JP2606758B2 - コンクリート表面に対する模様成形法およびそれに用いる化粧マツト - Google Patents

コンクリート表面に対する模様成形法およびそれに用いる化粧マツト

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JP2606758B2
JP2606758B2 JP3018205A JP1820591A JP2606758B2 JP 2606758 B2 JP2606758 B2 JP 2606758B2 JP 3018205 A JP3018205 A JP 3018205A JP 1820591 A JP1820591 A JP 1820591A JP 2606758 B2 JP2606758 B2 JP 2606758B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート表面に対
する模様成形法およびそれに用いる化粧マツトに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート表面にカラー表現さ
れた凹凸模様を形成する場合、つぎのような方法が行わ
れている。すなわち、まず、図4に示すような化粧マツ
ト(化粧型枠)10を用意する。この化粧マツト10は
硬質のウレタン発泡体で構成され、一方の面が、コンク
リート材料に接触してコンクリート表面に凹凸模様を転
写する凹凸模様転写面13に、他方の面が平坦な背面1
4に形成されている。この化粧マツト10は、内部に発
泡層11を、表層部分にインテグラルスキン層12を備
えており、このインテグラルスキン層12は、実質的に
気泡が存在しないか、または存在するとしても極めて微
小な気泡が存在するにすぎない層であり、上記発泡層1
1に比べて高密度で緻密に形成され、表面平滑性に富ん
でいる。このインテグラルスキン層12の平滑な表面で
上記凹凸模様転写面13が形成されている。このような
化粧マツト10の凹凸模様転写面13に施工現場で離型
剤を塗布し、ついで、図5に示すように、上記化粧マツ
ト10と型枠16とを正面対設状態で配置し、側方の開
口と底部の開口(図示せず)を板材等で塞ぎ、上部開口
からコンクリート材料15を流し込む。17は板材であ
る。そののち、上記コンクリート材料15を硬化させて
コンクリート化させ、これを、図6に示すように、上記
化粧マツト10から離型させる。このようにして得られ
たコンクリート板18の表面には上記化粧マツト10の
凹凸模様が転写されて、自然石風の凹凸模様が形成され
るようになる。そののち、上記凹凸模様面に吹付け材等
で塗装が行われてカラー表現され一層自然調が強調され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記塗
装に用いられる塗料には有機系の塗料が多く、変色した
り、褪色したりしやすいうえ、塗料中の有機材が劣化し
やすいため、無機系の材質(例えば天然石等)を用いて
模様成形したものと比べて長期の耐久性に劣る。したが
つて、一定期間後に上記塗装が行われた凹凸模様面を塗
り変えなければならず、この塗り変え(リフレツシユ)
等のメンテナンスに多大の費用を要する。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、長期にわたつて耐久性に優れて塗り変える必要
のない自然調等のコンクリートを形成しうる模様成形法
およびそれに用いる化粧マツトの提供をその目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は凹凸模様転写面に、吸水により粘着力が減
少する粘着層を介して多数の着色粒状物が分布されてい
る化粧マツトを準備し、この化粧マツトの上記凹凸模様
転写面をコンクリート表面に対する接触面にしてコンク
リート材料を打設し、コンクリート材料の水分により上
記粘着層の粘着力を低減させて上記着色粒状物をコンク
リート表面に移行埋設させるとともにコンクリート表面
を上記凹凸模様転写面の転写により凹凸模様面に形成す
るようにしたコンクリート表面に対する模様成形法を第
1の要旨とし、凹凸模様転写面に、吸水により粘着力が
減少する粘着層を介して多数の着色粒状物が分布されて
いる化粧マツトを第2の要旨とする。
【0006】
【作用】すなわち、本発明は、化粧マツトとして、凹凸
模様転写面に、吸水により粘着力が減少する粘着層を介
して多数の着色粒状物が分布されている化粧マツトを用
いるものであり、この化粧マツトの上記凹凸模様転写面
をコンクリート表面に対する接触面にしてコンクリート
材料を打設し、コンクリート材料の水分により上記粘着
層の粘着力を低減させて上記着色粒状物をコンクリート
表面に移行埋設させるとともにコンクリート表面を上記
凹凸模様転写面の転写により凹凸模様面に形成するよう
にしている。このように打設後の養生,硬化中におい
て、コンクリート材料の水分により上記粘着層の粘着力
を弱められることにより、その粘着層に保持されていた
着色粒状物が固まりつつあるコンクリート材料の表面層
内に移行し一部もしくは全部が埋設される。このように
して、コンクリート成形品の表面層に多数の着色粒状物
が埋設され、それによつて自然調等の色が表現され、ま
たその表面層が凹凸模様転写面の転写により自然調等の
凹凸模様面になる。この場合、表面層に埋設された着色
粒状物はそれ自身の耐久性とコンクリートによる被覆効
果とが相まつて従来例のように変色・褪色したり、劣化
することがなく、長期の耐久性に優れる。したがつて、
従来例のように一定期間後に塗り変え等する必要もな
く、メンテナンスに要する費用が少なくて済む。
【0007】つぎに、本発明を詳細に説明する。
【0008】上記化粧マツト(化粧型枠)の材質として
は、剛性発泡ウレタン樹脂が用いられる。これにより、
上記化粧マツトは、打設時に打ち込まれるコンクリート
材料に対して充分な機械的強度を有するマツトに形成さ
れる。
【0009】上記粘着層は、接着剤または粘着剤を上記
化粧マツトの凹凸模様転写面に塗布することにより形成
される。上記接着剤として最適には、水溶性の接着剤
(例えばメチルセルロース,ポリビニルアルコール)が
用いられる。そして、この接着剤の塗布により生成され
る塗布膜の厚みは0.1〜5mmの範囲に形成される。
【0010】上記着色粒状物としては、天然石の着色砕
石粒等が用いられる。この着色粒状物を多数上記粘着層
に分布させる方法としては、上記粘着層に多数の着色粒
状物を圧力吹付けにより接着させる方法、上記粘着層に
多数の着色粒状物を散布し、プレス等により埋込みアン
カー処理する方法、または、両方法を組み合わせたもの
等が用いられる。また、上記着色粒状物として天然石の
着色砕石粒を用いる場合、その粒径Aは10mm以下のも
のを用いるのが好適であり、その分布は0<A≦1mmの
ものが70〜30%(重量基準、以下同じ)に、1<A
≦5mmのものが30〜70%に、5<A≦10mmのもの
が0〜10%に設定するのが好適である。また、着色の
種類は1〜7種類のものが使われる。
【0011】
【発明の効果】以上のように、本発明は、化粧マツトと
して、凹凸模様転写面に、吸水により粘着力が減少する
粘着層を介して多数の着色粒状物が分布されている化粧
マツトを用いるものであり、この化粧マツトの上記凹凸
模様転写面をコンクリート表面に対する接触面にしてコ
ンクリート材料を打設し、コンクリート材料の水分によ
り上記粘着層の粘着力を低減させて上記着色粒状物をコ
ンクリート表面に移行埋設させるとともにコンクリート
表面を上記凹凸模様転写面の転写により凹凸模様面に形
成するようにしている。このように打設後の養生,硬化
中において、コンクリート材料の水分により上記粘着層
の粘着力を弱められることにより、その粘着層に保持さ
れていた着色粒状物が固まりつつあるコンクリート材料
の表面層内に移行し一部もしくは全部が埋設される。こ
のようにして、コンクリート成形品の表面層に多数の着
色粒状物が埋設され、それによつて自然調等の色が表現
され、また、その表面層が凹凸模様面の転写により自然
調等の凹凸模様面になる。この場合、表面層に埋設され
た着色粒状物はそれ自体の耐久性とコンクリートによる
被覆効果とが相まつて従来例のように変色・褪色した
り、劣化することもなく、長期の耐久性に優れる。した
がつて、従来例のように一定期間後に塗り変え等する必
要もなく、メンテナンスに要する費用が少なくて済む。
そのうえ、本願発明の方法では、凹凸模様転写面に、吸
水により粘着力が減少する粘着層を介して多数の着色粒
状物が分布されている化粧マツトを準備するため、コン
クリート施工現場での作業前に化粧マツトを工場内等で
作製することができ、施工現場での型枠作製時間を大幅
に短縮することができるうえ、化粧マツト,型枠等の搬
入が小規模で、簡単に行え、かつ、施工現場に小さなス
ペースがあれば現場作業が行えるようになる。しかも、
本願発明の化粧マツトには、その凹凸模様転写面に粘着
層を介して多数の着色粒状物が分布されているため、作
業者が所望する分布状態のままで多数の着色粒状物をコ
ンクリート表面に埋設することができ、長期間にわたつ
て着色粒状物がコンクリート表面から落下しない等、耐
久性に優れる。また、本願発明の化粧マットには、その
凹凸模様転写面に粘着層を介して多数の着色粒状物がし
つかりと固定されているため、これを立てて搬送して
も、着色粒状物が化粧マツトの表面から剥離して落下す
ることがない。
【0012】
【実施例】図1は本発明の化粧マツトの一実施例を示し
ている。この化粧マツト1は剛性発泡ウレタン樹脂で構
成され、従来公知の化粧マツトと同様に、内部に発泡層
2を、表層部分にインテグラルスキン層3を備えてお
り、一方の面が平滑な凹凸模様転写面4に、他方の面が
平坦な背面7に形成されている。上記凹凸模様転写面4
には、水溶性のメチルセルロースが塗布され、厚み0.
1〜5mmの粘着層5が形成される。この粘着層5に多数
の天然石の着色砕石粒6が圧力吹付けにより接着され
る。このような化粧マツト1を用いて、従来公知の方法
で、図5に示すように、コンクリート材料15を打設
し、養生,硬化させ、図6に示すように、脱型する。こ
のようにして得られたコンクリート板18には、その凹
凸模様面8に上記天然石の着色砕石粒6が分布した大理
石風のカラー表現がなされていた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧マツトの一実施例を示す説明図で
ある。
【図2】上記化粧マツトを用いての模様成形法を示す説
明図である。
【図3】コンクリート板を離型しているところを示す説
明図である。
【図4】従来例の化粧マツトの一実施例を示す説明図で
ある。
【図5】上記従来例の化粧マツトを用いての模様成形法
を示す説明図である。
【図6】コンクリート板を離型しているところを示す説
明図である。
【符号の説明】
1 化粧マツト 4 凹凸模様転写面 5 粘着層 6 着色粒状物

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹凸模様転写面に、吸水により粘着力が
    減少する粘着層を介して多数の着色粒状物が分布されて
    いる化粧マツトを準備し、この化粧マツトの上記凹凸模
    様転写面をコンクリート表面に対する接触面にしてコン
    クリート材料を打設し、コンクリート材料の水分により
    上記粘着層の粘着力を低減させて上記着色粒状物をコン
    クリート表面に移行埋設させるとともに、コンクリート
    表面を上記凹凸模様転写面の転写により凹凸模様面に形
    成するようにしたことを特徴とするコンクリート表面に
    対する模様成形法。
  2. 【請求項2】 凹凸模様転写面に、吸水により粘着力が
    減少する粘着層を介して多数の着色粒状物が分布されて
    いることを特徴とする化粧マツト。
JP3018205A 1991-01-14 1991-01-14 コンクリート表面に対する模様成形法およびそれに用いる化粧マツト Expired - Lifetime JP2606758B2 (ja)

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