JPH0522351U - 注出キヤツプ付き容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 合成樹脂製の容器の口筒部に、合成樹脂製の
キャップ本体をがた付かないように嵌着する。 【構成】 合成樹脂製の容器１の口筒部２の外周に環状
突起４を設け、注出口１６を有するとともに合成樹脂製
のキャップ本体１０に設けた嵌着用筒１１を前記口筒部
２に外嵌し、嵌着用筒１１の内周面に縦方向に設けた多
数のリブ１３を、前記環状突起４に食い込ませて嵌合す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、注出キャップ付き容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、注出キャップ付き容器として、実開昭５７−１１００５４号公報、或は 、実開昭５８−３３４４０号公報がある。前記実開昭５７−１１００５４号公報 に記載された注出キャップ付き容器は、図３に示すように、硬質材料製の容器１ の湾曲した口筒部２に、キャップ本体１０の嵌着用筒１１を嵌着したものである 。

【０００３】 前記実開昭５８−３３４４０号公報に記載された注出キャップ付き容器は、合 成樹脂製の容器の口筒部に雄ねじを設け、この口筒部にキャップ本体の嵌着用筒 に設けた雌ねじを螺合して、口筒部にキャップ本体を取り付けたものである。

【０００４】 前記図３に示す注出キャップ付き容器は、容器１の口筒部２に、キャップ本体 １０が簡単に嵌着できて便利である。

【０００５】 しかしながら、前記図３に示す注出キャップ付き容器は、容器１を通常の合成 樹脂で形成すると、口筒部２に嵌着した嵌着用筒１１が強固に嵌合させられず、 がた付く虞れがある。

【０００６】 また、前記実開昭５８−３３４４０号公報に記載された注出キャップ付き容器 は、口筒部にキャップ本体の嵌着用筒を螺合して取付ているので、口筒部にキャ ップ本体を取付るのが面倒である。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、前記事項に鑑みなされたものであり、合成樹脂製の容器の口筒部に 合成樹脂製のキャップ本体を容易に嵌着でき、しかも、がた付くことのないよう に嵌着できるように形成することを技術的課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、合成樹脂製の容器１の口筒部２の外周に環状突起４を設け、注出口 １６を有するとともに合成樹脂製のキャップ本体１０に設けた嵌着用筒１１を前 記口筒部２に外嵌し、嵌着用筒１１の内周面に縦方向に設けた多数のリブ１３を 、前記環状突起４に食い込ませて注出キャップ付き容器とした。

【０００９】

【作用】

本考案は、容器１の口筒部２の先端部に、キャップ本体１０の嵌着用筒１１を 当てがい、下方に押すと、口筒部２に嵌着用筒１１が嵌合すると共に、口筒部２ の環状突起４に、前記リブ１３が食い込む。

【００１０】 従って、前記嵌着用筒１１は、口筒部２にがた付きがなく嵌合する。また、製 造上の誤差によりリブ１３や環状突起４が規定の寸法より異なっていても、食い 込み代の範囲内でその誤差を吸収できる。

【００１１】

【実施例】

図１及び図２は、本考案の一実施例の注出キャップ付き容器の説明用の図であ る。

【００１２】 この実施例の注出キャップ付き容器は、ポリエチレンからなる合成樹脂製のチ ューブ状に形成された容器１を設け、この容器１の口筒部２の外周の下方に、環 状の段部３を設け、口筒部２の上方には、環状突起４が設けてあり、口筒部２の 上端には、内向きフランジ５が設けてある。

【００１３】 前記口筒部２には、硬質のポリエチレンからなる合成樹脂製のキャップ本体１ ０から、垂下して設けた嵌着用筒１１を外嵌し、前記嵌着用筒１１の下方に設け た係止用の内向き段部１２を、前記口筒部２の段部３に係止して、前記口筒部２ に、キャップ本体１０を止着してある。

【００１４】 そして、それと共に、前記嵌着用筒１１の上方の内周面に縦方向に設けた多数 のリブ１３を、前記口筒部２の環状突起４に嵌合し、キャップ本体１０の下面に 設けたリング状突起１７を、口筒部２の内向きフランジ５の上面に当接させ、キ ャップ本体１０から垂下して設けた内筒１５を、前記内向きフランジ５に嵌入し てある。

【００１５】 前記キャップ本体１０の中央部には、注出口１６が設けてあり、キャップ本体 １０の１側部には、３点ヒンジとして形成されたヒンジ２２を介して、キャップ ２３が連設してあり、このキャップ２３には、前記キャップ本体１０の注出口１ ６を閉鎖する栓として形成された閉口具２４が設けてある。

【００１６】 そして、前記キャップ本体１０は、容器１と同様の軟質のポリエチレン、或は 、硬質のポリエチレンと軟質のポリエチレンを混合したものなどとすることも可 能であり、さらに、他の同様な合成樹脂製とすることも可能である。

【００１７】 本実施例では、合成樹脂製の容器１の口筒部２の外周に、係止用の段部３と環 状突起４を設け、合成樹脂製のキャップ本体１０の嵌着用筒１１に設けた係止用 の内向き段部１２を、前記段部３に係止すると共に、嵌着用筒１１の内周面に設 けた多数のリブ１３を、前記環状突起４に嵌合したものである。

【００１８】 したがって、嵌着用筒１１は、２箇所で口筒部２に嵌合し、しかも、リブ１３ が環状突起４に食い込み、がた付きがない。

【００１９】

【考案の効果】

本考案では、環状突起４にリブ１３が食い込むため、容器１の口筒部２に、キ ャップ本体１０の嵌着用筒１１ががたつきなく嵌合することができる。

【００２０】 また、製造上の誤差によりリブ１３や環状突起４が規定の寸法より異なってい ても、食い込み代の範囲内でその誤差を吸収できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の要部の断面図である。

【図２】本考案の一実施例の断面図である。

【図３】従来例の断面図である。

【符号の説明】 １．．容器、 ２．．口筒部、 ３．．段部、 ４．．環状突起、 １０．．キャップ本体、 １１．．嵌着用筒、 １２．．内向き段部、 １３．．リブ、 １６．．注出口、 ２３．．閉口具、 ２４．．キャップ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 合成樹脂製の容器１の口筒部２の外周に
   環状突起４を設け、注出口１６を有するとともに合成樹
   脂製のキャップ本体１０に設けた嵌着用筒１１を前記口
   筒部２に外嵌し、嵌着用筒１１の内周面に縦方向に設け
   た多数のリブ１３を、前記環状突起４に食い込ませて嵌
   合した注出キャップ付き容器。