JPH05225211A - 接客対応システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 接客係の作業の効率及び客へのサービスの向
上を図ることができるようにする。 【構成】 レジ係が使用するＰＯＳレジスタ１０、店内
に設置された座席部２０、接客係用の表示部３０及び厨
房係用の印字部４０を無線あるいはインターフェイスケ
ーブル５０により接続して接客対応システムを構成す
る。このシステムにおいては、客がＰＯＳレジスタ１０
で作成されたレシートをテーブルのレシート挿入口へ挿
入すると、座席部２０から客の注文順位番号とその注文
に対応して付けられた暗証番号からなるバーコードデー
タと座席番号とがＰＯＳレジスタ１０に送られる。そし
て、ＰＯＳレジスタ１０からは客の注文順位番号に基づ
く注文内容及び座席番号が表示部３０及び印字部４０に
それぞれ送られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は代金先払い式飲食店にお
いて、接客係が客の座席位置を認識し易いようにした接
客対応システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、代金先払い式飲食店においては、
料理の注文方法として例えばチケット式、番号札式、注
文式の３方法が採用されている。チケット式は、まず来
店した客がレジにて注文料理のチケットを購入し席に着
くと、接客係がその席に行き、チケットの半券を切り取
って半券に座席番号を記載する。次いで接客係はチケッ
トの半券を見て厨房係に料理を注文し、料理が出来上が
ると、接客係は半券に記載された座席番号を見て料理を
その座席まで運ぶという方法である。

【０００３】また番号札式は、来店した客がレジにて注
文すると、レジ係は厨房係へ注文料理及び注文順位番号
を直接伝える一方、客には番号札を渡し、客は番号札を
持って席に着いて料理を待つ。そして注文料理が出来上
がると、接客係は番号で客を呼び出し、客に注文料理を
受け渡すという方法である。

【０００４】さらに注文式は、来店した客がレジにて注
文すると、レジ係は厨房係へ注文料理を直接伝えられる
一方、客にはレシートを渡し、客はレシートを受け取っ
て席に着いて料理を待つ。そして注文料理が出来上がる
と、接客係は注文した客を探し、出来上がった料理をそ
の客の座席位置へ運ぶという方法である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記した
３つの注文方法には、それぞれ下記のような問題があっ
た。すなわちチケット式においては、接客係がチケット
の半券を切り取り、座席番号を記載しにいかなければな
らないため、接客係の作業が煩雑にならざるを得なかっ
た。しかも店内が混雑していると半券を切り取りに行く
のが遅れることがあり、これによって料理も遅れるとい
う問題があった。

【０００６】また番号札式においては、客は接客係が呼
び出している番号が自分の持っている番号札の番号かど
うかをいつも気にしていなければならないという欠点が
あった。さらに接客係が呼び出した番号を客が気がつか
ないと、接客係がその客を捜さなけれならず、手間がか
かるといった問題もあった。

【０００７】また注文式は、接客係が出来た料理を持ち
ながらその料理を注文した客を捜さなければならないた
め、接客係の作業が煩雑にならざるを得なかった。特に
店内が混雑しているときは、客の注文順番を間違えて料
理を運ぶことがあり、客に不満を持たせてしまう虞れが
あった。

【０００８】本発明は上記した課題に鑑みてなされたも
のであり、接客係の作業の効率化及び客へのサービスの
向上を図ることができる接客係対応システムを提供する
ことを目的としている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ＰＯＳレジスタと、店内に設置された座席
部と、接客係用の表示部と、厨房係用の印字部とから構
成された代金先払い式飲食店の接客対応システムであっ
て、前記ＰＯＳレジスタは、客の注文順位番号とその注
文に対応して付けられた暗証番号からなるバーコードデ
ータと注文内容とその金額を各々レシート用紙に印字す
るレシート印字部と、前記注文順位番号と共に前記注文
内容を記憶する記憶部と、前記座席部から入力されるバ
ーコードデータに基づいて注文内容を前記記憶部より呼
び出す中央処理部と、呼び出された前記注文内容を前記
座席部の座席番号と共に前記接客係用の表示部と前記厨
房係用の印字部とに出力する通信部とを備え、前記座席
部は前記ＰＯＳレジスタで作成されたレシートのバーコ
ードデータを読み取るバーコード読み取り部と、読み取
られたバーコードデータを前記座席部自身の座席番号と
共に前記ＰＯＳレジスタに出力する送信部とを備えるよ
うにしたものである。

【００１０】

【作用】本発明の接客対応システムによれば、レジ係よ
り前記ＰＯＳレジスタへ注文料理が入力されると、この
注文データは前記ＰＯＳレジスタの記憶部に送られ、記
憶部は客の注文順位番号及び注文内容を記憶する。また
前記レシート印字部により、前記ＰＯＳレジスタ入力さ
れた注文データの注文内容及び金額と、注文順位番号と
その注文に対応して付けられた悪用防止のための暗証番
号からなるバーコードデータが各々レシート用紙に印字
され、レシートが作成される。このレシートを客が受け
取り、テーブルに設置された座席部に客がレシートを挿
入すると、前記座席部のバーコード読み取り部によって
前記レシートに印字された前記バーコードデータが読み
取られ、読み取られたバーコードデータは座席部自身の
座席番号と共に前記座席部の通信部を介して前記ＰＯＳ
レジスタへ出力される。前記座席部からバーコードデー
タと座席番号とが前記ＰＯＳレジスタに入力されると、
該ＰＯＳレジスタの中央処理部はバーコードデータに含
まれる注文順位番号に基づいて注文内容を前記記憶部よ
り呼び出し、その注文内容を座席番号と共に前記ＰＯＳ
レジスタの送信部より接客係用の表示部及び厨房係用の
印字部へそれぞれ出力する。

【００１１】

【実施例】以下、本発明に係る接客対応システムの実施
例を図面に基づいて説明する。図１は本発明の接客対応
システムの概略を示したブロック図である。図例の如く
接客対応システムは、店の入口に配置されたＰＯＳレジ
スタ１０と、店内に設置された座席部２０と、接客係用
の表示部３０と、厨房係用の印字部４０とから構成され
ており、各装置は各装置内の後述する通信部、送信部、
信号部、受信部を介して互いに無線により、あるいはイ
ンターフェイスケーブル５０により接続されている。こ
こで座席部２０は店内のテーブルとそれに対応した座席
からなり、例えば一つのテーブルに一つの座席部２０が
設置される場合や、一つのテーブルに複数の座席部２０
が設置される場合、あるいは二つ又は三つのテーブルに
複数の座席部２０が設置される場合等、店の状況等に合
わせて設置される。

【００１２】ＰＯＳレジスタ１０、座席部２０及び印字
部４０の構成例を図２、図３及び図４にそれぞれ示す。
図例の如くＰＯＳレジスタ１０は、中央処理部１１、レ
シート印字部１２、通信部１３、画面表示部１４、入力
部１５、記憶部１６及びＰＬＵメモリ１７より構成され
ており、座席部２０は中央処理部２１、バーコード読み
取り部２２、レシート挿抜検出部２３、送信部２４及び
ランプ出力部２５より構成されている。また印字部４０
は中央処理部４１、受信部４２及びプリンタ部４３より
構成されており、図示していないが表示部３０は中央処
理部、信号部及び画面表示部より構成されている。

【００１３】次に、上記の如く構成されている接客対応
システムの動作を、客、レジ係、接客係及び厨房係の動
作と共に説明する。図７はＰＯＳレジスタ１０、座席部
２０、表示部３０及び印字部４０の動作を示したフロー
チャートであり、図８は客、レジ係、接客係及び厨房係
の動作を示したフローチャートである。

【００１４】まず客が店に入り、入口のレジ係に料理を
注文すると、レジ係は注文内容をＰＯＳレジスタ１０の
入力部１５より入力する。なお注文内容には、注文料理
名、注文された料理の数量等が含まれている。するとこ
の注文データはＰＯＳレジスタ１０の記憶部１６に送ら
れ、記憶部１６は客の注文順位番号（以下シリアルＮ
ｏ. と記す）及び注文内容を記憶する。また入力部１５
より入力された注文データはＰＯＳレジスタ１０の中央
処理部１１に送られ、中央処理部１１は注文データに該
当する注文内容及び金額をＰＬＵメモリ１７から引き出
す。そして中央処理部１１は注文内容及び金額を画面表
示部１４に表示させる一方、注文内容及び金額をレシー
ト印字部１２にてレシート用紙に印字させる。さらにレ
シート印字部１２は、注文内容及び金額の印字と同時に
シリアルＮｏ. とその注文に対応して付けられた悪用防
止のための暗証番号からなるバーコードデータをレシー
ト用紙に印字し、レシートを作成する。

【００１５】レシートの印刷例を図６に示す。図６に示
したようにレシート４は、店名４ａと、注文内容及びそ
の金額４ｂと、シリアルＮｏ. 及び暗証番号を含んだバ
ーコードデータ４ｃとがレシート用紙４ｄに順に印字さ
れて作成される。

【００１６】レジ係はまだ印字されていないレシート用
紙４ｄから印字部分を切り離し、このレシート４を注文
料理の代金と引換えに客に渡す。レシート４を受け取っ
た客は空き座席を捜して座り、図５に示したようにテー
ブル１の側面に形成されたレシート挿入口２にレシート
４をバーコードデータ４ｃの印字側を先にして挿入す
る。なおテーブル１には座席部２０が設置されており、
レシート挿入口２に対応する位置には座席部２０のレシ
ート挿抜検出部２３が配設されている。またテーブル１
側面のレシート挿入口２の上方には、赤ランプ３が取り
付けられている。

【００１７】レシート４が挿入されると、レシート挿抜
検出部２３はレシート４の検出信号を座席部２０の中央
処理部２１へ送り、中央処理部２１はランプ出力部２５
に赤ランプ３を点灯させるよう信号を出力する。さらに
レシート４が完全にレシート挿入口２に挿入されたこと
がレシート挿抜検出部２３によって検出されると、中央
処理部２１はバーコード読み取り部２２にレシート４に
印字されたバーコードデータ４ｃを読み取らせる。そし
て中央処理部２１は、読み取ったバーコードデータ４ｃ
と座席部２０自身の座席番号とを送信部２４を介してＰ
ＯＳレジスタ１０の通信部１３へ出力する。

【００１８】座席部２０からバーコードデータ４ｃと座
席部２０自身の座席番号とがＰＯＳレジスタ１０の通信
部１３を介して中央処理部１１に入力されると、中央処
理部１１はまずバーコードデータ４ｃに含まれる暗証番
号をチェックする。そして不正がないかどうか、つまり
同じレシート４を用いて注文が２度以上行われていない
かどうか等を確認する。不正がないことが確認される
と、中央処理部１１はバーコードデータ４ｃに含まれる
シリアルＮｏ. に基づいて注文内容を記憶部１６より呼
び出し、その注文内容を座席番号と共に通信部１３を介
して接客係用の表示部３０の信号部及び、厨房係用の印
字部４０の受信部４２へそれぞれ出力する。

【００１９】ＰＯＳレジスタ１０の通信部１３から送ら
れた注文データの信号が表示部３０の信号部を介して中
央処理部へ入力されると、中央処理部は入力された注文
内容及び座席番号のデータを画面表示部にそのまま表示
させる。またＰＯＳレジスタ１０の通信部１３から送ら
れたデータ信号が印字部４０の受信部４２を介して中央
処理部４１へ入力されると、中央処理部４１は入力され
た注文内容及び座席番号のデータをプリンタ部４３に規
定のフォーマットで印字させる。

【００２０】これらの送受信が正常に行われたことをＰ
ＯＳレジスタ１０の中央処理部１１が認識すると、中央
処理部１１はテーブル１の赤ランプ３を消灯させる命令
を通信部１３及び送信部２４を介して座席部２０の中央
処理部２１に出力する。そして座席部２０の中央処理部
２１はランプ出力部２５を介して赤ランプ３を消灯させ
る。客は赤ランプ３の消灯を確認して料理を待つ。ここ
で、もし仮にレシート４がレシート挿入口２に完全に挿
入されなかった場合、あるいはバーコードデータ４ｃの
読み取りや送受信等が正常に行われなかった場合は、Ｐ
ＯＳレジスタ１０の中央処理部１１から赤ランプ３消灯
命令が座席部２０へ出力されず、赤ランプ３は点灯した
状態に保持される。この場合には、接客係の対応で客は
レシート４の挿入から再度やり直すことになる。

【００２１】最後に、ＰＯＳレジスタ１０の中央処理部
１１は送受信が正常に終了したシリアルＮｏ. に対して
再度座席部２０より注文の依頼が来てもこれを受け付け
ないようマスクをする。これによって同一レシート４に
よる複数アクセスという操作ミス、あるいは悪用が防止
されることとなる。

【００２２】一方、表示部３０の画面表示部に注文内容
及び座席番号が表示されると、接客係は表示内容を見て
必要な食器類、水、おてふき等を準備する。また厨房係
はプリンタ部４３にて印字された注文内容及び座席番号
を見て料理を作り、出来上がった料理と印字用紙とを接
客係へ渡す。接客係は出来上がった料理を印字用紙に記
載された座席番号の客へ運ぶ。客は料理を受け取って食
事をした後、レシート４をレシート挿入口２から抜き取
って帰る。接客係は帰った客の食器等の後片付けをする
と同時に、レシート挿入口２にレシート４が挿入された
ままになっていればこれも抜き取っておく。以上の動作
を客毎にシリアルＮｏ. を更新しながら運営していく。

【００２３】上記したように、本実施例に係る接客対応
システムにおいては、レジ係が使用するＰＯＳレジスタ
１０、客が使用する座席部２０、接客係が使用する表示
部３０及び厨房係が使用する印字部４０間は無線あるい
はインターフェイスケーブル５０によって接続されてい
る。また客がレシート４をテーブル１のレシート挿入口
２へ挿入することによって、座席部２０からシリアルＮ
ｏ. と暗証番号からなるバーコードデータ４ｃと座席番
号とがＰＯＳレジスタ１０に送られ、ＰＯＳレジスタ１
０からはシリアルＮｏ. に基づく注文内容と座席番号が
表示部３０及び印字部４０にそれぞれ送られる。

【００２４】従って、従来のように接客係がチケットの
半券を切離しに行ったりしなくても料理の注文が行わ
れ、しかも客の座席位置が明確となるため、接客係の負
担が低減し、接客係の作業の効率が向上する。またバー
コードデータ４ｃ内には暗証番号が含まれているので、
同一レシート４を複数回使用する等の悪用を防止するこ
とができる。また店内が混雑していても、接客係の対応
に関係なく料理の注文が行われ、出来上がった料理は所
定客の座席位置に運ばれるので、客の料理の待ち時間が
少なくなる。さらに注文の順番通りに料理が作られるの
で、客に料理を待っている間安心感を持たせることがで
きる。このように本実施例に係る接客対応システムを用
いることによって、客へのサービスの向上を図ることが
できる。また厨房係用の印字部４０では、シリアルＮ
ｏ. に基づく注文内容及び座席番号が印字されるので、
注文料理の順番を覚える必要がなくなり、厨房係の負担
も軽減することができる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように本発明の接客対応シ
ステムによれば、接客係を介さなくても客によって座席
部からＰＯＳレジスタを介して料理の注文が行われ、し
かも座席位置が明確となるので、接客係の負担を低減す
ることができ、接客係の作業の効率の向上を図ることが
できる。また座席部からＰＯＳレジスタへ送られてくる
バーコードデータには暗証番号が含まれているので、レ
シートの悪用を防止することができる。また接客係を介
さなくても客により座席部から料理の注文が行われ、出
来上がった料理は所定の客に正確に運ばれるので、客の
料理待ち時間が少なくなる。また注文料理は注文順番通
りに作られ、運ばれるので、客に安心感を持たせること
ができる。従って客へのサービスの向上を図ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の接客対応システムの概略を示したブロ
ック図である。

【図２】ＰＯＳレジスタの構成を示したブロック図であ
る。

【図３】座席部の構成を示したブロック図である。

【図４】印字部の構成を示したブロック図である。

【図５】テーブルのレシート挿入口へレシートを挿入し
た様子を示した模式図である。

【図６】レシートの印字例を示した模式図である。

【図７】接客対応システムを構成する各装置の動作のフ
ローチャートである。

【図８】客及び店員の動作のフローチャートである。

【符号の説明】

１ テーブル ４ｂ 注文内容，金額 ４ｃ バーコードデータ ４ｄ レシート用紙 １０ ＰＯＳレジスタ １１ 中央処理部 １２ レシート印字部 １３ 通信部 １６ 記憶部 ２０ 座席部 ２２ バーコード読み取り部 ２４ 送信部 ３０ 表示部 ４０ 印字部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＰＯＳレジスタと、店内に設置された座
   席部と、接客係用の表示部と、厨房係用の印字部とから
   構成された代金先払い式飲食店の接客対応システムであ
   って、 前記ＰＯＳレジスタは、客の注文順位番号とその注文に
   対応して付けられた暗証番号からなるバーコードデータ
   と注文内容とその金額を各々レシート用紙に印字するレ
   シート印字部と、 前記注文順位番号と共に前記注文内容を記憶する記憶部
   と、 前記座席部から入力されるバーコードデータに基づいて
   注文内容を前記記憶部より呼び出す中央処理部と、 呼び出された前記注文内容を前記座席部の座席番号と共
   に前記接客係用の表示部と前記厨房係用の印字部とに出
   力する通信部とを備え、 前記座席部は前記ＰＯＳレジスタで作成されたレシート
   のバーコードデータを読み取るバーコード読み取り部
   と、 読み取られたバーコードデータを前記座席部自身の座席
   番号と共に前記ＰＯＳレジスタに出力する送信部とを備
   えたことを特徴とする接客対応システム。