JP2967853B2 - 着色コンクリート施工方法 - Google Patents

着色コンクリート施工方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型枠を用いる着色コン
クリート施行方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート成形物(以下単にコンクリ
ートという)は、優れた強度・耐久性を有する構造材料
として、数多くの建造物に使われてきたが、コンクリー
トの外観は灰色であるので、この灰色は周囲の環境と不
調和であることから、近年景観材料としての着色コンク
リートの要求が高まりつつある。コンクリートの着色物
としては、カラーブロック、カラー平板等の如き比較的
小さいものから、護岸、砂防堤等の大規模な土木工事物
によるものまで多種多様のものが要求されている。
【0003】従来、コンクリートを着色する方法として
は、カラーセメントを用いる方法、顔料等の着色剤を用
いる方法や、有色骨材を用いる方法等が知られており、
又、コンクリートの表面を着色する方法として、色々な
仕上げ塗材を表面に塗付する方法も用いられてきてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リート自体を着色する方法では、内部は均一な着色層が
得られるものの、その表面はいわゆる白華現象が発生
し、又、その状態が使用するセメントや骨材の種類、混
練水の量や施工条件等により異なる為に、コンクリート
の表面の美観を損なうという問題がある。更に、型枠の
材料としては、木製、金属製、プラスチック、ゴム製等
があるが、木材中の可溶性アルカリによる硬化不良や、
金属のサビによる汚れ、型枠からの離型不良等により、
コンクリート表面の美観を損なうと共に、型枠の再使用
を困難にしている。
【0005】この為、離型後のコンクリート表面を、研
ぎ出し、洗い出し、叩き仕上げ、サンドプラスト等によ
り、表面仕上げされて製品化される場合もあるが、この
様な表面処理は大幅なコストアップとなることは避けら
れない。一方、コンクリートの表面を、塗料により塗装
する方法も古くより行われている方法であるが、コンク
リート自体の着色に比べると自然の風合に劣り、又、コ
ンクリート面との接着性や塗膜の耐候劣化が問題とな
り、更に表面塗装の為に表面の塗膜層が何らかの物理的
作用により欠けると、未着色のコンクリート表面層が露
出して外観を損なうという問題がある。
【0006】従って、着色コンクリートの性能として、
建築、道路、橋等の人工的な構造物が、緑、水辺、地
形、都市等、着色コンクリートを取りまく環境と調和す
ることが要求される。従って本発明の目的は、着色コン
クリートに関する従来技術の問題点を解決し、天然石材
に近い着色コンクリートを、効率良く且つ経済的に提供
することである。
【0007】
【問題点を解決する為の手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、型枠を用いたコ
ンクリートの着色において、予め型枠の表面にバインダ
ー及び着色材料からなる塗料を塗布し、コンクリートを
着色可能な酸性及び中性の条件では安定で、アルカリ性
の条件では溶解する性質を有する着色塗膜層を形成し、
この型枠にコンクリートを打設することを特徴とする着
色コンクリート施工方法である。
【0008】
【作用】コンクリートの型枠施行方法において、型枠に
コンクリートを打設する際に、予め型枠の表面に、酸性
び中の条件においては安定であり且つアルカリ性
条件では水に溶解するコンクリートを着色することが出
来る着色塗膜を形成し、この型枠中にコンクリートを打
設し、養生後、離型することにより、天然石材と同様な
表面の風合を持つ着色コンクリート構造物が容易に提供
される。
【0009】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳しく説明する。本発明において使用される
型枠は、木製、金属製、プラスチック製、ゴム製、コン
クリート製のいずれの型枠も使用可能である。
【0010】本発明は、前記型枠の表面に予め酸性及
の条件では安定であり且つアルカリ性では溶解する
性質を有するバインダーと着色材料からなる塗料組成物
コンクリートを着色可能な着色塗膜層を形成し、この
型枠中にコンクリートを打設すると、セメント中の水溶
性物質のアルカリによって着色塗膜層が溶け、着色成分
が未硬化のコンクリートの表面に浸透し、コンクリート
構造物の表層を着色すると共に、型枠とコンクリートの
固着を防ぎ、養生後の離型性を良くするものである。
【0011】上記の塗料組成物に用いるバインダーは、
これにより得られた塗膜が酸性及び中の条件では安定
であり且つアルカリ性では容易に水に溶解するものであ
ればよく、例としては、酢酸ビニル系、アクリル系、ウ
レタン系、ポリエステル系の樹脂のエマルジョン又は水
溶性樹脂及びこれらの混合系等が挙げられる。
【0012】尚、打設するコンクリートとしては未着色
のものを用いてもよいが、好ましくは着色塗膜と同系色
の着色コンクリートを用いることにより、着色後のコン
クリートの欠け、割れ等による破損や長期間の暴露によ
る表面の劣化によっても、コンクリート表面に変化のな
い着色コンクリート構造物を得ることが出来る。
【0013】着色材料としては、顔料、染料等、いずれ
もが使用可能であるが、耐アルカリ性を有し、且つセメ
ントとの親和性のよい着色材料が適しており、一般的な
無機顔料、有機染顔料の他、蛍光顔料、赤外線吸収顔料
等の特殊機能性粉体や、着色珪砂の様な粒径0.5〜3
mm程度の骨材を使用して、コンクリート表面の機能や
仕上がりを変えることも可能である。
【0014】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは重量
基準である。 実施例1 茶褐色コンクリート [塗料配合1] 顔料(べんがら、鉄黒) 8部 バインダー(酢酸ビニル系エマルジョン) 60部 水 32部
【0015】配合1の塗料を合成樹脂製の型枠の表面に
スプレーにより塗布厚50μmに塗布し、12〜24時
間自然乾燥した。 [コンクリート配合1] ポルトランドセメント 20部 顔料(べんがら、鉄黒) 2部 骨材 60部 水 18部 前記着色塗膜が形成された合成樹脂製の型枠に、上記コ
ンクリート配合1を打設し、3日間養生した後、型枠を
取り外したところ、表面及び内部共に茶褐色に着色され
ていた。
【0016】比較例1 塗膜層のない合成樹脂製の型枠にコンクリート配合1を
打設し、3日間養生した後、型枠を取り外したところ、
内部は茶褐色に着色されていたものの、表面は白っぽく
不均一であった。又、離型時にコンクリートの一部が型
枠に付着し、コンクリートの表面が荒れ、又、型枠の再
使用は出来なかった。
【0017】実施例2 緑色コンクリート [塗料配合2] 顔料(ダイピロキサイドカラー グリーン#9310) 20部 バインダー(アクリル系水溶性樹脂) 50部 水 30部 配合2の塗料を金属製の型枠の表面に、スプレーにより
塗布厚30μmに塗布し、12〜24時間自然乾燥し
た。
【0018】 [コンクリート配合2] ポルトランドセメント 20部 顔料(ダイピロキサイドカラー グリーン#9310) 4部 骨材 60部 水 16部 前記着色塗膜が形成された金属製の型枠にコンクリート
配合2を打設し、3日間養生した後、型枠を取り外した
ところ、表面・内部共に緑色に着色されていた。
【0019】比較例2 実施例2の塗料配合2において、バインダーとしてアル
カリ性の条件で安定な皮膜を形成するアクリル系のエマ
ルジョン樹脂を使用した塗料を金属製の型枠の表面にス
プレーにより塗付厚30μmに塗付し、12〜24時間
自然乾燥する。このものにコンクリート配合2を打設
し、3日間養生したのち、型枠を取り外したところ、塗
膜が型枠と密着し、コンクリート面は着色されなかっ
た。
【0020】比較例3 無着色のコンクリートの表面に、市販の緑色外装セメン
ト系吹付材を吹き付けし、着色コンクリートを作成し
た。1実施例2と比較例3の夫々のコンクリート構造物
を1年間屋外に暴露したところ、実施例2のコンクリー
ト構造物の外観は殆ど変化が見られなかったのに対し、
比較例3のコンクリート構造物は表面の変化が著しく、
表面の風合が劣るものとなった。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、型枠面に形成したコン
クリートを着色するための着色塗膜は、本質的にコンク
リートミルク中のアルカリ性物質により完全に溶解する
ので、コンクリートの硬化後の表面層はいわゆる「ポリ
マーセメント混合コンクリート層」を形成しており、通
常のコンクリート表面に比べてはるかに強度が向上する
だけでなく、暴露によるエフロレッセンス(白華現象)
の発生を抑制することが出来る。尚、上記塗膜は、酸性
び中の条件では溶解しないので、型枠に塗付された
塗膜は屋外での工事中の降雨等により洗い流されること
はない。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型枠を用いたコンクリートの着色におい
    て、予め型枠の表面にバインダー及び着色材料からなる
    塗料を塗布し、コンクリートを着色可能な酸性及び中性
    の条件では安定で、アルカリ性の条件では溶解する性質
    を有する着色塗膜層を形成し、この型枠にコンクリート
    を打設することを特徴とする着色コンクリート施工方
    法。
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