JP2856017B2 - コンクリート表面に対する模様成形法 - Google Patents

コンクリート表面に対する模様成形法

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JP2856017B2
JP2856017B2 JP5042524A JP4252493A JP2856017B2 JP 2856017 B2 JP2856017 B2 JP 2856017B2 JP 5042524 A JP5042524 A JP 5042524A JP 4252493 A JP4252493 A JP 4252493A JP 2856017 B2 JP2856017 B2 JP 2856017B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート表面に
対する模様成形法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート表面にカラー表現さ
れた凹凸模様を形成する場合、つぎのような方法が行わ
れている。すなわち、まず、表面に凹凸模様転写面が形
成された化粧マットを準備するとともに、図4(A)に
示すような大きさ約3mmの黒色斑点用自然石10と、
図4(B)に示すような大きさ約500μの自然石11
の外周面に粒径0.5〜2μの多数の着色材12と粒径
2〜5μの多数のセメント系材料13を付着させた着色
粒状物14とからなる着色細粒群を準備する。ついで、
図5に示すように、上記化粧マット15の表面に、吸水
により保持力が減少する特殊な接着剤(例えば、水溶性
のポリビニルアルコール系接着剤)16を塗布したの
ち、この特殊な接着剤16の上に上記着色細粒群を接着
保持させる。つぎに、その状態で上記化粧マット15の
表面をコンクリート表面に対する接触面にしてコンクリ
ート材料を打設するようにしている。このようにする
と、コンクリート打設後の養生,硬化中において、コン
クリート材料中のアルカリ性水分により上記接着剤16
が溶けてその保持力が弱まり、上記着色細粒群が上記接
着剤16から離れてコンクリート中に埋め込まれる。こ
れと同時に、着色細粒群中のセメント系材料13が水と
反応して着色材12等がコンクリート中に固定化され
る。これにより、図6に示すように、着色細粒群である
自然石10や着色粒状物14が埋設されたコンクリート
成形品18が得られる。そして、得られたコンクリート
成形品18の表面には着色細粒群によって自然石調等の
色が表現されるようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、コンクリートの打設条件(例えば、スランプや
バイブレータのかけ方等)により、化粧マット15の凹
凸模様転写面の接着剤16に保持された着色細粒群がほ
とんどコンクリート中に埋まらず表面に浮き上がった状
態で固定化されることがある。このため、コンクリート
成形品の表面に多数の着色粒状物14が露呈して自然石
調の色が表現されなかったり、上記表面をこすったとき
に着色細粒群の粒子が取れたりするという問題が生じ
る。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、コンクリートの打設条件にかかわらず常に自
然石調等のカラー表現をすることができ、しかも、表面
をこすったときに自然石調を表現する着色細粒群の粒子
が取れることのないコンクリート表面に対する模様成形
法の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のコンクリート表面に対する模様成形法
は、表面に凹凸模様転写面が形成された化粧型枠を準備
し、この化粧型枠の上記凹凸模様転写面に顔料粉末
主成分とする液状物を付着させて顔料粉末製の皮膜を形
成することにより上記凹凸模様転写面を適宜に着色し、
その状態で上記表面をコンクリート表面に対する接触面
にしてコンクリート材料を打設し、コンクリート表面に
上記着色された凹凸模様を転写するという構成をとる。
【0006】
【作用】すなわち、この発明は、化粧型枠として、その
表面の凹凸模様転写面に顔料粉末を主成分とする液状
を付着させて顔料粉末製の皮膜を形成することにより
凹凸模様転写面を適宜に着色したものを用い、この化粧
型枠の表面をコンクリート表面に対する接触面にしてコ
ンクリート材料を打設し、コンクリート表面に上記着色
された凹凸模様を転写するようにしている。このように
すると、コンクリート打設後の養生,硬化中において、
顔料粉末がコンクリート材料中に浸み込み、コンクリー
ト材料と混ざりながらコンクリート表面に上記顔料粉末
による皮膜が形成され、固定化される。このため、得ら
れたコンクリート成形品の表面には、その表面に形成さ
れた皮膜により自然石調等の色が表現されるようにな
る。上記のように、この発明では、化粧型枠に付着させ
た顔料粉末をコンクリート表面に浸透させ上記顔料粉末
による皮膜を形成することにより、コンクリート表面に
自然石調等の色を表現するようにしているため、従来例
のように、コンクリートの打設条件(例えば、スランプ
やバイブレータのかけ方等)により、化粧マットの凹凸
模様転写面の接着剤に保持された着色細粒群がほとんど
コンクリート中に埋まらず表面に浮き上がった状態で固
定化されるようなことがなくなる。したがって、コンク
リート成形品の表面に多数の着色粒状物が露呈して自然
石調の色が表現されなかったり、上記表面をこすったと
きに着色細粒群の粒子が取れたりするという問題が生じ
ない。しかも、この発明では、顔料粉末をセメント組成
物全体に入れて混合するのではなく、表面だけに浸透さ
せるようにしているため、顔料粉末が節約できるうえ、
上記混合工程を省略することができる。
【0007】つぎに、この発明を詳細に説明する。
【0008】この発明に用いられる顔料粉末としては、
ベンガラ,チタン白,カーボンブラック等の無機系顔
料、もしくはアゾ系,トリフェニルメタン系その他の有
機系顔料を粉末にしたものが用いられる。特に、セメン
トとのなじみの良さの点から、無機系顔料が好適に用い
られる。このような顔料粉末は、好ましくは、水溶性の
接着剤(メチルセルロース系,ポリビニルアルコール系
等)と混合したり、もしくは、シンナーで薄めることに
より用いられる。
【0009】この発明に用いられる化粧型枠としては、
好ましくは、化粧マットが用いられる。この化粧マット
の材質としては、剛性発泡ウレタン樹脂が用いられる。
これにより、上記化粧マットは、打設時に打ち込まれる
コンクリート材料に対して充分な機械的強度を有するマ
ットに形成される。
【0010】このような化粧型枠の表面に顔料粉末を付
着させて皮膜を形成する方法としては、上記ポリビニル
アルコール系接着剤と顔料粉末との混合物の場合には、
ハケで塗る方法が用いられ、上記シンナーで顔料粉末を
薄めた場合には、スプレーコーティングする方法等が用
いられる。このような方法により生成される皮膜は、全
面が単色で着色されていてもよいし、各種の色により模
様が付けられていてもよい。また、上記皮膜の厚みは
0.1〜5mmの範囲に設定される。
【0011】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、化粧
型枠に付着させた顔料粉末をコンクリート表面に浸透さ
せ上記顔料粉末による皮膜を形成することにより、コン
クリート表面に自然石調等の色を表現するようにしてい
るため、従来例のように、コンクリートの打設条件(例
えば、スランプやバイブレータのかけ方等)により、化
粧マットの凹凸模様転写面の接着剤に保持された着色細
粒群がほとんどコンクリート中に埋まらず表面に浮き上
がった状態で固定化されるようなことがなくなる。した
がって、コンクリート成形品の表面に多数の着色粒状物
が露呈して自然石調の色が表現されなかったり、上記表
面をこすったときに着色細粒群の粒子が取れたりすると
いう問題が生じず、美観に優れたコンクリート成形品が
得られる。しかも、この発明では、顔料粉末をセメント
組成物全体に入れて混合するのではなく、表面だけに浸
透させるようにしているため、顔料粉末が節約できるう
え、上記混合を省略することができる。このため、コン
クリート成形品の低コスト化が図れる。
【0012】
【実施例】図1,図2および図3はこの発明の一実施例
を示している。これらの図において、1は化粧型枠であ
り、その表面が平滑な凹凸模様転写面2に形成され、裏
面が平坦面3に形成されている。この化粧型枠1の凹凸
模様転写面2には、シンナーで溶かした着色顔料粉末を
スプレーコーティングして形成した着色皮膜4(厚み
0.1〜5mm)が形成されている。このような化粧型
枠1を用いて、従来公知の方法で、図2に示すように、
コンクリート材料17を打設し、養生,硬化させ、図3
に示すように、脱型する。このようにして得られたコン
クリート板18の表面には上記着色顔料粉末による皮膜
(浸透層)5が形成され、これにより、自然石調のカラ
ー表現がなされていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に用いる化粧型枠の一実施例を示す説
明図である。
【図2】上記化粧型枠を用いてコンクリート材料を打設
しているところを示す説明図である。
【図3】コンクリート板を離型しているところを示す説
明図である。
【図4】従来例において用いる着色細粒群を示す説明図
である。
【図5】上記従来例の化粧型枠を示す説明図である。
【図6】上記従来例によって得られたコンクリート成形
品を示す説明図である。
【符号の説明】
1 化粧型枠 2 凹凸模様転写面 17 コンクリート材料

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に凹凸模様転写面が形成された化粧
    型枠を準備し、この化粧型枠の上記凹凸模様転写面に
    顔料粉末を主成分とする液状物を付着させて顔料粉末製
    皮膜を形成することにより上記凹凸模様転写面を適宜
    に着色し、その状態で上記表面をコンクリート表面に対
    する接触面にしてコンクリート材料を打設し、コンクリ
    ート表面に上記着色された凹凸模様を転写することを特
    徴とするコンクリート表面に対する模様成形法。
JP5042524A 1993-03-03 1993-03-03 コンクリート表面に対する模様成形法 Expired - Fee Related JP2856017B2 (ja)

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