JP2809568B2 - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

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JP2809568B2
JP2809568B2 JP4315012A JP31501292A JP2809568B2 JP 2809568 B2 JP2809568 B2 JP 2809568B2 JP 4315012 A JP4315012 A JP 4315012A JP 31501292 A JP31501292 A JP 31501292A JP 2809568 B2 JP2809568 B2 JP 2809568B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば加熱された温風
を送風機により室内に吹き出して室内を暖房する温風暖
房機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばガス温風暖房機におい
ては、送風機によってダクト内に吸引される室内空気に
含まれる埃や塵等を、ダクトの吸入口に取り付けられた
フィルタによって取り除いている。しかし、このような
フィルタは、ガス温風暖房機を長期に渡って運転する
と、次第に目詰まりし、ある一定量以上の目詰まりにな
ると、ダクト内を流れる空気量が著しく減少し、ガスバ
ーナによる燃焼に伴ってダクト内の温度が上昇したり、
吹出温度が上昇したりする。
【0003】一方、従来より、温風暖房機においては、
正確な回転速度制御を行うため、送風機の回転速度を検
出する速度検出部、およびこの速度検出部で検出された
送風機の回転速度が目標速度となるように、その目標速
度に応じた基本電流値を補正して通電電流値を決定し、
この決定された通電電流値にて送風機を通電する通電制
御部を有する送風機制御手段を備えるものが知られてい
る。なお、目標速度は、室温設定器の出力と室温センサ
の出力とに基づいて予め決められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な送風機制御手段を備えた温風暖房機においては、僅か
なフィルタの目詰まりであっても、ダクト内の空気量が
減少すると、送風機の回転負荷が小さくなるので、送風
機の回転速度が増速してしまう。よって、通電制御部が
送風機の回転速度を目標速度に維持しようと送風機への
通電電流値を減少させていく。したがって、僅かなフィ
ルタの目詰まりであっても、ダクト内の空気量が著しく
減少してしまうという課題があった。
【0005】本発明は、フィルタの目詰まりのときにダ
クト内を流れる空気量が著しく減少することを防止した
温風暖房機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、室内に向かって空気を吹き出すダクト、このダクト
内を流れる空気を加熱する空気加熱手段、前記ダクト内
を通過する空気を濾過するフィルタ、および前記ダクト
内において空気流を発生させる送風機を有する暖房機器
と、この暖房機器の送風機の回転速度を検出する速度検
出手段と、室内の温度を検出する室内温度検出手段と、
室内の温度を任意の温度に設定する室内温度設定手段
と、前記ダクト内の温度を検出するダクト内温度検出手
段と、前記室内温度検出手段で検出した検出温度と前記
室内温度設定手段で設定した設定温度との温度差に基づ
いて、前記送風機の目標速度を決定する目標速度決定回
路、この目標速度決定回路で決定した目標速度に応じた
基本通電量を決定する基本通電量決定回路、前記速度検
出手段で検出した前記送風機の回転速度と前記目標速度
決定回路で決定した目標速度とから前記送風機への通電
量を決定し、この決定された通電量にて前記送風機を通
電する通電制御回路、この通電制御回路で決定された前
記送風機への通電量が前記基本通電量より小さい所定通
電量まで減少した際に、前記送風機への通電量を前記所
定通電量に固定する通電量固定回路、およびこの通電量
固定回路により前記送風機への通電量を前記所定通電量
に固定している場合、前記ダクト内温度検出手段で検出
した前記ダクト内の温度が異常温度以上に上昇した際
に、前記送風機への通電量を前記所定通電量より前記目
標速度に対応した前記基本通電量に増加させる通電量増
加回路を有する送風機制御手段とを備えた技術手段を採
用した。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の温風暖房機に加えて、前記空気加熱手段は、前記ダク
ト内に組み込まれ、燃料ガスと燃焼空気との混合気を燃
焼する際に発生する燃焼排気を前記ダクト内を流れる室
内空気と混合することにより空気加熱するガスバーナで
あることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の温風暖房機に加えて、前記暖房機器は、前記フィルタ
の目詰まりを使用者に知らせるフィルタランプやブザー
等の報知手段、および前記ガスバーナに燃料ガスを供給
するガス供給管を開閉する電磁弁を有し、前記送風機制
御手段は、前記ダクト内温度検出手段で検出した前記ダ
クト内の温度が前記異常温度以上に上昇したときに前記
報知手段を作動させ、前記ダクト内温度検出手段で検出
した前記ダクト内の温度が前記異常温度よりも高い基準
温度以上に上昇したときに前記電磁弁を閉弁させること
を特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、目標速度決定
回路では室内温度検出手段で検出した検出温度と室内温
度設定手段で設定した設定温度との温度差に基づいて送
風機の目標速度を決定し、基本通電量決定回路では目標
速度決定回路で決定した目標速度に応じた基本通電量を
決定する。そして、通電制御回路では速度検出手段で検
出した送風機の回転速度と目標速度決定回路で決定した
目標速度とから送風機への通電量が決定される。そし
て、その通電制御回路で決定された通電量にて送風機を
通電する。
【0010】ここで、僅かなフィルタの目詰まりにより
ダクト内を流れる空気量が減少すると、空気抵抗が小さ
くなることによって送風機の回転負荷が小さくなるの
で、送風機の回転速度が増速しようとするが、通電制御
回路は速度検出手段にて検出される送風機の回転速度
を、目標速度決定回路で決定した目標速度となるように
送風機への通電量を減少させる。このため、フィルタの
目詰まりの進行に伴い、ダクト内を流れる空気量も徐々
に減少していくに従って送風機の回転負荷も徐々に小さ
くなっていくので、送風機への通電量も徐々に減少して
いく。
【0011】そして、送風機への通電量が、基本通電量
より小さい所定通電量まで減少した場合には、通電量固
定回路により送風機への通電量がその所定通電量に固定
される。したがって、フィルタの目詰まりが進行しても
ダクト内を流れる空気量が大幅に減少することはないの
で、ダクト内の温度上昇が抑えられる。
【0012】さらに、前述のように、通電量固定回路に
より送風機への通電量を所定通電量に固定しているとき
に、ダクト内温度検出手段で検出したダクト内の温度が
異常温度以上に上昇した場合には、通電量増加回路によ
り送風機への通電量が所定通電量より目標速度に対応し
た基本通電量に増加する。したがって、送風機の回転速
度が増速することにより、ダクト内を流れる空気量が増
加するので、ダクト内の温度上昇が抑えられる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、送風機の
吸引力によって、フィルタを介してダクト内に吸引され
た室内空気は、ガスバーナで発生する燃焼排気と混合す
ることにより空気加熱されて温風となり、ダクトから室
内に吹き出される。このため、室内が暖房される。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、ダクト内
温度検出手段で検出したダクト内の温度が異常温度以上
に上昇した場合には、報知手段を作動させることによ
り、使用者にフィルタの目詰まりを知らせる。そして、
ダクト内温度検出手段で検出したダクト内の温度が異常
温度よりも高い第2異常温度以上に上昇した場合には、
ダクト内の異常加熱を防止するために、電磁弁を閉弁す
る。このため、ガスバーナへの燃料ガスの供給が停止さ
れ、ガスバーナが消火される。
【0015】
【実施例】〔実施例の構成〕 本発明の温風暖房機を図1ないし図5に示す実施例に基
づき説明する。図1は本発明を適用したガス温風暖房機
の全体構造を示した図で、図2および図3はガス温風暖
房機の機器本体を示した図である。
【0016】ガス温風暖房機1は、暖房機器2を内蔵し
た機器本体3、および暖房機器2を制御するコンピュー
タ9を備える。暖房機器2は、対流用ダクト4、対流用
送風機5、ガスバーナ6、燃焼用ダクト7およびガス供
給管8から構成されている。
【0017】対流用ダクト4は、本発明のダクトであっ
て、機器本体3内に組み込まれ、機器本体3の背面で開
口した空気吸入口41より室内空気を吸入して、機器本
体3の前面下部において開口した温風吹出口42より室
内に向かって温風を吹き出す温風通路である。なお、空
気吸入口41には、塵や埃等の内部への流入を防ぐため
にフィルタ43が取り付けられている。一方、温風吹出
口42には、温風吹出口42の開口度合および温風の吹
出方向を調節する可動式のルーバ44が取り付けられ、
ギャドモータ45により運動する。
【0018】対流用送風機5は、ファンモータ51、お
よびこのファンモータ51により回転駆動される対流フ
ァン52から構成されている。ファンモータ51は、通
電電流値に応じて対流ファン52の回転速度を増減させ
る。対流ファン52は、対流用ダクト4内に室内に向か
う空気流を発生させる。
【0019】ガスバーナ6は、本発明の空気加熱手段で
あって、対流用ダクト4内に組み込まれ、対流用ダクト
4内と連通する燃焼ケース61の内部に燃焼プレート6
2を配した構造をしており、このガスバーナ6で発生す
る燃焼排気を対流用ダクト4内を流れる室内空気と混合
することにより空気加熱する。燃焼プレート62の下流
側には、火花放電により燃焼プレート62から流出する
燃料ガスと燃焼空気との混合気を点火するスパーク電極
63が配設されている。
【0020】燃焼用ダクト7は、機器本体3内に組み込
まれ、機器本体3の背面で開口した吸入口71より吸入
した室内空気とガス供給管8より導入された燃料ガスを
ガスバーナ6に供給する供給通路である。なお、吸入口
71は、前述のフィルタ43により覆われている。
【0021】ガス供給管8は、ガスバーナ6に燃料ガス
を供給するガス通路であって、2つの電磁弁81、8
2、比例制御弁83およびノズル84を上流側より順に
設けている。2つの電磁弁81、82は、ガス供給管8
の開閉を行うもので、通電(オン)されると開弁し、通
電が停止(オフ)されると閉弁する。比例制御弁83
は、通電電流値に応じて、ガスバーナ6へ供給するガス
量を調整するものである。ノズル84は、燃焼用ダクト
7内で開口しており、ガス供給管8を流れてきた燃料ガ
スを燃焼用ダクト7内に噴出するものである。
【0022】図4はガス温風暖房機1の制御部を示した
図である。コンピュータ9は、運転スイッチ11、サー
モカップル12、室内温度センサ13、ダクト内温度セ
ンサ14、温調スイッチ15、16の出力に応じて、ギ
ャドモータ45、ファンモータ51、スパーク電極6
3、電磁弁81、82、比例制御弁83、フィルタラン
プ17および設定温度や室内温度を表示する表示装置
(図示せず)を通電制御する。
【0023】運転スイッチ11は、図2に示したよう
に、機器本体3の上面に取り付けられ、暖房機器2の運
転開始および運転停止の指示をコンピュータ9に送る。
サーモカップル12は、燃焼プレート62の下流側に取
り付けられ、ガスバーナ6で生じる燃焼炎の温度に応じ
た起電力を発生し、燃焼炎の酸欠状態等のようにガスバ
ーナ6が異常燃焼中か否かを検出するものである。
【0024】室内温度センサ13は、本発明の室内温度
検出手段であって、図1に示したように、燃焼用ダクト
7の吸入口71付近に取り付けられたサーミスタ等の感
温素子で、室内の温度を検出してその検出温度を電圧信
号に変換して出力する。ダクト内温度センサ14は、本
発明のダクト内温度検出手段であって、図1に示したよ
うに、対流用ダクト4の空気吸入口41付近に取り付け
られたサーミスタ等の感温素子で、対流用ダクト4内の
温度を検出してその検出温度を電圧信号に変換して出力
する。
【0025】温調スイッチ15、16は、本発明の室内
温度設定手段であって、機器本体3の上面に取り付けら
れた開閉蓋31(図2参照)を開けると現れ、使用者が
任意に設定した設定温度を電圧信号に変換してコンピュ
ータ9に出力する。フィルタランプ17は、本発明の報
知手段であって、機器本体3の上面に取り付けられた開
閉蓋31(図2参照)を開けると現れ、フィルタ43の
目詰まりを使用者に報知するもので、通電されると点灯
し、通電が停止すると消灯する。
【0026】また、コンピュータ9は、本発明の送風機
制御手段であって、運転制御部91、温調制御部92、
燃焼制御部93、送風制御部94および目詰まり判別部
95を有する。運転制御部91は、運転スイッチ11と
サーモカップル12から出力された電圧信号、あるいは
目詰まり判別部95から出力された指示信号に基づい
て、電磁弁81、82の通電および通電の停止を制御す
る。
【0027】温調制御部92は、室内温度センサ13で
検出された検出温度と温調スイッチ15、16で設定さ
れた設定温度との温度差を演算して、その温度差に応じ
た電気信号を燃焼制御部93と送風制御部94に出力す
る。燃焼制御部93は、温調制御部92から出力された
電気信号に基づいて、ガスバーナ6の必要ガス量を演算
して、この演算されたガスバーナ6の必要ガス量に基づ
いて比例制御弁83への通電電流値を増減する。また、
燃焼制御部93は、スパーク電極63の通電および通電
の停止を制御する。
【0028】送風制御部94は、本発明の送風機制御手
段であって、回転速度センサ94a、速度検出回路94
b、目標速度決定回路94c、基本電流値決定回路94
d、通電制御回路94e、比較回路94h、通電電流固
定回路94iおよび通電電流増加回路94jから構成さ
れている。
【0029】回転速度センサ94aは、本発明の速度検
出手段であって、対流用送風機5のファンモータ51が
一回転する毎に所定の回数だけパルスを発信するホール
ICを使用している。速度検出回路94bは、本発明の
速度検出手段であって、回転速度センサ94aから発信
された単位時間当たりのパルス数を積算して、対流用送
風機5の対流ファン52の回転速度を検出し、この検出
した回転速度を通電制御回路94eに出力する。
【0030】目標速度決定回路94cは、温調制御部9
2から出力された電気信号から出力された指示信号に基
づいて、対流用送風機5の対流ファン52の目標速度を
決定し、この決定した目標速度を基本電流値決定回路9
4dに出力する。基本電流値決定回路94dは、本発明
の基本通電量決定回路であって、対流用送風機5の対流
ファン52の目標速度に応じた基本電流値を決定し、こ
の決定した基本電流値を通電制御回路94eと比較回路
94hに出力する。
【0031】通電制御回路94eは、速度検出回路94
bから出力された対流用送風機5の対流ファン52の回
転速度と基本電流値決定回路94dから出力された基本
電流値(目標速度に対応した値)とから対流用送風機5
のファンモータ51への通電電流値を決定し、この決定
した通電電流値を比較回路94hに出力する。また、通
電制御回路94eは、決定した通電電流値にて対流用送
風機5のファンモータ51を通電する。
【0032】比較回路94hは、基本電流値決定回路9
4dから出力された基本電流値と通電制御回路94eか
ら出力された通電電流値とを比較して、図5のグラフに
示したように、通電電流値が基本電流値aより一定電流
値Iだけ小さい所定電流値bまで減少したときに、電気
信号を通電電流固定回路94iに出力する。
【0033】通電電流固定回路94iは、本発明の通電
量固定回路であって、比較回路94hから電気信号を入
力したときに、対流用送風機5のファンモータ51への
通電電流値を所定電流値bに固定するように通電制御回
路94eに指示信号を出力する。通電電流増加回路94
jは、本発明の通電量増加回路であって、比較部95a
より指示信号を入力すると、図5のグラフに示したよう
に、対流用送風機5のファンモータ51への通電電流値
を所定電流値bより一定電流値Iだけ大きい基本電流値
aに増加させる通電制御回路94eに指示信号を出力す
る。
【0034】目詰まり判別部95は、比較部95a、9
5bから構成されている。比較部95aは、ダクト内温
度センサ14で検出された対流用ダクト4内の温度が異
常温度(報知温度と同じ温度)以上に上昇したときに、
通電電流増加回路94jへ指示信号を出力すると共に、
フィルタランプ17を点灯するようにフィルタランプ1
7を通電する。比較部95bは、ダクト内温度センサ1
4で検出された対流用ダクト4内の温度が異常温度より
も高温の第2異常温度以上に上昇したときに電磁弁8
1、82の通電を停止してガスバーナ6を消火するよう
に指示信号を運転制御部91に出力する。
【0035】〔実施例の作用〕 この実施例のガス温風暖房機1の作動を図1ないし図5
に基づき簡単に説明する。
【0036】運転スイッチ11が投入されると、暖房機
器2の運転が開始される。すなわち、コンピュータ9の
制御によりファンモータ51、スパーク電極63、電磁
弁81、82が通電されて、対流ファン52の吸引力に
よって室内空気が燃焼ケース61内に吸引され、ガスバ
ーナ6で燃焼が開始される。
【0037】一方、対流ファン52の吸引力によって、
フィルタ43を介して空気吸入口41から対流用ダクト
4内に吸引された室内空気は、ガスバーナ6で発生する
燃焼排気と混合することにより空気加熱されて温風とな
り、温風吹出口42から室内に吹き出される。このた
め、室内は暖房される。なお、ガス温風暖房機1を長期
に渡って運転すると、次第にフィルタ43が目詰まりし
てくる。そして、フィルタ43がある一定量以上の目詰
まりになると、対流用ダクト4内を流れる空気量が著し
く減少し、ガスバーナ6による燃焼も手伝って対流用ダ
クト4内の温度がかなり上昇してしまう。
【0038】そこで、ダクト内温度センサ14で検出さ
れた対流用ダクト4内の温度が報知温度に到達すると、
フィルタランプ17が点灯することによって、使用者に
フィルタ43の目詰まりを報知する。このフィルタラン
プ17の点灯に使用者が気がつけばフィルタ43の清掃
が行われ、また対流用ダクト4内を流れる空気量が増加
し、通常の運転が行われる。
【0039】このフィルタランプ17の点灯に使用者が
気がつかない場合は、さらに対流用ダクト4内の温度が
上昇して、ダクト内温度センサ14で検出された対流用
ダクト4内の温度が第2異常温度に到達する。すると、
コンピュータ9は、対流用ダクト4内の異常加熱を防止
するために直ちに電磁弁81、82の通電を停止する。
このため、ガスバーナ6への燃料ガスの供給が停止さ
れ、ガスバーナ6が消火される。
【0040】なお、この実施例においては、フィルタ4
3の目詰まりの進行により対流用ダクト4内を流れる空
気量が徐々に減少していくに従って、空気抵抗が小さく
なることによって対流用送風機5の対流ファン52の回
転負荷も小さくなっていくので、対流用送風機5のファ
ンモータ51の通電電流値が徐々に減少していく。
【0041】そして、図5のグラフに示したように、比
較回路94hは、通電電流値が基本電流値aより一定電
流値Iだけ小さい所定電流値bまで減少した(イ→ロ)
ときに通電電流固定回路94iに指示を出す。このた
め、通電電流固定回路94iは、図5のグラフに示した
ように、対流用送風機5のファンモータ51への通電電
流値を所定電流値bに固定するように通電制御回路94
eに指示を出す。
【0042】さらに、フィルタ43の目詰まりが進行す
ることによって、対流用送風機5の対流ファン52の回
転負荷が小さくなることにより、図5のグラフに示した
ように、対流ファン52の回転速度が増速され(ロ→
ハ)、且つダクト内温度センサ14で検出された対流用
ダクト4内の温度が異常温度以上に上昇すると、フィル
タランプ17が点灯すると共に通電電流増加回路94j
に指示が出される。
【0043】このため、通電電流増加回路94jは、図
5のグラフに示したように、対流用送風機5のファンモ
ータ51への通電電流値を所定電流値bより一定電流値
Iだけ大きい基本電流値aに増加させる通電制御回路9
4eに指示を出す。したがって、通電制御回路94e
は、対流用送風機5のファンモータ51への通電電流値
を基本電流値aに変更する(ハ→ニ)ことによって、対
流用ダクト4内を流れる空気量を増加させることができ
る。
【0044】〔実施例の効果〕 この結果、対流用ダクト4内を流れる空気量が増加する
ので、対流用ダクト4内の温度上昇が抑えられることに
よって、対流用ダクト4内の温度が第2異常温度に到達
するまでの期間が長くなり、例えば僅かなフィルタ43
の目詰まりであってもガスバーナが消火されることもな
くなる。
【0045】ここで、図6および図7に示したように、
通電電流固定回路94i、比較回路94hおよび通電電
流増加回路94jの代わりに、速度補正回路94gと比
較回路94fを設けたコンピュータ9を備えたガス温風
暖房機(比較例)を簡単に説明する。
【0046】この比較例は、僅かなフィルタ43の目詰
まりであっても対流用ダクト4内を流れる空気量が著し
く減少してしまい、対流用ダクト4内の温度が前述の第
2異常温度まで急上昇してしまう可能性がある。そこ
で、速度補正回路94gは、図7のグラフに示したよう
に、通電電流値が基本電流値Xより一定電流値Iだけ小
さい所定電流値Y以下に減少したときに、対流用送風機
5の対流ファン52の目標速度が現在の目標速度より1
0%〜2%分速い補正速度に補正するように目標速度決
定回路94cに指示を出す。
【0047】したがって、目標速度がこれにより速い補
正速度に補正されるので、その補正速度に応じた基本電
流値が決定される、この基本電流値は、前述の目標速度
の時の基本電流値よりも大きい電流値であるため、通電
制御回路94eで決定される対流用送風機5のファンモ
ータ51が大きな通電電流値で通電されるため、対流フ
ァン52の回転速度が補正速度を維持するように増速さ
れる。比較例は、このように作用する。
【0048】ところが、上記の比較例の技術では、対流
用送風機5のファンモータ51への通電電流値が所定電
流値以下に減少し、目標速度を補正した後に使用者がフ
ィルタ43を掃除したら、コンピュータ9は対流ファン
52の回転速度を補正する前の目標速度に戻す動作が必
要となる。この場合、対流ファン52の回転速度の減少
を検知するため、フィルタ43の目詰まりが解消された
ときの基準レベルを設定しなければならなかった。この
基準レベルは各燃焼速数毎に設定が必要となるので、記
憶する量が多くなってしまうという不具合があった。
【0049】このような比較例に対してこの実施例のガ
ス温風暖房機1は、ダクト内温度センサ14で検出され
た対流用ダクト4内の温度が異常温度以上に上昇してい
る場合に、ファンモータ51への通電電流値を、目標速
度に対応した基本電流値aに増加させるようにしている
ので、その後に使用者がフィルタ43の掃除をすれば、
自然に補正前の目標速度に戻るので基準レベルの設定が
不要で記憶装置を簡略化することができる。
【0050】〔変形例〕 基本電流値と所定電流値との電流値差を対流ファン52
の回転速度が速ければ速い程、大きくなるようにしても
良い。本実施例では、本発明をガス温風暖房機に採用し
たが、本発明を電気ヒータ、温水式加熱器等の他の空気
加熱手段を設けた温風暖房機に採用しても良い。また、
バーナで燃焼することにより発生した排気ガスと吸入し
た室内空気とを熱交換させて、室内空気を加熱する熱交
換器を設けたFF式の温風暖房機を採用しても良い。
【0051】本実施例では、フィルタ43の目詰まりを
報知するためにフィルタランプ17を設けたが、フィル
タ43の目詰まりを報知するためにブザー等を設けても
良い。また、本実施例では、ダクト内温度センサ14の
出力に基づいて報知を行ったが、基本電流値と通電電流
値との差に基づいて報知を行うようにしても良い。本実
施例では、フィルタ43を対流用ダクト4の空気吸入口
41に取り付けたが、フィルタを対流用ダクトの何処に
取り付けても良い。本実施例では、対流ファン52の回
転速度を通電電流値により制御するものに本発明を用い
たが、対流ファン52等の送風機の回転速度を印加電圧
により制御するものに本発明を用いても良い。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、送風機への通
電量が基本通電量よりも小さい所定通電量まで減少した
場合には、それ以降は送風機への通電量を所定通電量に
固定するようにすることによって、ダクト内を流れる空
気量が著しく減少することを防止できるので、ダクト内
の温度が過上昇することを抑えることができる。
【0053】そして、送風機への通電量を所定通電量に
固定しているときに、ダクト内温度検出手段で検出した
ダクト内の温度が異常温度以上に上昇した場合には、送
風機への通電量を所定通電量より大きい基本通電量に増
加させるようにすることによって、ダクト内を流れる空
気量を増加できるので、ダクト内の温度が過上昇するこ
とを抑えることができる。また、ダクト内温度検出手段
で検出したダクト内の温度が異常温度以上に上昇してい
る場合に、送風機への通電量を目標速度に対応した基本
通電量に増加させるようにしているため、その後使用者
がフィルタの掃除をすれば、補正前の目標速度に戻るの
で基準レベルの設定が不要となり記憶装置を簡略化する
ことができる。
【0054】請求項3に記載の発明は、送風機への通電
量が所定通電量まで減少した場合に送風機への通電量を
所定通電量に固定したり、ダクト内温度検出手段で検出
したダクト内の温度が異常温度以上に上昇した場合に送
風機への通電量を基本通電量に増加させたりすること
で、ダクト内を流れる空気量が増加するので、ダクト内
の温度上昇が抑えられる。それによって、ダクト内の温
度が第2異常温度に到達するまでの期間が長くなり、例
えば僅かなフィルタの目詰まりであってもガスバーナが
消火されることもなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス温風暖房機を示した概略図である(実施
例)。
【図2】ガス温風暖房機を示した斜視図である(実施
例)。
【図3】ガス温風暖房機を示した斜視図である(実施
例)。
【図4】ガス温風暖房機の制御部を示したブロック図で
ある(実施例)。
【図5】ガス温風暖房機における対流ファンの回転速度
とファンモータへの通電電流値との関係を示したグラフ
である(実施例)。
【図6】ガス温風暖房機の制御部を示したブロック図で
ある(比較例)。
【図7】ガス温風暖房機における対流ファンの回転速度
とファンモータへの通電電流値との関係を示したグラフ
である(比較例)。
【符号の説明】 1 ガス温風暖房機(送風装置) 2 暖房機器 3 機器本体 4 対流用ダクト(ダクト) 5 対流用送風機 6 ガスバーナ(空気加熱手段) 8 ガス供給管 9 コンピュータ(送風機制御手段) 13 室内温度センサ(室内温度検出手段) 14 ダクト内温度センサ(ダクト内温度検出手段) 15 温調スイッチ(室内温度設定手段) 16 温調スイッチ(室内温度設定手段) 17 フィルタランプ(報知手段) 43 フィルタ 81 電磁弁 82 電磁弁 94 送風制御部(送風機制御手段) 94a 回転速度センサ(速度検出手段) 94b 速度検出回路(速度検出手段) 94c 目標速度決定回路 94d 基本電流値決定回路(基本通電量決定回路) 94e 通電制御回路 94i 通電電流固定回路(通電量固定回路) 94j 通電電流増加回路(通電量増加回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24H 3/04 305

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)室内に向かって空気を吹き出すダクト このダクト内を流れる空気を加熱する空気加熱手段、 前記ダクト内を通過する空気を濾過するフィルタ、 および前記 ダクト内において空気流を発生させる送風機
    を有する暖房機器と、(b)前記 送風機の回転速度を検出する速度検出手段
    と、 (c)室内の温度を検出する室内温度検出手段と、 (d)室内の温度を任意の温度に設定する室内温度設定
    手段と、 (e)前記ダクト内の温度を検出するダクト内温度検出
    手段と、 (f)前記室内温度検出手段で検出した検出温度と前記
    室内温度設定手段で設定した設定温度との温度差に基づ
    いて、前記送風機の目標速度を決定する目標速度決定回
    路、 この目標速度決定回路で決定した目標速度に応じた基本
    通電量を決定する基本通電量決定回路、 前記速度検出手段で検出した前記送風機の回転速度と前
    記目標速度決定回路で決定された目標速度とから前記送
    風機への通電量を決定し、この決定された通量にて前
    記送風機を通電する通電制御回路、 この通電制御回路で決定された前記送風機への通電量が
    前記基本通電量より一定電流値だけ小さい所定通電量ま
    で減少した際に、前記送風機への通電量を前記所定通電
    量に固定する通電量固定回路、 およびこの通電量固定回路により前記送風機への通電量
    を前記所定通電量に固定している場合、前記ダクト内温
    度検出手段で検出した前記ダクト内の温度が異常温度以
    上に上昇した際に、前記送風機への通電量を前記所定通
    電量より目標速度に対応した前記基本通電量に増加させ
    る通電量増加回路を有する送風機制御手段とを備えた
    風暖房機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の温風暖房機において、 前記空気加熱手段は、前記ダクト内に組み込まれ、燃料
    ガスを燃焼する際に発生する燃焼排気を前記ダクト内を
    流れる室内空気と混合することにより空気加熱するガス
    バーナであることを特徴とする温風暖房機。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の温風暖房機において、 前記暖房機器は、前記フィルタの目詰まりを使用者に知
    らせるフィルタランプやブザー等の報知手段、および前
    記ガスバーナに燃料ガスを供給するガス供給管を開閉す
    る電磁弁を有し、 前記送風機制御手段は、前記ダクト内温度検出手段で検
    出した前記ダクト内の温度が前記異常温度以上に上昇し
    たときに前記報知手段を作動させ、 前記ダクト内温度検出手段で検出した前記ダクト内の温
    度が前記異常温度よりも高い第2異常温度以上に上昇し
    たときに前記電磁弁を閉弁させることを特徴とする温風
    暖房機。
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