。
実施例 1 4−〔4′−(3″−クロロ4″−ノルマルデシルオキ
シフエニル)ベンゾイルオキシ〕安息香酸(アク
チブ)アミルエステルの製造。
既知の方法(G.W.Gray et.al.、J.Chem Soc
(1955)、1413)で合成された4−(3′−クロロ
4′−ノルマルデシルオキシフエニル)安息香酸
0.1モルと、30gの塩化チオニルとを50c.c.のトル
エンとともに還流下で加熱反応させた。
約3時間の反応終了後、減圧下で過剰のチオニ
ルとトルエンとを留去する。残留物が前記化合物
()に相当する酸の酸塩化物である。
これに0.1モルの4−ヒドロキシベンツアルデ
ヒドとピリジン30c.c.とトルエン200c.c.とを加えて
還流下で加熱撹拌を約12時間続け、氷中に投入し
て有機層を分離する。この有機層を6N塩酸と2N
水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗乾燥のの
ちトルエンを留去する。残つた残留物をエタノー
ル300c.c.から結晶化させ前記化合物()に相当
する4−〔4′−(3″−クロロ4″−ノルマルデシルオ
キシフエニル)ベンゾイルオキシベンツアルデヒ
ドを得る。
得られたアルデヒドを1リツトルのアセトンに
溶解し、20gの過マンガン酸カリウムを少量づつ
撹拌しながら添加し、4時間撹拌を続けて一夜放
置する。沈澱した二酸化マンガンを濾過し、アセ
トンが沈澱に残つた状態で別の容器に移し、6N
塩酸100c.c.を加えて二酸化マンガンを分解する。
水1リツトルを加えて二酸化マンガンの分解が
完全に終るのを待つて吸引濾過し、エタノールと
トルエンの4対1の混合液から再結晶すると前記
化合物()に相当する4−〔4′−(3″−クロロ
4″−ノルマルデシルオキシフエニル)ベンゾイル
オキシ〕安息香酸が得られる。
得られた酸の0.02モルにトルエン20c.c.存在下で
塩化チオニル5gを反応させ、過剰な塩化チオニ
ルとトルエンを留去した残留物にトルエン100c.c.
と光学活性アミルアルコール(2−メチル−1−
ブタノール)3gを加え、ピリジン10c.c.を添加し
て撹拌し、40℃の温度で一夜放置する。これを水
中に投入して有機層を分離し、6N塩酸と2N水酸
化ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗乾燥ののちト
ルエンを留去し、残留分をエタノールから再結晶
すると最終の目的物である4−〔4′−(3″−トロロ
4″−ノルマルデシルオキシフエニル)ベンゾイル
オキシ〕安息香酸(アクチブ)アミルエステルが
得られる。
この化合物の相転位温度は下記の通りであつ
た。
温度上昇時、CSc点53℃、ScSa点95℃、SaI点
140℃。
温度下降時、ISa点140℃、SaSc点95℃、2.5
℃/分の下降速度で−20℃まで相変化見られず、
15℃に一日放置すれば25℃からSmC*相に相変化
する別のスメクテイツク相に変化する。
この化合物から得られた赤外線吸収スペクトル
図を第1図に示す。
実施例 2 4−〔4′−(3″−クロロ4″−ラウリルオキシフエ
ニル)ベンゾイルオキシ〕安息香酸(アクチブ)
アミルエステルの製造。
出発物質として4−(3′−クロロ4′−ラウリル
オキシフエニル)安息香酸を用い、実施例1の方
法に順じて合成を行い、目的とする上記エステル
を得た。この化合物の相転位温度は下記の通りで
あつた。
温度上昇時、CSc点43℃、ScSa点83℃、SaI点
136℃。
温度下降時、ISa点136℃、SaSc点83℃、2.5
℃/分の下降速度で−20℃まで相変化見られず、
10℃に二日放置した試料は27℃で相変化するスメ
クテイツク相になつていた。この化合物から得ら
れた赤外線吸収スペクトル図を第2図に示す。
実施例 3 実施例1の方法に順じて、 4−〔4′−(3″−クロロ4″−ノルマルノニルオキ
シフエニル)ベンゾイルオキシ〕安息香酸(アク
チブ)アミルエステル、 4−〔4′−(3″−クロロ4″−ノルマルオクトキシ
フエニル)ベンゾイルオキシ〕安息香酸(アクチ
ブ)アミルエステル、 4−〔4′−(3″−クロロ4″−ノルマルウンデカノ
イルオキシフエニル)ベンゾイルオキシ〕安息香
酸(アクチブ)アミルエステルを合成した。
これらのエステルはいずれもSmC*相を示し
た。
実施例 4 4−(3−クロロ4−ラウリルオキシフエニル)
安息香酸0.1モルを実施例1に記載したと同様に
塩化チオニルで処理して得られた酸塩化物と、既
知の方法で合成されたパラヒドロキシ安息香酸ア
クチブアミルエステル0.11モルとに、トルエン
100c.c.とピリジン20c.c.とを加えて50℃で12時間撹
拌処理し、水に投入して有機層を分離し、6N塩
酸と2N水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗
乾燥ののちトルエンを留去し、残留物をエタノー
ルから再結晶させて化合物を得た。得られた化合
物は実施例2で得られた化合物と同一であり、そ
の相変態挙動も同一であつた。
実施例 5 実施例1で得られたエステル化合物と、実施例
2で得られたエステル化合物とのモル比1対1の
混合物はSmC*相を示し、ISa点は136℃、SaSc
点は83℃であり、10℃の温度に一週間放置しても
スメクテイツク状態を保持していた。
〔発明の効果〕 本発明の液晶性エステル化合物は、室温近傍の
比較的広い温度範囲においてSmC*相を示す新規
化合物として有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はいずれも本発明のエステル
化合物から得られた赤外線吸収スペクトル図であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (Rは炭素数8〜12のアルキル基を、R′は光学
    活性なアルキル基を示す)で表わされる。 4−〔4′−(3″−クロロ4″−アルコキシフエニ
    ル)ベンゾイルオキシ〕安息香酸アルキルエステ
    ルからなる液晶性エステル化合物。
JP24553284A 1984-11-20 1984-11-20 液晶性エステル化合物 Granted JPS61122250A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24553284A JPS61122250A (ja) 1984-11-20 1984-11-20 液晶性エステル化合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24553284A JPS61122250A (ja) 1984-11-20 1984-11-20 液晶性エステル化合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61122250A JPS61122250A (ja) 1986-06-10
JPH0522695B2 true JPH0522695B2 (ja) 1993-03-30

Family

ID=17135091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24553284A Granted JPS61122250A (ja) 1984-11-20 1984-11-20 液晶性エステル化合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61122250A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3685032D1 (de) * 1985-01-09 1992-06-04 Dainippon Ink & Chemicals Substituierte fluessigkristallverbindungen.
JPH0678280B2 (ja) * 1985-04-26 1994-10-05 大日本インキ化学工業株式会社 強誘電性化合物および液晶組成物
JPS61210056A (ja) * 1985-03-14 1986-09-18 Chisso Corp 含ハロゲン光学活性液晶化合物及び液晶組成物
JP2554473B2 (ja) * 1986-08-18 1996-11-13 チッソ株式会社 シアノ基を有する新規光学活性液晶化合物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61122250A (ja) 1986-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4256656A (en) Mesomorphous 4-alkoxytetrafluorobenzoic acid esters
EP0217354B1 (en) Novel optically active tolan derivative
JPH0522695B2 (ja)
JPS63122651A (ja) フルオロアルカン誘導体、それを含む液晶組成物および液晶素子
JPH0436145B2 (ja)
JP2678604B2 (ja) 新規光学活性液晶性化合物及び組成物
JP2543745B2 (ja) 光学活性化合物及び液晶組成物
KR930006952B1 (ko) 광학 활성 지방족 α-할로겐 치환 카르복실산 4'-(4-알콕시벤질옥시)비페닐 티오에스테르계 화합물 및 그의 제조방법
JPS58121272A (ja) 3−クロロ−6−ヒドロキシピリジンのエステル誘導体
US5210267A (en) Optically-active aliphatic β-halogen substituted carboxylic acid 4'-(4-alkoxybenzyloxy)biphenyl thioester compounds and process for the preparation thereof
JPH02209873A (ja) 光学活性2,5―ジ置換ピリミジン誘導体
JP2514813B2 (ja) ハロゲン含有液晶性化合物
JPS6125702B2 (ja)
JPH0784401B2 (ja) ビフエニル骨格を有する液晶物質
JP2575782B2 (ja) 新規な光学活性エステル化合物
JPH0571580B2 (ja)
JPH04282345A (ja) 光学活性化合物
JPH0420422B2 (ja)
JPS5916841A (ja) 3−フルオロ−4−置換−〔4′−(トランス−4″−アルキルシクロヘキシル)シクロヘキセン−1′−イル〕ベンゼン
JPH0261471B2 (ja)
JP2698459B2 (ja) 新規なエーテル化合物及びこれを含む液晶組成物
JPS5822466B2 (ja) コレステリツク化合物
JPS6118542B2 (ja)
JPH02229142A (ja) 液晶化合物
JPS59118752A (ja) シアノシクロヘキサン誘導体