JPH05223346A - 送風装置 - Google Patents

送風装置

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JPH05223346A
JPH05223346A JP4315012A JP31501292A JPH05223346A JP H05223346 A JPH05223346 A JP H05223346A JP 4315012 A JP4315012 A JP 4315012A JP 31501292 A JP31501292 A JP 31501292A JP H05223346 A JPH05223346 A JP H05223346A
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  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタの目詰まりのときにダクト内を流れ
る空気量が著しく減少することを防止する。 【構成】 対流ファン52の回転速度を検出する速度検
出回路94bと、対流ファン52の回転速度が目標速度
決定回路94cで決定された目標速度となるようにファ
ンモータ51への通電電流値を制御する通電制御回路9
4eと、ファンモータ51への通電電流値が基本電流値
より一定電流値だけ小さい所定電流値以下に減少したと
きに、対流ファン52の目標速度をこれより速い補正速
度に補正するように目標速度決定回路94cに指示する
速度補正回路94gとを備える。そして、ファンモータ
51への通電電流値が基本電流値より一定電流値だけ小
さい所定電流値以下に減少すると、ファンモータ51へ
の通電電流値が大きくなって対流ファン52の回転速度
が速くなる。このため、対流用ダクト内を流れる空気量
が増加するので、対流用ダクト内の温度の上昇が抑えら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば加熱された温風
を送風機により室内に吹き出して室内を暖房する温風暖
房機等の送風装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばガス温風暖房機におい
ては、送風機によってダクト内に吸引される室内空気に
含まれる埃や塵等を、ダクトの吸入口に取り付けられた
フィルタによって取り除いている。しかし、このような
フィルタは、ガス温風暖房機を長期に渡って運転する
と、次第に目詰まりし、ある一定量以上の目詰まりにな
ると、ダクト内を流れる空気量が著しく減少し、ガスバ
ーナによる燃焼に伴ってダクト内の温度が上昇したり、
吹出温度が上昇したりする。
【0003】一方、従来より、温風暖房機においては、
正確な回転速度制御を行うため、送風機の回転速度を検
出する速度検出部、およびこの速度検出部で検出された
送風機の回転速度が目標速度となるように、その目標速
度に応じた基本電流値を補正して通電電流値を決定し、
この決定された通電電流値にて送風機を通電する通電制
御部を有する送風機制御手段を備えるものが知られてい
る。なお、目標速度は、室温設定器の出力と室温センサ
の出力とに基づいて予め決められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な送風機制御手段を備えた送風装置においては、僅かな
フィルタの目詰まりであっても、ダクト内の空気量が減
少すると、送風機の回転負荷が小さくなるので、送風機
の回転速度が増速してしまう。よって、通電制御部が送
風機の回転速度を目標速度に維持しようと送風機への通
電電流値を減少させていく。したがって、僅かなフィル
タの目詰まりであっても、ダクト内の空気量が著しく減
少してしまうという課題があった。
【0005】本発明は、フィルタの目詰まりのときにダ
クト内を流れる空気量が著しく減少することを防止した
送風装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、通過
する空気を濾過するフィルタを有するダクトと、このダ
クト内において空気流を発生させる送風機と、この送風
機の回転速度を検出する速度検出部、この速度検出部で
検出した前記送風機の回転速度が目標速度となるように
前記送風機への通電量を決定し、この決定された通電量
を前記送風機へ供給する通電制御部、およびこの通電制
御部で決定された前記送風機への通電量が所定値以下に
減少した際に、前記目標速度をこの目標速度より速い補
正速度に補正する速度補正部を有する制御手段とを備え
た技術手段を採用した。
【0007】請求項2の発明は、通過する空気を濾過す
るフィルタを有するダクトと、このダクト内において空
気流を発生させる送風機と、この送風機の回転速度を検
出する速度検出部、この速度検出部で検出した前記送風
機の回転速度が目標速度となるように前記送風機への通
電量を決定し、この決定された通電量を前記送風機へ供
給する通電制御部、およびこの通電制御部で決定された
前記送風機への通電量が所定値まで減少した際に、前記
送風機への通電量を所定値に固定する通電量固定部を有
する制御手段とを備えた技術手段を採用した。
【0008】請求項3の発明は、請求項2に記載の送風
装置において、前記制御手段は、前記ダクト内の温度を
検出する温度検出部、および前記通電量固定部により前
記送風機への通電量を所定値に固定している場合、前記
温度検出部で検出された前記ダクト内の温度が異常温度
以上に上昇した際に、前記送風機への通電量を所定値よ
り増加させる通電量増加部を有する技術手段を採用し
た。
【0009】
【作用】請求項1の発明は、僅かなフィルタの目詰まり
によりダクト内を流れる空気量が減少すると、送風機の
回転負荷が小さくなる。一方、通電制御部は、速度検出
部にて検出される送風機の回転速度を目標速度となるよ
うに送風機への通電量を制御する。このため、フィルタ
の目詰まりが進行するに従って送風機の回転負荷も徐々
に小さくなるので、送風機への通電量も徐々に減少して
いく。そして、送風機への通電量が所定値以下に減少す
ると、速度補正部にて送風機の目標速度がこの目標速度
より速い補正速度に補正される。したがって、ダクト内
を流れる空気量が増加する。
【0010】請求項2の発明は、僅かなフィルタの目詰
まりによりダクト内を流れる空気量が減少すると、送風
機の回転負荷が小さくなる。一方、通電制御部は、速度
検出部にて検出される送風機の回転速度を目標速度とな
るように送風機への通電量を制御する。このため、フィ
ルタの目詰まりが進行するに従って送風機の回転負荷も
徐々に小さくなるので、送風機への通電量も徐々に減少
していく。そして、送風機への通電量が所定値まで減少
すると、通電量固定部により送風機への通電量がその所
定値に固定される。したがって、フィルタの目詰まりが
進行してもダクト内を流れる空気量が大幅に減少するこ
とはない。
【0011】請求項3の発明は、通電量固定部により前
記送風機への通電量を所定値に固定している場合、温度
検出部で検出されたダクト内の温度が異常温度以上に上
昇すると、通電量増加部により送風機への通電量がその
所定値より増加する。したがって、ダクト内を流れる空
気量が増加する。
【0012】
【実施例】本発明の送風装置を図1ないし図7に示す実
施例に基づき説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図5は本発明の第1実
施例を示す。図1は本発明を適用したガス温風暖房機の
全体構造を示した図で、図2および図3はガス温風暖房
機の機器本体を示した図である。ガス温風暖房機1は、
本発明の送風装置であって、暖房機器2を内蔵した機器
本体3、および暖房機器2を制御するコンピュータ9を
備える。暖房機器2は、対流用ダクト4、対流用送風機
5、ガスバーナ6、燃焼用ダクト7およびガス供給管8
から構成されている。
【0013】対流用ダクト4は、本発明のダクトであっ
て、機器本体3内に組み込まれ、機器本体3の背面で開
口した空気吸入口41より室内空気を吸入して、機器本
体3の前面下部において開口した温風吹出口42より室
内に向かって温風を吹き出す温風通路である。なお、空
気吸入口41には、塵や埃等の内部への流入を防ぐため
にフィルタ43が取り付けられている。一方、温風吹出
口42には、温風吹出口42の開口度合および温風の吹
出方向を調節する可動式のルーバ44が取り付けられ、
ギャドモータ45により運動する。
【0014】対流用送風機5は、ファンモータ51、お
よびこのファンモータ51により回転駆動される対流フ
ァン52から構成されている。ファンモータ51は、通
電電流値に応じて対流ファン52の回転速度を増減させ
る。対流ファン52は、対流用ダクト4内に室内に向か
う空気流を発生させる。
【0015】ガスバーナ6は、対流用ダクト4内に組み
込まれ、対流用ダクト4内と連通する燃焼ケース61の
内部に燃焼プレート62を配した構造をしており、この
ガスバーナ6で発生する燃焼排気を対流用ダクト4内を
流れる室内空気と混合することにより空気加熱する。燃
焼プレート62の下流側には、火花放電により燃焼プレ
ート62から流出する燃料ガスと燃焼空気との混合気を
点火するスパーク電極63が配設されている。
【0016】燃焼用ダクト7は、機器本体3内に組み込
まれ、機器本体3の背面で開口した吸入口71より吸入
した室内空気とガス供給管8より導入された燃料ガスを
ガスバーナ6に供給する供給通路である。なお、吸入口
71は、前述のフィルタ43により覆われている。
【0017】ガス供給管8は、ガスバーナ6に燃料ガス
を供給するガス通路であって、2つの電磁弁81、8
2、比例制御弁83およびノズル84を上流側より順に
設けている。2つの電磁弁81、82は、ガス供給管8
の開閉を行うもので、通電(オン)されると開弁し、通
電が停止(オフ)されると閉弁する。比例制御弁83
は、通電電流値に応じて、ガスバーナ6へ供給するガス
量を調整するものである。ノズル84は、燃焼用ダクト
7内で開口しており、ガス供給管8を流れてきた燃料ガ
スを燃焼用ダクト7内に噴出するものである。
【0018】図4はガス温風暖房機1の制御部を示した
図である。コンピュータ9は、運転スイッチ11、サー
モカップル12、室内温度センサ13、ダクト内温度セ
ンサ14、温調スイッチ15、16の出力に応じて、ギ
ャドモータ45、ファンモータ51、スパーク電極6
3、電磁弁81、82、比例制御弁83、フィルタラン
プ17および設定温度や室内温度を表示する表示装置
(図示せず)を通電制御する。
【0019】運転スイッチ11は、図2に示したよう
に、機器本体3の上面に取り付けられ、暖房機器2の運
転開始および運転停止の指示をコンピュータ9に送る。
サーモカップル12は、燃焼プレート62の下流側に取
り付けられ、ガスバーナ6で生じる燃焼炎の温度に応じ
た起電力を発生し、燃焼炎の酸欠状態等のようにガスバ
ーナ6が異常燃焼中か否かを検出するものである。
【0020】室内温度センサ13は、図1に示したよう
に、燃焼用ダクト7の吸入口71付近に取り付けられた
サーミスタ等の感温素子で、室内の温度を検出してその
検出温度を電圧信号に変換して出力する。ダクト内温度
センサ14は、図1に示したように、対流用ダクト4の
空気吸入口41付近に取り付けられたサーミスタ等の感
温素子で、対流用ダクト4内の温度を検出してその検出
温度を電圧信号に変換して出力する。
【0021】温調スイッチ15、16は、機器本体3の
上面に取り付けられた開閉蓋31(図2参照)を開ける
と現れ、使用者が任意に設定した設定温度を電圧信号に
変換してコンピュータ9に出力する。また、フィルタラ
ンプ17は、機器本体3の上面に取り付けられた開閉蓋
31(図2参照)を開けると現れ、フィルタ43の目詰
まりを使用者に報知するもので、通電されると点灯し、
通電が停止すると消灯する。
【0022】また、コンピュータ9は、運転制御部9
1、温調制御部92、燃焼制御部93、送風制御部94
および目詰まり判別部95を有する。運転制御部91
は、運転スイッチ11とサーモカップル12から出力さ
れた電圧信号、あるいは目詰まり判別部95から出力さ
れた指示信号に基づいて、電磁弁81、82の通電およ
び通電の停止を制御する。
【0023】温調制御部92は、室内温度センサ13で
検出された検出温度と温調スイッチ15、16で設定さ
れた設定温度との温度差を演算して、その温度差に応じ
た電気信号を燃焼制御部93と送風制御部94に出力す
る。燃焼制御部93は、温調制御部92から出力された
電気信号に基づいて、ガスバーナ6の必要ガス量を演算
して、この演算されたガスバーナ6の必要ガス量に基づ
いて比例制御弁83への通電電流値を増減する。また、
燃焼制御部93は、スパーク電極63の通電および通電
の停止を制御する。
【0024】送風制御部94は、本発明の制御手段であ
って、回転速度センサ94a、速度検出回路94b、目
標速度決定回路94c、基本電流値決定回路94d、通
電制御回路94e、比較回路94fおよび速度補正回路
94gから構成されている。回転速度センサ94aは、
本発明の速度検出部であって、対流用送風機5のファン
モータ51が一回転する毎に所定の回数だけパルスを発
信するホールICを使用している。
【0025】速度検出回路94bは、本発明の速度検出
部であって、回転速度センサ94aから発信された単位
時間当たりのパルス数を積算して、対流用送風機5の対
流ファン52の回転速度を検出し、この検出した回転速
度を通電制御回路94eに出力する。目標速度決定回路
94cは、温調制御部92から出力された電気信号、あ
るいは速度補正回路94gから出力された指示信号に基
づいて、対流用送風機5の対流ファン52の目標速度を
決定し、この決定した目標速度を基本電流値決定回路9
4dに出力する。
【0026】基本電流値決定回路94dは、対流用送風
機5の対流ファン52の目標速度に応じた基本電流値を
決定し、この決定した基本電流値を通電制御回路94e
と比較回路94fに出力する。通電制御回路94eは、
本発明の通電制御部であって、速度検出回路94bから
出力された対流用送風機5の対流ファン52の回転速度
と基本電流値決定回路94dから出力された基本電流値
とから対流用送風機5のファンモータ51への通電電流
値を決定し、この決定した通電電流値を比較回路94f
に出力する。また、通電制御回路94eは、決定した通
電電流値にて対流用送風機5のファンモータ51を通電
する。
【0027】比較回路94fは、基本電流値決定回路9
4dから出力された基本電流値と通電制御回路94eか
ら出力された通電電流値とを比較して、図5のグラフに
示したように、通電電流値が基本電流値Xより一定電流
値Iだけ小さい所定電流値Y以下に減少したときに、電
気信号を速度補正回路94gに出力する。速度補正回路
94gは、本発明の速度補正部であって、比較回路94
fから電気信号を入力したときに、対流用送風機5の対
流ファン52の目標速度を、この目標速度より速い補正
速度に補正するように目標速度決定回路94cに指示信
号を出力する。
【0028】目詰まり判別部95は、比較部95a、9
5bから構成されている。比較部95aは、ダクト内温
度センサ14で検出された対流用ダクト4内の温度が報
知温度以上に上昇したときに、フィルタランプ17を点
灯するようにフィルタランプ17を通電する。比較部9
5bは、ダクト内温度センサ14で検出された対流用ダ
クト4内の温度が基準温度以上に上昇したときに電磁弁
81、82の通電を停止してガスバーナ6を消火するよ
うに指示信号を運転制御部91に出力する。
【0029】〔第1実施例の作用〕このガス温風暖房機
1の作動を図1ないし図5に基づき説明する。運転スイ
ッチ11が投入されると、暖房機器2の運転が開始され
る。すなわち、コンピュータ9の制御によりファンモー
タ51、スパーク電極63、電磁弁81、82が通電さ
れて、対流ファン52の吸引力によって室内空気が燃焼
ケース61内に吸引され、ガスバーナ6で燃焼が開始さ
れる。
【0030】一方、対流ファン52の吸引力によって、
フィルタ43を介して空気吸入口41から対流用ダクト
4内に吸引された室内空気は、ガスバーナ6で発生する
燃焼排気と混合することにより空気加熱されて温風とな
り、温風吹出口42から室内に吹き出される。このた
め、室内は暖房される。なお、ガス温風暖房機1を長期
に渡って運転すると、次第にフィルタ43が目詰まりし
てくる。そして、フィルタ43がある一定量以上の目詰
まりになると、対流用ダクト4内を流れる空気量が著し
く減少し、ガスバーナ6による燃焼も手伝って対流用ダ
クト4内の温度がかなり上昇してしまう。
【0031】そこで、ダクト内温度センサ14で検出さ
れた対流用ダクト4内の温度が報知温度に到達すると、
フィルタランプ17が点灯することによって、使用者に
フィルタ43の目詰まりを報知する。このフィルタラン
プ17の点灯に使用者が気がつけばフィルタ43の清掃
が行われ、また対流用ダクト4内を流れる空気量が増加
し、通常の運転が行われる。
【0032】このフィルタランプ17の点灯に使用者が
気がつかない場合は、さらに対流用ダクト4内の温度が
上昇して、ダクト内温度センサ14で検出された対流用
ダクト4内の温度が基準温度に到達する。すると、コン
ピュータ9は、対流用ダクト4内の異常加熱を防止する
ために直ちに電磁弁81、82の通電を停止する。この
ため、ガスバーナ6への燃料ガスの供給が停止され、ガ
スバーナ6が消火される。
【0033】なお、この実施例においては、僅かなフィ
ルタ43の目詰まりにより対流用ダクト4内を流れる空
気量が減少すると、空気抵抗が小さくなることによって
対流用送風機5の対流ファン52の回転負荷が小さくな
るので、対流用送風機5の対流ファン52が増速しよう
とするが、通電制御回路94eは回転速度センサ94a
にて検出される対流用送風機5の対流ファン52を目標
速度決定回路94cで決定された目標速度に対流用送風
機5の対流ファン52の回転速度を維持しようとする。
【0034】そこで、通電制御回路94eは、基本電流
値決定回路94dで決定される目標速度に応じた基本電
流値より、対流用送風機5のファンモータ51への通電
電流値を減少させる。このため、フィルタ43の目詰ま
りの進行により対流用ダクト4内を流れる空気量が徐々
に減少していくに従って、さらに対流用送風機5の対流
ファン52の回転負荷も小さくなっていくので、対流用
送風機5のファンモータ51が徐々に減少する。よっ
て、僅かなフィルタ43の目詰まりであっても対流用ダ
クト4内を流れる空気量は著しく減少してしまい、対流
用ダクト4内の温度が前述の基準温度まで急上昇してし
まう可能性がある。
【0035】このため、速度補正回路94gは、図5の
グラフに示したように、通電電流値が基本電流値Xより
一定電流値Iだけ小さい所定電流値Y以下に減少したと
きに、対流用送風機5の対流ファン52の目標速度が現
在の目標速度より10%〜2%分速い補正速度に補正す
るように目標速度決定回路94cに指示を出す。
【0036】したがって、目標速度がこれより速い補正
速度に補正されるので、その補正速度に応じた基本電流
値が決定される。この基本電流値は、前述の目標速度の
時の基本電流値よりも大きい電流値であるため、通電制
御回路94eで決定される対流用送風機5のファンモー
タ51への通電電流値が増大することとなる。このた
め、対流用送風機5のファンモータ51が大きな通電電
流値で通電されるため、対流ファン52の回転速度が補
正速度を維持するように増速される。
【0037】〔第1実施例の効果〕この結果、対流用ダ
クト4内を流れる空気量が増加するので、対流用ダクト
4内の温度上昇が抑えられることによって、対流用ダク
ト4内の温度が基準温度に到達するまでの期間が長くな
り、例えば僅かなフィルタ43の目詰まりであってもガ
スバーナが消火されることもなくなる。
【0038】〔第2実施例の構成〕図6および図7は本
発明の第2実施例を示す。図6はガス温風暖房機の制御
部を示したブロック図である。この実施例では、第1実
施例で用いた比較回路94fと速度補正回路94gの代
わりに比較回路94hと通電電流固定回路94iを設
け、さらに通電電流増加回路94jを追加している。
【0039】比較回路94hは、基本電流値決定回路9
4dから出力された基本電流値と通電制御回路94eか
ら出力された通電電流値とを比較して、図7のグラフに
示したように、通電電流値が基本電流値aより一定電流
値Iだけ小さい所定電流値bまで減少したときに、電気
信号を通電電流固定回路94iに出力する。
【0040】通電電流固定回路94iは、本発明の通電
量固定部であって、比較回路94hから電気信号を入力
したときに、対流用送風機5のファンモータ51への通
電電流値を所定電流値bに固定するように通電制御回路
94eに指示信号を出力する。
【0041】また、この実施例の目詰まり判別部95の
比較部95aは、ダクト内温度センサ14で検出された
対流用ダクト4内の温度が異常温度(報知温度と同じ温
度)以上に上昇したときに、通電電流増加回路94jへ
指示信号を出力すると共に、フィルタランプ17を点灯
するようにフィルタランプ17を通電する。
【0042】そして、通電電流増加回路94jは、本発
明の通電量増加部であって、比較部95aより指示信号
を入力すると、図7のグラフに示したように、対流用送
風機5のファンモータ51への通電電流値を所定電流値
bより一定電流値Iだけ大きい電流値aに増加させる通
電制御回路94eに指示信号を出力する。
【0043】〔第2実施例の作用〕このガス温風暖房機
1の作動を図6および図7に基づき簡単に説明する。こ
の実施例においては、フィルタ43の目詰まりの進行に
より対流用ダクト4内を流れる空気量が徐々に減少して
いくに従って、対流用送風機5の対流ファン52の回転
負荷も小さくなっていくので、対流用送風機5のファン
モータ51の通電電流値が徐々に減少していく。
【0044】そして、図7のグラフに示したように、比
較回路94hは、通電電流値が基本電流値aより一定電
流値Iだけ小さい所定電流値bまで減少した(イ→ロ)
ときに通電電流固定回路94iに指示を出す。このた
め、通電電流固定回路94iは、図7のグラフに示した
ように、対流用送風機5のファンモータ51への通電電
流値を所定電流値bに固定するように通電制御回路94
eに指示を出す。
【0045】さらに、フィルタ43の目詰まりが進行す
ることによって、対流用送風機5の対流ファン52の回
転負荷が小さくなることにより、図7のグラフに示した
ように、対流ファン52の回転速度が増速され(ロ→
ハ)、且つダクト内温度センサ14で検出された対流用
ダクト4内の温度が異常温度以上に上昇すると、フィル
タランプ17が点灯すると共に通電電流増加回路94j
に指示が出される。
【0046】このため、通電電流増加回路94jは、図
7のグラフに示したように、対流用送風機5のファンモ
ータ51への通電電流値を所定電流値bより一定電流値
Iだけ大きい電流値aに増加させる通電制御回路94e
に指示を出す。したがって、通電制御回路94eは、対
流用送風機5のファンモータ51への通電電流値を電流
値aに変更する(ハ→ニ)ことによって、対流用ダクト
4内を流れる空気量を増加させることができる。
【0047】〔第2実施例の効果〕この結果、第1実施
例と同様に、対流用ダクト4内を流れる空気量が増加す
るので、対流用ダクト4内の温度上昇が抑えられること
によって、対流用ダクト4内の温度が基準温度に到達す
るまでの期間が長くなり、例えば僅かなフィルタ43の
目詰まりであってもガスバーナが消火されることもなく
なる。
【0048】また、第1実施例のものは、通電電流が所
定電流値以下に減少し、目標回転速度を補正した後に使
用者がフィルタ43を掃除したら、コンピュータ9は対
流ファン52の回転速度を補正する前の目標回転速度に
戻す動作が必要となる。この場合、対流ファン52の回
転速度の減少を検知するため、フィルタ43の目詰まり
が解消されたときの基準レベルを設定しなければならな
かった。この基準レベルは各燃焼速数毎に設定が必要と
なるので、記憶する量が多くなってしまうという不具合
があった。
【0049】このような第1実施例に対してこの第2実
施例のものは、ダクト内温度センサ14で検出された対
流用ダクト4内の温度が異常温度以上に上昇している場
合に、ファンモータ51への通電電流値を電流値aに増
加させるようにしているので、フィルタ43の掃除をし
て対流用ダクト4内の温度が低下すれば、補正前の目標
回転数に戻るので基準レベルの設定が不要で記憶装置を
簡略化することができる。
【0050】〔変形例〕本実施例では、基本電流値と所
定電流値との電流差(図5に示したI)を対流ファン5
2の回転速度に拘らず一定としたが、基本電流値と所定
電流値との電流差を対流ファン52の回転速度が速い程
大きくなるようにしても良い。また、本実施例では、基
本電流値より一定電流値だけ小さい所定電流値まで減少
したときに速度補正回路94gまたは通電電流固定回路
94iに指示を出すものを示したが、基本電流値を設け
ず、予め定めた所定電流値まで減少したときに指示を出
すようにしても良い。本実施例では、本発明をガス温風
暖房機に採用したが、本発明を電気ヒータ、温水式加熱
器等の他の加熱手段を設けた温風暖房機に採用しても良
い。
【0051】また、バーナで燃焼することにより発生し
た排気ガスと吸入した室内空気とを熱交換させて、室内
空気を加熱する熱交換器を設けたFF式の温風暖房機を
採用しても良い。さらに、冷却源を備えた空気調和機や
空気清浄機、あるいは衣類または布団乾燥機等の送風装
置に採用しても良い。本実施例では、フィルタ43の目
詰まりを報知するためにフィルタランプ17を設けた
が、フィルタ43の目詰まりを報知するためにブザー等
を設けても良い。また、本実施例では、ダクト内温度セ
ンサ14の出力に基づいて報知を行ったが、基本電流値
と通電電流値との差に基づいて報知を行うようにしても
良い。
【0052】本実施例では、フィルタ43を対流用ダク
ト4の空気吸入口41に取り付けたが、フィルタを対流
用ダクトの何処に取り付けても良い。本実施例では、対
流ファン52の回転速度を通電電流値により制御するも
のに本発明を用いたが、対流ファン52等の送風機の回
転速度を印加電圧により制御するものに本発明を用いて
も良い。
【0053】
【発明の効果】請求項1の発明は、送風機への通電量が
所定値以下に減少したときでも、送風機の目標速度を補
正することによって、ダクト内を流れる空気量を増加で
きるので、ダクト内の温度上昇を抑えることができる。
請求項2の発明は、送風機への通電量が所定値まで減少
したときにそれ以降は送風機への通電量を所定値に固定
するようにすることによって、ダクト内を流れる空気量
の減少を防止できるので、ダクト内の温度上昇を抑える
ことができる。請求項3の発明は、送風機への通電量を
所定値に固定している場合に、ダクト内の温度が異常温
度以上に上昇したときに送風機への通電量をその所定値
より増加させるようにすることによって、ダクト内を流
れる空気量を増加できるので、ダクト内の温度上昇を抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を適用したガス温風暖房機
を示した概略図である。
【図2】本発明の第1実施例を適用したガス温風暖房機
を示した斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を適用したガス温風暖房機
を示した斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例を適用したガス温風暖房機
の制御部を示したブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例を適用したガス温風暖房機
における対流ファンの回転速度とファンモータへの通電
電流値との関係を示したグラフである。
【図6】本発明の第2実施例を適用したガス温風暖房機
の制御部を示したブロック図である。
【図7】本発明の第2実施例を適用したガス温風暖房機
における対流ファンの回転速度とファンモータへの通電
電流値との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1 ガス温風暖房機(送風装置) 4 対流用ダクト(ダクト) 5 対流用送風機 43 フィルタ 94 送風制御部(制御手段) 94a 回転速度センサ(速度検出部) 94b 速度検出回路(速度検出部) 94e 通電制御回路(通電制御部) 94g 速度補正回路(速度補正部) 94i 通電電流固定回路(通電量固定部) 94j 通電電流増加回路(通電量増加部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)通過する空気を濾過するフィルタ
    を有するダクトと、 (b)このダクト内において空気流を発生させる送風機
    と、 (c)この送風機の回転速度を検出する速度検出部、 この速度検出部で検出した前記送風機の回転速度が目標
    速度となるように前記送風機への通電量を決定し、この
    決定された通電量を前記送風機へ供給する通電制御部、 およびこの通電制御部で決定された前記送風機への通電
    量が所定値以下に減少した際に、前記目標速度をこの目
    標速度より速い補正速度に補正する速度補正部を有する
    制御手段とを備えた送風装置。
  2. 【請求項2】 (a)通過する空気を濾過するフィルタ
    を有するダクトと、 (b)このダクト内において空気流を発生させる送風機
    と、 (c)この送風機の回転速度を検出する速度検出部、 この速度検出部で検出した前記送風機の回転速度が目標
    速度となるように前記送風機への通電量を決定し、この
    決定された通電量を前記送風機へ供給する通電制御部、 およびこの通電制御部で決定された前記送風機への通電
    量が所定値まで減少した際に、前記送風機への通電量を
    所定値に固定する通電量固定部を有する制御手段とを備
    えた送風装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の送風装置において、 前記制御手段は、前記ダクト内の温度を検出する温度検
    出部、 および前記通電量固定部により前記送風機への通電量を
    所定値に固定している場合、前記温度検出部で検出され
    た前記ダクト内の温度が異常温度以上に上昇した際に、
    前記送風機への通電量を所定値より増加させる通電量増
    加部を有することを特徴とする送風装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07139814A (ja) * 1993-11-19 1995-06-02 Rinnai Corp 温風暖房機
US7194340B2 (en) 2003-11-19 2007-03-20 Fujitsu Limited Method of controlling the number of revolutions of fan in electronic device

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