JPH0637949Y2 - キャップの緩み止め構造 - Google Patents

キャップの緩み止め構造

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JPH0637949Y2
JPH0637949Y2 JP1986091769U JP9176986U JPH0637949Y2 JP H0637949 Y2 JPH0637949 Y2 JP H0637949Y2 JP 1986091769 U JP1986091769 U JP 1986091769U JP 9176986 U JP9176986 U JP 9176986U JP H0637949 Y2 JPH0637949 Y2 JP H0637949Y2
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cap
mouth
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inner cylinder
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皓夫 井上
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豊國樹脂工業株式會社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は特に半流動体若しくは油性液体を収容する容器
の口縁部に取付けられる螺着式キャップの緩み防止を図
ったキャップの緩み止め構造に関する。
(従来の技術) 例えば、化粧水や乳液等を充填した従来の化粧品容器で
は、第6図および第7図に示す如く容器本体101の口部1
02の雄ネジ103下方に非円形の嵌合フランジ104を設け、
キャップ105の雌ネジ106下方に、キャップ105の容器本
体101への螺合が完了する際に嵌合フランジ104に弾性変
形によって嵌脱自在に嵌合する環状壁107を設け、環状
壁107の嵌合フランジ104への嵌合によりキャップ105を
緩み止めするようにしたものがある(例えば実願昭58-3
9319)。
(考案が解決しようとする課題) ところが、従来の場合環状壁107は、全体がリング状に
つながっており、また全周に亘って特に応力が集中する
ような部分もなく、従って環状壁107は弾性変形しにく
く、特に上方に弾性変形することは困難であった。この
ため、キャップ105を容器本体101に螺合する際に、設計
誤差等によってキャップの口部102への螺合が略完了し
たときに、環状壁107が嵌合フランジ104と一致せず、第
5図に鎖線で示す如く環状壁107が嵌合フランジ104に対
して扁心した状態で上方から圧接すると、環状壁107が
嵌合フランジ104と一致する位置にくるまで上方に弾性
変形して待機するような機能が全く生せず、扁心した状
態で上方から圧接し、このためこれ以上のキャップ105
の螺合が阻止されて、キャップ105の口部102へのスムー
ズな螺合が困難になる惧れがある。従ってキャップ105
を口部102にスムーズに螺合することができず、また無
理な螺合をくり返すうちに環状壁107又は嵌合フランジ1
04がた易く損傷し、このため長期間の使用に耐えること
ができないという問題があった。
本考案は上記課題に鑑み、キャップを口部にスムーズに
螺合でき、しかも損傷の惧れがなく長期間の使用に耐え
得るキャップの緩み止め構造を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) この技術的課題を解決する本考案の技術的手段は、容器
本体1に肩部2を介して口部3が上方突設され、弾性を
有する硬質樹脂で形成されたキャップ6の内周面と、容
器本体1の口部3外周面に夫々雌ネジ14と、雄ネジ4が
設けられ、これらネジ14,4によってキャップ6が容器本
体1の口部3に螺合された容器において、 キャップ6は、内壁体7と外壁体8とを備えた2重構造
とされ、該キャップ6の内壁体7は、前記雌ネジ4を有
する内筒11と内筒11の周囲を取囲む外筒12と内筒11およ
び外筒12の下端間に設けられた連結壁13とを有し、容器
本体1の肩部2の周方向の一部に、口部3側が階段状に
上方突出した段部17が設けられ、該段部17が、外側方に
向けて弓形に突出した円弧状に形成され、キャップ6の
口部3への螺合が完了すると略同時にキャップ6を廻り
止めするように前記円弧状の段部17の外面に上方から係
脱自在に係合する係合部18が、キャップ6の内筒11下端
に外筒12に向けて突設され、係合部18は外筒12に対して
非連結状態であると共に、該係合部18が段部17に押圧さ
れて上方へ弾性変形するように、連結壁13と係合部18と
の間に、スリット19が設けられている点にある。
(作用) キャップ6を容器本体1に螺合する際に、係合部18が段
部17に対して扁心した状態で上方から圧接しても、第1
図に鎖線で示す如く係合部18は段部17に押圧されて弾性
変形によりスムーズに上方に逃げることができ、その後
も螺合を続けることが可能であり、この後の螺合により
係合部18が段部17に対応する位置に達した時点で、第1
図に実線で示す如く係合部18が弾性力によって下方に戻
り、係合部18が上方から段部17の外面に係合し、キャッ
プ6を容器本体1に対して廻り止めする。
(実施例) 以下、本考案の第1実施例を図面に基づいて説明する
と、第1図乃至第5図において、1は化粧品等の半流動
体若しくは油性液体を充填するガラス製或いは硬質樹脂
製の容器本体で、楕円形の筒状に形成され、本体1には
肩部2を介して口部3が上方突設され、口部3の外周面
には雄ネジ4が設けられている。
6はポリプロピレン等の弾性を有する硬質樹脂で形成さ
れたキャップで、内壁体7と外壁体8とを備えた2重構
造とされている。外壁体8は本体1に対応する楕円形筒
状の側壁9と側壁9の上端開口を塞ぐ天壁10とを一体に
有する。内壁体7は上端が閉塞した内筒11と内筒11の周
囲を取囲む外筒12と内筒11および外筒12の下端間に設け
た連結壁13とを一体に有し、内壁体7の外筒12は外壁体
8の側壁9に嵌合固着されている。内筒11の内周面には
前記雄ネジ4と螺合自在な雌ネジ14が設けられている。
また内壁体7の円筒11上端にシール用パッキン15が装着
されている。
17は、肩部2に設けた段部で、肩部2上面に長手方向に
対応して一対設けられ、各段部17は口部3側が上方突出
した平面視円弧状に形成されている。18はキャップ6に
設けた一対の係合部で、キャップ6の内筒11下端に外筒
12に向けて突設され、各係合部18は段部17の外面に対応
して平面視円弧状になるように下方に釣形に形成されて
おり、キャップ6の口部3への螺合が完了状態となると
略同時に、キャップ6の楕円形状の外壁体8と楕円形状
の容器本体1とが一致すると共に、肩部2の段部17の外
面に係合部18が上方から係脱自在に係合してキャップ6
を廻り止めするようになっている。19はキャップ6に設
けたスリットで、外筒12に連結された連結壁13と係合部
18との間に長手方向に4個設けられており、これにより
係合部18は段部17に押圧されて弾性変形によりた易く上
方移動できるようになっている。
(考案の効果) 本考案によれば、容器本体1の肩部2の周方向の一部に
口部3が階段状に上方突出した段部17が設けられ、キャ
ップ6の容器本体1への螺合が完了すると略同時にキャ
ップ6を廻り止めするように前記段部17の外面に上方か
ら係脱自在に係合する係合部18が、キャップ6の内筒11
下端に外筒12に向けて突設され、係合部18は外筒12に対
して非連結状態であると共に、該係合部18が段部17に押
圧されて上方へ弾性変形するように、連結壁13と係合部
18との間に、スリット19が設けられているので、係合部
18は、スリット19の形成によって上方へ非常に弾性変形
し易くなっており、キャップ6の口部3への螺合によっ
て係合部18が円弧状の段部17に向けて上側から接近して
ゆき、係合部18が段部17に対して扁心した状態で上方か
ら圧接しても、弾性変形により、係合部18が、段部17に
対して接近してきた方向と同一方向である上方に逃げる
ことができ、しかも、係合部18が段部17に一致する位置
にくるまで上方に弾性変形した状態で待機しておくこと
ができ、従って、雌ネジ14、雄ネジ4、段部17乃至係合
部18等との位置関係に多少の誤差があっても、その誤差
を十分吸収して、キャップ6の口部3への螺合が完了す
ると略同時に段部17外面に係合部18を確実かつスムーズ
に係合させることができ、キャップ6を口部3にスムー
ズに螺合することができる。しかも、上記の如く係合部
18が弾性変形により上方に逃げることができるため、係
合部18を段部17に対して密嵌状に係合するように係合部
18と段部17との大きさおよび形状をピッタリ一致させて
も、係合部18を段部17外面に確実かつスムーズに係合さ
せることができ、このため係合部18の段部17への係合に
よって、キャップ6を容器本体1に対してガタ付かない
ように高精度にて強固に廻り止めすることができる。
また、上記の如く、弾性変形により、係合部18が、段部
17に対して接近してきた方向と同一方向である上方に逃
げることができるため、係合部18を段部17に対して係脱
する際に、係合部18と段部17とが強く圧接又は擦れて、
摩耗したり損傷する惧れがなくなる。しかも、係合部18
は、円弧状の段部17の外面に上方から係合し、かつ係合
部18は上方へ弾性変形可能であるから、係合部18が段部
17の外面に係合した状態から、キャップ6を口部3から
取外す場合、係合部18の段部17への係合が大きな抵抗に
なるようなこともなく、係合部18を段部17に対して上方
側に簡単に係合を外して、キャップ6を口部3からスム
ーズに外すことができる。従って、無理な螺合および螺
合解除をくり返すことがなくなり、このため係合部18や
段部17が損傷する惧れがなくなり、長期間の使用に十分
耐えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す側断面図、第2図は同
第1図のA−A線断面図、第3図は同容器本体の平面図
である。第4図は第1図のB−B線断面図、第5図は内
筒体7を下側から見た斜視図である。第6図は従来例を
示す側断面図、第7図は同第6図のC−C線断面図であ
る。 1…容器本体、2…肩部、3…口部、4…雄ネジ、6…
キャップ、14…雌ネジ、17…段部、18…係合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体(1)に肩部(2)を介して口部
    (3)が上方突設され、弾性を有する硬質樹脂で形成さ
    れたキャップ(6)の内周面と、容器本体(1)の口部
    (3)外周面に夫々雌ネジ(14)と、雄ネジ(4)が設
    けられ、これらネジ(14),(4)によってキャップ
    (6)が容器本体(1)の口部(3)に螺合された容器
    において、 キャップ(6)は、内壁体(7)と外壁体(8)とを備
    えた2重構造とされ、該キャップ(6)の内壁体(7)
    は、前記雌ネジ(4)を有する内筒(11)と内筒(11)
    の周囲を取囲む外筒(12)と内筒(11)および外筒(1
    2)の下端間に設けられた連結壁(13)とを有し、容器
    本体(1)の肩部(2)の周方向の一部に、口部(3)
    側が階段状に上方突出した段部(17)が設けられ、該段
    部(17)が、外側方に向けて弓形に突出した円弧状に形
    成され、キャップ(6)の口部(3)への螺合が完了す
    ると略同時にキャップ(6)を廻り止めするように前記
    円弧状の段部(17)の外面に上方から係脱自在に係合す
    る係合部(18)が、キャップ(6)の内筒(11)下端に
    外筒(12)に向けて突設され、係合部(18)は外筒(1
    2)に対して非連結状態であると共に、該係合部(18)
    が段部(17)に押圧されて上方へ弾性変形するように、
    連結壁(13)と係合部(18)との間に、スリット(19)
    が設けられていることを特徴とするキャップの緩み止め
    構造。
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