JPH05226164A - コイルボビン - Google Patents
コイルボビンInfo
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- JPH05226164A JPH05226164A JP13132492A JP13132492A JPH05226164A JP H05226164 A JPH05226164 A JP H05226164A JP 13132492 A JP13132492 A JP 13132492A JP 13132492 A JP13132492 A JP 13132492A JP H05226164 A JPH05226164 A JP H05226164A
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- bobbin
- barrier
- coil bobbin
- coil
- spatial
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F27/00—Details of transformers or inductances, in general
- H01F27/28—Coils; Windings; Conductive connections
- H01F27/32—Insulating of coils, windings, or parts thereof
- H01F27/324—Insulation between coil and core, between different winding sections, around the coil; Other insulation structures
- H01F27/325—Coil bobbins
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F5/00—Coils
- H01F5/02—Coils wound on non-magnetic supports, e.g. formers
- H01F2005/022—Coils wound on non-magnetic supports, e.g. formers wound on formers with several winding chambers separated by flanges, e.g. for high voltage applications
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F5/00—Coils
- H01F5/02—Coils wound on non-magnetic supports, e.g. formers
- H01F2005/025—Coils wound on non-magnetic supports, e.g. formers wound on coaxial arrangement of two or more formers
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造上の問題を克服しながら、水平に分割さ
れた巻線の低漏洩を保つトランス用コイルボビンを提供
する。 【構成】 トランス、特にスイッチング電源用トランス
のコイルボビンであって、次のものから成ること、すな
わち、3mm及び6mm巾の沿面(空間)距離をそれぞ
れ備えるバリヤ(14,16及び22,24)を、組入
れる複数の組み合わされる骨格状のボビン要素(10,
18,20)、バリヤ間の全巾Wに巻かれる巻線及び沿
面(空間)距離のバリヤを含む要素の全巾Tに亙って適
用される交互巻きテープ上に組込まれる要素。
れた巻線の低漏洩を保つトランス用コイルボビンを提供
する。 【構成】 トランス、特にスイッチング電源用トランス
のコイルボビンであって、次のものから成ること、すな
わち、3mm及び6mm巾の沿面(空間)距離をそれぞ
れ備えるバリヤ(14,16及び22,24)を、組入
れる複数の組み合わされる骨格状のボビン要素(10,
18,20)、バリヤ間の全巾Wに巻かれる巻線及び沿
面(空間)距離のバリヤを含む要素の全巾Tに亙って適
用される交互巻きテープ上に組込まれる要素。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスイッチング電源用のト
ランスに用いられるコイルボビンに関する。
ランスに用いられるコイルボビンに関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源用の電源トランスに関
する現在の慣行は、一次及び二次巻線を取付けるための
垂直に分割された、又は水平に分割されたコイルボビン
を使用することである。図5は図示の状態においてフラ
ンジを垂直方向に分割形成したコイルボビンの原理を示
す。このコイルボビンにおいては、一次及び二次巻線の
層を夫々符号P及びSで示している。
する現在の慣行は、一次及び二次巻線を取付けるための
垂直に分割された、又は水平に分割されたコイルボビン
を使用することである。図5は図示の状態においてフラ
ンジを垂直方向に分割形成したコイルボビンの原理を示
す。このコイルボビンにおいては、一次及び二次巻線の
層を夫々符号P及びSで示している。
【0003】また、スイッチング電源用トランスのコイ
ルボビンとして適した他の従来例としては図6に示すよ
うに、一次巻線Pの上に二次巻線Sを巻回し、巻線を水
平に分割した多層構造のものがある。この場合、一次巻
線P及び二次巻線Sの層は絶縁テープTAによって分離
されている。そして、延長された沿面(空間)距離(cr
eepage paths)を得るために挿入された、いわゆるマー
ジンスペーサとしてのバリヤも、またボビン中に組込ら
れている。
ルボビンとして適した他の従来例としては図6に示すよ
うに、一次巻線Pの上に二次巻線Sを巻回し、巻線を水
平に分割した多層構造のものがある。この場合、一次巻
線P及び二次巻線Sの層は絶縁テープTAによって分離
されている。そして、延長された沿面(空間)距離(cr
eepage paths)を得るために挿入された、いわゆるマー
ジンスペーサとしてのバリヤも、またボビン中に組込ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示したものでは、漏洩リアクタンスの値が余りにも高過
ぎ、より高い周波数で用いられるスイッチング電源のト
ランスに使用することが出来ないことである。
示したものでは、漏洩リアクタンスの値が余りにも高過
ぎ、より高い周波数で用いられるスイッチング電源のト
ランスに使用することが出来ないことである。
【0005】また、図6に示したものでは、もし、バリ
ヤBAがコイルボビンの胴部に巻付けられたテープの層
で形成されているならば、製造に時間を要し、コスト高
となり、かつ自動化が困難である。
ヤBAがコイルボビンの胴部に巻付けられたテープの層
で形成されているならば、製造に時間を要し、コスト高
となり、かつ自動化が困難である。
【0006】その替わりに、もし、バリヤBAが成形さ
れた絶縁材料からなるならば、これは所定の場所に保持
させるのが困難であって、重大な取扱い問題を起こす。
更にバリヤBAはコイルボビンのフランジの厚さへの付
加であって、理論上巻線の巻回に利用出来る巻付け面積
を少なくしてしまう。
れた絶縁材料からなるならば、これは所定の場所に保持
させるのが困難であって、重大な取扱い問題を起こす。
更にバリヤBAはコイルボビンのフランジの厚さへの付
加であって、理論上巻線の巻回に利用出来る巻付け面積
を少なくしてしまう。
【0007】本発明は、製造上の上述の問題を克服しな
がら、水平に分割された巻線の低漏洩を保つトランス用
コイルボビンを提供することを目的とするものである。
がら、水平に分割された巻線の低漏洩を保つトランス用
コイルボビンを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、下記の構成
によって上記目的を達成している。第1に、トランス、
特にスイッチング電源用トランスのコイルボビンであっ
て、離間した第一及び第二の漏洩バリヤを各々組入れる
複数の組み合わされる骨格状のボビン要素から成ること
を特徴としている。第2に、上記第1記載によるコイル
ボビンにおいて、第一のバリヤによって直接に、及び第
二のバリヤによって間接に、所要の漏洩バリヤが形成さ
れていることを特徴としている。第3に、上記第1又は
第2記載によるコイルボビンにおいて、第一及び第二の
バリヤの間の間隔の全幅に亘って巻線が巻回され、かつ
バリヤを含むボビン要素の全幅に亘って交互巻きの絶縁
テープが巻回され、かつ巻回された絶縁テープ上に骨格
状のボビン要素が組み合わせられることを特徴としてい
る。第4に、上記第1,第2又は第3記載によるコイル
ボビンにおいて、ボビン要素は一体の端子を有する内側
ボビン要素と、少なくとも一つのその外側に組み込まれ
るボビン要素とから成ることを特徴としている。第5
に、上記第4記載によるコイルボビンにおいて、少なく
とも一つの外側に組み込まれるボビン要素が、引出線を
引き出すための一体の突起又はピンを有することを特徴
としている。第6に、上記第4又は第5記載によるコイ
ルボビンにおいて、少なくとも一つの外側に組み込まれ
るボビン要素が、異なった角度でもって引出線の引き出
す切欠きが形成されたことを特徴としている。第7に、
上記第1乃至第6記載の何れにもよるコイルボビンにお
いて、組み合わされる状態にボビン要素を固着するため
の一体のラチェット状の構成を各ボビン要素が備えてい
ることを特徴としている。第8に、上記第2又はそれに
従属する何れのコイルボビンにおいて、ボビン要素が各
ボビン要素の周りじゅうに、沿面(空間)距離のバリヤ
を有していることを特徴としている。第9に、上記第記
載によるコイルボビンにおいて、各沿面(空間)距離の
バリヤの幅が沿面(空間)距離の半分、又は全沿面(空
間)距離に等しいことを特徴としている。第10に、上
記第2又はそれに従属する何れのコイルボビンにおい
て、第一及び第二の沿面(空間)距離のバリヤの幅の二
倍に、幅が増大される所の引出線引き出しの位置に於け
る以外は、第一及び第二の等しい幅の沿面(空間)距離
のバリヤを、ボビン要素が各々有していることを特徴と
している。
によって上記目的を達成している。第1に、トランス、
特にスイッチング電源用トランスのコイルボビンであっ
て、離間した第一及び第二の漏洩バリヤを各々組入れる
複数の組み合わされる骨格状のボビン要素から成ること
を特徴としている。第2に、上記第1記載によるコイル
ボビンにおいて、第一のバリヤによって直接に、及び第
二のバリヤによって間接に、所要の漏洩バリヤが形成さ
れていることを特徴としている。第3に、上記第1又は
第2記載によるコイルボビンにおいて、第一及び第二の
バリヤの間の間隔の全幅に亘って巻線が巻回され、かつ
バリヤを含むボビン要素の全幅に亘って交互巻きの絶縁
テープが巻回され、かつ巻回された絶縁テープ上に骨格
状のボビン要素が組み合わせられることを特徴としてい
る。第4に、上記第1,第2又は第3記載によるコイル
ボビンにおいて、ボビン要素は一体の端子を有する内側
ボビン要素と、少なくとも一つのその外側に組み込まれ
るボビン要素とから成ることを特徴としている。第5
に、上記第4記載によるコイルボビンにおいて、少なく
とも一つの外側に組み込まれるボビン要素が、引出線を
引き出すための一体の突起又はピンを有することを特徴
としている。第6に、上記第4又は第5記載によるコイ
ルボビンにおいて、少なくとも一つの外側に組み込まれ
るボビン要素が、異なった角度でもって引出線の引き出
す切欠きが形成されたことを特徴としている。第7に、
上記第1乃至第6記載の何れにもよるコイルボビンにお
いて、組み合わされる状態にボビン要素を固着するため
の一体のラチェット状の構成を各ボビン要素が備えてい
ることを特徴としている。第8に、上記第2又はそれに
従属する何れのコイルボビンにおいて、ボビン要素が各
ボビン要素の周りじゅうに、沿面(空間)距離のバリヤ
を有していることを特徴としている。第9に、上記第記
載によるコイルボビンにおいて、各沿面(空間)距離の
バリヤの幅が沿面(空間)距離の半分、又は全沿面(空
間)距離に等しいことを特徴としている。第10に、上
記第2又はそれに従属する何れのコイルボビンにおい
て、第一及び第二の沿面(空間)距離のバリヤの幅の二
倍に、幅が増大される所の引出線引き出しの位置に於け
る以外は、第一及び第二の等しい幅の沿面(空間)距離
のバリヤを、ボビン要素が各々有していることを特徴と
している。
【0009】
【作用】本発明では、例えば上記第1ないし第3の構成
に示されるように、2つのバリヤを有したボビン要素を
組み合わせて用いるようにしているため、従前の絶縁テ
ープを巻いてバリヤとするものに比べ、製造が簡単とな
り、コストダウンを図っている。この場合、巻線は離間
した第一,第二のバリヤ間の間隔の全幅に亘って巻か
れ、絶縁テープが各バリヤを含む全幅に亘って巻かれ、
その外周に別の骨格状のボビン要素が嵌合されて組み合
わされる。また、上記4の構成に示すように、ボビン要
素としては、ピン端子が植設された内側ボビン要素と、
これと組み合わされる少なくとも一つの骨格状のボビン
要素とから成っている。また、第5の構成に示すよう
に、その少なくとも一つの外側に配置される骨格状のボ
ビン要素は、巻線を巻回する場合、巻線を引き回し易く
するための線案内突起又はピンを有している。また、第
6の構成に示すように、線引出用の切欠きを形成し、巻
始め,巻終わりの引出線が、異なる角度において、つま
り左右の側のボビン要素から引き出し、引出線の交差を
減らすようにしている。また、第7に示すように、組み
合わせられるボビン要素を堅固な組立体として一体に固
定するつめ車、つまりラチェットのような構成をボビン
要素は好ましくは備えている。望ましくは上述の如く組
み立てられたコイルボビンは、IEC65に従う。これ
は入力巻線と出力巻線との間に、絶縁(又は、絶縁材料
の三層)を通して6mmの沿面(空間)距離+0.4m
mの距離を規定しているが、その原理は、延ばされた沿
面(空間)距離の如何なる寸法にも適用できる。また、
上記第8,第9の構成で示すように、各ボビン要素は、
周りじゅうに沿面(空間)距離のバリヤを有している。
しかし、本発明の更なる特徴によれば、6mm幅のバリ
ヤがボビン要素の周りじゅうに設けられねばならないこ
とを意味しない。すなわち、上記第10の構成は、図4
の第2実施例に対応するもので、引出線の引き出しがバ
リヤを横切らない所では3mm幅のバリヤが6mm幅の
沿面(空間)距離を備えることができる。従って、本発
明のこの更なる特徴によれば、バリヤが6mm幅に増大
される所の引出線の引き出し位置以外は、ボビン要素の
周りじゅうに3mm幅のバリヤが設けられる。このよう
にして、同じ全寸法のコイルボビンにおいて、バリヤ間
に巻回される巻線の巻幅を3mm広げることができる。
に示されるように、2つのバリヤを有したボビン要素を
組み合わせて用いるようにしているため、従前の絶縁テ
ープを巻いてバリヤとするものに比べ、製造が簡単とな
り、コストダウンを図っている。この場合、巻線は離間
した第一,第二のバリヤ間の間隔の全幅に亘って巻か
れ、絶縁テープが各バリヤを含む全幅に亘って巻かれ、
その外周に別の骨格状のボビン要素が嵌合されて組み合
わされる。また、上記4の構成に示すように、ボビン要
素としては、ピン端子が植設された内側ボビン要素と、
これと組み合わされる少なくとも一つの骨格状のボビン
要素とから成っている。また、第5の構成に示すよう
に、その少なくとも一つの外側に配置される骨格状のボ
ビン要素は、巻線を巻回する場合、巻線を引き回し易く
するための線案内突起又はピンを有している。また、第
6の構成に示すように、線引出用の切欠きを形成し、巻
始め,巻終わりの引出線が、異なる角度において、つま
り左右の側のボビン要素から引き出し、引出線の交差を
減らすようにしている。また、第7に示すように、組み
合わせられるボビン要素を堅固な組立体として一体に固
定するつめ車、つまりラチェットのような構成をボビン
要素は好ましくは備えている。望ましくは上述の如く組
み立てられたコイルボビンは、IEC65に従う。これ
は入力巻線と出力巻線との間に、絶縁(又は、絶縁材料
の三層)を通して6mmの沿面(空間)距離+0.4m
mの距離を規定しているが、その原理は、延ばされた沿
面(空間)距離の如何なる寸法にも適用できる。また、
上記第8,第9の構成で示すように、各ボビン要素は、
周りじゅうに沿面(空間)距離のバリヤを有している。
しかし、本発明の更なる特徴によれば、6mm幅のバリ
ヤがボビン要素の周りじゅうに設けられねばならないこ
とを意味しない。すなわち、上記第10の構成は、図4
の第2実施例に対応するもので、引出線の引き出しがバ
リヤを横切らない所では3mm幅のバリヤが6mm幅の
沿面(空間)距離を備えることができる。従って、本発
明のこの更なる特徴によれば、バリヤが6mm幅に増大
される所の引出線の引き出し位置以外は、ボビン要素の
周りじゅうに3mm幅のバリヤが設けられる。このよう
にして、同じ全寸法のコイルボビンにおいて、バリヤ間
に巻回される巻線の巻幅を3mm広げることができる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の第1実施例で、本発明による
スイッチング電源用のトランスのコイルボビン構造を示
す。図2及び図3は原理の説明図である。図4は骨格状
ボビン要素の変形例を示す。
スイッチング電源用のトランスのコイルボビン構造を示
す。図2及び図3は原理の説明図である。図4は骨格状
ボビン要素の変形例を示す。
【0011】図1を参照してスイッチング電源用電源ト
ランスのコイルボビンを説明すると、このコイルボビン
は、一体の端子12を下方のフランジに有する内側ボビ
ン要素10を備える。この内側ボビン要素10は、端子
端、つまり胴部11の下端にほぼ6mmの幅のマージン
スペーサとしての中空枠状の第一のバリヤ14と、他
端、つまり胴部11の上端にほぼ3mm幅の第二のバリ
ヤ16とを有している。
ランスのコイルボビンを説明すると、このコイルボビン
は、一体の端子12を下方のフランジに有する内側ボビ
ン要素10を備える。この内側ボビン要素10は、端子
端、つまり胴部11の下端にほぼ6mmの幅のマージン
スペーサとしての中空枠状の第一のバリヤ14と、他
端、つまり胴部11の上端にほぼ3mm幅の第二のバリ
ヤ16とを有している。
【0012】また、コイルボビンは、重ね合わせて嵌合
可能な骨格状をなす中側ボビン要素18及び外側ボビン
要素20から成り、図面において点線によって示される
如く、中側ボビン要素18は、内側ボビン要素10上、
つまり胴部11,バリヤ14,16の周囲に嵌着されて
組込まれ、外側ボビン要素20は、中側ボビン要素18
の周囲に嵌着されて組込まれる。これらの骨格状の中
側,外側ボビン要素18及び20は全般的に同様の構成
であって、各々一端にほぼ6mm幅のバリヤ22と他端
にほぼ3mm幅のバリヤ24とを有している。
可能な骨格状をなす中側ボビン要素18及び外側ボビン
要素20から成り、図面において点線によって示される
如く、中側ボビン要素18は、内側ボビン要素10上、
つまり胴部11,バリヤ14,16の周囲に嵌着されて
組込まれ、外側ボビン要素20は、中側ボビン要素18
の周囲に嵌着されて組込まれる。これらの骨格状の中
側,外側ボビン要素18及び20は全般的に同様の構成
であって、各々一端にほぼ6mm幅のバリヤ22と他端
にほぼ3mm幅のバリヤ24とを有している。
【0013】各バリヤ22,24は、細長い偏平板状の
部分的側壁26,28によって、対向側において連結さ
れている。少なくともそれの一つの外側面には、一体の
線案内ピンまたは突起30が設けられている。部分的側
壁26,28の端部に形成された切欠き21は部分的側
壁26,28の外周に巻かれた巻線の引出線を異なった
角度において引き出すことができる。
部分的側壁26,28によって、対向側において連結さ
れている。少なくともそれの一つの外側面には、一体の
線案内ピンまたは突起30が設けられている。部分的側
壁26,28の端部に形成された切欠き21は部分的側
壁26,28の外周に巻かれた巻線の引出線を異なった
角度において引き出すことができる。
【0014】中側,外側ボビン要素18,20と一体に
形成されたラチェット状の突部34,36は各要素を一
体に組込んだ状態において固着されて固定するためのも
のである。すなわち、突部34は下方のバリヤ22の切
欠き部分の部分的側壁26がある側の切欠き部分の中央
に形成されている。この突部34は巻線の巻始めの引出
線、巻終りの引出線の引っかけ、端部内側部分34aに
よる巻線の浮き防止、巻線同志の接触防止等の役割りを
なす。また、その上方に設けられた中側ボビン要素18
側の突部36は係合用の突部で上方のバリヤ24の上部
に突設され、上端に外側に向かって突出された係合片3
6aを有している。
形成されたラチェット状の突部34,36は各要素を一
体に組込んだ状態において固着されて固定するためのも
のである。すなわち、突部34は下方のバリヤ22の切
欠き部分の部分的側壁26がある側の切欠き部分の中央
に形成されている。この突部34は巻線の巻始めの引出
線、巻終りの引出線の引っかけ、端部内側部分34aに
よる巻線の浮き防止、巻線同志の接触防止等の役割りを
なす。また、その上方に設けられた中側ボビン要素18
側の突部36は係合用の突部で上方のバリヤ24の上部
に突設され、上端に外側に向かって突出された係合片3
6aを有している。
【0015】組立てにあたっては、通常、内側ボビン要
素10の中空状の胴部11上に下巻線(図示せず)を巻
回する。その引出線はバリヤ14の所定の位置に形成さ
れた切欠き13を介し端子12側に引き出され、かつ所
定の端子に接続される。なお、切欠き13の中央には突
部13aが形成され、切欠き13及び突部13aによっ
て巻始め,巻終わりの各引出線は交差されることなく異
なった角度から引き出すことができる。
素10の中空状の胴部11上に下巻線(図示せず)を巻
回する。その引出線はバリヤ14の所定の位置に形成さ
れた切欠き13を介し端子12側に引き出され、かつ所
定の端子に接続される。なお、切欠き13の中央には突
部13aが形成され、切欠き13及び突部13aによっ
て巻始め,巻終わりの各引出線は交差されることなく異
なった角度から引き出すことができる。
【0016】次に、この内側ボビン要素10に、中側ボ
ビン要素18が嵌合して組み込まれる。すなわち、下巻
線やバリヤ14,16上に絶縁テープ(図示せず)が巻
回され、その周囲に中側ボビン要素18が取付けられ
る。つまり、中側ボビン要素18の中空部32内に内側
ボビン要素10の胴部11等が収納される。中側ボビン
要素18のバリヤ22,24間であって部分的側壁2
6,28の外周には線案内用のピンまたは突起30を介
し中巻線が巻回され、その引出線(何れも図示せず)は
切欠き21,突部34を介し異なった角度から引き出さ
れる。図中Wは中巻線が巻回される範囲である。また、
Tは絶縁テープ(図示せず)が巻かれる範囲であり、絶
縁テープはバリヤ22,24を含む全幅にわたって巻か
れる。なお、内側ボビン要素10側のバリヤ16の上部
4ケ所には、中側ボビン要素18のバリヤ24に形成さ
れた突部36とほぼ同じようなフック状の係合用の突部
16aが形成され、中側ボビン要素18を内側ボビン要
素10に嵌合した場合、突部16aが中側ボビン要素1
8のバリヤ24の突部36の両側にそれぞれ形成された
対応する係合部36bに係合するようになっており、こ
れにより中側ボビン要素18が脱落しないようになって
いる。
ビン要素18が嵌合して組み込まれる。すなわち、下巻
線やバリヤ14,16上に絶縁テープ(図示せず)が巻
回され、その周囲に中側ボビン要素18が取付けられ
る。つまり、中側ボビン要素18の中空部32内に内側
ボビン要素10の胴部11等が収納される。中側ボビン
要素18のバリヤ22,24間であって部分的側壁2
6,28の外周には線案内用のピンまたは突起30を介
し中巻線が巻回され、その引出線(何れも図示せず)は
切欠き21,突部34を介し異なった角度から引き出さ
れる。図中Wは中巻線が巻回される範囲である。また、
Tは絶縁テープ(図示せず)が巻かれる範囲であり、絶
縁テープはバリヤ22,24を含む全幅にわたって巻か
れる。なお、内側ボビン要素10側のバリヤ16の上部
4ケ所には、中側ボビン要素18のバリヤ24に形成さ
れた突部36とほぼ同じようなフック状の係合用の突部
16aが形成され、中側ボビン要素18を内側ボビン要
素10に嵌合した場合、突部16aが中側ボビン要素1
8のバリヤ24の突部36の両側にそれぞれ形成された
対応する係合部36bに係合するようになっており、こ
れにより中側ボビン要素18が脱落しないようになって
いる。
【0017】この中側ボビン要素18の周囲には、中側
ボビン要素18とほぼ同様の構成をなし、上巻線(図示
せず)が巻回された外側ボビン要素20が嵌着される。
この場合、中側ボビン要素18の突部36の係合部36
aは、外側ボビン要素20のバリヤ24の上部の対応位
置に形成された突部36の係合部36cに係合され、外
側ボビン要素20は内側ボビン要素10に組み込まれた
中側ボビン要素18から抜け出ないようになっている。
なお、内側ボビン要素10のバリヤ14側に形成された
フランジ15にはコアの両脚挿入用の窓17が形成され
ている。そして、上記組立体の上側および下側からE.
E型コアの中央脚(図示せず)を胴部11の中空部内に
挿通し、かつ組み込まれた外側ボビン要素20の周囲に
コアの両脚(図示せず)が配されるなどし、トランスが
完成される。
ボビン要素18とほぼ同様の構成をなし、上巻線(図示
せず)が巻回された外側ボビン要素20が嵌着される。
この場合、中側ボビン要素18の突部36の係合部36
aは、外側ボビン要素20のバリヤ24の上部の対応位
置に形成された突部36の係合部36cに係合され、外
側ボビン要素20は内側ボビン要素10に組み込まれた
中側ボビン要素18から抜け出ないようになっている。
なお、内側ボビン要素10のバリヤ14側に形成された
フランジ15にはコアの両脚挿入用の窓17が形成され
ている。そして、上記組立体の上側および下側からE.
E型コアの中央脚(図示せず)を胴部11の中空部内に
挿通し、かつ組み込まれた外側ボビン要素20の周囲に
コアの両脚(図示せず)が配されるなどし、トランスが
完成される。
【0018】図2は本発明の原理を示すもので、Pは一
次巻線、Sは二次巻線、左端はバリヤである。同図にお
いて示される如く、もし、引出線50の引き出しが、バ
リヤを横切っていなければ3mm幅のバリヤを以って6
mmの沿面(空間)距離を得ることができる。しかし、
引出線50の引出し部分51がバリヤを横切る所では、
図3において示される如く、6mm幅のバリヤが必要で
ある。
次巻線、Sは二次巻線、左端はバリヤである。同図にお
いて示される如く、もし、引出線50の引き出しが、バ
リヤを横切っていなければ3mm幅のバリヤを以って6
mmの沿面(空間)距離を得ることができる。しかし、
引出線50の引出し部分51がバリヤを横切る所では、
図3において示される如く、6mm幅のバリヤが必要で
ある。
【0019】図4は本発明の第2実施例を示す。この本
発明の変形によれば、バリヤの一部を6mmに増加さ
せ、その幅の延設部42に引出線の引出部40を形成し
た以外は、バリヤは6mm幅の代わりに、3mm幅のバ
リヤ38を上述の嵌着可能な中側ボビン要素18、外側
ボビン要素20が備えている。この実施例では巻線の幅
を3mm広げることができる。なお、その他、図中43
は組み込まれたコアを示す。なお、本発明は上述の実施
例に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内に
おいて、上述及び図示の配置の種々の変形が可能であ
る。
発明の変形によれば、バリヤの一部を6mmに増加さ
せ、その幅の延設部42に引出線の引出部40を形成し
た以外は、バリヤは6mm幅の代わりに、3mm幅のバ
リヤ38を上述の嵌着可能な中側ボビン要素18、外側
ボビン要素20が備えている。この実施例では巻線の幅
を3mm広げることができる。なお、その他、図中43
は組み込まれたコアを示す。なお、本発明は上述の実施
例に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内に
おいて、上述及び図示の配置の種々の変形が可能であ
る。
【0020】
【発明の効果】以上のコイルボビン構造は、次の利点を
有している。すなわち、請求項1ないし10の構成によ
れば、第1に、2つのバリヤが共通の要素の部分として
成形されているので、つまり、2つのバリヤが一体とな
っているので、取り扱いが容易で、製造し易くなり、か
つ正しい位置に堅固に保持することができる。第2に、
バリヤがボビンの端壁を形成し、斯して利用できる巻線
の巻き空間を有効に使用することができる。第3に、水
平に分割された巻線の低漏洩が維持されるのみならず、
増加された巻線幅が更に漏洩を低減することができる。
第4に、引出線引き出し用の切欠きを介し引出線を異な
る角度から引き出すことができる。
有している。すなわち、請求項1ないし10の構成によ
れば、第1に、2つのバリヤが共通の要素の部分として
成形されているので、つまり、2つのバリヤが一体とな
っているので、取り扱いが容易で、製造し易くなり、か
つ正しい位置に堅固に保持することができる。第2に、
バリヤがボビンの端壁を形成し、斯して利用できる巻線
の巻き空間を有効に使用することができる。第3に、水
平に分割された巻線の低漏洩が維持されるのみならず、
増加された巻線幅が更に漏洩を低減することができる。
第4に、引出線引き出し用の切欠きを介し引出線を異な
る角度から引き出すことができる。
【図1】本発明の第1実施例のコイルボビンの分解斜視
図。
図。
【図2】同上の原理説明図。
【図3】同原理説明図。
【図4】本発明の第2実施例の概略説明図。
【図5】一従来例。
【図6】他の従来例。
10 内側ボビン要素 11 胴部 12 端子 13 切欠き 13a 突部 14 バリヤ 15 フランジ 16 バリヤ 16a フック状の係合用の突部 17 コア挿入窓 18 中側ボビン要素 20 外側ボビン要素 21 切欠き 22 バリヤ 24 バリヤ 26 部分的側壁 28 部分的側壁 30 ピン又は突起 32 中空部 34 突部 36 係合用の突部 36a 係合片 36b 係合部 36c 係合部
フロントページの続き (72)発明者 デイビット アンソニー コールマン イギリス国 ウイルトシャー エスエヌ10 5エッチエフ ディバイゼス ザ ムア ーランズ 10
Claims (10)
- 【請求項1】 トランス、特にスイッチング電源用トラ
ンスのコイルボビンであって、離間した第一及び第二の
漏洩バリヤを各々組入れる複数の組み合わされる骨格状
のボビン要素から成ることを特徴としたコイルボビン。 - 【請求項2】 請求項1記載によるコイルボビンにおい
て、第一のバリヤによって直接に、及び第二のバリヤに
よって間接に、所要の漏洩バリヤが形成されていること
を特徴としたコイルボビン。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載によるコイルボビン
において、第一及び第二のバリヤの間の間隔の全幅に亘
って巻線が巻回され、かつバリヤを含むボビン要素の全
幅に亘って交互巻きの絶縁テープが巻回され、かつ巻回
された絶縁テープ上に骨格状のボビン要素が組み合わせ
られることを特徴としたコイルボビン。 - 【請求項4】 請求項1,2又は3記載によるコイルボ
ビンにおいて、ボビン要素は一体の端子を有する内側ボ
ビン要素と、少なくとも一つのその外側に組み込まれる
ボビン要素とから成ることを特徴としたコイルボビン。 - 【請求項5】 請求項4記載によるコイルボビンにおい
て、少なくとも一つの外側に組み込まれるボビン要素
が、引出線を引き出すための一体の突起又はピンを有す
ることを特徴としたコイルボビン。 - 【請求項6】 請求項4又は5記載によるコイルボビン
において、少なくとも一つの外側に組み込まれるボビン
要素が、異なった角度でもって引出線の引き出す切欠き
が形成されたことを特徴としたコイルボビン。 - 【請求項7】 請求項1乃至6記載の何れにもよるコイ
ルボビンにおいて、組み合わされる状態にボビン要素を
固着するための一体のラチェット状の構成を各ボビン要
素が備えていることを特徴としたコイルボビン。 - 【請求項8】 請求項2又はそれに従属する何れの請求
項記載にもよるコイルボビンにおいて、ボビン要素が各
ボビン要素の周りじゅうに、沿面(空間)距離のバリヤ
を有していることを特徴としたコイルボビン。 - 【請求項9】 請求項8記載によるコイルボビンにおい
て、各沿面(空間)距離のバリヤの幅が沿面(空間)距
離の半分、又は全沿面(空間)距離に等しいことを特徴
としたコイルボビン。 - 【請求項10】 請求項2又はそれに従属する何れの請
求項記載にもよるコイルボビンにおいて、第一及び第二
の沿面(空間)距離のバリヤの幅の二倍に、幅が増大さ
れる所の引出線引き出しの位置に於ける以外は、第一及
び第二の等しい幅の沿面(空間)距離のバリヤを、ボビ
ン要素が各々有していることを特徴としたコイルボビ
ン。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB9125437.5 | 1991-11-29 | ||
GB9125437A GB2261868B (en) | 1991-11-29 | 1991-11-29 | Transformer bobbin |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05226164A true JPH05226164A (ja) | 1993-09-03 |
Family
ID=10705456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13132492A Pending JPH05226164A (ja) | 1991-11-29 | 1992-04-27 | コイルボビン |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05226164A (ja) |
GB (1) | GB2261868B (ja) |
TW (1) | TW200592B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007035806A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 電力変換トランス |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IL139714A0 (en) * | 2000-11-15 | 2002-02-10 | Payton Planar Magnetics Ltd | A bobbin for hybrid coils in planar magnetic components |
TWI431645B (zh) * | 2011-05-10 | 2014-03-21 | Delta Electronics Inc | 繞線架及具有該繞線架之磁性組件 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2112746B (en) * | 1981-12-21 | 1985-06-26 | Tamura Seisakusho Kk | Coil bobbin |
-
1991
- 1991-11-29 GB GB9125437A patent/GB2261868B/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-12-13 TW TW80109778A patent/TW200592B/zh active
-
1992
- 1992-04-27 JP JP13132492A patent/JPH05226164A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007035806A (ja) * | 2005-07-25 | 2007-02-08 | Matsushita Electric Works Ltd | 電力変換トランス |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2261868A (en) | 1993-06-02 |
GB2261868B (en) | 1994-12-21 |
TW200592B (ja) | 1993-02-21 |
GB9125437D0 (en) | 1992-01-29 |
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