JP3678873B2 - 温風暖房機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスファンヒータ等の温風暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】
温風暖房機では、一般に、室内に配置されるハウジング内に送風ファン(対流ファン)により室内空気を吸気し、その吸気した室内空気をハウジング内に収納したバーナ等の加熱源により加熱してなる温風を送風する。
【0003】
この種の温風暖房機では、例えば室内空気の吸気口が埃や塵等により詰まった状態又は、フィルタの目詰まり状態では、ハウジング内に吸気される空気が不足気味となるため、ハウジング内の温度が高くなる。そして、ハウジング内の温度が高くなり過ぎると、このハウジングに搭載した電子ユニット等、各種部品の損傷を生じる虞れがある。このため、温風暖房機では、運転中に、ハウジング内の温度を逐次サーミスタ等の温度センサにより検出して監視し、その検出温度が所定温度以上になると、過熱異常が生じたことを検知して、その検知に応じて温風暖房機の運転を停止すると共に、さらにその過熱異常が生じたことを表示器等により報知するようにしたものが知られている。
【0004】
また、この種の温風暖房機では、運転中に、送風ファンのモータの断線等により送風ファンが動作不能となると(所謂ファンロックが生じる)、ハウジング内の温度が急激に上昇する。このため、該温風暖房機では、運転中に、前記温度センサによる検出温度の上昇度合いを逐次監視し、その上昇度合いが所定値以上の急激なものとなると、送風ファンの異常(ファンロック)が生じたことを検知して、その検知に応じて温風暖房機の運転を停止すると共に、その送風ファンの異常が生じたことを表示器等により報知するようにしたものが知られている。
【0005】
ところで、上記のような送風ファンの異常を検知するために、温度センサによる検出温度の上昇度合いを把握する場合、その把握を適正に行うためには、ある程度の時間を要する。すなわち、例えば検出温度の上昇度合いを短い時間(例えば1秒)内での検出温度の変化量により把握しようとした場合、送風ファンの異常(ファンロック)による検出温度の上昇と、温風暖房機の加熱源の加熱量の増加等に起因した検出温度の上昇との差異が生じにくく、従って、送風ファンの異常が生じていないのに、誤って該送風ファンの異常が検知され、温風暖房機の誤動作が生じてしまい易い。このために、送風ファンの異常を検知すべく温度センサによる検出温度の上昇度合いを適正に把握するためには、ある程度の長めの時間(例えば3〜4秒)を要する。
【0006】
しかるに、このように送風ファンの異常(ファンロック)を検知するためには、長めの時間を要するため、従来の温風暖房機では、次のような不都合を生じることが本願発明者等の検討により判明した。
【0007】
すなわち、例えば室内空気の吸気口の埃や塵等による詰まりが多少進行している状態では、ハウジング内の温度が前記過熱異常の検知のための所定の温度に近い温度となった状態で温風暖房機の運転が行われることがある。この場合、ハウジング内の温度は前記所定の温度よりも低いので、運転上の支障はない。そして、このような運転状態で、前記送風ファンの異常(ファンロック)が生じると、その検知が行われる前に、前記温度センサによる検出温度が、前記所定の温度以上に上昇して、過熱異常が検知され、この検知に応じて、温風暖房機の運転が停止されると共に、過熱異常が発生した旨の報知がなされる。このとき、送風ファンの異常が生じているので、温風暖房機の運転が停止されることについては支障はないものの、異常内容の報知については、送風ファンの異常については報知されず、過熱異常が発生したことしか報知されないため、運転停止の原因となった本来の異常内容を適正に使用者等に認識させることができないという不都合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる背景に鑑み、温風暖房機のハウジング内の過熱異常が生じた場合と、ハウジング内の温度が急上昇する送風ファンの異常が生じた場合とで、それぞれの異常内容の報知を適正に行うことができる温風暖房機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる目的を達成するために、加熱源を収容したハウジングと、該ハウジング内に室内空気を吸気し、その吸気した室内空気を前記加熱源により加熱してなる温風を送風する送風ファンと、前記ハウジング内の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段による検出温度を温風暖房機の運転中に逐次監視し、その検出温度が所定の温度以上となる状態を過熱異常として検知する過熱異常検知手段と、前記温度検出手段による検出温度の上昇度合いを温風暖房機の運転中に逐次監視し、その上昇度合いが所定値以上となる状態を前記送風ファンの異常として検知するファン異常検知手段と、前記過熱異常検知手段又は前記ファン異常検知手段による異常の検知が行われたとき、温風暖房機の運転を停止せしめる異常停止手段及びその検知された異常内容を報知する異常内容報知手段とを備えた温風暖房機において、前記ファン異常検知手段は、前記過熱異常検知手段による前記過熱異常の検知に応じて前記異常停止手段により温風暖房機の運転が停止されたとき、その運転停止後、少なくとも所定時間が経過するまでは、前記温度検出手段による検出温度の上昇度合いを監視し、前記異常内容報知手段は、前記ファン異常検知手段による運転停止後の前記検出温度の上昇度合いの監視により、前記送風ファンの異常が検知されたときには、前記異常内容の報知を前記過熱異常の報知から前記送風ファンの異常の報知に切り換えることを特徴とする。
【0010】
かかる本発明によれば、前記温度検出手段による前記ハウジング内の検出温度が前記所定の温度以上となって、前記過熱異常検知手段により過熱異常が検知され、それに応じて前記異常停止手段により温風暖房機の運転が停止された場合には(この停止の直後は前記異常内容報知手段によって過熱異常が生じたことが報知される)、前記ファン異常検知手段は、少なくとも運転停止後、所定時間が経過するまでは、前記温度検出手段による検出温度の上昇度合いを継続的に監視する。このとき、前記送風ファンの異常に起因してハウジング内の温度が前記過熱異常の検知のための所定の温度以上に上昇した場合には、温風暖房機の運転の停止後もしばらくはハウジング内の温度が運転中とほぼ同様に上昇していくため、前記検出温度の上昇度合いが所定値以上となる。このため、前記ファン異常検知手段による運転停止後の検出温度の上昇度合いの監視によって、前記送風ファンの異常が検知され、この検知に応じて、前記異常内容報知手段は、異常内容の報知を送風ファンの異常が生じたことの報知に切り換える。これにより、送風ファンの異常が生じたことの報知が適正になされる。
【0011】
また、室内空気を前記送風ファンによりハウジング内に吸気するための吸気口の詰まり等、送風ファンの異常以外の原因で前記温度検出手段による検出温度が前記所定の温度以上に上昇した場合には、それを過熱異常検知手段が検知することに応じて前記異常停止手段により温風暖房機の運転が停止されると共に、前記異常内容報知手段により過熱異常が発生したことの報知がなされる。そして、この場合、運転停止後に、ハウジング内の温度の上昇度合いが前記所定値以上となることはなく、従って、その運転停止後の前記ファン異常検知手段による検出温度の上昇度合いの監視によって、送風ファンの異常が検知されることはない。このため、前記異常内容報知手段による過熱異常が生じたことの報知は継続する。
【0012】
尚、ハウジングの吸気口の詰まり等が無い状態での運転中に(この状態ではハウジング内の温度は前記所定の温度よりも充分に低い)、ハウジング内の温度が急上昇する送風ファンの以上が生じた場合には、前記検出温度が前記所定の温度以上に上昇する前に、前記ファン異常検知手段によって、送風ファンの異常が検知され、それに応じて前記異常停止手段により温風暖房機の運転が停止されると共に、前記異常内容報知手段により送風ファンの異常が発生したことの報知がなされる。
【0013】
以上のような作動により、本発明によれば、温風暖房機のハウジング内の過熱異常が生じた場合と、ハウジング内の温度が急上昇する送風ファンの異常が生じた場合とで、それぞれの異常内容の報知を適正に行うことができる。
【0014】
かかる本発明では、前記過熱異常検知手段は、前記温度検出手段による検出温度が所定時間継続して前記所定の温度以上となったとき前記過熱異常を検知することが好ましく、ハウジング内の検出温度がノイズ等によって瞬間的な変動を生じて前記所定の温度以上となった場合に、誤って過熱異常の検知が行われてしまうような事態を回避できる。
【0015】
さらに、本発明では、前記ファン異常検知手段は、前記温度検出手段による検出温度が、前記過熱異常の検知のための前記所定の温度よりも低く定められた第2の所定の温度以上となった状態で、前記検出温度の上昇度合いが前記所定値以上となったとき前記送風ファンの異常を検知することが好ましい。これによれば、温風暖房機の運転の開始直後に、ハウジング内の温度が急上昇した場合に、誤って送風ファンの異常が検知されるような事態を回避することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1乃至図4を参照して説明する。図1は本実施形態の温風暖房機の全体的システム構成図、図2は図1の温風暖房機の要部のブロック図、図3は図1の温風暖房機の作動を説明するためのフローチャート、図4は図1の温風暖房機の作動を説明するための線図である。
【0017】
図1を参照して、本実施形態の温風暖房機は例えばガスファンヒータであり、室内に配置されるハウジング1内に、ダクト2、送風ファン3、ガスバーナ4(加熱源)、ダクト5、ガス供給管6及び制御ユニット7を具備する。
【0018】
ダクト2は、温風の送風路を構成するものであり、室内空気sを取り込むための吸気口8をハウジング1の背面に開口し、ハウジング1の前面下部において温風の吹出口9を開口している。吸気口8には塵や埃等がダクト2内に流入するのを防ぐためにエアフィルタ10が着脱自在に取付けられている。吹出口9には、その開口度合いを調節する可動式ルーバ11が取付けられ、この可動式ルーバ11を駆動するためのギャドモータ12が設けられている。また、ダクト2の内部の吸気口8付近の箇所には、この吸気口8に臨んでサーミスタにより構成された室温センサ13が取付けられ、この室温センサ13は、室温に応じた信号を制御ユニット7に出力する。さらに、ダクト2内には、その内部温度(ハウジング1内の温度)を検出するためのサーミスタにより構成された庫内温度センサ13a(温度検出手段)が設けられている。この庫内温度センサ13aは、吸気口8から取り込まれる室内空気が直接には当たらない箇所でダクト2の内壁に取り付けられ、庫内温度に応じた信号を制御ユニット7に出力する。
【0019】
送風ファン3は、通電電流に比例して回転数が変化するファンモータ14と、ダクト2内に吹出口9に臨んで配置されファンモータ14により回転駆動される回転羽根15とを有し、回転羽根15の回転により吸気口8からダクト2内に室内空気sを吸引する。そして、吸引した室内空気sをダクト2内に組み込まれたガスバーナ4の燃焼排気hと混合し、それを温風mとして吹出口9から室内に吹き出す。
【0020】
ダクト2内に組み込まれたガスバーナ4は、燃焼胴17内に燃焼プレート18を配し、燃焼用空気と燃料ガスとの混合気に点火するための点火電極19を燃焼プレート18の下流側に配している。このガスバーナ4の燃焼胴17はダクト2内に配置され、その燃焼排気hが燃焼胴17からダクト2内に排出される。また、燃焼プレート18の下流側には燃焼炎の有無を検知するための熱電対20が配置され、この熱電対20は、ガスバーナ4の燃焼炎に晒された状態で起電力を発生し、それを制御ユニット7に出力する。
【0021】
ダクト5は、室内空気s(燃焼用空気)と燃料ガスとをガスバーナ4に供給するための通路であり、ガスバーナ4の燃焼胴17内と連通し且つダクト2と画成してハウジング1内に組み込まれ、ハウジング1の背面で開口した室内空気sの吸気口21を有している。そして、ダクト5のガスバーナ4側の箇所には、ガス供給管6の先端に取付けられたノズル22が設けられている。このダクト5には、送風ファン3の回転作動により燃焼胴17内が負圧となって吸気口21から室内空気sが吸引され、その吸引された室内空気sがガス供給管6のノズル22から噴出される燃料ガスと混合され、その混合気がガスバーナ4に供給される。尚、吸気口21は、ダクト2の吸気口8と共にエアフィルタ10により覆われている。
【0022】
ガス供給管6には、その上流側より、電磁弁24,25及び電磁比例弁26が順に配設されている。
【0023】
電磁弁24,25は、通電により開弁するものであり、その開弁状態では燃料ガスをノズル22方向へ通過させ、通電を停止した閉弁状態では燃料ガスの通過を遮断する。
【0024】
電磁比例弁26は、通電電流の大きさに伴って開度が増大する弁であり、通電電流とガスバーナ4への供給ガス量とが比例する。
【0025】
ハウジング1の外面部には運転スイッチ27、室温設定スイッチ28及び表示器29が配設されている。
【0026】
運転スイッチ27は、そのON/OFF操作により暖房運転の開始や終了を制御ユニット7に指示する。
【0027】
室温設定スイッチ28は、室温を設定するための操作スイッチであり、その所定の操作により、設定室温を例えば1°Cづつ上昇あるいは下降させて制御ユニット7に指示する。
【0028】
表示器29は、室温設定スイッチ28による設定室温や、運転中の異常発生時の異常内容の表示を行う。この場合、異常内容の表示は、該異常内容をその種類毎にコード化してなる数値(所謂エラーコード)により行われる。
【0029】
図2を参照して、制御ユニット7は、マイクロコンピュータ等を用いて構成されたものであり、その主要な機能的構成として、運転制御部30、過熱異常検知部31(過熱異常検知手段)、ファン異常検知部32(ファン異常検知手段)、及び表示制御部33を具備する。
【0030】
運転制御部30は、運転スイッチ27や室温設定スイッチ28から与えられる指示信号、室温センサ13や熱電対20の検出信号等に基づき、ガス供給管6の電磁弁24,25及び電磁比例弁26や点火電極19、送風ファン3のファンモータ14を通電制御することで、ガスバーナ4の点火、消火、燃焼量、送風ファン3の風量の制御を行う。
【0031】
さらに詳細には、運転制御部30は、運転スイッチがON操作されると、まず、ファンモータ14を介して送風ファン3を作動させてハウジング1内(ダクト2,5内)のプリパージを行った後、電磁弁24,25を開弁せしめてガスバーナ4に燃料ガスを供給しつつ点火電極19を作動させ、ガスバーナ4の点火を行う。この点火動作によって、ガスバーナ4の着火が熱電対20の検出信号により確認されると、室温センサ13の検出室温を室温設定スイッチ28による設定室温に一致させるように、ガスバーナ4の燃焼量(ガスバーナ4への燃料ガスの供給量)を電磁比例弁26を介して制御すると共に送風ファン3の風量をファンモータ14を介して制御する(温調制御)。この場合、ガスバーナ4の燃焼量や送風ファン3の風量は、検出室温が設定室温に近づくに従って減少させ、逆に検出室温が設定室温から離れると増加させるように制御する。そして、このような運転中に運転スイッチがOFF操作されると、電磁弁24,25を閉弁せしめてガスバーナ4を消火し、さらに送風ファン3によるハウジング1内のアフターパージを行った後、該送風ファン3を停止させ、これにより温風暖房機の運転を停止させる。
【0032】
また、この運転制御部30は異常停止手段としての機能も有し、温風暖房機の運転中に、過熱異常検知部31やファン異常検知部32により以下に説明するように過熱異常や送風ファン3の異常が検知されたときに、運転スイッチがOFF操作された場合と同様に温風暖房機の運転を停止させる。
【0033】
過熱異常検知部31は、前記庫内温度センサ13aの検出温度をガスバーナ4の着火後の温風暖房機の運転中に逐次(例えば1秒のサイクルタイム毎に)監視し、該検出温度があらかじめ定められた所定の温度(例えば85°C。以下、参照符号Dを付する)以上で所定時間(本実施形態では2秒間)継続した場合に、ハウジング1内の過熱異常が生じたことを検知する。
【0034】
ファン異常検知部32は、庫内温度センサ13aの検出温度の上昇度合い(単位時間当たりの検出温度の上昇率)を逐次監視し、該検出温度が前記過熱異常の検知のための所定温度Dよりも低い所定の温度(例えば70°C。以下、参照符号Aを付する)以上の状態で該検出温度の上昇度合いが所定値(例えば12deg/3秒。以下、参照符号Bを付する)以上となった場合に、送風ファン3の異常(ファンモータ14の断線等によるファンロック)を検知する。
【0035】
より具体的には、ファン異常検知部32は、例えば1秒のサイクルタイム毎に、現在から所定時間(本実施形態では3秒間)前までの時間内での庫内温度センサ13aの検出温度の変化量を該検出温度の上昇度合いとして算出する。そして、該ファン異常検知部32は、庫内温度センサ13aの検出温度≧Aで、且つ検出温度の上昇度合い≧Bとなったことが2回(2サイクル)連続して確認された場合に、送風ファン3の異常(ファンロック)を検知する。
【0036】
また、このファン異常検知部32は、前記過熱異常検知部31による過熱異常の検知に応じて運転制御部30により前述の如く温風暖房機の運転が停止された時に起動する遅延タイマ32aを具備しており、この遅延タイマ32aがタイムアップするまでの時間(例えば3〜4秒)は、温風暖房機の運転停止後も庫内温度センサ13aの検出温度を監視する。
【0037】
表示制御部33は、前記表示器29と併せて異常内容報知手段34を構成するものであり、前記過熱異常検知部31やファン異常検知部32により過熱異常や送風ファン3の異常(ファンロック)が検知された場合に、その検知された異常内容に対応するエラーコードを表示器29に表示せしめる。
【0038】
尚、表示制御部33は、正常な運転中は、設定室温等を表示器29に表示せしめる。
【0039】
次に、本実施形態の温風暖房機で運転中に過熱異常や送風ファン3の異常(ファンロック)が生じた場合の作動について図3及び図4を参照して説明する。
図3を参照して、温風暖房機の運転開始後(ガスバーナ4の着火後)、前記ファン異常検知部32により、庫内温度センサ13aの検出温度≧A(70°C)で、且つ検出温度の上昇度合い≧B(12deg/3秒)という状態が2回(2サイクル)連続して生じたか否かが逐次判断され(STEP1)、この条件が満たされた場合には、送風ファン3の異常(ファンロック)が生じたことが検知される(STEP2)。そして、この検知に応じて、前記運転制御部30により前述の如く温風暖房機の運転が停止される(ガスバーナ4が消火される。STEP3)。但し、この場合、送風ファン3が正常に動作できないので、ハウジング1内のアフターパージは行われない。
【0040】
さらにこの送風ファン3の異常(ファンロック)が検知されたときには、前記表示制御部33によって、送風ファン3の異常(ファンロック)に対応するエラーコードが表示器29に表示され(STEP4)、これにより、送風ファン3の異常(ファンロック)が生じたことが使用者に報知される。
【0041】
尚、STEP1の判断で、送風ファン3の異常(ファンロック)が検知されるためには、庫内温度センサ13aの検出温度≧A(70°C)でなければならないので、ハウジング1内の温度が低い運転の開始初期に、ハウジング1内の温度が急上昇しても、送風ファン3の異常が検知されることはない。
【0042】
一方、STEP1の判断条件が満たされていない場合には、前記過熱異常検知部31により、庫内温度センサ13aの検出温度≧D(85°C)の状態が2秒間継続したか否かが判断され(STEP5)、この条件が満たされた場合には、ハウジング1内の過熱異常が生じたことが検知される(STEP6)。そして、この検知に応じて、前記運転制御部30により前述の如く温風暖房機の運転が停止され(STEP7)、さらに、前記表示制御部33によって、過熱異常に対応するエラーコードが表示器29に表示される(STEP8)。
【0043】
また、この時、前記ファン異常検知部32の遅延タイマ32aが起動され(STEP9)、この遅延タイマ32aがタイムアップするまでの時間内で、ファン異常検知部32により、前記STEP1と同様に、庫内温度センサ13aの検出温度≧A(70°C)で、且つ検出温度の上昇度合い≧B(12deg/3秒)という状態が2回(2サイクル)連続して生じたか否かが逐次判断され(STEP10,11)。そして、遅延タイマ32aがタイムアップするまでの時間内で上記の条件が満たされた場合には、送風ファン3の異常(ファンロック)が検知され(STEP12)、この時、前記表示制御部33は、表示器29の表示を過熱異常に対応するエラーコードから送風ファン3の異常(ファンロック)に対応するエラーコードに切り換える(STEP13)。
【0044】
また、遅延タイマ32aがタイムアップするまでの時間内でSTEP10の条件が満たされない場合には、表示器29には過熱異常に対応するエラーコードの表示が継続して行われる(STEP14)。
【0045】
以上のような作動によって、過熱異常や送風ファン3の異常(ファンロック)が生じて、温風暖房機の運転が停止した場合の異常内容の報知が適正になされる。
【0046】
例えば図4を参照して、庫内温度センサ13aにより検出されるハウジング1内の温度が実線aで示すように前記過熱異常検知部31による過熱異常の検知のための所定温度D(85°C)に近い温度X(D>X>A)となっているような運転中に(このような状態は、前記吸気口8のエアフィルタ10の詰まり等によって送風ファン3の風量が不足気味となるような場合に生じる)、ファンモータ14の断線等によって送風ファン3が動作不能となる異常(ファンロック)が生じると(時刻t1 )、ハウジング1内の温度は図示のように急激に上昇していく。
【0047】
この時、前記ファン異常検知部32による送風ファン3の異常(ファンロック)の検知のためには4秒程度の時間を要するため、その検知が行われる前に、前記STEP5の条件が成立して、前記過熱異常検知部31によって過熱異常が検知され(時刻t2 )、その時点で、温風暖房機の運転が停止されると共に、該過熱異常に対応するエラーコードが表示器29に表示される(前記STEP7,8)。この場合、送風ファン3の異常の検知のために温風暖房機の運転の停止が遅れることはないので好ましい。
【0048】
一方、ファンロックが生じた際には、上記のように運転が停止された後もある程度の時間は継続的にハウジング1内の温度は運転の停止前と同様に上昇し、また、前記ファン異常検知部32による送風ファン3の異常(ファンロック)の検知のための処理が前記遅延タイマ32aの経過時までは継続するため、図4の時刻t3 (ハウジング1内の温度が上昇し始めてから約3〜4秒が経過した時点)で、前記STEP10の条件が成立して、前記ファン異常検知部32によって送風ファン3の異常(ファンロック)が検知され、その時点で、その送風ファン3の異常(ファンロック)に対応したエラーコードが表示器29に表示される(前記STEP13)。
【0049】
従って、温風暖房機の運転の停止時点では、過熱異常に対応したエラーコードが一時的に表示器29に表示されるものの、その後直ちに、送風ファン14の異常(ファンロック)に対応したエラーコードが表示される。これにより、送風ファン3の異常(ファンロック)が生じて温風暖房機の運転が停止したことを使用者に適正に認識させることができる。
【0050】
尚、前記エアフィルタ10の詰まり等が無い正常な運転中に、送風ファン3の異常(ファンロック)が生じた場合には、ハウジング1内の温度は図4に一点鎖線bで示すように、前述のような場合よりも充分に低い温度Y(<A)から上昇する。このため、ハウジング1内の温度が過熱異常の検知のための所定温度Dに達する前の時点t4 (ハウジング1内の温度が所定温度Aに達した時点から約1〜2秒が経過した時点)で、前記STEP1の条件が成立して、前記ファン異常検知部32によって送風ファン3の異常(ファンロック)が検知され、その時点で、温風暖房機の運転が停止されると共に、その送風ファン3の異常(ファンロック)に対応したエラーコードが表示器29に表示される(前記STEP3,4)。これにより、送風ファン3の異常(ファンロック)が生じて温風暖房機の運転が停止したことを使用者に適正に認識させることができる。
【0051】
また、運転中にエアフィルタ10の詰まりの進行等によって送風ファン3の風量が不足気味となった場合には、ハウジング1内の温度は図4に二点鎖線cで示すように緩やかに前記所定温度D(85°C)以上となり、それが2秒間継続した時点t5 で、前記STEP5の条件が成立して、前記過熱異常検知部31によって過熱異常が検知され、それに応じて温風暖房機の運転が停止されると共に、該過熱異常に対応するエラーコードが表示器29に表示される(前記STEP7,8)。そして、この場合は、温風暖房機の運転停止によって、ハウジング1内の温度が低下していき、従って、運転停止後の前記ファン異常検知部32の処理によって送風ファン3の異常(ファンロック)が検知されることはない。このため、表示器29における過熱異常に対応するエラーコードが継続して行われ(前記STEP14)、これにより、過熱異常により温風暖房機の運転が停止したことを使用者に適正に認識させることができる。
【0052】
このように、本実施形態の温風暖房機では、ハウジング1内の過熱異常や送風ファン3の異常(ファンロック)が生じた場合の温風暖房機の運転の停止を速やかに行いつつ、それぞれの異常が発生したことの報知を適正に行うことができる。
【0053】
尚、以上説明した実施形態では、ガスファンヒータを例にとって説明したが、石油式のファンヒータやFF式の温風暖房機についても本発明を適用することができることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温風暖房機の一実施形態の全体的システ構成図。
【図2】図1の温風暖房機の要部のブロック図。
【図3】図1の温風暖房機の作動を説明するためのフローチャート。
【図4】図1の温風暖房機の作動を説明するための線図。
【符号の説明】
1…ハウジング、3…送風ファン、4…ガスバーナ(加熱源)、30…運転制御部(異常停止手段)、31…過熱検知部(過熱検知手段)、32…ファン異常検知部(ファン異常検知手段)、34…異常内容報知手段。

Claims (3)

  1. 加熱源を収容したハウジングと、該ハウジング内に室内空気を吸気し、その吸気した室内空気を前記加熱源により加熱してなる温風を送風する送風ファンと、前記ハウジング内の温度を検出する温度検出手段と、該温度検出手段による検出温度を温風暖房機の運転中に逐次監視し、その検出温度が所定の温度以上となる状態を過熱異常として検知する過熱異常検知手段と、前記温度検出手段による検出温度の上昇度合いを温風暖房機の運転中に逐次監視し、その上昇度合いが所定値以上となる状態を前記送風ファンの異常として検知するファン異常検知手段と、前記過熱異常検知手段又は前記ファン異常検知手段による異常の検知が行われたとき、温風暖房機の運転を停止せしめる異常停止手段及びその検知された異常内容を報知する異常内容報知手段とを備えた温風暖房機において、
    前記ファン異常検知手段は、前記過熱異常検知手段による前記過熱異常の検知に応じて前記異常停止手段により温風暖房機の運転が停止されたとき、その運転停止後、少なくとも所定時間が経過するまでは、前記温度検出手段による検出温度の上昇度合いを監視し、
    前記異常内容報知手段は、前記ファン異常検知手段による運転停止後の前記検出温度の上昇度合いの監視により、前記送風ファンの異常が検知されたときには、前記異常内容の報知を前記過熱異常の報知から前記送風ファンの異常の報知に切り換えることを特徴とする温風暖房機。
  2. 前記過熱異常検知手段は、前記温度検出手段による検出温度が所定時間継続して前記所定の温度以上となったとき前記過熱異常を検知することを特徴とする請求項1記載の温風暖房機。
  3. 前記ファン異常検知手段は、前記温度検出手段による検出温度が、前記過熱異常の検知のための前記所定の温度よりも低く定められた第2の所定の温度以上となった状態で、前記検出温度の上昇度合いが前記所定値以上となったとき前記送風ファンの異常を検知することを特徴とする請求項1又は2記載の温風暖房機。
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