JPH05222781A - コンクリートの表面処理方法及びその方法に使用される型枠 - Google Patents

コンクリートの表面処理方法及びその方法に使用される型枠

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JPH05222781A
JPH05222781A JP1663992A JP1663992A JPH05222781A JP H05222781 A JPH05222781 A JP H05222781A JP 1663992 A JP1663992 A JP 1663992A JP 1663992 A JP1663992 A JP 1663992A JP H05222781 A JPH05222781 A JP H05222781A
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隆祥 平田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート成形と同時にその表面に緻密な
着色保護層を化学結合により一体に形成し、コンクリー
ト製品の表面を堅牢な状態に保護すると同時に美観も付
与できるようにした 【構成】 型枠1の内面に非水硬性かつアルカリ反応型
の無機系塗膜2を所定厚みで塗布し、乾燥させる。塗膜
2を構成する成分としては、潜在水硬性物質と、ポゾラ
ン反応物質の単独或いは混合物からなる非水硬性かつア
ルカリ反応型の粒子成分と、無機質顔料と水溶性樹脂と
を水に分散混合したものである。次に型枠1の内面にコ
ンクリート3を打設する。コンクリート3の硬化後脱型
した状態ではその表面は顔料2cを分散した粒子成分2
aの硬化による着色された緻密な層によって被覆され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート製品の
表面を大気汚染や塩害から保護し、また着色により美観
を付与したコンクリートの表面処理方法及びその方法に
使用される型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製品の表面を大気中の大気
汚染や塩害から保護し、美観を与える方法として、コン
クリート製品の表面に樹脂を塗装して被覆する方法が知
られている。この場合、塗装樹脂に顔料を付加すること
によりコンクリート製品を着色することもできる。
【0003】ところで、コンクリート製品の表面に樹脂
を塗装する方法では、樹脂がコンクリートから剥離する
など、樹脂そのものの耐久性に問題があるほか、コンク
リートが充分乾燥してからでないと塗装ができず、成形
後の塗装及びその準備の手間などが繁雑となっていた。
【0004】これに対し、白色セメントに無機系顔料を
分散した着色コンクリートを用いてコンクリート製品を
成形することにより、塗装による諸問題を解決すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、着色コ
ンクリートを用いてコンクリート製品を成形したので
は、表面のみ着色すればよいのにかかわらず、全体を着
色するなどの不経済な面があり、また細部の小面積領域
を色違いとすることは工程的に非現実的であった。
【0006】この発明方法は以上の欠点を解決するもの
であって、その目的は、コンクリート成形と同時にその
表面に緻密な着色保護層を化学結合により一体に形成
し、コンクリート製品の表面を堅牢な状態に保護すると
同時に美観も付与できるようにしたコンクリートの表面
処理方法及びその方法に使用される型枠を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、コンクリート打設用型枠の内面に、予
め非水硬性であってアルカリ反応型の粒子成分と、着色
用顔料とを含む無機系塗膜を形成し、前記型枠の内部に
コンクリートを打設することにより、前記塗膜中の粒子
成分相互を化学反応させて硬化させるとともに、前記コ
ンクリート表面に一体に結合させるものである。
【0008】また、他の発明は、コンクリート打設用の
型枠であって、該型枠の内面に、非水硬性であってアル
カリ反応型の粒子成分と、着色用顔料とを含む無機系塗
膜を形成してなるものである。
【0009】
【作用】型枠にコンクリートを打設すると、塗膜中の非
水硬性かつアルカリ反応型の粒子成分は、コンクリート
の余剰水中に含まれるアルカリ成分の存在条件下で反応
して硬化し、コンクリート表面にこれと一体で、着色用
顔料を分散した状態の緻密な被覆層を形成する。
【0010】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面を用い
て詳細に説明する。図1(a)〜(c)はこの発明方法
による成形手順を示すものである。まず図1(a)に示
すように、型枠1の内面すなわちコンクリート打設側に
非水硬性かつアルカリ反応型の無機系塗膜2を所定厚み
で塗布し、乾燥させる。
【0011】この塗膜2は、スラグ粉末に代表される潜
在水硬性物質と、フライアッシュ粉末,シリカフューム
粉末に代表されるポゾラン反応物質の単独或いは混合物
からなる非水硬性かつアルカリ反応型の粒子成分及びこ
の粒子成分に対してコンクリート用無機顔料(着色用顔
料)を3〜5重量%配合し、ポリビニルアルコールなど
の水溶性樹脂をバインダとしてこれらを溶媒としての水
に分散混合したものである。
【0012】したがって、この無機系塗膜2は所定粘度
の液状をなし、塗料と同じように取扱うことができ、型
枠1に対する塗布方法も塗装方法とほぼ同様である。
【0013】前記粒子成分の粒子は細かく、これを硬化
させた場合には緻密な層を形成するが、それ自体では水
や湿気と反応して硬化することはなく、アルカリと水の
存在下で始めて硬化反応を生ずるものである。そして、
塗布後の乾燥により水分が蒸発すると、図1(a)の一
部に拡大して示すように粒子成分2aは水溶性樹脂2b
により相互に結着され、また、顔料2cは粒子成分2a
の間に適宣均一に分散され状態で水溶性樹脂2bに結着
された状態であり、着色された多孔質の被膜となって型
枠1の内面に接着保持される。
【0014】以上の作業後に図1(b)に示すように型
枠1の内面にコンクリート3を打設する。このコンクリ
ート3中の余剰水中Wには水酸化石灰:Ca(OH)2
が多量に含まれており、コンクリート3の硬化に伴い余
剰水Wが表面から排出され、前記無機系塗膜2の内部に
滲出して水溶性樹脂2bを順次溶解すると同時に、図の
一部に拡大して示すようにこの余剰水Wは粒子成分2a
及び顔料2c間を通過しながらそれぞれに接触する。
【0015】これにより、粒子成分2aは余剰水W中に
含まれる水酸化石灰:Ca(OH)2 の存在下で相互に
反応して不溶性の無機塩類を生成し、前記顔料2cを分
散した状態で緻密な層となって硬化すると同時に、前記
コンクリート3との界面に位置する粒子成分2aはコン
クリート3の表面に化学反応により一体化される。
【0016】したがって、コンクリート3の硬化後脱型
した状態では図1(c)に模式的に断面をして示すよう
に、その表面は硬化した粒子成分2a及びこれらの間に
分散された顔料2cによる着色された緻密な層によって
被覆され、この被覆層によってコンクリート3は酸や塩
害から保護され、また着色に応じた美観を付与されるこ
とになるのである。なお、この無機系塗膜2の塗膜厚み
は硬化後に必要とされる厚みや経済性などに応じて適宣
に設定できる。また、型枠1の部分領域に応じて異なる
着色が施された無機系塗膜を形成しておくことにより、
配色も多彩にできる。
【0017】図2はこの発明の他の実施例を示すもの
で、型枠1と無機系塗膜2との間には透水性シート4が
介在されている。この透水性シート4は一般には余剰水
の排出促進に用いられるものである。したがってこの実
施例では、コンクリート3の表面から排出される余剰水
が無機系塗膜2を通過して透水性シート4を通じて強制
的に型外に排出されるので、コンクリート3の表面の緻
密化及び着色が図られると同時に粒子成分2aに対する
余剰水の接触が強制的になされ、これにより粒子成分2
aの化学反応がさらに促進されるほか、水溶性樹脂2b
の溶解及び排出も促進できる。
【0018】
【発明の効果】以上各実施例によって詳細に説明したよ
うに、この発明によるコンクリートの表面処理方法及び
その方法に使用される型枠にあっては、コンクリートの
打設と同時に塗膜中の非水硬性かつアルカリ反応型の粒
子成分は、コンクリートの余剰水中に含まれるアルカリ
成分の存在条件下で反応して硬化し、コンクリート表面
にこれと一体で着色用顔料を分散した状態の緻密な被覆
層を形成するため、従来の塗装手段などに比べて堅牢で
耐久性が格段に向上し、コンクリート表面に耐久性及び
美観を同時付与できる。
【0019】また、表面のみを緻密な被覆層で覆ってい
るため、着色コンクリートによってコンクリート全体を
成形する場合に比べて格段に経済的であり、しかもコン
クリートの打設工程前に塗膜の塗布工程を付加すれば良
いので、施工も簡単で、顔料の色を型枠の部分によって
違えることで、多彩な着色を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は型枠に無機系塗膜を塗布した状態を示
す断面説明図である。(b)はコンクリート打設状態を
示す断面説明図である。(c)は脱型後のコンクリート
の表面部分を示す模式的断面説明図である。
【図2】この発明の他の実施例を示す断面説明図であ
る。
【符号の説明】
1 型枠 2 無機系塗膜 2a 粒子成分 2b 水溶性樹脂 2c 無機顔料 3 コンクリート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート打設用型枠の内面に、予め
    非水硬性であってアルカリ反応型の粒子成分と、着色用
    顔料とを含む無機系塗膜を形成し、前記型枠の内部にコ
    ンクリートを打設することにより、前記塗膜中の粒子成
    分相互を化学反応させて硬化させるとともに、前記コン
    クリート表面に一体に結合させることを特徴とするコン
    クリートの表面処理方法。
  2. 【請求項2】 コンクリ−ト打設用の型枠であって、該
    型枠の内面に、非水硬性であってアルカリ反応型の粒子
    成分と、着色用顔料とを含む無機系塗膜を形成してなる
    ことを特徴とする型枠。
JP1663992A 1992-01-31 1992-01-31 コンクリートの表面処理方法及びその方法に使用される型枠 Expired - Lifetime JP2707905B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6740423B2 (en) * 2000-01-31 2004-05-25 Nichiha Corporation Colored building boards, manufacturing methods thereof
GB2594572A (en) * 2020-03-11 2021-11-03 Colin Malcolmson David Delivery device

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6740423B2 (en) * 2000-01-31 2004-05-25 Nichiha Corporation Colored building boards, manufacturing methods thereof
GB2594572A (en) * 2020-03-11 2021-11-03 Colin Malcolmson David Delivery device
GB2594572B (en) * 2020-03-11 2023-11-22 Colin Malcolmson David Delivery device

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