JPH10288397A - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

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JPH10288397A
JPH10288397A JP9095717A JP9571797A JPH10288397A JP H10288397 A JPH10288397 A JP H10288397A JP 9095717 A JP9095717 A JP 9095717A JP 9571797 A JP9571797 A JP 9571797A JP H10288397 A JPH10288397 A JP H10288397A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】温風暖房機のハウジング内の過熱異常が生じた
場合と、ハウジング内の温度が急上昇する送風ファンの
異常が生じた場合とで、それぞれの異常内容の報知を適
正に行うことができる温風暖房機を提供する。 【解決手段】庫内温度センサ13aよるハウジング内の
検出温度が所定温度以上となる過熱異常を検知する過熱
異常検知部31と、検出温度の上昇度合いが所定値以上
となる送風ファン3の異常(ファンロック)を検知する
ファン異常検知部32を備えた温風暖房機において、過
熱異常の検知に応じて運転制御部30により運転を停止
したとき、その運転停止後、遅延タイマ32aの時間は
送風ファン3の異常の有無を監視し、この監視により送
風ファン3の異常が検知されたときには、その旨を表示
器29に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスファンヒータ
等の温風暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】温風暖房機では、一般に、室内に配置さ
れるハウジング内に送風ファン(対流ファン)により室
内空気を吸気し、その吸気した室内空気をハウジング内
に収納したバーナ等の加熱源により加熱してなる温風を
送風する。
【0003】この種の温風暖房機では、例えば室内空気
の吸気口が埃や塵等により詰まった状態又は、フィルタ
の目詰まり状態では、ハウジング内に吸気される空気が
不足気味となるため、ハウジング内の温度が高くなる。
そして、ハウジング内の温度が高くなり過ぎると、この
ハウジングに搭載した電子ユニット等、各種部品の損傷
を生じる虞れがある。このため、温風暖房機では、運転
中に、ハウジング内の温度を逐次サーミスタ等の温度セ
ンサにより検出して監視し、その検出温度が所定温度以
上になると、過熱異常が生じたことを検知して、その検
知に応じて温風暖房機の運転を停止すると共に、さらに
その過熱異常が生じたことを表示器等により報知するよ
うにしたものが知られている。
【0004】また、この種の温風暖房機では、運転中
に、送風ファンのモータの断線等により送風ファンが動
作不能となると(所謂ファンロックが生じる)、ハウジ
ング内の温度が急激に上昇する。このため、該温風暖房
機では、運転中に、前記温度センサによる検出温度の上
昇度合いを逐次監視し、その上昇度合いが所定値以上の
急激なものとなると、送風ファンの異常(ファンロッ
ク)が生じたことを検知して、その検知に応じて温風暖
房機の運転を停止すると共に、その送風ファンの異常が
生じたことを表示器等により報知するようにしたものが
知られている。
【0005】ところで、上記のような送風ファンの異常
を検知するために、温度センサによる検出温度の上昇度
合いを把握する場合、その把握を適正に行うためには、
ある程度の時間を要する。すなわち、例えば検出温度の
上昇度合いを短い時間(例えば1秒)内での検出温度の
変化量により把握しようとした場合、送風ファンの異常
(ファンロック)による検出温度の上昇と、温風暖房機
の加熱源の加熱量の増加等に起因した検出温度の上昇と
の差異が生じにくく、従って、送風ファンの異常が生じ
ていないのに、誤って該送風ファンの異常が検知され、
温風暖房機の誤動作が生じてしまい易い。このために、
送風ファンの異常を検知すべく温度センサによる検出温
度の上昇度合いを適正に把握するためには、ある程度の
長めの時間(例えば3〜4秒)を要する。
【0006】しかるに、このように送風ファンの異常
(ファンロック)を検知するためには、長めの時間を要
するため、従来の温風暖房機では、次のような不都合を
生じることが本願発明者等の検討により判明した。
【0007】すなわち、例えば室内空気の吸気口の埃や
塵等による詰まりが多少進行している状態では、ハウジ
ング内の温度が前記過熱異常の検知のための所定の温度
に近い温度となった状態で温風暖房機の運転が行われる
ことがある。この場合、ハウジング内の温度は前記所定
の温度よりも低いので、運転上の支障はない。そして、
このような運転状態で、前記送風ファンの異常(ファン
ロック)が生じると、その検知が行われる前に、前記温
度センサによる検出温度が、前記所定の温度以上に上昇
して、過熱異常が検知され、この検知に応じて、温風暖
房機の運転が停止されると共に、過熱異常が発生した旨
の報知がなされる。このとき、送風ファンの異常が生じ
ているので、温風暖房機の運転が停止されることについ
ては支障はないものの、異常内容の報知については、送
風ファンの異常については報知されず、過熱異常が発生
したことしか報知されないため、運転停止の原因となっ
た本来の異常内容を適正に使用者等に認識させることが
できないという不都合があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、温風暖房機のハウジング内の過熱異常が生じた場
合と、ハウジング内の温度が急上昇する送風ファンの異
常が生じた場合とで、それぞれの異常内容の報知を適正
に行うことができる温風暖房機を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、加熱源を収容したハウジングと、該ハウ
ジング内に室内空気を吸気し、その吸気した室内空気を
前記加熱源により加熱してなる温風を送風する送風ファ
ンと、前記ハウジング内の温度を検出する温度検出手段
と、該温度検出手段による検出温度を温風暖房機の運転
中に逐次監視し、その検出温度が所定の温度以上となる
状態を過熱異常として検知する過熱異常検知手段と、前
記温度検出手段による検出温度の上昇度合いを温風暖房
機の運転中に逐次監視し、その上昇度合いが所定値以上
となる状態を前記送風ファンの異常として検知するファ
ン異常検知手段と、前記過熱異常検知手段又は前記ファ
ン異常検知手段による異常の検知が行われたとき、温風
暖房機の運転を停止せしめる異常停止手段及びその検知
された異常内容を報知する異常内容報知手段とを備えた
温風暖房機において、前記ファン異常検知手段は、前記
過熱異常検知手段による前記過熱異常の検知に応じて前
記異常停止手段により温風暖房機の運転が停止されたと
き、その運転停止後、少なくとも所定時間が経過するま
では、前記温度検出手段による検出温度の上昇度合いを
監視し、前記異常内容報知手段は、前記ファン異常検知
手段による運転停止後の前記検出温度の上昇度合いの監
視により、前記送風ファンの異常が検知されたときに
は、前記異常内容の報知を前記過熱異常の報知から前記
送風ファンの異常の報知に切り換えることを特徴とす
る。
【0010】かかる本発明によれば、前記温度検出手段
による前記ハウジング内の検出温度が前記所定の温度以
上となって、前記過熱異常検知手段により過熱異常が検
知され、それに応じて前記異常停止手段により温風暖房
機の運転が停止された場合には(この停止の直後は前記
異常内容報知手段によって過熱異常が生じたことが報知
される)、前記ファン異常検知手段は、少なくとも運転
停止後、所定時間が経過するまでは、前記温度検出手段
による検出温度の上昇度合いを継続的に監視する。この
とき、前記送風ファンの異常に起因してハウジング内の
温度が前記過熱異常の検知のための所定の温度以上に上
昇した場合には、温風暖房機の運転の停止後もしばらく
はハウジング内の温度が運転中とほぼ同様に上昇してい
くため、前記検出温度の上昇度合いが所定値以上とな
る。このため、前記ファン異常検知手段による運転停止
後の検出温度の上昇度合いの監視によって、前記送風フ
ァンの異常が検知され、この検知に応じて、前記異常内
容報知手段は、異常内容の報知を送風ファンの異常が生
じたことの報知に切り換える。これにより、送風ファン
の異常が生じたことの報知が適正になされる。
【0011】また、室内空気を前記送風ファンによりハ
ウジング内に吸気するための吸気口の詰まり等、送風フ
ァンの異常以外の原因で前記温度検出手段による検出温
度が前記所定の温度以上に上昇した場合には、それを過
熱異常検知手段が検知することに応じて前記異常停止手
段により温風暖房機の運転が停止されると共に、前記異
常内容報知手段により過熱異常が発生したことの報知が
なされる。そして、この場合、運転停止後に、ハウジン
グ内の温度の上昇度合いが前記所定値以上となることは
なく、従って、その運転停止後の前記ファン異常検知手
段による検出温度の上昇度合いの監視によって、送風フ
ァンの異常が検知されることはない。このため、前記異
常内容報知手段による過熱異常が生じたことの報知は継
続する。
【0012】尚、ハウジングの吸気口の詰まり等が無い
状態での運転中に(この状態ではハウジング内の温度は
前記所定の温度よりも充分に低い)、ハウジング内の温
度が急上昇する送風ファンの以上が生じた場合には、前
記検出温度が前記所定の温度以上に上昇する前に、前記
ファン異常検知手段によって、送風ファンの異常が検知
され、それに応じて前記異常停止手段により温風暖房機
の運転が停止されると共に、前記異常内容報知手段によ
り送風ファンの異常が発生したことの報知がなされる。
【0013】以上のような作動により、本発明によれ
ば、温風暖房機のハウジング内の過熱異常が生じた場合
と、ハウジング内の温度が急上昇する送風ファンの異常
が生じた場合とで、それぞれの異常内容の報知を適正に
行うことができる。
【0014】かかる本発明では、前記過熱異常検知手段
は、前記温度検出手段による検出温度が所定時間継続し
て前記所定の温度以上となったとき前記過熱異常を検知
することが好ましく、ハウジング内の検出温度がノイズ
等によって瞬間的な変動を生じて前記所定の温度以上と
なった場合に、誤って過熱異常の検知が行われてしまう
ような事態を回避できる。
【0015】さらに、本発明では、前記ファン異常検知
手段は、前記温度検出手段による検出温度が、前記過熱
異常の検知のための前記所定の温度よりも低く定められ
た第2の所定の温度以上となった状態で、前記検出温度
の上昇度合いが前記所定値以上となったとき前記送風フ
ァンの異常を検知することが好ましい。これによれば、
温風暖房機の運転の開始直後に、ハウジング内の温度が
急上昇した場合に、誤って送風ファンの異常が検知され
るような事態を回避することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
4を参照して説明する。図1は本実施形態の温風暖房機
の全体的システム構成図、図2は図1の温風暖房機の要
部のブロック図、図3は図1の温風暖房機の作動を説明
するためのフローチャート、図4は図1の温風暖房機の
作動を説明するための線図である。
【0017】図1を参照して、本実施形態の温風暖房機
は例えばガスファンヒータであり、室内に配置されるハ
ウジング1内に、ダクト2、送風ファン3、ガスバーナ
4(加熱源)、ダクト5、ガス供給管6及び制御ユニッ
ト7を具備する。
【0018】ダクト2は、温風の送風路を構成するもの
であり、室内空気sを取り込むための吸気口8をハウジ
ング1の背面に開口し、ハウジング1の前面下部におい
て温風の吹出口9を開口している。吸気口8には塵や埃
等がダクト2内に流入するのを防ぐためにエアフィルタ
10が着脱自在に取付けられている。吹出口9には、そ
の開口度合いを調節する可動式ルーバ11が取付けら
れ、この可動式ルーバ11を駆動するためのギャドモー
タ12が設けられている。また、ダクト2の内部の吸気
口8付近の箇所には、この吸気口8に臨んでサーミスタ
により構成された室温センサ13が取付けられ、この室
温センサ13は、室温に応じた信号を制御ユニット7に
出力する。さらに、ダクト2内には、その内部温度(ハ
ウジング1内の温度)を検出するためのサーミスタによ
り構成された庫内温度センサ13a(温度検出手段)が
設けられている。この庫内温度センサ13aは、吸気口
8から取り込まれる室内空気が直接には当たらない箇所
でダクト2の内壁に取り付けられ、庫内温度に応じた信
号を制御ユニット7に出力する。
【0019】送風ファン3は、通電電流に比例して回転
数が変化するファンモータ14と、ダクト2内に吹出口
9に臨んで配置されファンモータ14により回転駆動さ
れる回転羽根15とを有し、回転羽根15の回転により
吸気口8からダクト2内に室内空気sを吸引する。そし
て、吸引した室内空気sをダクト2内に組み込まれたガ
スバーナ4の燃焼排気hと混合し、それを温風mとして
吹出口9から室内に吹き出す。
【0020】ダクト2内に組み込まれたガスバーナ4
は、燃焼胴17内に燃焼プレート18を配し、燃焼用空
気と燃料ガスとの混合気に点火するための点火電極19
を燃焼プレート18の下流側に配している。このガスバ
ーナ4の燃焼胴17はダクト2内に配置され、その燃焼
排気hが燃焼胴17からダクト2内に排出される。ま
た、燃焼プレート18の下流側には燃焼炎の有無を検知
するための熱電対20が配置され、この熱電対20は、
ガスバーナ4の燃焼炎に晒された状態で起電力を発生
し、それを制御ユニット7に出力する。
【0021】ダクト5は、室内空気s(燃焼用空気)と
燃料ガスとをガスバーナ4に供給するための通路であ
り、ガスバーナ4の燃焼胴17内と連通し且つダクト2
と画成してハウジング1内に組み込まれ、ハウジング1
の背面で開口した室内空気sの吸気口21を有してい
る。そして、ダクト5のガスバーナ4側の箇所には、ガ
ス供給管6の先端に取付けられたノズル22が設けられ
ている。このダクト5には、送風ファン3の回転作動に
より燃焼胴17内が負圧となって吸気口21から室内空
気sが吸引され、その吸引された室内空気sがガス供給
管6のノズル22から噴出される燃料ガスと混合され、
その混合気がガスバーナ4に供給される。尚、吸気口2
1は、ダクト2の吸気口8と共にエアフィルタ10によ
り覆われている。
【0022】ガス供給管6には、その上流側より、電磁
弁24,25及び電磁比例弁26が順に配設されてい
る。
【0023】電磁弁24,25は、通電により開弁する
ものであり、その開弁状態では燃料ガスをノズル22方
向へ通過させ、通電を停止した閉弁状態では燃料ガスの
通過を遮断する。
【0024】電磁比例弁26は、通電電流の大きさに伴
って開度が増大する弁であり、通電電流とガスバーナ4
への供給ガス量とが比例する。
【0025】ハウジング1の外面部には運転スイッチ2
7、室温設定スイッチ28及び表示器29が配設されて
いる。
【0026】運転スイッチ27は、そのON/OFF操
作により暖房運転の開始や終了を制御ユニット7に指示
する。
【0027】室温設定スイッチ28は、室温を設定する
ための操作スイッチであり、その所定の操作により、設
定室温を例えば1°Cづつ上昇あるいは下降させて制御
ユニット7に指示する。
【0028】表示器29は、室温設定スイッチ28によ
る設定室温や、運転中の異常発生時の異常内容の表示を
行う。この場合、異常内容の表示は、該異常内容をその
種類毎にコード化してなる数値(所謂エラーコード)に
より行われる。
【0029】図2を参照して、制御ユニット7は、マイ
クロコンピュータ等を用いて構成されたものであり、そ
の主要な機能的構成として、運転制御部30、過熱異常
検知部31(過熱異常検知手段)、ファン異常検知部3
2(ファン異常検知手段)、及び表示制御部33を具備
する。
【0030】運転制御部30は、運転スイッチ27や室
温設定スイッチ28から与えられる指示信号、室温セン
サ13や熱電対20の検出信号等に基づき、ガス供給管
6の電磁弁24,25及び電磁比例弁26や点火電極1
9、送風ファン3のファンモータ14を通電制御するこ
とで、ガスバーナ4の点火、消火、燃焼量、送風ファン
3の風量の制御を行う。
【0031】さらに詳細には、運転制御部30は、運転
スイッチがON操作されると、まず、ファンモータ14
を介して送風ファン3を作動させてハウジング1内(ダ
クト2,5内)のプリパージを行った後、電磁弁24,
25を開弁せしめてガスバーナ4に燃料ガスを供給しつ
つ点火電極19を作動させ、ガスバーナ4の点火を行
う。この点火動作によって、ガスバーナ4の着火が熱電
対20の検出信号により確認されると、室温センサ13
の検出室温を室温設定スイッチ28による設定室温に一
致させるように、ガスバーナ4の燃焼量(ガスバーナ4
への燃料ガスの供給量)を電磁比例弁26を介して制御
すると共に送風ファン3の風量をファンモータ14を介
して制御する(温調制御)。この場合、ガスバーナ4の
燃焼量や送風ファン3の風量は、検出室温が設定室温に
近づくに従って減少させ、逆に検出室温が設定室温から
離れると増加させるように制御する。そして、このよう
な運転中に運転スイッチがOFF操作されると、電磁弁
24,25を閉弁せしめてガスバーナ4を消火し、さら
に送風ファン3によるハウジング1内のアフターパージ
を行った後、該送風ファン3を停止させ、これにより温
風暖房機の運転を停止させる。
【0032】また、この運転制御部30は異常停止手段
としての機能も有し、温風暖房機の運転中に、過熱異常
検知部31やファン異常検知部32により以下に説明す
るように過熱異常や送風ファン3の異常が検知されたと
きに、運転スイッチがOFF操作された場合と同様に温
風暖房機の運転を停止させる。
【0033】過熱異常検知部31は、前記庫内温度セン
サ13aの検出温度をガスバーナ4の着火後の温風暖房
機の運転中に逐次(例えば1秒のサイクルタイム毎に)
監視し、該検出温度があらかじめ定められた所定の温度
(例えば85°C。以下、参照符号Dを付する)以上で
所定時間(本実施形態では2秒間)継続した場合に、ハ
ウジング1内の過熱異常が生じたことを検知する。
【0034】ファン異常検知部32は、庫内温度センサ
13aの検出温度の上昇度合い(単位時間当たりの検出
温度の上昇率)を逐次監視し、該検出温度が前記過熱異
常の検知のための所定温度Dよりも低い所定の温度(例
えば70°C。以下、参照符号Aを付する)以上の状態
で該検出温度の上昇度合いが所定値(例えば12deg
/3秒。以下、参照符号Bを付する)以上となった場合
に、送風ファン3の異常(ファンモータ14の断線等に
よるファンロック)を検知する。
【0035】より具体的には、ファン異常検知部32
は、例えば1秒のサイクルタイム毎に、現在から所定時
間(本実施形態では3秒間)前までの時間内での庫内温
度センサ13aの検出温度の変化量を該検出温度の上昇
度合いとして算出する。そして、該ファン異常検知部3
2は、庫内温度センサ13aの検出温度≧Aで、且つ検
出温度の上昇度合い≧Bとなったことが2回(2サイク
ル)連続して確認された場合に、送風ファン3の異常
(ファンロック)を検知する。
【0036】また、このファン異常検知部32は、前記
過熱異常検知部31による過熱異常の検知に応じて運転
制御部30により前述の如く温風暖房機の運転が停止さ
れた時に起動する遅延タイマ32aを具備しており、こ
の遅延タイマ32aがタイムアップするまでの時間(例
えば3〜4秒)は、温風暖房機の運転停止後も庫内温度
センサ13aの検出温度を監視する。
【0037】表示制御部33は、前記表示器29と併せ
て異常内容報知手段34を構成するものであり、前記過
熱異常検知部31やファン異常検知部32により過熱異
常や送風ファン3の異常(ファンロック)が検知された
場合に、その検知された異常内容に対応するエラーコー
ドを表示器29に表示せしめる。
【0038】尚、表示制御部33は、正常な運転中は、
設定室温等を表示器29に表示せしめる。
【0039】次に、本実施形態の温風暖房機で運転中に
過熱異常や送風ファン3の異常(ファンロック)が生じ
た場合の作動について図3及び図4を参照して説明す
る。図3を参照して、温風暖房機の運転開始後(ガスバ
ーナ4の着火後)、前記ファン異常検知部32により、
庫内温度センサ13aの検出温度≧A(70°C)で、
且つ検出温度の上昇度合い≧B(12deg/3秒)と
いう状態が2回(2サイクル)連続して生じたか否かが
逐次判断され(STEP1)、この条件が満たされた場
合には、送風ファン3の異常(ファンロック)が生じた
ことが検知される(STEP2)。そして、この検知に
応じて、前記運転制御部30により前述の如く温風暖房
機の運転が停止される(ガスバーナ4が消火される。S
TEP3)。但し、この場合、送風ファン3が正常に動
作できないので、ハウジング1内のアフターパージは行
われない。
【0040】さらにこの送風ファン3の異常(ファンロ
ック)が検知されたときには、前記表示制御部33によ
って、送風ファン3の異常(ファンロック)に対応する
エラーコードが表示器29に表示され(STEP4)、
これにより、送風ファン3の異常(ファンロック)が生
じたことが使用者に報知される。
【0041】尚、STEP1の判断で、送風ファン3の
異常(ファンロック)が検知されるためには、庫内温度
センサ13aの検出温度≧A(70°C)でなければな
らないので、ハウジング1内の温度が低い運転の開始初
期に、ハウジング1内の温度が急上昇しても、送風ファ
ン3の異常が検知されることはない。
【0042】一方、STEP1の判断条件が満たされて
いない場合には、前記過熱異常検知部31により、庫内
温度センサ13aの検出温度≧D(85°C)の状態が
2秒間継続したか否かが判断され(STEP5)、この
条件が満たされた場合には、ハウジング1内の過熱異常
が生じたことが検知される(STEP6)。そして、こ
の検知に応じて、前記運転制御部30により前述の如く
温風暖房機の運転が停止され(STEP7)、さらに、
前記表示制御部33によって、過熱異常に対応するエラ
ーコードが表示器29に表示される(STEP8)。
【0043】また、この時、前記ファン異常検知部32
の遅延タイマ32aが起動され(STEP9)、この遅
延タイマ32aがタイムアップするまでの時間内で、フ
ァン異常検知部32により、前記STEP1と同様に、
庫内温度センサ13aの検出温度≧A(70°C)で、
且つ検出温度の上昇度合い≧B(12deg/3秒)と
いう状態が2回(2サイクル)連続して生じたか否かが
逐次判断され(STEP10,11)。そして、遅延タ
イマ32aがタイムアップするまでの時間内で上記の条
件が満たされた場合には、送風ファン3の異常(ファン
ロック)が検知され(STEP12)、この時、前記表
示制御部33は、表示器29の表示を過熱異常に対応す
るエラーコードから送風ファン3の異常(ファンロッ
ク)に対応するエラーコードに切り換える(STEP1
3)。
【0044】また、遅延タイマ32aがタイムアップす
るまでの時間内でSTEP10の条件が満たされない場
合には、表示器29には過熱異常に対応するエラーコー
ドの表示が継続して行われる(STEP14)。
【0045】以上のような作動によって、過熱異常や送
風ファン3の異常(ファンロック)が生じて、温風暖房
機の運転が停止した場合の異常内容の報知が適正になさ
れる。
【0046】例えば図4を参照して、庫内温度センサ1
3aにより検出されるハウジング1内の温度が実線aで
示すように前記過熱異常検知部31による過熱異常の検
知のための所定温度D(85°C)に近い温度X(D>
X>A)となっているような運転中に(このような状態
は、前記吸気口8のエアフィルタ10の詰まり等によっ
て送風ファン3の風量が不足気味となるような場合に生
じる)、ファンモータ14の断線等によって送風ファン
3が動作不能となる異常(ファンロック)が生じると
(時刻t1 )、ハウジング1内の温度は図示のように急
激に上昇していく。
【0047】この時、前記ファン異常検知部32による
送風ファン3の異常(ファンロック)の検知のためには
4秒程度の時間を要するため、その検知が行われる前
に、前記STEP5の条件が成立して、前記過熱異常検
知部31によって過熱異常が検知され(時刻t2 )、そ
の時点で、温風暖房機の運転が停止されると共に、該過
熱異常に対応するエラーコードが表示器29に表示され
る(前記STEP7,8)。この場合、送風ファン3の
異常の検知のために温風暖房機の運転の停止が遅れるこ
とはないので好ましい。
【0048】一方、ファンロックが生じた際には、上記
のように運転が停止された後もある程度の時間は継続的
にハウジング1内の温度は運転の停止前と同様に上昇
し、また、前記ファン異常検知部32による送風ファン
3の異常(ファンロック)の検知のための処理が前記遅
延タイマ32aの経過時までは継続するため、図4の時
刻t3 (ハウジング1内の温度が上昇し始めてから約3
〜4秒が経過した時点)で、前記STEP10の条件が
成立して、前記ファン異常検知部32によって送風ファ
ン3の異常(ファンロック)が検知され、その時点で、
その送風ファン3の異常(ファンロック)に対応したエ
ラーコードが表示器29に表示される(前記STEP1
3)。
【0049】従って、温風暖房機の運転の停止時点で
は、過熱異常に対応したエラーコードが一時的に表示器
29に表示されるものの、その後直ちに、送風ファン1
4の異常(ファンロック)に対応したエラーコードが表
示される。これにより、送風ファン3の異常(ファンロ
ック)が生じて温風暖房機の運転が停止したことを使用
者に適正に認識させることができる。
【0050】尚、前記エアフィルタ10の詰まり等が無
い正常な運転中に、送風ファン3の異常(ファンロッ
ク)が生じた場合には、ハウジング1内の温度は図4に
一点鎖線bで示すように、前述のような場合よりも充分
に低い温度Y(<A)から上昇する。このため、ハウジ
ング1内の温度が過熱異常の検知のための所定温度Dに
達する前の時点t4 (ハウジング1内の温度が所定温度
Aに達した時点から約1〜2秒が経過した時点)で、前
記STEP1の条件が成立して、前記ファン異常検知部
32によって送風ファン3の異常(ファンロック)が検
知され、その時点で、温風暖房機の運転が停止されると
共に、その送風ファン3の異常(ファンロック)に対応
したエラーコードが表示器29に表示される(前記ST
EP3,4)。これにより、送風ファン3の異常(ファ
ンロック)が生じて温風暖房機の運転が停止したことを
使用者に適正に認識させることができる。
【0051】また、運転中にエアフィルタ10の詰まり
の進行等によって送風ファン3の風量が不足気味となっ
た場合には、ハウジング1内の温度は図4に二点鎖線c
で示すように緩やかに前記所定温度D(85°C)以上
となり、それが2秒間継続した時点t5 で、前記STE
P5の条件が成立して、前記過熱異常検知部31によっ
て過熱異常が検知され、それに応じて温風暖房機の運転
が停止されると共に、該過熱異常に対応するエラーコー
ドが表示器29に表示される(前記STEP7,8)。
そして、この場合は、温風暖房機の運転停止によって、
ハウジング1内の温度が低下していき、従って、運転停
止後の前記ファン異常検知部32の処理によって送風フ
ァン3の異常(ファンロック)が検知されることはな
い。このため、表示器29における過熱異常に対応する
エラーコードが継続して行われ(前記STEP14)、
これにより、過熱異常により温風暖房機の運転が停止し
たことを使用者に適正に認識させることができる。
【0052】このように、本実施形態の温風暖房機で
は、ハウジング1内の過熱異常や送風ファン3の異常
(ファンロック)が生じた場合の温風暖房機の運転の停
止を速やかに行いつつ、それぞれの異常が発生したこと
の報知を適正に行うことができる。
【0053】尚、以上説明した実施形態では、ガスファ
ンヒータを例にとって説明したが、石油式のファンヒー
タやFF式の温風暖房機についても本発明を適用するこ
とができることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温風暖房機の一実施形態の全体的シス
テ構成図。
【図2】図1の温風暖房機の要部のブロック図。
【図3】図1の温風暖房機の作動を説明するためのフロ
ーチャート。
【図4】図1の温風暖房機の作動を説明するための線
図。
【符号の説明】
1…ハウジング、3…送風ファン、4…ガスバーナ(加
熱源)、30…運転制御部(異常停止手段)、31…過
熱検知部(過熱検知手段)、32…ファン異常検知部
(ファン異常検知手段)、34…異常内容報知手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱源を収容したハウジングと、該ハウジ
    ング内に室内空気を吸気し、その吸気した室内空気を前
    記加熱源により加熱してなる温風を送風する送風ファン
    と、前記ハウジング内の温度を検出する温度検出手段
    と、該温度検出手段による検出温度を温風暖房機の運転
    中に逐次監視し、その検出温度が所定の温度以上となる
    状態を過熱異常として検知する過熱異常検知手段と、前
    記温度検出手段による検出温度の上昇度合いを温風暖房
    機の運転中に逐次監視し、その上昇度合いが所定値以上
    となる状態を前記送風ファンの異常として検知するファ
    ン異常検知手段と、前記過熱異常検知手段又は前記ファ
    ン異常検知手段による異常の検知が行われたとき、温風
    暖房機の運転を停止せしめる異常停止手段及びその検知
    された異常内容を報知する異常内容報知手段とを備えた
    温風暖房機において、 前記ファン異常検知手段は、前記過熱異常検知手段によ
    る前記過熱異常の検知に応じて前記異常停止手段により
    温風暖房機の運転が停止されたとき、その運転停止後、
    少なくとも所定時間が経過するまでは、前記温度検出手
    段による検出温度の上昇度合いを監視し、 前記異常内容報知手段は、前記ファン異常検知手段によ
    る運転停止後の前記検出温度の上昇度合いの監視によ
    り、前記送風ファンの異常が検知されたときには、前記
    異常内容の報知を前記過熱異常の報知から前記送風ファ
    ンの異常の報知に切り換えることを特徴とする温風暖房
    機。
  2. 【請求項2】前記過熱異常検知手段は、前記温度検出手
    段による検出温度が所定時間継続して前記所定の温度以
    上となったとき前記過熱異常を検知することを特徴とす
    る請求項1記載の温風暖房機。
  3. 【請求項3】前記ファン異常検知手段は、前記温度検出
    手段による検出温度が、前記過熱異常の検知のための前
    記所定の温度よりも低く定められた第2の所定の温度以
    上となった状態で、前記検出温度の上昇度合いが前記所
    定値以上となったとき前記送風ファンの異常を検知する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の温風暖房機。
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